JPH06283502A - ウエハ処理装置 - Google Patents

ウエハ処理装置

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JPH06283502A
JPH06283502A JP21227692A JP21227692A JPH06283502A JP H06283502 A JPH06283502 A JP H06283502A JP 21227692 A JP21227692 A JP 21227692A JP 21227692 A JP21227692 A JP 21227692A JP H06283502 A JPH06283502 A JP H06283502A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】ウエハカセットからウエハをボートに移載する
に際し、該ボートの昇降ストロークを可及的に小さくし
て移載されたウエハの熱履歴のバラツキを無くすように
する。 【構成】熱処理炉4の着脱室4' に於けるボート41に
臨ませた移載装置2のロボット21にも昇降装置24,
24' を設け、ボート41に対し1ウエハカセット9の
高さhのストロークだけ昇降することが出来るように
し、それによりボート41の昇降ストロークを小さく
し、移載されたウエハ9' の熱処理炉本体45からの熱
輻射による熱履歴のバラツキが無いようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】開示技術は、半導体ウエハのCV
D,拡散,酸化処理等の熱処理を行う装置の熱処理炉の
技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】周知の如く、近時情報処理は産業社会,
市民社会を問わず、高度に発達してきており、当然のこ
とながら、これに使用される各種電子機能を装備した情
報処理、システム装置も種々高機能化されており、各種
の電子処理装置に使用される半導体集積回路も高度に集
積化され、しかも、生産的には量産化がますます強く求
めら、近時4MDRAMから16MDRAMの量産化が
図られるようになり、シリコンウエハ等の半導体デバイ
ス製造用のウエハについては単に量産性の向上ばかりで
なく、当然のことながら、その精細度が厳しく要求され
るようになってきている。
【0003】そして、上述CVD,拡散,酸化処理等の
熱処理装置として、従来横型炉が用いられてきたが、石
英材製の反応管に於ける管内外の温度差に基づく空気滞
留等によるウエハの自然酸化膜が生ずることによる該ウ
エハの作成に影響が生ずる等のさまざまな点から反応管
を縦型にする縦型熱処理炉が横型炉に代り広く用いられ
るようになってきた。
【0004】かかる縦型熱処理炉に有するウエハ処理装
置は、例えば、出願人の先願発明の特願平3−5584
0号公報記載発明等が案出実用化され、周知の如く、熱
処理炉へウエハを挿脱するボートに具備しウエハを1枚
づつロード,アンロードするウエハ移載装置やロボット
等を装備し、ゲートを介しボートに対してはオリフラ合
せ機構を介し、又、ウエハを収納したカセット室にはバ
ッファステーションを介して接続されていた。
【0005】而して、ウエハ移載装置からボートへの各
ウエハの移載が位置合せ的に正確さを保障させるべくカ
セット室から当該カセットをワンクッションおいて介装
するにカセット移載装置が介設される技術が開発されて
きた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
カセット移載装置にあっては最終段の熱処理炉が縦型で
あるため、空間的にこれに整合させて当該カセット移載
装置も縦型にされることが望ましいことから前段のカセ
ット室は、例えば、上下複段にカセットを重層式にする
ようにされるため、カセットの順次上昇のために下側に
相当容積の空間のデッドスペースを設けねばならず、施
設全体として相当の空間を要し、パーティクル等の塵埃
の侵入防止が完全に図り難くなるという難点があった。
【0007】即ち、図9に模式的に示す熱処理炉4の下
側の着脱室4' に於てボート41がその下側の保温筒4
1' と共にエレベータ42のアーム42' をボールスク
リュウ43の回転により昇降して移載装置2のロボット
21によりウエハ9' を移載されて縦型熱処理炉本体4
5内にてヒーター47により所定のプロセス処理を行わ
れようにされており、この間、ロボット21により前段
からのウエハカセット9よりウエハ9' を1枚づつボー
ト41に移載するため、例えば、該ボート41に移載さ
れるウエハ9' 群は順次ボート41の上部,中部から底
部に移載されてボールスクリュウ43により昇降する工
程で熱処理炉45内での滞留時間が異なることにより、
ボート41に移載されたウエハ9' の上段部分,中段部
分,下段部分では熱履歴が異なることになりそれによっ
てウエハ9' の最適特性に影響が生じかねないという虞
があった。
【0008】これに対処するに、ボート41に対し上段
から下段にかけて全てのウエハ9'9' …をロボット2
1により移載されたフルローディング後に該ボート41
をエレベータ42により熱処理炉本体45内に挿入セッ
トして全てのウエハ9' ,9' …に同一時間のプロセス
処理を行うようにして熱履歴の不均一さを無くすことも
可能であるが、かかるプロセス処理においてはヒーター
47の発停頻度が高くなり、該ヒーター47や発停装置
の耐久性が低下し、結果的にコストアップにつながる不
利点があり、又、ヒーター47の発停に伴う平均的な加
熱状態が経時的に変動するという不具合があった。
【0009】又、ボート41の上段から下段にかけてウ
エハ9' を着脱室4' に於て、フルローディングするに
はロボット21がウエハ9' 1枚分の昇降機能を有さな
いことから着脱室4' の下側のデッドスペースを大きく
とらざるを得ず、縦型熱処理炉4の上下方向高さと相俟
ってユニットプラントの施設内空間を大きくとることに
なるという不具合があった。
【0010】
【発明の目的】この出願の発明の目的は上述従来技術に
基づくボートの熱処理炉本体への昇降ストロークの問題
点を解決すべき技術的課題とし、移載装置によるウエハ
のカセットからボートへの移載が確実に行われ、しか
も、熱処理炉本体へのボートの昇降が全てのウエハに対
しフルストロークで行われるメリットをフルに生かしな
がらも、ボートに対するエレベータの高さ方向に余裕を
もたせ、全てのウエハの熱履歴を均等にし、該ウエハの
熱処理がスムース、且つ、確実に行えるようにして半導
体製造産業における移送技術利用分野に益する優れたウ
エハ処理装置を提供せんとするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段・作用】上述目的に沿い先
述特許請求の範囲を要旨とするこの出願の発明の構成
は、前述課題を解決するために、半導体ウエハをCV
D,拡散,酸化等熱処理を行うに際し、所定数のキャリ
アーとしてのカセットにウエハを所定枚数収納し、カセ
ット室をロータリー式の回転テーブル装置の周囲に所定
数複数配設し、該カセット室に当該ウエハカセットを所
定数セットし、そこで、多関節式等のウエハカセット搬
送装置をして昇降装置、及び、旋回装置により、該回転
テーブル装置の周方向に設置した複段のステーションに
ゲートの開閉を介しウエハカセットを転移,載置し、そ
の際、該各ステーションに於ては傾斜装置により各カセ
ットの底面をテーブルに対し外向上方に所定角度傾斜
し、該テーブルの回転に伴う遠心力によるカセットの外
方への位置ずれを防止するようにし、併せて、強制位置
決め装置により設定位置にカセットを強制的に位置決め
し、次いで、そのチャンバを真空等低圧に減圧すると共
に窒素ガス等の不活性ガスを常圧状態に充填し、テーブ
ルを所定ピッチづつ回転させ、次いで、減圧されて不活
性ガスが常圧に充填されたウエハ移載装置のロボット室
に対し昇降装置を介しウエハカセットの底面を水平状態
にして位置合せを行い、該ロボットが該ウエハカセット
からウエハを取り出して減圧され、不活性ガスを常圧充
填された熱処理炉のウエハ着脱室のボートにウエハ移載
装置内に於ける昇降装置により1カセット分の昇降を介
しボートにウエハを移載し、着脱室のエレベータがボー
ルスクリュウ等の昇降装置を介し該ボートを上昇して縦
型熱処理炉本体にバッヂ式にウエハを効率良いストロー
クで充填し、所定の熱処理を行い、この間、ボートの昇
降ストロークを移載装置のロボットの1カセット分の昇
降を介してのウエハ移載により可及的に小さくして全て
のウエハの熱履歴に変化が無いようにされ、又、熱処理
炉の下部の炉口はシャッターを介し密閉されてウエハ着
脱室への熱輻射を避け、熱処理後はシャッターを開き、
ボートを昇降装置により下降させて上述プロセスを逆に
たどらせることにより、ウエハを次段処理に移送し、ウ
エハ処理装置においては上述プロセスを所定にバッヂ式
に反復するようにしウエハの熱履歴が均一にされ、製品
精度が良く、信頼性を高くすることが出来るようにした
技術的手段を講じたものである。
【0012】
【実施例】次に、この出願の発明の1実施例を図面に基
づいて説明すれば以下の通りである。
【0013】尚、図9と同一態様部分は同一符号を用い
るものとする。
【0014】1は、例えば、6インチ用ウエハ処理装置
であり、この出願の発明の要旨の中心をなすものであっ
て、図1,図2に示す様に、ウエハ移載装置2を略中心
としてその周囲にツインタイプの縦型の熱処理炉4,
4、及び、回転テーブル装置5,5が各ツインタイプに
して配設されている。
【0015】尚、図1において、1つのパスチャンバ3
にはウエハ移載装置を介し図示しない次段処理装置が接
続されている。
【0016】尚、各パスチャンバ3には在来態様同様に
電磁式のゲートバルブが配設されて所定の真空等の低圧
状態や窒素ガス等不活性ガス充填の気密状態を保持する
ことが出来るようにされている。
【0017】又、当該図1には制御装置やコンピュータ
装置,操作パネル等の電気計装は図示の都合上、省略さ
れてはいるが、施設的に装備されていることは勿論のこ
とである。
【0018】次に、各装置について各論的に説明する
と、この出願の発明の要旨の中心に係わるウエハ移載装
置2に於ては、図2,図7に示す様に、複関節式の移載
装置本体としてのロボット21が装備されて回転テーブ
ル装置5に移載されたカセット室のウエハカセット9か
ら所定にウエハ9' を熱処理炉4のウエハ着脱室4' の
ボート41に高さ方向所定ピッチでの挿着,取り出しを
在来態様同様に行うことが出来るようにされており、そ
のハウジング22の底部には電磁バルブ81を介装する
排気ダクト82が設けられて真空ポンプ83に接続され
ている。
【0019】そして、不活性ガスの窒素ガス供給ダクト
84も併設されて電磁バルブ81'を介し窒素ガスボン
ベ85に接続されている。
【0020】又、ハウジング22の底部に於ては気密式
のベローズ594' を介し所定のステップモータを内蔵
する駆動装置24が設けられてボールスクリュウ24'
を回動させてロボット21をウエハ9' のボート41に
対する移載に際し1ウエハカセットの高さ分昇降させる
ようにされており、又、そのフルストロークhは該ウエ
ハカセット9の1高さ分だけであるようにされている。
【0021】尚、図7に於ては図示の都合上、ロボット
21によるボート41へのウエハ9' が3枚だけ仮想的
に示されている。
【0022】そして、駆動装置24は図示しない制御装
置に電気的に接続されて予め入力されたプログラムに従
ってボールスクリュウ24' をしてロボット21をボー
ト41に移載するようにされており、当然のことながら
該ボート41に対するエレベータ42もまた当該制御装
置に電気的に接続されてロボット21とエレベータ42
とによる熱処理炉本体45へのボート41の挿脱がロー
ディングされている全てのウエハ9,9' …にその熱履
歴の不均一さが生じないようにされている。
【0023】そして、各熱処理炉4の下部ウエハ着脱室
4' 、及び、各回転テーブル装置5のハウジング51の
下部には上述同様に電磁バルブ81を介装した排気ダク
ト82が設けられて真空ポンプ83に接続され、又、窒
素ガス供給ダクト84も電磁バルブ81' を介し窒素ガ
スボンベ85に接続されている。
【0024】更に、熱処理炉4に於ては、着脱室4' に
ボート41が保温筒41' を介しエレベータ42のアー
ム42' に立設されており、該アーム42' は図示しな
いモータにより回動されるボールスクリュウ43に螺合
してガイドバー44に沿って上述ロボット21のウエハ
カセット9の1つ分だけのストローク以外のストローク
を所定に昇降自在にされ、上部の縦型熱処理炉本体45
にて所定の加熱処理(プロセス処理)を経て、例えば、
CVD,拡散,酸化処理等の加熱処理をローディングさ
れたウエハ9' に与えるようにされている。
【0025】尚、熱処理炉本体45の下部炉口にあって
は図8に示す様に、シャッター46が設けられてロータ
リエアシンリダ等の旋回駆動装置49を介してボード4
1の熱処理炉本体45内へのセット後は該熱処理炉本体
45を密閉して着脱室4' への熱輻射を遮断するように
されている。
【0026】而して、ロードロック機構の回転テーブル
装置5にあっては、そのハウジング51によって形成さ
れるチャンバ52内にはロータリー式の回転テーブル5
3が該ハウジング51の底板に設けられた磁性流体式の
シールベアリング54を介して挿通された支軸55の上
端に固設され、該支軸55の下端はステップモータ55
' に連結され、前記制御装置を介し該回転テーブル53
を所定ピッチづつ回動することが出来るようにされてい
る。
【0027】そして、回転テーブル53にあっては図
1,図6に示す様に、所定数(当該実施例においては5
つ周方向等間隔でカセット9のセット用のステーション
56,56…が形成されており、当該図1に示す様に、
ウエハ移載装置2に対しツインタイプに介設された熱処
理炉4,4に対するバッファ機能を有するようにされて
いる。
【0028】尚、一対の回転テーブル装置5,5は一対
の加熱処理炉4,4に対して整合的に配設されているも
のではない。
【0029】そして、各回転テーブル装置5にあっては
平面視の図6に示す様に、各ステーション56に方形の
ノッチ57が貫設されてその周囲には回転テーブル53
の周縁寄りに一対の突起58,58、及び、中心寄りに
一対の該突起58,58よりは高さの低い突起58' ,
58' が突設されてウエハカセット9が搬送装置7から
図5の状態より図3の状態に搬送されて転移された姿勢
では、該ウエハカセット9が中心側から外側に向けてθ
の外側上向傾斜角度でセットされて回転テーブル53に
よる遠心力によりウエハカセット9が回転テーブル53
上面に於てずれを生じてウエハ移載装置2に対するセッ
ト姿勢に変化が生じないようにされている。
【0030】したがって、図3に示す搬送装置7からの
転移姿勢とウエハ移載装置2への移載姿勢においては共
にウエハカセット9が回転テーブル53に対しいづれも
θの外方上向姿勢を維持することが出来るようにされて
いる。
【0031】又、回転テーブル装置5にあっては、ハウ
ジング51の底面に上述ウエハカセット9の転移,移載
に際し、その底面の所謂H面が水平になるようにカセッ
ト昇降装置59(当然ウエハ移載装置2の昇降装置2
4,24' とは異なる)が設けられ、磁性流体シールベ
アリング54を介し昇降するシャフト591がその上端
に昇降装置本体592をその上面が水平に形成されて回
転テーブル53のノッチ57を挿通してウエハカセット
9の底面のH面に当接し、突起58,58' のレベルよ
り上に該ウエハカセット9を浮かせた状態にしてその底
面のH面を水平姿勢にするようにされ、シャフト591
の下端は図2に示す様に、エアシリンダ593に連結さ
れている。
【0032】尚、該エアシリンダ593とハウジング5
1との底面との間にはベローズ594が外設されて気密
シールを保持することが出来るようにされている。
【0033】かかる構成は図4に示す様に、ウエハ移載
装置2に対するパスチャンバ3側に於ても同様にされ
て、回転テーブル装置5に対するウエハカセット搬送装
置7、及び、ウエハ移載装置2との間のウエハカセット
9の受け渡しにおいては該ウエハカセット9の底面のH
面が常に水平姿勢にされるようにされている。
【0034】次に、ウエハカセット搬送装置7にあって
は、昇降装置71から72に於て、図示しないカム,モ
ーターを介しスライドするボールスクリュウ72に螺合
して昇降するアーム73に多関節式のリンク74,74
' が回転テーブル装置5に対するパスチャンバ3を介
し、常に、平行移動的に近接離反する突起75,75…
を有する載置プレート76がその先端に設けられて図示
しないカセット室よりウエハカセット9を各回転テーブ
ル装置5にバトンタッチ的に受け渡しすることが出来る
ようにされている。
【0035】そして、かかるウエハカセット搬送装置7
はウエハ処理装置にあって従来技術に属するものであ
る。
【0036】而して、回転テーブル装置5はウエハカセ
ット搬送装置7へのウエハカセット9の受け渡しのパス
チャンバ3部位に於て、そのハウジング51の底面より
ベアリングブラケット596が立設されて放射方向のロ
ッド597をスライド自在に挿通し、その内端には上記
昇降装置591の上端に設けられた昇降装置本体592
をカムとしたカムフォロワーローラ598が回動自在に
枢支され、該ロッド597が弾圧スプリング599によ
り常に内側に押圧付勢され、その外側には強制位置決め
装置を成すプレート598' が一体的に設けられて回転
テーブル53のステーション56部位に搬送,転移され
たウエハカセット9の内端縁部分をストッパ58''に軽
く押圧付勢して常に該ウエハカセット9を回転テーブル
53のステーション56に常に設計通りの載置セット姿
勢を維持することが出来るようにされている。
【0037】上述構成において、ウエハ9' に対し縦型
加熱炉本体45に於て所定のCVD,拡散,酸化処理を
行うに際し、図示しないウエハカセット室にウエハカセ
ット9,9…を所定に積層状にセットさせ、図示しない
制御装置を介しパスチャンバ3,3…のゲートバルブの
操作により回転テーブル装置5を各々大気導入状態にし
て、又、ウエハ移載装置2、及び、各熱処理炉4,4を
設定状態にし、そこで、ウエハカセット搬送装置7の載
置プレート76上に所定にウエハカセット9を載置(当
然のことながら内部にはウエハ9' が収納セットされて
いる。)する。
【0038】そして、ウエハカセット搬送装置7により
図6に示す様に、回転テーブル装置5の回転テーブル5
3のノッチ57部分の突起58,58' …上にその底面
のH面を臨ませると、図示しない前記制御装置により回
転テーブル装置5の昇降装置59のエアシリンダ593
がそのシャフト591を伸長し、その上端の昇降装置本
体592を上昇させ、ノッチ59内を上昇し、ウエハカ
セット搬送装置7の載置プレート76と干渉しない姿勢
で更に上昇し、ウエハカセット9の底面のH面に水平状
態で当接してバトンタッチ的にウエハカセット搬送装置
7の載置プレート76からウエハカセット9をその底面
のH面を水平状態にして受け取る。
【0039】そこで、ウエハカセット搬送装置7のリン
ク74,74' は在来態様同様に旋回縮少し、又、ボー
ルスクリュウ72の回転により下降し、次のウエハカセ
ット9の搬送に供せられるように待機する。
【0040】この間、回転テーブル装置5にあっては、
その両端の昇降装置本体592が強制位置決め装置59
5のカムフォロワーローラ598を介しロッド597を
弾圧スプリング599に抗して側方へ押し出し,位置決
めプレート598' を外方に後退させてウエハカセット
9と干渉しないようにされる。
【0041】而して、ウエハカセット搬送装置7が旋回
後退すると、図示しない制御装置を介しエアシリンダ5
93が縮少し、シャフト591を介し上端の昇降装置本
体592が下降してウエハカセット9を静かにその底面
のH面をして突起58,58' …に当接させて設計傾斜
角度θで外方上向に傾斜姿勢で載置させ、そこで、カム
フォロワーローラ598が昇降装置本体592から離脱
することにより、弾圧スプリング599を介しロッド5
97が前進し、位置決めプレート598' がウエハカセ
ット9の外面を軽く付勢し、その内壁面はストッパ58
''に当接して強制的に位置決めされその姿勢を保持され
る。
【0042】次いで、ステップモーター55' が図示し
ない制御装置を介して回転することにより、シャフト5
5を介し回転テーブル53が所定角度回転し、次のステ
ーション56をしてパスチャンバ3に臨ませて、次のウ
エハカセット9のウエハカセット搬送装置7を介しての
搬送,転移がなされ、上述同様にしてウエハカセット9
のバトンタッチ的搬送,転移がなされる。
【0043】このようにして、ウエハカセット9,9…
が回転テーブル装置5の回転テーブル53の各ステーシ
ョン56,56…に搬送転移,載置される。
【0044】この間、一旦ステーション56に載置され
たウエハカセット9は突起58,58' に外側上向傾斜
角θで傾斜姿勢にされ、更に、ストッパ58''、及び、
位置決めプレート598' により規制されて、回転テー
ブル53が回転してその遠心力により外方に位置ずれを
起そうとしても、上記搬送転移姿勢を維持されてずれを
生ぜずに回転し、したがって、回転テーブル53の回転
によるウエハカセット9と回転テーブル53との相対摺
動によるパーティクル等の発生は全く生じない。
【0045】そして、各回転テーブル装置5の回転テー
ブル53の全てのステーション56,56…にウエハカ
セット9,9…が載置されると、図示しない前記制御装
置を介し真空ポンプ83を介し排気ダクト82から回転
テーブル装置5のチャンバ52内の大気は排気減圧さ
れ、電磁バルブ81が所定真空圧で排気ダクト82を閉
鎖し、そこで、電磁バルブ81' により窒素ガスボンベ
85から窒素ガス供給ダクト84を介し常圧状態になる
までチャンバ52内に供給される。
【0046】尚、ハウジング22、熱処理炉4、及び、
着脱室4' は事前に窒素ガス雰囲気になっており、全て
のゲートバルブで大気とは閉鎖された状態にある。
【0047】勿論、この間、回転テーブル装置5の全て
のステーション56にウエハカセット9,9…が移送,
転移された時点では前記制御装置により、全てのゲート
バルブは閉鎖されている。
【0048】そして、回転テーブル装置5の回転、及
び、窒素ガス充填に際し、シャフト55等の回転機構部
には磁性流体のシールベアリング54が介設されている
ことから、直線移動に比してシール状態が確実になされ
て回転中でも窒素ガスリークが防止されてエアリーク等
が生せず、したがって、本来的に好ましくないウエハ処
理に際しての外気侵入による酸化膜形成等が阻止され
る。
【0049】次に、ウエハカセット9から各ウエハ9'
を熱処理炉4のウエハ着脱室4' にてボート41へウエ
ハ移載装置21により移載するに際しては減圧状態、及
び、これに次ぐ窒素ガス充填を介し回転テーブル装置5
のチャンバ52と同一雰囲気圧力状態にされていること
から、チャンバ52とハウジング22間のゲートバルブ
3、及び、ハウジング22と着脱室4' 間のゲートバル
ブ3を開いた後ウエハ移載装置2のロボット21が回転
テーブル装置5の回転テーブル53のステーション56
上のウエハカセット9内からウエハ9' を受け取りボー
ト41に対する移載を行う。
【0050】この際、当該順番のステーション56に於
ては図4に示す様に、昇降装置59のエアシリンダ59
3が伸長してそのシャフト591上端昇降装置本体59
2を当該ステーション56のノッチ57から上昇してウ
エハカセット9の底面のH面を持ち上げ、突起58,5
8' 、及び、ストッパ58''から更に上方へ浮き上がら
せて水平姿勢にし、そのため、ウエハ移載装置2のロボ
ット21は次述する如く順次ウエハボート41にウエハ
9' を移載し、エレベータ42により熱処理炉本体45
に充填セットし所定のプロセス処理を行うが、図7に示
す様に、先ず、移載装置2のロボット21が熱処理炉4
の着脱室4' に於て最下降姿勢にされているボート41
の最上位の位置に初期セットされてその状態から前記制
御装置を介し駆動装置24によりボールスクリュウ24
' が回転し、ロボット21をしてウエハ9' の1枚づつ
のピッチごとに下降し、順次ウエハカセット9内のウエ
ハ9' をボート41に移載する。
【0051】したがって、当該プロセスにおいてはロボ
ット21がボート41に対しhのストローク分下降して
ウエハカセット9の1枚分のウエハ9' ,9' …をボー
ト41の昇降なしに移載する。
【0052】そして、ボート41に対しh分(即ち、1
ウエハカセット9の高さ分)のストロークのウエハ9'
,9' …の移載が一先ず終了すると、ボート41は保
温筒41' を介しエレベータ42により当該1ウエハカ
セット9のストロークhだけ上昇し次のウエハ9' の移
載を行ってゆく。
【0053】この時、当該図7に示す様に、ボート41
の上部に於けるウエハ9' の移載状態では該ボート41
の頂部がシャッタ46のレベルには達していないか、ま
だ、充分の余裕があるように設計されている。
【0054】したがって、上述の如く、移載装置2のロ
ボット21に昇降装置24,24'が設けられて1ウエ
ハカセット9の高さ分のストロークhだけボート41に
対し相対昇降することにより、該ボート41の熱処理炉
本体45内への挿入タイミングに余裕が出来、即ち、着
脱室4' に於けるボート41の昇降ストロークに余裕が
出来、結果的にボート41の上部に移載されたウエハの
熱履歴にバラツキが生じないようにすることが出来る。
【0055】そして、ロボット21の1ウエハカセット
9の高さ分のストロークhが消費された時点からボート
41のウエハ9' の1枚分のストロークを順次反復する
フルローディングを行ってシャッタ46の開放状態での
熱処理炉本体45への挿入セットを行うようにする。
【0056】この場合、設計変更によりボート41に対
するロボット21による1ウエハカセット9の高さ分の
ストロークhをボート41の頂部から行うのではなく、
底部から行うようにしても、ボート41の1ウエハカセ
ット9の高さストロークh分だけの昇降ストロークに余
裕が出来、それだけ、最頂部に移載されたウエハ9',
9' …の熱履歴を少くすることが出来、結果的にローデ
ィングされた全てのウエハ9' ,9' の熱履歴のアンバ
ランスを可及的に防ぐことが出来る。
【0057】このようにしてボート41とロボット21
との1ウエハカセット9の高さ分のストロークhだけの
相対昇降が行われて上記ローディングによるウエハ9'
,9' のボート41への移載が行われ、その後のプロ
セスにおいて、ボート41は在来態様同様にウエハ1枚
のピッチごと上昇し、熱処理炉本体45に挿入してゆ
き、その上昇ストロークエンドに於てシャッター46が
該加熱処理炉本体45の底部をシールし所定の加熱処理
がなされる。
【0058】この間、一対の回転テーブル装置5,5は
熱処理炉4,4に対しバッファ機能を有し、又、一対の
熱処理炉4,4はバッジ処理のプロセス処理を効率良く
フロー的に処理することが出来る。
【0059】そして、各熱処理炉4に於て、所定のウエ
ハ9' に対する加熱処理が終了すれば、上述プロセスを
逆にたどって処理済みウエハを次段処理へと移送する。
【0060】尚、この出願の発明の実施態様は上述実施
例に限るものでないことは勿論であり、例えば、処理対
象のウエハは半導体ウエハ以外の基板に対しても適用出
来る等種々の態様が採用可能である。
【0061】又、設計変更的には移載装置のロボットの
昇降装置にエアシリンダ式にする等種々の態様が可能で
あることは勿論のことである。
【0062】尚、上述実施例においてはチャンバ内を充
填するために、アルゴンや窒素ガス等の不活性ガスを用
いているが、熱処理炉で酸化膜を形成する場合は数%の
酸素ガスの含有があってもかまわない。
【0063】
【発明の効果】以上、この出願の発明によれば、基本的
に縦型熱処理炉を有するウエハ処理装置においてウエハ
を挾持するボートがエレベータに昇降自在に連係され、
該ボートの所定部位に対しロボットを有するウエハ移載
装置が隣位して臨まされているウエハ処理装置において
該ウエハ移載装置にもそのハウジングに移載装置本体に
対する昇降装置が連係されてボートに対し相対昇降自在
にされていることにより、該ウエハ移載装置が前段のウ
エハ搬送装置におけるウエハカセットから各ウエハをボ
ートに移載するに際し、該ウエハカセットの1つ分の高
さのストロークだけボートに対し相対昇降自在にされる
ことにより、該ボートはそのエレベータによる昇降スト
ロークを1ウエハカセット分だけ停止状態にしてウエハ
の移載を行うことが出来、したがって、ボートはウエハ
移載装置による1ウエハカセットの高さ分のストローク
を稼いでそれ以外の昇降については1枚のウエハの厚さ
分の昇降ストロークで良いことになり、熱処理炉に於け
る着脱室のボートの昇降に余裕が出来、それだけ、例え
ば、ボートの頂部に移載されたウエハの熱処理炉本体内
に於ける熱履歴が他のウエハの熱履歴に比しアンバラン
スになるということがなく、結果的に全てのウエハの熱
履歴が可及的に均一にされ、製品精度を良好に維持する
ことにつながることが可能となるという優れた効果が奏
される。
【0064】そして、ボートの昇降とウエハ移載装置の
昇降とは相対的に行うことが出来ることにより、該ウエ
ハ移載装置の1ウエハカセットの高さ分の昇降ストロー
クに対し位置的に選択することが出来るように設計する
ことでボートの熱処理炉本体に対する挿入タイミングや
滞留時間を調節することが出来、全てのウエハにおける
熱履歴の可及的平均処理を行うことが出来るという優れ
た効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の1実施例の全体概略模式平面
図である。
【図2】図1のII−II模式断面図である。
【図3】回転テーブルのウエハカセット搬送装置の受け
渡し部位に於ける拡大断面図である。
【図4】同、ウエハ移載装置への対応部分の拡大断面図
である。
【図5】ウエハ搬送装置の模式機構側面図である。
【図6】回転テーブルとウエハカセット搬送装置との取
り合い平面図である。
【図7】熱処理炉と移載装置の取り合い部分縦断面図で
ある。
【図8】熱処理炉本体のシャッタ配設平断面図である。
【符号の説明】
4 縦型熱処理炉 41 ウエハ挾持ボート 42 エレベータ 2 ウエハ移載装置 41 ロボット 1 ウエハ処理装置 22 ハウジング 24,24' 昇降装置 h ストローク 9 ウエハカセット
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年11月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】追加
【補正内容】
【図9】同、縦断面図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】縦型熱処理炉に対するウエハ挾持ボートが
    エレベータに連係され、該ウエハ挾持ボートの所定部位
    にウエハ移載装置が隣位して臨まされているウエハ処理
    装置において、ウエハ移載装置本体がウエハ移載装置の
    ハウジングに配設されたウエハ挾持ボートへの相対昇降
    装置に連係されていることを特徴とするウエハ処理装
    置。
  2. 【請求項2】上記昇降装置がその昇降ストロークをウエ
    ハカセット高さ分に規制されていることを特徴とする特
    許請求の範囲第1項記載のウエハ処理装置。
  3. 【請求項3】縦型熱処理炉に対するウエハ挾持ボートが
    エレベータに連係され該ウエハ挾持ボートの所定部位に
    ウエハ移載装置が隣位して臨まされているウエハ処理装
    置において、ウエハ移載装置本体がウエハ移載装置のハ
    ウジングに配設されたウエハ挾持ボートへの相対昇降装
    置に連係され、而して上記加熱炉の下部の炉口にはシャ
    ッタが開閉自在に配設されていることを特徴とするウエ
    ハ処理装置。
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