JPH06283247A - 半導体式避雷装置 - Google Patents
半導体式避雷装置Info
- Publication number
- JPH06283247A JPH06283247A JP6837093A JP6837093A JPH06283247A JP H06283247 A JPH06283247 A JP H06283247A JP 6837093 A JP6837093 A JP 6837093A JP 6837093 A JP6837093 A JP 6837093A JP H06283247 A JPH06283247 A JP H06283247A
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- Japan
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- current
- thyrister
- lightning arrester
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 雷サージに伴う続流を１サイクル以内に遮断
することができ、しかも装置のコストを大幅に引き下げ
た半導体式避雷装置を提供すること。 【構成】 サイリスタ素子１と逆並列にダイオードのよ
うな整流作用のある素子５を接続し、これらと直列にギ
ャップ６を設ける。 【効果】 サイリスタ素子及びゲート回路を半減できる
ので、製造コストが安価となる。
することができ、しかも装置のコストを大幅に引き下げ
た半導体式避雷装置を提供すること。 【構成】 サイリスタ素子１と逆並列にダイオードのよ
うな整流作用のある素子５を接続し、これらと直列にギ
ャップ６を設ける。 【効果】 サイリスタ素子及びゲート回路を半減できる
ので、製造コストが安価となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、電力系統を落雷による
被害から保護するための半導体式避雷装置に関するもの
である。
被害から保護するための半導体式避雷装置に関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】電力系統は落雷による鉄塔もしくは電力
線の電位上昇によって閃絡し、商用周波の続流が流れ停
電事故に至ることがある。このような事故を防止するた
めに、従来から種々の避雷装置が使用されてきた。
線の電位上昇によって閃絡し、商用周波の続流が流れ停
電事故に至ることがある。このような事故を防止するた
めに、従来から種々の避雷装置が使用されてきた。
【０００３】従来、電力系統を雷事故から保護するため
の避雷装置としては、酸化亜鉛素子のような非直線性抵
抗素子を利用したものが使用されている。この非直線性
抵抗素子は、所定値を越える電圧がかかると抵抗が低下
し、瞬時に電流をアースに流すことによって系統の過電
圧を抑制するものである。
の避雷装置としては、酸化亜鉛素子のような非直線性抵
抗素子を利用したものが使用されている。この非直線性
抵抗素子は、所定値を越える電圧がかかると抵抗が低下
し、瞬時に電流をアースに流すことによって系統の過電
圧を抑制するものである。
【０００４】しかしこの酸化亜鉛素子は処理できるエネ
ルギー量が比較的小さいため、冬季雷や多重雷のような
エネルギーの大きい雷撃を受けた場合には素子が破壊さ
れてしまい、避雷装置として機能できなくなることがあ
る。そこで最近では、酸化亜鉛素子に比較してはるかに
エネルギ耐量の大きいサイリスタのような半導体素子を
利用した避雷装置が開発されつつある。
ルギー量が比較的小さいため、冬季雷や多重雷のような
エネルギーの大きい雷撃を受けた場合には素子が破壊さ
れてしまい、避雷装置として機能できなくなることがあ
る。そこで最近では、酸化亜鉛素子に比較してはるかに
エネルギ耐量の大きいサイリスタのような半導体素子を
利用した避雷装置が開発されつつある。
【０００５】図４はこのようなサイリスタを使用した半
導体式避雷装置の代表例を示すもので、サイリスタ素子
１、１を逆並列に接続したものを、系統２と大地３間に
取り付けてある。この半導体式避雷装置は、平常時には
サイリスタ素子１、１がオフとされているが、雷サージ
を受けた際にはゲート回路４からのゲート信号によりサ
イリスタ素子１、１をオンとし、系統２を高速で接地す
ることにより雷サージ電流を大地に逃がすものである。
サイリスタ素子１、１は電流がゼロとなった瞬間にオフ
とすることができるので、この半導体式避雷装置を使用
すれば、続流を最大でも半サイクルで消弧することがで
きる。
導体式避雷装置の代表例を示すもので、サイリスタ素子
１、１を逆並列に接続したものを、系統２と大地３間に
取り付けてある。この半導体式避雷装置は、平常時には
サイリスタ素子１、１がオフとされているが、雷サージ
を受けた際にはゲート回路４からのゲート信号によりサ
イリスタ素子１、１をオンとし、系統２を高速で接地す
ることにより雷サージ電流を大地に逃がすものである。
サイリスタ素子１、１は電流がゼロとなった瞬間にオフ
とすることができるので、この半導体式避雷装置を使用
すれば、続流を最大でも半サイクルで消弧することがで
きる。
【０００６】ところが、このサイリスタを使用した半導
体式避雷装置は高価なサイリスタ素子を使用すること、
サイリスタ駆動用のゲート回路を各サイリスタ素子に設
ける必要があることから、装置のコストが高くなると同
時に装置が大型化し、送電線への適用に対してコスト、
装柱の面に問題があった。
体式避雷装置は高価なサイリスタ素子を使用すること、
サイリスタ駆動用のゲート回路を各サイリスタ素子に設
ける必要があることから、装置のコストが高くなると同
時に装置が大型化し、送電線への適用に対してコスト、
装柱の面に問題があった。
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、サイリスタを使用した半導体式避
雷装置と同様の機能を持ち、しかも装置のコストを大幅
に引き下げることができる半導体式避雷装置を提供する
ために完成されたものである。
の問題点を解決して、サイリスタを使用した半導体式避
雷装置と同様の機能を持ち、しかも装置のコストを大幅
に引き下げることができる半導体式避雷装置を提供する
ために完成されたものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、サイリスタ素子と逆並列にダイ
オードのような整流作用のある素子を接続し、これらと
直列にギャップを設けたことを特徴とするものである。
めになされた本発明は、サイリスタ素子と逆並列にダイ
オードのような整流作用のある素子を接続し、これらと
直列にギャップを設けたことを特徴とするものである。
【０００９】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図１は本発明の実施例の半導体式避雷装
置の回路図であり、ゲート回路４を備えたサイリスタ素
子１と逆並列に整流作用のある素子５であるダイオード
を接続するとともに、これらに直列なギャップ６を設け
てある。この半導体式避雷装置は従来のものと同様に系
統２と大地３間に取り付けて使用されるが、ギャップ６
は図１のように大地３側にあっても、系統２側にあって
も差支えない。なお、図１では耐電圧特性を持たせるた
めにサイリスタ素子１と整流作用のある素子５をともに
多段に設けてある。
細に説明する。図１は本発明の実施例の半導体式避雷装
置の回路図であり、ゲート回路４を備えたサイリスタ素
子１と逆並列に整流作用のある素子５であるダイオード
を接続するとともに、これらに直列なギャップ６を設け
てある。この半導体式避雷装置は従来のものと同様に系
統２と大地３間に取り付けて使用されるが、ギャップ６
は図１のように大地３側にあっても、系統２側にあって
も差支えない。なお、図１では耐電圧特性を持たせるた
めにサイリスタ素子１と整流作用のある素子５をともに
多段に設けてある。
【００１０】
【作用】このように構成された半導体式避雷装置は、通
常時にはギャップ６によって系統２を絶縁しているが、
雷サージを受けたときにはギャップ６が放電し、またこ
れと同時にゲート回路４からのゲート信号によりサイリ
スタ素子１を高速でオンとする。この結果、系統２から
大地３への電流はサイリスタ素子１を通じて流れ、また
大地３から系統２への電流はダイオードのような整流作
用のある素子５を通じて流れる。
常時にはギャップ６によって系統２を絶縁しているが、
雷サージを受けたときにはギャップ６が放電し、またこ
れと同時にゲート回路４からのゲート信号によりサイリ
スタ素子１を高速でオンとする。この結果、系統２から
大地３への電流はサイリスタ素子１を通じて流れ、また
大地３から系統２への電流はダイオードのような整流作
用のある素子５を通じて流れる。
【００１１】なお、図２に示すように系統２の商用周波
数電流の方向がプラスの状態（系統２から大地３に向か
って流れる状態）にあるＡ点で雷サージを受けたときに
は、Ｂ点までサイリスタ素子１を通じて電流が流れ、更
にＣ点までダイオードのような整流作用のある素子５を
通じて逆方向の電流が流れる。そしてＣ点において電流
がゼロとなるので、サイリスタ素子１による続流遮断が
行われる。
数電流の方向がプラスの状態（系統２から大地３に向か
って流れる状態）にあるＡ点で雷サージを受けたときに
は、Ｂ点までサイリスタ素子１を通じて電流が流れ、更
にＣ点までダイオードのような整流作用のある素子５を
通じて逆方向の電流が流れる。そしてＣ点において電流
がゼロとなるので、サイリスタ素子１による続流遮断が
行われる。
【００１２】また、図３に示すように系統２の商用周波
数電流の方向がマイナスの状態（大地３から系統２に向
かって流れる状態）にあるＡ点で雷サージを受けたとき
には、Ｂ点まで整流作用のある素子５を通じて電流が流
れ、Ｂ点において電流がゼロとなるので、サイリスタ素
子１による続流遮断が行われる。
数電流の方向がマイナスの状態（大地３から系統２に向
かって流れる状態）にあるＡ点で雷サージを受けたとき
には、Ｂ点まで整流作用のある素子５を通じて電流が流
れ、Ｂ点において電流がゼロとなるので、サイリスタ素
子１による続流遮断が行われる。
【００１３】このように、本発明の半導体式避雷装置は
サイリスタ素子１と逆並列に整流作用のある素子５を接
続したので、図３の場合には従来のサイリスタ素子を逆
並列に接続したものと同様のタイミングで続流遮断がで
きるが、図２の場合には半サイクル分だけ続流遮断が遅
れることとなる。しかし、最大でも１サイクル以内に続
流遮断が可能であるので、変電所の遮断器をトリップさ
せることなく続流を遮断することができる。
サイリスタ素子１と逆並列に整流作用のある素子５を接
続したので、図３の場合には従来のサイリスタ素子を逆
並列に接続したものと同様のタイミングで続流遮断がで
きるが、図２の場合には半サイクル分だけ続流遮断が遅
れることとなる。しかし、最大でも１サイクル以内に続
流遮断が可能であるので、変電所の遮断器をトリップさ
せることなく続流を遮断することができる。
【００１４】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の半導体
式避雷装置は系統に雷サージを受けたときには１サイク
ル以内に続流を遮断することができ、雷による事故を防
止することができる。しかも、図４に示した従来の半導
体式避雷装置に比較して高価なサイリスタ素子及びゲー
ト回路を半分にできるので、装置の製造コストを安価に
できる利点がある。
式避雷装置は系統に雷サージを受けたときには１サイク
ル以内に続流を遮断することができ、雷による事故を防
止することができる。しかも、図４に示した従来の半導
体式避雷装置に比較して高価なサイリスタ素子及びゲー
ト回路を半分にできるので、装置の製造コストを安価に
できる利点がある。
【図１】本発明の実施例を示す回路図である。
【図２】本発明の半導体式避雷装置の動作特性を示す電
流波形図である。
流波形図である。
【図３】本発明の半導体式避雷装置の動作特性を示す電
流波形図である。
流波形図である。
【図４】従来の半導体式避雷装置を示す回路図である。
１ サイリスタ素子 ２ 系統 ３ 大地 ４ ゲート回路 ５ 整流作用のある素子 ６ ギャップ
Claims (2)
- 【請求項１】 サイリスタ素子と逆並列に整流作用のあ
る素子を接続し、これらと直列にギャップを設けたこと
を特徴とする半導体式避雷装置。 - 【請求項２】 整流作用のある素子がダイオードである
請求項１記載の半導体式避雷装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6837093A JPH06283247A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 半導体式避雷装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6837093A JPH06283247A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 半導体式避雷装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06283247A true JPH06283247A (ja) | 1994-10-07 |
Family
ID=13371815
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6837093A Withdrawn JPH06283247A (ja) | 1993-03-26 | 1993-03-26 | 半導体式避雷装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06283247A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100398824B1 (ko) * | 2001-02-27 | 2003-09-29 | 조명석 | 피뢰기 장치 |
-
1993
- 1993-03-26 JP JP6837093A patent/JPH06283247A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100398824B1 (ko) * | 2001-02-27 | 2003-09-29 | 조명석 | 피뢰기 장치 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000530 |