JPS6022798Y2 - サイリスタの過電圧保護回路 - Google Patents

サイリスタの過電圧保護回路

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JPS6022798Y2
JPS6022798Y2 JP1983077078U JP7707883U JPS6022798Y2 JP S6022798 Y2 JPS6022798 Y2 JP S6022798Y2 JP 1983077078 U JP1983077078 U JP 1983077078U JP 7707883 U JP7707883 U JP 7707883U JP S6022798 Y2 JPS6022798 Y2 JP S6022798Y2
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thyristor
overvoltage
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ダンテ・エドモンド・ピツコ−ン
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ゼネラル・エレクトリツク・カンパニイ
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    • HELECTRICITY
    • H03ELECTRONIC CIRCUITRY
    • H03KPULSE TECHNIQUE
    • H03K17/00Electronic switching or gating, i.e. not by contact-making and –breaking
    • H03K17/08Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage
    • H03K17/082Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit
    • H03K17/0824Modifications for protecting switching circuit against overcurrent or overvoltage by feedback from the output to the control circuit in thyristor switches

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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は全般的に云えば、当該装置にかなりの大きさ
の順方向バイアス電圧が印加された時に比較的大電流で
高電圧の固体被制御スイッチング装置をトリガする電気
保護回路、更に具体的に云えば。
国特許第366225Kに記載されているサイリスタ過
電圧保護回路の改良に関する。
この考案に関連した従来技術としては、米国特許第25
85796号、同第3293449号、同第34053
44号、同第357355吋及び同第3626271号
がある。
サイリスタとは、シリコン制御整流器SCRを含めて1
群の固体双安定スイッチの総称であり、物理的にはl対
の主電流通電金属電極(夫々陽極及び陰極と呼ばれる)
の間に交互にP型及びN型の導電型を持つ複数個の層を
有する半導体ウェーバを持つことを特徴としている。
負荷インピーダンスと直列に接続して順方向にバイアス
電圧(陰極に対して陽極電圧が正)を受けた時、サイリ
ス夕は、そのゲート手段に適当な制御信号が印加される
ことによってトリガされ又は点弧されるまで、負荷電流
の流れを阻止腰この制御信号が印加されると、高抵抗か
ら非常に低抵抗の順方向導電状態(オン状態)に急激に
切換わるのが普通である。
この後、装置は、通る電流が所定の保持レベルより低く
なったことに応答して非導電(オフ転化)状態に復帰す
る。
サイリスタの順電流並びに尖頭阻止電圧定格は製造業者
によって特定されている。
これらの定格は、前述の状態の下で、サイリスタを損傷
することなく、サイリスタがオンである時に導電し得る
最大負荷電流と、サイリスタがオフである時に安全に耐
え得る最大印加電圧とを決定する。
一般に比較的大面積の半導体ウェーハを使うことにより
、大電流の定格が得られ、これに対して高電圧の定格に
はウェーハ中に比較的厚いベース層を必要とする。
例として云うと、動作時の接合温度が70°Cで平均1
250アンペアの順電流定格並びに2600ボルトの反
復的尖頭順方向阻止電圧定格を持つサイリスタは、ウェ
ーハの面積が約3.CKL方吋であり、その厚さが約0
.03]寸である。
更に高電圧の用途には、このような複数個のサイリスタ
を直列に接続し、且つ連帯して動作させることにより、
固体の制御可能な電気弁を形成することが出来る。
このような1つの用途は高圧直流送電の場合であり、こ
の場合、このような複数個の弁を相互接続し、高圧送電
系統の直流部分及び交流部分の間で大量の電力の流れを
制御する大電流変換器を形成するように配置する。
変換器の弁がオフ又は導通阻止状態にある循環的に反復
する期間の間、弁並びにそれに関連した装置は、例えば
落雷、ブッシングの閃絡又はインバータの転流の失敗と
云うような種々の相異なる過渡現象によって起り得る特
別高圧サージによって損傷を受は易い。
普通は過電圧の過渡状態を無害に転流し且つ抑制する為
に避雷器が使われるが、順方向の異常電圧サージにさら
された時、固体弁を保護するのにこのような避雷器だけ
に頼るのは実際的ではく、賢明であるとも考えられない
更に、避雷器は弁全体の両端に接続するのが普通である
から、弁を構成する各々のサイリスタが個々に過大な電
圧を受けないと云う保証はない。
個々のサイリスタに対する順方向陽極電圧のサージがオ
フ状態に於ける定格尖頭電圧より高い臨界レベルまで上
昇すると、サイリスタが電圧降伏によってオンに転する
この形のオン転化は、なだれ降伏、パンチスルー又は過
度の漏洩によって起ることがあるが、サイリスタの分野
で公知の現象である。
普通の高圧サイリスク(例えば1500ボルトより高い
尖頭阻止電圧を持つサイリスタ)の通常のdi/dt能
力は、この形でオンに転じた時、著しく低下する。
最初に挙げた米国特許には、大電力主サイリスタを順方
向の電圧による降伏から保護する改良された過電圧応答
形トリガ方式が記載されている。
この保護回路は、主サイリスタの陽極及びゲートの間に
接続された電圧が一層低い複数個のPNPN半導体素子
と、ゲート及び陰極の間に接続された直列比回路とで構
成される。
PN PN素子は、主サイリスタにか)る順バイアス電
圧がサイリスタの降伏レベルより低い予定の閾値に達し
た時に電圧降伏形式でオンに転するように選ばれ、この
時、電圧が破壊的に高いレベルに達する前に、サイリス
クが鋭いゲート・パンチによってトリガされる。
全説明した過電圧保護回路は実際によく作用するが、そ
の将来の応用範囲を制限すると云う望ましくない成る特
性を持つことが判った。
順バイアス電圧の上昇速度が極めて高い(例えば600
0ボルト/マイクロ秒)場合、又は大きい現存の逆バイ
アスに順電圧のサージが重畳された場合、保護回路のM
レベルと主サイリスタの降伏レベルとの間の所要の調整
が危くなる惧れがある。
この為、この考案の全体的な目的は、前掲従来特許の過
電圧トリガ方式を更に改良することである。
この考案の別の目的は、このような過電圧トリが方式を
安全に用いることが出来る条件を拡げるように、この過
電圧トリガ方式の能力を高めることである。
この考案を1形式で実施する時、主サイリスク又は1群
の並列サイリスタが、エネルギ貯蔵手段と直列の過電圧
感知手段で構成される保護回路によって分路され、感知
手段とエネルギ貯蔵手段との間の接続点が主サイリスタ
のゲート手段に結合される。
過電圧感知手段は、少なくとも1つのPN半導体素子と
直列の複数個のPNPN半導体素子で構成される。
エネルギ貯蔵手段はコンデンサで構成される。
サイリスタの両端の順バイアス電圧が予定の閾値に上昇
したことに応答してPNPN素子が導通阻止状態から電
流導通状態に切換わる時、サイリスタがトリガされる。
この考案の1面では、複数個の抵抗を過電圧感知手段の
夫々の素子の両端に接続し、主サイリスタの両端に逆電
圧が現われた場合、それをこれらの素子の間で分割する
この考案の別の面では、過電圧感知手段のPNPN素子
の内の1つにコンデンサを付設し、順バイアス電圧の上
昇速度の増加に伴って順バイアス電圧の閾値の増加を制
限する。
保護回路と主サイリスタのゲート手段との間に隔離ダイ
オードを使うことが好ましく、このダイオードの両端に
抵抗を接続し、主サイリスタが逆バイアスされた時、こ
のコンデンサに電荷が蓄積されるのを防止する。
この考案は以下図面について説明する所から更によく理
解されようし、その種々の目的及び利点も更に十分に理
解されよう。
第1図には、直列の一連の同じ主サイリスタ111乃至
11nが端子a及びdの間にあり、高圧直流送電系統に
対する電力変換器に設けられる他の同一の弁と共に使う
のに適した高圧の制御可能な固体弁を形成することが示
されている。
この弁の各々の主サイリスタは大電力半導体装置であっ
て、比較的大きな寸法を持ち、各々がゲート手段を備え
ていて、主電極に順バイアスが存在する時にそれに合っ
た制御信号によって付勢された時、サイリスタをトリガ
する。
公知の他の形式にしてもよいが、第1図に記号で示した
ゲート手段は、例示の為、適当な極性、大きさ及び持続
時間を持つゲート電流パルスに応答する制御電極である
この制御信号が、一組の制御端子12に接続された外部
ゲート駆動回路(図に示していない)によって、サイリ
スタに周既的に供給される。
図示の弁の電圧定格はその構成サイリスクの電圧容量の
倍数である。
電流定格は個々のサイリスタの最大順電流定格に依存す
る。
希望によっては、弁の各レベルに付加的な並列サイリス
タを使うことが出来る。
実際には、弁は、米国特許第3423664号に記載さ
れるような他の電力素子を含む。
弁をオンに転するには、その全ての主サイリスクを同時
にトリガし、弁がこうして点弧されると、この後線路電
圧の転流によってオフに転じられるまで、弁は順方向に
負荷電流を自由に通すことが出来る。
循環的な各々のオフ期間即ち非導電期間の間の種々の時
、第1図に示す弁は、関連した電力系統から通常加わる
高い尖頭電圧に耐えなければならない。
更に、オフ状態にある弁には、落雷又はブッシングの閃
絡のような過渡現象により、異常電圧サージが加わるこ
とがある。
過度に高い逆方向又は順方向阻止電圧によって弁が損傷
されるのを防止する助けとして、避雷器13のような適
当な電圧サージ抑制装置が端子a及びdの間に接続され
る。
詳しい理由は米国特許第3662250号に記載されて
いるが、弁の各レベルの主サイリスクは過電圧トリガ回
路14を備えている。
この1つの回路の現在好ましいと考えられる実施例の細
部が第2図に概略的に示されている。
第2図に示すように過電圧トリガ回路14は、第1及び
第2の端子17.18の間にエネルギ貯蔵手段16と直
列に接続された過電圧感知手段15て構成される。
第1の端子17が関連した主サイリスタ(例えばサイリ
スク111)の陽極に接続され、第2の端子18がこの
サイリスタの除動に接続される。
この為、過電圧感知手段15とエネルギ貯蔵手段16の
直列の組合せが主サイリスタと並列に配置される。
トリが回路は第3の端子19をも持ち、これが隔離ダイ
オード20及び抵抗21を介してその2つの部分15.
16の接続点22に接続される。
第3の端子19は導体23を介して関連した主サイリス
タのゲート電極に結合される。
トリガ回路14のエネルギ貯蔵手段16は、誘導子25
と直列に接続したコンデンサ24て構成するのが好まし
い。
誘導子25は比較的小さい値のインダクタンス(例えば
10マイクロヘンリー未満)を持つべきである。
(第1図に示す場合のように)弁の各レベルに1個の主
サイリスタしか使わない場合、コンデンサ24に十分な
静電容量のものを使えば、この誘導子はエネルギ貯蔵手
段から省略してもよい。
過電圧感知手段15は一方向性導電装置27゜28と誘
導子29との直列の組合せて構成することが好ましい。
全ての装置27.28は、並列の主サイリスタと同じ向
きに電流を通すような極性に接続される。
装置27(第2図には3個示しであるが、実際にはこれ
より多くても少なくてもよい)はPNPN半導体スイッ
チング素子であり、互いに同じ極性で直列に相互接続さ
れる。
装置2Bは小型のPN半導体素子であって、過電圧感知
手段15が関連した主サイリスタよりも大きい逆方向阻
止電圧定格を持つように保証する。
各々のPNPN素子27は、弁を構成する任意の主サイ
リスタより電圧並びに電流定格が一層低く且つ一層小型
の補助サイリスクで構成することが出来る。
その特性的な降伏電圧の値は、関連した主サイリスタに
か)る順バイアス電圧が予定の闇値に達する時に、過電
圧感知手段15にか)る合計電圧の予定の端数であり、
全ての補助サイリスタ27の予定の端数は、それらの和
が合計と等しくなるように夫々選ばれる。
1例として、この発明のl実施例では、ゼネラル・エレ
クトリック社のC12登サイリスク3個を直列に使うこ
とにより、この結果が得られた。
この各々のサイリスタは電流定格が8アンペア(RMS
)であり、反復的なオフ状態の尖頭電圧が400ボルト
である。
こう云う装置は、その夫々の主電極の間に750ボルト
に近い順方向電圧を印加することにより、電圧降伏形式
でトリが、即ちオンに転することが出来る。
この例では、主サイリスタに通常印加されるオフ状態の
時の尖頭電圧が2000ボルト未満であり、この為、各
々の補助サイリスタ27が通常は高抵抗の導通阻止状態
にとS゛まる。
然し、主サイリスタの順バイアスが約2200ボルトの
閾値(これは主サイリスタの降伏レベルより低い)に上
昇スると、各々の補助サイリスタは低抵抗の一方向性電
流導通状態に急激に切換わるように作用する。
このように動作する時、過電圧感知手段15が端子17
及び19の間に直ちに電流パルスを通腰この電流によっ
て関連した主サイリスタの制御手段に対するトリガ信号
(ig)が供給される。
この為、順バイアス電圧が臨界的な降伏レベルに達する
前に、主サイリスタがトリガされる。
−互生サイリスクがオンに転すると、電流が並列の過電
圧感知手段15から転流され、補助サイリスタ27は電
流が切れるので、直にオフに転する。
エネルギ貯蔵手段16のリンギング作用により、補助サ
イリスクのオフ転化が助けられる。
過電圧感知手段15が、それが接続されている主サイリ
スタの降伏レベルよりは小さい大きさの順バイアス電圧
で常に導通阻止状態から電流導通状態に切換わる限り、
主サイリスタは電圧降伏形式でオンに転することの悪影
響から適正に保護される。
補助サイリスタ27はこの形式でオンに転することによ
って損傷を受けない。
これはそれからが個々に小型の低電圧装置であり、比較
的短い期間の間しか導電する必要がないからである。
こう云う装置の接合静電容量は比較的小さく、この為、
順バイアス電圧が閾値レベルに近づく時の端子17及び
22の間のコンデンサ充電電流により、主サイリスタが
時機尚早に弱いトリガ作用を受けると云う惧れがあると
云う問題は避けられる。
補順サイリスタのdv/dt能力は特に低い温度で高い
ことが望ましく、第2図に示すように、そのゲート電極
を夫々の陰極に直接に接続することにより、dv/dt
による点弧の惧れを事実上なくすことが出来る。
サイリスタの電圧降伏レベルは、順バイアス電圧の上昇
速度が比較的高い時、増加する傾向がある。
これは降伏レベルに達した時に起るなだれ作用に固有の
時間遅延がある為である。
この遅延は非常に短くて典型的には50乃至100ナノ
秒)、その為、順バイアス電圧の上昇速度が比較的低い
時(例えば1マイクロ秒あたり500ボルト未満の場合
)その影響は無視し得る。
然し、バイアス電圧の上昇速度が更に高くなると、電圧
降伏レベルがこの速度の関数として目立って増加する。
このことが第3図に示されている。
第3図で、曲線30は、第2図に示した3つの補助サイ
リスタが電流導通状態に切換わるような順バイアスス電
圧の閾値を示している。
この閾値が、順バイアス電圧の上昇速度が低い時は2.
2kvであると仮定している。
なだれ作用に伴う遅延が50ナノ秒であると仮定すると
、閾値がlkV /μSでは50ボルト、2kV/μS
では100ボルト、そして6kV/μSでは300ボル
ト増加する。
dv/dtが比較的高い時(例えば約3kV/μSより
高い時)、過電圧感知手段が降伏する時の閾値は、関連
した主サイリスタの臨界降伏電圧(第3図に曲線31で
示す)より高いレベルまで上昇することがあることが判
った。
こう云うことが起ると、主サイリスタが適切に保護され
なくなり、従って、順電圧サージがこの交差が起る様な
速度をこえる速度で上昇する惧れのある系統には、この
過電圧保護回路を使ってはならない。
この考案では、順バイアス電圧の上昇速度の増加に伴っ
てその閾値の増加を制限する適当な手段を過電圧感知手
段に付は加えることにより、過電圧保護回路に印加して
も安全なdv/dtの範囲が拡大される。
第2図では、こうして加える手段が1つのPNPN素子
27の両端に接続されたコンデンサ35で構成される。
コンデンサ35は、比較的小さい値の静電容量(典型的
には10乃至100ピコフアラツド程度)を持っている
が、順バイアス電圧の上昇速度が増加するのにつれてそ
のリアクタンスが適当に減少し、その為バイアス電圧の
内、他の2のPNPN素子27に印加される割合が次第
に増加し、コンデンサ35を省略した場合に降伏が起る
ような大きさより低いバイアス電圧で、他の2つのPN
PN素子が降伏するように選ばれる。
成る場合、2番目のPNPN素子の両端に別のコンデン
サを接続するか、又は3つの素子27全部の両端に静電
容量の値が同じでないシールド・コンデンサを接続する
のが望ましいことがある。
順バイアス電圧の上昇速度の増加に伴って順バイアス電
圧の閾値の増加を制限する別の方式が第2A図に示され
ており、この場合、コンデンサ35Aが、PN PN素
子27の両端に接続される代りに、その陽極及びゲート
電極の間に接続されている。
バイアス電圧の上昇速度が増加すると、コンデンサ35
Aにゲート電流が流れること)dv/di作用との組合
せの為、素子27は次第に一層低いレベルの陽動電圧で
電流導通状態に切換わる。
前の2段で、印加電圧が降伏点に達するまで、比較的一
定の高い速度で上昇した場合、付は加えたコンデンサ3
5(又は35A)が過電圧感知手段15の動作にどのよ
うに影響するかを説明した。
急峻な波頭(1マイクロ秒あたり500ポルト以上)で
始まるが、サイリスタの定常状態の降伏レベルより低い
平坦な尖頭値に下がる順電圧サージに対しても、同じ手
段が閾値を低下させると云う望ましい作用を持つ。
このようなサージはdv/dt効果の為に主サイリスタ
のオン転化を遅延する傾向があるが、この考案の保護回
路は一層早く応答し、dv/dt形式でオンに転するこ
とによって、損傷を受ける前に、サイリスタをトリガす
る。
この考案の成る用途では、大きさが大きい(即ち前述の
閾値より大きい)現存の逆バイアス状態に順電圧のサー
ジが重畳されることがある。
前掲米国特許に従って構成された過電圧保護回路が逆バ
イアスされると、実際的には全部の電圧が、PNPN素
子27よりずっと大きな逆抵抗を持つPN素子28の両
端に現われる傾向がある。
PNPN素子は、順バイアス電圧が逆バイアス状態から
上昇することに応じて、所望の閾値より小さい大きさの
順バイアス電圧で降伏し得ることが判った。
この現象を理解するには、各々の半導体素子27.28
にある逆バイアスされたPN接合が成る静電容量(C)
を持ち、この為、素子に印加された電圧の突然の変化に
応答して、直列接続されたこれらの素子の全ての接合に
充電電流(i)が流れることに注意されたい。
各々のPNPN素子27の内部静電容量はPN素子28
のそれと大体等しいから、夫々の両端にか)る電圧が略
同じ割合(dv ===±)で変化する筈だと仮定して
もよい。
t c 第4図で、曲線32は、約2600ボルトの負のレベル
即ち逆レベルから正の向き即ち順方向の向きに急速に上
昇する時の主サイリスタにか)るバイアス電圧を示して
おり、その結果PNPN素子の両端に生ずる電圧が破線
33で示されており、この時PN素子の両端に生ずる電
圧が鎖線34で示されている。
破線33も鎖線34も大体勾配が等しい。
この図に示すように、順バイアス電圧の大きさがまだ比
較的小さく(例えば1700ボルト近辺)、且つこの電
圧が保護回路を動作させようとする大きさの臨界的な閾
値に達する前に、PNPN素子の両端の電圧33がその
降伏レベル(例えば2200ボルト)に達し得る。
この考案では、主サイリスタの両端に逆電圧が現われた
場合、それをPNPN素子及びPN素子の間で分割する
適当な手段を過電圧感知手段15に付は加えることによ
り、過電圧保護回路のこのような不正動作を防止する。
第2図で、この付は加える手段が、過電圧感知手段の夫
々の素子27゜28の両端に接続された複数個の抵抗3
6.37で構成される。
各々のPNPN素子27の両端に別々の抵抗36が設け
られ、3つのPN素子28の両端に共通の抵抗37が設
けられる。
これらの抵抗は、逆バイアス電圧の内、PN素子28の
両端に分布する部分が、全体の内の臨界的な端数Xより
小さくなるように選ばれる。
この端数は次の式から計算することが出来る。
こ)でvRevは保護されるサイリスタの主電極17.
18の両端に印加され得る逆電圧の最大値、VBoは過
電圧感知手段15にあるPNPN素子を降伏させるよう
なレベルの順電圧、C27はPNPN素子27の静電容
量の正味の値、C28はPN素子28の静電容量の正味
の値である。
1例として、VBO=2kV、VRe−=3kVで、C
28をC2□に等しいと仮定すると、Xは5/6である
云い換えれば、この例では、PN素子の両端の逆電圧は
全体の83.3%未満にしなければならないし、PNP
N素子の両端の逆電圧は全体の16.7%より大きくし
なけれはならない。
実際には、抵抗36.37の抵抗値は、任意の逆バイア
ス電圧が一方ではPNPN素子の間で、且つ他方ではP
N素子の間で略等しく分割されるように選ぶのが好まし
い。
この比にすると、PNPN素子と並列の抵抗値がコンデ
ンサ35の影響によって減少するが、それでも循環的な
正常の逆バイアス期間の間、PN素子と並列に、過電圧
感知手段を通る都合の悪い漏洩を避ける程度の抵抗値を
持つ時、急峻な波頭を持つ電圧サージがあった場合でも
十分な余裕度が得られる。
逆電圧の少なくとも50%がPNPN素子27に分布し
ていると、これらの素子の両端の電圧は、主サイリスタ
の両端のバイア又電圧が順方向のサージによって正の値
に上昇する時、何時でもこのバイアス電圧と本当に等し
くなり、この明細書の前段に述べた問題が回避される。
この考案の実際の1実施例では、抵抗37に約1メグオ
ームを使い、3つの抵抗36に対し大体同じ値の合計抵
抗値を使うことが考えられる。
夫々のPNPN素子27の順方向降伏電圧に応じて、こ
の抵抗値を別々の抵抗36に配分することが出来る。
この代りに、個々の素子27の降伏値の和が、その両端
に印加された順バイアス電圧の特定の閾値をこえる場合
、分圧抵抗36を利用して、トリガ回路14の正しい動
作を保証することが出来る。
この目的の為、過電圧感知手段15の両端の合計電圧が
特定の大きさまで順方向に上昇するや否や、少なくとも
1つのPNPN素子の両端の電圧が対応する素子の降伏
レベルに達するように、抵抗36の相対的な抵抗値を適
当に変えるべきである。
例として、VBo”2100ボルト、2つのPNPN素
子の降伏電圧の値が夫々800ボルト、3番目のPNP
N素子の降伏値が700ボルトと仮定する。
この場合、3つの抵抗36の各々に対し330キロオー
ムの抵抗を選ぶ。
こうすると、3番目の素子にか)る電圧は、合計の順バ
イアス電圧が2100ボルトに達した時、その降伏値に
達する。
3番目の素子にか)る電圧が降伏値に達するや否や、こ
の素子でなだれ作用が始まる。
なだれ作用は漏洩電流の急激な上昇が特徴であり、この
電流が成るオン転化用の大きさに達すると、3番目の素
子が降伏し、即ち低抵抗の順方向導通状態に切換わる。
漏洩電流のオン転化用の大きさが分圧抵抗36に流れる
電流の大きさく約2ミリアンペア)に較べて無視し得る
場合、3番目の素子のなだれ降伏は殆んど瞬間的に起る
3つのPNPN素子の内の1つが一旦降伏すると、他の
2つもぴったりと追従しなければならず、過電圧感知手
段は導通阻止状態から導通状態に切換わる。
この為、抵抗36を使って、その和が過電圧トリガ回路
の特定の閾値と正確に等しくなるような降伏値を持つP
NPN素子を選ぶ必要を回避することが出来る。
第2図に見られるように、前掲米国特許の回路の隔離ダ
イオード20の両端にこの考案では抵抗38を接続して
いる。
この抵抗を設けたのは、主サイリスタの両端に大きな逆
バイアス電圧がかかった場合、コンデンサ24が目立っ
た電荷を蓄積しないようにする漏洩通路を作る為である
こうすると、接続点22の電圧が合計逆バイアス電圧の
ごく僅かな百分率(例えば1.0%)に制限される。
例としてこの考案の好ましい実施例を図示し且つ説明し
たが、当業者にその変更が考えられることは当然である
例えば、(分圧抵抗36に付は加えて又はその代りに)
選ばれた小さな静電容量(100ピコフアラツド程度)
のシールド・コンデンサを夫々のPNPN素子27と並
列に接続腰急峻な波頭を持つ過電圧サージが発生した場
合、直列の素子27の間で電圧の所望の分布を強制的に
行なわせ、こうしてこれらの素子の内部静電容量が電圧
分布に対して持つ悪影響を除くことが出来る。
実用新案登録請求の範囲の記載は、この考案は範囲内に
含まれるこのような全ての変更を包括するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は一連の大電力サイリスタで構成される制御可能
な固体電気弁の回路図、第2図は第1図にブロック形式
で示したこの考案による1つの過電圧保護回路の回路図
、第2A図は第2図に示した回路の一部分の変形の回路
図、第3図は従来の典型的な保護回路の電圧降伏特性を
示すグラフ、第4図は特定のバイアス電圧サージ中に従
来の回路に生ずる成る電圧を示すグラフである。 主な符号の説明、111乃至11n:サイリスタ、15
:過電圧感知手段、16:エネルギ貯蔵手段、27 :
PNPN素子、28:PN素子、39.37:抵抗。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 主電力端子a、 b間に接続された少なくとも1つの主
    サイリスタの過電圧保護回路であって、各主サイリスタ
    に対して設けられた過電圧トリガ回路14を持ち、該過
    電圧トリガ回路が、前記主サイリスタの陽極と陰極との
    間に直列接続された過電圧感知手段15およびエネルギ
    貯蔵手段16、並びにこれらの過電圧感知手段とエネル
    ギ貯蔵手段との接続点22を前記主サイリスクのゲート
    端子19に結合する手段を有し、前記過電圧感知手段が
    互いに直列に接続され且つ前記主サイリスタと同じ向き
    に電流を流すような極性に接続された複数のPNPN半
    導体素子を含み、前記主サイリスタの陽極と陰極間の順
    方向バイアス電圧が前記主サイリスタの降伏レベルより
    も低い予定の閾値まで上昇したことに応答して、前記過
    電圧感知手段が導通阻止状態から電流導通状態に切換っ
    て前記主サイリスタをトリガするようにした過電圧保護
    回路において、 前記複数のPNPN半導体素子の各々の両端間に接続さ
    れた抵抗36、及び前記順方向バイアス電圧の上昇速度
    が増加するにつれて相対的に順方向バイアス電圧の前記
    予定の閾値を減少させるため前記複数のP NPN半導
    体素子の内の第1の1つの素子の両端間に接続されたコ
    ンデンサ35を有することを特徴とする過電圧保護回路
JP1983077078U 1974-02-21 1983-05-24 サイリスタの過電圧保護回路 Expired JPS6022798Y2 (ja)

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