JPH06282858A - 光学ヘッド装置 - Google Patents

光学ヘッド装置

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JPH06282858A
JPH06282858A JP5067992A JP6799293A JPH06282858A JP H06282858 A JPH06282858 A JP H06282858A JP 5067992 A JP5067992 A JP 5067992A JP 6799293 A JP6799293 A JP 6799293A JP H06282858 A JPH06282858 A JP H06282858A
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JP
Japan
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light
recording medium
reflected
track
optical head
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Application number
JP5067992A
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English (en)
Inventor
Hideo Ando
秀夫 安東
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】この発明の目的は、アクセス速度が高く、しか
も、トラックずれを正確に検出できる光学ヘッド装置を
提供することにある。 【構成】この発明の光学ヘッド装置2によれば、記録媒
体Rmで反射され、光検出器28に向かう反射レ−ザビ−ム
は、記録媒体Rmの近傍に記録媒体Rmに沿って移動可能に
配置された波面分割手段18bを介して少なくとも2つの
レ−ザビ−ムに分離されるとともに、記録媒体Rmのトラ
ックの中心から概ね等しい割合で拡散される。分割され
た2つの光は、それぞれの光ごとに電気信号に変換さ
れ、それぞれに対応する出力が互いに加算されたのち、
両出力の差が演算される。従って、トラック検出信号に
含まれるオフセット成分の影響を除去できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、集束光を用いて情報
を記憶または再生する装置に係り、特に、光ファイリン
グシステムに利用され、記録媒体としての光ディスクに
集束光を照射するための光学ヘッド装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、多くの情報を大容量で記憶できる
記録装置として光ファイリング装置が利用されている。
この光ファイリング装置は、記録媒体即ち光ディスクに
対して情報を記録/再生できる装置であって、光ディス
ク装置とよばれている。
【0003】この光ディスク装置は、少なくとも対物レ
ンズと光検出器とを有する光ヘッド装置を含み、この光
ヘッド装置を介して記録媒体即ち光ディスクの記録面に
照射される集束光ビ−ムによって、光ディスクに記録さ
れている情報を読み出すとともに、光ディスクに情報を
記録させる。今日、記録すべき情報の増大によって、光
ディスクへの記録速度及び光ディスクからの読み出し速
度を向上させることが望まれている。
【0004】このことから、光ビ−ムを発生するレ−ザ
素子及びレ−ザ素子を駆動する光ヘッド本体即ち固定部
と、光ディスクに対して光ビ−ムを照射し光ディスクか
らの反射光を取り出すために利用される対物レンズとが
独立に配置された分離型光学ヘッド装置が提案されてい
る。分離型光学ヘッド装置では、対物レンズ及びミラ−
(またはミラ−プリズム)即ち可動部は、より小型で且
つ軽量に構成される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、分離型
光学ヘッドが利用される場合には、上記可動部が僅かに
傾いて配置されることで、固定部から供給される光ビ−
ムを光ディスクのトラックの中心に照射できなくなる虞
れがある。
【0006】例えば、トラックずれ検出にプッシュ−プ
ル法が利用される場合には、図8に示すように、ビ−ム
スプリッタBの後方に2分割検出器Dが配置され、通常
は、検出器dの第一及び第二の検出領域D1 及びD2
らの出力の差信号によって光ディスクに照射される光ビ
−ムと光ディスクのトラックとのトラックずれが検出さ
れる。これに対して、固定部Hに固有の光軸Oに対し、
可動部Mの光軸が僅かに傾くことで、光ディスクで反射
された光ビ−ムが2分割検出器Dに入射される位置は、
可動部Mと固定部Hとの間の距離に応じて変化される。
【0007】このため、可動部Mと光ディスクのトラッ
クとの位置関係が同一であるにも拘らず、可動部Mの位
置が変化することで、トラックずれ信号にオフセットが
生じる問題がある。このことは、同時に、記録密度を高
めるためにも障害となる。この発明は、高速アクセスが
可能で、しかも、トラックずれの少ない光ヘッド装置を
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記問題点
に基づきなされたもので、光源と、この光源からの光を
記録媒体に導くとともに、記録媒体で反射された反射光
と上記光源から記録媒体へ向かう光とを分離する手段
と、上記記録媒体で反射された光を波面分割させるとと
もに、上記分離手段に再び入射させる反射手段と、この
反射手段を介して反射され、上記分離手段を介して上記
記録媒体に向かう光から分離された光を少なくとも上記
記録媒体のトラックと上記記録媒体へ向かう光のズレの
検出のために電気信号に変換する手段とを含む光学ヘッ
ド装置を提供するものである。
【0009】また、この発明によれば、光源からの光を
記録媒体に向かって通過させるとともに、記録媒体を介
して反射された反射光を上記記録媒体へ向かう光から分
離する分離手段と、この分離手段と独立に移動可能であ
って、上記反射光の少なくとも一部が上記分離手段に戻
ることを妨げない位置に配置され、上記反射光の他の一
方を少なくとも2つに分割して検出し、分割されたそれ
ぞれの光に対応する出力の差をとることで、上記分離手
段から上記記録媒体へ向かう光と上記記録媒体のトラッ
クとのズレを検出する手段とを含む光学ヘッド装置が提
供される。
【0010】
【作用】この発明によれば、光源からの光を記録媒体に
導くとともに、記録媒体で反射された反射光と上記光源
から記録媒体へ向かう光とを分離する手段を通過されて
記録媒体に照射された光ビ−ムの反射光は、上記分離手
段に戻される前に、概ね等しい角度の発散性を有する少
なくとも2つの光に分割される。分割された2つの光
は、上記トラックの中心に対応する位置から概ね等しい
割合で拡散され、分割されたそれぞれの光ごとに電気信
号に変換され、それぞれに対応する出力が互いに加算さ
れたのち、両出力の差が演算される。従って、上記トラ
ックの中心が正確に検知される。
【0011】
【実施例】図1には、この発明の一実施例である光学ヘ
ッド装置が示されている。
【0012】光学ヘッド装置10は、断面ビ−ム形状即ち
ビ−ムスポットが楕円形であって、発散性の光即ちレ−
ザビ−ムを発生する半導体レ−ザ光源12、偏光ビ−ムス
プリット面16aを含み、レ−ザ光源12から発生されたレ
−ザビ−ムを記録媒体即ち光ディスクRmに向かって導く
とともに、光ディスクRmから反射されたレ−ザビ−ムを
光ディスクRmに向かうレ−ザビ−ムから分離する偏光ビ
−ムスプリッタ16、及び、偏光ビ−ムスプリッタ16を通
過されたレ−ザビ−ムを光ディスクRmのトラックに集束
させる対物レンズ22を含んでいる。尚、偏光ビ−ムスプ
リッタ16は、レ−ザ12から発生されるレ−ザビ−ムの楕
円面を概ね円形に整えるための楕円面16bが一体に形成
されている。レ−ザ光源12と偏光ビ−ムスプリッタ16と
の間には、レ−ザ12からのレ−ザビ−ムをコリメ−トす
るコリメ−トレンズ14が配置されている。
【0013】偏光ビ−ムスプリッタ16と対物レンズ22と
の間には、偏光ビ−ムスプリッタ16から光ディスクRm
(対物レンズ22) に向かうレ−ザビ−ムと光ディスクRm
(対物レンズ22) から偏光ビ−ムスプリッタ16に戻るレ
−ザビ−ムを折り曲げるとともに、光ディスクRm (対物
レンズ22) から偏光ビ−ムスプリッタ16に戻るレ−ザビ
−ムの波面特性を変化させる波面特性変換部材18、及
び、偏光ビ−ムスプリッタ16と対物レンズ22との間で、
送光系 (レ−ザ12から光ディスクRmへ向かう方向)と検
出系 (光ディスクRmから偏光ビ−ムスプリッタ16へ戻る
方向) とのアイソレ−ションを整合するためのλ/4板
20などが配置されている。
【0014】波面特性変換部材18は、例えば、平行平板
状に形成されたガラス板に、偏光ビ−ムスプリッタ16か
ら光ディスクRmに向かうレ−ザビ−ムを全て反射する偏
光反射面18aと光ディスクRmから偏光ビ−ムスプリッタ
16に戻るレ−ザビ−ムの波面を少なくとも2に分割する
一方で、分割されたレ−ザビ−ムを後述する光検出器28
上の異なる位置に向かわせるために光ディスクのトラッ
クの中心に対応する位置から概ね等しい発散角で反射さ
せる波面分割面18bとを有している。
【0015】偏光ビ−ムスプリッタ16を介して光ディス
クRmからの反射レ−ザビ−ムが分離される方向には、
(反射) レ−ザビ−ムを、それぞれの成分ごとに検出
し、光ディスクRmに記録されている情報として再生し、
且つ、光ディスクのトラックの中心とレ−ザビ−ムの中
心とのずれ即ちトラックずれを補正するための電気信号
に変換する光検出器28が配置されている。尚、光検出器
28は、波面特性変換部材18を介して光ディスクのトラ
ックの中心に対応する位置から概ね等しい割り合いで拡
散されたレ−ザビ−ムを受光するために最適に配置され
た複数の検出領域 (後述、図3参照) を有している。
【0016】偏光ビ−ムスプリッタ16と光検出器28との
間には、偏光ビ−ムスプリッタ16を介して分離されたレ
−ザビ−ムに集束性を与える集束レンズ24、及び、集束
レンズ24を通過されたレ−ザビ−ムからトラックずれの
検出に利用可能なビ−ムスポットを形成させるためのシ
リンドリカルレンズ26などが配置されている。
【0017】尚、光学ヘッド装置10では、対物レンズ2
2、λ/4板20及び波面特性変換部材18は、レ−ザ12及
び偏光ビ−ムスプリッタ16とは独立に移動可能に形成さ
れ、図示しない駆動機構を介して光ディスクRmの記録面
によって移動される。
【0018】図2によれば、波面特性変換部材18の波面
分割面18bは、境界線18cを境界として分割された第一
及び第二の反射領域18d及び18eを有している。それぞ
れの反射領域18d及び18eは、互いに異なる方向に向け
られた回折格子であって、それぞれの格子は、境界線18
cに対し、5°〜85°、より好ましくは40°の角度
に形成されている。尚、境界線18cは、光ディスクRmの
トラックの方向に沿って規定される。
【0019】図3によれば、光検出器28は、図2に示さ
れている波面特性変換部材18によって光ディスクRmのト
ラックの中心から概ね等しい割合で拡散されたレ−ザビ
−ムを受光するために所望の間隔で配置された複数の検
出領域28e〜28h、及び、光検出器28の概ね中心に配置
され、仮の境界線28iに対して平行且つ直交するよう分
割されている検出領域28a〜28dを有している。それぞ
れの28a〜28hは、遮光部材29を介して、他の領域へ向
かうレ−ザビ−ムが入射されることのないよう制限され
ている。
【0020】検出領域28e〜28hは、図2に示されてい
る波面分割面18bの第一及び第二の反射領域18d及び18
eの格子と境界線18cとのなす角に対応する角度で配置
される。即ち、波面分割面18bの第一及び第二の反射領
域18d及び18eの格子は、境界線18cに対して5°〜8
5°より好ましくは40°に形成されることから、それ
ぞれの検出領域28e〜28hは、検出器28の仮の境界線28
iに対し、上記波面分割面18bの角度に対応する角度で
配置される。尚、検出領域28e〜28hには、波面分割面
18bの第一及び第二の反射領域18d及び18eの格子の格
子定数 (格子ピッチ) に応じて1以上のビ−ムスポット
が照射される。次に、図1に示されている光学ヘッド装
置10の特性を説明する。
【0021】レ−ザ12から発生されたレ−ザビ−ムは、
コリメ−トレンズ14を介して平行ビ−ムに変換され、偏
光ビ−ムスプリッタ16を介してビ−ムスポットが概ね円
形に補正され、偏光ビ−ムスプリット面16aを通過され
る。偏光ビ−ムスプリット面16aを通過されたレ−ザビ
−ムは、波面特性変換部材18の偏光反射面18aを介して
光ディスクRmに向かって全反射され、λ/4板20を介し
て偏光面が円偏光に変換されて対物レンズ22へ入射され
る。
【0022】対物レンズ22へ入射されたレ−ザビ−ム
は、レンズ22を介して所望の集束性が与えられ、光ディ
スクRmのトラックに照射される。光ディスクRmのトラッ
クに導かれたレ−ザビ−ムは、トラックに記録されてい
る情報 (即ちピット) の有無に応じて強度変調され、再
び、対物レンズ22に戻される。
【0023】対物レンズ22に戻された反射レ−ザビ−ム
は、再びλ/4板20に入射され、λ/4板20を介して偏
光面の方向が入射レ−ザビ−ムに対して90°回転され
て、波面特性変換部材18へ戻される。
【0024】波面特性変換部材18へ戻された反射レ−ザ
ビ−ムは、偏光反射面18aを通過され、波面分割面18b
を介して (波面分割面18b) 境界線18cから概ね等しい
角度で拡散する発散性が与えられて (即ち、Ld及びL
eに波面分割されて) 、偏光ビ−ムスプリッタ16に向か
って折り返される。
【0025】波面分割面18bで折り返された反射レ−ザ
ビ−ムは、偏光ビ−ムスプリッタ16の偏光ビ−ムスプリ
ット面16aを介してさらに折り曲げられ、集束レンズ24
及びシリンドリカルレンズ26を介して光検出器28の検出
領域28a〜28hに対応するようビ−ムスポットの形状が
変化されて光検出器28へ導かれる。
【0026】光検出器28の光検出領域28a〜28dに入射
されたレ−ザビ−ムは、それぞれビ−ムスポットの大き
さに対応する電気信号に変換され、図示しない演算回路
によって、対物レンズ22を介して集束性が与えられたレ
−ザビ−ムの集束点と光ディスクRmの記録面とを一致さ
せるために対物レンズ22を光軸方向に移動させる際の移
動量を決定するために (光ディスクRmと対物レンズ22と
のフォ−カシング) に利用される。即ち、検出領域28a
〜28dへ照射されるレ−ザビ−ムのビ−ムスポットSの
大きさは、レ−ザビ−ムの集束点と光ディスクRmの記録
面とが一致されない場合には、一致された場合に比較し
て異なる大きさに変化されることから、図示しない演算
回路を介してそれぞれの検出領域からの出力信号の大き
さを比較することで、対物レンズ22の位置を検出でき
る。また、光検出領域28a〜28dからの出力は、図示し
ない情報再生装置に供給され、光ディスクRmに記録され
ている情報の再生にも利用される。
【0027】光検出器28の光検出領域28e〜28hに入射
されたレ−ザビ−ムは、それぞれビ−ムスポットの大き
さに対応する電気信号に変換され、図示しない演算回路
によって、対物レンズ22を介して集束性が与えられたレ
−ザビ−ムの集束点と光ディスクRmのトラックの中心と
のずれを検知するために利用される。即ち、光検出領域
28e〜28hには、波面分割面18bの第一及び第二の反射
領域18d及び18eによって分割されたそれぞれのレ−ザ
ビ−ムLd及びLeに対応するビ−ムスポットSd及び
Seが交互に到達される。即ち、波面分割面18bの第一
の反射領域18dからの反射レ−ザビ−ムLdは、検出領
域28e及び28gに入射される。一方、波面分割面18bの
第二の反射領域18eからの反射レ−ザビ−ムLeは、検
出領域28f及び28hに入射される。ここで、それぞれの
検出領域28e〜28hからの出力をレ−ザビ−ムLd及び
Le毎に加算し、その差をとることで、即ち、 (28e+28g) − (28f+28h) を演算することで、トラックずれ信号を得ることができ
る。
【0028】この方法によれば、レ−ザビ−ムLd及び
Leにオフセット成分が含まれた場合であっても、検出
領域28e及び28g、及び、検出領域28f及び28hの出力
が合成されるることで、トラックずれ信号に含まれる虞
れのあるオフセット成分が除去できる。
【0029】図4には、図1ないし図3に示されている
光学ヘッド装置の変形例が示されている。尚、図1ない
し図3に示されている構造部材と同一の部材には、同じ
符号を譜して、詳細な説明を省略する。
【0030】図4によれば、光学ヘッド装置 100は、レ
−ザ12、レ−ザ12から発生されたレ−ザビ−ムを光ディ
スクRmに向かって導くとともに、光ディスクRmで反射さ
れた反射レ−ザビ−ムと上記光ディスクRmへ向かうレ−
ザビ−ムとを分離するための無偏光ビ−ムスプリッタ
(ハ−フミラ−プリズム) 116を有している。また、レ
−ザ12と無偏光ビ−ムスプリッタ 116との間には、コリ
メ−トレンズ14が、無偏光ビ−ムスプリッタ 116と光デ
ィスクRmとの間には、波面特性変換部材 118及び対物レ
ンズ22が、それぞれ、配置されている。またさらに、無
偏光ビ−ムスプリッタ 116を介して分離された反射レ−
ザビ−ムが伝達される方向には、集束レンズ24、シリン
ドリカルレンズ26及び光検出器 128が、順に配置されて
いる。
【0031】無偏光ビ−ムスプリッタ 116は、入射され
たレ−ザビ−ムを概ね1:1の比率で分配するハ−フミ
ラ−面 116aとレ−ザビ−ムの楕円面を概ね円形に整え
るための楕円面16bとを含んでいる。
【0032】波面特性変換部材 118は、非平行平板に形
成されたガラス板に、無偏光ビ−ムスプリッタ 116から
光ディスクRmに向かうレ−ザビ−ムを概ね1:1の比率
で分配するハ−フミラ− 118aと、ハ−フミラ− 118a
と非平行に形成され、光ディスクRmから無偏光ビ−ムス
プリッタ 116に戻るレ−ザビ−ムの波面を少なくとも2
に分割するとともに分割されたレ−ザビ−ムを後述する
光検出器 128上の異なる位置に向かわせるために光ディ
スクのトラックの中心に対応する位置から概ね等しい割
合で反射させる波面分割面 118bとを有している。尚、
波面分割面 118bは、図2に示されている波面分割面18
bと実質的に同等に形成される。また、図1に示されて
いる光学ヘッド装置10が読みだし専用ディスクなどに適
するに対し、この図4に示されている光学ヘッド装置 1
00は、書き替え可能ディスクに適することはいうまでも
ない。
【0033】図5によれば、光検出器 128は、波面分割
面 118bを介して反射される光ディスクRmからの反射レ
−ザビ−ムと、ハ−フミラ−面 118aで反射される光デ
ィスクRmへ向かうレ−ザビ−ムとを識別のために、それ
ぞれの面から反射されるレ−ザビ−ムを受光可能な受光
面積を有し、波面分割面 118bを介して概ね等しい割合
で拡散されたレ−ザビ−ムを受光するための複数の検出
領域 128a〜 128h、及び、比較的大きな受光面積が割
り当てられた全面受光領域 129を有している。複数の検
出領域 128a〜 128dは、4分割光検出器として機能
し、光ディスクRmと対物レンズ22とのフォ−カシング及
び光ディスクRmに記録されている情報の再生に利用され
る。また、複数の検出領域 128e〜 128hには、それぞ
れ、波面分割面 118bを介して光ディスクRmのトラック
の中心から概ね等しい割合で拡散されたレ−ザビ−ム
(Ld及びLe) が伝達される。
【0034】レ−ザ12から発生され、ビ−ムスプリッタ
116を通過されたレ−ザビ−ムは、ハ−フミラ−面 118
aを介して光ディスクRmに向かって反射される。一方、
光ディスクRmから反射された反射レ−ザビ−ムは、ハ−
フミラ−面 118aをそのまま通過され、波面分割面 118
bを介して2分割されたのち、ビ−ムスプリッタ 116の
ビ−ムスプリット面 116aの、ハ−フミラ−面 118aで
戻された光ディスクRmへ向かうレ−ザビ−ムの一部が戻
される位置とは異なる位置へ戻される。
【0035】ビ−ムスプリッタ 116のビ−ムスプリット
面 116aに戻されたハ−フミラ−面118aからの戻りレ
−ザビ−ム、及び、光ディスクRmへ到達され、さらに波
面分割面 118bを介して反射された反射レ−ザビ−ム
は、それぞれ、集束レンズ24及びシリンドリカルレンズ
26を通過されて、光検出器 128へ導かれる。
【0036】光検出器 128へ導かれた戻りレ−ザビ−ム
及び反射レ−ザビ−ムは、図5に示されているように、
それぞれ、全面検出領域 129及び検出領域 128a〜 128
hを介して電気信号に変換され、フォ−カシング、情報
再生、及び、トラッキングに利用される。尚、全面検出
領域 129からの出力は、図示しない加算回路を介して全
て加算され、図示しない比較回路で、例えば、検出領域
128a〜 128dから得られる情報再生信号と比較され
て、検出領域 128a〜 128hに照射されたレ−ザビ−ム
が波面分割面 118bを介して反射されたレ−ザビ−ムで
あることの判定に利用される。
【0037】図6には、図1ないし図5に示されている
光学ヘッド装置とは異なる実施例がの変形例が示されて
いる。尚、図1、図2及び図4に示されている構造部材
と同一の部材には、同じ符号を譜して、詳細な説明を省
略する。
【0038】図6によれば、光学ヘッド装置 200は、レ
−ザ12、コリメ−トレンズ14、無偏光ビ−ムスプリッタ
116、第2の無偏光ビ−ムスプリッタ 218、及び、対物
レンズ22を含んでいる。また、無偏光ビ−ムスプリッタ
116を介して分離された反射レ−ザビ−ムが伝達される
方向には、集束レンズ24、シリンドリカルレンズ26、及
び、光検出器 228が、順に配置されている。
【0039】第2の無偏光ビ−ムスプリッタ 218は、直
角プリズム 218aの斜面に形成されたハ−フミラ−面 2
18b、ハ−フミラ−面 218bを境界として接合されたく
さびプリズム 218c、及び、くさびプリズムの接合面以
外の面であって光ディスクRmからの反射レ−ザビ−ムが
入射される面に配置されたトラッキング検出用光検出器
230を有している。この光検出器 230には、後述、図7
に示すトラッキング検出回路 300が接続される。
【0040】光検出器 228は、部分平面図から明らかな
ように、第1ないし第4の検出領域228a〜 228dを有
する4分割光検出器であって、フォ−カシング及び情報
再生に利用される。
【0041】トラッキング検出用光検出器 230は、第1
及び第2の検出領域 230a及び 230bを有する2分割光
検出器であって、表面即ちくさびプリズム 218cとの接
合面に、図示しない反射防止膜が形成されている。ま
た、光検出器 230は、くさびプリズム 218cを介してハ
−フミラ−面 218bに接続されることで、万一、光検出
器 230の表面で、 (光ディスクRmからの) 反射レ−ザビ
−ムが、さらに反射された場合であっても、光検出器 2
28へ入射されることがないよう形成されている。尚、検
出領域 230a及び 230bを区分する分割線 230cは、光
ディスクRmの図示しないトラックに沿って配置される。
【0042】以下、レ−ザ12から出射されたレ−ザビ−
ムは、図4に示されている光学ヘッド装置 100と同様
に、コリメ−トレンズ14、無偏光ビ−ムスプリッタ 116
を順に通過され、第2の無偏光ビ−ムスプリッタ 218へ
入射される。
【0043】第2の無偏光ビ−ムスプリッタ 218へ入射
されたレ−ザビ−ムは、ハ−フミラ−面 218bで全光量
の概ね1/2が光ディスクRmに向かって反射され、光デ
ィスクRmに記録されている情報に応じて強度変調され
て、再びハ−フミラ−面 218bに戻される。
【0044】ハ−フミラ−面 218bに戻された反射レ−
ザビ−ムの概ね1/2は、ハ−フミラ−面 218bでさら
に反射され、無偏光ビ−ムスプリッタ 116へ戻される。
無偏光ビ−ムスプリッタ 116へ戻された反射レ−ザビ−
ムは、光検出器 228を介して電気信号に変換され、フォ
−カシング及び情報再生に利用される。
【0045】ハ−フミラ−面 218bに戻された反射レ−
ザビ−ムの残りは、ハ−フミラ−面218bを通過され、
くさびプリズム 218cに配置されているトラッキング検
出用光検出器 230へ入射されて、トラッキングに利用さ
れる。ここで最も重要なことは、トラック用光検出器 2
30へ入射される光ディスクRmからの反射レ−ザビ−ム
は、光検出器 228に伝達される場合に比較して十分に短
い距離を伝達されるのみであるから、従来、光検出器 2
28まで反射レ−ザビ−ムが伝達される間に生じる虞れの
あったオフセットに関し、考慮する必要がなくなること
である。即ち、トラック用光検出器 230が光ディスクRm
の近傍に位置されることで、トラックずれは、オフセッ
ト成分が付加されることなく、正確に検出される。ま
た、光検出器230は、光ディスクRmのトラックに沿って
2分割されていることから、それぞれの検出領域に入射
される反射レ−ザビ−ムの大きさを比較することで、容
易にトラッキングを検出できる。
【0046】図7よれば、トラッキング検出用光検出器
230に接続されるトラッキング検出回路 300は、光検出
器 230の第一及び第二の検出領域 230a及び 230bに対
し、比較的大きな逆バイアス電圧を提供できる。
【0047】即ち、第一の検出領域 230a及び第二の検
出領域 230bによって生じる直流成分は、それぞれ、V
ccからRa1及びRa2、及び、 (Vccから) Rb1及びRb2
と流れることから、検出領域 230a及び 230bに印加さ
れる逆バイアス電圧は、それぞれの直流成分Ia 及びI
b に対し、 Vcc − (Ra1 + Ra2) /Ia 、及び、 Vcc − (Rb1 + Rb2) /Ib で与えられる。
【0048】これに対し、高速アクセス時のトラック検
出信号は、比較的高周波であることから、検出領域 230
a及び 230bからの出力は、Ca 及びCb を通過され
る。このことから、検出領域 230a及び 230bにかかる
バイアス電圧が増大される。ここで、Ra2及びRb2のそ
れぞれに分圧される電圧を、それぞれ、プリアンプ 310
及び 320を介して取り出し、差動増幅回路 330によって
差動増幅することで、高速度でトラックずれを検出でき
る。
【0049】図7に示したトラッキング検出回路 300に
よれば、光検出器 230が光ディスクRmの近傍に配置され
ることで生じ、トラック検出速度を低下させる原因とな
る検出領域 230a及び 230bの接合容量の増大の影響が
除去できる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
分離型光学ヘッド装置におけるトラックずれ信号に含ま
れるオフセット成分を容易に除去できる。
【0051】また、トラック検出用検出器の出力信号か
ら、検出器の検出領域の増大にともなって増大される接
合容量による影響を除去できることから、トラックずれ
信号に含まれるオフセット成分を除去するために、光デ
ィスクの近傍にトラック検出機構を配置した場合であっ
ても、検出速度が低下されることのない光学ヘッド装置
が提供される。
【0052】このことから、高速アクセス可能であっ
て、しかも、正確にトラックずれを検出できる光学ヘッ
ド装置が提供される。従って、情報再生装置のアクセス
速度が向上される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である光学ヘッド装置を示す
概略図。
【図2】図1に示されている光学ヘッド装置に組み込ま
れる波面特性変換部材の波面分割面を示す平面図。
【図3】図1に示されている光学ヘッド装置に組み込ま
れる光検出器を示す平面図。
【図4】図1に示されている光学ヘッド装置の変形例を
示す概略図。
【図5】図4に示されている光学ヘッド装置に組み込ま
れる光検出器を示す平面図。
【図6】図1に示されている実施例とは異なる実施例を
示す概略図。
【図7】図6に示されているトラック検出用光検出器に
接続されるトラック検出回路を示す回路図。
【図8】従来から利用されている光学ヘッド装置の一例
を示す概略図。
【符号の説明】
10…光学ヘッド装置、12…半導体レ−ザ素子、14…コリ
メ−トレンズ、16…偏光ビ−ムスプリッタ、18…波面特
性変換手段、20…λ/4板、22…対物レンズ、24…集束
レンズ,26…シリンドリカルレンズ,28…光検出器、 1
00…光学ヘッド装置、 116…無偏光ビ−ムスプリッタ、
118 …波面特性変換手段、 128…光検出器、 200…光学
ヘッド装置、 116…無偏光ビ−ムスプリッタ、218 …波
面特性変換手段、 228…光検出器、 230…光検出器、 3
00…トラック検出回路、 310…プリアンプ、 320…プリ
アンプ、 330…差動増幅回路。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源と、 この光源からの光を記録媒体に導くとともに、記録媒体
    で反射された反射光と上記光源から記録媒体へ向かう光
    とを分離する手段と、 上記記録媒体で反射された光を波面分割させるととも
    に、上記分離手段に再び入射させる反射手段と、 この反射手段を介して反射され、上記分離手段を介して
    上記記録媒体に向かう光から分離された光を少なくとも
    上記記録媒体のトラックと上記記録媒体へ向かう光のズ
    レの検出のために電気信号に変換する手段と、を含む光
    学ヘッド装置。
  2. 【請求項2】前記反射手段は、上記記録媒体から反射さ
    れた光を上記トラックの中心に対応する位置から概ね等
    しい割合で拡散される発散角が与えられた少なくとも2
    つに分割し、前記変換手段は、前記反射手段を介して分
    割されたそれぞれの光に対応する出力を互いに加算した
    のち、両出力の差を演算することを特徴とする請求項1
    記載の光学ヘッド装置。
  3. 【請求項3】前記反射手段は、上記記録媒体の記録面に
    沿って上記分離手段とは独立に移動されることを特徴と
    する請求項2記載の光学ヘッド装置。
  4. 【請求項4】光源からの光を記録媒体に向かって通過さ
    せるとともに、記録媒体を介して反射された反射光を上
    記記録媒体へ向かう光から分離する分離手段と、 この分離手段と独立に移動可能であって、上記反射光の
    少なくとも一部が上記分離手段に戻ることを妨げない位
    置に配置され、上記反射光の他の一方を少なくとも2つ
    に分割して検出し、分割されたそれぞれの光に対応する
    出力の差をとることで、上記分離手段から上記記録媒体
    へ向かう光と上記記録媒体のトラックとのズレを検出す
    る手段と、を含む光学ヘッド装置。
  5. 【請求項5】前記検出手段は、2つの分割された上記反
    射光を、それぞれ、電気信号に変換するとともに、それ
    ぞれの電気信号出力に含まれる直流成分を分圧して得ら
    れる逆バイアス電圧をコンデンサを介してバイパスする
    ことで、上記トラックが検出される速度が低下されるこ
    とを防止することを特徴とする請求項4記載の光学ヘッ
    ド装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5751681A (en) * 1997-03-17 1998-05-12 Nec Corporation Tracking signal detection with a photodetector receiving one of a ∓1st-order polarized light

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5751681A (en) * 1997-03-17 1998-05-12 Nec Corporation Tracking signal detection with a photodetector receiving one of a ∓1st-order polarized light

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