JPH06282391A - 情報表示制御装置 - Google Patents

情報表示制御装置

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Publication number
JPH06282391A
JPH06282391A JP5065801A JP6580193A JPH06282391A JP H06282391 A JPH06282391 A JP H06282391A JP 5065801 A JP5065801 A JP 5065801A JP 6580193 A JP6580193 A JP 6580193A JP H06282391 A JPH06282391 A JP H06282391A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
display control
information
processing
display
application program
Prior art date
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Pending
Application number
JP5065801A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuhisa Yoda
信久 依田
Shiro Takagi
志郎 高木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP5065801A priority Critical patent/JPH06282391A/ja
Publication of JPH06282391A publication Critical patent/JPH06282391A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 有限な表示領域の複数のアプリケーションに
よる共有の効率を保ち、頁めくり表示のような高速描画
を実現し、かつ表示装置の故障を防ぎ、さらに表示して
いる情報に関するセキュリティを重視して、より使いや
すくする。 【構成】 表示制御占有フラグを設け、表示制御占有フ
ラグがONしている場合に、入力デバイスのタイムアウ
トが発生してもスクリーンセーバを起動させ、また、表
示制御占有モードのON要求があったときに、すでにス
クリーンセーバ実行中のときには、スクリーンセーバを
終了させ、さらに、表示制御占有モードのOFF要求が
あったときに、すでに入力デバイスのタイムアウトが発
生している時には、スクリーンセーバを起動させるも
の。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば実行中の複数の
異なるプログラムによる情報の表示出力を、それぞれ割
り当てられた領域に対して行う情報表示制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、異なる複数のアプリケーションプ
ログラムを、少なくとも見かけ上同時に実行させ、それ
ぞれのアプリケーションプログラムがそれぞれウィンド
ウと呼ばれる画面上で指定される領域に対して情報を表
示する、たとえば特開昭63−29525号公報に掲載
されているような、いわゆるマルチウィンドウシステム
を採用した表示装置が広く使われてきている。このシス
テムは、イメージデータを主に扱う電子ファイリング装
置にも多く採用されててきおり、これにより文書画像の
登録、検索、そして編集など、ファイリング業務の操作
性の向上が図られている。
【0003】このようなイメージデータを扱う情報表示
制御装置においては、画像文書の登録、検索、そして編
集などの各種のアプリケーション業務用にウィンドウの
表示位置やサイズなどを管理するウィンドウ管理部が存
在するのが一般的である。すなわち、ファイリング業務
などのアプリケーションプログラムがウィンドウを表示
する場合は、業務アプリケーションから通信手段を介し
てウィンドウ管理部にウィンドウ表示要求が渡される。
そして、この表示要求をウィンドウ管理部が受取ると、
予め指定されたパラメータにしたがって、業務アプリケ
ーションプログラムにより指定された条件でウィンドウ
が表示されるようになっている。
【0004】また、ウィンドウの最上位化表示(いちば
ん手前に表示)をはじめとするウィンドウの上下関係
(表示順位)の変更などウィンドウの表示状態の変更に
ついても、業務アプリケーションプログラムからの要求
(リクエスト)に応じてここに反映されるようになって
いる。
【0005】さらに、マウスやキーボードを介してのオ
ペレータによるウィンドウ表示位置もしくはサイズ変更
要求についても、マウス・キーボード入力制御部を介し
て同様に処理されている。
【0006】さて、最近の情報表示制御装置では、ディ
スプレイに長時間同一の文字や画像を表示することによ
る「画面焼け」を防いだり、端末オペレータが端末から
長時間離れた場合のセキュリティを確保するため、「ス
クリーンセーバ」とよばれる機能を備えていることが多
い。この機能は、予め決められたある一定時間内にマウ
スやキーボードなどの入力デバイスを動作させないと、
予め決められたパターンを表示する機能である。通常、
スクリーンセーバ実行中は個々のウィンドウは表示され
ず、画面全体を黒く塗りつぶすか、グラフィクスや画像
などを表示する。そして入力デバイスが動作した時にパ
ターン表示を解除し、通常のウィンドウを表示する。
【0007】一方、マルチウィンドウシステムを採用し
た従来の電子ファイル装置あるいは情報表示制御装置で
は、大量データからなる画像を高速で表示するため、ダ
イレクト・メモリ・アクセス(DMA)機能を利用し
て、CPUとは独立に画像データをビデオメモリ上に高
速転送している。
【0008】ところが、DMAによる画像転送中にウィ
ンドウの表示位置やサイズなどを変更するとウィンドウ
表示が壊れるため、画像転送中においては、業務アプリ
ケーションプログラムがウィンドウ管理部の処理を一時
的に強制停止させることがなされていた。
【0009】例えば、米マサチューセッツ工科大学(M
IT)から提供されているX(名称「X」および「X
Window System」はMITの登録商標)に
おいては、アプリケーションプログラム(クライアン
ト)からの要求によりウィンドウ管理部(Xサーバー)
はその要求を出したアプリケーションプログラム以外の
アプリケーションプログラムからの要求をそれ以降全て
処理保留とするGrabServerと呼ばれる機能に
代表されるようなウィンドウ管理部占有機能が提供され
ている。
【0010】アプリケーションプログラムはウィンドウ
管理部占有機能を利用することにより、実行中の他のア
プリケーションプログラムからの処理要求を保留させ
て、ウィンドウ管理部を占有することができる。
【0011】ところが、DMAによる画像転送の開始時
がスクリーンセーバ中であった場合、入力デバイスが動
作しないために通常のウィンドウが表示されず、したが
ってDMA転送をした画像だけが表示されることとな
る。
【0012】他の例として、ネットワーク状態管理プロ
グラムなどが異常が発生したことを表示しようとした場
合に、スクリーンセーバ中であるとウィンドウを表示で
きない。スクリーンセーバを明示的に解除する処理要求
をアプリケーションプログラムが発信することも可能だ
が、そのアプリケーションプログラムは、「画面焼け」
などの端末画面の問題を解決するスクリーンセーバの状
態を常に認識していなければならなかった。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来は、表示制御占有
機能とスクリーンセーバ機能の両方を備えた情報表示制
御装置で、スクリーンセーバ中にアプリケーションプロ
グラムがウィンドウを表示しようとして表示制御占有要
求を発行しても実際には画面上に表示させないという欠
点があり、また、ウィンドウを表示中であっても入力デ
バイスの動作を必要としないためスクリーンセーバが起
動しウィンドウが見えなくなってしまう欠点があった。
【0014】このように、表示制御処理の占有の目的を
もつ機能と「画面焼け」やセキュリティといった前者と
は異なる目的をもつスクリーンセーバとが、結果的に相
互に不具合をもたらしており、オペレータそしてプログ
ラムにとって使い難いという問題があった。
【0015】そこで、この発明は、スクリーンセーバよ
りも表示制御占有機能を優先し、マルチウィンドウの操
作効率を保ちつつ、アプリケーションプログラムがスク
リーンセーバの状態を意識することなく、ウィンドウを
表示する場合には任意のタイミングでかつ任意の時間に
わたり表示でき、かつウィンドウ表示が必要でない場合
にはスクリーンセーバを起動するといった、オペレータ
そしてプログラムにとって、より使いやすいマルチウィ
ンドウシステムを備えた情報表示制御装置を提供するこ
とを目的としている。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1対応の発明は、
実行中の複数のアプリケーションプログラムからの要求
により情報を表示する機能を備えた情報表示制御装置に
おいて、アプリケーションプログラムからの排他処理の
要求によりこのアプリケーションプログラム以外のアプ
リケーションプログラムからの処理要求を全て保留にす
る排他処理実行手段と、情報を入力するための入力手段
と、入力手段が所定時間内に動作しない場合に、入力手
段が動作するまでの間、予め決められた情報を表示する
表示制御手段と、排他処理実行手段により排他処理が実
行されている際、入力手段が所定時間内に動作しなくて
も表示制御手段による予め決められた情報の表示を禁止
して、排他処理実行手段による排他処理を続行させる制
御手段とを具備したものである。
【0017】請求項2対応の発明は、前記請求項1対応
の発明において、排他処理実行手段による排他処理が終
了した時に、すでに過去所定時間以上入力手段が動作し
ていない場合には、表示制御手段により予め決められた
情報を表示するものである。請求項3対応の発明は、実
行中の複数のアプリケーションプログラムからの要求に
より情報を表示する機能を備えた情報表示制御装置にお
いて、アプリケーションプログラムからの排他処理の要
求によりこのアプリケーションプログラム以外のアプリ
ケーションプログラムからの処理要求を全て保留にする
排他処理実行手段と、情報を入力するための入力手段
と、入力手段が所定時間内に動作しない場合に、入力手
段が動作するまでの間、予め決められた情報を表示する
表示制御手段と、表示制御手段により予め決められた情
報を表示している際、アプリケーションプログラムから
の排他処理要求が発生すると、表示制御手段による予め
決められた情報の表示を消去し、排他処理実行手段によ
る排他処理を実行開始する制御手段とを具備したもので
ある。
【0018】請求項4対応の発明は、実行中の複数のア
プリケーションプログラムからの要求により情報を表示
する機能を備えた情報表示制御装置において、アプリケ
ーションプログラムからの排他処理の要求によりこのア
プリケーションプログラム以外のアプリケーションプロ
グラムからの処理要求を全て保留にする排他処理実行手
段と、情報を入力するための入力手段と、入力手段が所
定時間内に動作しない場合に、入力手段が動作するまで
の間、予め決められた情報を表示する表示制御手段と、
排他処理実行手段により排他処理を実行している際、入
力手段が所定時間内に動作しない場合に、排他処理を要
求したアプリケーションプログラムからの要求により情
報を表示している領域以外の領域についてのみ、表示制
御手段により予め決められた情報を表示させる限定表示
制御手段とを具備したものである。
【0019】
【作用】排他処理実行手段による排他処理を表示制御手
段による予め決められた情報の表示よりも優先すること
により、排他処理を要求したアプリケーションプログラ
ムからの要求による情報の表示を行うことができる。
【0020】すなわち、スクリーンセーバ実行中で例え
ば画面が消えていた場合でも、排他処理実行手段を利用
することにより、アプリケーションプログラムが本当に
表示したい情報を即表示することができる。
【0021】
【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。
【0022】図1は、この発明を適用した、複数のアプ
リケーションプログラムからの要求により表示する機能
を備えた情報表示制御装置の概念を示すブロック図であ
る。この情報表示制御装置には、まず、複数のアプリケ
ーションプログラムとして、例えば装置状態監視プログ
ラム1a、画像ページめくり表示プログラム1b、…、
画像編集プログラム1c等が記憶されるアプリケーショ
ンメモリ1が設けられている。
【0023】なお、前記装置状態監視プログラム1aは
この装置の実行状態を監視し、異常を感知した場合に即
座に画面上に異常の発生を表示する要求を発行するプロ
グラムである。
【0024】前記画像ページめくり表示プログラム1b
はイメージデータまたはテキストコードからなる画像デ
ータを画面上にページをめくるように逐次的に切換えて
表示する環境を提供するプログラムである。イメージデ
ータを表示する際にはイメージデータ転送に後述するD
MA(direct memory access)などのハードウェア的な
転送高速処理を実現している。このアプリケーションプ
ログラムの内部の処理の流れの詳細は後で述べる。前記
画像編集プログラム1cは、任意の処理を実行する典型
的なアプリケーションプログラムである。以上のような
アプリケーションプログラム(以下アプリケーションと
称する)1a,…,1cにより要求される処理を実行す
る部分を以下に説明する。
【0025】処理要求制御部2は、各アプリケーション
1a,…,1cからの表示に関する処理要求を受信した
り処理結果を送信したり、さらに処理要求を制御する機
能を持つ。処理要求制御部2には、各アプリケーション
1a,…,1cの実行状態に関する情報を管理するアプ
リケーションプログラム管理テーブル2aが設けられて
いる。このアプリケーションプログラム管理テーブル2
aには、例えば図2に示すように、CRTディスプレイ
上にウィンドウを表示させて実行中のアプリケーション
プログラムに関する情報が記述され、テーブルに含まれ
る項目としては、アプリケーションプログラム識別子、
プログラム名称、アプリケーションプログラムとの通信
に必要なアドレス情報(接続ポート番号)、そのアプリ
ケーションについての処理依頼が保留中である(FAL
SE)か又は占有中(TRUE)であることを示す表示
制御占有中の識別フラグがある。
【0026】表示制御部3は、制御部本体としてのCP
U(central processing unit )から構成されており、
前記処理要求制御部2を介して受信する各アプリケーシ
ョン1a,…,1cからの表示処理要求を制御し、さら
に他の部分との入出力に関する処理を制御する。この表
示制御部3には、タイマ部4が接続されており、このタ
イマ部4は、前記表示制御部3が表示制御の目的で参照
する時間を管理する。前記表示制御部3には、表示制御
占有フラグ3a、タイムアウト値テーブル3b及び表示
制御手段としてのスクリーンセーバ実行部3cが設けら
れている。
【0027】前記表示制御占有フラグ3aは、特定のア
プリケーションが表示制御機能を占有しているかを管理
するフラグであり、例えば図3(a)に示すように、表
示制御機能が占有されている場合にはON状態(TRU
E)、占有されていない場合にはOFF状態(FALS
E)と記憶され、ON状態の場合には占有中のアプリケ
ーションの識別子を管理する。
【0028】前記タイムアウト値テーブル3bは、例え
ば図3(b)に示すように、前記スクリーンセーバ実行
部3cがスクリーンセーバ機能を実行するためのキーボ
ード5及びマウス6の最長停止時間が設定されたテーブ
ルである。
【0029】前記スクリーンセーバ実行部3cは、CR
T(cathode ray tube)ディスプレイ7の画面の保護の
目的で、前記タイムアウト値テーブル3bに設定されて
いる時間以上キーボード5及びマウス6が動作しない場
合に、スクリーンセーバ実行部3cで決定する任意の情
報を前記CRTディスプレイ7の画面上に表示する。ま
た、キーボード5又はマウス6が動作したときにスクリ
ーンセーバ機能を終了する。メモリ部8は、各アプリケ
ーション1a,…,1cの実行時に使用するための内部
メモリを提供するものである。
【0030】入力部9は、キーボードインターフェイス
及びマウスインターフェイス等を備え、それぞれ本装置
での入力デバイス(入力手段)すなわち前記キーボード
5及び前記マウス6と接続し、各デバイスが動作し、発
生する信号を管理し、前記表示制御部3に伝える。
【0031】出力部10は、CRTインターフェイス及
びプリンタインターフェイス等を備え、それぞれ出力デ
バイスすなわち前記CRTディスプレイ7及びプリンタ
11と接続し、前記表示制御部3からの制御により情報
を各デバイスに出力する。ディスプレイメモリ12は、
前記CRTディスプレイ7にて表示すべき画像データが
書き込まれるメモリ領域である。
【0032】画像処理部13は、例えば前記画像ページ
めくり表示プログラム1bの指示によりDMA(direct
memory access)14により、イメージデータを前記デ
ィスプレイメモリ12に転送し、前記CRTディスプレ
イ12上に表示されている指定ウィンドウ上に表示する
処理を制御する。この場合イメージデータはこの画像処
理部13に接続された、例えば光ディスク15に収納さ
れているので、イメージデータの転送はこの光ディスク
15から前記ディスプレイメモリ12への転送となる。
【0033】なお、前記DMA21は、前記表示制御部
3を構成するCPUの制御により、光ディスク15等の
外部記憶装置からイメージデータを読込み、そのデータ
をディスプレイメモリ12上の指定された領域に書込む
ものである。図4及び図5では、本発明による前記表示
制御部3に設けられたCPUが行う表示制御処理の流れ
を概略的に示した。まず、図4に、本発明による表示制
御部3の表示制御処理の基幹となる流れを示した。
【0034】初期化処理として、タイマ部4のタイマを
リセットし、タイムアウト値テーブル3bのタイムアウ
ト値を設定する。そして処理は大きく3つの種類に分か
れている。すなわち、入力デバイスの動作の発生、各ア
プリケーション1a,…,1cから処理要求制御部2を
介して送られてくる表示制御処理要求の受信、そして入
力デバイスがタイムアウト値テーブル3bに書かれてい
る時間よりも長い時間動作していないこと(入力デバイ
スタイムアウト発生)について処理する。
【0035】まず、入力デバイス(キーボード5又はマ
ウス6)の動作が発生したことが入力部9から知らされ
ると、表示制御部3はスクリーンセーバが実行中である
かをスクリーンセーバ実行部3cに問い合わせる。実行
中である場合にはスクリーンセーバを終了するようにス
クリーンセーバ実行部3cに指示し、終了後、通常の画
面を表示する。そしてマウスカーソルをマウス6の位置
に反映させて表示する。また、アプリケーション1a,
…,1cからの処理要求が発生している場合には、後述
するその処理要求を解析する処理要求処理を行うように
なっている。
【0036】さらに、入力デバイスのタイムアウトが発
生した場合、表示制御部3は表示制御占有フラグ3aを
参照し、ONである場合には何も処理をせずに次の処理
要求を参照しにいき(制御手段)、OFFである場合の
みスクリーンセーバを起動するようにスクリーンセーバ
実行部3cに指示する。図5に、前述した処理要求処理
の流れを示す。
【0037】まず、アプリケーション1a,…,1cか
らの処理要求を解析し、その処理要求が表示制御占有モ
ードをONとする要求である場合には、表示制御部3は
表示制御占有フラグ3aがすでにONと設定されている
かを調べ、ONである場合にはその処理要求が失敗した
ことを要求の発行元のアプリケーションプログラムに通
知して、この処理要求処理を終了するようになってい
る。
【0038】一方、表示制御占有フラグ3aがOFFに
設定されている場合、スクリーンセーバが実行中である
かをスクリーンセーバ実行部3cに問い合わせ、実行中
である場合には、スクリーンセーバを強制的に終了する
ように指示する。そして、スクリーンセーバが実行して
いないことを確認した後、表示制御占有モードフラグ3
aをONと設定する(制御手段)。そして要求が成功し
たことを処理要求制御部2を介して要求の発行元のアプ
リケーションプログラムに通知して、この処理要求処理
を終了するようになっている。
【0039】なお、これを受信した処理要求制御部2は
アプリケーションプログラム管理テーブル2a上に特定
アプリケーションプログラムが表示制御処理を占有して
いることを示す。そして以降、特定のアプリケーション
プログラムが表示制御を占有している時にそのアプリケ
ーションプログラム以外のアプリケーションプログラム
から表示制御処理要求を受信した場合には、処理要求制
御部2はその処理要求を表示制御部3に渡さず、その処
理要求を保留もしくは破棄する。
【0040】次に、アプリケーション1a,…,1cか
らの処理要求が、表示制御占有モードをOFF(解除)
する要求の場合には、表示制御占有フラグ3aがすでに
OFFとなっている場合には、その要求を発行したプロ
グラムに処理の失敗を処理要求制御部2を介して通知し
て、この処理要求処理を終了するようになっている。
【0041】一方、表示制御占有フラグ3aがON(実
行中)に設定されている場合には、次に入力デバイス
(キーボード5及びマウス6)のタイムアウトであるか
を判別する。即ち、キーボード5及びマウス6が最近動
作した時刻を入力部9に問い合わせ、その時刻から現在
までの時間を算出し、その値をタイムアウト値テーブル
3bに記述されている値と比較し、このタイムアウト値
テーブル3bの値の方が小さい場合、入力デバイスのタ
イムアウトと判断する。もし、タイムアウトである場
合、スクリーンセーバを起動するようにスクリーンセー
バ実行部3cに指示する。その結果、表示制御占有状態
が解除された時点で、タイムアウト値テーブル3bに記
述されている時間よりも長い時間キーボード5及びマウ
ス6が動作していない場合には占有状態の解除とともに
スクリーンセーバを起動する。そしてこの処理要求処理
を終了するようになっている。
【0042】さらに、アプリケーション1a,…1cか
らの処理要求が、表示制御占有モードに関しない他の処
理要求の場合、表示制御占有フラグ3aがONで、かつ
処理を要求したアプリケーションと表示制御占有モード
をONにしたアプリケーションとが異なるか否かによ
り、処理要求を保留にするか否かを判断する。ここで表
示制御占有フラグ3aがONでない場合、又は処理を要
求したアプリケーションと表示制御占有モードをONに
したアプリケーションが同一の場合には、その処理要求
に対応する他の処理を行って、この処理要求処理を終了
するようになっている。
【0043】また、表示制御占有フラグ3aがONで、
かつ処理を要求したアプリケーションと表示制御占有モ
ードをONにしたアプリケーションとが異なる場合に
は、処理要求を保留にすると判断して(排他処理実行手
段)、このままこの処理要求処理を終了するようになっ
ている。次に、本発明によるCRTディスプレイ7の画
面表示の変化についての例を図6乃至図8を参照して説
明する。
【0044】まず、CRTディスプレイ7の通常時の画
面表示を図6(a)に示した。この表示をさせたまま、
入力デバイスをタイムアウト値テーブル3bに記述され
ている時間よりも長い時間動作させないとスクリーンセ
ーバが起動し、図7に示すように表示が変わり、それま
で表示していた情報が見えなくなる。このようなスクリ
ーンセーバ中に、例えば装置状態監視プログラム1aが
システムに異常を感知し、その異常について画面に表示
するために、表示制御占有モードをONにして表示制御
を占有した後、表示処理要求を発行する。すると、図6
(b)のように、スクリーンセーバが終了し、画面上に
システムエラーメッセージを表示することができる。
【0045】一方従来の技術では、表示制御の占有モー
ドをスクリーンセーバよりも優先しないために、スクリ
ーンセーバが終了せず、したがって、画面上にシステム
エラーメッセージを表示することができない。(図7の
ままとなる。)
【0046】次の他の例として、スクリーンセーバ実行
中にページめくり表示を始める場合にも、画像ページめ
くり表示プログラム1bが表示制御を占有することを要
求することによりスクリーンセーバが終了し、DMA1
4による画像転送表示の処理を開始する前に通常の画面
を表示することができる。
【0047】さら応用例として、特定の1つのアプリケ
ーションプログラムが表示制御を占有している最中に入
力デバイスのタイムアウトが発生した場合に、その時表
示制御を占有しているアプリケーションプログラムから
の処理要求により表示している情報のみそのまま表示し
つづけて、そのほかの情報はすべて消去して、その消去
した領域に、スクリーンセーバ実行部3cにより予め決
められた情報を表示する処理を行うようにする(限定表
示制御手段)。
【0048】この場合の画面表示例を図8に示した。こ
こでは、画像ページめくり表示プログラム1bが表示制
御を占有している最中に入力デバイスのタイムアウトと
なり、その結果そのプログラムが要求した情報を表示し
ている領域のみそのままにしておき、そのほかの領域は
スクリーンセーバが指定する情報を表示する。この応用
例の場合、画像ページめくり表示プログラム1bはDM
A14による画像転送表示処理を画面表示状態を壊さず
に実行することができる。なお、本発明ではすべての処
理部が同一の装置内に存在する必要はなく、ネットワー
ク通信機能を備えた複数の情報表示装置により構成され
ていても良い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のプログラムが有限の表示手段を共有する環境におい
て、表示処理占有手段をスクリーンセーバ実行手段より
も優先して処理することにより、頁めくり表示のような
高速描画を実現し得、かつ緊急時の情報表示を可能と
し、より使いやすい情報表示装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例における概念構成図。
【図2】アプリケーションプログラム管理テーブルの構
成を示す図。
【図3】本実施例の表示制御処理占有フラグ及びタイム
アウト値テーブルの構成を示す図。
【図4】本実施例における表示制御処理の流れを示す
図。
【図5】本実施例における処理要求処理の流れを示す
図。
【図6】本実施例における通常の処理中及びスクリーン
セーブ中にシステムエラーが発生した時のCRTディス
プレイの画面表示例を示す図。
【図7】スクリーンセーブ中のCRTディスプレイの画
面表示を示す図。
【図8】本実施例の応用例を示すCRTディスプレイの
画面表示例を示す図。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【図1】
【図7】
【図3】
【図8】
【図4】
【図5】
【図6】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実行中の複数のアプリケーションプログ
    ラムからの要求により情報を表示する機能を備えた情報
    表示制御装置において、アプリケーションプログラムか
    らの排他処理の要求によりこのアプリケーションプログ
    ラム以外のアプリケーションプログラムからの処理要求
    を全て保留にする排他処理実行手段と、情報を入力する
    ための入力手段と、前記入力手段が所定時間内に動作し
    ない場合に、前記入力手段が動作するまでの間、予め決
    められた情報を表示する表示制御手段と、前記排他処理
    実行手段により排他処理が実行されている際、前記入力
    手段が所定時間内に動作しなくても前記表示制御手段に
    よる予め決められた情報の表示を禁止して、前記排他処
    理実行手段による排他処理を続行させる制御手段とを具
    備したことを特徴とする情報表示制御装置。
  2. 【請求項2】 排他処理実行手段による排他処理が終了
    した時に、すでに過去所定時間以上入力手段が動作して
    いない場合には、表示制御手段により予め決められた情
    報を表示することを特徴とする前記請求項1記載の情報
    表示制御装置。
  3. 【請求項3】 実行中の複数のアプリケーションプログ
    ラムからの要求により情報を表示する機能を備えた情報
    表示制御装置において、アプリケーションプログラムか
    らの排他処理の要求によりこのアプリケーションプログ
    ラム以外のアプリケーションプログラムからの処理要求
    を全て保留にする排他処理実行手段と、情報を入力する
    ための入力手段と、前記入力手段が所定時間内に動作し
    ない場合に、前記入力手段が動作するまでの間、予め決
    められた情報を表示する表示制御手段と、前記表示制御
    手段により予め決められた情報を表示している際、アプ
    リケーションプログラムからの排他処理要求が発生する
    と、前記表示制御手段による予め決められた情報の表示
    を消去し、前記排他処理実行手段による排他処理を実行
    開始する制御手段とを具備したことを特徴とする情報表
    示制御装置。
  4. 【請求項4】 実行中の複数のアプリケーションプログ
    ラムからの要求により情報を表示する機能を備えた情報
    表示制御装置において、アプリケーションプログラムか
    らの排他処理の要求によりこのアプリケーションプログ
    ラム以外のアプリケーションプログラムからの処理要求
    を全て保留にする排他処理実行手段と、情報を入力する
    ための入力手段と、前記入力手段が所定時間内に動作し
    ない場合に、前記入力手段が動作するまでの間、予め決
    められた情報を表示する表示制御手段と、前記排他処理
    実行手段により排他処理を実行している際、前記入力手
    段が所定時間内に動作しない場合に、排他処理を要求し
    た前記アプリケーションプログラムからの要求により情
    報を表示している領域以外の領域についてのみ、前記表
    示制御手段により予め決められた情報を表示させる限定
    表示制御手段とを具備したことを特徴とする情報表示制
    御装置。
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