JPH06281790A - 放射性廃液の処理方法およびそのための装置 - Google Patents

放射性廃液の処理方法およびそのための装置

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JPH06281790A
JPH06281790A JP6657293A JP6657293A JPH06281790A JP H06281790 A JPH06281790 A JP H06281790A JP 6657293 A JP6657293 A JP 6657293A JP 6657293 A JP6657293 A JP 6657293A JP H06281790 A JPH06281790 A JP H06281790A
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radioactive
adsorbent
acid
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Yuzuru Yanagisawa
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 吸着剤5を充填した吸着手段4で放射性廃液
2から放射性陽イオンおよび陰イオンを吸着除去し、ま
た、陰電極9を配置した陰極室7、陽イオン交換膜40
を介して原液中間室6a、陰イオン交換膜30を介して
希薄液中間室6b、陽イオン交換膜40を介して陽電極
10を配置した陽極室8を順に配した電気透析手段60
で、吸着手段4でほとんどの放射性核種イオン類を除去
された廃液を原液中間室6aに通し、廃液中の塩に対応
する酸を希薄中間室6bに通して、電気透析を行い、廃
液中の塩を酸およびアルカリに分離回収する放射性廃液
の処理方法および該方法を実施するための装置。 【効果】 放射性核種イオンを完全に除去でき、除去後
の液を酸とアルカリに分離回収することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射性廃液を減容するに
当り、放射性廃液から放射性イオンを分離するととも
に、対応する酸・アルカリを分離回収する方法、および
該方法を実施するための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】核燃料の再処理工場、原子力発電所等の
いわゆる原子力施設から発生する放射性低レベル廃液と
しては、再処理施設から発生する200〜400g/l
の硝酸ナトリウム廃液、沸騰水型軽水炉から発生する約
25%の硫酸ナトリウム廃液、および加圧水型軽水炉か
ら発生する約12%のホウ酸ナトリウム廃液等があり、
これらにはSr,Cs,Mn,Co,Fe,I等の放射
性核種イオンが含まれている。通常、これらの廃液は直
接加熱濃縮され、その容積を減少させた後、そのままセ
メント固化され、原子力貯蔵施設に貯蔵されていた。し
かしながら、原子力貯蔵施設にも限界があり、セメント
固化された廃棄物の地中処分等が検討されている。
【0003】一方、上記直接加熱濃縮される前および加
熱濃縮後の硝酸ナトリウム廃液を、従来の電気透析法に
より放射性核種イオンを濃縮分離する方法が試みられて
いるが、電気透析膜の目詰まりによる性能低下および電
極の劣化などの問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の加熱濃縮法、電
気透析法による放射性低レベル廃液の減容技術には以下
に記述する、なお改善すべき課題を有している。
【0005】直接加熱濃縮法においては、 1)直接、放射性低レベル廃液を加熱濃縮するには、多
大のエネルギーを消費する。 2)硝酸ナトリウム廃液、硫酸ナトリウム廃液およびホ
ウ酸ナトリウム廃液等をセメント固化すると、これらの
放射性低レベル廃液の構成成分である硝酸ナトリウム、
硫酸ナトリウム、ホウ酸ナトリウムはそのままセメント
固化体中に残るため、飛躍的な減容が期待できない。
【0006】電気透析法においては、これらの放射性低
レベル廃液をそのまま電気透析すると、透析膜の目詰ま
りによる性能劣化、および電極の劣化等の問題がある。
【0007】本発明は、上記課題を解決するために、放
射性低レベル廃液から放射性核種イオンのみを分離し、
分離された放射性核種イオンは従来通りセメント固化処
理に供して減容し、同時に廃液中に含まれる対応する陰
イオンを酸として、ナトリウムイオンを水酸化ナトリウ
ムとして分離回収する方法および該方法を実施するため
の装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、電気透析膜
の目詰まりによる性能低下が、上記のSr,Cs,M
n,Co,Fe等の放射性陽イオンが陰電極に引き寄せ
される際に、電気透析膜を透過する前、あるいは透過後
のいずれかで不溶性の水酸化物を形成し、この微小な水
酸化物の粒子が電気透析膜の目詰まりの原因の一つであ
ることを発見し、鋭意検討の結果、本発明に至った。
【0009】即ち、本発明は、放射性核種イオンを吸着
する1又は2以上の組合せからなる吸着剤を充填した吸
着手段において、塩類を含む放射性廃液から放射性陽イ
オンおよび陰イオンを吸着除去し、吸着された放射性核
種イオンは別途吸着剤から溶離して回収し、また、1対
の陰陽電極間に両側が陽イオン交換膜からなる中間室を
設け、該中間室を陰イオン交換膜にて2室に分け、その
陰極側を原液中間室、陽極側を希薄液中間室とした電気
透析手段において、前記吸着手段でほとんどの放射性核
種イオン類を除去された廃液を前記原液中間室に通し、
前記塩に対応する酸を前記希薄中間室に通して、電気透
析を行い、廃液中の塩を酸およびアルカリに分離回収す
ることを特徴とする放射性廃液の処理方法であり、該方
法を実施するための装置である。
【0010】本発明において、放射性核種イオンを吸着
する吸着剤としては、放射性陽イオン用としては特開平
4−86599号公報に開示されている二酸化マンガ
ン、特開平4−261257号公報に開示されている粒
状、粉末状アンチモン酸、モリブトリン酸アンモニウム
塩類、アンチモン錫、粉末リン酸ジルコニウム、粒状、
粉末状リン酸チタン、粒状、粉末状不溶性フェロシアン
酸化物、粒状、粉末状ハイドロタルサイト類等が挙げら
れ、放射性陰イオン用としては特開平4−86600号
公報に開示されている水酸化ビスマス等が挙げられ、こ
れらは1種又は複数組み合わせて使用することができ
る。
【0011】吸着剤は吸着塔に充填されずにバッチ法、
あるいは吸着塔に充填されセミバッチ法および連続法で
使用することができる。
【0012】セミバッチ法および連続法で使用する場合
には、平均相当直径が0.5ミリ以上の粒径にして用い
るのが好ましい。平均相当直径が0.5ミリ未満である
と連続法の代表であるカラム法で用いる場合、差圧がつ
き運転しにくいことがある。また、空塔速度は0.1c
m/min〜3.0cm/minが選ばれる。0.1c
m/min未満では0.1cm/minと吸着性能があ
まり変わらないにも係わらず、処理量が減少するために
好ましくない。また、空塔速度が3.0cm/minを
越えると吸着剤の吸着性能を十分に発揮しないで破過に
達することがあり、その結果処理量が減少することがあ
る。空塔速度は、吸着剤の種類、吸着剤の形状、カラム
の形状によって適宜選択できる。
【0013】吸着された放射性核種イオンが陽イオンの
場合、吸着された陽イオンの脱離は放射性陽イオンを吸
着した吸着剤を酸性ないし中性の水溶液中に浸した後、
溶離液、好ましくは3規定以上の硝酸および0.01規
定から5.0規定の硝酸アンモニウム水溶液の少なくと
も一つからなる溶離液と接触させ、吸着剤から吸着され
た放射性陽イオンを溶離できる。吸着された放射性核種
イオンが陰イオンの場合は、0.01規定から5.0規
定の硝酸カリ、0.01規定から5.0規定の硝酸アン
モニウム、0.1規定から5.0規定の水酸化アンモニ
ウム水溶液の少なくとも一つからなる溶離液と接触さ
せ、吸着剤に吸着された放射性陰イオンを遊離できる。
【0014】溶離された放射性核種イオンは濃縮され或
いはそのままセメント固化される。
【0015】吸着手段にて放射性核種イオンが分離され
た廃液は防蝕された電気透析手段にて処理される。この
とき、分離すべき硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、ホ
ウ酸ナトリウムに対応する硝酸、硫酸、ホウ酸を希薄液
中間室に0.1%以上5%以下になるように添加しない
場合には吸着剤で処理された放射性陽イオンの総濃度
は、陰イオン交換膜、陽イオン交換膜の総称である電気
透析膜の目詰まりを避けるため300ppb以下が好ま
しい。電気透析手段にて処理される廃液中に放射性陽イ
オンが300ppb以上含まれると、その濃度が増える
に従って電気透析膜の目詰まりを促進する傾向がある。
【0016】しかし、このように吸着剤で処理された液
に電気透析手段に供給する前に新たに硝酸、硫酸、ホウ
酸等を対応する塩に応じて0.1%以上5%以下になる
ように添加すると、残存する陽イオン濃度が10ppm
となっても電気透析膜の目詰まりを抑制することができ
る。添加する酸の濃度が0.1%未満であると電気透析
膜の目詰まりを抑制する効果が期待できず、5%を越え
ると添加する酸の種類によっては電気透析膜が長期の使
用に耐えなくなる場合もある。
【0017】さらに電気透析手段で処理される液中に残
存する各イオン毎にそのイオンによる目詰まりに対する
影響に言及すると、硝酸・硫酸・ホウ酸等の酸が上述の
条件で添加されない場合、電気透析手段に導入される溶
液中に含まれる放射性陽イオンの濃度は、Csイオンは
50〜300ppb、好ましくは原子吸光法の検出限界
値である50ppb以下が好ましい。その他の放射性陽
イオンは高周波誘導プラズマ発光分光分析法(以下IC
P法と称す)で分析されるが、各イオンとも20ppb
以下、好ましくはICP法の検出限界値である1ppb
以下がよい。
【0018】一方、電気透析手段に供給する前に新たに
硝酸、硫酸、ホウ酸等の対応する酸を添加した場合に
は、前述した通り放射性陽イオン濃度は各元素毎に10
ppmまで許容されるが、電気透析膜の劣化を防ぐため
には放射性核種イオンの量は少ないほど好ましい。
【0019】電気透析手段にて処理される溶液で上記放
射性陽イオン濃度が達成されるように吸着手段にて使用
する吸着剤の種類、量は通宜選定される。吸着手段はバ
ッチ法、セミバッチ法、連続法に関わらず1系列でも良
いが、セミバッチ法、連続法においては複数系列で行う
のがよい。
【0020】本発明で使用される電気透析手段は特願平
4−133482に提案された電気透析装置が使用でき
る。
【0021】以下、硝酸ナトリウム廃液を例にとり、図
1を用いて本発明の特徴をさらに説明するが、硝酸ナト
リウムを含む混合廃液の場合も同様である。尚図1で
は、複数の吸着手段の系列を示す1例としてカラム4お
よびカラム41を記載しているが、これに制限されるこ
と無く、主としてカラム4を用いて説明する。
【0022】廃液タンク1に廃液2が供給されている。
この廃液2は硝酸ナトリウム、硫酸ナトリウム、ホウ酸
ナトリウムの何れの廃液でも良いし、これらの混合廃液
でも良い。硝酸ナトリウムを含まない場合には、電気透
析手段60を陰陽極間に陽イオン交換膜を設けたあるい
は陰極側に陽イオン交換膜、陽極側に陰イオン交換膜か
らなる中間室を設けた通常の電気透析装置と読みかえれ
ばよい。
【0023】この廃液2はライン11およびライン12
を通りポンプ2で前述の吸着剤5が充填されたカラム4
に供給される。カラム4の入り口ではSr,Cs,M
n,Co,Fe等の放射性陽イオン以外に放射性陰イオ
ンであるIが含まれる。カラム4の出口では別途放射性
陽イオン、陰イオン等の総量が常時監視され原子吸光法
およびICP法で分析される。これらの分析は手動で行
っても良いが、オンラインで自動分析を行うのが特に好
ましい。カラム4の出口では放射性陽イオン、陰イオン
等の総量が常時検出限界以下の濃度を保つが、吸着剤5
が破過に達すると、廃液2の総放射性陽イオン、陰イオ
ン濃度にもよるが、徐々にカラム出口でのイオン濃度が
上昇する。手動およびオンラインでの自動分析の何れに
よっても分析値が出てくるのに要する時間があるため、
その上限値が1ppm以下になるよう運転され、その上
限値近傍になるとカラム4からカラム41に手動あるい
は自動的に切り替えられる。
【0024】カラム4から吸着処理され流出した廃液
は、原液としてライン13を通り電気透析装置60の原
液中間室6aに供給される。電気透析装置60は特願平
4−133482に示したように、原液中間室6a、希
薄液中間室6b、陰極9を有する陰極室7、陽極10を
有する陽極室8、陽イオン交換膜40および陰イオン交
換膜30から構成される。原液中間室6aと陰極室7、
希薄液中間室6bと陽極室8はそれぞれ陽イオン交換膜
40で仕切られ、原液中間室6aと希薄中間室6bとは
陰イオン交換膜で仕切られている。
【0025】原液中間室6aに供給された原液はナトリ
ウムイオンと硝酸イオンに分離されナトリウムイオンは
陰極9に引かれ陰極室7へ、また硝酸イオンは陽極10
に引かれ希薄中間室6bへ移行する。希薄中間室6bと
陽極室8は陽イオン交換膜40で仕切られているため、
硝酸イオンは陽極室8へ移行できない。陽極10は硝酸
に触れないため防蝕できる。
【0026】また、陰極室7には希薄な水酸化ナトリウ
ム、希薄液中間室6bには希薄な硝酸、陽極室8には硫
酸マンガン溶液が電流効率の低下を防ぐためそれぞれラ
イン15、ライン17、ライン19から導入される。
【0027】さらに、原液中間室6aにはライン17か
ら分岐されたライン12を通り硝酸が適当量導入され
る。
【0028】ライン14から流出する液は、この図には
記載していないが廃液タンク1およびまたはライン13
にリサイクルして使用するのが好ましい。
【0029】一方、ライン16およびライン18で得ら
れる水酸化ナトリウムおよび硝酸は、放射性陽、陰イオ
ンを含まないため別途これらの発生源で再使用すること
ができる。
【0030】
【実施例】以下に実施例でさらに本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれに制限されることはない。
【0031】実施例1 吸着剤5としては、平均相当直径が1mmである粒状ア
ンチモン酸、粒状リン酸ジルコニウム、粒状ハイドロタ
ルサイト、水酸化ビスマスをそれぞれ20対40対20
対20の割合で充填したカラム4を用意した。カラム4
の形状は、直径20cm,高さ0.5mのものを用い、
吸着剤5をカラム4の塔頂近傍まで充填した。
【0032】Sr,Cs,Mn,CoおよびIをそれぞ
れ10ppm含む200g/1の濃度の硝酸ナトリウム
廃液2を廃液タンク1に用意した。
【0033】カラム4の塔底にこの廃液2を空塔速度
0.1cm/minでポンプ3で供給した。カラム4の
塔底から排出された液はライン13を通り、ライン17
およびライン21を通り、この液の硝酸濃度が0.1%
になるように硝酸が加えられ、防蝕された電気透析手段
60において、ライン15、ライン17、ライン19に
はそれぞれ0.1%水酸化ナトリウム、2%硝酸、5%
硫酸マンガン水溶液を流通させており、それぞれの平均
流速は10cm/秒にほぼ調節した。また、電流密度は
3Adm-2に調節した。
【0034】上記条件で1年間運転した。尚、吸着剤5
はカラム4をカラム41に切り替えたとき吸着物を溶離
し、繰り返し用いたが、特に不都合は生じなかった。結
果を表1に示す。
【0035】実施例2 実施例1のカラム4の塔頂から排出された液の硝酸濃度
を0.1%から4%に変えた以外は実施例1と同様に実
施した。結果を表1に示す。
【0036】実施例3 実施例1の空塔速度を0.1cm/minから3.0c
m/minに変え、防蝕された電気透析手段60の処理
容量を30倍に変えた以外は実施例1と同様に実施し
た。結果を表1に示す。
【0037】実施例4 実施例3のカラム4の塔頂から排出された液に加える硝
酸を停止した以外は、実施例3と同様に実施した。結果
を表1に示す。
【0038】比較例1 実施例1のカラム4に充填剤5を充填しなかった以外
は、実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0039】比較例2 実施例1のカラム4に充填剤5を充慎せずに、カラム4
の塔頂から排出された液に加える硝酸を停止した以外は
実施例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0040】比較例3 別途Sr,Cs,Mn,CoおよびIをそれぞれ0.0
5ppm,0.05ppm,0.05ppmおよび0.
1ppmを含む200g/1の濃度の硝酸ナトリウム廃
液2を用い比較例1で停止していた硝酸を再供給した以
外は比較例1と同様に実施した。結果を表1に示す。
【0041】実施例5 実施例3の200g/1の濃度の硝酸ナトリウム廃液2
に燐酸および硫酸をそれぞれ5%および10%となるよ
うに加えた混合液を用意した以外は実施例3と同様に実
施した。結果を表1に示す。
【0042】
【表1】 注:出口濃度0.0:検出限界以下 Csは原子吸光法による分析結果、Cs以外の元素は
I.C.P.法による分析結果による。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、放射性廃
液中の放射性核種イオンを吸着剤によって除去した後の
液を、電気透析手段にかけ、含まれる酸、アルカリを分
離するため以下の効果がある。
【0044】(1)放射性廃液中の放射性核種イオンを
完全に除去でき、除去後の液を酸とアルカリに分離する
ことが長期間に渡り可能となった。そのため、分離され
た酸およびアルカリは安全に別途再使用することができ
る。
【0045】(2)吸着剤は幾度も再利用が可能で吸着
剤を廃棄する頻度は少なく、且つ吸着剤から溶離された
元素を最終的に処分すれば良い。
【0046】(3)放射性元素による電気透析膜の目詰
まりがなくなったことにより、膜の交換頻度が極めて減
少した。また、放射性元素による膜の劣化が抑制でき
た。
【0047】(4)8000時間以上運転できるため、
膜交換および電極の交換頻度が極めて少なくなり、作業
員の被爆機会が激減した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施概念図である。
【符号の説明】
1 廃液タンク 2 廃液 3 ポンプ 4、41 カラム 5 吸着剤 6a 原液中間室 6b 希薄液中間室 7 陰極室 8 陽極室 9 陰極 10 陽極 11〜21、120、130 ライン 30 陰イオン交換膜 40 陽イオン交換膜 60 電気透析手段

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射性核種イオンを吸着する1又は2以
    上の組合せからなる吸着剤を充填した吸着手段におい
    て、塩類を含む放射性廃液から放射性陽イオンおよび陰
    イオンを吸着除去し、吸着された放射性核種イオンは別
    途吸着剤から溶離して回収し、また、1対の陰陽電極間
    に両側が陽イオン交換膜からなる中間室を設け、該中間
    室を陰イオン交換膜にて2室に分け、その陰極側を原液
    中間室、陽極側を希薄液中間室とした電気透析手段にお
    いて、前記吸着手段でほとんどの放射性核種イオン類を
    除去された廃液を前記原液中間室に通し、前記塩に対応
    する酸を前記希薄中間室に通して、電気透析を行い、廃
    液中の塩を酸およびアルカリに分離回収することを特徴
    とする放射性廃液の処理方法。
  2. 【請求項2】 塩類を含む放射性廃液から放射性陽イオ
    ンおよび陰イオンを吸着除去するための放射性核種イオ
    ンを吸着する1又は2以上の組合せからなる吸着剤を充
    填した吸着手段と、その下流に1対の陰陽電極間に両側
    が陽イオン交換膜からなる中間室を設け、該中間室を陰
    イオン交換膜にて2室に分け、その陰極側を原液中間
    室、陽極側を希薄液中間室とした電気透析手段を配置し
    た請求項1の方法を実施するための装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015004655A (ja) * 2013-05-24 2015-01-08 アタカ大機株式会社 排水から分離した放射性セシウムを高度に濃縮する方法
CN111613824A (zh) * 2020-05-19 2020-09-01 成都怀慈福佑电子科技有限公司 高效环保型生物相容性离子电池装置

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