JPH06281490A - 湯面検知棒 - Google Patents
湯面検知棒Info
- Publication number
- JPH06281490A JPH06281490A JP6897193A JP6897193A JPH06281490A JP H06281490 A JPH06281490 A JP H06281490A JP 6897193 A JP6897193 A JP 6897193A JP 6897193 A JP6897193 A JP 6897193A JP H06281490 A JPH06281490 A JP H06281490A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- protective tube
- molten metal
- conductor
- corrosion resistance
- heat resistant
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Measurement Of Levels Of Liquids Or Fluent Solid Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 長寿命で金属溶湯面の位置を精度良く検知す
ることができ、かつ溶損により溶湯を汚すことのない、
湯面検知棒を提供する。 【構成】 耐食性および耐酸化性セラミックスからなる
中空円筒状の保護管と、保護管の内部に固定した導通体
と、保護管の内部に充填された耐熱性無機質接着剤とを
有する。
ることができ、かつ溶損により溶湯を汚すことのない、
湯面検知棒を提供する。 【構成】 耐食性および耐酸化性セラミックスからなる
中空円筒状の保護管と、保護管の内部に固定した導通体
と、保護管の内部に充填された耐熱性無機質接着剤とを
有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、溶解炉および保持炉に
おける金属溶湯中に浸漬して、溶湯との導通の有無によ
り湯面の位置を検知する湯面検知棒に関するものであ
る。
おける金属溶湯中に浸漬して、溶湯との導通の有無によ
り湯面の位置を検知する湯面検知棒に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】溶解炉または保持炉内の金属溶湯中に浸
漬して、溶湯との導通の有無により湯面の位置を検知す
る湯面検知棒としては、例えば特開昭53−19135
号公報に記載されているような導電性セラミックスの焼
結体を電極棒とする単体構造のものが知られている。ま
た、図2のような耐熱性セラミックス製の中空保護管の
先端部に導電性セラミックス製の電極体を設け、その電
極体は保護管内を貫通するステンレス鋼製導通体に固定
された中空構造(実公平4−38263号公報参照)の
ものがある。
漬して、溶湯との導通の有無により湯面の位置を検知す
る湯面検知棒としては、例えば特開昭53−19135
号公報に記載されているような導電性セラミックスの焼
結体を電極棒とする単体構造のものが知られている。ま
た、図2のような耐熱性セラミックス製の中空保護管の
先端部に導電性セラミックス製の電極体を設け、その電
極体は保護管内を貫通するステンレス鋼製導通体に固定
された中空構造(実公平4−38263号公報参照)の
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前者の導電性セラミッ
クスの焼結体を電極棒としている単体構造のものは、構
造が単純なため、製作が容易という利点を有する。しか
し、電極棒が金属溶湯と接触するとき、直接に熱衝撃の
影響を受けて欠損しやすいという問題がある。また、鋳
鉄のように溶解温度が1500℃にもなる高温下で使用
すると、短期間の内に、導電性を付与するために添加し
た窒化物などの成分が酸化し、その酸化物が電極棒に付
着して通電不良を起こし、検知精度の低下を招くという
問題がある。
クスの焼結体を電極棒としている単体構造のものは、構
造が単純なため、製作が容易という利点を有する。しか
し、電極棒が金属溶湯と接触するとき、直接に熱衝撃の
影響を受けて欠損しやすいという問題がある。また、鋳
鉄のように溶解温度が1500℃にもなる高温下で使用
すると、短期間の内に、導電性を付与するために添加し
た窒化物などの成分が酸化し、その酸化物が電極棒に付
着して通電不良を起こし、検知精度の低下を招くという
問題がある。
【0004】また、後者の導電性セラミックス製の電極
体が耐熱性保護管内を貫通するステンレス鋼製導通体に
固定された中空構造のものは、前者の単体構造のものに
比べて、保護管を設けることにより耐熱衝撃性を大幅に
向上できるという利点はある。しかし、保護管と電極体
との接合部から侵入した溶湯により、ステンレス鋼製導
通体が侵食され、溶損して、溶湯が汚れるという問題が
ある。したがって、本発明の目的は、長寿命で湯面の位
置を精度良く検知することができ、かつ溶損により溶湯
を汚すことのない、湯面検知棒を提供することである。
体が耐熱性保護管内を貫通するステンレス鋼製導通体に
固定された中空構造のものは、前者の単体構造のものに
比べて、保護管を設けることにより耐熱衝撃性を大幅に
向上できるという利点はある。しかし、保護管と電極体
との接合部から侵入した溶湯により、ステンレス鋼製導
通体が侵食され、溶損して、溶湯が汚れるという問題が
ある。したがって、本発明の目的は、長寿命で湯面の位
置を精度良く検知することができ、かつ溶損により溶湯
を汚すことのない、湯面検知棒を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、耐食
性および耐酸化性セラミックスからなる中空円筒状の保
護管と、保護管の内部に固定された導通体と、保護管の
内部に充填された耐熱性無機質接着剤とを有するという
技術的手段を採用した。
性および耐酸化性セラミックスからなる中空円筒状の保
護管と、保護管の内部に固定された導通体と、保護管の
内部に充填された耐熱性無機質接着剤とを有するという
技術的手段を採用した。
【0006】
【作用】保護管を耐食性および耐酸化性セラミックスに
したことにより、高融点金属溶湯に浸漬しても保護管は
浸食されず、また酸化物の付着もない。充填された耐熱
性無機質接着剤により導通体が保護されるとともに、保
護管内側への溶湯の侵入を防ぐことができる。したがっ
て、長時間安定した検知精度を維持できる。
したことにより、高融点金属溶湯に浸漬しても保護管は
浸食されず、また酸化物の付着もない。充填された耐熱
性無機質接着剤により導通体が保護されるとともに、保
護管内側への溶湯の侵入を防ぐことができる。したがっ
て、長時間安定した検知精度を維持できる。
【0007】
【実施例】図1は本発明実施例の湯面検知棒の断面図で
ある。同図において、1は耐食性および耐酸化性セラミ
ックスからなる中空円筒状の保護管であり、その内部
に、例えばチタン合金で形成された導通体2が貫通して
いる。保護管1と導通体2とは、保護管1の後端部でア
ダプタ3により締結固定する。導通体2の後端部にはネ
ジ4が設けてある。ネジ4は、電気的に接地された金属
溶湯5と導通体2との接触の有無を通電状態によって検
知する通電検知器(図示せず)に接続するためのもので
ある。
ある。同図において、1は耐食性および耐酸化性セラミ
ックスからなる中空円筒状の保護管であり、その内部
に、例えばチタン合金で形成された導通体2が貫通して
いる。保護管1と導通体2とは、保護管1の後端部でア
ダプタ3により締結固定する。導通体2の後端部にはネ
ジ4が設けてある。ネジ4は、電気的に接地された金属
溶湯5と導通体2との接触の有無を通電状態によって検
知する通電検知器(図示せず)に接続するためのもので
ある。
【0008】さらに、保護管1の内側へ金属溶湯5が侵
入しないように、保護管1と導通体2との間の空隙部
に、泥状の耐熱性無機質接着剤6を流し込んで充填し、
自然乾燥の後、加熱硬化させる。このように構成した湯
面検知棒を、溶湯5に対して任意のレベルに設定して、
溶湯5に接触することにより導通状態が得られ、そのレ
ベルを検知できる。
入しないように、保護管1と導通体2との間の空隙部
に、泥状の耐熱性無機質接着剤6を流し込んで充填し、
自然乾燥の後、加熱硬化させる。このように構成した湯
面検知棒を、溶湯5に対して任意のレベルに設定して、
溶湯5に接触することにより導通状態が得られ、そのレ
ベルを検知できる。
【0009】耐食性および耐酸化性セラミックスとして
は、窒化珪素系質、サイアロン等が使用できるが、金属
溶湯に対して濡れにくく、優れた耐熱衝撃性を有するサ
イアロンが好適である。また、導通体は安定した通電状
態を確保するために、導通体の外周に例えば白金の導線
を巻き着けた二重構造にしても良い。さらに、耐熱性無
機質接着剤は線膨張率が小さく、熱衝撃に強いものが良
い。
は、窒化珪素系質、サイアロン等が使用できるが、金属
溶湯に対して濡れにくく、優れた耐熱衝撃性を有するサ
イアロンが好適である。また、導通体は安定した通電状
態を確保するために、導通体の外周に例えば白金の導線
を巻き着けた二重構造にしても良い。さらに、耐熱性無
機質接着剤は線膨張率が小さく、熱衝撃に強いものが良
い。
【0010】(実験例) 保護管:サイアロン Si3N4 :85.7wt% Y2O3 : 6.6wt% AlN合金: 2.9wt% Al2O3 : 4.8wt% 直径30mm×長さ300mm 導通体:チタン合金(外周に白金を巻いた二重構造) 直径10mm×長さ370mm 接着剤:一液加熱硬化型耐熱性無機質接着剤(東亜合成
化学工業製アロンセラミック) で形成した本発明の湯面検知棒を、アルミニウム溶湯
(溶解温度 760℃)に浸漬して実験した結果、3ヶ
月以上経っても溶湯による浸食、また酸化物の付着は殆
どみられず、高精度の湯面検知が維持できた。
化学工業製アロンセラミック) で形成した本発明の湯面検知棒を、アルミニウム溶湯
(溶解温度 760℃)に浸漬して実験した結果、3ヶ
月以上経っても溶湯による浸食、また酸化物の付着は殆
どみられず、高精度の湯面検知が維持できた。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、従来不十分であった金
属溶湯での溶損、酸化物の付着等による測定寿命低下
を、耐食性および耐酸化性の高いセラミックスと耐食性
導通体を用い、さらにこの導通体を溶湯から守るため、
耐熱性無機質接着剤を充填した構造にすることで防止
し、測定寿命を向上できる。そのため、溶解炉または保
持炉などの連続自動操業化、作業の効率化に大きく寄与
できる。
属溶湯での溶損、酸化物の付着等による測定寿命低下
を、耐食性および耐酸化性の高いセラミックスと耐食性
導通体を用い、さらにこの導通体を溶湯から守るため、
耐熱性無機質接着剤を充填した構造にすることで防止
し、測定寿命を向上できる。そのため、溶解炉または保
持炉などの連続自動操業化、作業の効率化に大きく寄与
できる。
【図1】本発明による実施例湯面検知棒の断面図であ
る。
る。
【図2】従来の湯面検知棒の断面図である。
1、11 保護管、 2、12 導通体 3 アダプタ、 4 ネジ、 5 金属溶湯、
6 無機質接着剤 13 電極体、 14 とじふた、 15 伸縮体、
16 接続端子
6 無機質接着剤 13 電極体、 14 とじふた、 15 伸縮体、
16 接続端子
Claims (1)
- 【請求項1】 耐食性および耐酸化性セラミックスから
なる中空円筒状の保護管と、保護管の内部に固定された
導通体と、保護管の内部に充填された耐熱性無機質接着
剤とを有することを特徴とする湯面検知棒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06897193A JP3237798B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 湯面検知棒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06897193A JP3237798B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 湯面検知棒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06281490A true JPH06281490A (ja) | 1994-10-07 |
JP3237798B2 JP3237798B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=13389072
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06897193A Expired - Fee Related JP3237798B2 (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 湯面検知棒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3237798B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005189054A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Aisin Seiki Co Ltd | 溶湯湯面検知センサ |
JP2009208130A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fujikura Ltd | ワーク浸漬処理加工方法及びその装置、並びに前記ワーク浸漬処理加工装置で使用される液面検知センサ |
CN103528638A (zh) * | 2013-09-27 | 2014-01-22 | 吉林省隆华测控设备制造有限公司 | 一种电极结构及制备方法 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP06897193A patent/JP3237798B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005189054A (ja) * | 2003-12-25 | 2005-07-14 | Aisin Seiki Co Ltd | 溶湯湯面検知センサ |
JP4496776B2 (ja) * | 2003-12-25 | 2010-07-07 | アイシン精機株式会社 | 溶湯湯面検知センサ |
JP2009208130A (ja) * | 2008-03-05 | 2009-09-17 | Fujikura Ltd | ワーク浸漬処理加工方法及びその装置、並びに前記ワーク浸漬処理加工装置で使用される液面検知センサ |
CN103528638A (zh) * | 2013-09-27 | 2014-01-22 | 吉林省隆华测控设备制造有限公司 | 一种电极结构及制备方法 |
CN103528638B (zh) * | 2013-09-27 | 2016-03-30 | 吉林省隆华测控设备制造有限公司 | 一种电极结构及制备方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3237798B2 (ja) | 2001-12-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1326377C (en) | Protective tube for a temperature sensor | |
JP4437592B2 (ja) | 高速応答性熱電対 | |
ES2276930T3 (es) | Sensor de electrolito solido para motorizar la concentracion de un elemento en un fluido, particularmente metal fundido. | |
JPH06281490A (ja) | 湯面検知棒 | |
JPH11153493A (ja) | シース構造体 | |
JP2000035364A (ja) | 溶融金属連続測温装置 | |
JP3306426B2 (ja) | 金属溶湯測温用熱電対 | |
JP4986567B2 (ja) | セラミックセンサ | |
JP3603557B2 (ja) | 金属溶湯測温用セラミック熱電対 | |
JPH0438263Y2 (ja) | ||
JP3645439B2 (ja) | 熱電対装置 | |
JP4620487B2 (ja) | 酸素センサ | |
JPH01299423A (ja) | 保護管式連続測温計 | |
JP4623481B2 (ja) | 熱電対 | |
JP4386822B2 (ja) | 溶湯面検知センサー | |
JPS62112983A (ja) | 低融点金属保持炉用ヒ−タ− | |
JPH075049A (ja) | 溶融金属の連続測温計 | |
JP2987228B2 (ja) | 保護管式連続測温計 | |
JP2006208140A (ja) | セラミックヒータ | |
JPH0421086Y2 (ja) | ||
JP2005241395A (ja) | 温度センサ | |
JPH0628687Y2 (ja) | 連続酸素濃度測定装置 | |
JPH07260543A (ja) | 金属溶湯の湯面検知センサー取付け構造 | |
JPH032850Y2 (ja) | ||
CN118565644A (zh) | 一种耐高温的钨铼同轴热电极、热电偶及其应用 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 6 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071005 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 7 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081005 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 8 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091005 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Year of fee payment: 9 Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101005 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |