JPH06281053A - 配管端部整合装置 - Google Patents

配管端部整合装置

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JPH06281053A
JPH06281053A JP9181793A JP9181793A JPH06281053A JP H06281053 A JPH06281053 A JP H06281053A JP 9181793 A JP9181793 A JP 9181793A JP 9181793 A JP9181793 A JP 9181793A JP H06281053 A JPH06281053 A JP H06281053A
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JP
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pipe
leg
shoe
pressing
shaft
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JP9181793A
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English (en)
Inventor
Kingo Nagamine
欽梧 長嶺
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Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Chiyoda Corp
Chiyoda Chemical Engineering and Construction Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 配管の端部同士を突き合わせ状態に維持しな
がら、両端部の内径差が均一になるように、かつ配管の
断面形状が真円になるように矯正する作業を少ない人手
で機械的に効率良く行える装置を提供する。 【構成】 配管端部整合装置10は、押圧シュウ12、
閉脚・開脚機構14、ストッパー機構16及び突っ張り
機構18から構成されている。閉脚・開脚機構は、管軸
方向に延在するシャフト20を有する油圧シリンダー2
2と、2本の第1脚部24及び2本の第2脚部26から
なる第1の四辺形リンクとから構成されている。閉脚・
開脚機構は、シャフトが後退すると、押圧シュウをして
配管の内壁面を押圧させるように閉脚変形し、逆に駆動
部材が前進すると、押圧シュウを配管の内壁面から後退
させるように開脚変形する。閉脚・開脚機構には、第1
脚部部分、第2脚部部分、第3脚部及び第4脚部からな
る第2の四辺形リンクが設けてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管端部整合装置に関
し、更に詳細には、2本の配管の端部同士を突き合わせ
た状態に維持し、かつ両端部の内径差が所定値内になる
ように断面形状を矯正する装置であって、大径の配管の
芯合わせに最適な配管端部整合装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】配管同士の端部を突き合わせて周継ぎ手
溶接を行い、順次、長手方向に接合して配管を敷設する
配管工事では、先ず一方の配管を適当な台の上に固定
し、固定した配管に他方の配管を芯合わせする。芯合わ
せとは、1)溶接する配管の端部間の隙間が全周にわた
り所定の大きさになるように、2)配管の端部の形状が
所定の真円度を有するように、及び3)配管同士の端部
における内径差が所定値以内にあるように、配管の位置
合わせを行うとともに配管の断面形状を矯正することで
ある。
【0003】従来、配管の周継ぎ手溶接を行うに当た
り、配管の芯合わせは、人手により行われて来た。人手
による配管の芯合わせでは、先ず、例えば図10に示す
ような配管移動装置Fを使用して、2本の接合する配管
同士を人手により相互に近づけて位置合わせする。次い
で、種々の治具、工具を使用して人手により、配管の端
部同士の隙間と段差が全周にわたり均一かつ所定値内に
あるように調節する。隙間及び段差を計測して、計測値
が所定値内にあれば、配管同士を仮溶接したり、或いは
配管に仮治具を溶接して、配管の接合部の相対的位置関
係を暫定的に固定する。その後、自動溶接装置により又
は溶接工による手溶接により、配管端部の接合部に本溶
接を施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年パイプ
ライン工事では、流量を大きくしてパイプラインの流体
輸送能力を増大するために大口径の配管を敷設すること
が必要になり、しかも高張力鋼製の配管を使用して配管
の肉厚を薄肉化し、コストの低減を図っている。かかる
大口径で薄肉の配管の溶接では、接合強度を所要の値に
維持するため、配管の芯合わせが益々重要となってい
る。
【0005】しかし、配管の芯合わせにおいては、大口
径薄肉の配管を水平にして支持面上に載せると、自重に
より配管の断面形状が偏平に変形し、真円形状を維持し
得ないと言う問題があり、また配管に存在する製作誤差
のため、配管の端部同士の間に位置づれが必ず生じると
言う問題がある。重量のある2本の配管を人手により相
互に位置調整し、形状調整して、所定の芯合わせ精度を
得ることは、実際には極めて困難な作業であって、配管
の芯合わせの精度不足がしばしば発生した。そのため、
溶接品質が低下し、溶接の手直し、やり直しがしばしば
必要となって、コスト面でも、工事スケジュールの面で
も問題であった。また、従来の人手による配管の芯合わ
せ作業では、所定の芯合わせ精度を得るため多くの人手
と時間を要し、労務費が嵩んだ。
【0006】このような問題に鑑み、本発明の目的は、
2本の配管の端部同士を所定の隙間で突き合わせた状態
に維持し、かつ両端部の内径差が均一になるように配管
の断面形状を矯正する作業を少ない人手で機械的に効率
良く行える装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】溶接工による手溶接の場
合でも、また自動溶接機による自動溶接の場合でも、溶
接するためには、配管の外側から溶接トーチを接合部に
接近させる必要がある。従って、両配管の接合部近傍の
外側には両配管を固定するための治具或いは装置を配置
するすることができない。一方、溶接部から離れた箇所
で両配管を固定したのでは、位置合わせの精度が維持で
きない。そこで、本発明者は、配管の内部に設置できる
配管端部整合装置を研究し、多数の実験の末、本発明を
完成するに至った。
【0008】上記目的を達成するために、本発明に係る
配管端部整合装置は、2本の配管の端部同士を突き合わ
せ状態に維持しながら、両端部の内径差が所定値内にな
るように、かつ断面形状が真円になるように矯正する装
置であって、配管の周方向にその内壁面の少なくとも一
部に接触できる長さと、突き合わせた両端部の内壁面に
同時に配管の管軸方向に接触できる幅とを有し、配管の
半径方向外方に向け対向して位置する、対の2個の押圧
シュウからなる組を少なくとも1組と、管軸方向に延在
する駆動部材を有して、該駆動部材を管軸方向に前進、
後退させる駆動装置と、一端が駆動装置で、他端が押圧
シュウでそれぞれ軸支されて、管軸を含む面で自在に回
動し、かつ相互に反対方向に延在する2本の第1脚部
と、一端が駆動部材の先端部で、他端が押圧シュウでそ
れぞれ軸支されて、管軸を含む面で自在に回動し、かつ
相互に反対方向に延在する2本の第2脚部とから形成さ
れた第1の四辺形リンクとを有する、開脚・開閉機構を
備え、閉脚・開脚機構は、駆動部材が後退すると、第1
脚部と第2脚部との挟角が小さくなって押圧シュウをし
て配管の内壁面を押圧させるように閉脚変形し、逆に駆
動部材が前進すると、第1脚部と第2脚部との挟角が大
きくなって押圧シュウを配管の内壁面から後退させるよ
うに開脚変形し、更に、閉脚・開脚機構には、押圧シュ
ウから計って同じ長さの第1脚部部分と第2脚部部分と
を二辺とし、該二辺に対向して設けられた同じ長さの第
3脚部と第4脚部とを二辺とする第2の四辺形リンクを
設けたことを特徴としている。
【0009】本明細書で言う突き合わせ状態とは、配管
端部同士のほぼ全周にわたり所望の隙間を保持して位置
合わせした状態を言う。押圧シュウの寸法、押圧シュウ
の対の数は、配管の管径に応じて決定される。また、押
圧シュウは、好適には、配管の内壁面に合致する面を備
えた湾曲した輪郭の形状部材である。駆動装置は、駆動
部材を駆動できる限り制約はなく、例えば油圧シリンダ
ー、空気圧シリンダー、電気モータ等を使用できる。本
発明において、脚部を軸支する手段は、回動軸、ピンを
使用した常用の手段である。
【0010】本発明の望ましい実施態様では、本発明に
係る配管端部整合装置は、上述の配管端部整合装置にお
いて、突っ張りシュウと、突っ張りシュウを半径方向外
方に付勢するバネ手段とを備えた突っ張り機構を半径方
向に対向して位置する少なくとも一対の押圧シュウにそ
れぞれ設け、突っ張り機構が配管の内壁面に対して相互
に半径方向反対に突っ張って配管端部整合装置を配管内
に保持するようにし、更に、管軸に平行な軸の周りに回
動自在であって、直立して配管の端面に当接し、かつ横
倒して押圧シュウ内に収容されるようしたストッパーを
少なくとも一対の押圧シュウにそれぞれ設け、配管端部
整合装置を配管に取り付けるとき、ストッパーを直立さ
せて配管の端面に当接し配管端部整合装置の位置決めを
行うようにしたことを特徴としている。
【0011】突っ張りシュウは、配管の内壁面に当接で
きる湾曲した輪郭の形状部材であって、配管の周方向に
所要の長さを有する。バネ手段の強さは、突っ張り機構
を機能させる充分な強さとし、実験等により容易に求め
ることができる。必要ならば、突っ張りシュウ当たり複
数のバネ手段を設ける。
【0012】
【作用】請求項1に記載の配管端部整合装置は、押圧シ
ュウとその閉脚・開脚機構との組み合わせが、両配管を
同時に拡開しつつ配管の断面形状を機械的にかつ強制的
に矯正して、配管の内径差を許容値内に収めると共に断
面形状を真円にする。また、強制的に配管を真円に維持
するので、配管の断面形状が自重により偏平になって、
そのため芯合わせが不正確になるようなことはない。更
に、本配管端部整合装置では、閉脚・開脚の際に、第2
の四辺形リンクによって押圧シュウが配管の内壁面を正
確に半径方向外方に押圧することができる。
【0013】請求項2の配管端部整合装置は、突っ張り
機構が配管端部整合装置を配管内の所望の場所に保持す
るので、人手による配管端部整合装置の保持を不要とす
る。また、ストッパーを配管の端面に当接させることに
より配管端部整合装置の位置決めを行うので、位置決め
が容易になる。
【0014】
【実施例】以下、添付図面を参照し、実施例に基づいて
本発明をより詳細に説明する。図1は、本発明に係る配
管端部整合装置の一実施例の側面図であって、配管端部
整合装置を吊り下げて、固定台A上の配管Bに装入した
状態を示す。図2は、ストッパーを立て、かつ突っ張り
機構を作動させて突っ張り、配管端部整合装置を所望の
位置に保持した状態を示す。図3は、配管Cを移動して
固定台A上の配管Bに位置合わせし、両配管の内壁面を
同時に押圧している状態を示す図である。図4は図1で
矢視I−Iの正面図である。本実施例の配管端部整合装
置10は、2本の配管B、Cの端部同士を所定の隙間で
突き合わせた状態に維持しながら、両端部の内径差が所
定値内になるように、かつ断面形状が真円になるように
矯正する装置である。
【0015】図1に示すように、配管端部整合装置10
(以下、簡単のため装置と略称する)は、配管の半径方
向(以下、簡単のため単に半径方向と略称する)外方に
向け対向して位置する、2個の対の押圧シュウ12を4
組(図4参照)と、押圧シュウ12をして管内壁に接
触、押圧させ、又は押圧シュウ12を後退させる閉脚・
開脚機構14と、半径方向に対向して位置するストッパ
ー機構16(図2参照)と、同じく半径方向に対向して
位置する突っ張り機構18とを有する。
【0016】閉脚・開脚機構14は、配管の管軸方向
(以下、簡単のため単に管軸方向と略称する)に延在す
るシャフト20を有して、シャフト20を管軸方向に前
進、後退させる1個の油圧シリンダー22と、半径方向
外方に相互に対向して延在する2本の第1脚部24、2
4と、同じく半径方向外方に相互に対向して延在する2
本の第2脚部26、26とから形成された4組の大四辺
形リンクとから構成されている。
【0017】油圧シリンダー22は、装置10のほぼ中
心に位置して、後に詳しく説明するように、そこから上
述の大四辺形リンクが半径方向に放射状に伸びている。
装置10を配管B内に設置する際には、油圧シリンダー
22のシャフト20が、配管Aの管軸に沿って延在する
ように、装置10が据え付けられる。シャフト20とは
反対側の油圧シリンダー22の本体端部には、半径方向
に延在する円盤状の第1脚部取り付け座28が、第1脚
部24を取り付けるために固定されている。また、シャ
フト20の先端には、半径方向に延在する円盤状の第2
脚部取り付け座30が、第2脚部26を取り付けるため
に固定されている。第1脚部24は、一方の端部が第1
脚部取り付け座28の外縁に設けた軸32により回動自
在に軸支されて、そこから半径方向外方に伸びている。
また、第2脚部26は、一方の端部が第2脚部取り付け
座30の外縁に設けた軸34により回動自在に軸支され
て、そこから半径方向外方に伸びている。
【0018】図5は第1脚部及び第2脚部と押圧シュウ
との連結部並びに第2の四辺形リンクの側面図、図6は
図5の要部を矢視II−IIから見た正面図である。図5及
び図6に示すように、第1脚部24及び第2脚部26の
他方の端部は、連結金具40に取り付けられた軸36及
び38によりそれぞれ軸支されている。連結金具40
は、押圧シュウ12の背後部に固定されると共にシャフ
ト46にもその両側で固定された2枚の対向する板状の
部材である。連結金具40は、シャフト46の両側で2
枚の板状の部材の間に第1脚部24及び第2脚部26の
他方の端部を挟み、軸36、38で軸支している。一
方、シャフト46は、同じく押圧シュウ12の背後部に
取り付けられ、半径方向内方に向かって伸びて、その自
由端が摺動軸受48により保持されている。
【0019】摺動軸受48の両側は、同じ長さの第3脚
部50と第4脚部52にそれぞれ軸42及び44により
回動自在に連結されており、第3脚部50と第4脚部5
2の他方の端部は、軸54及び軸56によりそれぞれ第
1脚部24及び第2脚部26に回動自在に連結されてい
る。第1脚部24の軸36から軸54までの部分58の
長さと、第2脚部26の軸38から軸56までの部分6
0の長さとは、等しくなるように設定されている。以上
のような構成により、第1脚部部分58、第2脚部部分
60、第3脚部50及び第4脚部52は、開脚、閉脚自
在な小四辺形リンクを形成している。
【0020】シャフト20の先端の第2脚部取り付け座
30が、左右に移動するとき、回転することなく第1脚
部取り付け座28に対して平行な位置関係を維持しつつ
移動するように、図1及び図4に示すような、ガイド孔
62とガイド軸64とから構成された直線運動案内機構
が設けてある。4個のガイド孔62は、第2脚部取り付
け座30に等角度で配置され、4本のガイド軸64は、
油圧シリンダー22の本体からシャフト20の長手方向
に平行に伸びて、このガイド62に貫通している。
【0021】本実施例では、遊びのない精密な案内を行
うために、ガイド孔62とガイド軸64は、所謂リニア
ボールベアリング(直線運動案内)例えば日本精工
(株)から販売されているような直動案内軸受で構成さ
れている。これにより、第2脚部取り付け座30は、ガ
イド孔62とガイド軸64に案内されつつ油圧シリンダ
ー22のシャフト20に駆動されて、捩じれることなく
正確に図1で右側から左側に平行移動して図3に示す状
態になる。第1脚部24、第2脚部26、第1脚部取り
付け座28、第2脚部取り付け座30及び連結金具40
において、各脚部を軸支する軸32、34、36、3
8、42、44、54及び56は、遊びが無く、回転抵
抗を低減するように、ボールベアリング又は円筒コロベ
アリングを介して取り付けられている。
【0022】本実施例の装置10では、以上のように小
四辺形リンクを備えた4組の大四辺形リンクが、図4に
示すように、4組の押圧シュウ対の各々に対して装置1
0の中心から放射状に伸びている。大四辺形リンクは、
シャフト20が図1で右側から左側に後退して図3に示
す状態になると、第1脚部24と第2脚部26との間の
角度が小さくなって、第1脚部24と第2脚部26とが
閉脚、起立して押圧シュウ12を配管内面に押圧する。
逆に、大四辺形リンクは、シャフト20が図3で左側か
ら右側に後退して図1に示す状態になると、第1脚部2
4と第2脚部26との間の角度が大きくなって、第1脚
部24と第2脚部26とが開脚して押圧シュウ12を配
管内面から後退させる。
【0023】大四辺形リンクの閉脚・開脚運動に際し
て、第1脚部部分58、第2脚部部分60、第3脚部5
0及び第4脚部52からなる小四辺形リンクは、第1脚
部24及び第2脚部26の間の角度の2等分線に沿って
シャフト46を進退させ、押圧シュウ12を正確に半径
方向外方に押し出し、半径方向内方に後退させる。
【0024】図7は、本実施例の装置10の押圧シュウ
12の構造を示す図で、図7(a)は、配管の周方向に
伸びる押圧シュウの構成図、図7(b)は図7(a)の
押圧シュウの矢視III −III の断面図、図7(c)は図
7(a)の押圧シュウの端部の矢視IV−IVの断面図であ
る。本実施例では、図7(a)に示すように、押圧シュ
ウ12の各々は、一方の端部49が隣接する押圧シュウ
12の端部50に嵌合するような形態で構成されてい
る。押圧シュウ12本体の断面は、図7(b)に示すよ
うに、配管の内壁面に向かって一面が開放された、″
コ″字状断面の湾曲部材であって、端部嵌合部50
は、″コ″字状の端部49が嵌合するような形状になっ
ている。また、湾曲面は配管の内壁面に合致するように
なっている。以上の構成により、8個の押圧シュウ12
は、閉脚・開脚機構の開閉による周長の変化を吸収し、
互いに外れないように嵌め合い構造になっている。
【0025】図1に示すように、装置10の下部には、
2本の支柱66、68が設けてある。一方の支柱66の
上部は第1脚部取り付け座28の下部に、他方の支柱6
8の上部は第2脚部取り付け座30にそれぞれ固定され
ていて、そこから下方に延び、2本の支柱66、68の
下部にはキャスター70がそれぞれ設けてある。作業が
終了して装置10を開脚すると、キャスター70が、配
管の下部内壁面に当接することにより、支柱66、68
が装置10を支持する。この状態で支柱66に取り付け
たワイヤー72を引っ張ると装置10を外部に引き出す
ことができる。また、装置10は、支柱66と同様に、
第1脚部取り付け座28の縁部より左右半径方向に延び
るガイド柱と、ガイド柱のそれぞれ先端部に設けられた
キャスターからなるガイド脚(図示せず)を備えてい
る。装置10を引き出すとき、ガイド脚は、ガイドの役
目を果たす。
【0026】図1に示すように、装置10には、4個の
ストッパー機構18が、押圧シュウ12の″コ″字状の
凹部内に周方向に90°の角度で等分に設けてある。ス
トッパー機構16は、図8に示すように、ストッパー面
78を有するストッパー74を備えていて、装置10を
配管Bに設置する際、ストッパー面78を配管Bの端面
に当接させると、装置10が所定の位置に、即ちシャフ
ト46の中心線の延長が配管Bと配管Cの突き合わせ部
に自然に位置するようになっている。図8(a)は図5
と同じ向きにストッパー機構16を見た図であり、図8
(b)は図8(a)の矢視V−Vでの側面図である。
【0027】ストッパー74は、細長い板状の部材であ
って、押圧シュウ12の″コ″字状の凹部を横断する、
配管の管軸方向に平行な軸76により軸支されている。
ストッパー74は、軸76の周りに回動して、配管の半
径方向に沿って直立すると、ストッパー面78の延長が
シャフト46の中心線に沿うように、即ち装置10の中
心を通るように配置されている。ストッパー74は、逆
に矢印Xの方向に回動して配管の周方向に横倒すると、
図8(b)に示すように押圧シュウ12の″コ″字状の
凹部内に完全に収容されるようになっている。また、ス
トッパー74の底部は、図8に示すように、ストッパー
面78に対してそれぞれ直交する2個の面82、84を
備えた下部部分を備え、その面82、又は84に当接す
る形で山型の板バネ80が押圧シュウ12の底部に設け
てある。板バネ18により面82、又は84が押圧され
るので、ストッパー74は、多少の外力では直立の状態
から横倒の状態に、またその逆に移行しなようになって
いる。
【0028】図1及び図5に示すように、押圧シュウ1
2の右側(シャフト20の伸長する方向の側)には、突
っ張り機構18が、固定された配管Bの内壁面を半径方
向に対向して突っ張り、それによって装置10を所望位
置に保持するために設けてある。本実施例では、4個の
突っ張り機構18が、配管の周方向に90°の等間隔で
設けてある。突っ張り機構18は、シャフト86と、配
管の内壁面との接する面に硬質ゴム層88を備え、シャ
フト86の先端に固定された突っ張りシュウ90と、連
結金具40に取り付けられた取り付け板92と、シャフ
ト86に取り付けられたバネ固定板94と取り付け板9
2との間でシャフト86を巻回するように設けた圧縮コ
イルバネ96と、シャフト86のガイド兼ストッパー9
8とから構成されている。突っ張りシュウ90は、配管
の周方向に内壁面に合致する形状を備えた部材であっ
て、図6に示すように1個の突っ張りシュウ90にはシ
ャフト86以下の部品が並列に2系統装着されている。
本実施例では、突っ張り機構18により突っ張って装置
10を保持した時、4個の突っ張りシュウ90が、図1
の装置10を矢視I−Iで見て図9に示すような配置に
なるように突っ張り機構18が形成されている。
【0029】以上の構成により、常時は、バネ固定板9
4がガイド兼ストッパー98に衝突していて、突っ張り
シュウ90は、押圧シュウ12に対して一定の相対的位
置関係に維持されている。閉脚・開脚機構14の閉脚に
より、押圧シュウ12が配管の内壁面に近接すると、先
ず、突っ張りシュウ90が配管の内壁面に当接し、バネ
固定板94が下方に動いてガイド兼ストッパー98から
離れ、圧縮コイルバネ96が、突っ張りシュウ90を上
方に強力に付勢し、それにより、対の突っ張りシュウ9
0が半径方向に相互に対抗して配管の内壁面を押圧す
る。それによって突っ張り機構18は、装置10を所望
の位置に保持することができる。
【0030】次に、本装置を使用して配管の芯合わせを
行う場合の適用例を説明する。接合条件 配管の寸法:呼び径34B、外径863.6±1mm、肉
厚7mm、長さ5.5m 重量:808kg/1本当たり 材質:ステンレス鋼製の溶接管(溶接部の内部への出っ
張りはなし) 形状:直管、曲管 位置決め精度:両配管の内径差(片側、全周にわたり)
±0.5mm 開先の隙間0(突き合わせ)
【0031】作業手順 1)装置10の設置 図1に示すように、装置10をワイヤDで吊り下げ、閉
脚・開脚機構14が開脚の状態で、固定台Aに固定され
た配管Bの端面に近づける。図2に示すように、ストッ
パー機構16の4個のストッパー74を直立させ、配管
Bの端面Eに軽く接するように装置10を押し付ける。
次いで、閉脚・開脚機構14を作動して、第1脚部24
及び第2脚部26を閉脚させ、突っ張りシュウ90を配
管の内壁面に当接させる。この状態では、装置10は、
突っ張りシュウ90の突っ張りにより位置決めされ、か
つ倒れないようになっているので、ワイヤDを外す。
【0032】2)配管位置合わせ 図10に示すように、従来の移動器具Fを使用して、移
動側の配管Cを固定側配管Bに両配管の隙間がないよう
に突き合わせる。また、油空圧ホースやケーブル等98
を移動側の配管C内を通して外部に出す。図3に示すよ
うに、再び、閉脚・開脚機構14を作動させて脚部2
4、26を更に起立させ、押圧シュウ12を固定側及び
移動側の配管B、Cの内壁面に当接させて、押圧する。
大小の2個の四辺形リンクの大きな剛性によって、装置
10は、両配管の内径差による段差を全周にわたり均一
にすることができる。目視により両配管の隙間の有無を
調べ、配管の外側から定規を当てて段差が0.5mmを越
えていないかどうか確認する。
【0033】3)溶接及び検査 自動溶接機を設置し、″コ″字状の押圧シュウ12にア
ルゴンガス等の不活性ガスをホース100(図1参照)
で接続し、ガスを流しながら溶接する。溶接した後、溶
接部の検査を行う。本実施例の装置10の″コ″字状の
押圧シュウ12に代えて、フラットにして特殊裏当て材
を取り付けた押圧シュウを使用すれば、裏波溶接も可能
である。
【0034】4)装置10の取り外し 閉脚・開脚機構14を作動して脚部24、26を開脚さ
せ、押圧シュウ12を配管B、Cの内壁面から後退させ
る。更に、突っ張り機構18も後退させて、装置10の
突っ張り保持を終了し、キャスター70を配管の内壁面
に接触させる。ワイヤー72(図1参照)を引っ張って
装置10を外部に取り出す。
【0035】
【発明の効果】本発明の配管端部整合装置は、押圧シュ
ウと、駆動装置により押圧シュウを配管の内壁面に対し
て機械的に押圧する閉脚・開脚機構とを有することによ
り、機械的に配管の内径差を均一にし、配管の断面形状
を真円に矯正することができる。また、配管の断面形状
が自重により偏平になって、そのため芯合わせが不正確
になるようなことはない。閉脚・開脚機構は、脚部が大
小2個の四辺形リンクにより形成されているので、剛性
が大きく、かつ配管の内壁面に対して押圧シュウを正確
に配管の半径方向に沿って前進、押圧させることができ
る。更に、本発明の配管端部整合装置は、ストッパー機
構を備えているので、配管端部整合装置を配管内の所定
位置に正確かつ容易に設置することができ、また突っ張
り機構を備えているので、人手に頼ることなく、設置し
た所定位置に保持することができる。大口径配管の周継
ぎ手の溶接工事において、本発明の配管端部整合装置を
使用することにより、人手と時間を要する配管の位置合
わせが容易かつ正確になり、作業能率が大幅に向上する
と共に溶接施工の品質が向上し、溶接の手直し、やり直
しが著しく減少するので、溶接工事のコストが下がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管端部整合装置の一実施例の側
面図であって、配管端部整合装置を吊り下げて、固定台
上の配管Bに装入した状態を示す。
【図2】ストッパーを立て、かつ突っ張り機構を作動さ
せて配管内で突っ張った状態の配管端部整合装置を示す
側面図である。
【図3】配管Cを移動を移動して固定台A上の配管Bに
位置合わせし、両配管の芯合わせを行っている状態の配
管端部整合装置を示す図である。
【図4】図1で矢視I−Iの配管端部整合装置の正面図
である。
【図5】配管端部整合装置の要部の部分的断面側面図で
ある。
【図6】図5の配管端部整合装置の要部を矢視II−IIか
ら見た部分的断面正面図である。
【図7】図7(a)は、配管の周方向に伸びる押圧シュ
ウの構成図、図7(b)は図7(a)の押圧シュウの矢
視III − IIIの断面図、図7(c)は図7(a)の押圧
シュウの端部の矢視IV−IVの断面図である。
【図8】図8(a)はストッパー機構の詳細側面図、図
8(b)は図8(a)の矢視V−V図である。
【図9】突っ張りシュウの配置図である。
【図10】本発明に係る配管端部整合装置の使用方法を
説明する図である。
【符号の説明】
10 本発明に係る配管端部整合装置の一実施例 12 押圧シュウ 14 閉脚・開脚機構 16 ストッパー機構 18 突っ張り機構 20 シャフト 22 油圧シリンダー 24 第1脚部 26 第2脚部 28 第1脚部取り付け座 30 第2脚部取り付け座 32、34、36、38、42、44 軸 40 連結金具 46 シャフト 48 摺動軸受 50 第3脚部 52 第4脚部 54、56 軸 58、60 第1脚部及び第2脚部の部分 62 ガイド孔 64 ガイド軸 74 ストッパー 76 軸 80 板バネ 86 シャフト 90 突っ張りシュウ 92 取り付け板 94 バネ固定板 96 圧縮コイルバネ 98 ガイド兼ストッパー

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の配管の端部同士を突き合わせ状態
    に維持しながら、両端部の内径差が均一に、かつ断面形
    状が真円になるように矯正する装置であって、 配管の周方向にその内壁面の少なくとも一部に接触でき
    る長さと、配管の管軸方向に前記突き合わせた両端部の
    内壁面に同時に接触できる幅とを有し、配管の半径方向
    外方に向け対向して位置する、対の2個の押圧シュウか
    らなる組を少なくとも1組と、 管軸方向に延在する駆動部材を有して、該駆動部材を管
    軸方向に前進、後退させる駆動装置と、一端が駆動装置
    で、他端が押圧シュウでそれぞれ軸支されて、管軸を含
    む面で自在に回動し、かつ相互に反対方向に延在する2
    本の第1脚部と、一端が駆動部材の先端部で、他端が押
    圧シュウでそれぞれ軸支されて、管軸を含む面で自在に
    回動し、かつ相互に反対方向に延在する2本の第2脚部
    とから形成された第1の四辺形リンクとを有する、開脚
    ・開閉機構を備え、 閉脚・開脚機構は、駆動部材が後退すると、第1脚部と
    第2脚部との挟角が小さくなって押圧シュウをして配管
    の内壁面を押圧させるように閉脚変形し、逆に駆動部材
    が前進すると、第1脚部と第2脚部との挟角が大きくな
    って押圧シュウを配管の内壁面から後退させるように開
    脚変形し、 更に、前記閉脚・開脚機構には、押圧シュウから計って
    同じ長さの第1脚部部分と第2脚部部分とを二辺とし、
    該二辺に対向して設けられた同じ長さの第3脚部と第4
    脚部とを二辺とする第2の四辺形リンクを設けたことを
    特徴とする配管端部整合装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の配管端部整合装置にお
    いて、 突っ張りシュウと、突っ張りシュウを半径方向外方に付
    勢するバネ手段とを備えた突っ張り機構を前記少なくと
    も一対の押圧シュウにそれぞれ設け、突っ張り機構が配
    管の内壁面に対して相互に半径方向反対に突っ張って配
    管端部整合装置を配管内に保持するようにし、更に、 管軸に平行な軸の周りに回動自在であって、直立して配
    管の端面に当接し、かつ横倒して押圧シュウ内に収容さ
    れるようにしたストッパーを少なくとも前記一対の押圧
    シュウにそれぞれ設け、前記配管端部整合装置を配管に
    取り付けるとき、ストッパーを直立させて配管の端面に
    当接し配管端部整合装置の位置決めを行うようにしたこ
    とを特徴とする配管端部整合装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014156871A (ja) * 2013-02-14 2014-08-28 Meiwa Industries Ltd 管接続用補助工具
CN116276599A (zh) * 2023-05-19 2023-06-23 合肥倍豪海洋装备技术有限公司 一种大直径薄壁套抛光装置
CN116329841A (zh) * 2023-04-12 2023-06-27 山东辉腾防腐设备有限公司 一种钢衬四氟储罐加工用焊接装置

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