JPH06280153A - 極細繊維不織布の製造方法 - Google Patents

極細繊維不織布の製造方法

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JPH06280153A
JPH06280153A JP5227391A JP22739193A JPH06280153A JP H06280153 A JPH06280153 A JP H06280153A JP 5227391 A JP5227391 A JP 5227391A JP 22739193 A JP22739193 A JP 22739193A JP H06280153 A JPH06280153 A JP H06280153A
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fiber
nonwoven fabric
ultrafine
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JP5227391A
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Kiyokazu Osato
清和 大郷
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 再生繊維から成るウエブ上に極細繊維から成
るウエブを重ねて、さらにその上に再生繊維から成るウ
エブを重ねてスクリーン上に載置して、その上から25
kg/cm2 以上の噴射水流を衝突させてウエブを構成する
繊維を一体的に交絡させて、三層構造の極細繊維不織布
を製造する方法。 【効果】 再生繊維を主体とした不織布でありながら、
高いリントフリー性と耐摩耗強度、そして優れた吸水性
及びバクテリアバリヤー性等の特性を有する不織布を製
造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三層構造の極細繊維不織
布を製造する方法に関する。より詳しくは2層の再生繊
維から成るウエブ層と該2層のウエブ層の間に配置され
た極細繊維から成るウエブ層とから成る三層構造の極細
繊維不織布の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】木材パル
プから成る繊維と合成有機繊維からなる集合物を690
0kpa(6900kpa=1000psi=70kg/
cm2 )のオリフイス供給圧力を有する細い柱状の水の噴
流で処理することにより構成する繊維を絡み合せ、それ
によってスパンレースド不織布を得る方法が特開昭59
−94659号公報に開示されている。
【0003】この方法により得られた不織布は主にメデ
イカル用途(バクテリアバリヤー性を活かした用途)に
適した不織布である。しかしこの不織布は、滅菌して使
用する包材としては、合成繊維に含まれる可塑剤や安定
剤等が蒸気滅菌時に抽出され、繊維表面に出てくること
がある。この可塑剤及び安定剤は人体に対し有害なもの
が多く、問題となっている。又E.O.G(エチレンオ
キサイドガス)で滅菌する場合、セルロースより合成繊
維の方がはるかに吸着が多く、残留E.O.Gを少なく
するため放置時間が長くかかるなどの問題がある。
【0004】また別の用途としてエレクトロニクス分野
のワイパーがあるが、表面にフィブリル化した木材パル
プ層が存在しているため、吸液性は良いが、摩耗や摩擦
により繊維毛羽の発生及び脱落繊維等が発生し易い。そ
のため清浄度の高いクリーンルーム内の使用には未だ不
満足であるという問題がある。また繊維の絡み合せのた
めに高エネルギーの水の噴流を必要とするという問題が
ある。
【0005】本発明は従来公知のこの種不織布及びその
製造法の有する問題点を解決して、再生繊維ウエブを主
体とした不織布でありながら、高いリントフリー性と耐
摩耗強度、そして優れた吸水性及びバクテリアバリヤー
性等の特性を有する不織布の製造方法を提供することを
目的とする。また繊維の絡み合せに比較的低エネルギー
の水の噴流を用いる不織布の製造方法を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の前述の
目的は、再生繊維から成るウエブ上に極細繊維から成る
ウエブを重ねて、さらにその上に再生繊維から成るウエ
ブを重ねてスクリーン上に載置して、その上から25kg
/cm2 以上の噴射水流を衝突させてウエブを構成する繊
維を一体的に交絡させて、三層構造の極細繊維不織布を
製造する方法によって達成される。
【0007】すなわち本発明の方法では、蒸気滅菌に際
して不純物の抽出されない再生繊維を用い、また再生繊
維が湿潤状態で極めてヤング率が低くなり、水流により
動き易くなり、他の繊維に絡み付き易くなる特性を有す
る点に着目して、緻密層を成す極細繊維ウエブからのリ
ントの脱落を、該ウエブを再生繊維ウエブで三層構造に
挟んで、これをスクリーン上に載置してその上から噴射
水流を衝突させて構成繊維を一体的に交絡させることで
被覆して防止している。
【0008】本発明の方法では前述したように、再生繊
維が水流により動き易くなり、他の繊維に絡み付き易く
なる特性を利用する点が重要である。すなわち、噴射水
流を衝突させることで再生繊維は動き回り、極細繊維ウ
エブに突きささり、詰め込まれ、繊維に絡み付け、また
極細繊維ウエブを貫通して反対側の再生繊維ウエブにに
突きささり、詰め込まれ、繊維に絡み付き、一体的に交
絡される。
【0009】本発明では再生繊維から成るウエブは銅ア
ンモニアセルロース繊維連続フイラメントから成るウエ
ブ又はビスコースレーヨンステープルファイバー(S
F)から成るウエブから選ばれたウエブが用いられる。
これらの繊維は普通、単糸繊度が1.5〜2デニール
(d)であるが、この繊維は水流により十分に動き易い
繊維である。
【0010】レーヨンSFは繊維長が30mm以上、好ま
しくは40mm以上の繊維長を有する長繊維である。繊維
長が30mm以下では本発明により得られる不織布の耐摩
耗性、リントフリー性が達成されない。次に、極細繊維
からなるウエブはポリアミド、ポリエステル、ポリアク
リロニトリル、ポリプロピレン等の合成高分子又はその
共重合物、またキュプラアンモニウムレーヨン、ピスコ
ースレーヨン等の繊維であって、その太さが0.6d以
下の繊維が用いられる。特別な極細繊維としては、フィ
ブリル化繊維があり、パルプ、リンター、他の天然繊維
の叩解物や、合成高分子のパルプ状粒子がある。
【0011】極細繊維の長さは特に限定されるものでは
ないが、パルプ等では2mm以上のものが好適である。2
mm以下では本発明の目的とする耐摩耗性、リントフリー
性が達成されない問題を生じる。より好ましくは5mm以
上が好ましい。また繊維の太さについては0.6d以上
の繊維では本発明の目的とするバクテリアバリヤー性が
達成されない問題を生じる。
【0012】合成繊維の場合は溶融紡糸により繊度を揃
えた繊維を紡糸してウエブを形成することができる。ま
たキュプラアンモニウムレーヨンの場合は湿式紡糸によ
り0.1dの繊維を紡糸することができる。(特開昭5
1−70311号公報参照)、その他、叩解繊維は0.
01dから2dまで分布しており、その平均デニールが
0.6d以下であればよい。0.6d以上では前記した
ようにバクテリアバリヤー性が劣り、より好ましくは
0.3d以下の繊維が用いられる。また極細繊維から成
るウエブの目付量は6〜50g/m2 の範囲のものが用
いられる。6g/m2 以下ではバクテリアバリヤー性が
劣り、50g/m2 以上では余りにも緻密すぎて通気性
が悪くなる。より好ましくは8〜40g/m2 の範囲の
ものが用いられる。
【0013】極細繊維ウエブ層は、通常の溶融紡糸法に
より紡糸して、カットしカーデイングしてウエブに形成
したもの、或はメルトブロー紡糸法により紡糸してウエ
ブに形成したもの、また再生繊維を湿式紡糸してウエブ
に形成したもの、さらにまた天然繊維を叩解して抄紙し
たもの等を用いることができる。本発明の製造方法で
は、適切な種類の極細繊維よりなるウエブを用意し、極
細繊維ウエブを挾んで三層を積層する。この際、別の製
造工程で製造されたウエブを積層してオフライン工程で
製造してもよいし、またそれぞれのウエブを製造する工
程を組合せて製造してもよい。例えば、湿式法による再
生繊維スパンボンド不織布製造工程とメルトブロー不織
布製造工程とを組合せてもよい。2層の再生繊維ウエブ
層の間に、極細繊維よりなるウエブを積層して、これを
スクリーン上に載置して、その上方より高圧の細い噴射
水流を噴射する。またウエブを反転して噴射水流処理し
てもよい。スクリーンのメッシュは通常200〜100
程度のものが用いられる。噴射水流の噴出圧は通常25
kg/cm2 以上、より好ましくは30kg/cm2 以上に選ば
れる。25kg/cm2 以下では満足な湿潤強度が得られな
いことが多い。
【0014】噴射水流の噴出圧の上限は50kg/cm2
ある。50kg/cm2 以上では処理時ウエブが裂断される
ことがある。より好ましくは40kg/cm2 まで用いられ
る。本発明の不織布製造方法によれば、高いリントフリ
ー性と耐摩耗強度、そして優れた吸水性及びバクテリア
バリヤー性等の特性を有する不織布を製造することがで
きる。
【0015】
【実施例】以下実施例により本発明を詳述する。なお実
施例の説明に先立ち実施例で用いられる特性値の定義お
よび測定方法を一括して示す。 ◎目 付;標準状態のサンプルから250×250mmの
サンプルを3枚採取し、水分平衡状態に至らせて後、重
さ(g)を計り、その平均値を単位面積あたり(g/m
2 )で表す。 ◎吸水速度;試料から14.5×2.2cmの試験片を、
縦横方向に1枚ものをそれぞれ3枚採取し、20±2℃
のヘマセルを入れたビーカー上一定の高さに垂直にクリ
ップでとめる。次にヘマセルを試験片に近付け、接した
時点から1分後のヘマセルの吸水高さ(mm)を測定し、
その平均値(mm)で表わす。 ◎吸水量;試料を10cm×10cmに切断し重量を計る
(W1 )、この試料を10メッシュの金網に挟んで、ヘ
マセル液に5分間浸す。次に金網上で5分間放置し、さ
らにピンセットで挟み上げ30秒間余分なヘマセルを取
り、重量を計る(W2 )。
【0016】 吸水倍率で表わす。 ◎強伸度;JIS−1068に準じて測定した。強度
(kg/5cm幅)、伸度(%)で表わす。 ◎耐摩耗性;標準状態のサンプル、巾25mm×長さ25
0mmを学振型屈曲摩擦テスター(島津製作所製)で、荷
重200g、50回摩擦の条件で摩擦した。摩擦後、試
料25×25mmの小片、約2gを正確に採取し、超音波
洗浄器(ヤマト、B220H)に水250c.c.を満た
し、15分間洗浄、試料片を除いた後の脱落リントを黒
色濾紙上に捕集し、乾燥、調湿後その重量を微量天秤で
測定する。リント(mg)が多いほど耐摩耗性が悪いと評
価する。 ◎バクテリアバリヤー性;一定条件の単分散粒子の流れ
のもとで試験体の上流濃度と下流濃度を同時に検出器2
台で測定し防塵率(%)として求める。単分散粒子とし
ては径0.3μm平均ステアリン酸エアロゾルを用い
た。流量は2.1cm/sec に設定し測定時間は1分間と
した。測定器はSIBATA Digital Dus
t Ingicator Model AP−632を
用いた。
【0017】 防塵率(%)=(1−D2 /D1 )×100 D1 ;上流フォトカウンター D2 ;下流フォトカウンター 防塵率(%)が高いほど、バクテリアバリヤー性は優れ
ている。 ◎剥離強度;JIS−1068に準じて測定した。
【0018】強度(kg/5cm幅)実施例1 特公昭52−6381号公報に記載された再生繊維スパ
ンポンド不織布製造法に従い、銅アンモニアセルロース
繊維(銅アンモニアレーヨン)連続フィラメント(単糸
1.5d)よりなるウエブを製造した。目付は8g/m
2 、10g/m 2 のものを製造した。
【0019】別に、特開昭51−67411号公報に記
載された、メルトブローイング紡糸方法に従い、ポリエ
ステルの極細繊維よりなるウエブを製造した。単糸繊度
は0.05dであり目付5g/m2 、6g/m2 、8g
/m2 、12g/m2 、20g/m2 のものを製造し
た。次に、先のウエブ2層の間に後の極細繊維ウエブを
挟み3層に積層して、100メッシュのスクリーン上に
載置して、上方から高圧の細い噴射水流を噴射して処理
した。同時にスクリーンの下側より吸引した。またウエ
ブ層を反転して、上記の噴射水流処理を行った。処理条
件を以下に示す。
【0020】オリフィス径 0.15mmφ 処理密度 30hole/cm×5回 処理圧力 30kg/cm2 処理速度 5m/分 処理後、乾燥機を通して乾燥し、極細繊維不織布を得
た。
【0021】表1に、ウエブの組合せと、得られた極細
繊維不織布の特性値を示している。表1から分るよう
に、極細繊維ウエブの目付5g/m2 のものは防塵率
2.2%と従来品の10.1%に比べて格段に低く、6
g/m2 以上であれば従来品並み、及びそれ以上のもの
を製造することができることが分る。またこれらの不織
布は、吸水性および湿潤時の強度は従来品に近く形成さ
れている。特筆すべきは、極細繊維ウエブの目付を20
g/m2 に選んで、全体の目付を40g/m2 に形成し
たものは、防塵率46.0%を示し、従来品の4倍も優
れており、本発明の製造法により得られる不織布は薄手
に形成して、しかもバクテリアバリヤー性に優れている
と言える。
【0022】さらにまた耐摩耗性は、摩耗後で従来品よ
りも約3倍優れていることが分る。また剥離強度は、払
拭用ワイパーに用いた場合、使用に当っての屈曲やワイ
ピング時に各層が剥離することがないほどの値を示して
いる。実施例2 実施例1で用いた銅アンモニアセルロース繊維連続フィ
ラメント(単糸1.5d)よりなるウエブの内から、目
付10g/m2 ものを用いた。
【0023】また実施例1で用いた、ポリエステルの極
細繊維よりなるウエブの内、目付20g/m2 のものを
用いた。別に、ビスコースレーヨンステープルファイバ
ー(単糸2d、繊維長51mm)のランダムカードウエブ
の目付15g/m2 のものを用意した。これらのウエブ
を、ビスコースレーヨンステープルファイバーウエブを
下にして、ポリエステルの極細繊維ウエブを積層し、さ
らにその上に銅アンモニアセルロース繊維連続フィラメ
ントウエブを積層し、実施例1に従い処理して極細繊維
不織布を製造した。その特性値を表1に示す。
【0024】表から分るように、吸水性および湿潤強度
は従来品並であるが、目付45g/m2 と薄手にもかか
わらず、防塵率51.7%と従来品の5倍も高い、また
耐摩耗性も優れていることが分る。実施例3 実施例1で用いた銅アンモニアセルロース繊維連続フィ
ラメントよりなるウエブの内、目付10g/m2 のもの
を用い2層とし、その間に充分叩解したパルプシート
(目付20g/m2 )を挟み積層して、実施例1に従い
処理して、極細繊維不織布を得た。その特性値を表1に
示す。
【0025】表から分るように、吸水性および防塵率は
従来品並びであるが、耐摩耗性が若干優れていることが
分る。
【0026】
【表1】
【0027】実施例4 この実施例では、極細繊維の繊度を変えて、防塵率との
関係をみた。実施例1で用いた銅アンモニアセルロース
繊維(銅アンモニアレーヨン)連続フィラメントウエブ
を準備した。また別に溶融紡糸方法により、ポリエステ
ルの極細繊維(実施例1に記載した特開昭51−674
11号公報に記載されたメルトブローイング紡糸方法に
従い紡糸したポリエステル極細繊維である。)を紡糸し
てウエブを製造した。その際、繊維の繊度を1.0d,
0.6d,0.3dの各デニールに変えて紡糸して各デ
ニールのウエブを製造した。
【0028】そして極細繊維ウエブを挟んで三層に積層
してかつ各デニール毎に積層して、それぞれ実施例1の
処理条件に従って処理した。三層ウエブの目付は、銅ア
ンモニアレーヨン繊維/ポリエステル極細繊維/銅アン
モニアレーヨン繊維=8:8:8、合計目付24g/m
2 とした。表2に各デニール毎の極細繊維不織布の特性
値を示している。
【0029】また極細繊維の0.05dのウエブを用い
た場合の特性値は、表1の実施例1に記載の、銅アンモ
ニアレーヨン連続繊維/ポリエステルメルトブロー繊維
/銅アンモニアレーヨン連続繊維=8:8:8、合計目
付24g/m2 の実施例の特性値を記載した。表2から
分るように、極細繊維の繊度が1.0dのものは、防塵
率が3.9%と実施例1に記載の従来品の防塵率10.
1%に比べて格段に低く、0.6dで7.8%を示し、
従来品に近いものを製造することができることが分る。
また0.3dでは10.6%、0.05dでは13.8
%と高くなり、極細繊維の繊度0.6d以下が望ましい
ことが分る。
【0030】実施例5 流下緊張紡糸方法により、銅アンモニアセルロース繊維
(銅アンモニアレーヨン)を紡糸して15mm、20mm、
28mm、51mmの4種類のステープルファイバーにカッ
トして精練、乾燥後、カーディングして4種類のウエブ
を製造した(単糸1.6d、目付20g/m2 )。
【0031】また特開昭51−70311号公報に開示
された極細糸紡糸用濾斗装置を用いて、銅アンモニアセ
ルロース繊維の単糸0.1dの糸を多数紡糸して、目付
10g/m2 のウエブを製造した。そして上記4種類の
ウエブ毎に、すなわち1例では銅アンモニアセルロース
繊維、繊維長15mmのステープルファイバーからなるウ
エブ2枚の間に銅アンモニアセルロース繊維の単糸0.
1dの糸よりなる極細繊維ウエブを積層して、また別に
同じく繊維長20mmの2テープルファイバーからなるウ
エブ2枚の間に極細繊維を積層して、実施例1に従い高
圧の細い噴射水流により処理した。得られた極細繊維不
織布の特性値を第2表に示している。
【0032】表から分るように、繊維長15mmのものは
湿潤強度が1.1kg/5cm巾と低く、また防塵率も3.
3%と低く、さらに剥離強度も110g/5cm巾と低
い、そして繊維長20mm以上であれば各特性値は従来品
に近く形成することができることが分る。
【0033】
【表2】
【0034】
【発明の効果】本発明の不織布の製造方法により、比較
的低エネルギーの噴射水流を用いて従来品と同程度乃至
より優れた緻密な構造の不織布を製造することができ
る。また本発明の不織布の製造方法により、再生繊維を
主体とした不織布でありながら、高いリントフリー性と
耐摩耗強度、そして優れた吸水性及びバクテリアバリヤ
ー性等の特性を有する不織布を製造することができる。
また蒸気滅菌に際して不純物が抽出されることがなく、
E.O.G滅菌でもE.O.Gが残留することがない優
れた性能を有する不織布を製造することができる。
【0035】本発明より得られる不織布はメデイカル分
野の包材として用いて、またエレクトロニクス分野のワ
イパーとして用いて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D04H 3/00 G 7199−3B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 再生繊維から成るウエブ上に極細繊維か
    ら成るウエブを重ねて、さらにその上に再生繊維から成
    るウエブを重ねてスクリーン上に載置して、その上から
    25kg/cm2 以上の噴射水流を衝突させてウエブを構成
    する繊維を一体的に交絡させて、三層構造の極細繊維不
    織布を製造する方法。
JP5227391A 1993-09-13 1993-09-13 極細繊維不織布の製造方法 Pending JPH06280153A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08159526A (ja) * 1994-12-01 1996-06-21 Shinagawa Fuel Co Ltd 加湿機用エレメント材料
WO2004007103A1 (ja) * 2002-07-11 2004-01-22 Asahi Kasei Fibers Corporation ワイパー及びその製造方法
US8415262B2 (en) 2003-10-22 2013-04-09 E I Du Pont De Nemours And Company Porous fibrous sheets of nanofibers
JP2013159880A (ja) * 2012-02-06 2013-08-19 Asahi Kasei Fibers Corp 不織布
CN113774561A (zh) * 2021-08-19 2021-12-10 国桥实业(深圳)有限公司 一种熔喷布生产工艺及高效低阻口罩

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