JPH03193958A - 不織布及びその製造方法 - Google Patents

不織布及びその製造方法

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JPH03193958A
JPH03193958A JP33324489A JP33324489A JPH03193958A JP H03193958 A JPH03193958 A JP H03193958A JP 33324489 A JP33324489 A JP 33324489A JP 33324489 A JP33324489 A JP 33324489A JP H03193958 A JPH03193958 A JP H03193958A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、単糸繊度が1デニール以下0.3デニール以
上のポリオレフィン系重合体からなる芯鞘型複合短繊維
から構成される流体絡合不織布及びその製造方法に関す
るものである。さらに詳しくは。
単糸繊度が1デニール以下0.3デニール以上のポリオ
レフィン系極細繊維特有の柔らかな手触り。
しなやかさ、滑らかさ等の優れた風合いを有するフラン
ネル調の衣料用不織布及びその製造方法に関するもので
ある。
(従来の技術) 従来から9合成繊維の短繊維からなる不織布の強力を向
上させることを目的とし、接着剤を用いたり、あるいは
繊維同士の自己接着性を利用することにより繊維間を接
合させることが行われている。これらの不織布は、接着
剤を用いたり、あるいは熱接着を行うことにより繊維間
を接合したものであるので、柔軟性に欠けるという問題
があった。
この問題を解決するため、不織布を構成する繊維間を接
合する方法として、従来の繊維間を接着させる方法に代
わり、繊維同士を絡合させる方法が提案されている。す
なわち、短繊維からなるシート状物にニードルパンチ処
理を施すことにより。
構成繊維同士を機械的に絡合させる方法である。
ところが、このニードルパンチ法により作成された不織
布は、柔軟性に優れるが、一方、不織布表面にニードル
マークが残ったり1表面毛羽が多く平滑性に劣る等の問
題を有している。
また、このニードルパンチ法の問題を解決する方法とし
て、水流絡合法が提案されている。例えば、特開昭56
−169899号及び特開昭59−94658号公報に
は、単糸繊度が1デニール以下の極細短繊維を用い、水
流絡合法により不織布を作成することが開示されている
しかしながら、特開昭56−169899号公報に記載
された方法は、繊維長が20mm以下の短繊維を湿式抄
紙した後、水流絡合処理を施すことにより不織布を得る
ものである。この方法により得られた不織布は1本発明
の不織布と比較して繊維長が短く。
しかも強力が低いものである。
また、特開昭59−94658号に記載された方法は。
水溶性結合剤を用いて繊維を集束した後、切断してウェ
ブとし9次いでウェブに水流絡合処理を施すことにより
不織布を得るものである。この方法では、水溶性結合剤
が水流絡合処理時に水流中に溶出するため、ノズル詰ま
りを生じたり、あるいは水質を悪化させたりするという
問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は、前記問題を解決し1強力、柔軟性及び表面平
滑性に優れ、柔らかな手触り、しなやかさ、滑らかさ等
の風合いに優れたフランネル調の衣料用不織布及びその
製造方法を提供しようとするものである。さらに詳しく
は、単糸繊度が1デニール以下0.3デニール以上のカ
ード通過性に優れたポリプロピレン重合体とポリエチレ
ン重合体とからなる芯鞘型複合短繊維をカードウェブと
なし1次いで流体絡合法により短繊維同士を三次元的に
絡合させることにより、単糸繊度が1デニール以下0.
3デニール以上の極細繊維特有の柔軟性と平滑な表面特
性とを兼ね備えたフランネル調の衣料用不織布及びその
製造方法を提供しようとするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、前記問題を解決すべく鋭意検討の結果1
本発明に到達した。すなわち1本発明は。
■、少なくとも片側表面が、融点を異にする2種のポリ
オレフィン系重合体から構成され、かつ単糸繊度が1デ
ニール以下0.3デニール以上、繊維長が25mm以上
の芯鞘型複合短繊維からなる不織布であって、不織布を
構成する前記芯鞘型複合短繊維相互が三次元的に絡合し
ており、引張強力測定における20%伸長時の強力が目
付(g/m2)当り4.0g/acrn幅以上、圧縮剛
軟度が目付100g/m’当り150g以下、不織布表
面の摩擦係数が0.35以下、摩擦係数の平均偏差が0
.012以下であることを特徴とする不織布。
2、融点を異にする2種のポリオレフィン系重合体から
構成され、かつ単糸繊度が1デニール以下0.3デニー
ル以上、繊維長が25mm以上の芯鞘型複合短繊維から
なるカードウェブを多孔性支持部材上に載置し、圧力が
30kg/cn!未満の流体噴流により前記ウェブに流
体絡合処理を施す第1工程と、圧力が50kg/an!
以上の流体噴流により前記ウェブに流体絡合処理を施し
、複合短繊維の窓部分と鞘部分とを剥離させることなく
短繊維相互を三次元的に絡合させる第2工程とからなる
不織布の製造方法。
を要旨とするものである。
次に2本発明の詳細な説明する。
本発明の不織布の第1の特徴は、不織布の少なくとも片
側表面が、融点を異にする2種のポリオレフィン系重合
体から構成され、かつ単糸繊度が1デニール以下0.3
デニール以上、繊維長が25mm以上の芯鞘型複合短繊
維からなることにある。
この芯鞘型複合短繊維は、芯成分及び鞘成分が融点を異
にする2種のポリオレフィン系重合体から構成されるも
のであり、特に、芯成分がポリプロピレン重合体、鞘成
分がポリエチレン重合体から構成されるものが好ましい
。ポリプロピレン重合体あるいはポリエチレン重合体は
、市販あるいは工業的に利用されている通常のポリプロ
ピレン重合体あるいはポリエチレン重合体の内、繊維用
として市販、利用されているものである。芯成分と鞘成
分との複合比(重量比)は、基本的には1対1とするが
、特にこれに限定されるものではない。また、その断面
形状は、−船釣な同心円型以外に、偏心円型、異形断面
型としてもよい。
この芯鞘型複合短繊維は、単糸繊度が1デニール以下0
.3デニール以上であることが必要であり。
単糸繊度が1デニールを超えると不織布としたときの柔
軟性や外観、平滑性が低下するため好ましくない。一方
、単糸繊度が0.3デニール未満であるとカードを使用
してウェブを作成するに際し、カードの通過性が低下す
るため好ましくない。
この芯鞘型複合短繊維は、繊維長が25mm以上である
ことが必要であり、特に、繊維長が38mm以上である
と不織布としたとき、その強力が向上するので好ましい
この芯鞘型複合短繊維は、従来から公知の芯鞘型複合繊
維紡糸装置を使用し、芯成分を構成する重合体と鞘成分
を構成する重合体を各々溶融した後、複合紡糸口金を経
て紡出し、冷却後、延伸工程9機械捲縮付与工程を経て
所定の繊維長に切断することにより得ることができる。
本発明の不織布は、前記のような繊維から構成されるた
め、その表面が平滑で、凹凸感やざらつき感がなく、柔
らか手触り、しなやかさ、滑らかさ等の優れた風合いを
発現する。
本発明の不織布の第2の特徴は、不織布を構成する前記
芯鞘型複合短繊維相互が三次元的に絡合していることに
あり、この三次元的絡合により高強力が発現する。
本発明の不織布の第3の特徴は、引張強力測定における
20%伸長時の強力が目付(g/m2)当り4、0g/
 3 cm幅以上であることにあり、この高モジュラス
により、不織布を衣料用素材として使用したとき量刑れ
を生じることがない。
本発明の不織布の第4の特徴は、圧縮剛軟度が目付10
0g/m’当り150g以下であることにあり、前記圧
縮剛軟度が目付100g/m’当り150g以下、好ま
しくは100g以下であるため、不織布の柔軟性が向上
し、衣料用素材として好適に使用することができる。な
お2本発明にいう圧縮剛軟度とは、不織布を5 cmX
 10cm角に裁断し、高さが5cmの円筒状に丸めて
両端辺を正確に合わせ、少なくとも1個所を粘着テープ
で止めた円筒試料を準備し、圧縮剛軟度測定装置により
測定した値である。この圧縮剛軟度測定装置とは、定速
伸長型引張試験機に圧縮応力を測定することができるよ
うに対向する2枚の平板を取り付け、前記円筒試料を両
手板間の下側平板上に載置し、下側平板を一定速度(5
cm/分)で上方に移動させ、前記円筒試料が両手板間
で圧縮変形される時の変形応力を測定する装置である。
従来の圧縮剛軟度測定方法である45゜カンチレバ法や
クラーク法が不織布の目付や厚さにより測定値が大きく
変動し、官能試験評価との相関が良好でないのに対し、
この圧縮剛軟度測定方法は、官能試験評価との相関が良
好であり、しかも測定精度が高いものである。
本発明の不織布の第5の特徴は、不織布表面の摩擦係数
が0.35以下、摩擦係数の平均偏差が0.012以下
であることにあり、前記摩擦係数が0.35以下。
好ましくは0.25以下、摩擦係数の平均偏差が0.0
12以下、好ましくは0.010以下であるため、その
表面が平滑で、凹凸感やざらつき感がなく、柔らか手触
り、しなやかさ、滑らかさ等の優れた風合いを発現する
ものである。なお1本発明にいう摩擦係数(MIUと略
す)及び摩擦係数の平均偏差(MMDと略す)とは9次
の式■及び■により定義されるものである。
MIU=  (1/X)J μdx −〔積分範囲:0
〜X〕 ■ 〔μ:摩擦力/試料を圧する力、x:試料表面上の位置
、X:移動距離(2cm)、μ:μの平均値〕 本発明の不織布は、融点を異にする2種のポリオレフィ
ン系重合体から構成され、かつ単糸繊度が1デニール以
下0.3デニール以上、繊維長が25市以上の芯鞘型複
合短繊維からなるカードウェブを多孔性支持部材上に載
置し、圧力が30kg/cJ未渦の流体噴流により前記
ウェブに流体絡合処理を施し1次いで圧力が50kg/
CrI以上の流体噴流により前記ウェブに流体絡合処理
を施し、複合短繊維の窓部分と鞘部分とを剥離させるこ
となく短繊維相互を三次元的に絡合させることにより製
造することができる。
まず、融点を異にする2種のポリオレフィン系重合体か
ら構成され、かつ単糸繊度が1デニール以下0.3デニ
ール以上、繊維長が25mm以上の芯鞘型複合短繊維を
細繊度用カード機によりカーデイングしてウェブを得る
。このウェブは、構成繊維の配列度合によって、カード
機の進行方向に配列したパラレルウェブ、ランダムに配
列したランダムウェブ、あるいは両者の中程度に配列し
たセミランダムウェブのいずれであってもよい。
次に、得られたカードウェブを所定の目付になるように
多孔性支持部材上に積層載置した後、流体噴流により前
記ウェブに流体絡合処理を施して短繊維相互を三次元的
に絡合させる。
本発明にいう流体絡合処理とは、孔径が0.05〜1、
 Om+y+のオリフィスをオリフィス間距離0.5〜
10mmで1列又は複数列に複数個配設し、これらのオ
リフィスから高圧で柱状に噴出される流体噴流によりウ
ェブの構成繊維同士を絡合させるものである。
流体としては、常温の水あるいは熱水を使用することが
できる。また、添加剤を混入した水を使用することもで
きる。流体噴流を前記ウェブに衝突させるに際しては、
前記オリフィスが1列又は複数列に複数個配設されたオ
リフィスヘッドを、多孔性支持部材上に積層載置された
前記ウェブの進行方向と直角の方向に、オリフィス間距
離と同一距離の振幅で往復運動させ、柱状流体噴流を均
一に衝突させるとよい。
この流体絡合処理は、少なくとも2回に分けて施される
。第1回目の流体絡合処理は、圧力が30kg/crl
未滴の流体噴流を使用し、同圧力の流体噴流を前記ウェ
ブに衝突させることにより、ウェブの構成繊維同士を予
備絡合させるものである。この圧力が30kg/cat
以上であると、ウェブの構成繊維同士が絡合されず、し
かも構成繊維が水流により乱れてしまい、ウェブに目付
斑が生じるので好ましくない。次いで、第2回目の流体
絡合処理を施す。第2回目の流体絡合処理は、圧力が5
0kg/cff1以上の流体噴流を使用し、同圧力の流
体噴流を前記ウェブに衝突させることにより、第1回目
の流体絡合処理によりウェブに形成された構成繊維同士
の予備絡合をより強固なものにするためのものである。
この第2回目の処理では、第1回目の処理で使用したオ
リフィス径より大きな径を有するオリフィスを使用する
のが好ましい。圧力が50kg/cT1未満であると、
構成繊維同士の絡合がより強固なものにならず、衣料用
素材として使用するに十分な強力を得ることができない
なお、さらに強固な絡合を必要とする場合には。
前記第2回目の流体絡合処理を、同一条件で複数回施す
とよい。
前記ウェブが積層載置される多孔性支持部材としては、
積層体を通過した流体噴流が抵抗なく除去されるもので
あればいかなるものであってもよいが、特に、金網や合
成繊維織物等からなる90メツシュ以上の多孔性部材が
好ましい。
また9本発明の不織布に、不織布中に残存する水を乾燥
除去した後、熱カレンダあるいは熱エンボスローラによ
り乾熱処理を施すこともできる。
本発明の不織布は、前述したように、芯成分及び鞘成分
が融点を異にする2種のポリオレフィン系重合体から構
成される芯鞘型複合短繊維からなるものであるため、前
記乾熱処理を施すに際し、低い温度で処理することがで
き、構成繊維が硬化することがなく、シたがって、不織
布の強力が一層向上する。
本発明の不織布は、前記芯鞘型複合短繊維からなるウェ
ブに他の素材9例えば、コツトンのカードウェブを重ね
た積層ウェブに流体絡合処理を施したものも含むもので
ある。
(作用) 本発明の不織布は、少なくとも片側表面が、融点を異に
する2種のポリオレフィン系重合体から構成され、かつ
単糸繊度が1デニール以下0.3デニール以上、繊維長
が25mm以上の芯鞘型複合短繊維を使用し1強力を発
現し易い流体絡合法により構成繊維相互に機械的な絡合
を施して作成されるものであり、高強力で、柔軟性及び
表面平滑性に優れ、フランネル調の柔らかな手触り、し
なやかさ。
滑らかさ等の風合いを有するものである。
また9本発明の不織布は、ポリエステル重合体等よりも
融点が低い2種のポリオレフィン系重合体を使用してい
るため、低温乾熱処理を施すことにより強力や風合いを
容易に変化させることができ、従来の単一重合体型短繊
維では得ることができなかった前記のような優れた風合
いを発現する。
さらに1本発明の不織布は、従来の衣料用織物に比べ、
縫製工程を簡略化することができるという利点を有する
。すなわち9本発明の不織布は。
超音波溶着機を使用した不織布の連続溶着が可能となる
。そして、少なくとも片側表面が前記芯鞘型複合短繊維
から構成されているため、超音波溶着機を使用し溶着加
工して衣服を作成するとき。
従来の単一重合体型短繊維から構成される不織布を溶着
加工する場合に比べ、溶着部での繊維の変形が少なく、
溶着部が薄膜化したりすることがない。したがって、衣
服として着用したとき、溶着部が肌と接触して不快感を
生じるということがない。
(実施例) 次に、実施例に基づいて本発明を具体的に説明する。な
お、実施例における各種特性は次の方法により測定した
メルトインデックス:ASTM  D 1238 E法
により測定した。
メルトフローレー) :ASTM  D 1238 L
法により測定した。
20%伸長時の強カニ定速伸長型引張試験機を使用し、
試料幅を3 cm、引張速度を10cm/分として引張
試験を実施し、伸度が20%時点の強力を目付け(g/
m2)当りの力(g)に換算して20%伸長時の強力と
した。
圧縮剛軟度:不織布を5 cmx 10cm角に裁断し
高さが5cmの円筒状に丸めて両端辺を正確に合わせ、
1個所を粘着テープで止めた円筒試料を準備した。次い
で、定速伸長型引張試験機に圧縮応力を測定することが
できるように対向する2枚の平板を取り付け、前記円筒
試料を両手板間の下側平板上に載置し、下側平板を5 
cm/分の一定速度で上方に移動させ、前記円筒試料が
両手板間で圧縮変形される時の変形応力を測定し、得ら
れた値を目付け100g/m”当りに換算して圧縮剛軟
度とした。
MIU:摩擦感テスタ、KES−3E (カドーチック
製)を使用し、 0.5mm径のピアノ線をコの字型に
曲げたものを10本並べた接触子に重錘によって50g
の力で接触面を試料不織布に圧接させた。
試料不織布を、 O,1cm/秒の一定速度で水平方向
に2cm移動させ、移動領域の摩擦係数を経方向と緯方
向について各々5個測定し、平均値を求めてMIUとし
た。
MMD:MIUの測定法と同様にして、移動領域の摩擦
係数を経方向と緯方向について各々5個測定し、平均偏
差値の平均値を求め、MMDとした。
実施例I ASTM  D 1238 L法によるメルトフローレ
ートが30 g / 10分のポリプロピレン重合体を
芯成分とし、 ASTM  D 1238 E法による
メルトインデックスが25のポリエチレン重合体を鞘成
分とし、芯成分と鞘成分の複合比(重量比)が1対1の
芯鞘型複合フィラメント糸を紡糸温度を230℃として
溶融紡出し、紡出未延伸糸条を温度90℃で延伸し、得
られた延伸糸にスタッファボックスにより捲縮を付与し
た後、繊維長38mmに切断して単糸繊度が0.6デニ
ールの芯鞘型複合短繊維を得、この細繊度芯鞘型複合短
繊維をカード機に供給して目付が100g/m’のウェ
ブとし、90メツシユのエンドレスの金網からなり、か
つ速度が2m/分で移動するコンベア上に移し、このウ
ェブに第1回目の流体絡合処理を施した。第1回目の流
体絡合処理条件は、流体として水を採用し、孔径が0.
1mm。
オリフィス間距離が1mmのオリフィスを横1列に配設
したオリフィスヘッドを使用し、オリフィス面とウェブ
間の距離を5 cm、オリフィスヘッドの移動振幅を横
方向に1 mm、周期を10往復/秒、水噴流の水圧を
20kg/cnfとした。
第1回目の流体絡合処理に引き続き、ウェブに第2回目
の流体絡合処理を施した。第2回目の流体絡合処理条件
は、流体として水を採用し、孔径が0.125mm、オ
リフィス間距離が1mmのオリフィスを横2列に配設し
たオリフィスヘッドを使用し。
オリフィス面とウェブ間の距離を5 cm、オリフィス
ヘッドの移動振幅を横方向に1 mm、周期を10往復
/秒、水噴流の水圧を75kg/cJとした。なお。
前記オリフィスヘッドにおいて、2列目のオリフィスは
、1列目の隣接する各オリフィス間の中点から縦方向に
延長した各線上に存在し、1列目と2列目は幾何学的に
平行に配設されている。
前記第2回目の流体絡合処理の後、得られたウェブを裏
返し、第2回目の流体絡合処理と同一条件で第3回目の
流体絡合処理を施し、不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
実施例2 繊維長を51mmとした以外は、実施例1と同様にして
不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
実施例3 実施例1の単糸繊度が0.6デニール、繊維長が38m
mの芯鞘型複合短繊維をカード機に供給して目付が?O
g/m”のウェブとし、このウェブを上層、コツトンか
らなる目付が30g/m’のウェブを下層として積層し
、積層体ウェブを得た。
次いで、この積層体ウェブに実施例1と同様にして流体
絡合処理を施し、不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
実施例4 実施例3において使用したコツトンからなる目付が30
g/m”のウェブの代わりに、単糸繊度が2デニール、
繊維長が51mmのポリエチレンテレフタレート短繊維
からなる目付が30g/m’のウェブを使用した以外は
、実施例3と同様にして不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
実施例5 実施例1で得られた不織布に、線圧力が30kg/c1
1!、圧接面積率が15%、温度が110℃のエンボス
ローラを使用して、熱エンボス加工処理を施した。
得られた熱エンボス加工処理不織布の性能を第1表に示
す。
実施例6 ポリプロピレン重合体を芯成分とし、ポリエチレン重合
体を鞘成分とし、芯成分と鞘成分の複合比(重量比)が
1対1の芯鞘型複合連続フィラメント糸を単糸繊度を3
デニールとして溶融紡出し。
エアーサッカにより引取るとともに空気圧により開繊し
た後、移動する90メツシユのエンドレスの金網からな
るコンベア上に捕集・堆積させ、前記連続フィラメント
がランダムに配列した目付が30g / m”の長繊維
シート状物を得た。また、実施例1の単糸繊度が0.6
デニール、繊維長が38mmの芯鞘型複合短繊維をカー
ド機に供給して目付が70g/m゛のウェブを得た。得
られた長繊維シート状物とウェブとを積層して積層体ウ
ェブを得た。
次いで、この積層体ウェブに実施例1と同様にして流体
絡合処理を施し、不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
実施例7 ポリエチレンテレフタレート重合体を芯成分とし、ポリ
エチレン重合体を鞘成分とし、芯成分と鞘成分の複合比
(重量比)が1対1の芯鞘型複合フィラメント糸を紡糸
温度を285℃として溶融紡出し、紡出未延伸糸条を温
度90℃で延伸し、得られた延伸糸にスタッファボック
スにより捲縮を付与した後、繊維長38mmに切断して
単糸繊度が0.6デニールの芯鞘型複合短繊維を得、こ
の細繊度芯鞘型複合短繊維をカード機に供給して目付が
100g/m2のウェブとし、90メツシユのエンドレ
スの金網からなり、かつ速度が2m/分で移動するコン
ベア上に移し、このウェブに実施例1と同様にして流体
絡合処理を施し、不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
比較例1 ポリプロピレン重合体とポリエチレン重合体との混合比
(重量比)が1対9の混合物からなるフィラメント糸を
紡糸温度を210℃として溶融紡出し、紡出未延伸糸条
を温度90℃で延伸し、得られた延伸糸にスタッファボ
ックスにより捲縮を付与した後、繊維長51mmに切断
して単糸繊度が2デニールの短繊維を得、短繊維をカー
ド機に供給して目付が100g/m’のウェブとし、9
0メツシユのエンドレスの金網からなり、かつ速度が2
m/分で移動するコンベア上に移し、このウェブに実施
例1と同様にして流体絡合処理を施し、不織布を製造し
た。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
比較例2 ポリエチレンテレフタレート重合体を芯成分とし、ポリ
エチレン重合体を鞘成分とし、芯成分と鞘成分の複合比
(重量比)が1対1の芯鞘型複合フィラメント糸を紡糸
温度を285℃として溶融紡出し、紡出未延伸糸条を温
度90℃で延伸し、得られた延伸糸にスタッファボック
スにより捲縮を付与した後、繊維長51mmに切断して
単糸繊度が2デニールの芯鞘型複合短繊維を得、短繊維
をカード機に供給して目付が100g/m”のウェブと
し、このウェブに比較例1と同様にして流体絡合処理を
施し、不織布を製造した。
得られた不織布の性能を第1表に示す。
第1表 以上の結果から明らかなように2本発明の、単糸繊度が
1デニール以下0.3デニール以上のカード通過性に優
れたポリプロピレン重合体とポリエチレン重合体とから
なる芯鞘型複合短繊維からなるウェブ、またはこのウェ
ブと他の素材との積層体ウェブを水流絡合法により短繊
維同士を三次元的に絡合させることにより作成した不織
布は、前記芯鞘型複合短繊維を構成する鞘成分がポリエ
チレン重合体からなること及びその単糸繊度が1デニー
ル以下0.3デニール以上と細いものであることにより
優れた柔軟性及び表面平滑性を発現し。
しかも前記芯鞘型複合短繊維を構成する芯成分がポリプ
ロピレン重合体からなるため高い強力を有するものであ
った。
(発明の効果) 本発明の不織布は、単糸繊度が1デニール以下0.3デ
ニール以上のポリオレフィン系重合体からなる芯鞘型複
合短繊維から構成されるものであり。
前記単糸繊度のポリオレフィン系極細繊維特有の柔らか
な手触り、しなやかさ、滑らかさ等の風合いに優れ、フ
ランネル調の衣料用不織布として好適に使用することが
でき、しかも、他の素材と組合せても9表面の優れた風
合いを損なうことなく前記用途に使用することができる
また1本発明の不織布は、その細繊度の特徴を活かして
、前記衣料用用途以外にも、ワイピングクロス等の用途
にも好適である。
本発明の方法によれば、前記不織布を効率よく製造する
ことができる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)少なくとも片側表面が、融点を異にする2種のポ
    リオレフイン系重合体から構成され、かつ単糸繊度が1
    デニール以下0.3デニール以上、繊維長が25mm以
    上の芯鞘型複合短繊維からなる不織布であって、不織布
    を構成する前記芯鞘型複合短繊維相互が三次元的に絡合
    しており、引張強力測定における20%伸長時の強力が
    目付(g/m^2)当り4.0g/3cm幅以上、圧縮
    剛軟度が目付100g/m^2当り150g以下、不織
    布表面の摩擦係数が0.35以下、摩擦係数の平均偏差
    が0.012以下であることを特徴とする不織布。
  2. (2)芯鞘型複合短繊維が、芯成分がポリプロピレン重
    合体、鞘成分がポリエチレン重合体からなる複合短繊維
    である請求項1記載の不織布。
  3. (3)融点を異にする2種のポリオレフイン系重合体か
    ら構成され、かつ単糸繊度が1デニール以下0.3デニ
    ール以上、繊維長が25mm以上の芯鞘型複合短繊維か
    らなるカードウエブを多孔性支持部材上に載置し、圧力
    が30kg/cm^2未満の流体噴流により前記ウエブ
    に流体絡合処理を施す第1工程と、圧力が50kg/c
    m^2以上の流体噴流により前記ウエブに流体絡合処理
    を施し、複合短繊維の芯部分と鞘部分とを剥離させるこ
    となく短繊維相互を三次元的に絡合させる第2工程とか
    らなる不織布の製造方法。
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