JPH06280137A - 経糸張力調整装置 - Google Patents
経糸張力調整装置Info
- Publication number
- JPH06280137A JPH06280137A JP7014993A JP7014993A JPH06280137A JP H06280137 A JPH06280137 A JP H06280137A JP 7014993 A JP7014993 A JP 7014993A JP 7014993 A JP7014993 A JP 7014993A JP H06280137 A JPH06280137 A JP H06280137A
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- JP
- Japan
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- roller
- warp yarn
- warp
- tension
- yarn tension
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 経糸張力の調整のためにローラの移動をする
必要のない、したがってローラの移動による慣性モーメ
ントを考慮する必要のない、織機の高速運転に対応でき
る経糸張力調整装置を提供することを目的とする。 【構成】 経糸または織布に接して回転するローラ
（１）の少なくとも１個のローラを、その直径の変更が
可能なローラとするとともに、経糸張力に応じてそのロ
ーラ（１）の直径を制御する制御手段（１５）を設けた
ことを特徴とする経糸張力調整装置である。具体的に
は、ローラ（１）が密閉構造で周囲に多数の吹出孔を有
する円筒体と、この円筒体に両端部を密封的に接着して
被覆する柔軟部材の筒状体と、この柔軟部材の筒状体内
に圧力流体を供給するための圧力流体供給手段（１４，
１６）とから構成するのが好ましい。
必要のない、したがってローラの移動による慣性モーメ
ントを考慮する必要のない、織機の高速運転に対応でき
る経糸張力調整装置を提供することを目的とする。 【構成】 経糸または織布に接して回転するローラ
（１）の少なくとも１個のローラを、その直径の変更が
可能なローラとするとともに、経糸張力に応じてそのロ
ーラ（１）の直径を制御する制御手段（１５）を設けた
ことを特徴とする経糸張力調整装置である。具体的に
は、ローラ（１）が密閉構造で周囲に多数の吹出孔を有
する円筒体と、この円筒体に両端部を密封的に接着して
被覆する柔軟部材の筒状体と、この柔軟部材の筒状体内
に圧力流体を供給するための圧力流体供給手段（１４，
１６）とから構成するのが好ましい。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、織機における経糸張
力調整装置に関し、さらに詳しくは、織機における開口
の際の経糸張力を調整するための経糸張力調整装置に関
するものである。
力調整装置に関し、さらに詳しくは、織機における開口
の際の経糸張力を調整するための経糸張力調整装置に関
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来の織機における経糸張力の調整は、
図３に示されているように、経糸ｗが開口するときの経
糸張力の増加に対応して、テンションローラ１がレバー
３，４を介してのスプリング５の力に抗してバックロー
ラ２を中心とする円周方向で矢印Ａの方向に移動し、経
糸ｗが水平位置に戻るときの経糸張力の減少に対応し
て、テンションローラ１がスプリング５の力により矢印
Ｂの方向に移動することによって、経糸のテンションを
一定に保つ、いわゆる消極イージングと、前記テンショ
ンローラ１を消極イージングと同方向に制御手段により
制御して積極的に移動させて経糸の張力を一定に保つ、
いわゆる積極イージングとが知られている。なお、６は
張力感知センサーである。
図３に示されているように、経糸ｗが開口するときの経
糸張力の増加に対応して、テンションローラ１がレバー
３，４を介してのスプリング５の力に抗してバックロー
ラ２を中心とする円周方向で矢印Ａの方向に移動し、経
糸ｗが水平位置に戻るときの経糸張力の減少に対応し
て、テンションローラ１がスプリング５の力により矢印
Ｂの方向に移動することによって、経糸のテンションを
一定に保つ、いわゆる消極イージングと、前記テンショ
ンローラ１を消極イージングと同方向に制御手段により
制御して積極的に移動させて経糸の張力を一定に保つ、
いわゆる積極イージングとが知られている。なお、６は
張力感知センサーである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
経糸張力調整装置においては、消極イージングあるいは
積極イージングにかかわらず、織機の高速化に伴ってテ
ンションローラが経糸の大きな張力を受け、このテンシ
ョンローラを構成する円筒体の板厚が厚くなり、その重
量を増加するので、その運動の慣性モーメントが大きく
なり、したがって、織機の高速運転に追随できないとい
う問題点があった。
経糸張力調整装置においては、消極イージングあるいは
積極イージングにかかわらず、織機の高速化に伴ってテ
ンションローラが経糸の大きな張力を受け、このテンシ
ョンローラを構成する円筒体の板厚が厚くなり、その重
量を増加するので、その運動の慣性モーメントが大きく
なり、したがって、織機の高速運転に追随できないとい
う問題点があった。
【０００４】この発明は、このような問題を解決するた
めになされたもので、経糸張力の調整のためにローラの
移動をする必要のない、したがってローラの慣性モーメ
ントを考慮する必要のない、織機の高速運転に対応でき
る経糸張力調整装置を提供することを目的とするもので
ある。
めになされたもので、経糸張力の調整のためにローラの
移動をする必要のない、したがってローラの慣性モーメ
ントを考慮する必要のない、織機の高速運転に対応でき
る経糸張力調整装置を提供することを目的とするもので
ある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、経糸張力調整装置において、経糸また
は織布に接して回転するローラの少なくとも１個のロー
ラを、その直径の変更が可能なローラとするとともに、
経糸張力に応じて前記ローラの直径を制御する制御手段
を設けたものである。なお、ローラは、密閉構造で周囲
に多数の吹出孔を有する剛体の円筒体と、この円筒体に
両端部を密封的に接着して被覆する柔軟部材の筒状体
と、この柔軟部材の筒状体内に圧力流体を供給するため
の圧力流体供給手段とから構成されたものが好ましく、
また、制御手段は、圧力流体供給手段に設けられた電磁
弁を有するのが好ましい。
に、この発明は、経糸張力調整装置において、経糸また
は織布に接して回転するローラの少なくとも１個のロー
ラを、その直径の変更が可能なローラとするとともに、
経糸張力に応じて前記ローラの直径を制御する制御手段
を設けたものである。なお、ローラは、密閉構造で周囲
に多数の吹出孔を有する剛体の円筒体と、この円筒体に
両端部を密封的に接着して被覆する柔軟部材の筒状体
と、この柔軟部材の筒状体内に圧力流体を供給するため
の圧力流体供給手段とから構成されたものが好ましく、
また、制御手段は、圧力流体供給手段に設けられた電磁
弁を有するのが好ましい。
【０００６】
【作用】経糸または織布に接して回転するローラの少な
くとも１個のローラを、その直径の変更が可能なローラ
とするとともに、経糸張力に応じて前記ローラの直径を
制御する制御手段を設けたので、経糸の開口により経糸
の張力が増大する場合には、ローラの直径を縮小し、開
口を閉じて経糸の張力が減少する場合には、ローラの直
径を増大させて、経糸の張力調整を行うことができる。
くとも１個のローラを、その直径の変更が可能なローラ
とするとともに、経糸張力に応じて前記ローラの直径を
制御する制御手段を設けたので、経糸の開口により経糸
の張力が増大する場合には、ローラの直径を縮小し、開
口を閉じて経糸の張力が減少する場合には、ローラの直
径を増大させて、経糸の張力調整を行うことができる。
【０００７】なお、ローラを、密閉構造で周囲に多数の
吹出孔を有する剛体の円筒体と、この円筒体に両端部を
密封的に接着して被覆する柔軟部材の筒状体と、この柔
軟部材の筒状体に圧力流体を供給するための圧力流体供
給手段とから構成すれば、圧力流体を利用する織機の場
合には、その構造を簡単なものとすることができる。制
御手段が、圧力流体供給手段に設けられた電磁弁を有す
る場合には、制御手段として織機の織成サイクルを制御
する制御装置によって電磁弁を開閉することによって、
容易にローラの直径を制御することができる。
吹出孔を有する剛体の円筒体と、この円筒体に両端部を
密封的に接着して被覆する柔軟部材の筒状体と、この柔
軟部材の筒状体に圧力流体を供給するための圧力流体供
給手段とから構成すれば、圧力流体を利用する織機の場
合には、その構造を簡単なものとすることができる。制
御手段が、圧力流体供給手段に設けられた電磁弁を有す
る場合には、制御手段として織機の織成サイクルを制御
する制御装置によって電磁弁を開閉することによって、
容易にローラの直径を制御することができる。
【０００８】
【実施例】以下、この発明の実施例を図に示されたテン
ションローラについて説明する。なお、図中、同一また
は相当部分には同一符号が付されている。
ションローラについて説明する。なお、図中、同一また
は相当部分には同一符号が付されている。
【０００９】テンションローラ１は、柔軟部材である、
弾性のある合成ゴムの筒状体１０と、剛体の円筒体であ
る金属製ローラ１１とからなり、合成ゴムの筒状体１０
は、金属製ローラ１１に被覆して、その両端部１０ａが
密封的に接着されている。両端部１０ａの接着部分を除
いて、合成ゴムの筒状体１０で被覆された金属製ローラ
１１の周囲には、圧力流体としてのエアを噴射する吹出
孔１２が多数設けられている（図２参照）。
弾性のある合成ゴムの筒状体１０と、剛体の円筒体であ
る金属製ローラ１１とからなり、合成ゴムの筒状体１０
は、金属製ローラ１１に被覆して、その両端部１０ａが
密封的に接着されている。両端部１０ａの接着部分を除
いて、合成ゴムの筒状体１０で被覆された金属製ローラ
１１の周囲には、圧力流体としてのエアを噴射する吹出
孔１２が多数設けられている（図２参照）。
【００１０】金属製ローラ１１の両端部には、通路１１
ａが形成され、この通路１１ａの入口には、コネクター
１３が取り付けられている。このコネクター１３は、エ
ア供給管１４を回転するテンションローラ１に接続する
ために、図示しないロータリー・ジョイント構造を有し
ている。したがって、テンションローラ１は回転可能で
かつその内部に圧力流体を送り込まれることができる。
ａが形成され、この通路１１ａの入口には、コネクター
１３が取り付けられている。このコネクター１３は、エ
ア供給管１４を回転するテンションローラ１に接続する
ために、図示しないロータリー・ジョイント構造を有し
ている。したがって、テンションローラ１は回転可能で
かつその内部に圧力流体を送り込まれることができる。
【００１１】１５は織機の制御装置により制御される電
磁弁であり、１６は図示しない流体圧力源に連絡してい
る減圧弁である。開口が開いて経糸張力が増大するとき
には、電磁弁１５が開放されて圧力流体がテンションロ
ーラ１の金属製円筒体から放出され、テンションローラ
１の合成ゴムの筒状体１０が収縮し（図２（Ａ））、開
口が閉じて経糸張力が減少するときには、電磁弁１５が
切換えられて圧力流体がテンションローラ１に送り込ま
れ、テンションローラ１の柔軟部材は膨張し、経糸張力
を一定に調整するものである。
磁弁であり、１６は図示しない流体圧力源に連絡してい
る減圧弁である。開口が開いて経糸張力が増大するとき
には、電磁弁１５が開放されて圧力流体がテンションロ
ーラ１の金属製円筒体から放出され、テンションローラ
１の合成ゴムの筒状体１０が収縮し（図２（Ａ））、開
口が閉じて経糸張力が減少するときには、電磁弁１５が
切換えられて圧力流体がテンションローラ１に送り込ま
れ、テンションローラ１の柔軟部材は膨張し、経糸張力
を一定に調整するものである。
【００１２】なお、上記実施例においては、柔軟部材と
して合成ゴムを用いたが、他の代替物としては、合成繊
維等、柔軟性があり、かつ、経糸と接しつつ経糸を係止
できる部材であればよい。
して合成ゴムを用いたが、他の代替物としては、合成繊
維等、柔軟性があり、かつ、経糸と接しつつ経糸を係止
できる部材であればよい。
【００１３】利用できる流体として、織機の緯入れ装置
に使用されているエアや水を利用する場合には織機の構
造を複雑にしないので好ましいしいが、油を利用するこ
ともできる。また直径の変更を機械的な機構によって行
うこともできる。
に使用されているエアや水を利用する場合には織機の構
造を複雑にしないので好ましいしいが、油を利用するこ
ともできる。また直径の変更を機械的な機構によって行
うこともできる。
【００１４】
【発明の効果】経糸張力の変動に応じて経糸や織布に接
して回転するローラの直径を変化させて張力を調整する
ので、慣性モーメントが殆どなく、張力調整のための作
用が迅速となり、織機の高速運転に追随することができ
る。
して回転するローラの直径を変化させて張力を調整する
ので、慣性モーメントが殆どなく、張力調整のための作
用が迅速となり、織機の高速運転に追随することができ
る。
【図１】図１はこの発明の実施例を示すテンションロー
ラの要部正面図である。
ラの要部正面図である。
【図２】図２のＡ図はテンションローラが収縮している
時の図１の線IーIに沿う断面図であり、Ｂ図はテンショ
ンローラが膨張している時の図１の線IーIに沿う断面図
である。
時の図１の線IーIに沿う断面図であり、Ｂ図はテンショ
ンローラが膨張している時の図１の線IーIに沿う断面図
である。
【図３】従来の織機におけるテンションローラを含む張
力調整装置の概略説明図である。
力調整装置の概略説明図である。
１ テンションローラ ２ バックローラ ３，４ リンク ５ スプリング ６ 張力感知センサー １０ 柔軟部材の筒状体 １０ａ 端部 １１ 剛体の円筒体 １２ 吹出孔 １３ コネクター １４ 圧力流体供給管 １５ 電磁弁 １６ 減圧弁
Claims (3)
- 【請求項１】 経糸または織布に接して回転するローラ
の少なくとも１個のローラを、その直径の変更が可能な
ローラとするとともに、経糸張力に応じて前記ローラの
直径を制御する制御手段を設けたことを特徴とする経糸
張力調整装置。 - 【請求項２】 前記ローラが、密閉構造で周囲に多数の
吹出孔を有する剛体の円筒体と、この円筒体に両端部を
密封的に接着して被覆する柔軟部材の筒状体と、この柔
軟部材の筒状体内に圧力流体を供給するための圧力流体
供給手段とからなることを特徴とする請求項１記載の経
糸張力調整装置。 - 【請求項３】 前記制御手段が、前記圧力流体供給手段
に設けられた電磁弁を有することを特徴とする請求項２
記載の経糸張力調整装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7014993A JPH06280137A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 経糸張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7014993A JPH06280137A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 経糸張力調整装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06280137A true JPH06280137A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13423236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7014993A Pending JPH06280137A (ja) | 1993-03-29 | 1993-03-29 | 経糸張力調整装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06280137A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108910590A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-11-30 | 天津市天塑滨海氟塑料制品有限公司 | 一种聚四氟乙烯膜收卷组合装置 |
| CN109179036A (zh) * | 2018-08-24 | 2019-01-11 | 天津市天塑滨海氟塑料制品有限公司 | 一种车削膜张力辊 |
-
1993
- 1993-03-29 JP JP7014993A patent/JPH06280137A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN108910590A (zh) * | 2018-08-24 | 2018-11-30 | 天津市天塑滨海氟塑料制品有限公司 | 一种聚四氟乙烯膜收卷组合装置 |
| CN109179036A (zh) * | 2018-08-24 | 2019-01-11 | 天津市天塑滨海氟塑料制品有限公司 | 一种车削膜张力辊 |
| CN109179036B (zh) * | 2018-08-24 | 2023-12-29 | 天津市天塑滨海氟塑料制品有限公司 | 一种车削膜张力辊 |
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