JPH06279877A - 粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素を含む高温の煙ガスを冷却しかつ浄化する方法 - Google Patents
粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素を含む高温の煙ガスを冷却しかつ浄化する方法Info
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- JPH06279877A JPH06279877A JP5195057A JP19505793A JPH06279877A JP H06279877 A JPH06279877 A JP H06279877A JP 5195057 A JP5195057 A JP 5195057A JP 19505793 A JP19505793 A JP 19505793A JP H06279877 A JPH06279877 A JP H06279877A
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- F23J2215/30—Halogen; Compounds thereof
- F23J2215/301—Dioxins; Furans
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- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S75/00—Specialized metallurgical processes, compositions for use therein, consolidated metal powder compositions, and loose metal particulate mixtures
- Y10S75/961—Treating flue dust to obtain metal other than by consolidation
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アーク炉からの粉塵で汚れかつダイオキシン
及び他の有毒ガスを含む高温の煙ガスを浄化するため煙
ガスを冷却する際，ダイオキシン及び他の有毒ガスが再
形成されないようにする。 【構成】 アーク炉１の材料装入の際及び溶融操業の際
生ずる煙ガスＡ，Ｂを捕集し，有毒成分の除去を２つの
やり方で行う。即ち吸い出しフード２で捕集される煙ガ
スＡを第１のバツグフイルタ６へ供給し，その際添加剤
１２としての炭素−石灰混合物を前もつて煙ガスＡへ吹
き込んで，フイルタバツグに有毒成分を付着させる。汚
染される粉塵Ｅを再びアーク炉１へ供給する。アーク炉
１から直接吸い出される高温煙ガスＢを，水冷吸い出し
管路４へ通した後燃焼室３へ導き，有毒成分を除去する
ためそこで再燃焼させ，それから別の水冷吸い出し管路
５で中間冷却し，常温空気の添加により更に冷却して，
第２のバツグフイルタ７へ供給する。
及び他の有毒ガスを含む高温の煙ガスを浄化するため煙
ガスを冷却する際，ダイオキシン及び他の有毒ガスが再
形成されないようにする。 【構成】 アーク炉１の材料装入の際及び溶融操業の際
生ずる煙ガスＡ，Ｂを捕集し，有毒成分の除去を２つの
やり方で行う。即ち吸い出しフード２で捕集される煙ガ
スＡを第１のバツグフイルタ６へ供給し，その際添加剤
１２としての炭素−石灰混合物を前もつて煙ガスＡへ吹
き込んで，フイルタバツグに有毒成分を付着させる。汚
染される粉塵Ｅを再びアーク炉１へ供給する。アーク炉
１から直接吸い出される高温煙ガスＢを，水冷吸い出し
管路４へ通した後燃焼室３へ導き，有毒成分を除去する
ためそこで再燃焼させ，それから別の水冷吸い出し管路
５で中間冷却し，常温空気の添加により更に冷却して，
第２のバツグフイルタ７へ供給する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は，煙ガスを吸い出し，冷
却，乾式又は湿式浄化し，廃ガス浄化装置からの排出粉
塵又はスラツジを再び溶融容器へ装入するか又は他の利
用装置へ供給する，溶融容器例えばアーク炉，誘導炉，
転炉等からの粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素
を含む高温の煙ガスを冷却しかつ浄化する方法に関す
る。
却，乾式又は湿式浄化し，廃ガス浄化装置からの排出粉
塵又はスラツジを再び溶融容器へ装入するか又は他の利
用装置へ供給する，溶融容器例えばアーク炉，誘導炉，
転炉等からの粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素
を含む高温の煙ガスを冷却しかつ浄化する方法に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】公知の方法による製鋼特にアーク炉又は
誘導炉における電気製鋼では，溶融容器から出る煙ガス
を，空気を浄化するためのＴＬＡ空気又は他の国内法令
の規定に従つて，大気へ入る前に冷却して浄化せねばな
らない。ここでは浄化される廃ガスの粉塵含有量を例え
ば１０ｍｇ／Ｎｍ３廃ガスに低下するため，例えば水冷
されるガス冷却区間を前に設けられる布フイルタ装置に
おいて，１段乾式浄化が行われる。
誘導炉における電気製鋼では，溶融容器から出る煙ガス
を，空気を浄化するためのＴＬＡ空気又は他の国内法令
の規定に従つて，大気へ入る前に冷却して浄化せねばな
らない。ここでは浄化される廃ガスの粉塵含有量を例え
ば１０ｍｇ／Ｎｍ３廃ガスに低下するため，例えば水冷
されるガス冷却区間を前に設けられる布フイルタ装置に
おいて，１段乾式浄化が行われる。
【０００３】屑鉄を溶融容器へ装入する際，ダイオキシ
ン及び他の毒素を含む煙ガスが必然的に生ずる。
ン及び他の毒素を含む煙ガスが必然的に生ずる。
【０００４】ＶＤＩ Ｂｅｒｉｃｈｔｅｎ Ｎｒ．６３
４，１９８７，Ｓ．５１５〜５３９には，特に家庭用ご
みのごみ焼却設備におけるダイオキシン放出を少なくす
るための一連の比較実験及び手段が記載されている。
４，１９８７，Ｓ．５１５〜５３９には，特に家庭用ご
みのごみ焼却設備におけるダイオキシン放出を少なくす
るための一連の比較実験及び手段が記載されている。
【０００５】それによれば，例えば誘電体，木材の防腐
剤，消毒剤，保存料等としてごみに少量含まれて煙ガス
の粉塵従つて冷却後のフイルタ粉塵に再び見出されるＰ
ＣＶ，ＰＣＢ，クロルフエノール及びクロルベンゾール
の燃焼によつて，ダイオキシン（ＰＣＤＤ）及びフラン
（ＰＣＤＦ）が生ずる。
剤，消毒剤，保存料等としてごみに少量含まれて煙ガス
の粉塵従つて冷却後のフイルタ粉塵に再び見出されるＰ
ＣＶ，ＰＣＢ，クロルフエノール及びクロルベンゾール
の燃焼によつて，ダイオキシン（ＰＣＤＤ）及びフラン
（ＰＣＤＦ）が生ずる。
【０００６】いわゆる乾式法及び準乾式法により動作す
るごみ焼却設備の煙ガス浄化装置における研究の結果，
ＰＣＤＤ及びＰＣＤＦの９０％以上の分離度が示され
た。
るごみ焼却設備の煙ガス浄化装置における研究の結果，
ＰＣＤＤ及びＰＣＤＦの９０％以上の分離度が示され
た。
【０００７】乾式法では，２５５〜２７０℃の高温煙ガ
スが水で１１０〜１４０℃に急冷され，別の反応器にお
いて乾いた水酸化カルシウムを添加される。
スが水で１１０〜１４０℃に急冷され，別の反応器にお
いて乾いた水酸化カルシウムを添加される。
【０００８】準乾式法では，煙ガスが石灰乳で急冷され
る。石灰乳の計量は煙ガス条件に関係して調整されて，
液体が全部蒸発し，懸濁する水酸化カルシウムが煙ガス
中に粒子状に存在するようにされる。両方の方法では，
それから固体が布フイルタにより分離される。
る。石灰乳の計量は煙ガス条件に関係して調整されて，
液体が全部蒸発し，懸濁する水酸化カルシウムが煙ガス
中に粒子状に存在するようにされる。両方の方法では，
それから固体が布フイルタにより分離される。
【０００９】ドイツ連邦共和国特許出願公開第４０３４
４１５号明細書は，例えば高い浄化能力及び反応生成物
の堆積安全性の点で優れている添加剤と水酸化カルシウ
ムとの混合物を含む廃ガス及び廃水の浄化用高反応性乾
燥試薬の製造及び使用を示している。
４１５号明細書は，例えば高い浄化能力及び反応生成物
の堆積安全性の点で優れている添加剤と水酸化カルシウ
ムとの混合物を含む廃ガス及び廃水の浄化用高反応性乾
燥試薬の製造及び使用を示している。
【００１０】この試薬は一般に高い気孔率とそれに応じ
て大きい比表面積を持つている。廃ガス及び煙ガスを浄
化する試薬の使用は，主として湿式法，準乾式法及び乾
式法で行われ，また煙ガス浄化装置の静電フイルタの前
の廃ガス中で直接行われる。
て大きい比表面積を持つている。廃ガス及び煙ガスを浄
化する試薬の使用は，主として湿式法，準乾式法及び乾
式法で行われ，また煙ガス浄化装置の静電フイルタの前
の廃ガス中で直接行われる。
【００１１】ドイツ連邦共和国特許出願公開第３８２７
０８６号明細書から，同時に重金属化合物を含むダイオ
キシン及びフラン含有フイルタ粉塵及び他の原料の熱的
除染方法及び装置が公知である。
０８６号明細書から，同時に重金属化合物を含むダイオ
キシン及びフラン含有フイルタ粉塵及び他の原料の熱的
除染方法及び装置が公知である。
【００１２】ここでは除染すべき材料は，誘導加熱され
るるつぼ炉において，１４００〜１６００℃の温度及び
適当な滞在時間で溶融されて，流動性集合状態にされ，
その際ダイオキシン及びフランが消滅せしめられ，重金
属は溶湯に結合される。るつぼ炉に生ずる廃ガスは高温
区間を経て導かれ，この区間において高い温度（少なく
とも１２００℃）と２秒以上の滞在時間で廃ガスの完全
な不活性化又は除染が行われる。
るるつぼ炉において，１４００〜１６００℃の温度及び
適当な滞在時間で溶融されて，流動性集合状態にされ，
その際ダイオキシン及びフランが消滅せしめられ，重金
属は溶湯に結合される。るつぼ炉に生ずる廃ガスは高温
区間を経て導かれ，この区間において高い温度（少なく
とも１２００℃）と２秒以上の滞在時間で廃ガスの完全
な不活性化又は除染が行われる。
【００１３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は，溶融
容器からの粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素を
含む高温の煙ガスを冷却して浄化する方法を発展させ，
かつ煙ガスの冷却の際ダイオキシン及び他の有毒ガスが
再び生ずることのないようにし，粉塵粒子に付着するダ
イオキシン及び有毒成分が最終的な破壊装置へ供給され
るようにすることである。
容器からの粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素を
含む高温の煙ガスを冷却して浄化する方法を発展させ，
かつ煙ガスの冷却の際ダイオキシン及び他の有毒ガスが
再び生ずることのないようにし，粉塵粒子に付着するダ
イオキシン及び有毒成分が最終的な破壊装置へ供給され
るようにすることである。
【００１４】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
本発明によれば，溶融容器例えばアーク炉から出る煙ガ
スが次のように分割される。即ち金属装入材料を高温の
アーク炉へ装入する際生ずる煙ガスが，アーク炉より上
にある吸い出しフードを介して捕集され，また金属装入
材料の溶融の際アーク炉に生ずる煙ガスが，いわゆる第
４の蓋穴を介して吸い出される。操業上の要求に応じ
て，個々の吸い出し個所を絞り弁によりフイルタに接続
するか又はこれから遮断することができる。
本発明によれば，溶融容器例えばアーク炉から出る煙ガ
スが次のように分割される。即ち金属装入材料を高温の
アーク炉へ装入する際生ずる煙ガスが，アーク炉より上
にある吸い出しフードを介して捕集され，また金属装入
材料の溶融の際アーク炉に生ずる煙ガスが，いわゆる第
４の蓋穴を介して吸い出される。操業上の要求に応じ
て，個々の吸い出し個所を絞り弁によりフイルタに接続
するか又はこれから遮断することができる。
【００１５】装入及び出湯中に，アーク炉の全吸い出し
量は吸い出しフードに集められる。従つてこの操業過程
で生ずる煙ガスは屋根フードで捕集されて，バツグフイ
ルタへ供給される。
量は吸い出しフードに集められる。従つてこの操業過程
で生ずる煙ガスは屋根フードで捕集されて，バツグフイ
ルタへ供給される。
【０００６】高温のアーク炉へ装入材料を装入する際，
有機成分の燃焼によつて既にダイオキシン及び他の有毒
ガスが生ずる。このためフイルタの前で，炭素（活性炭
又は平炉コークス）と水酸化カルシウムから成る公知の
添加剤がガス流へ吹き込まれ，それによりダイオキシン
及び他の有毒ガスが吸着される。
有機成分の燃焼によつて既にダイオキシン及び他の有毒
ガスが生ずる。このためフイルタの前で，炭素（活性炭
又は平炉コークス）と水酸化カルシウムから成る公知の
添加剤がガス流へ吹き込まれ，それによりダイオキシン
及び他の有毒ガスが吸着される。
【００１７】この添加剤はフイルタバツグに付着し，廃
ガスに含まれるダイオキシン及び他の有毒ガスを吸着す
る。
ガスに含まれるダイオキシン及び他の有毒ガスを吸着す
る。
【００１８】フイルタバツグの浄化後，粉塵はダイオキ
シン及び他の有毒ガスで汚染される。この汚染される粉
塵が汚染されない粉塵に混合しないようにするため，装
入の際生ずる汚染粉塵のみが入ることができる特定数の
フイルタ室又は別個のフイルタが設けられている。切換
え場所は炉蓋の位置に関係して自動的に駆動される。
シン及び他の有毒ガスで汚染される。この汚染される粉
塵が汚染されない粉塵に混合しないようにするため，装
入の際生ずる汚染粉塵のみが入ることができる特定数の
フイルタ室又は別個のフイルタが設けられている。切換
え場所は炉蓋の位置に関係して自動的に駆動される。
【００１９】溶融操業の際アーク炉から出る高温の煙ガ
スは，炉蓋曲り管と水冷廃ガス管路との間の間隙で，周
囲空気の混合により再燃焼せしめられる。
スは，炉蓋曲り管と水冷廃ガス管路との間の間隙で，周
囲空気の混合により再燃焼せしめられる。
【００２０】操炉床より下で煙ガスは外部加熱燃焼室へ
達する。この燃焼室は耐火れんが積み鋼板構造として構
成され，下側に粉塵排出口を持つている。燃焼室は，廃
ガス温度が常に一定となるように調整されるバーナを備
えている。ダイオキシン及び他の有毒ガスを燃焼させる
ため，燃焼室の出口温度は例えば約１２００℃の一定温
度に調整される。更に燃焼室における廃ガスの滞在時間
が有毒物質の燃焼に必要な反応時間より大きいように，
燃焼室の大きさを選ばれている。
達する。この燃焼室は耐火れんが積み鋼板構造として構
成され，下側に粉塵排出口を持つている。燃焼室は，廃
ガス温度が常に一定となるように調整されるバーナを備
えている。ダイオキシン及び他の有毒ガスを燃焼させる
ため，燃焼室の出口温度は例えば約１２００℃の一定温
度に調整される。更に燃焼室における廃ガスの滞在時間
が有毒物質の燃焼に必要な反応時間より大きいように，
燃焼室の大きさを選ばれている。
【００２１】燃焼室における廃ガスの滞在時間によつ
て，溶融過程の姶めに装入材料の有機成分の燃焼により
生ずるダイオキシン及び他の有毒ガスが再燃焼せしめら
れ，それにより消滅せしめられるようにすることができ
る。
て，溶融過程の姶めに装入材料の有機成分の燃焼により
生ずるダイオキシン及び他の有毒ガスが再燃焼せしめら
れ，それにより消滅せしめられるようにすることができ
る。
【００２２】約１２００℃からまず約６００℃の温度へ
の煙ガスの段階的冷却は，後に接続される水冷廃ガス管
路において行われる。
の煙ガスの段階的冷却は，後に接続される水冷廃ガス管
路において行われる。
【００２３】ダイオキシン及び他の有毒ガスの再形成を
確実に回避するため，約６００℃の高温煙ガスを別の段
階で急激に冷却することが必要である。このため炉格納
建物から吸い出しフードを介して吸入される常温の供給
空気が，高温の煙ガスに混合される。この供給空気の量
は，約１３０℃の最高許容フイルタ入口温度を超過する
ことのないように定められている。
確実に回避するため，約６００℃の高温煙ガスを別の段
階で急激に冷却することが必要である。このため炉格納
建物から吸い出しフードを介して吸入される常温の供給
空気が，高温の煙ガスに混合される。この供給空気の量
は，約１３０℃の最高許容フイルタ入口温度を超過する
ことのないように定められている。
【００２４】バツグフイルタは負圧で動作する。このバ
ツグフイルタは個々の室に分割され，保守及び修理のた
め連続運転中にガス流からこれらの室を切り離すことが
できる。更に特定の室が，アーク炉の装入の際生ずる廃
ガスの浄化を常に行うために設けられているので，吸い
出しフード及び溶融容器から吸い出される煙ガスの混合
が防止される。フイルタバツグの浄化は圧縮空気により
行われる。
ツグフイルタは個々の室に分割され，保守及び修理のた
め連続運転中にガス流からこれらの室を切り離すことが
できる。更に特定の室が，アーク炉の装入の際生ずる廃
ガスの浄化を常に行うために設けられているので，吸い
出しフード及び溶融容器から吸い出される煙ガスの混合
が防止される。フイルタバツグの浄化は圧縮空気により
行われる。
【００２５】既に述べたように，ダイオキシンを含む煙
ガスは金属装入材料をアーク炉へ装入する際にも生じ，
吸い出しフードを介して吸い出される。この場合吸い出
しフードの後に燃焼室を設けることは原理的に可能であ
るけれども，吸い出される量が熱的再処理には多すぎる
ので，経済的でない。従つて既に述べた方法が好まし
い。
ガスは金属装入材料をアーク炉へ装入する際にも生じ，
吸い出しフードを介して吸い出される。この場合吸い出
しフードの後に燃焼室を設けることは原理的に可能であ
るけれども，吸い出される量が熱的再処理には多すぎる
ので，経済的でない。従つて既に述べた方法が好まし
い。
【００２６】ダイオキシン及び他の毒素で汚れてバツグ
フイルタのフイルタ室から出る粉塵は，別個の粉塵サイ
ロへ与えられ，そこから回分容器又は計量容器へ供給さ
れる。回分容器又は計量容器内で粉塵は，他のサイロか
ら供給されかつくず鉄の悪い品質のため亜鉛及び鉛を添
加することができる汚染されない粉塵と混合されて，溶
湯浴へ吹き込まれる。アーク炉の後に接続される燃焼室
において，残りのダイオキシン及び有毒成分が燃焼せし
められるので，粉塵は続いて汚染されない粉塵のために
設けられているフイルタ室へ達することができる。この
室から，依然として鉛及び亜鉛を添加されている粉塵
は，汚染されない粉塵用の粉塵サイロへ達する。この粉
塵サイロにおいて粉塵中の亜鉛及び鉛の含有量が充分高
いと，粉塵を吸い出してこれらの金属の回収装置へ供給
することができる。そうしない場合，汚染されない粉塵
は再びアーク炉を介して循環せしめられる。
フイルタのフイルタ室から出る粉塵は，別個の粉塵サイ
ロへ与えられ，そこから回分容器又は計量容器へ供給さ
れる。回分容器又は計量容器内で粉塵は，他のサイロか
ら供給されかつくず鉄の悪い品質のため亜鉛及び鉛を添
加することができる汚染されない粉塵と混合されて，溶
湯浴へ吹き込まれる。アーク炉の後に接続される燃焼室
において，残りのダイオキシン及び有毒成分が燃焼せし
められるので，粉塵は続いて汚染されない粉塵のために
設けられているフイルタ室へ達することができる。この
室から，依然として鉛及び亜鉛を添加されている粉塵
は，汚染されない粉塵用の粉塵サイロへ達する。この粉
塵サイロにおいて粉塵中の亜鉛及び鉛の含有量が充分高
いと，粉塵を吸い出してこれらの金属の回収装置へ供給
することができる。そうしない場合，汚染されない粉塵
は再びアーク炉を介して循環せしめられる。
【００２７】
【実凧例】溶融容器がアーク炉である本発明の実施例を
図面について説明する。
図面について説明する。
【００２８】操業上の要求に応じて，煙ガスＡ，Ｂの個
々の吸い出し個所１，１ａ，２が，調整弁又は絞り弁１
８を介して第１のフイルタ６又は第２のフイルタ７に接
続される。
々の吸い出し個所１，１ａ，２が，調整弁又は絞り弁１
８を介して第１のフイルタ６又は第２のフイルタ７に接
続される。
【００２９】高温のアーク炉１へ金属装入材料を装入す
る間，スラグをスラグバケツト２０へ流出させる間，及
び溶鋼を鋼鋳造とりべ１９へ出湯する間，生ずる煙ガス
は吸い出しフード２により捕集されて，バツグフイルタ
６へ供給される。フイルタ６，７の後に設けられるフア
ン１０は，炉格納建物の吸い出しフード２を介して吸入
される常温空気と共に，煙ガスＡを吸入する。
る間，スラグをスラグバケツト２０へ流出させる間，及
び溶鋼を鋼鋳造とりべ１９へ出湯する間，生ずる煙ガス
は吸い出しフード２により捕集されて，バツグフイルタ
６へ供給される。フイルタ６，７の後に設けられるフア
ン１０は，炉格納建物の吸い出しフード２を介して吸入
される常温空気と共に，煙ガスＡを吸入する。
【００３０】装入の際にも，金属装入材料の有機成分が
直ちに燃焼することによつて，ダイオキシン及び他の有
毒ガスが生ずる。このためフイルタ６の前で，炭素−石
灰混合物から成る添加剤１２が煙ガスＡへ吹き込まれ
る。この添加剤１２はフイルタ６のフイルタバツグ上に
付着して，煙ガスＡに含まれる有毒物質を吸着する。
直ちに燃焼することによつて，ダイオキシン及び他の有
毒ガスが生ずる。このためフイルタ６の前で，炭素−石
灰混合物から成る添加剤１２が煙ガスＡへ吹き込まれ
る。この添加剤１２はフイルタ６のフイルタバツグ上に
付着して，煙ガスＡに含まれる有毒物質を吸着する。
【００３１】フイルタバツグの浄化後粉塵はダイオキシ
ン及び他の有毒ガスで汚染される。この汚染される粉塵
Ｅは，粉塵排出装置８によりロータリベーンフイーダ１
６を介して粉塵サイロ１３へ供給され，そこから別のロ
ータリベーンフイーダ１６を介して回分容器又は計量容
器１４へ送られ，そこから空気圧でアーク炉１へ吹き込
まれる。
ン及び他の有毒ガスで汚染される。この汚染される粉塵
Ｅは，粉塵排出装置８によりロータリベーンフイーダ１
６を介して粉塵サイロ１３へ供給され，そこから別のロ
ータリベーンフイーダ１６を介して回分容器又は計量容
器１４へ送られ，そこから空気圧でアーク炉１へ吹き込
まれる。
【００３２】溶融操業の際アーク炉１から第４の蓋穴１
ａを介して流出する高温の煙ガスＢは，炉蓋曲り管１ｂ
と水冷吸い出し管路４との間の間隙で，周囲空気の混合
により再燃焼せしめられる。
ａを介して流出する高温の煙ガスＢは，炉蓋曲り管１ｂ
と水冷吸い出し管路４との間の間隙で，周囲空気の混合
により再燃焼せしめられる。
【００３３】操炉床より下で高温煙ガスＢは，外部加熱
される燃焼室３へ達する。この燃焼室３は耐火れんが積
み鋼板構造として構成され，下側に粉塵排出口３ｃを持
つている。この燃焼室３はガスバーナ３ａと燃焼空気用
フアン３ｂとを備えている。
される燃焼室３へ達する。この燃焼室３は耐火れんが積
み鋼板構造として構成され，下側に粉塵排出口３ｃを持
つている。この燃焼室３はガスバーナ３ａと燃焼空気用
フアン３ｂとを備えている。
【００３４】約１２００℃からまず約６００℃の温度へ
の煙ガスＢの段階的冷却は，後に設けられる吸い出し管
路５において行われる。
の煙ガスＢの段階的冷却は，後に設けられる吸い出し管
路５において行われる。
【００３５】ダイオキシンの再形成を避けるため，約６
００℃の高温煙ガスＢは別の段階で急激に冷却される。
このため高温煙ガスＢに，吸い出しフード２を介して炉
格納建物から吸い出される煙ガスなし常温供給空気が混
合される。この供給空気の量は，冷却される煙ガスＣが
約１３０℃のフイルタ入口温度に達するように定められ
ている。
００℃の高温煙ガスＢは別の段階で急激に冷却される。
このため高温煙ガスＢに，吸い出しフード２を介して炉
格納建物から吸い出される煙ガスなし常温供給空気が混
合される。この供給空気の量は，冷却される煙ガスＣが
約１３０℃のフイルタ入口温度に達するように定められ
ている。
【００３６】前処理されてダイオキシン及びフランのな
い煙ガスＣは，第２のフイルタ７へ供給され，フイルタ
バツグ内で浄化される。ダイオキシンのない粉塵Ｆは，
粉塵排出装置９によりロータリベーンフイーダ１６を介
して粉塵サイロ１５へ供給され，別のロータリベーンフ
イーダ１６を介して計量容器１４又は粉塵コンテナ１７
へ送られる。
い煙ガスＣは，第２のフイルタ７へ供給され，フイルタ
バツグ内で浄化される。ダイオキシンのない粉塵Ｆは，
粉塵排出装置９によりロータリベーンフイーダ１６を介
して粉塵サイロ１５へ供給され，別のロータリベーンフ
イーダ１６を介して計量容器１４又は粉塵コンテナ１７
へ送られる。
【図１】本発明による方法を実施するための装置の構成
図である。
図である。
１ 溶融容器（アーク炉） ２ 吸い出しフード ３ 燃焼室 ４，５ 水冷される吸い出し管路 ６，７ 粉塵フイルタ ８，９ 排出粉塵 １２ 炭素−石灰混合物 １３，１５ 粉塵サイロ １４ 計量容器 １７ 粉塵コンテナ
フロントページの続き (72)発明者 ハンス・ピーチユラ ドイツ連邦共和国ボーフム１・プラターネ ンヴエーク64
Claims (1)
- 【請求項１】 煙ガスを吸い出し，冷却し，乾式又は湿
式浄化し，廃ガス浄化装置からの排出粉塵又はスラツジ
を再び溶融容器へ装入するか又は他の利用装置へ供給す
る方法において，装入の際及び溶融の際生ずる煙ガスの
処理を次のように分割する ａ）金属装入材料を高温の溶融容器（１）へ装入する際
生ずる高温でかつ粉塵で汚れている有毒煙ガス（Ａ）
を，溶融容器（１）より上で吸い出しフード（２）によ
り集め，煙ガス管路を介して粉塵フイルタ（６）へ供給
し，それから炭素−石灰混合物（１２）をフイルタ室の
前で煙ガス管路へ吹き込み，粉塵フイルタ（６）の毒素
を含む排出粉塵（８）を第１の粉塵サイロ（１３）へ供
給し，そこから計量容器（１４）を介して空気圧により
再び溶融のため溶融容器（１）へ供給し， ｂ）金属装入材料を溶融容器（１）で溶融する際生ずる
高温でかつ粉塵で汚れている有毒煙ガス（Ｂ）を，水冷
される吸い出し管路（４）を介して，外部エネルギで加
熱される燃焼室（３）へ供給し，燃焼して毒素を除かれ
る高温の煙ガス（Ｂ）を水冷される別の吸い出し管路
（５）へ供給し，この予冷される煙ガス（Ｂ）を，別の
毒素なしの冷却空気（Ａ）の混合後，冷却されている煙
ガス（Ｃ）として浄化用粉塵フイルタ（７）へ供給し，
粉塵フイルタ（７）の排出粉塵（９）を第２の粉塵サイ
ロ（１５）へ供給し，そこから第１の粉塵サイロ（１
３）からの有毒粉塵に混合して計量容器（１４）を介し
て再び溶融のため溶融容器（１）へ供給するか，又は重
金属回収のため粉塵コンテナ（１７）へ供給し，燃焼室
（３）から排出される粉塵を，毒素を含む粉塵用の第１
の粉塵サイロ（１３）へ供給することを特徴とする，溶
融容器からの粉塵で汚れかつダイオキシン及び他の毒素
を含む高温の煙ガスを冷却しかつ浄化する方法。
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|---|---|---|---|
| DE4221239.1 | 1992-06-27 | ||
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1992
- 1992-06-27 DE DE4221239A patent/DE4221239C1/de not_active Expired - Lifetime
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1993
- 1993-06-23 AT AT93109986T patent/ATE135253T1/de not_active IP Right Cessation
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