JPH06279281A - 利胆剤 - Google Patents
利胆剤Info
- Publication number
- JPH06279281A JPH06279281A JP7243793A JP7243793A JPH06279281A JP H06279281 A JPH06279281 A JP H06279281A JP 7243793 A JP7243793 A JP 7243793A JP 7243793 A JP7243793 A JP 7243793A JP H06279281 A JPH06279281 A JP H06279281A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- uroporphyrin iii
- salt
- cholagogue
- injection
- uroporphyrin
- Prior art date
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- Pending
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- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 新規な利胆剤を提供する。
【構成】 ウロポルフィリンIII 又はその塩を含んで成
る利胆剤。 【効果】 肝臓からの胆汁排泄量を8〜40%増加させ
ることができる。
る利胆剤。 【効果】 肝臓からの胆汁排泄量を8〜40%増加させ
ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水溶性物質を有効成分と
する利胆剤に関する。
する利胆剤に関する。
【0002】
【従来の技術】非発作時の胆石症、胆道ジスキネジー、
胆嚢・胆管炎の炎症消退期、胆嚢切除後症候群、急性及
び慢性胆汁うっ滞、胆道感染症などに対して、肝臓から
の胆汁排泄を増加させ、胆汁うっ滞を改善する作用を有
する利胆剤が使用されている。利胆剤としてウルソデオ
キシコール酸及びその誘導体が一般に知られているが、
水溶性がないので注射薬に用いるには水溶性を附加する
ような官能基のついた誘導体を合成するか、界面活性剤
などの添加を必要とする。
胆嚢・胆管炎の炎症消退期、胆嚢切除後症候群、急性及
び慢性胆汁うっ滞、胆道感染症などに対して、肝臓から
の胆汁排泄を増加させ、胆汁うっ滞を改善する作用を有
する利胆剤が使用されている。利胆剤としてウルソデオ
キシコール酸及びその誘導体が一般に知られているが、
水溶性がないので注射薬に用いるには水溶性を附加する
ような官能基のついた誘導体を合成するか、界面活性剤
などの添加を必要とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、そ
れ自体水溶性であって、注射薬として使用することがで
きる物質を含んで成る利胆剤を提供しようとするもので
ある。
れ自体水溶性であって、注射薬として使用することがで
きる物質を含んで成る利胆剤を提供しようとするもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、長年、生
体に容易に検出される水溶性成分のなかに胆汁排出促進
効果が高いものを研究してきたが、ウロポルフィリンII
I およびその塩類がその有効性が大きいことを見出し本
発明に到達した。従って、本発明は、ウロポルフィリン
III 又はその塩を含んで成る利胆剤を提供する。
体に容易に検出される水溶性成分のなかに胆汁排出促進
効果が高いものを研究してきたが、ウロポルフィリンII
I およびその塩類がその有効性が大きいことを見出し本
発明に到達した。従って、本発明は、ウロポルフィリン
III 又はその塩を含んで成る利胆剤を提供する。
【0005】
【具体的な説明】ウロポルフィリンIII は、ポルフィリ
ン環に4個のプロピオン酸基及び4個の酢酸基を有する
化合物であり、その還元体がヘムやビタミンB12の中間
体であり、尿や糞にも検出され、生体に正常でも検出さ
れる成分である。ウロポルフィリンIII は、例えば、ア
クロモバクター・メタリカリゲネス(Achromobacter met
alicaligenes) 、クロマチウス・ビノスム(Chromatium
u vinosum)、プロピオニバクテリウム属(Propionibact
erium )微生物、クロストリジウム属(Clostridium )
微生物、アースロバクター属(Arthrobacter) 微生物な
どを用いて製造される。
ン環に4個のプロピオン酸基及び4個の酢酸基を有する
化合物であり、その還元体がヘムやビタミンB12の中間
体であり、尿や糞にも検出され、生体に正常でも検出さ
れる成分である。ウロポルフィリンIII は、例えば、ア
クロモバクター・メタリカリゲネス(Achromobacter met
alicaligenes) 、クロマチウス・ビノスム(Chromatium
u vinosum)、プロピオニバクテリウム属(Propionibact
erium )微生物、クロストリジウム属(Clostridium )
微生物、アースロバクター属(Arthrobacter) 微生物な
どを用いて製造される。
【0006】本発明の利胆剤は、経口投与又は非経口投
与により投与することができる。非経口投与としては、
静脈内注射、皮下注射、筋肉内注射等が挙げられる。経
口投与剤としては、例えばカプセル剤、散剤、錠剤等と
して用いることができる。これらは常用の製剤法に従っ
て製造することができる。
与により投与することができる。非経口投与としては、
静脈内注射、皮下注射、筋肉内注射等が挙げられる。経
口投与剤としては、例えばカプセル剤、散剤、錠剤等と
して用いることができる。これらは常用の製剤法に従っ
て製造することができる。
【0007】注射剤は、例えば、活性成分であるウロポ
ルフィリンIII 又はその塩を生理的食塩水、プロピレン
グリコール水溶液、エタノール水溶液、適当な等張緩衝
液、例えば、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液等に溶解
し、所望により pHを中性付近に調製することにより製
造することができる。また、活性成分であるウロポルフ
ィリンIII 又はその塩を乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マン
ニトール等の賦形剤と共に凍結乾燥したものでもよい。
この場合は、凍結乾燥物を注射用無菌水や、生理的食塩
水、前記のごとき緩衝液に溶解した後に投与される。
ルフィリンIII 又はその塩を生理的食塩水、プロピレン
グリコール水溶液、エタノール水溶液、適当な等張緩衝
液、例えば、クエン酸緩衝液、リン酸緩衝液等に溶解
し、所望により pHを中性付近に調製することにより製
造することができる。また、活性成分であるウロポルフ
ィリンIII 又はその塩を乳糖、ブドウ糖、ショ糖、マン
ニトール等の賦形剤と共に凍結乾燥したものでもよい。
この場合は、凍結乾燥物を注射用無菌水や、生理的食塩
水、前記のごとき緩衝液に溶解した後に投与される。
【0008】ウロポルフィリンIII の塩としては、例え
ばナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩等が挙げられる。
本発明の利胆剤の有効性物であるウロポルフィリンIII
は、人体内で微量に生産される物質でありその毒性は極
めて低く、例えば実験動物(マウス)における急性毒性
は経口で4000mg/kgを越え、静脈注射で400mg/
kgである。
ばナトリウム塩、カリウム塩、塩酸塩等が挙げられる。
本発明の利胆剤の有効性物であるウロポルフィリンIII
は、人体内で微量に生産される物質でありその毒性は極
めて低く、例えば実験動物(マウス)における急性毒性
は経口で4000mg/kgを越え、静脈注射で400mg/
kgである。
【0009】
【発明の効果】ウロポルフィリンIII の投与量は、投与
経路、患者の状態、例えば年令、症状、等により異なる
がおよそ0.4mg/kg〜40mg/kgである。本発明の利
胆剤は、肝臓からの胆汁の排泄を増加させ、胆汁うっ滞
を改善する作用を有し、例えば、非発作時の胆石症、胆
道ジスキネジー、胆のう・胆管炎の炎症消退期、胆のう
切除症候群、急性及び慢性胆汁うっ滞、胆道感染症など
に対する治療剤として使用することができる。
経路、患者の状態、例えば年令、症状、等により異なる
がおよそ0.4mg/kg〜40mg/kgである。本発明の利
胆剤は、肝臓からの胆汁の排泄を増加させ、胆汁うっ滞
を改善する作用を有し、例えば、非発作時の胆石症、胆
道ジスキネジー、胆のう・胆管炎の炎症消退期、胆のう
切除症候群、急性及び慢性胆汁うっ滞、胆道感染症など
に対する治療剤として使用することができる。
【0010】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。実施例1 .1mgのウロポルフィリンIII を生理的食塩水
0.3mLに溶解して注射剤とした。Sprague-Dawley系ラ
ットおよびその突然変異ラットで高ビリルビリン血症を
もったEHBRラット(一群8匹、体重 200〜350g)(いずれ
も雌性)を用い、ウロポルフィリンIII の利胆作用を試
験した。ウロポルフィリンIII は、予め大腿静脈よりラ
ット体重100g当たり0.4mgとなるように静注し
た。利胆作用は、ウロポルフィリンIII の投与後30分
毎に2時間、肝臓から排出される胆汁を採取し、流量の
増加量を測定し評価した。
説明する。実施例1 .1mgのウロポルフィリンIII を生理的食塩水
0.3mLに溶解して注射剤とした。Sprague-Dawley系ラ
ットおよびその突然変異ラットで高ビリルビリン血症を
もったEHBRラット(一群8匹、体重 200〜350g)(いずれ
も雌性)を用い、ウロポルフィリンIII の利胆作用を試
験した。ウロポルフィリンIII は、予め大腿静脈よりラ
ット体重100g当たり0.4mgとなるように静注し
た。利胆作用は、ウロポルフィリンIII の投与後30分
毎に2時間、肝臓から排出される胆汁を採取し、流量の
増加量を測定し評価した。
【0011】その結果、下記の表に示すように、ウロポ
ルフィリンIII は胆汁流量をSDラットで20〜40%、
EHBRでも8〜20%の増加を示した。 表 ─────────────────────────────── 使用したラット 週 齢 体 重 利胆作用 (g) (流量増加) ─────────────────────────────── SD 6〜7 250〜300 20〜30% SD 8 300 29〜40% EHBR 9〜10 300 8〜15% EHBR 8 200〜250 10〜20% ───────────────────────────────
ルフィリンIII は胆汁流量をSDラットで20〜40%、
EHBRでも8〜20%の増加を示した。 表 ─────────────────────────────── 使用したラット 週 齢 体 重 利胆作用 (g) (流量増加) ─────────────────────────────── SD 6〜7 250〜300 20〜30% SD 8 300 29〜40% EHBR 9〜10 300 8〜15% EHBR 8 200〜250 10〜20% ───────────────────────────────
【0012】実施例2.製剤例 ウロポルフィリンIII を顆粒剤にする際の製剤方法は次
のとおりに行った。ウロポルフィリンIII 100mg、乳
糖500mg、とうもろこしでんぷん150mg、およびヒ
ドロキシセルローズ10mgの割合で、これらを混合し、
練合し、円筒孔径1mmの押出し造粒機で造粒し、60℃
で40分乾燥を行い顆粒とした。
のとおりに行った。ウロポルフィリンIII 100mg、乳
糖500mg、とうもろこしでんぷん150mg、およびヒ
ドロキシセルローズ10mgの割合で、これらを混合し、
練合し、円筒孔径1mmの押出し造粒機で造粒し、60℃
で40分乾燥を行い顆粒とした。
Claims (1)
- 【請求項1】 ウロポルフィリンIII 又はその塩を含ん
で成る利胆剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243793A JPH06279281A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 利胆剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7243793A JPH06279281A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 利胆剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06279281A true JPH06279281A (ja) | 1994-10-04 |
Family
ID=13489280
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7243793A Pending JPH06279281A (ja) | 1993-03-30 | 1993-03-30 | 利胆剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06279281A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008001884A1 (fr) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Uha Mikakuto Co., Ltd. | Agents anti-artériosclérose |
-
1993
- 1993-03-30 JP JP7243793A patent/JPH06279281A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2008001884A1 (fr) * | 2006-06-29 | 2008-01-03 | Uha Mikakuto Co., Ltd. | Agents anti-artériosclérose |
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