JPH0627884A - ノンセパ型ラベル原紙 - Google Patents

ノンセパ型ラベル原紙

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JPH0627884A
JPH0627884A JP14005492A JP14005492A JPH0627884A JP H0627884 A JPH0627884 A JP H0627884A JP 14005492 A JP14005492 A JP 14005492A JP 14005492 A JP14005492 A JP 14005492A JP H0627884 A JPH0627884 A JP H0627884A
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Katsumi Okuda
田 勝 巳 奥
Shinichi Ono
野 信 一 小
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Osaka Sealing Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラベル原紙に形成された熱活性型接着剤層を
加熱しても感熱発色剤層に悪影響を及ぼすことがない、
ノンセパ型ラベル原紙を提供する。 【構成】 ラベル基材12の主面に熱吸収層20が形成
され、該熱吸収層20のラベル基材12とは反対側の主
面に熱活性型接着剤層22が形成され、かつラベル基材
12の反対側主面に感熱発色剤層18が形成された、ノ
ンセパ型ラベル原紙10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、剥離紙を有せず、熱
活性型接着剤層を加熱溶融させて被貼付物表面に貼るノ
ンセパ型のラベル原紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のノンセパ型のラベルの貼付装置
は、通常のラベル原紙をその両側端にまたがって巾方向
においてすべての部分をカットすることにより所定のラ
ベル形状に成形し、その裏面に形成された熱活性型接着
剤層を加熱溶融させて被貼付物表面に貼るように構成さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来のノンセパ型
ラベルは、貼付装置によって貼付けるに際し、ラベルと
なるラベル原紙の加熱により、その表面に形成された感
熱発色剤層に悪影響を及ぼすことが少なくなる。
【0004】それゆえに、この発明の主たる目的は、ラ
ベル原紙に形成された熱活性型接着剤層を加熱しても感
熱発色剤層に悪影響を及ぼすことがない、ノンセパ型ラ
ベル原紙を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、ラベル基材
の主面に熱吸収層が形成され、該熱吸収層のラベル基材
とは反対側の主面に熱活性型接着剤層が形成され、かつ
ラベル基材の反対側主面に感熱発色剤層が形成された、
ノンセパ型ラベル原紙である。
【0006】
【作用】ラベル基材の加熱時において、ラベル基材の感
熱発色剤層と反対側主面に形成された熱吸収層が、熱活
性型接着剤層をたとえば、クセノンフラッシュランプに
よって加熱する時にその光線を吸収する。
【0007】熱活性型接着剤層は、加熱され、該熱活性
型接着剤層が活性化されて、被貼付物に貼付けされる。
【0008】
【発明の効果】本発明によれば、ラベル原紙には、その
一方主面に感熱発色剤層が形成され、他方主面に熱吸収
層が形成されているので、被貼着物に貼り付けるに際し
て熱活性型接着剤層を加熱する時、たとえば、クセノン
フラッシュランプによる加熱時の光線を吸収し熱効率を
上げることができ、感熱発色剤層が不必要に発色するこ
とがない。
【0009】この発明の上述の目的,その他の目的,特
徴および利点は、図面を参照して行う以下の実施例の詳
細な説明から一層明らかとなろう。
【0010】
【実施例】図1は、本発明の一実施例たるノンセパ型ラ
ベル原紙を示す斜視図であり、図2は、図1図示実施例
の断面図であり、図3は図1図示実施例のラベル原紙の
ラベル部に切断部を形成した状態を説明する平面図であ
る。
【0011】ラベル原紙10は、図1に示すように、紙
などからなる帯状のラベル基材12の表面上に適宜なラ
ベルの形状に相当する画線が印刷されるとともに、この
ラベル基材12の表面にラベルと相当する画線を印刷す
る印刷時の流れ方向にのみ、直線または曲線等の刃型加
工により、ラベル基材12の両側端と接しないように部
分切断されて部分切断部14aおよび14bが形成さ
れ、この部分切断部14aおよび14bにより、ラベル
16形状に近似した形状に成形されている。
【0012】ラベル基材12の一方主面には、加熱する
ことによって発色する感熱発色剤層18が形成される。
この感熱発色剤層18は、ラベル基材12の表面に、た
とえば、発色剤,呈色剤および結着剤の混合物を塗布乾
燥することによって形成される。
【0013】この場合、発色剤としては、たとえば、
3,3−ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジ
メチルアミノフタリド、3,3−ビス(p−ジメチルア
ミノフェニル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフ
ェニル)−3−(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)フタリド、3−(p−ジメチルアミノフェニル)−
3−(2−メチルインドール−3−イル)フタリド、
3,3−ビス(1,2−ジメチルインドール−3−イ
ル)−5−ジメチルアミノフタリド、3,3−ビス
(1,2−ジメチルインドール−3−イル)−6−ジメ
チルアミノフタリド、3,3−ビス(9−エチルカルバ
ゾール−3−イル)−6−ジメチルアミノフタリド、
3,3−ビス(2−フェニルインドール−3−イル)−
6−ジメチルアミノフタリド、3−p−ジメチルアミノ
フェニル−3−(1−メチルピロール−3−イル)−6
−ジメチルアミノフタリドなどのトリアリルメタン系染
料、4,4′−ビス−ジメチルアミノベンズヒドリルベ
ンジルエーテル、N−ハロフェニル−ロイコオーラミ
ン、N−2,4,5−トリクロロフェニルロイコオーラ
ミンなどのジフェニルメタン系染料、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー、p−ニトロベンゾイルロイコメチレン
ブルーなどのチアジン系染料、3−メチル−スピロ−ジ
ナフトビラン、3−エチル−スピロ−ジナフトビラン、
3−フェニル−スピロ−ジナフトビラン、3−ベンジル
−スピロ−ジナフトビラン、3−メチル−ナフト(6′
−メトキシベンゾ)スピロビラン、3−プロピル−スピ
ロ−ジベンゾビランなどのスピロ系染料、ローダミン−
β−アニリノラクタム、ローダミン(p−ニトロアニリ
ノ)ラクタム、ローダミン(o−クロロアニリノ)ラク
タムなどのラクタム系染料、3−ジメチルアミノ−7−
メトキシフルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メトキ
シフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−メトキシフル
オラン、3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、
3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−ジエチルアミノ−6,7−ジメチルフルオラ
ン、3−(N−エチル−p−トルイジノ)−7−メチル
フルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−アセチル−
N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7
−N−メチルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−
7−ジベンジルアミノフルオラン、3−ジエチルアミノ
−7−N−メチル−N−ベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−7−N−クロロエチル−N−メチル
アミノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−N−ジエ
チルアミノフルオラン、3−(N−エチル−p−トルイ
ジノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、
3−(N−エチル−p−トルイジノ)−6−メチル−7
−(p−トルイジノ)フルオラン、3−ジエチルアミノ
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ジ
エチルアミノ−7−(2−カルボメトキシ−フェニルア
ミノ)フルオラン、3−(N−エチル−N−iso−ア
ミルアミノ)−6−メチル−7−フェニルアミノフルオ
ラン、3−(N−シクロヘキシル−N−メチルアミノ)
−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラン、3−ピ
ロリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノフルオラ
ン、3−ピペリジノ−6−メチル−7−フェニルアミノ
フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−メチル−7−キ
シリジノフルオラン、3−ジエチルアミノ−7−(o−
クロロフェニルアミノ)フルオラン、3−ジブチルアミ
ノ−7−(o−クロロフェニルアミノ)フルオラン、3
−ピロリジノ−6−メチル−7−p−ブチルフェニルア
ミノフルオランなどのフルオラン系染料などが挙げられ
る。
【0014】また、呈色剤としては、たとえば、活性白
土、酸性白土、アタバルジャイト、ベントナイト、コロ
イダルシリカ、けい酸アルミニウムなどの無機酸性物
質、4−tert−ブチルフェノール、4−ヒドロキシ
ジフェノキシド、α−ナフトール、β−ナフトール、4
−ヒドロキシアセトフェノール、4−tert−オクチ
ルカテコール、2,2′−ジヒドロキシジフェノール、
2,2′−メチレンビス(4−メチル−6−tert−
イソブチルフェノール) 、4,4′−イソプロピリデン
ビス(2−tert−ブチルフェノ−ル) 、4,4′−
sec−ブチリデンジフェノール、4−フェニルフェノ
ール、4,4′−イソプロピリデンジフェノール( ビス
フェノールA)、2,2′−メチレンビス(4−クロル
フェノール) 、ハイドロキノン、4,4′−シクロヘキ
シリデンジフェノール、4−ヒドロキシ安息香酸ベンジ
ル、4−ヒドロキシフタル酸ジメチル、ヒドロキノンモ
ノベンジルエーテル、ノボラック型フェノール樹脂、フ
ェノール重合体などのフェノール性化合物、安息香酸、
p−tert−ブチル安息香酸、トリクロル安息香酸、
テレフタル酸、3−sec−ブチル−4−ヒドロキシ安
息香酸、3−シクロヘキシル−4−ヒドロキシ安息香
酸、3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ安息香酸、サリ
チル酸、3−イソプロピルサリチル酸、3−tert−
ブチルサリチル酸、3−ベンジルサリチル酸、3−( α
−メチルベンジル) サリチル酸、3−クロル−5−(α
−メチルベンジル) サリチル酸、3,5−ジ−tert
−ブチルサリチル酸、3−フェニル−5−(α, α−ジ
メチルベンジル) サリチル酸、3,5−ジ−α−メチル
ベンジルサリチル酸などの芳香族カルボン酸、およびこ
れらフェノール性化合物、芳香族カルボン酸とたとえば
亜鉛、マグネシウム、アルミニウム、カルシウム、チタ
ン、マンガン、錫、ニッケルなどの多価金属との塩など
の有機酸性物質などが挙げられる。
【0015】さらに、結着剤としては、たとえば、ポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、メトキシセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチル
セルロース、変性でんぷん、ポリビニルピロリドン、ア
クリル酸エステル、ポリアクリルアミドなどが挙げられ
る。
【0016】ラベル基材12の裏面には、たとえば、熱
溶融型の合成樹脂にカーボンブラックを混合し、加熱し
て、コーティングすることにより熱吸収層20が形成さ
れている。カーボンブラックとしては、水分散型のもの
を用いれば、各種エマルジョンとの混和性が良好なため
利用範囲が広がる。この種の例としては、ミクニGPブ
ラック#4613、ミクニPSMブラックAS−119
3、ミクニSPブラックAS−1192(いずれも御国
色素株式会社製)が挙げられる。カーボンブラックを混
合する合成樹脂としては、熱可塑性樹脂あるいは熱硬化
性樹脂を利用できる。熱可塑性樹脂の例としては、アイ
オノマー樹脂,エチレン酢ビ共重合樹脂,塩化ビニリデ
ン樹脂,塩化ビニル樹脂,ポリアミド樹脂,ポリビニル
アルコール,スチレン樹脂,ポリビニルブチラール,ポ
リエチレン,アクリル樹脂,ポリエステル樹脂,熱可塑
性ポリウレタン樹脂,ポリアクリル樹脂等がある。熱硬
化性樹脂の例としては、エポキシ樹脂,ポリウレタン樹
脂,メラミン樹脂,ユリア樹脂,フェノール樹脂等があ
る。
【0017】更に、熱吸収層20の裏面には、熱活性型
接着剤層22が形成されている。
【0018】このラベル基材12に形成される部分切断
部14aおよび14bは、ラベル基材12の表面より裏
面に達するように、たとえばダイロールでラベル16の
上縁と下縁に対応して予備的に刃型加工をすることによ
り形成されている。この予備的な刃型加工は、印刷時の
ラベル基材12の流れ方向にのみ形成されているので、
ラベル基材12を構成する紙の紙力は落ちない。
【0019】また、本実施例においては、ラベル基材1
2を構成する紙の抄紙方向と平行に両側縁が成形されて
いるので、後述するようにラベルの切断装置でラベル基
材12を切断する場合に、切断刃の切断長さが短くな
り、しかも紙の抄紙方向に対して一方向となるので、切
断の効率を上げることができるとともに、切断刃の切れ
味を長く良好に保つことができる。
【0020】また、ラベル基材12の裏面に形成された
熱活性型接着剤層22としては、たとえば、ディレード
タック性をもち、基本的には重合体と、固体可塑剤とか
らなり、好ましくは粘着付与剤を含有し、さらに老化防
止剤やその他の添加物を加える場合もある。
【0021】重合体の例としては、ポリ酢酸ビニル,ポ
リメタクリル酸ブチル,塩化ビニル−塩化ビニリデンコ
ポリマ,合成ゴム,酢酸ビニル−アリル酸2−エチルヘ
キシルコポリマ,酢酸ビニル−エチレンコポリマ,ビニ
ルピロリドン−スチレンコポリマ,スチレン−ブタジェ
ンコポリマ,ビニルピロリドン−アクリル酸エチルコポ
リマなどが選択できる。
【0022】固体可塑剤には、結晶化された可塑剤とア
モルファスの可塑剤とがある。結晶化された固体可塑剤
は粘着性を有しない。一方、アモルファスの固体可塑剤
は粘着性を有する。
【0023】こうした固体可塑剤としては、オルト−フ
タル酸ジシクロヘキシル,オルト−フタル酸ジフェニ
ル,オルト−フタル酸ジヘキシル,オルト−フタル酸ジ
ヒドロアビエチル,イソフタル酸ジメチル,安息香酸ス
テルロース,二安息香酸エチレングリコール,三安息香
酸トリメチロールエタン,三安息香酸グリセリド,四安
息香酸ペンタエリトリット,八酢酸ステルロース,クエ
ン酸トリシクロヘキシル,N−シクロヘキシル−p−ト
ルエンスルホンアミド,デヒドロアビエチルアミン炭酸
塩,ステアリン酸メトキシエチル−尿素錯体などがあ
る。
【0024】粘着付与剤としては、インデン樹脂,エチ
ルセルロース,石油樹脂(炭化水素樹脂),テルペン樹
脂,ロジン誘導体(重合ロジン,水添ロジン,ロジンの
ペンタエリトリットエステル,樹脂酸ダイマ)などがあ
る。
【0025】次に、この発明の一実施例たる前記ラベル
原紙10を利用して、成形し被貼付物に貼付けするラベ
ル貼付装置について、図4ないし図9に基づいて説明す
る。
【0026】このラベル貼付装置30は、ラベルを供給
するラベル供給装置32を含む。このラベル供給装置3
2は、ワインディングリール34とラベル検知器36と
ラベル送りローラ38と巻取りロール40とを備えてい
る。そして、ラベル原紙10が回転自在にワインディン
グリール34に保持され、このラベル原紙10は、ラベ
ル送りローラ38を介してラベル検知器36を通過させ
てから、巻取りロール40で巻取られる間において、ラ
ベルを成形するラベル成形装置42が設けられている。
【0027】ワインディングリール34は、モータ、そ
れに結合した歯車、軸および該軸に固着しかつ前記ラベ
ル原紙10を回転自在に保持するリール等からなり、移
送されるラベル原紙10の撓みを修正するために、ラベ
ル原紙10の移送方向とは逆の方向に非常に弱い力でラ
ベル原紙10を引っ張っている。
【0028】ラベル検知器36は、光電素子等からなる
ものであり、ラベル原紙10を挟むようにして光電素子
を設置して、ラベル原紙10のピッチを検知している。
【0029】ラベル成形装置42は、ラベル原紙10の
部分切断部14aおよび14bを連続するようにカット
するダイロール44とラベル原紙10をダイロール44
に向けて押圧するように付勢されて回転自在に固定され
た圧胴46を含み、ダイロール44に形成された刃型に
より、ラベル原紙10に形成された部分切断部14aお
よび14bの左右両端を結ぶラベル基材12の表面から
裏面に達する部分切断が行われるように形成されてい
る。
【0030】而して、図3および図4に示すように、こ
のラベル成形装置42によって、部分切断部14aおよ
び14bとダイロール44によって切断された切断部4
8aおよび48bにより、ラベル基材12が打ち抜かれ
ることになり、所定のラベル16形状となる。
【0031】このラベル成形装置42によって打ち抜か
れたラベル原紙10のラベル16以外の部分、すなわち
カス部分はそのまま巻取りロール40に巻取られていく
が、比較的硬いラベル16のみがそのまま前方に繰り出
され、ラベル貼付装置50に至るように形成されてい
る。
【0032】前記ラベル供給装置32より供給されたラ
ベル16を加熱し、熱活性型接着剤層22を活性化し
て、被貼付物Aに貼付けするラベル貼付装置50は、ラ
ベル16の熱活性型接着剤層22を加熱する加熱装置5
2と活性化された熱活性型接着剤層22の接着力をもっ
て被貼付物Aにラベル16を貼付けする貼付手段54と
を有する。
【0033】ラベル貼付装置50は、加熱装置52と貼
付装置54との間をラベル16を移送する移送装置56
を備え、この移送装置56は、駆動ローラ58がモータ
(図示せず)に連結され、このモータによって回転可能
に形成され、ラベル貼付装置50の他端には、ローラ6
0が形成され、その間には、さらに別のローラ62が回
転可能に取付けられ、これらのローラ58,60および
62の間には、ステンレス製ベルトからなる吸着ベルト
64が所定の間隔をおいて複数本架け渡されている。
【0034】したがって、駆動ローラ58を回転すれ
ば、吸着ベルト64とともにローラ60および62が回
転し、吸着ベルト64がたとえば被貼付物Aの送られて
くる速度に対応してラベル16を移送することができる
ように適宜な速度に設定される。
【0035】そして、この吸着ベルト64は、吸引カバ
ー66で被われ、吸引カバー66の上部に取付けられた
吸引ファン68によって、吸着ベルト64の間に、吸引
力を発生させるように構成されている。
【0036】また、吸着ベルト64の下方で、駆動ロー
ラ58とローラ62との間において、吸着ベルト64と
の間に所定の間隔をもって、たとえば70℃ないし80
℃の熱によって熱活性型接着剤層22を加熱するクセノ
ンフラッシュランプを備えた加熱装置52が形成されて
いる。
【0037】而して、この加熱装置52の加熱によっ
て、吸着ベルト64の表面に吸着されながら送られるラ
ベル16の熱活性型接着剤層22は加熱されて、活性化
することになる。
【0038】さらに、ラベル貼付装置50の被貼付物A
に貼付けする部位の上方には、吸引箱70が設けられ、
この吸引箱70は、前記した吸引カバー66と同様に気
体を通し難い物質でできており、その内部の空気を吸引
ファン68によって負圧化し、吸着ベルト64の吸引力
を高めることができるように形成されている。
【0039】すなわち、被貼付物Aにラベル16を貼付
けする部位においても、吸着ベルト64付近に負圧が加
わっており、ラベル16を吸引保持することができるよ
うに形成され、この吸引箱70には、ラベル16を被貼
付物Aに向けて貼付ける貼付装置54が形成されてい
る。
【0040】この貼付装置54は、図7に示されるよう
に、押圧手段たる押圧装置72を含み、押圧装置72
は、円柱状の金属棒からなる押圧棒74を含み、吸引箱
70の内部において上下方向に垂設されている。
【0041】押圧装置72を構成する押圧棒74の外周
面には、コイル状のばねからなる弾性体76が周設さ
れ、弾性体76は、押圧棒74の上端にその一端が固定
され、押圧棒74の下端には、軟質プラスチック等の柔
軟性物質でできた中空円筒状のラベル押圧部78が形成
されている。
【0042】押圧棒74に沿って、垂直方向に前記押圧
装置72の押圧棒74を被貼付物Aに向けて押出す押出
手段たる、押出装置80が形成されている。
【0043】押出装置80は、油圧またはエアなどのシ
リンダからなるアクチュエータ82が垂直方向に垂設さ
れ、該アクチュエータ82の作動体であるロッド84の
先端には、押圧装置72の押圧棒74をスライド自在に
保持する、ベアリング等を備えた軸受け等を含む保持手
段たる保持部86が形成され、保持部86の軸受部86
aにて押圧棒74の中間あたりが保持されている。そし
て、該保持部86の上端には、前記弾性体76の下端が
固定されている。
【0044】押出装置80の下部において、アクチュエ
ータ82のストロークの最下端に近い位置で、アクチュ
エータ82のロッド84の進行動作を急激に停止させる
ように、停止手段たるストッパ部90が形成されてい
る。
【0045】ストッパ部90は、L字形の固定材92の
上面に両面テープにて緩衝体たるスポンジなどからなる
ストッパ片94が付着され、前記押出装置80のロッド
84の先端と接触する面にストッパ片94が位置するよ
うに、固定材92が吸引箱70の適宜な箇所に固定され
ている。
【0046】押圧棒74の周面には、押出装置80のア
クチュエータ82のストロークの最上端に近い位置であ
って前記弾性体76の下端とラベル押圧部78の上端と
の間において、押出装置80の保持部86の下面と接す
る部位に、スポンジなどの弾性材からなる円環状緩衝体
100が周設されている。
【0047】すなわち、円環状取付片102の上面に、
スポンジなどの緩衝材104が付着され、該円環状取付
片102を押圧棒74の周面に固定することにより、緩
衝体100が付設されている。したがって、弾性体76
の作用によって押圧棒74が上方に引き戻されても、緩
衝体100によって衝撃力が吸収され、永年使用に耐え
ることができる。
【0048】ラベル押圧部78は、図8および図9に示
すように、軟質プラスチック等の柔軟材質からなり、そ
の胴部に中空部112を有する中空筒状本体110と、
該筒状本体110をその軸線110aがラベル16の表
面と平行な面を構成しないように、この実施例では略々
直交するようにラベル16の押圧体である押圧棒74に
取付ける取付部たる取付孔114とからなる。
【0049】該筒状本体110の周面には、緩衝用溝1
16が形成され、筒状本体110の下端には、押圧部1
18が形成されている。
【0050】該押圧部118は、外側に徐々に開くよう
な袴状に形成され、かつその先端がほぼ尖鋭状に形成さ
れた全体として鍔状に形成されている。
【0051】押圧装置72への取付部たる取付孔114
は、筒状本体110の上部に穿設された貫通孔からなる
が、該取付孔114には、押圧装置72の押圧棒74の
下端が嵌入され、筒状本体110の弾性により比較的強
固にラベル押圧部78が押圧棒74に取付けられるよう
に形成されている。
【0052】この実施例においては、押圧棒74の下端
部は、取付用溝120が周設され、該取付用溝120の
下部に取付用頭部122が形成され、筒状本体110を
押圧棒74に比較的強固に取付けるように形成されてい
る。
【0053】次に、本実施例の作動状況について説明す
る。まず、図5および図6に示すように、ラベル原紙1
0の巻状物をワインディングリール34に取付け、ラベ
ル原紙10を、ラベル供給装置32のラベル送りローラ
38、ラベル検知器36を経て、ラベル成形装置42に
至らせ、ラベル原紙10を、部分切断部14aおよび1
4bの左右両端がそれぞれ連結するように切断してラベ
ル16を形成する。
【0054】そして、ラベル16は、ラベル成形装置4
2から前方へ繰り出され、繰り出されたラベル16は、
吸引ファン68の作用によって生じる負圧により、吸着
ベルト64の下面に吸引保持される。
【0055】次に、加熱装置52が働き、ラベル16の
裏面の熱活性型接着剤層22を加熱し活性化させること
により粘着力を生じさせ、回転する吸着ベルト64の表
面に吸引保持されたまま被貼付物Aに貼付けられる位置
にまで移動させられる。
【0056】次に、押出装置80が働き、該押出装置8
0のアクチュエータ82のロッド84が急速に下降運動
することにより、保持部86の下面によって緩衝体10
0を押し、押圧装置72の押圧棒74を緩衝体100を
介してロッド84の下降運動と並行して急速に下降させ
る。
【0057】そして、アクチュエータ82のロッド84
のストロークの最下端近傍に設けられたストッパ部90
に保持部86の最下面が突き当たり、該ロッド84の下
降運動が急激に停止する。
【0058】一方、押圧棒74を保持する押出装置80
の保持部86の下降運動と並行して下降した押圧棒74
は、押圧棒74の有する慣性力によって、弾性体76に
抗してさらにそのまま下降運動し、吸着ベルト64の下
面に吸引保持されたラベル16を押し、該ラベル16の
熱活性型接着剤層22の面が、搬送装置110で搬送さ
れてきた被貼付物Aの上面に接触して、被貼付物Aに貼
付けされるのである。
【0059】このとき、押圧棒74の下部には柔軟性物
質からなるラベル押圧部78が形成されているので、押
圧棒74の下降運動による衝撃をラベル押圧部78が吸
収し、押圧棒74の下降運動によって、被貼付物Aを押
圧して押しつぶしてしまうことはない。
【0060】また、押圧装置72は、この実施例におい
ては、図6で示すように2組並んで形成されているが、
それぞれが独立して押圧棒64が下降するように構成さ
れている。
【0061】したがって、被貼付物Aの表面に凹凸面が
形成されていたりあるいは段差が形成されていても、各
押圧装置72の押圧棒74が被貼付物Aの表面に正確に
とどいて、密にラベル16を被貼付物Aの表面に貼付け
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例たるノンセパ型ラベル原紙
を示す斜視図である。
【図2】図1図示実施例の断面図である。
【図3】図1図示実施例のラベル原紙のラベル部に切断
部を形成した状態を説明する平面図である。
【図4】この図1図示実施例によって成形されるラベル
を示す平面図である。
【図5】図1図示実施例のノンセパ型ラベルを成形し貼
付けするラベル貼付装置を示す斜視図である。
【図6】図1図示例の一部を断面とした正面図である。
【図7】図1図示例の貼付装置の要部を示す断面図であ
る。
【図8】ラベル押圧部の一例を示す一部を破断した正面
図である。
【図9】図8における線VIII−VIIIの断面図で
ある。
【符号の説明】
10 ラベル原紙 12 ラベル基材 14a,14b 部分切断部 16 ラベル 18 感熱発色剤層 20 熱吸収層 22 熱活性型接着剤層 30 ラベル貼付装置 32 ラベル供給装置 34 ワインディングリール 36 ラベル検知器 38 ラベル送りローラ 40 巻取りロール 42 ラベル成形装置 44 ダイロール 46 圧胴 48a,48b 切断部 50 ラベル貼付装置 52 加熱装置 54 貼付装置 56 移送装置 58 駆動ローラ 60,62 ローラ 64 吸着ベルト 66 吸引カバー 68 吸引ファン 70 吸引箱 72 押圧装置 74 押圧棒 76 弾性体 78 ラベル押圧部 80 押出装置 82 アクチュエータ 84 ロッド 86 保持部 90 ストッパ部 92 固定材 94 ストッパ片 100 緩衝体 102 円環状取付片 104 緩衝材 110 中空筒状本体 110a 軸線 112 中空部 114 取付孔 116 緩衝用溝 118 押圧部 120 取付用溝 122 取付用頭部 124 搬送装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D21H 19/20 27/00 G09F 3/00 F 7028−5G 3/10 C 7028−5G 7199−3B D21H 5/00 B 9146−3E B65C 9/26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラベル基材の主面に熱吸収層が形成さ
    れ、該熱吸収層のラベル基材とは反対側の主面に熱活性
    型接着剤層が形成され、かつラベル基材の反対側主面に
    感熱発色剤層が形成された、ノンセパ型ラベル原紙。
  2. 【請求項2】 前記熱吸収層は、合成樹脂に混合された
    カーボンがコーティングされてなる、請求項1のノンセ
    パ型ラベル原紙。
  3. 【請求項3】 前記熱活性型接着剤層は、ディレードタ
    ック型接着剤がコーティングされてなる、請求項1また
    は請求項2のノンセパ型ラベル原紙。
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