JPH0627862B2 - 表層地盤特性検出装置 - Google Patents
表層地盤特性検出装置Info
- Publication number
- JPH0627862B2 JPH0627862B2 JP61162936A JP16293686A JPH0627862B2 JP H0627862 B2 JPH0627862 B2 JP H0627862B2 JP 61162936 A JP61162936 A JP 61162936A JP 16293686 A JP16293686 A JP 16293686A JP H0627862 B2 JPH0627862 B2 JP H0627862B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ground
- vibration
- horizontal
- spectrum
- waveform
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- Expired - Lifetime
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- Geophysics And Detection Of Objects (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は地表面で測定した常時微動波形から表層地盤の
水平方向振動特性を推定する、表層地盤特性検出装置に
関する。
水平方向振動特性を推定する、表層地盤特性検出装置に
関する。
地震動に与える表層地盤の増幅特性の影響には大きなも
のがあり、地震動を推定する場合には当該地点の表層地
盤の水平方向振動特性を的確に把握することが必要とな
る。表層地盤の水平方向振動の増幅特性を把握する在来
手法の一つにボーリング調査結果に基づく推定方法があ
る。これは当該地点のボーリング調査を行い、その結果
得られる諸土質データをもとに地盤モデルを作成し、重
複反射理論等に基づいた応答解析により、表層地盤の伝
達関数を推定するものである。従来のこの技術は多大の
経費と時間を必要とする欠点がある。
のがあり、地震動を推定する場合には当該地点の表層地
盤の水平方向振動特性を的確に把握することが必要とな
る。表層地盤の水平方向振動の増幅特性を把握する在来
手法の一つにボーリング調査結果に基づく推定方法があ
る。これは当該地点のボーリング調査を行い、その結果
得られる諸土質データをもとに地盤モデルを作成し、重
複反射理論等に基づいた応答解析により、表層地盤の伝
達関数を推定するものである。従来のこの技術は多大の
経費と時間を必要とする欠点がある。
また、地盤の卓越振動数については、常時微動測定によ
って推定する技術もある。しかし、従来のこの技術は、
観測振動の卓越振動数と表層地盤の卓越振動数は必ずし
も一致しないことが多く、測定時間帯も深夜の静かな時
間帯に限定される欠点がある。
って推定する技術もある。しかし、従来のこの技術は、
観測振動の卓越振動数と表層地盤の卓越振動数は必ずし
も一致しないことが多く、測定時間帯も深夜の静かな時
間帯に限定される欠点がある。
本発明は、表層地盤特性の推定にともなう多大な経費と
時間の節約をはかるとともに、常時微動測定による表層
地盤の卓越振動数の推定精度を向上させ、さらに、任意
の時間帯での測定を可能にすることを目的とするもので
ある。
時間の節約をはかるとともに、常時微動測定による表層
地盤の卓越振動数の推定精度を向上させ、さらに、任意
の時間帯での測定を可能にすることを目的とするもので
ある。
数多くの地震観測波形を解析した結果、次の二つの事柄
が認められた。一つには、地震動の上下方向成分の最大
値に対する水平方向成分の最大値の比は、堅固な地盤ほ
ど1に近く、軟弱な地盤になるほど大きな値を示す傾向
にあること。二つには、地震動の上下方向成分は表層地
盤によってさほど増幅されない傾向にあり、地表面の上
下振動が基盤の水平振動の代役を果たしうることであ
る。前記のことから、地表面で測定した常時微動波形
の、上下方向成分のスペクトルに対する水平方向成分の
スペクトルの比をとることにより、表層地盤の伝達関数
および卓越振動数と増幅倍率を算出することができる。
伝達関数は、1分程度の計測を数回行った測定結果に基
づくスペクトル比を平均して求め、卓越振動数はスペク
トル比の最も大きいピーク値を与える振動数として求め
られ、増幅倍率はそのときのスペクトル比として求めら
れる。
が認められた。一つには、地震動の上下方向成分の最大
値に対する水平方向成分の最大値の比は、堅固な地盤ほ
ど1に近く、軟弱な地盤になるほど大きな値を示す傾向
にあること。二つには、地震動の上下方向成分は表層地
盤によってさほど増幅されない傾向にあり、地表面の上
下振動が基盤の水平振動の代役を果たしうることであ
る。前記のことから、地表面で測定した常時微動波形
の、上下方向成分のスペクトルに対する水平方向成分の
スペクトルの比をとることにより、表層地盤の伝達関数
および卓越振動数と増幅倍率を算出することができる。
伝達関数は、1分程度の計測を数回行った測定結果に基
づくスペクトル比を平均して求め、卓越振動数はスペク
トル比の最も大きいピーク値を与える振動数として求め
られ、増幅倍率はそのときのスペクトル比として求めら
れる。
また、一般に常時微動の測定は人工的振動源による影響
を受けるため、測定時間帯によって測定データの変動が
大きく、夜間の静かな時間帯に行う必要がある。しか
し、人工的振動源からの振動の大きな部分を占めるレー
リー波は、水平振動とともに上下振動が卓越するので、
上下動成分に対する水平動成分のスペクトル比をとる本
発明において、人口的振動は表層地盤の水平方向の卓越
振動に比べ小さなものになるため、地表面の常時微動測
定を行う時間帯の制約がかなり緩和される。
を受けるため、測定時間帯によって測定データの変動が
大きく、夜間の静かな時間帯に行う必要がある。しか
し、人工的振動源からの振動の大きな部分を占めるレー
リー波は、水平振動とともに上下振動が卓越するので、
上下動成分に対する水平動成分のスペクトル比をとる本
発明において、人口的振動は表層地盤の水平方向の卓越
振動に比べ小さなものになるため、地表面の常時微動測
定を行う時間帯の制約がかなり緩和される。
第1図は、本発明による表層地盤特性検出装置の一実施
例を示すブロック図である。本装置は大きく4つの部分
に分けて考えることができる。すなわち波形検出部、ス
ペクトル演算部、スペクトル比演算部および表示部であ
る。1は波形検出部であり、2は水平方向成分波形検出
部で記録器またはセンサーからの地動の水平方向成分の
電気信号から波形を読み取るところであり、3は上下方
向成分波形検出部で記録器またはセンサーからの地動の
上下方向成分の電気信号から波形を読み取るところであ
る。4はスペクトル演算部であり、5は水平方向成分波
形の振幅スペクトルを演算するところであり、6は上下
方向成分波形の振幅スペクトルを演算するところであ
る。7はスペクトル比演算部であり、8は上下方向成分
振幅スペクトルに対する水平方向成分振幅スペクトルの
比を演算するところである。9は表示部であり、10は
伝達関数と卓越振動数および増幅倍率を表示するところ
である。また、センサーは地動を検知するセンサーであ
り、記録器はあらかじめ収録された地動を再生するもの
である。
例を示すブロック図である。本装置は大きく4つの部分
に分けて考えることができる。すなわち波形検出部、ス
ペクトル演算部、スペクトル比演算部および表示部であ
る。1は波形検出部であり、2は水平方向成分波形検出
部で記録器またはセンサーからの地動の水平方向成分の
電気信号から波形を読み取るところであり、3は上下方
向成分波形検出部で記録器またはセンサーからの地動の
上下方向成分の電気信号から波形を読み取るところであ
る。4はスペクトル演算部であり、5は水平方向成分波
形の振幅スペクトルを演算するところであり、6は上下
方向成分波形の振幅スペクトルを演算するところであ
る。7はスペクトル比演算部であり、8は上下方向成分
振幅スペクトルに対する水平方向成分振幅スペクトルの
比を演算するところである。9は表示部であり、10は
伝達関数と卓越振動数および増幅倍率を表示するところ
である。また、センサーは地動を検知するセンサーであ
り、記録器はあらかじめ収録された地動を再生するもの
である。
本発明によれば、ボーリング調査と応答解析によらず、
任意の時間帯で地表面の常時微動測定を行うだけで、表
層地盤の伝達関数を概ね算出することができ、また、卓
越振動数と増幅倍率を算出することができる。
任意の時間帯で地表面の常時微動測定を行うだけで、表
層地盤の伝達関数を概ね算出することができ、また、卓
越振動数と増幅倍率を算出することができる。
第1図は、本発明による表層地盤特性検出装置の一実施
例を示すブロック図である。 1……波形検出部、2……水平方向成分波形検出部、3
……上下方向成分波形検出部、4……スペクトル演算
部、5……水平方向成分振幅スペクトル演算部、6……
上下方向成分振幅スペクトル演算部、7……スペクトル
比演算部、8……上下方向成分振幅スペクトルに対する
水平方向成分振幅スペクトルの比の演算部、9……表示
部、10……伝達関数と卓越振動数および増幅倍率の表
示部
例を示すブロック図である。 1……波形検出部、2……水平方向成分波形検出部、3
……上下方向成分波形検出部、4……スペクトル演算
部、5……水平方向成分振幅スペクトル演算部、6……
上下方向成分振幅スペクトル演算部、7……スペクトル
比演算部、8……上下方向成分振幅スペクトルに対する
水平方向成分振幅スペクトルの比の演算部、9……表示
部、10……伝達関数と卓越振動数および増幅倍率の表
示部
Claims (1)
- 【請求項1】地表面の一点で測定した常時微動波形の、
上下動成分に対する水平動成分のスペクトル比から表層
地盤の伝達関数を算出するとともに、表層地盤の卓越振
動数と増幅倍率を算出することを特徴とする表層地盤特
性検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61162936A JPH0627862B2 (ja) | 1986-07-12 | 1986-07-12 | 表層地盤特性検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP61162936A JPH0627862B2 (ja) | 1986-07-12 | 1986-07-12 | 表層地盤特性検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6319583A JPS6319583A (ja) | 1988-01-27 |
JPH0627862B2 true JPH0627862B2 (ja) | 1994-04-13 |
Family
ID=15764057
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP61162936A Expired - Lifetime JPH0627862B2 (ja) | 1986-07-12 | 1986-07-12 | 表層地盤特性検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0627862B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2564190B2 (ja) * | 1988-09-12 | 1996-12-18 | 株式会社神戸製鋼所 | ろう付け用アルミニウム合金複合材 |
JP5587101B2 (ja) * | 2010-08-31 | 2014-09-10 | 公益財団法人鉄道総合技術研究所 | 地震計が設置されていない地点における地震動の推定方法 |
JP5130462B1 (ja) * | 2012-03-24 | 2013-01-30 | 株式会社システムアンドデータリサーチ | 増幅倍率の推定方法 |
JP5635038B2 (ja) * | 2012-06-25 | 2014-12-03 | 株式会社中電シーティーアイ | 振動特性を推定する方法および振動特性推定プログラムならびに振動特性推定プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 |
CN105372706B (zh) * | 2015-12-08 | 2017-11-07 | 哈尔滨工业大学 | 一种地震动调幅指标及调幅系数评定方法 |
JP6672977B2 (ja) * | 2016-04-19 | 2020-03-25 | 株式会社大林組 | 地盤推定方法 |
JP7253231B2 (ja) * | 2019-02-01 | 2023-04-06 | 株式会社益田建設 | 家屋の耐震性評価システム |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5943378A (ja) * | 1982-09-03 | 1984-03-10 | Nippon Steel Corp | 自然微動から有望地熱掘削域を特定する地熱探査法 |
JPS59108976A (ja) * | 1982-12-14 | 1984-06-23 | Naganori Sato | 地盤表面波の伝搬波長計測方法 |
-
1986
- 1986-07-12 JP JP61162936A patent/JPH0627862B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6319583A (ja) | 1988-01-27 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |