JPH06278191A - 押出成形機のフィルタ装置 - Google Patents

押出成形機のフィルタ装置

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JPH06278191A
JPH06278191A JP5070520A JP7052093A JPH06278191A JP H06278191 A JPH06278191 A JP H06278191A JP 5070520 A JP5070520 A JP 5070520A JP 7052093 A JP7052093 A JP 7052093A JP H06278191 A JPH06278191 A JP H06278191A
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mesh
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Seiji Ikushima
誠二 生嶋
Toru Hibi
徹 日比
Yoshiteru Hirohara
美照 広原
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 押出成形機を止めずにフィルタ用金網を目詰
まりがない状態にする。 【構成】 帯状のフィルタ用金網23を用い、フィルタ
用金網23の移動方向と溶融プラスチックの流れ方向と
を直角に交わらせ、金網23の移動方向下流側に加熱器
41を設け、金網23が目詰まりを起こしたときは、前
記加熱器41を作動させ、溶融プラスチックの押出圧力
で金網23を移動させ、目詰まりのない金網23で常に
溶融プラスチックを濾過する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラスチック類の押出
成形機に設けられたフィルタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プラスチック製の管、シート、糸などの
連続成形物の成形には、一般に押出成形機が用いられ
る。図3は管用押出成形機1の全体図であり、図4は典
型的な従来技術の押出機11と金型6との接続部付近に
あるフィルタ装置21の拡大断面図である。プラスチッ
クペレットは、原料ホッパ2に供給され、加熱されて溶
融し、スクリュー3で混錬、加圧されて、フィルタ装置
21の金網4で原料中の異物が濾過され、ブレーカプレ
ート5を介して金型6で成形され、冷却装置7、引張り
装置8を経て製品であるパイプ9が出てくる。切断装置
10は、製品9を一定の長さに切断する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
技術では、金網4が濾過された異物によって次第に詰ま
ってきて、プラスチックの通りが悪くなる。このような
とき、スクリュー3の回転を早めてプラスチックの供給
圧力を高めるか、引張り装置8の引張り速度を下げるな
どの処置が必要となる。この場合、多年の経験から金網
の目詰まりの状態を判断し、前記の処置をしなければな
らず、処置を誤ると製品の品質が均一とならないという
問題がある。また、フィルタ4の目詰まりがさらに進む
と、押出成形機1を止めて金網4を取換えねばならな
い。金網4の取換えは、押出機11の先端部と金型6と
を組立てている複数のボルト12を外して、押出機11
と金型6とを分解して行うわねばならない。押出機11
と金型6との接続部では、プラスチックは溶融状態にあ
り、その温度は使用するプラスチックの種類にもよる
が、150°C〜300°Cと高く、また冷却すると、
この間にあるプラスチックが固まり、取外しができなく
なるため、高温のままで、分解せねばならず、作業員が
火傷をしないように充分な防護対策が必要となるという
問題がある。またこの取換えのため長時間押出成形機を
止めなければならないという問題がある。
【0004】本発明の目的は、押出成形機を止めずに、
フィルタ用金網を目詰まりのない状態にすることができ
る押出成形機を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、押出成形機の
フィルタ装置において、フィルタ用金網の目詰まりが生
じた際に、プラスチックス成形物の押出方向と直角に交
わる方向に設けられた金網の排出方向にある加熱器を作
動させ、溶融プラスチックの押出圧力によって、帯状の
金網をその排出方向に1時間当り100mm以下の速度
で一定時間移動し、移動後の金網を溶融プラスチックの
濾過に用いることを特徴とする押出成形機のフィルタ装
置である。
【0006】
【作用】本発明に従えば、フィルタ用の金網を帯状に形
成し、金網の移動方向と溶融プラスチックの押出方向と
を直角に交わるようにフィルタ装置を押出成形機に組込
み、通常運転時には、溶融プラスチックが濾過される部
分の金網の移動方向の前後を冷却水によって冷却してこ
こから溶融プラスチックの洩出を防止する。金網が目詰
まりした場合には、金網の排出側に設けた加熱器を作動
させ、溶融プラスチックの一部を金網排出側に洩出さ
せ、これによって金網を1時間当り100mm以下の速
度で排出側に移動させ、金網が目詰まりのない状態にな
れば、加熱器の作動を止め、通常の運転状態に戻る。こ
のとき必要があれば冷却水を停止する。この場合の金網
の移動速度が1時間当り100mmを超えるようにする
には、溶融プラスチックの洩出量が増え、押出成形され
る溶融プラスチックの量が減り好ましくない。金網の移
動速度が小さくなれば、ほとんど連続的に金網を移動す
ることになり、大きいときは間欠的に移動することにな
る。
【0007】金網の目詰まりが生じたかどうかの判断
は、金網の上流側の溶融プラスチックの圧力の上昇、下
流側の溶融プラスチックの圧力の下降などを判定して自
動的に行うことが好ましいが、これらの圧力を作業員が
監視して一定の範囲外になれば金網移動の操作を行って
よい。また原料と製品から経験によって一定時間毎に金
網移動の操作を行ってもよい。
【0008】
【実施例】以下、実施例でもって本発明をより具体的に
説明する。本発明の押出成形機1は、図3に示すように
原料となるプラスチックペレットを供給する原料ホッパ
2と、これを加熱溶融して、混練加圧するスクリュー3
とを含む押出機11と、フィルタ装置21と、金型6
と、冷却装置7と、引張り装置8と、切断装置10とか
らなる。ここでフィルタ装置21以外は、従来技術で説
明した構成とほとんど同じである。図1は押出機11と
フィルタ装置21と金型6との関係を示す断面図であ
り、押出機11と金型6とは一部省略してある。図2
は、フィルタ装置21の平面図である。フィルタ装置2
1と押出機11および金型6とは、複数のボルト26,
27(本実施例では6本)によって組合わされる。溶融
したプラスチックは、押出機11のスクリュー3によっ
て加圧され、押出機接続口22からフィルタ装置21に
送られる。プラスチック中の異物は、金網23によって
除かれ、ブレーカプレート24で整流混練りされ、金型
接続口25を経て金型6に送られる。金網23は、帯状
に形成され、溶融プラスチックの通路と直角に交わって
いる。フィルタ装置21内へ金網23は、厚み方向およ
び幅方向に余裕をもって、入口側(図1および図2の右
側)から挿入され、出口側へ矢符26の方向に移動させ
られる。フィルタ装置本体31には、カートリッジヒー
タ32が設けられ、溶融プラスチックが本体31内で固
化するのを防いでいる。フィルタ装置入口部33とフィ
ルタ装置出口部36には、それぞれ冷却水を通す孔3
4,35および37〜40があり、通常運転時、金網の
幅方向および厚み方向の余裕間隙から溶融プラスチック
が洩出するのを防いでいる。
【0009】溶融プラスチック中の異物によって、金網
が目詰まりを起こすと、フィルタ装置出口部36に設け
た加熱器41を作動させる。これによってフィルタ装置
出口部36の金網23の周辺の間隙で固化していたプラ
スチックが溶融し、押出機11で加圧された溶融プラス
チックの一部が、金網23の周辺の間隙を通ってフィル
タ装置出口部36の方向に流れ、その流出する力によっ
て、金網も極くゆっくりと、たとえば1時間当り50m
mの速度で矢符26の方向に移動する。金網の移動が溶
融プラスチックの金網と交差する通路の径D、たとえば
50mmに達すると、加熱器41の作動を停止する。こ
れによってフィルタ装置出口部36内の溶融プラスチッ
クは固化し、以後の溶融プラスチックの洩出を防止す
る。
【0010】金網の目詰まりがどの程度のときに、金網
23を移動させるかは、溶融プラスチックの種類および
押出成形製品の種類によって異なるが、金網の上流側の
圧力が、ある範囲を超えたとき、たとえば常用圧力10
0kg/cm2 のとき150kg/cm2 となれば、自
動的に加熱器41を作動させ、たとえば50mm移動に
要する約1時間が経過すればその作動を止める。また金
網23移動時には、溶融プラスチックの種類によって、
フィルタ装置入口部33および出口部36の冷却水の量
を減らすか停止してもよい。フィルタ装置出口部36か
ら排出される金網23は、厚み方向の両側に固化プラス
チックが固着しているので適当な長さで切断破棄する。
【0011】金網23の幅は、押出機11の大きさによ
って決まるが、たとえば55〜100mmの範囲であ
り、その長さは特に制限がないが、巻いてフィルタ装置
21に供給するのが好ましく、この場合は10m前後と
なり、約1ケ月間連続運転できる。金網の網目は、綾畳
織で100〜150メッシュが好ましい。加熱器41の
容量も溶融プラスチックの種類と金網送り機構の大きさ
によって異なるが2〜3kwの電熱器を用いることが好
ましい。
【0012】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、押出成形
機を停止することなく、フィルタ用金網の目詰まり部を
移動して、常に目詰まりのない状態で押出成形機を長期
間連続して使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のフィルタ装置21付近の拡
大断面図である。
【図2】フィルタ装置21の平面図である。
【図3】押出成形機1の全体の系統図である。
【図4】従来技術のフィルタ装置21付近の拡大断面図
である。
【符号の説明】
1 押出成形機 3 スクリュー 6 金型 7 冷却装置 8 引張り装置 10 切断装置 11 押出機 21 フィルタ装置 23 金網 24 ブレーカプレート 31 フィルタ装置本体 32 カートリッジヒータ 33 フィルタ装置入口部 34,35,37〜40 冷却水通路 36 フィルタ装置出口部 41 加熱器

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出成形機のフィルタ装置において、フ
    ィルタ用金網の目詰まりが生じた際に、プラスチックス
    成形物の押出方向と直角に交わる方向に設けられた金網
    の排出方向にある加熱器を作動させ、溶融プラスチック
    の押出圧力によって、帯状の金網をその排出方向に1時
    間当り100mm以下の速度で一定時間移動し、移動後
    の金網を溶融プラスチックの濾過に用いることを特徴と
    する押出成形機のフィルタ装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0939073A (ja) * 1995-08-03 1997-02-10 Toray Ind Inc 熱可塑性樹脂フィルムの製造装置及び製造方法
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