JPH06278072A - 把持方法及び把持装置 - Google Patents

把持方法及び把持装置

Info

Publication number
JPH06278072A
JPH06278072A JP6704993A JP6704993A JPH06278072A JP H06278072 A JPH06278072 A JP H06278072A JP 6704993 A JP6704993 A JP 6704993A JP 6704993 A JP6704993 A JP 6704993A JP H06278072 A JPH06278072 A JP H06278072A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripping
work
plate
opening
gripped
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6704993A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Sato
順二 佐藤
Kazuaki Yamaguchi
和明 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP6704993A priority Critical patent/JPH06278072A/ja
Publication of JPH06278072A publication Critical patent/JPH06278072A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワーク等の被把持物を大きさや形状に応じて
容易に把持することができて、その出し入れ作業等を自
動化することができるようにする。 【構成】 支持アーム25の下面に一対の開閉可能な把
持体29,43を垂下状態で支持する。被把持物Wの大
きさ等に応じて第1の移動調節機構53により、両把持
体29,53を開閉方向と交差する方向へ一体的に移動
調節する。被把持物Wの大きさ等に応じて第2の移動調
節機構70により、いずれか一方の把持体43を他方の
把持体29に対して開閉方向へ移動調節する。被把持物
Wを両把持体29,43間に対応配置した状態で、把持
体29,43を閉成することによって、被把持物Wを把
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ワークを把持する場
合の把持方法及び把持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えばセラミック製の触媒担体を
焼成する際には、複数段の棚板を有するストッカを使用
し、このストッカ内に多数の触媒担体を収容した状態で
焼成を行っていた。この場合、触媒担体が壊れやすいセ
ラミックで形成されるとともに、大きさや形状が様々で
ある。しかもストッカ内の容積を有効に利用するため
に、触媒担体はストッカ内の狭い空間内に密集状態で収
容される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そのため、この従来方
法においては、ストッカへの触媒担体の出し入れを自動
化することができなかった。従って、従来では作業者が
手作業により、触媒担体を1個ずつストッカに出し入れ
しており、作業効率の点で好ましいものではなかった。
【0004】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的
は、セラミック製のワーク等の被把持物を大きさや形状
に応じて容易に把持することができて、その出し入れ作
業等を自動化することができる把持装置を提供すること
にある。
【0005】また、この発明の目的は、ストッカ等の狭
い箇所に対しても把持体を簡単に挿入して、ワーク等の
被把持物を容易に把持することができる把持装置を提供
することにある。
【0006】さらに、この発明の目的は、把持体の把持
面をワーク等の被把持物の外周にフィットさせて、被把
持物を確実に把持することができる把持装置を提供する
ことにある。 そして、この発明の目的は、把持体がワ
ーク等の被把持物に正確に対応配置されていなくても、
その被把持物を位置修正しながら確実に把持することが
できる把持装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の把持方法の発明では、ワーク等
の被把持物を対向する把持体により把持するのに際し、
ワークの大きさまたは形状等にあわせて、対向する把持
体を開閉方向と交差する方向へ一体的に移動調節し、把
持体の少なくとも一方を他方に対して開閉方向へ移動調
節することを要旨とする。
【0008】請求項2に記載の把持装置の発明では、対
向配置された開閉可能な一対の把持体と、それらの把持
体を開閉方向と交差する方向へ一体的に移動調節するた
めの第1の移動調節機構と、把持体のいずれか一方を他
方に対して開閉方向へ移動調節するための第2の移動調
節機構とを備えたものである。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項2に記
載の把持装置において、前記両把持体を支持アームに垂
下状態で支持し、少なくとも支持アームの先端側に位置
する把持体を、支持アームから垂下する作用位置と、支
持アームに沿って延びる退避位置とに移動可能にしたも
のである。
【0010】請求項4に記載の発明では、請求項2に記
載の把持装置において、前記両把持体を支持アームに垂
下状態で支持し、少なくとも一方の把持体の把持面を垂
下軸線の周りで変位可能にしたものである。
【0011】請求項5に記載の発明では、請求項2に記
載の把持装置において、前記把持体の内の少なくとも一
方の把持体を、開閉方向と交差する方向へ所定間隔をお
いて配置された一対の把持ローラにより構成したもので
ある。
【0012】
【作用】従って、この発明においては、ワーク等の被把
持物を把持する場合には、両把持体が開閉方向と交差す
る方向へ一体的に移動調節して、把持体を被把持物に対
し開閉方向と交差する方向の所定位置に対向配置する。
また、少なくとも一方の把持体を他方の把持体に対して
開閉方向に移動調節し、被把持物の大きさや形状に応じ
て両把持体間に所定の間隔を形成する。この状態で、把
持体を閉成させることにより、両把持体間で被把持物を
把持することができ、被把持物がセラミック製のワーク
等であっても、被把持物を大きさや形状に応じて容易に
把持して、その出し入れ作業等を自動化することができ
る。
【0013】把持体をストッカ等に挿入してワーク等の
被把持物と対向配置する場合には、少なくとも支持アー
ムの先端側に位置する把持体を、支持アームに沿って延
びる退避位置に移動させることができる。このため、ス
トッカ等の狭い箇所に対しても把持体を簡単に挿入する
ことができて、ワーク等の被把持物を容易に把持するこ
とができる。
【0014】把持体を閉成させてワーク等の被把持物を
把持する場合には、少なくとも一方の把持体の把持面が
垂下軸線の周りで変位して、その把持面が被把持物の外
周にフィットする。従って、把持体が被把持物に正確に
対応配置されていなくても、把持体の把持面を被把持物
の外周に容易にフィットさせることができて、被把持物
を確実に把持することができる。 把持体を閉成させて
ワーク等の被把持物を把持する場合には、被把持物が一
対の把持ローラ間に位置修正されながら、両ローラの外
周面に均等に接触される。このため、把持体が被把持物
に正確に対応配置されていなくても、その被把持物を位
置修正しながら確実に把持することができる。
【0015】
【実施例】以下、この発明をワーク出し入れシステムの
把持方法及び把持装置に具体化した一実施例を、図面に
基づいて詳細に説明する。
【0016】図2及び図3に示すように、作業室1は工
場内等に区画形成され、その内部中央には作業ロボット
2が設置されている。ワーク支持台3は作業室1内の一
側に配設され、その上面には例えばセラミック製のハニ
カム触媒担体等の被把持物としてのワークWが載置され
ている。ストッカ4は作業室1の開口部に移動可能に配
置され、その上部には複数の支柱5及び棚板6によって
複数のワーク収容部7が形成されている。
【0017】前記作業ロボット2は、基台8上に回動可
能に支持された本体9と、その本体9の一側に昇降可能
に突設された昇降アーム10と、その昇降アーム10に
回動可能に連結された回動アーム11とを備えている。
把持装置12は回動アーム11の先端に回動可能に装着
され、この把持装置12によってワークWが把持され
る。
【0018】設定変更装置13は前記作業室1内に配設
され、作業ロボット2の作動により把持装置12が設定
変更装置13に対向配置された状態で、この設定変更装
置13の作動により把持装置12の把持状態が設定変更
される。この設定変更装置13詳細は後述する。制御装
置14は作業室1の外側に設けられ、この制御装置14
により作業ロボット2の作動が制御される。
【0019】そして、前記把持装置12にてワークWが
把持されるとともに、作業ロボット2の作動にて把持装
置12がワーク支持台3とストッカ4との間で移動され
ることにより、ワークWがワーク支持台3とストッカ4
との間で出し入れされる。また、ストッカ4の各ワーク
収容部7に複数のワークWが収容された状態で、ストッ
カ4が焼成炉等の加工装置に移動されて、ワークWに対
し焼成等の所定の加工が施される。
【0020】次に、前記把持装置12について詳述する
と、図1、図4及び図5に示すように、取付基板17は
平面ほぼ台形状に形成され、その中央部には前記回動ア
ーム11に連結するための連結孔18が形成されてい
る。3個のセンサ19,20,21は取付基板17の基
端に配設され、その検出部がそれぞれ側方、前方及び下
方に向けられている。そして、把持装置12が前記スト
ッカ4のワーク収容部7に挿入される前に、ストッカ4
の支柱5や棚板6の位置をこれらのセンサ19,20,
21にて検出し、把持装置12やワークWが支柱5、棚
板6等に接触しないようになっている。
【0021】複数対の支持レール22,23は前記取付
基板17の先端上面に所定間隔おきで敷設され、取付基
板17の幅方向へ平行に延びている。1つの固定支持ア
ーム24は取付基板17の上面中央に固定配置され、取
付基板17の先端から長手方向に延出されている。複数
の可動支持アーム25は一対の前記支持レール22,2
3上にそれぞれ移動可能に支持され、固定支持アーム2
4の両側において、取付基板17の先端から長手方向へ
平行に延出されている。
【0022】図1、図4及び図7〜図10に示すよう
に、回動板26は前記各支持アーム24,25の先端に
水平方向へ延びる回動軸27を介して回動可能に支持さ
れている。支持板28は各回動板26の先端面に取り付
けられている。そして、取付基板17の幅方向の両側に
位置する支持板28ほど両側方へ長く延長されている。
把持体としての把持板29は各支持板28の下面に垂直
方向へ延びる支軸30を介して回動可能に支持され、そ
の内側面にはゴム等の摩擦係数の大きな弾性材料よりな
る凹状の把持面31が設けられている。
【0023】一対のスプリングピン32は前記把持板2
9と対応するように、各支持板28の先端下面に所定間
隔をおいて垂下固定されており、このスプリングピン3
2はゴム等の弾性材料から形成されている。そして、こ
のスプリングピン32が把持板29の外面に係合するこ
とによって、通常は把持板29が図10に示す中立位置
に回動保持されるようになっている。
【0024】回動用シリンダ33は各支持アーム24,
25の先端側部に取り付けられ、そのピストンロッド3
4が連結体35及び回動レバー36を介して回動軸27
にそれぞれ連結されている。そして、この回動用シリン
ダ33により回動板26が各別に回動されて、各把持板
29が図4及び図9に実線で示すように支持アーム2
4,25から垂下した作用位置と、同図に鎖線で示すよ
うに支持アーム24,25の下面に沿って延びる退避位
置とに回動配置される。
【0025】図1、図4、図5及び図8に示すように、
上部ガイドレール39は前記各支持アーム24,25の
下面に敷設され、支持アーム24,25の長手方向に延
びている。移動板40は各支持アーム24,25の上部
ガイドレール39にそれぞれ移動可能に支持されてい
る。支持板41は各移動板40の先端下面に取り付けら
れ、取付基板17の幅方向の両側に位置する支持板41
ほど両側方へ長く延長されている。
【0026】一対の支持軸42は前記各支持板41の先
端下面に取付基板17の幅方向へ所定間隔をおいて垂設
されている。把持体としての一対の把持ローラ43は各
支持軸42に回転可能に支持され、前記把持板29に対
して開閉可能に対向配置されている。把持ベルト44は
一対の把持ローラ43間にそれぞれ掛装され、ゴム等の
摩擦係数の大きな柔軟弾性材料から形成されている。
【0027】一対の下部ガイドレール45は前記取付基
板17の下部上面に敷設され、前記上部ガイドレール3
9と平行に延びている。移動調節板46は下部ガイドレ
ール45上に移動可能に支持され、その上面にはガイド
溝47が上下のガイドレール39,45と直交する方向
に延長形成されている。複数の取付板48は各支持アー
ム24,25の上部ガイドレール39に移動可能に支持
され、ガイド溝47に移動可能に係合されている。
【0028】開閉用シリンダ49は前記各取付板48に
取り付けられ、そのピストンロッド50が移動板40に
それぞれ連結されている。そして、前記移動調節板46
が移動されたとき、開閉用シリンダ49を介して移動板
40が同方向に移動されて、図4に破線で示すように、
把持ローラ43がワークWの外周面と近接する位置に移
動配置される。また、この状態で開閉用シリンダ49が
作動されることにより、把持ローラ43がワークW側に
移動されて、その把持ローラ43と把持板29との間で
ワークWが把持される。
【0029】図1、図5及び図6に示すように、第1の
移動調節機構53は前記取付基板17上に配設されてい
る。そして、この第1の移動調節機構53によって、各
可動支持アーム25が取付基板17の幅方向に移動さ
れ、把持板29及び把持ローラ43が開閉方向と交差す
る方向へ一体的に移動調節される。
【0030】すなわち、3本のネジ棒54,55,56
は軸受57を介して前記取付基板17上に回転可能に支
持され、それらの両端には互いに逆向きのネジ部が形成
されている。ナット体58,59,60は各可動支持ア
ーム25の下面に固定され、ネジ棒54,55,56の
ネジ部に螺合されている。回転板61は各ネジ棒54,
55,56の端部に固定され、それらの外周には一対の
係合突起62が形成されている。
【0031】駆動板63は前記作業室1内の設定変更装
置13に回転駆動可能に設けられ、その表面には一対の
駆動ピン64が突設されている。そして、把持装置12
が設定変更装置13と対応する位置に移動されたとき、
回転板61の係合突起62に駆動板63の駆動ピン64
が係合される。この状態で、駆動板63が図示しないモ
ータにより回転されることにより、回転板61を介して
ネジ棒54,55,56が回転され、可動支持アーム2
5が移動されて、各可動アーム25の配列ピッチが調節
される。
【0032】検出片65は一対のネジ66によって一側
寄りに位置する3つの可動支持アーム25の基端縁に取
り付けられ、長孔67の範囲で取付位置を調節すること
ができる。3個のセンサ68は検出片65に対応するよ
うに、取付金具69を介して取付基板17上に配設され
ている。そして、可動支持アーム25の移動に伴いいず
れかの検出片65がセンサ68のひとつまたは複数と対
応して、原点位置が検出されるとともに、ロータリーエ
ンコーダにより移動位置が検出される。
【0033】図1及び図5に示すように、第2の移動調
節機構70は前記取付基板17上に配設されている。そ
して、この第2の移動調節機構70によって移動調節板
46が移動され、開閉用シリンダ49及び移動板40等
を介して、各把持ローラ43が開閉方向へ一体的に移動
調節される。
【0034】すなわち、ネジ棒71は前記上下のガイド
レール39〜45と平行に延びるように、その取付基板
17の中央に回転可能に支持されている。ナット体72
は移動調節板46の上面に固定され、ネジ棒71のネジ
部に螺合されている。回転軸73はネジ棒71と直交す
る方向へ延びるように、軸受74を介して取付基板17
上に回転可能に支持され、その内端が傘歯車75,76
を介してネジ棒71に作動連結されている。回転板77
は回転軸73の外端に固定され、その外周には一対の係
合突起78が形成されている。
【0035】駆動板79は前記作業室1内の設定変更装
置13に回転駆動可能に設けられ、その表面には一対の
駆動ピン80が突設されている。そして、把持装置12
が設定変更装置13と対応する位置に移動されたとき、
回転板77の係合突起78か駆動板79の駆動ピン80
に係合される。この状態で、図示しないモータにより駆
動板79が回転されることにより、回転板77を介して
回転軸73が回転され、ネジ棒71及びナット体72を
介して移動調節板46が移動される。
【0036】次に、前記のように構成されたワーク出し
入れシステムの把持装置について動作を説明する。さ
て、この把持装置12によりセラミック製の触媒担体等
のワークWを把持して、ワーク支持台3とストッカ4と
の間で出し入れする場合には、まず、把持装置12が設
定変更装置13と対応する位置に移動配置される。この
状態で、設定変更装置13側の駆動板63,79の回転
により、第1の移動調節機構53及び第2の移動調節機
構70が作動される。
【0037】そして、固定支持アーム24が固定位置を
保持した状態で、第1の移動調節機構53により、各可
動支持アーム25が取付基板17の幅方向に移動され、
把持板29及び把持ローラ43が開閉方向と交差する方
向へ一体的に移動調節される。また、第2の移動調節機
構70によって移動調節板46が移動され、開閉用シリ
ンダ49及び移動板40等を介して、各把持ローラ43
が開閉方向へ一体的に移動調節される。
【0038】従って、ワークWの大きさや形状に応じ
て、各支持アーム24,25上の把持板29及び把持ロ
ーラ43を、取付基板17の幅方向へ所定間隔おきに配
置することができる。また、ワークWの大きさや形状に
応じて、各把持板29と把持ローラ43との間に所定の
間隔を形成することができる。
【0039】この調節設定状態で、作業ロボット2によ
り把持装置12がワーク支持台3またはストッカ4と対
応する位置に移動され、図4に鎖線で示すように、把持
板29と把持ローラ43との間にワークWが介装配置さ
れる。このとき、図4及び図9に鎖線で示すように、回
動用シリンダ33により把持板29が支持アーム24,
25に沿って延びる退避位置に回動配置すれば、ワーク
Wの形状や大きさが変わってもワークWとの干渉を確実
に避けることができる。しかも、この退避位置への回動
配置により、ストッカ4の棚板6間の狭いワーク収容部
7における棚板6とワークWとの間の隙間等に対して
も、把持板29を簡単に挿入してワークWと対向させる
ことができる。
【0040】その後、図4及び図9に実線で示すよう
に、回動用シリンダ33により把持板29が支持アーム
24,25から垂下した作用位置に回動配置されて、ワ
ークWの外周に接合される。この状態で、開閉用シリン
ダ49の作動により、移動板40が取付基板17の先端
側に移動されて、把持ローラ43がワークW側に移動さ
れ、把持ローラ43と把持板29との間でワークWが把
持される。
【0041】このとき、把持板29が支持板28に対し
て回動可能に取り付けられるとともに、把持板29の把
持面31が凹状に形成されている。そのため、把持板2
9がワークWに対して正確に対応配置されていなくて
も、把持板29がワークW側へ指向するように回動変位
して、把持面31をワークWの外周に容易にフィットさ
せることができる。従って、把持板29とワークWとの
対応位置に若干のずれがあっても、ワークWを確実に把
持することができる。
【0042】また、前記把持板29に対応して一対の把
持ローラ43が設けられ、両把持ローラ43間に把持ベ
ルト44が掛装されている。このため、把持板29と把
持ローラ43との間でワークWを把持する際に、把持ロ
ーラ43がワークWに対して正確に対応配置されていな
くても、ワークWが一対の把持ローラ43間の中間位置
側に位置修正されながら、両ローラ43の外周面に均等
に接触される。従って、把持ローラ43とワークWとの
対応位置に若干のずれがあっても、ワークWを位置修正
しながら確実に把持することができる。
【0043】さらに、図8に示すように、ワークWの挟
持状態においては、把持ベルト44がワークWの外周面
に対し広範囲に亘って接触する。このため、把持ローラ
43側におけるワークWの接触面積を大きく確保するこ
とができて、単位面積あたりの接触圧を低くできる。従
って、ワークWが破損し易いものであっても、その破損
を防止できる。
【0044】従って、この実施例のワーク出し入れシス
テムの把持装置によれば、ワークWがセラミック製の触
媒担体等の壊れやすい物体であっても、ワークWを大き
さや形状に応じて容易に把持することができる。そのた
め、ワーク支持台3とストッカ4との間におけるワーク
Wの出し入れ作業を、作業ロボット2等で自動化するこ
とができる。
【0045】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、この発明の趣旨から逸脱しない範
囲で、次のように任意に変更して具体化することも可能
である。 (1)開閉可能な一対の把持体を共に把持板29で構成
し、両支持板29を垂直軸線の周りで回動変位できるよ
うに構成すること。 (2)開閉可能な一対の把持体を共に把持板29で構成
し、両把持板29を支持アーム24,25から垂下した
作用位置と、支持アーム24,25に沿って延びる退避
位置とに移動配置できるように構成すること。 (3)開閉可能な一対の把持体をそれぞれ一対の把持ロ
ーラ43で構成し、各対の把持ローラ43間に把持ベル
ト44を掛装すること。 (4)一対の把持ローラ43間の把持ベルト44を省略
すること。 (5)把持体の開閉方向への移動調節を、両方の把持体
の移動、あるいは前記実施例とは逆に、把持板29の移
動により行うように構成すること。
【0046】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、次のような優れた効果を奏する。すなわ
ち、セラミック製のワーク等の被把持物を大きさや形状
に応じて容易に把持することができて、その出し入れ作
業等を自動化することができる。
【0047】また、ストッカ等の狭い箇所に対しても把
持体を簡単に挿入して、ワーク等の被把持物を容易に把
持することができる。さらに、把持体の把持面をワーク
等の被把持物の外周にフィットさせて、被把持物を確実
に、かつ被把持物の破損が生じることなく把持すること
ができる。しかも、把持体がワーク等の被把持物に正確
に対応配置されていなくても、その被把持物を位置修正
しながら確実に把持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明をワーク出し入れシステムにおける把
持方法及び把持装置に具体化した一実施例を示す平面図
である。
【図2】そのワーク出し入れシステムの全体を示す正面
図である。
【図3】同じくワーク出し入れシステムの横断面図であ
る。
【図4】把持装置の先端部の構成を拡大して示す要部正
面図である。
【図5】その把持装置の中間部の構成を拡大して示す要
部正面図である。
【図6】同じく把持装置の中間部の構成を示す要部平面
図である。
【図7】把持装置の先端側の把持板の配列構成を拡大し
て示す側面図である。
【図8】図4のA−A線における部分拡大断面図であ
る。
【図9】図7のB−B線における部分拡大断面図であ
る。
【図10】図9のC−C線における部分断面図である。
【符号の説明】
2…作業ロボット、4…ストッカ、12…把持装置、1
3…設定変更装置、24…固定支持アーム、25…可動
支持アーム、26…回動板、28…支持板、29…把持
体としての把持板、30…支軸、31…把持面、33…
回動用シリンダ、40…移動板、41…支持板、43…
把持体としての把持ローラ、44…把持ベルト、46…
移動調節板、49…開閉用シリンダ、53…第1の移動
調節機構、54…ネジ棒、55…ネジ棒、56…ネジ
棒、61…回転板、63…駆動板、70…第2の移動調
節機構、71…ネジ棒、73…回転軸、77…回転板、
79…駆動板、W…被把持物としてのワーク。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワーク等の被把持物を対向する把持体に
    より把持するのに際し、被把持物の大きさまたは形状等
    にあわせて、対向する把持体を開閉方向と交差する方向
    へ一体的に移動調節し、把持体の少なくとも一方を他方
    に対して開閉方向へ移動調節することを特徴とした把持
    方法。
  2. 【請求項2】 対向配置された開閉可能な一対の把持体
    と、それらの把持体を開閉方向と交差する方向へ一体的
    に移動調節するための第1の移動調節機構と、把持体の
    少なくとも一方を他方に対して開閉方向へ移動調節する
    ための第2の移動調節機構とを備えたことを特徴とする
    把持装置。
  3. 【請求項3】 前記両把持体を支持アームに垂下状態で
    支持し、少なくとも支持アームの先端側に位置する把持
    体を、支持アームから垂下する作用位置と、支持アーム
    に沿って延びる退避位置とに移動可能にしたことを特徴
    とする請求項2に記載の把持装置。
  4. 【請求項4】 前記両把持体を支持アームに垂下状態で
    支持し、少なくとも一方の把持体の把持面を垂下軸線の
    周りで変位可能にしたことを特徴とする請求項2に記載
    の把持装置。
  5. 【請求項5】 前記把持体の内の少なくとも一方の把持
    体を、開閉方向と交差する方向へ所定間隔をおいて配置
    された一対の把持ローラにより構成したことを特徴とす
    る請求項2に記載の把持装置。
JP6704993A 1993-03-25 1993-03-25 把持方法及び把持装置 Pending JPH06278072A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6704993A JPH06278072A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 把持方法及び把持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6704993A JPH06278072A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 把持方法及び把持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06278072A true JPH06278072A (ja) 1994-10-04

Family

ID=13333604

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6704993A Pending JPH06278072A (ja) 1993-03-25 1993-03-25 把持方法及び把持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06278072A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255805A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Thk Co Ltd ロボットハンド

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50159045A (ja) * 1974-06-15 1975-12-23
JPS63157382A (ja) * 1986-12-22 1988-06-30 Hitachi Electronics Eng Co Ltd デイスク部材のチヤツク装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50159045A (ja) * 1974-06-15 1975-12-23
JPS63157382A (ja) * 1986-12-22 1988-06-30 Hitachi Electronics Eng Co Ltd デイスク部材のチヤツク装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006255805A (ja) * 2005-03-15 2006-09-28 Thk Co Ltd ロボットハンド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5281194A (en) Magazine for tools and/or workpiece with removing device
KR102157427B1 (ko) 기판 반송 로봇 및 기판 처리 시스템
US8788089B2 (en) Unloading system
US7234913B2 (en) Fast swapping station for wafer transport
JP6616918B2 (ja) ワーク供給装置
US20190337730A1 (en) Workpiece inverting device
CN110155721A (zh) 传输机械臂
EP3061562B1 (en) Tool magazine
JP3069575B2 (ja) 縦型熱処理装置
JPH06278072A (ja) 把持方法及び把持装置
CN217344549U (zh) 一种箱体边缘加工装置
JPH04169659A (ja) 天井施工ロボット及び天井施工方法
JPS61140148A (ja) 物品の移載装置
JPH0329083Y2 (ja)
JPH06271062A (ja) 吊下げ板状体の取外し、移載装置
JPH11239937A (ja) パレットクランプ装置
JP2019206036A (ja) ワーク供給装置
CN213971247U (zh) 四爪机构
CN215902410U (zh) 一种清洗机的夹爪装置
JPH0224594Y2 (ja)
KR19990072289A (ko) 판상체의취급장치
JPS6076929A (ja) チヤツクユニツト
JPH0641698Y2 (ja) 板材加工機におけるクランプ装置
CN215902409U (zh) 一种清洗机的夹持装置
CN220548250U (zh) 一种变位机及多功能夹具