JPH06277662A - 超純水製造装置 - Google Patents

超純水製造装置

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JPH06277662A
JPH06277662A JP6998493A JP6998493A JPH06277662A JP H06277662 A JPH06277662 A JP H06277662A JP 6998493 A JP6998493 A JP 6998493A JP 6998493 A JP6998493 A JP 6998493A JP H06277662 A JPH06277662 A JP H06277662A
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JP
Japan
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water
exchange resin
treated
ultrapure water
treatment
Prior art date
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Pending
Application number
JP6998493A
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English (en)
Inventor
Kazuhiko Kawada
和彦 川田
Jun Tanaka
順 田中
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Organo Corp
Original Assignee
Organo Corp
Japan Organo Co Ltd
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Publication date
Application filed by Organo Corp, Japan Organo Co Ltd filed Critical Organo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 TOC以外の水質を低下させずに維持した状
態で超純水のTOCを減少させる。 【構成】 被処理水3をH形強酸性陽イオン交換樹脂
と、OH形強塩基性陰イオン交換樹脂と、アンバーソー
ブXE−572とを混合した第1処理部1に通水し、次
いで少なくともOH形強塩基性陰イオン交換樹脂を充填
した第2処理部に通水して処理水9を取り出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子産業等で用いる超純
水製造装置に関し、更に詳述すれば、例えば超純水製造
システムの2次系に組込むことにより、超純水のTOC
を効果的に低減させることのできる超純水製造装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】イオン交換樹脂は、金属イオン等の陽イ
オンや陰イオン、シリカなどを除去する能力に優れてい
る。しかし、この樹脂からは微量の有機物の溶出があ
り、このため微量の有機物等を問題とする超純水の領域
では水中の全有機炭素(TOC)を増大させるものとし
て問題になっている。超純水製造装置の2次系の中にも
イオン交換樹脂は、イオンの除去用として利用されてい
るが、前記の様にTOCを増大させるという問題を生じ
させている。そこで、このTOCを低減させるために、
イオン交換樹脂と粒状活性炭を混合した層に被処理水を
通水する方法が考え出された(特開昭63−97284
号)。
【0003】しかしこの場合、TOCはある程度低減さ
せることができるがまだ十分ではなく、かつ活性炭は金
属イオン、無機イオンを含有しているため、これらが水
に溶出して水の抵抗率を低下させる問題が新たに生じて
いる。
【0004】また、巨大多孔性合成重合体を部分的熱分
解した特殊な炭素状の吸着剤(アンバーソーブ、ローム
・アンド・ハース社製、特公昭63−17485号、U
SP.4,839,331号)と、陽及び陰イオン交換
樹脂とを混合したものを用いた純水製造装置がUSP.
4,430,226号には開示されている。しかし、こ
の場合には、上記活性炭の場合のような金属イオン等の
陽イオンの溶出はほとんどないものの、吸着剤の母体で
ある上記多孔性合成重合体に由来する炭素やイオウ原子
を含む陰イオンが処理水に混入する問題があり、更にT
OCの除去性能の点でもまだ充分とは言えないという問
題があった。
【0005】更に、被処理水をH形強酸性陽イオン交換
樹脂、OH形強塩基性陰イオン交換樹脂、及び粒状活性
炭の混合物層に通水し、次いでH形強酸性陽イオン交換
樹脂及びOH形強塩基性陰イオン交換樹脂の混合物層に
通水する構成の純水製造装置も提案されている(実開平
3−43396号)。しかし、この場合にも上記混合物
層から漏出する微量のTOC成分が後段の混合樹脂層で
充分除去されず、更に前段の活性炭が破砕されて活性炭
の微粒子を水中に放出し易く、このため水質劣化を生じ
やすい等の問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、各種イオ
ン等の他の成分の濃度を上昇させることなく、特に現在
の抵抗率を維持しながら、TOCを可及的に低減させる
ことのできる純水製造装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、H形強酸性陽イオン交換樹脂とO
H形強塩基性陰イオン交換樹脂と炭素状吸着剤との混合
層を有する第1処理部と、前記第1処理部の流出部側に
連結された少なくともOH形強塩基性陰イオン交換樹脂
を有する第2処理部とを有し、前記第1処理部の流入部
に供給された被処理水が、まず第1処理部、次いで第2
処理部で順次処理された後、第2処理部の流出部から取
り出されるように超純水製造装置を構成するものであ
る。
【0008】以下、本発明を図面を参照して詳細に説明
する。
【0009】図1(A)は本発明の超純水製造装置の一
例を示すフロー図で、図中1は第1処理部、2は第2処
理部である。第1処理部1には、図示されていないが、
H形強酸性陽イオン交換樹脂と、OH形強塩基性陰イオ
ン交換樹脂と、後述するような特殊な炭素状吸着剤との
混合物が充填され、これにより混合層が形成されてい
る。
【0010】イオン交換樹脂は公知のものが使用でき
る。陽イオン交換樹脂と陰イオン交換樹脂の混合比は特
に制限はないが一般に体積基準で4:1〜1:4とする
ことが好ましい。
【0011】本発明に用いる炭素状吸着剤は巨大多孔性
合成重合体の部分的熱分解粒子からなるもので、上記部
分的熱分解重合体粒子は、スルホネート、カルボキシ
ル、アミン、ハロゲン、酸素、スルホン酸塩、カルボン
酸塩及び四級アミン塩から成る群から選ばれた炭素固定
成分を含有し、かつエチレン系不飽和単量体の1種また
はそれ以上、または縮合して巨大多孔性重合体を生じ得
る単量体またはこれらの混合物から誘導される巨大多孔
性合成重合体を、不活性雰囲気中で、約300〜約90
0℃の制御された熱分解にかけることによりつくられ、
しかも上記部分的熱分解重合体粒子は、(a)少なくと
も85重量%の炭素、(b)巨大気孔が有効平均孔径約
50〜約100000Åを有する多峯型気孔分布および
(c)炭素対水素原子比約1.5:1〜約20:1を有
するもので(特公昭63−17485号)、具体的には
ローム・アンド・ハース社製のアンバーソーブ(商品
名)が使用できる。例えばアンバーソーブXE−57
2,XE−563,XE−564,XE−575,XE
−348F等が好ましい。
【0012】前記陰、及び陽イオン交換樹脂の合量と、
炭素状吸着剤との混合比は特に制限はないが、体積基準
で20:1〜5:1程度が好ましい。
【0013】第2処理部2には、図示していないがOH
形強塩基性陰イオン交換樹脂、又はOH形強塩基性陰イ
オン交換樹脂とH形強酸性陽イオン交換樹脂との混合樹
脂が充填されている。陽イオン交換樹脂は必ずしも必須
のものではなく、適宜必要に応じて必要量を混合すれば
よい。
【0014】第1処理部1の樹脂層の充填量と、第2処
理部2のイオン交換樹脂の割合は体積基準で19:1〜
4:1の範囲とすることが望ましく、少なくとも第1処
理部1の充填量よりも第2処理部2の樹脂の充填量を少
なくし、第1処理部1の通水流速より第2処理部2の通
水流速の方が大きくなるようにすることが好ましい。
【0015】上記装置において、被処理水3は第1流入
部4から上記の第1処理部1に流入してここで被処理水
中の陰、及び陽イオンがイオン交換樹脂で除去されると
共に、炭素状吸着剤によって被処理水中に初めから溶存
するTOC成分あるいはイオン交換樹脂から溶出するT
OC成分が除去される。上記処理のなされた第1処理水
5は第1処理部1の第1流出部6から流出し、次いで第
2流入部7から第2処理部2内に送られる。次いで、第
2処理部2内に充填された陰イオン交換樹脂と接触し、
前記炭素状吸着剤から溶出すると考えられる微量のスル
ホン酸やカルボン酸等の陰イオンが除去される。このよ
うにして第2処理部2で処理された第1処理水5は第2
流出部8から処理水9として取り出される。
【0016】この場合、従来の活性炭は各種の金属イオ
ン等を含有しているが、炭素状吸着剤はこのようなイオ
ンの含量が少ないので、得られる処理水はその抵抗率等
の他の性状はそのまま維持しているが、TOCは著しく
低いものである。
【0017】なお、被処理水としては、市水等の原水を
直接、あるいは当該原水を逆浸透膜装置で処理した脱塩
水、あるいは当該原水を通常のイオン交換装置で処理し
た純水あるいは濾過等の前処理装置、逆浸透膜装置、イ
オン交換装置などを組合せた純水製造装置で得られる純
水等を用いることができるが、上記装置は超純水製造装
置の2次系に組込まれて使用されると、特に高性能を発
揮するものである。
【0018】図1(B)は本発明の超純水製造装置の他
の構成を示すフロー図で、この例にあっては、第1処理
部1と第2処理部2とが直接連結され、一体の構成をな
している。その他の構成は、前記と同様であるので、同
一部分に同一参照符号を付してその説明を省略する。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明す
る。
【0020】(実施例1)TOC3.29ppb、抵抗
率が12.40MΩcmの水を原水として超純水を以下
の方法で製造した。
【0021】H形強酸性陽イオン交換樹脂とOH形強塩
基性陰イオン交換樹脂の混床樹脂(オルガノ(株)EG
4)と、アンバーソーブXE−572を体積比9:1で
混合し、充填してなる第1処理部にSV50で原水を通
水して第1処理水を得た。続いてEG4を充填してなる
第2処理部にSV500でこの第1処理水を通水して処
理水を得た。処理水の水質測定結果を表1に示した。
【0022】(実施例2)EG4とアンバーソーブXE
−572とを体積比で9:1に混合したものに実施例1
で用いた原水と同じ原水をSV50で通水して第1処理
水を得た。この第1処理水をOH形強塩基性陰イオン交
換樹脂アンバーライトIRA−402BLにSV500
で通水して処理水を得た。結果を表1に示した。
【0023】(比較例1)実施例1で用いた原水と同じ
原水をEG4にSV50で通水した。結果を表1に示し
た。
【0024】(比較例2)EG4とアンバーソーブXE
−572とを体積比で9:1となるように混合し、これ
に実施例1で用いた原水と同じ原水をSV50で通水し
た。結果を表1に示した。
【0025】(比較例3)EG4と、球状ピッチ活性炭
(BAC G クレハ化学(株)製)とを体積比で9:
1で混合し、これに上記原水をSV50で通水し、次い
でEG4にSV500で通水して処理水を得た。結果を
表1に示した。
【0026】
【表1】 表1から明らかなごとく、本発明の装置によれば、比較
例1および比較例3の装置に較べて抵抗率において同等
であるものの、TOC濃度においてより低減された処理
水を得ることができ、また比較例2との比較では、TO
C濃度はほぼ同等であるものの抵抗率においてより高純
度の処理水を得ることができ、結果としては抵抗率およ
びTOC濃度の両面において極めて高品質の処理水を得
ることができた。
【0027】
【発明の効果】本発明の超純水製造装置は上記のように
構成したので、 1.処理水のTOCを低減し、他の水質、特に抵抗率を
高水準に維持できる。 2.イオン交換樹脂に比べて混合するアンバーソーブの
量は少なくて良いので、既存の装置に比べてほとんど大
型化のおそれがない。 3.使用するイオン交換樹脂自体の樹脂量の増加は、2
0%程度で済むので既存装置と通水条件が大幅に変動し
ない。 等の長所を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超純水製造装置の構成例を示すフロー
図である。
【符号の説明】
1 第1処理部 2 第2処理部 3 被処理水 4 第1流入部 5 第1処理水 6 第1流出部 7 第2流入部 8 第2流出部 9 処理水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 H形強酸性陽イオン交換樹脂とOH形強
    塩基性陰イオン交換樹脂と炭素状吸着剤との混合層を有
    する第1処理部と、前記第1処理部の流出部側に連結さ
    れた少なくともOH形強塩基性陰イオン交換樹脂を有す
    る第2処理部とを有し、前記第1処理部の流入部に供給
    された被処理水が、まず第1処理部、次いで第2処理部
    で順次処理された後、第2処理部の流出部から取り出さ
    れるように構成したことを特徴とする超純水製造装置。
JP6998493A 1993-03-29 1993-03-29 超純水製造装置 Pending JPH06277662A (ja)

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JP6998493A JPH06277662A (ja) 1993-03-29 1993-03-29 超純水製造装置

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ID=13418447

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011098267A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Japan Organo Co Ltd 純水製造システムおよび純水製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011098267A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Japan Organo Co Ltd 純水製造システムおよび純水製造方法

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