JPH06276995A - 調味料素材の製造方法 - Google Patents

調味料素材の製造方法

Info

Publication number
JPH06276995A
JPH06276995A JP5071691A JP7169193A JPH06276995A JP H06276995 A JPH06276995 A JP H06276995A JP 5071691 A JP5071691 A JP 5071691A JP 7169193 A JP7169193 A JP 7169193A JP H06276995 A JPH06276995 A JP H06276995A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exchange resin
cation exchange
seasoning material
acidic cation
weakly acidic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5071691A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohisa Kuroda
素央 黒田
Katsumi Ohata
克己 大畑
Tetsuji Shimizu
哲二 清水
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ajinomoto Co Inc filed Critical Ajinomoto Co Inc
Priority to JP5071691A priority Critical patent/JPH06276995A/ja
Publication of JPH06276995A publication Critical patent/JPH06276995A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Seasonings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 コク味・複雑感の付与に有効な新規調味料素
材を得る。 【構成】 甜菜廃糖蜜または甜菜糖製造時に生成するイ
オン交換樹脂再生廃液から、強酸性陽イオン交換樹脂お
よび弱酸性陽イオン交換樹脂を用いて、アミノ酸に富
み、かつ無機塩類の少ない調味料素材を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、甜菜糖製造時に生成す
る廃糖蜜またはイオン交換樹脂再生廃液を原料とした、
コク味・複雑感付与機能を有する調味料素材の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】甜菜糖製造時に生成する廃糖蜜および樹
脂再生廃液は、主として、発酵原料、飼料等に用いられ
ている。 これらの素材を調味料として用いている例も
見られるが、糖含量が高く、また、カリウムや亜硝酸塩
等の無機塩類を多量に含んでいるので、調味料としての
利用には制限されているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、廃糖蜜ある
いは樹脂再生液の高度有効利用を目的として、アミノ酸
を多量に含む調味料を製造を行うためになされたもので
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
の解決につき鋭意工夫を重ねた結果、廃糖蜜あるいは樹
脂再生液について、陽イオン交換樹脂に通液・溶出する
ことにより、アミノ酸を多量に含み、無機塩類の少ない
調味料素材を得ることができるという知見に至った。
【0005】原料廃糖蜜またはその樹脂再生液を陽イオ
ン交換樹脂で処理するには、具体的には以下の方法で行
う。 まず、甜菜糖生産時に生成する甜菜糖蜜または樹
脂再生液を、好ましくはpH2.0以下に調整した後に、
Na+型の強酸性陽イオン交換樹脂に通液し、上記原料
に含まれるアミノ酸を吸着させる。 このときのpHは
2.0以下であれば、全てのアミノ酸は吸着するが、よ
り望ましくは1.0以下がよい。吸着に使用される樹脂
としては、SO3 -基を交換基として持つ、例えば三菱化
成(株)製「ダイヤイオンSK−104〜116」、
デュオライト社製「Duolite C-25」、ローム・アンド・
ハース社製「アンバーライトIR118、IR120
B、IR124」などがあるが、これらに限定されな
い。
【0006】次にカラムを水によって洗浄した後、0.05
〜2.0NのNaOHにより溶出を行う。 この際、予め強
酸性陽イオン交換樹脂の後に、H+型の弱酸性陽イオン
交換樹脂を連結させることによって、強酸性陽イオン交
換樹脂からの溶出液中のアミノ酸画分から、ナトリウム
やカリウム等のイオンを除去することが可能である。弱
酸性陽イオン交換樹脂の溶出液のpHが5.0〜13.
5、望ましくは8.0〜13.0になるまでの画分を分
取する。 この操作で用いる弱酸性陽イオン交換樹脂と
しては、COO-基を交換基として持つ、たとえばロー
ム・アンド・ハース社製の「アンバーライトIRC−5
0」、 三菱化成(株)製「ダイヤイオンWK−10、
WK−11、WK−20」などがあるが、これらに限定
されるものではない。
【0007】得られた画分について減圧濃縮、乾燥する
ことにより、アミノ酸を多量に含み、無機塩類含量の低
い表記調味料素材を得る。 また、濃縮後の液につい
て、活性炭または両性イオン交換樹脂や微弱塩基性陰イ
オン交換樹脂などの吸着樹脂を用いて脱色・脱臭するこ
とにより、着色度が低く、香気の改善された調味料を得
ることも可能である。
【0008】
【実施例1】イオン交換樹脂再生廃液(濃縮液;水分45
%)5kgを水で10倍希釈した後に、35%塩酸でp
Hを1.0に調整した。 この液を、予めNa+型に調
整した強酸性陽イオン交換樹脂「Duolite C-25」(カラ
ム容量15L)に通液した。カラムを水30Lにて洗浄
した後に、 H+型弱酸性陽イオン交換樹脂「Amberlit
e IRC-50」(カラム容量1.5L)を連結させた。 そ
の後、0.85N水酸化ナトリウム 30Lで溶出操作
を行い、溶出される画分の分取を開始した。弱酸性イオ
ン交換樹脂から溶出される溶離液のpHが12.0に達
するまでの画分を分取した。 得られた画分について、
減圧濃縮を行い、濃縮液5Lに活性炭400gを加え
て、65℃で90分間攪はんした。 吸引濾過により、
活性炭を除去した後、噴霧乾燥を行い、本発明の調味料
粉末を約300g得た。 得られた調味料粉末の一般分
析結果を表1に示す。
【0009】
【表1】
【0010】
【実施例2】実施例1のように得られた調味料粉末につ
いて、市販コンソメスープに添加し、官能評価を実施し
た。 配合比は下記の配合に従って行った。 配合 味の素KKコンソメ顆粒 20g 本発明調味料粉末 0.5g 水(湯) 1L 対照として、無添加コンソメスープを用いた。 2種類
のスープについて、二点比較法で味覚パネル20名によ
る官能評価を実施した。 結果を表2に示す。
【0011】
【表2】
【0012】
【発明の効果】以上のように示した方法により、甜菜糖
製造時に生成する甜菜廃糖蜜あるいは樹脂再生廃液か
ら、コク味・複雑感を付与する調味料素材を得ることが
可能であった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】甜菜糖の製造時において生成する廃糖蜜ま
    たはイオン交換樹脂再生廃液を原料を陽イオン交換樹脂
    で処理することを特徴とした、調味料素材の製造方法。
  2. 【請求項2】陽イオン交換樹脂として強酸性陽イオン交
    換樹脂および弱酸性陽イオン交換樹脂を用いることを特
    徴とした、請求項1の製造方法。
  3. 【請求項3】陽イオン交換樹脂に、原料のpHを2.0以
    下に調整した後に通液することを特徴とした請求項1の
    製造方法。
  4. 【請求項4】強酸性陽イオン交換樹脂のイオン型をNa
    +型、弱酸性陽イオン交換樹脂のイオン型をH+型で分離
    を行うことを特徴とした、請求項1の製造方法。
JP5071691A 1993-03-30 1993-03-30 調味料素材の製造方法 Pending JPH06276995A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5071691A JPH06276995A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 調味料素材の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5071691A JPH06276995A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 調味料素材の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06276995A true JPH06276995A (ja) 1994-10-04

Family

ID=13467829

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5071691A Pending JPH06276995A (ja) 1993-03-30 1993-03-30 調味料素材の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06276995A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046951A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 T Hasegawa Co Ltd 総アミノ酸量の簡便な定量法
JP2010041935A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Ogawa & Co Ltd 柑橘類由来の呈味改善剤
JP2014217302A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 日本甜菜製糖株式会社 家畜尿石症予防及び/又は治療剤

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046951A (ja) * 2005-08-08 2007-02-22 T Hasegawa Co Ltd 総アミノ酸量の簡便な定量法
JP2010041935A (ja) * 2008-08-11 2010-02-25 Ogawa & Co Ltd 柑橘類由来の呈味改善剤
JP2014217302A (ja) * 2013-05-07 2014-11-20 日本甜菜製糖株式会社 家畜尿石症予防及び/又は治療剤

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0245637B2 (ja)
EP1825763B1 (en) Method of removing nitric acid from aqueous liquid and method of producing drinks
DE2326897C2 (de) Verfahren zur Reinigung von α-L-Aspartyl-L-phenylalanin-(C↓1↓- bis C↓4↓)-alkylestern
JPH06276995A (ja) 調味料素材の製造方法
US5245078A (en) Process for separating an organic acid or acids from an organic acid-containing solution
JPH0693827B2 (ja) カツオ煮汁よりのジペプチド分取精製方法
JPH06276994A (ja) 調味料素材の製造法
JPS62197191A (ja) 液体からのカチオン交換および硝酸イオン選択除去を含む液体処理方法と、それの使用に適するイオン交換樹脂混合物
JPH01244000A (ja) 甜菜糖液を処理する方法
JP2750400B2 (ja) 呈味改良剤
KR800001597B1 (ko) 누클레오 타이드의 정제법
SU654612A1 (ru) Способ выделени цитохрома
RU2074732C1 (ru) Способ получения лизоцима из яичного белка
US4072667A (en) Process for recovering microbial cellular proteins
EP1446411A1 (en) Acarbose purification process
JPH03183487A (ja) 有機酸の分離回収方法
DE3741469C2 (de) Verfahren zur Fraktionierung von Proteinhydrolysaten
JP2002088036A (ja) アミノ酸の回収方法
DE2555587A1 (de) Verfahren zur extraktion und sammlung von kallidinogenase
KR910003112A (ko) 에피데르민의 수득, 분리 및 정제방법
RU2096464C1 (ru) Способ получения цитохрома с
Lin et al. A modified procedure for caseinophosphopeptide analysis
RU2144530C1 (ru) Способ разделения смеси пролина с валином, или пролина с лейцином, или пролина с оксипролином
GB727565A (en) Recovery of organic nitrogenous compounds
JPH0623143B2 (ja) アルギニンの分離精製法