JPH0627654U - 詰め替え容器 - Google Patents

詰め替え容器

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JPH0627654U
JPH0627654U JP6449692U JP6449692U JPH0627654U JP H0627654 U JPH0627654 U JP H0627654U JP 6449692 U JP6449692 U JP 6449692U JP 6449692 U JP6449692 U JP 6449692U JP H0627654 U JPH0627654 U JP H0627654U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】取り替え用内容物容器として紙容器を使用し、
その紙容器の着脱が容易で、しかも過酷な条件下で使用
可能な注出ポンプが装着出来る詰め替え容器を開発す
る。 【構成】天面がフラットな液体用紙容器と、その紙容器
を開口して収納する注出ポンプ付き外容器とからなり、
前記紙容器には、シール用シートによって密封された開
口部を備え、外容器の天面には、紙容器の開口部に嵌挿
される弾性を有する注出口部材を突設する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、台所洗剤、シャンプー、リンスなどの液体上内容物を充填した液体 用紙容器を収納した注出用ポンプ付き容器に関するもので、さらに詳しくは、紙 容器の装填及び取り出しが容易で、しかも過酷な条件下で使用可能な詰め替え容 器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、液体用紙容器(以下紙容器とのみ記す)は、従来のガラス容器や金属容 器にかわって、牛乳、乳酸菌飲料、液体用スープなどのチルド流通タイプの液体 食品や、清酒、果汁飲料、めんつゆなどの長期保存を必要とする常温タイプの液 体食品などの広い用途範囲にわたって、大量に使用されるようになってきた。最 近では、さらに,台所洗剤やシャンプーやリンスなどの非食品分野にも使用され るようになった。また、これとは別に、近年、消費者の環境意識の高まりに伴い 、日常生活の見直しと共に、消費行動にも変化が見られ、環境問題を配慮したパ ッケージが消費者から求められるようになってきた。そして、この環境問題と資 源の有効利用の観点からプラスチック製品のリサイクル運動や容器の再利用運動 が盛んとなっており、こうした社会情勢を背景に、同一の容器本体を何度も使用 できる内容物が詰め替え又は取り替え可能な容器の需要が伸びている。このらの 容器のために別売りされる詰め替え又は取り替え用内容物の容器としては、従来 では、ピロー包装(枕状の袋)やスタンディングパウチ(底ガセットの自立袋) などのプラスチックフィルムを用いた柔軟性包装体や、本考案に係わる紙容器な どの剛性包装体が使用されていた。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前述のように、紙容器は、従来の食品分野のみならず最近では非食品分野にも 使用され始めているが、しかしながら、紙容器には、自ずと使用する環境に物性 上の限界があった。このため、本考案者らは、紙容器の使用可能な環境の物性上 の限界を伸ばし、しかも世の中の要請に応える内容物が取り替え可能な容器の機 能も兼ね備えた複合容器の考案に着目して、下記の点に留意しながら開発に鋭意 努力した結果、本考案を完成した。
【0004】 その留意点は、対象とする取り替え用内容物を収納する紙容器としては、天 面がフラットでシール用シートによって密封したイージィピール性の開口部を有 するもの、従来の紙容器では、使用出来なかった環境(例えば浴室や台所など の高温多湿な場所、冷蔵庫などの低温少湿な場所)の長期保管に耐えるため、液 体用紙容器を保護する再利用性のある取り替え容器を考案すること、外容器は 、使用時に水分が内部に侵入しない構造のものであること、外容器の構造は、 収容する取り替え用内容物容器としての紙容器の着脱が極めて容易であることな どである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、図1および図2に示したように、天面がフラットな液体用紙容器( 30)と、その紙容器を開口して収納する注出ポンプ(40)付き外容器(10 )とからなり、前記紙容器には、シール用シート(32)によって密封した開口 部(31)を整え、外容器の天面には、紙容器の開口部に嵌挿される弾性を有す る注出口部材(20)を突設した詰め替え容器(100)である。
【0006】 上述の外容器は、紙容器を内部に収納出来るスペースを有し、形状は一般的に 紙容器に合わせた四角柱状のものであり、材質としては主にポリオレフィン系の ものやABS樹脂などを使用する。
【0007】 また、紙容器も、通常、四角柱状のものであり、使用される素材は、耐液体性 の多層構成材料である。
【0008】 また、注出ポンプは、一般に”ディスペンサー”と呼称されるものであり、ポ ンプ機構を内蔵した注出ポンプ本体(41)と注出部(42)とキャップ(43 )とからなり、その下端に内容物を注入のためのチューブ(44)が装填された ものである。
【0009】 さらに、外容器の天部に突出される弾性を有する注出口部材には、その側壁に 注出ポンプのキャップと螺合する雄ネジ(21)を形成し、その下方にリング状 の台座(22)を設け、その下に嵌挿部(25)を設け、その嵌挿部の側壁に外 容器本体天面の開口部との嵌合部(23)と紙容器天面の開口部との嵌合部(2 4)が設けられ、材質としては、スチレン・ブタジエン系、ポリエステル系、ポ リエチレン系、ウレタン系、塩化ビニル系などの熱可塑性エラストマーやシリコ ーンラバーなどが使用出来る。また、注出口部材の取り付け位置は、外容器を紙 容器に被せた時に、収納された紙容器の開口部に注出口部材の下方の嵌挿部が挿 入され得る位置である。
【0010】
【作用】
図2(a)及び(b)に示したように、内容物を収納した紙容器(30)を底 板(13)に載せ、シール用シート(32)を剥がして紙容器を開口し、その上 から外容器本体(11)を被せて、紙容器の開口部(31)に注出部材(20) の嵌挿部(25)の先端を挿入させながら、外容器の下端を底板(13)に係着 させると、紙容器の開口部と注出口部材の嵌合部(24)とが嵌合する。注出部 材の嵌合部は、紙容器の開口部より径が大きくしかも弾性を有しているため、こ の嵌合部は完全にシールされる。そして、注出ポンプ(40)に接続されたチュ ーブを紙容器内に挿入し、注入ポンプを注出部材に装着すると、図1に示した本 考案の詰め替え容器(100)が完成する。この組立て操作は、非常に簡単で、 しかも手に内容物が接触することがない。さらに、内容物を使用後の空の紙容器 の除去は、注出ポンプを外容器の注出口部材から外し、外容器の下端と底板との 係合部を外して外容器を取り去ればよい。なお、外容器と注出口部材との嵌合部 (23)と紙容器と注出口部材との嵌合部(24)とは、前者の嵌合部(23) の方が強い嵌合になるように設定されて、また、嵌合部(23)上にはリング状 の台座(22)が設けられているために、詰め替え容器への紙容器の着脱の操作 において、外容器から注出口部材が外れたり、注出口部材の嵌挿部(25)が紙 容器の開口部に挿入出来なかったり、また、紙容器の開口部から抜けないような ことは起こらない。
【0011】 また、注出ポンプ付きの本考案の詰め替え容器は、収納された紙容器が外側をプ ラスチック製の外容器と注出口部材と注出ポンプとによって覆われ、外部とは密 封状態になっているため、使用時の外部の環境(例えば、浴室内の高温多湿など )によって影響を受けにくく、紙容器だけでは使用出来ない過酷な環境下でも使 用することが可能である。
【0012】
【実施例】
まず、図1及び図2に示した天面に開口部(12)を有する外容器本体(11 )と底板(13)を、成形材料として着色ポリプロピレンを用いて射出成形法に より作製し、次いで、成形材料として着色スチレン・ブタジエン系熱可塑性エラ ストマーを用いて射出成形法により注出口部材(20)を作製した。そして、こ の弾性の有した注出口部材を外容器本体の天面の開口部に嵌装した。
【0013】 次に、平面状の天面に開口部を有した紙容器を作製した。この紙容器は、図1 及び図2に示したように四角柱状で、材質は、〔外装〕ポリエチレン/紙/エチ レンメタクリル酸コポリマー/アルミニウム箔/ポリエチレンテレフタレート/ ポリエチレン〔内側〕構成の積層材料を用い、内部にシャンプーを充填し、天面 の開口部(31)をポリエチレン/アルミニウム箔/ポリエチレン構成のシール (32)を熱融着して密封した。
【0014】 次に、作製した外容器と紙容器を用いて本実施例の詰め替え容器の組立て及び 解体を行った。図2(a)に示したように、内容物を収納した紙容器(30)を 底板(13)に載せ、シール用シート(32)を剥がして紙容器を開口し、その 上から外容器本体(11)を被せて、紙容器の開口部(31)に注出部材(20 )の嵌挿部(25)の先端を挿入させながら、外容器本体の下端を底板(13) に係着させて、紙容器の開口部と注出口部材の嵌合部(24)とを嵌合させたの ち、図2(b)に示したように、一般にディスペンサーと呼称される注出ポンプ (40)を、注出ポンプ本体(14)の下端にチューブ(44)を取り付けて紙 容器内に挿入し、注出ポンプのキャップ(43)を外容器天部に突出する注出口 部材(20)に螺合して装着して、図1に示した本考案の詰め替え容器(100 )を完成した。注出ポンプの注出部(42)を右回りに回して突出させ注出部を 上下させて内容物(50)を吐出させた。内容物を全て吐出した後に、外容器の 注出口部材から注出ポンプを取り外し、外容器本体を底板から外したのち、底板 から空の紙容器を取り去った。本実施例における詰め替え容器の紙容器の着脱は 、非常に簡単であり、その操作中に内容物によって手を汚すことはなかった。
【0015】 さらに、作製したシャンプーを充填した紙容器を収納した本実施例の注出ポン プ付の詰め替え容器を、通常の浴室での3ケ月間の実用テストと40°C・90 %RHの保存状態で1週間の保存テストを行ったが、使用及び保存中に外容器内 への水分の侵入もなく、また、内容物の保存における変質に関しては、従来のプ ラスチックボトルの場合と比較して問題となることは全く無かった。
【0016】
【考案の効果】
本考案の詰め替え容器を使用すると、取り替え用内容物を収納した紙容器を、 カートリッジ方式で外容器に装着すれば良く、内容物を容器に詰め替える必要が ない。また、紙容器の装着及び脱着の操作は、非常に簡単であり、しかも、その 操作において内容物によって手を汚すなどの煩わしさがない。また、詰め替え容 器に装着された紙容器は、外側をプラスチック製の外容器と注出ポンプとによっ て覆われているため、装着された紙容器が使用時の外部の環境による影響を受け にくく、紙容器だけでは使用出来ない過酷な環境下でも使用すことが可能となる 。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である詰め替え容器の部分断
面図である。
【図2】本考案に係わる外容器に、取り替え用内容物を
収納した紙容器を挿着し、さらに注出ポンプを挿着し
て、本考案の詰め替え容器を組み立てる過程を示した説
明図である。
【符号の説明】
10……外容器 11……外容器本体 12,31……開口部 20……注出口部材 21……雄ネジ 22……リング状の台座 23,24……嵌合部 25……嵌挿部 30……紙容器 32……シール用シート 40……注出ポンプ 41……注出ポンプ本体 42……注出部 43……チューブ 50……内容物 100……詰め替え容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B65D 25/34 A 6540−3E

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】天面がフラットな液体用紙容器と、その紙
    容器を開口して収納する注出ポンプ付き外容器とからな
    り、前記紙容器には、シール用シートによって密封した
    開口部を整え、外容器の天面には、紙容器の開口部に嵌
    挿される弾性を有する注出口部材を突設したことを特徴
    とする詰め替え容器。
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