JPH06276385A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JPH06276385A
JPH06276385A JP5063693A JP6369393A JPH06276385A JP H06276385 A JPH06276385 A JP H06276385A JP 5063693 A JP5063693 A JP 5063693A JP 6369393 A JP6369393 A JP 6369393A JP H06276385 A JPH06276385 A JP H06276385A
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Kazuyuki Murata
和行 村田
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 文字などのエッジのスムージングと疑似中間
調画像の階調性を両立する。 【構成】 画素ウインドウ走査回路12は、7×7画素
の画像データ13を出力し、エッジスムージング回路1
4は、文字画像のエッジをスムーズにするため、中心画
素およびその周辺画素に基づいて1画素を8個の微画素
15に変換する。平均濃度算出回路24は16個の入力
画素のうちの黒画素の数を算出する。補正回路26は被
処理画素を8つの微画素に分割する。このとき、平均濃
度信号25の値と被処理画素に基き8つの微画素のうち
いくつ黒微画素にするかを決定する。判別回路28は、
7×7画素ウインドウ内に白または黒の密集領域がある
か否かを判定し、セレクタ41は、判別信号に基づき一
方を選択する。パラレル−シリアル変換回路16は、微
画素データ42をシリアルデータ列に変換しレーザ変調
信号17を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザプリンタやLED
アレイヘッドを用いたLEDプリンタなどの電子写真方
式のプリンタ、さらにCRTなどライン走査を行うこと
によって画像信号に基づいた画像を再現する技術に関す
るものであり、特に文字などのエッジのジャギーをスム
ージングし、さらに細線および孤立ドットを十分に再現
して、再現画像の高画質化を行うと共に、疑似中間調画
像の階調特性を理想的な特性に補正するための画像処理
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリンタやCRTに再現される画像のエ
ッジのスムージングを行って画質を向上させる従来の方
法は、以下の2つがある。第1の方法は、画像データを
より高解像度で生成し、画像再現装置の解像度もそれに
合わせて高解像度化する方法である。
【0003】しかしながら、この方法では画像データを
生成するときに画像データを記憶するメモリ容量が大き
くなり費用がかさむ。さらに画像再現装置を高解像度化
するため露光系の必要精度などが上がりコストアップと
なる。
【0004】第2の方法が、Tung(タン)他により発明
された”PIECE-WISE PRINT IMAGE ENHANCEMENT FOR DOT
MATRIX PRINTERS(ピース−ワイズ プリントイメージ
エンハンスメント フォア ドット マトリクス プ
リンタズ)"と題する米国特許第4847641号が1
989年7月11日に公開されている。
【0005】以下図面を参照しながら、上記第2の方法
を用いた画像処理装置について説明する。
【0006】図33はエッジスムージングを行う従来の
画像処理装置のブロック図である。ラスタースキャンさ
れたビットマップ画像信号100は、画素ウインドウ走
査回路101に入力される。画素ウインドウ走査回路1
01はライン遅延を行うためのラインバッファメモリと
画素遅延を行うシフトレジスタを備える。画素ウインド
ウ走査回路101は、中心画素を処理対象画素とするM
×N画素のデータ102を出力する。パターンマッチン
グおよび補正画像信号発生手段103には、M×N画素
のデータ102が入力される。パターンマッチングおよ
び補正画像信号発生回路103は、あらかじめ決められ
た複数のパターンと入力されたM×N画素データの比較
を行い、いずれかのパターンと一致した場合にはパター
ンマッチ信号106をアクティブにする。また、パター
ンマッチングおよび補正画像信号発生回路103は、パ
ターンマッチング信号106がアクティブの時、補正し
た中心画素データ105を出力する。
【0007】セレクタ107には、補正された中心画素
データ105と補正していない中心画素データ104が
入力される。パターンマッチ信号106がアクティブの
時、セレクタ107は補正された中心画素データ105
を選択する。セレクタの出力108は、レーザプリンタ
の半導体レーザの変調信号として用いられる。
【0008】上記従来の画像処理装置において、どのよ
うにエッジがスムージングされるかを以下に説明する。
【0009】エッジスムージング処理を行わない場合、
図34(a)に示す入力画像データに対するレーザ変調
信号は図34(b)の実線のようになる。レーザビーム
のスポット形状が円であることを考慮しても、再現画像
は図34(c)のようになりジャギーが発生する。
【0010】エッジスムージング処理を行う場合、パタ
ーンマッチングにより図34(a)のA,B,C,D,
EおよびFの画素を検出し、レーザ変調信号を補正す
る。例えば、図35のようなテンプレートパターンと中
心画素を処理対象画素とする9×9画素のデータと比較
する。図35において網かけされた画素は比較するとき
ドントケアの画素であり、ハッチングされた画素は露光
画素、白画素は非露光画素である。一致した場合は、図
36に示すように中心画素データを1画素分レーザオフ
するデータから右側1/2画素分レーザオンするような
データに置換する。図35のテンプレートパターンは、
図34(a)の画素Eを処理する場合一致する。図35
のようなテンプレートパターンを複数種類用意し、テン
プレートに一致した場合はジャギーがなくなるように中
心画素データを置換する。例えば図34(b)の点線で
示すようなレーザドライブ信号になるように中心画素デ
ータを置換する。このとき再現画像は図34(d)のよ
うになりジャギーが減少し、高解像度な画像が得ること
ができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
エッジスムージング方法では孤立ドットや1ドット幅の
細線を再現する場合、露光スポット形状がガウシアン分
布などのブロードなプロフィールを持っているため、線
がかすれたり細ったり孤立ドットが確実に再現できな
い。あるいは、細線や孤立ドットを再現するために露光
エネルギーを大きくする必要があるため、再現したフォ
ント画像が太り、フォント画像のつぶれが生じるという
問題点があった。
【0012】さらに、1画素あたりの露光画素の露光エ
ネルギー密度を、エッジスムージング処理によってスム
ージング処理を行わない場合より大きくすることができ
ないため、十分なエッジスムージング効果が得られない
という問題がある。
【0013】また、入力画像データが疑似中間調画像で
ある場合、上記エッジスムージング方法では、疑似輪郭
やモアレが発生したり階調特性が損なわれるという欠点
があった。この疑似中間調画像に対するエッジスムージ
ング処理の欠点をなくすための従来の手法としては、マ
ニュアル設定によりエッジスムージング処理を禁止した
り、エッジスムージングの効果を弱めることができるよ
うにしている。しかしこの方法では、入力画像データに
フォント画像と疑似中間調画像が混在している場合は十
分なエッジスムージング処理を行うことはできない。
【0014】また、疑似中間調画像は黒ドットの粗密に
より中間調を疑似的に表現するので、プリンタにより再
現される画像濃度(または反射率)は黒ドット密度とリ
ニアな関係であるべきである。しかし、通常のプリンタ
では黒ドット密度と再現画像濃度の関係はノンリニアで
あるため高品位な中間調画像を再現することは困難であ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の画像処理装置は 、画像画素と非画像画素
を表す入力2値画像データの処理すべき画素と 複数の
周辺画素を一時的に記憶する一時記憶手段と、一時記憶
手段に記憶された画素データを参照して処理すべき画素
を主走査または副走査方向に入力画素をN個の微画素に
変換することにより 前記2値画像データのエッジをス
ムージングするエッジスムージング手段と、前記記憶手
段に記憶された処理すべき画素と周辺の画素のいくつか
を用いて平均濃度を算出する平均濃度算出手段と、平均
濃度に基づいて入力2値画像データを補正して複数の微
画素を出力する補正手段と、前記記憶手段に記憶された
画素中に 密集した画像画素の領域もしくは密集した非
画像画素の領域が存在するか否かを判別する判別手段
と、前記判別手段により密集した画像領域を検知した場
合はエッジスムージング手段の出力を選択し、検知しな
い場合は補正手段の出力を選択するセレクタを備えるこ
とを特徴とするさらに、前記エッジスムージング手段
は、複数の所定のパターン画像と前記一時的に記憶した
入力画像パターンと 複数の所定のパターンとのマッチ
ングを行う手段と、処理すべき画素が画像画素であり
前記パターンと前記一時的に記憶した入力画像がマッチ
ングしないとき、N個の微画素のうちM(<N)個の画
像微画素を含むN個の微画素データを発生する手段と、
前記パターンのうち少なくとも1つのパターンと前記一
時的に記憶した入力画像がマッチングしたとき、前記所
定のパターンにあらかじめ対応して決められたN個の微
画素データを発生する手段を備えることを特徴とする
【0016】
【作用】上記した手法によって、本発明の画像処理装置
は、孤立ドットや1ドット幅の細線を忠実に再現し、か
つ、再現したフォント画像が太ったり、つぶれたりしな
い。
【0017】また、入力画像データが疑似中間調画像で
ある場合でも、疑似輪郭やモアレが発生せずに、階調再
現特性を向上できる。さらに、入力画像データにフォン
ト画像と疑似中間調画像が混在している場合でも、フォ
ント画像に対するエッジスムージング処理と疑似中間調
画像に対する階調再現性向上のための処理を両立するこ
とができる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明の画像処理装置の第1の実施
例により処理された画像信号に基づき、画像を再現する
レーザプリンタの記録部の概略構成図である。半導体レ
ーザ31からの変調されたレーザ光は、コリメータレン
ズ45でコリメートされる。次に、レーザ光は回転する
ポリゴンミラー46により反射され、fθレンズ47に
よってfθ補正され、感光体ドラム48上を走査する。
感光体ドラム48は図中矢印の方向に回転する。感光体
ドラム48上には静電潜像が形成される。感光体ドラム
48上の静電潜像に基づいて、周知の電子写真方式によ
り記録紙に画像が形成される。ピンフォトダイオード3
0はレーザビームの1ラインの走査開始位置近傍に設け
られ、レーザ光のライン走査タイミングを検出する。
【0019】図2は、本発明の画像処理装置の第1の実
施例の概略ブロック図である。ライン走査された画像デ
ータ11は、画素クロックCLK22の立ち上がりエッ
ジに同期して画素ウインドウ走査回路12に入力され
る。ラインイネーブル信号LEN_21は、画像データ
の1ライン間の有効期間を示すアクティブローの信号で
あり、画素ウインドウ走査回路12に入力される。画素
ウインドウ走査回路12は、中心画素を被処理画素とす
る7×7画素の画像データ13を出力する。画素ウイン
ドウ走査回路については後述する。
【0020】エッジスムージング回路14には、7×7
画素の画像データ13が入力される。エッジスムージン
グ回路14は、中心画素1画素の入力データを8個の微
画素データ15に変換しパラレルに出力する。エッジス
ムージング回路14は、再現画像のエッジがスムーズに
なるように、または細線の太りや細りが無いように、あ
るいは、孤立ドットの消去やつぶれが無いように、中心
画素およびその周辺画素データに基づいて8個の微画素
データ15を発生する。エッジスムージング回路14に
ついての詳細は後述する。
【0021】平均濃度算出回路24には、画素ウインド
ウ走査回路12の49画素の出力のうち被処理画素を含
む16画素のデータが入力される。図37に平均濃度算
出回路に入力される画素を示す。ハッチングされた画素
が平均濃度算出回路に入力される画素である。*画素は
被処理画素である。平均濃度算出回路12は、16個の
入力画素のうちの黒画素の数を算出して出力する。黒画
素の数は0から16の値をとるが、16は15にまるめ
て4ビットの値として平均濃度信号25を出力する。
【0022】補正回路26には、平均濃度信号25およ
び画素ウインドウ走査回路12の49画素の出力のうち
被処理画素データのみが入力される。補正回路26は、
被処理画素データを8つの微画素に分割して補正信号2
7をパラレルに出力する。補正回路26は、平均濃度信
号25の値と被処理画素データに基づいて8つの微画素
のうちいくつ黒微画素にするかを決定する。補正回路2
6についての詳細は後述する。
【0023】判別回路28には、画素ウインドウ走査回
路12の49画素の出力が入力される。判別回路28
は、7×7画素ウインドウ内に白または黒の密集領域が
あるか否かを判定する。判別回路28は密集領域がある
場合ハイレベルの判定信号29を出力する。判別回路2
8についての詳細は後述する。
【0024】セレクタ41は、エッジスムージング回路
14から出力される8つの微画素データ15と補正回路
から出力される8つの微画素データ27のうち、どちら
か一方を選択して微画素データ42を出力する。判別信
号29がハイレベルの時、セレクタ41は、エッジスム
ージング回路14から出力される8つの微画素データ1
5を選択して出力する。
【0025】パラレル−シリアル変換回路16は、パラ
レルに入力される8個の微画素データ42をシリアルデ
ータ列に変換して、レーザ変調信号17を出力する。パ
ラレル−シリアル変換回路16は、画素クロックCLK
22の1/8の周期を持つクロックMCLK23に同期
してレーザ変調信号17を出力する。パラレルーシリア
ル変換回路16については後述する。レーザ変調信号1
7は、図示していないレーザプリンタの半導体レーザ駆
動回路に接続される。
【0026】図2に示した構成により、判別回路により
被処理画素が疑似中間調画像領域に含まれるのかフォン
ト画像などの2値画像領域に含まれるのかを判別し、エ
ッジスムージング処理を有効にするのか、疑似中間調の
ための補正処理を有効にするのかを切り変えるので、入
力画像データにフォント画像と疑似中間調画像が混在し
ている場合でも、フォント画像に対するエッジスムージ
ング処理と疑似中間調画像に対する階調再現性向上のた
めの処理を両立することができる。
【0027】図3は画素ウインドウ走査回路12のブロ
ック図である。図3を用いて画素ウインドウ走査回路1
2について、その動作を説明する。ラインバッファメモ
リ51は7ビット幅のデータを入出力するバッファメモ
リである。ラインバッファメモリ51のリードリセット
端子およびライトリセット端子には、反転されたライン
イネーブル信号LEN_が入力される。ラインバッファ
メモリ51のリードクロック端子およびライトクロック
端子には、反転された画素クロックCLKが入力され
る。ラインバッファメモリ51のリードイネーブル端子
およびライトイネーブル端子には、ラインイネーブルL
EN_21が入力される。
【0028】ラインバッファメモリ51のデータ入力端
子I0には画像データ11が入力され、データ出力端子
O0には1ライン遅延された画像信号が出力される。デ
ータ出力端子O0からの出力される1ライン遅延された
画像信号は、データ入力端子I1に入力され、データ出
力端子O1には画像データ11に対して2ライン遅延さ
れた画像信号が出力される。同様に、データ出力端子O
2には3ライン、O3には4ライン、O4には5ライ
ン、O5には6ライン、O6には7ライン遅延された画
像信号が出力される。7ビット幅のラッチ52〜58
は、ラインバッファ51から出力されるライン遅延され
た画像信号をラッチして1画素ずつ遅延する。以上に示
した構成により、画素ウインドウ走査回路12は、7×
7画素ウインドウ内の49個の画素からなる画像データ
13を出力する。
【0029】エッジスムージング回路14について説明
する前に、レーザビームスポットの露光エネルギー分布
についてのべる。図4はレーザビームの露光エネルギー
分布を示す図である。通常、レーザビーム径wは、画像
データ11の解像度の1.3倍程度に設計する。例えば
画像データ11の解像度が300dpiの場合、レーザ
ビーム径wは110μm程度となる。画像データ11が
図5に示すデータであったとき、画像信号11で直接半
導体レーザを駆動すると、図6に示す画像がレーザプリ
ンタにより再現される。図6からわかるように、300
dpiのジャギーが発生している。
【0030】画像信号11の解像度で決まるジャギーを
なくすため、エッジスムージング回路14は主走査方向
に1/8に分割された微画素を発生してエッジスムージ
ングを行う。エッジスムージング回路14では、補正の
必要の無い露光画素(黒画素)は、図7に示すように8
個の微画素のうちセンターの4つの微画素を露光するよ
うな微画素データ15を発生する。
【0031】(1)主走査方向のエッジスムージング処
理の例 図8は図5に示した画像データ11のA部の拡大図であ
る。図8のB部の画像データを例にして、エッジスムー
ジング回路14の動作を説明する。
【0032】図9は、中心画素を被処理画素とする画素
ウインドウ内の画素とパターンマッチングを行うための
テンプレートパターンと、各テンプレートパターンとマ
ッチングしたときに生成される微画素データを示す。テ
ンプレートパターンにおいて、ハッチングされた画素は
露光画素、白画素は非露光画素、網掛けされた画素はマ
ッチングに無関係な画素である。微画素データの図にお
いて、ハッチングされた微画素は露光微画素を示してい
る。レーザビームを1画素の1.3倍程度の径の円であ
ることを考慮すると、生成された微画素データにより露
光し、再現した画像は図8Cのようになり、エッジがス
ムージングされる。
【0033】ここで特徴的なのは、図9(e)の微画素
生成の場合である。補正の必要がない露光画素は、4つ
の微画素を露光するように微画素データを生成する。図
9(e)の場合は、1画素あたりの露光時間が、補正を
行わない露光画素より大きくなる。このように、補正し
ない露光画素を4つの露光微画素に変換しているので、
補正する場合の自由度が大きい。
【0034】(2)副走査方法のエッジスムージング処
理の例 図10は図5に示した画像データ11のD部の拡大図で
ある。図10のE部の画像データを例にして、エッジス
ムージング回路14の動作を説明する。
【0035】図11および図12は、中心画素を被処理
画素とする画素ウインドウ内の画素とパターンマッチン
グを行うためのテンプレートパターンと、各テンプレー
トパターンとマッチングしたときに生成される微画素デ
ータを示す。生成された微画素データにより露光するこ
とによって、再現した画像は図10のFのようになり、
エッジがスムージングされる。
【0036】ここで特徴的なのは、図11の(b)
(c)および図12の(f)の微画素生成の場合であ
る。補正の必要がない露光画素は、4つの微画素を露光
するように微画素データを生成する。これらの微画素生
成の場合は、1画素あたりの露光時間が、補正を行わな
い露光画素より大きくなる。このように、補正しない露
光画素を4つの露光微画素に変換するので、補正する場
合の1画素あたり露光エネルギーを補正しない画素より
も大きくも小さくもでき、微画素生成による補正の自由
度が大きい。
【0037】(3)副走査方向の細線のエッジスムージ
ング処理の例 図13は1画素幅の副走査方向の細線の画像データであ
る。図13の画像データを例にして、エッジスムージン
グ回路14の動作を説明する。
【0038】図14は、中心画素を被処理画素とする画
素ウインドウ内の画素とパターンマッチングを行うため
のテンプレートパターンと、各テンプレートパターンと
マッチングしたときに生成される微画素データを示す。
図14には示していないが、図14のテンプレートパタ
ーンを上下左右を反転し、微画素データの左右を反転し
た微画素生成パターンも、パターンマッチングに用い
る。
【0039】テンプレートパターン(b)と(e)の両
方にマッチングする場合は、テンプレートパターン
(b)とのマッチングが優先される。また、テンプレー
トパターン(c)と(f)の両方にマッチングする場合
は、テンプレートパターン(c)とのマッチングが優先
される。テンプレートパターン(g)とのマッチングは
最も優先度が低い。
【0040】このようにして生成された微画素データに
より露光することにより、エッジがスムージングされる
とともに、かすれや途切れ無しに細線を再現できる。補
正の必要がない露光画素は、4つの微画素を露光するよ
うに微画素データを生成するのに対して、これらの微画
素生成による補正の場合は、1画素あたりの露光時間
を、補正を行わない露光画素より25%大きくするとと
もに、ジャギーをなくすため露光位置のシフトを行う。
例えば、マッチングパターン(b)と(c)の処理によ
り、露光位置を4微画素分(1/2画素相当)右側へシ
フトするとともに、連続して5つの微画素分を露光する
ことになる従来のエッジスムージング方法では、1画素
あたりの露光エネルギーを露光エネルギーを、補正しな
い露光画素よりも大きくすることができなかった。この
ため、細線がかすれないように露光エネルギーを必要以
上に大きくしなければならないので、フォント画像など
がつぶれたり太ったりしていた。
【0041】(4)主走査方向の細線のエッジスムージ
ング処理の例 図15は1画素幅の主走査方向の細線の画像データであ
る。図15の画像データを例にして、エッジスムージン
グ回路14の動作を説明する。
【0042】図16は、中心画素を被処理画素とする画
素ウインドウ内の画素とパターンマッチングを行うため
のテンプレートパターンと、各テンプレートパターンと
マッチングしたときに生成される微画素データを示す。
図16には示していないが、図16のテンプレートパタ
ーンを上下左右を反転したテンプレートパターンもパタ
ーンマッチングに用いる。
【0043】このようにして生成された微画素データに
より露光することにより、エッジがスムージングされる
とともに、かすれや途切れ無しに細線を再現できる。細
線のかすれや途切れをなくし、かつ、ジャギーを低減す
るため露光微画素の追加を行う。例えば、マッチングパ
ターン(a)の処理により、もとの画像データでは非露
光画素であった画像データが、2つの微画素を露光する
微画素データとなり、ジャギーを低減する。また、図1
6(d)の微画素生成により、補正を行わない露光画素
よりも露光エネルギーを25%大きくし、細線のかすれ
を防止する。
【0044】(5)斜め方向の細線の処理 図17は、中心画素を被処理画素とする画素ウインドウ
内の画素とパターンマッチングを行うためのテンプレー
トパターンと、各テンプレートパターンとマッチングし
たときに生成される微画素データを示す。
【0045】このようにして生成された微画素データに
より露光することにより、補正しない露光画像データは
4つの微画素データに変換されるのに対して、斜め方向
の1画素幅の細線に含まれる画素は、6つの連続する微
画素の変換されるので、1画素あたりの露光エネルギー
が50%大きくなる。主走査方向もしくは副走査方向の
細線に含まれる露光画素に対して、斜め細線に含まれる
画素は隣接する露光画素との距離が長いので、このよう
にかなり露光エネルギーを大きくしないと、再現した細
線がかすれることになる。
【0046】(6)孤立点の処理 図18は、中心画素を被処理画素とする画素ウインドウ
内の画素とパターンマッチングを行うためのテンプレー
トパターンと、テンプレートパターンとマッチングした
ときに生成される微画素データを示す。
【0047】補正しない露光画像データは4つの微画素
データに変換されるのに対して、孤立露光画素は、8つ
の連続する微画素の変換されるので、1画素あたりの露
光エネルギーが100%大きくなる。孤立露光画素は隣
接する露光画素がないので、このように露光エネルギー
を十分に大きくしないと、孤立点が再現できない。
【0048】(7)反転された細線や孤立点の処理 図19に反転された1画素幅の細線の画像データの例を
示す。図19に示すように、周辺画素のほとんどが露光
画素であり、非露光画素により形成される細線が形成さ
れている。このような細線を反転された細線という。同
様に、周辺画素が露光画素であり、孤立した1つの非露
光画素により形成される孤立点を反転された孤立点とい
う。
【0049】反転された細線や孤立点の場合、周辺の露
光画素による非露光画素位置へ露光エネルギーの漏れに
より、再現画像が黒くつぶれてしまう。図20は、中心
画素を被処理画素とする画素ウインドウ内の画素とパタ
ーンマッチングを行うためのテンプレートパターンの一
つの例と、テンプレートパターンとマッチングしたとき
に生成される微画素データを示す。再現画像のつぶれを
防ぐために、テンプレートパターンとのマッチングによ
り反転された細線周辺の露光画素や反転された孤立点に
隣接する露光画素を検出し、図20に示す2つの微画素
を生成する。よって、反転細線や反転孤立点に隣接する
露光画素の露光エネルギーを50%減少させ、反転細線
や反転孤立点がつぶれること無く再現することができ
る。
【0050】実際には、図に示した以外にも多くのテン
プレートパターンを用いて、入力画像データとのマッチ
ングを行い、1画素あたり8個の微画素を生成する。テ
ンプレートパターンと入力画像データとのマッチング処
理および8個の微画素の生成は、49入力8出力の真理
値表で表すことができる。真理値表の入力はドントケア
を含んでも良い。論理合成ソフトウエアを用いることに
より、真理値表で表したエッジスムージング回路14の
処理を、論理圧縮した上でアンド・オアゲートの組み合
わせで実現できる。
【0051】図2における補正回路26の第1の実施例
について説明する。補正回路26は被処理画素が白画素
(非露光画素)のとき、出力する8つの微画素27を全
て白の微画素とする。補正回路26は被処理画素が黒画
素(露光画素)の場合、平均濃度信号25の値によって
所定の数の画素を黒微画素にして出力する。平均濃度信
号25の値と補正回路26が出力する8つの微画素の関
係を図38に示す。図38の出力微画素の図でハッチン
グは黒微画素を示している。平均濃度信号は4ビットの
信号であるので、図38は5入力8出力の真理値表を表
している。図39は補正回路26の第1の実施例のブロ
ック図である。真理値表から論理合成の手法により、図
39に示す補正回路26の組み合わせ論理回路を設計す
ることができる。
【0052】電子写真方式のプリンタおいて疑似中間調
画像を再現するとき、孤立黒ドットが再現しにくいの
で、孤立した黒ドットの多い低濃度画像では濃度がより
薄く再現される。また、孤立抜け画像がつぶれ易いの
で、孤立抜け画像の多い高濃度画像では濃度がより濃く
再現されてしまう。しかし、上記補正回路は、低濃度画
像領域での黒画素では中濃度画像より黒微画素の数を増
やし、高濃度画像領域での黒画素では中濃度画像領域よ
り黒微画素の数を減らす。これにより、画像データの黒
ドット密度と再現画像濃度をリニアな関係に補正するこ
とができる。
【0053】次に、図2における補正回路26の第2の
実施例について説明する。図40は補正回路26の第2
の実施例のブロック図である。ランダマイザ42は画素
ごとに平均確率1/2でハイレベルになるランダムな信
号43を出力する。また、ランダマイザ42は画素ごと
に平均確率1/3でハイレベルになるランダムな信号4
4および平均確率1/4でハイレベルになるランダムな
信号45を出力する。図40の組み合わせ論理回路46
の入出力の関係を表1に示す。
【0054】
【表1】
【0055】(表1)においてa〜hは図38の出力微
画素a〜hと同じである。表1からわかるように、例え
ば被処理画素が黒でかつ平均濃度信号の値が4であると
きは、出力微画素の黒微画素の数は1/2の確率で5,
1/2の確率で4になる。このように平均濃度信号の値
に対する1画素当たりの黒微画素数の変化に遷移特性を
持たせることにより、プリンタでの再現画像の偽輪郭を
防ぐことができる。表1においては、平均濃度25の値
が4,6,7,10,11,13および14のとき、黒
微画素の数がランダマイザ42の出力信号により変化
し、微画素への変換特性に遷移特性を持たせている。
【0056】次に図2の判別回路28について説明す
る。判別回路28には、画素ウインドウ走査回路12の
49画素の出力が入力される。判別回路28は、被処理
画素を中心とする7×7画素ウインドウに含まれる全て
の3×3画素ウインドウに白画素と黒画素が混在してい
る場合、ハイレベルの判定信号29を出力する。図41
のハッチングされた画素は、被処理画素を中心とする7
×7画素ウインドウに含まれる3×3画素ウインドウの
例である。7×7画素ウインドウに含まれる3×3画素
ウインドウは全部で25ある。3×3ウインドウ内の画
素が全て黒画素または全て白画素である3×3画素ウイ
ンドウが1つでも存在するとき、判定信号29はローレ
ベルとなる。すなわち、判定信号29がローレベルであ
るということは、白画素または黒画素の密集領域を7×
7画素ウインドウ内に検地したことを示している。
【0057】誤差拡散法などを用いて疑似中間調処理さ
れた入力画像信号は、黒画素または白画素が拡散してい
る。よって、疑似中間調処理された入力画素が被処理画
素であるとき、判定信号29はローレベルとなる。また
入力画像信号が文字や白抜け文字などの場合は、必ず被
処理画素周辺に黒画素または白画素の密集領域があるの
で、判定信号29はハイレベルとなる。以上の説明よ
り、判定信号29がハイレベルの時は、被処理画素が疑
似中間調画像に含まれる画素ではないことを示している
ことになる。また、判定信号29がローレベルの時は、
被処理画素が疑似中間調画像に含まれる画素であること
をを示していることになる。図2のセレクタ41は、被
処理画素が疑似中間調画像に含まれない文字画像である
場合はエッジスムージング回路の出力される微画素デー
タ15を、被処理画素が疑似中間調画像に含まれる画素
である場合は補正信号27を選択することとなる。
【0058】図2におけるパラレル−シリアル変換器1
6の動作を図面を用いて説明する。図21はパラレル−
シリアル変換器16のブロック図である。図22は、図
21のパラレルシリアル変換器のタイミング図である。
シフトレジスタ61は非同期8ビットパラレルロード入
力,シリアル出力機能を持つ。D−フリップフロップ6
3は画素クロックCLK22をMCLK23の半周期分
遅延すると共に反転する。NANDゲート62は、CL
K22に立ち上がりエッジからMCLK23の半周期分
の時間幅のローパルス信号であるパラレルロード信号6
5を出力する。シフトレジスタ61の8ビットパラレル
ロード入力端子AからHにはセレクタ41からの8つの
微画素データ42が入力される。シフトレジスタ61は
画素クロック22に同期した8つの微画素データ42
を、画素クロックの8倍の周波数を持つMCLK23に
同期してレーザ変調信号17として出力する。
【0059】図23は、本発明の画像処理装置の第2の
実施例により処理された画像信号に基づき、画像を再現
するLEDプリンタの記録部の概略構成図である。LE
Dアレイ231からの光は、ロッドレンズアレイ245
で集束され感光体ドラム248上を走査する。感光体ド
ラム248は図中矢印の方向に回転する。感光体ドラム
248上には静電潜像が形成される。感光体ドラム24
8上の静電潜像に基づいて、周知の電子写真方式により
記録紙に画像が形成される。
【0060】図24は、本発明の画像処理装置の第2の
実施例の概略ブロック図である。ライン走査された画像
データ311は、画素クロックCLK322の立ち上が
りエッジに同期して画素ウインドウ走査回路312に入
力される。ラインイネーブル信号LEN_321は、画
像データの1ライン間の有効期間を示すアクティブロー
の信号であり、画素ウインドウ走査回路312に入力さ
れる。マスターラインイネーブル信号MLEN_323
は、画素ウインドウ走査回路312が画像データ313
を出力するときの1ライン間の有効期間を示すアクティ
ブローの信号である。ラインイネーブル信号LEN_3
21とマスターラインイネーブルMLEN_323のタ
イミング図を図25に示す。図25からわかるように、
LEN_の1周期の間にMLEN_は8回アクティブに
なる。1つのアクティブ時間は、LEN_およびMLE
N_とも同じである。
【0061】画素ウインドウ走査回路312は、中心画
素を被処理画素とする7×7画素の画像データ313を
出力する。画素ウインドウ走査回路については後述す
る。
【0062】回路ブロック314は、図2に示した回路
ブロックAと全く同じであるので説明は省略する。
【0063】ラインセレクタ316は、パラレルに入力
される8個の微画素データ42をLEDのライン露光ご
とに順次切り換えて、LED露光データ317を出力す
る。LEDアレイは入力画像データの1ライン周期の間
に8回のライン露光を行う。ラインセレクタ316につ
いては後述する。LED露光データ317は、図示して
いないLEDプリンタのLEDアレイ駆動回路に接続さ
れる。
【0064】図26は画素ウインドウ走査回路312の
ブロック図である。図26を用いて画素ウインドウ走査
回路312について、その動作を説明する。ラインバッ
ファメモリ351は7ビット幅のデータを入出力するバ
ッファメモリである。ラインバッファメモリ351のラ
イトリセット端子には反転されたラインイネーブル信号
LEN_が入力され、リードリセット端子には反転され
たマスターラインイネーブル信号MLEN_が入力され
る。ラインバッファメモリ351のライトイネーブル端
子にはラインイネーブル信号LEN_321が入力さ
れ、リードイネーブル端子にはマスターラインイネーブ
ル信号MLEN_323が入力される。ラインバッファ
メモリ351のリードクロック端子およびライトクロッ
ク端子には、反転された画素クロックが入力される。
【0065】ラインバッファメモリ351のデータ入力
端子I0には画像データ311が入力され、データ出力
端子O0には1ライン遅延された画像信号が出力され
る。データ出力端子O0からの出力される1ライン遅延
された画像信号は、データ入力端子I1に入力され、デ
ータ出力端子O1には画像データ11に対して2ライン
遅延された画像信号が出力される。同様に、データ出力
端子O2には3ライン、O3には4ライン、O4には5
ライン、O5には6ライン、O6には7ライン遅延され
た画像信号が出力される。7ビット幅のラッチ52〜5
8は、ラインバッファ351から出力されるライン遅延
された画像信号をラッチし1画素ずつ遅延する。ライン
バッファメモリ351のリードイネーブル端子は、入力
される画像信号311が1ライン入力されるとMLEN
_に基づいて8回同じデータを出力することになる。以
上に示した構成により、画素ウインドウ走査回路312
は、7×7画素ウインドウの49個の画像データ313
を出力する。
【0066】第1の実施例では画像を再現するプリンタ
をレーザプリンタとしているので、1画素のデータから
主走査方向に8個の微画素に分割したが、第2の実施例
ではLEDプリンタを用いるので、1画素のデータから
副走査方向に分割した8個の微画素を生成する。よっ
て、エッジスムージング回路の動作は、主走査方向と副
走査方向の関係が逆になるだけの相違である。図2にお
ける7×7画素ウインドウの画像データ13の各画素に
番号を付けたものを図27に示す。図27に示した画像
データ並びを、図28に示す画素並びに変えて図24の
回路ブロックA314に入力することにより、図2の回
路ブロックAと、図24の回路ブロックA314はまっ
たく同じ回路を用いて良いことがわかる。回路ブロック
A314の動作は、図2の第1の実施例と同じであるの
で説明は省略する。
【0067】図24におけるラインセレクタ316につ
いて図29を用いて説明する。図29はラインセレクタ
316のブロック図である。図30は図29に示したラ
インセレクタのタイミング図である。ラッチ330は画
素クロックCLK322の立ち上がりで8個の微画素デ
ータ42をラッチする。D−フリップフロップ332は
マスターラインイネーブルMLEN_323を1画素ク
ロック分遅延するとともに反転する。カウンタ333
は、同期クリア入力を備える3ビットバイナリカウンタ
である。カウンタ333のクリア入力にはラインイネー
ブルLEN_321が入力される。カウンタ333は、
LEN_331によりクリアされ、D−フリップフロッ
プの出力信号により0から7までカウントアップする。
セレクタ331は8to1セレクタであり、ラッチ33
0より出力される8つの微画素データを入力とする。セ
レクタ331はカウンタ333の出力値に応じて、8つ
の入力のうち1つを選択してLED露光データ317を
出力する。
【0068】以上の説明からわかるように、画素ウイン
ドウ走査回路312は、ラインイネーブルLEN_32
1が次にアクティブになるまでは、マスターラインイネ
ーブルMLEN_323の8ライン走査分は同じ画素ウ
インドウデータ313を出力する。回路ブロックA31
4もMLEN_8ライン走査分は同じ微画素データ42
を出力する。ラインセレクタ316はマスターラインイ
ネーブルMLEN_323にしたがって、入力画像デー
タの1ライン分入力に対して、8つの微画素データ42
を順次選択し、8ライン分のLED露光データを出力す
る。すなわち、1ラインの入力画像データに基づき、8
ライン分の露光データを得る。この8ライン分の露光デ
ータを用いて、LEDアレイは1ラインを8ラインに分
割して露光する。
【0069】第2の実施例のように、レーザプリンタの
代わりにLEDプリンタを画像再現の為のプリンタとし
て用いる場合でも、第1の実施例と同様にエッジスムー
ジング効果と、細線や孤立点の再現性の向上でき、かつ
疑似中間調画像の階調性が向上できる。
【0070】図31は、本発明の画像処理装置の第3の
実施例の概略ブロック図である。出力モード切り換え信
号MODE424は画像データを再現するプリンタの種
類を設定するための信号である。モード切り換え信号4
24は、レーザプリンタを使用する場合はハイレベル
に、LEDプリンタを使用する場合はローレベルにセッ
トする。ライン走査された画像データ411は、画素ク
ロックCLK422の立ち上がりエッジに同期して画素
ウインドウ走査回路412に入力される。ラインイネー
ブル信号LEN_421は、画像データ411の1ライ
ン間の有効期間を示すアクティブローの信号であり、画
素ウインドウ走査回路412に入力される。マスターラ
インイネーブル信号MLEN_423は、画素ウインド
ウ走査回路412が画像データ413を出力するときの
1ライン間の有効期間を示すアクティブローの信号であ
り、LEDプリンタを使用する場合は第2の実施例にお
けるMLEN_と同じである。出力プリンタにレーザプ
リンタを使用する場合は、MLEN_423はラインイ
ネーブルLEN_421と同じ信号を入力する。画素ウ
インドウ走査回路412は、中心画素を被処理画素とす
る7×7画素の画像データ413を出力する。画素ウイ
ンドウ走査回路413の構成は、図26に示した第2の
実施例における画素ウインドウ走査回路312と同じで
あるので詳しい説明は省略する。
【0071】データ並びセレクト回路425には、7×
7画素ウインドウ内の49画素の画像データ413が入
力される。データ並びセレクト回路425は、モード切
り換え信号MODE424がハイレベルの時は第1の実
施例のような7×7画素のデータ並び(図27)で出力
する。また、MODE424がローレベルの時は第2の
実施例のようなデータ並び(図28)で出力する。デー
タ並びセレクト回路は、モード切り換え信号MODE4
24により決まるデータ並びで7×7画素の画像データ
426を出力する。
【0072】回路ブロックA414は図2の回路ブロッ
クAと全く同じである。回路ブロックA414には、7
×7画素の画像データ426が入力される。回路ブロッ
クA414は、中心画素1画素の入力データを8個の微
画素データ42に変換しパラレルに出力する。
【0073】図32に出力切り換え回路416のブロッ
ク図を示す。パラレル−シリアル変換回路501は第1
の実施例におけるパラレルーシリアル変換回路16と同
じであり、パラレルに入力される8個の微画素データ4
2をシリアルデータ列に変換して、レーザ変調信号50
3を出力する。ラインセレクタ502は第2の実施例に
おけるラインセレクタ316と同じであり、パラレルに
入力される8個の微画素データ42をLEDアレイのラ
イン露光ごとに順次切り換えてLED露光データ504
を出力する。セレクタ505はモード信号MODE42
4がハイレベルの時レーザ変調信号507を選択し、M
ODE424がローレベルの時LED露光データ504
を選択して、データ417を出力する。データ417は
図示していないレーザ駆動回路もしくはLEDアレイ駆
動回路に接続される。レーザプリンタを使用する場合、
すなわちMODE424がハイレベルの時は、出力切り
換え回路416にはLEN_421およびMLEN_4
23を入力する必要はない。また、LEDプリンタを使
用する場合、すなわちMODE424がローレベルの時
は、出力切り換え回路416にはMCLK427を入力
する必要はない。
【0074】モード信号MODE424を設定すること
により、第3の実施例で示した画像処理装置は、画像の
再現にレーザプリンタとLEDプリンタのどちらでも使
用することができる。特に第3の実施例の画像処理装置
をLSIで構成するときに有利である。
【0075】上記実施例ではLEDプリンタを用いる場
合を説明したが、液晶シャッタアレイやサーマルヘッド
などアレイ状の画像書き込みヘッドを用いるプリンタを
用いる場合でも同様の効果を得ることができる。
【0076】また、実施例では、画像の再現装置として
プリンタを用いたが、CRTを用いる場合でも同様な効
果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明の画像処理装置を
用いれば、孤立ドットや1ドット幅の細線を忠実に再現
し、かつ、再現したフォント画像が太ったり、つぶれた
りしないで、従来以上のエッジスムージング効果を得る
ことができる。また、入力画像データが疑似中間調画像
である場合でも、疑似輪郭やモアレが発生せずに、階調
再現特性を向上できる。さらに、入力画像データにフォ
ント画像と疑似中間調画像が混在している場合でも、フ
ォント画像に対するエッジスムージング処理と疑似中間
調画像に対する階調再現性向上のための処理を両立する
ことができる。
【0078】さらに、画像を再現するプリンタとしてレ
ーザビームプリンタもしくはLEDプリンタどちらでも
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レーザビームプリンタの記録部の概略構成図
【図2】本発明の画像処理装置の第1の実施例の概略ブ
ロック図
【図3】図2における画素ウインドウ走査回路12のブ
ロック図
【図4】レーザビームの露光エネルギー分布図
【図5】画像データ11の例の図
【図6】図5に示した画像データをそのままレーザプリ
ンタで再現した画像
【図7】補正の必要の無い露光画素の場合に生成される
微画素データの図
【図8】図5の画像データのA部の拡大図
【図9】パターンマッチングのためのテンプレートパタ
ーンと、生成される微画素の図
【図10】図5の画像データのD部の拡大図
【図11】パターンマッチングのためのテンプレートパ
ターンと、生成される微画素の図
【図12】パターンマッチングのためのテンプレートパ
ターンと、生成される微画素の図
【図13】1画素幅の副走査方向の細線の画像データの
【図14】パターンマッチングのためのテンプレートパ
ターンと、生成される微画素の図
【図15】1画素幅の主走査方向の細線の画像データの
【図16】図15における画像信号圧縮伸長回路817
のブロック図
【図17】パターンマッチングのためのテンプレートパ
ターンと、生成される微画素の図
【図18】パターンマッチングのためのテンプレートパ
ターンと、生成される微画素の図
【図19】反転された1画素幅の細線の画像データの例
の図
【図20】パターンマッチングのためのテンプレートパ
ターンと、生成される微画素の図
【図21】パラレル−シリアル変換器16のブロック図
【図22】図21のパラレルシリアル変換器のタイミン
グ図
【図23】LEDプリンタの記録部の概略構成図
【図24】本発明の画像処理装置の第2の実施例の概略
ブロック図
【図25】ラインイネーブル信号LEN_321とマス
ターラインイネーブルMLEN_323のタイミング図
【図26】画素ウインドウ走査回路312のブロック図
【図27】図2における7×7画素ウインドウの画像デ
ータ13の各画素に番号を付けた図
【図28】図24のブロックA314に入力する画素並
びを示す図
【図29】ラインセレクタ316のブロック図
【図30】図29に示したラインセレクタのタイミング
【図31】本発明の画像処理装置の第3の実施例の概略
ブロック図
【図32】出力切り換え回路416のブロック図
【図33】従来のエッジスムージングを行う画像処理装
置のブロック図
【図34】エッジスムージング処理の図
【図35】テンプレートパターンの図
【図36】置換すべき画像データの図
【図37】平均濃度算出回路24に入力される画素を示
す図
【図38】平均濃度信号25の値と補正回路26が出力
する8つの微画素の関係を示す図
【図39】補正回路26の第1の実施例のブロック図
【図40】補正回路26の第2の実施例のブロック図
【図41】被処理画素を中心とする7×7画素ウインド
ウに含まれる3×3画素ウインドウの例を示す図
【符号の説明】
11 画像データ 13 7×7画素ウインドウデータ 14 エッジスムージング回路 17 レーザ変調信号 24 平均濃度算出回路 26 補正回路 28 判別回路 31 半導体レーザ 41 セレクタ 45 コリメータレンズ 46 ポリゴンミラー 47 fθレンズ 48 感光体ドラム 51 ラインバッファ 100 画像データ 107 セレクタ 231 LEDアレイ 245 ロッドレンズアレイ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06F 15/66 405 8420−5L // H04N 1/387 4226−5C

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像画素と非画像画素を表す入力2値画像
    データの処理すべき画素と複数の周辺画素を一時的に記
    憶する一時記憶手段と、一時記憶手段に記憶された画素
    データを参照して処理すべき画素を主走査または副走査
    方向に入力画素をN個の微画素に変換することにより
    前記2値画像データのエッジをスムージングするエッジ
    スムージング手段と、前記記憶手段に記憶された処理す
    べき画素と周辺の画素のいくつかを用いて平均濃度を算
    出する平均濃度算出手段と、平均濃度に基づいて入力2
    値画像データを補正して複数の微画素を出力する補正手
    段と、前記記憶手段に記憶された画素中に 密集した画
    像画素の領域もしくは密集した非画像画素の領域が存在
    するか否かを判別する判別手段と、前記判別手段により
    密集した画像領域を検知した場合はエッジスムージング
    手段の出力を選択し、検知しない場合は補正手段の出力
    を選択するセレクタを備えることを特徴とする画像処理
    装置。
  2. 【請求項2】エッジスムージング手段は、複数の所定の
    パターン画像と前記一時的に記憶した入力画像パターン
    と 複数の所定のパターンとのマッチングを行う手段
    と、処理すべき画素が画像画素であり 前記パターンと
    前記一時的に記憶した入力画像がマッチングしないと
    き、N個の微画素のうちM(<N)個の画像微画素を含
    むN個の微画素データを発生する手段と、前記パターン
    のうち少なくとも1つのパターンと前記一時的に記憶し
    た入力画像がマッチングしたとき、前記所定のパターン
    にあらかじめ対応して決められたN個の微画素データを
    発生する手段を備えることを特徴とする請求項1に記載
    の画像処理装置。
  3. 【請求項3】平均濃度算出手段は、処理すべき画素と所
    定の周辺画素に含まれる画像画素の数を算出することを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】平均濃度算出手段は、処理すべき画素を含
    むP×Q画素の領域に含まれる画素中の画像画素の数を
    算出することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装
    置。
  5. 【請求項5】補正手段は、入力画素をN個の微画素に分
    割し、入力画像データと前記平均濃度値に基づいてN個
    の微画素のうちの画像微画素の数を変えることを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】補正手段は、入力画素1画素ごとに所定に
    確率で1または0の信号を出力する確率信号発生手段を
    具備し、入力画素をN個の微画素に分割し、入力画像デ
    ータ、前記平均濃度値およびに基づいてN個の微画素の
    うちの画像微画素の数を変えることを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】所定のパターンとのマッチングにより、処
    理すべき画素が画像画素でありかつ細線および孤立ドッ
    ト画素であることを検出したとき、前記Mより大きいL
    個の微画素データを発生することを特徴とする請求項2
    に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】パターンマッチングにより、処理すべき画
    素が画像画素でかつ非画像画素で形成される細線および
    孤立した非画像画素に隣接することを検出したとき、前
    記Mより小さいI個の微画素データを発生することを特
    徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】画像形成のための露光手段を具備し、前記
    露光手段は 前記セレクタの出力する複数の微画素に基
    づいて 半導体レーザにより出力されたレーザビームを
    偏向してラスタースキャンを行い、半導体レーザの1画
    素に相当する発光時間をN分割して露光するすることを
    特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】画像形成のための露光手段を具備し、前
    記露光手段は 発光素子をアレイ状に並べたアレイプリ
    ントヘッドを用いて、 前記セレクタの出力する複数の
    微画素に基づき 1画素に相当するラインをN回に分割
    して露光することを特徴とする請求項2に記載の画像処
    理装置。
  11. 【請求項11】セレクタの出力する複数の微画素をシリ
    アルに出力する第1のモードと、前記セレクタの出力す
    る複数の微画素をラインごとに一つずつ順次出力する第
    2のモードを備えることを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  12. 【請求項12】画像画素と非画像画素を表す入力2値画
    像データの処理すべき画素と複数の周辺画素を一時的に
    記憶する一時記憶手段と、前記記憶手段に記憶された処
    理すべき画素と周辺の画素のいくつかを用いて平均濃度
    を算出する平均濃度算出手段と、平均濃度に基づいて入
    力2値画像データを主走査または副走査方向に入力画素
    をN個の微画素に変換して補正する補正手段と、処理す
    べき画素が疑似中間調処理された画素か否かを判別する
    判別手段と、前記判別手段により疑似中間調処理された
    画素であると判別した場合は、前記補正手段により入力
    画像信号を補正することを特徴とする画像処理装置。
  13. 【請求項13】平均濃度算出手段は、処理すべき画素と
    所定の周辺画素に含まれる画像画素の数を算出すること
    を特徴とする請求項12に記載の画像処理装置。
  14. 【請求項14】平均濃度算出手段は、処理すべき画素を
    含むP×Q画素の領域に含まれる画素中の画像画素の数
    を算出することを特徴とする請求項12に記載の画像処
    理装置。
  15. 【請求項15】補正手段は、入力画素をN個の微画素に
    分割し、入力画像データと前記平均濃度値に基づいてN
    個の微画素のうちの画像微画素の数を変えることを特徴
    とする請求項12に記載の画像処理装置。
  16. 【請求項16】補正手段は、入力画素1画素ごとに所定
    に確率で1または0の信号を出力する確率信号発生手段
    を具備し、入力画素をN個の微画素に分割し、入力画像
    データ、前記平均濃度値およびに基づいてN個の微画素
    のうちの画像微画素の数を変えることを特徴とする請求
    項12に記載の画像処理装置。
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