JPH06274902A - ビデオディスクプレーヤ - Google Patents

ビデオディスクプレーヤ

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Publication number
JPH06274902A
JPH06274902A JP5089131A JP8913193A JPH06274902A JP H06274902 A JPH06274902 A JP H06274902A JP 5089131 A JP5089131 A JP 5089131A JP 8913193 A JP8913193 A JP 8913193A JP H06274902 A JPH06274902 A JP H06274902A
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JP
Japan
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signal
video signal
track
frame
video
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JP5089131A
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English (en)
Inventor
Noriyuki Yamashita
紀之 山下
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 高品位ビデオ信号のビデオディスクプレーヤ
において、フレームメモリを使用しないで、CLVフォ
ーマットのビデオディスクを、安定に高速再生する。 【構成】 基準となるフレーム同期信号REFFRを用意す
る。高速再生モード時、多数のトラックのトラックジャ
ンプを行ってビデオ信号SMSを間欠的に再生する。この
間欠的に再生されるビデオ信号SMSと、フレーム同期信
号PBFRにフレーム同期したダミーのビデオ信号SGRと
を、交互に出力する。多数のトラックのトラックジャン
プ後、1トラックのトラックジャンプを行ってトラック
ジャンプの1トラックあたりの、再生されるビデオ信号
のフレーム位相の変化量を求める。この求めた結果か
ら、所定のトラック数のトラックジャンプを行って再生
されるビデオ信号SMSのフレーム位相をTBC13の補
正範囲内に追い込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はビデオディスクプレー
ヤに関する。
【0002】
【従来の技術】
《高品位のテレビジョン方式》NTSC方式やPAL方
式などよりも高品位のテレビジョン方式の1つとして、
ハイビジョン方式が開発されているが、その規格は、 垂直周波数fV =60Hz フレーム周波数fFR=fV/2 水平周波数fH =1125×fFR =33.75kHz 縦横比 =9:16 である。
【0003】したがって、ハイビジョン方式によるビデ
オ信号は、NTSC方式によるビデオ信号に比べ、情報
量が約5倍となり、ハイビジョン方式によるビデオ信号
を、放送衛星、ビデオディスクなどにより、そのまま伝
送することはできない。
【0004】そこで、ハイビジョン方式によるビデオ信
号は、いわゆるMUSE方式(多重サブナイキスト・サ
ンプリング方式)により、ベースバンド幅が8MHz程度
となるように、データ圧縮してから伝送している。この
MUSE方式は、基本的には、ドットインタレース伝送
であり、サンプリングパターンは、フレーム間、フィー
ルド間、ライン間オフセットで、4フィールド周期で繰
り返されている。
【0005】また、このMUSE方式においては、ビデ
オ信号(輝度信号及び色信号)と、準瞬時圧伸DPCM
方式でエンコードされた音声データと、独立の付加情報
信号とが、時間軸上で多重化されている。ただし、MU
SE方式によりデータ圧縮されたハイビジョン方式のビ
デオ信号においても、フレーム周波数及び水平周波数
は、もとのハイビジョン方式のビデオ信号のフレーム周
波数fFR及び水平周波数fHと等しい。
【0006】なお、以下の説明においては、簡単のた
め、MUSE方式によりデータ圧縮されたハイビジョン
方式のビデオ信号を、「MUSE方式のビデオ信号」と
呼ぶ。
【0007】《ビデオディスクプレーヤの一例の説明》
MUSE方式のビデオ信号を再生するビデオディスクプ
レーヤの一例を、図1を使用して説明すると、以下のと
おりである。
【0008】すなわち、図1において、VDは光学式の
ビデオディスクを示し、このディスクVDには、MUS
E方式のビデオ信号SMSがFM信号に変換されるととも
に、そのFM信号と、パイロット信号SPとが周波数多
重化され、その周波数多重化信号SMが、らせん状のト
ラックとして記録されている。なお、パイロット信号S
Pは、その周波数fPが、 fP=135fH/2 =約2.28MHz の連続波信号である。また、多重化信号SMが記録され
るとき、その記録フォーマットとして、CAVフォーマ
ットとCLVフォーマットとがある。
【0009】そして、標準の再生モード時には、ディス
クVDが、スピンドルモータ21により所定の回転速度
で回転させられ、光学ヘッド11によりディスクVDか
ら周波数多重化信号SMが再生される。
【0010】さらに、スピンドルモータ21に直結して
周波数発電機22が設けられ、ディスクVDの回転速度
に対応した周波数の交番信号S22が取り出され、この信
号S22がスピンドルサーボ回路26に供給される。ま
た、光学ヘッド11は、スレッド送り機構23により支
持されてディスクVDの半径方向における位置が制御さ
れるとともに、送り機構23に設けられたポテンショメ
ータ(図示せず)から、ディスクVDの半径方向におけ
るヘッド位置に比例した値の直流電圧V23が取り出さ
れ、この電圧V23がサーボ回路26に供給される。
【0011】さらに、ヘッド11の再生信号SMがバン
ドパスフィルタ24に供給されてパイロット信号SPが
取り出され、このパイロット信号SPがカウンタ(分周
回路)25に供給されて1/135の周波数の分周信号S2
5、すなわち、ディスクVDが規定の回転速度で回転し
ているときには、 fP/135=fH/2 の周波数の分周信号S25が取り出され、この信号S25が
サーボ回路26に供給される。また、マスタ形成回路3
1から、周波数が水平周波数fHの1/2の基準信号REF/2F
Hが取り出され、この信号REF/2FHがサーボ回路26に供
給される。
【0012】そして、サーボ回路26の出力がモータ2
1に供給され、サーボ回路26により、ディスクVDの
回転が次のようにサーボ制御される。すなわち、プレー
ヤを停止モードから再生モードにしたときのように、あ
るいはディスクVDがCLVフォーマットのディスクで
あって、その再生トラック位置を大幅に変更したときの
ように、ディスクVDの回転速度が規定値の±20%から
外れているときには、信号S22を周波数弁別した電圧
と、電圧V23(ディスクVDがCLVフォーマットのと
き)あるいは一定の基準電圧(ディスクVDがCAVフ
ォーマットのとき)とが電圧比較され、その比較出力が
モータ21に供給されてディスクVDの回転速度は規定
値へと近づけられる。
【0013】そして、ディスクVDの回転速度が規定値
の±20%以内のときには、信号S25と信号REF/2FHとが
位相比較され、その比較出力がモータ21に供給されて
ディスクVDの回転速度は規定値へとさらに近づけられ
る。
【0014】こうして、ディスクVDの回転速度は、周
波数発電機22の出力信号S22を使用したサーボ制御
と、パイロット信号SPを使用したサーボ制御とにより
制御され、規定の回転速度とされる。
【0015】さらに、サーボ回路35から送り機構23
にヘッド送り信号が供給されるとともに、ヘッド11の
トラッキングコイル(図示せず)にトラッキング信号が
供給されてヘッド11のトラッキングサーボが行われ、
ヘッド11はディスクVDのトラックを正しく走査する
ように制御される。
【0016】そして、ヘッド11からの多重化信号SM
が復調回路12に供給されてもとのMUSE方式のビデ
オ信号SMSが復調され、このビデオ信号SMSがTBC1
3に供給される。
【0017】また、このとき、バンドパスフィルタ24
からのパイロット信号SPがPLL28に供給されてパ
イロット信号SPに同期し、その周波数fPの例えば12倍
の周波数の信号が形成され、この信号がTBC13に書
き込みクロックとして供給される。さらに、形成回路3
1において、その書き込みクロックと等しい周波数で、
安定した周波数及び位相の信号が形成され、この信号が
TBC13に読み出しクロックとして供給される。こう
して、TBC13からは時間軸の補正されたビデオ信号
SMSが取り出される。
【0018】そして、TBC13からのビデオ信号SMS
が、後述するスイッチ回路14を通じて出力端子16に
取り出される。なお、端子16には、ビデオ信号SMSを
もとのハイビジョン方式のビデオ信号にデコードするM
USEデコーダ99が接続される。以上が標準の再生モ
ードである。
【0019】一方、高速再生モード時には、システムコ
ントロール用のマイクロコンピュータ34によりサーボ
回路35が制御され、このサーボ回路35からスレッド
送り機構23に所定のヘッド送り信号が供給され、ヘッ
ド11は標準の再生モード時の例えば40倍の速度でディ
スクVDの半径方向に移動させられる。
【0020】さらに、このとき、サーボ回路35からヘ
ッド11のトラッキングコイルに所定の信号が供給さ
れ、ヘッド11の対物レンズは、トラッキングサーボが
追従する範囲(ディスクVDの半径方向における範囲)
では、ディスクVDのトラックを正しく走査して信号S
Mを再生する動作と、例えば200トラックのトラックをジ
ャンプする動作とを、交互に繰り返すように制御され
る。
【0021】したがって、ビデオ信号SMSが端子16に
間欠的に出力されるとともに、ヘッド11は、送り機構
23及びトラックジャンプにより標準の再生時よりも高
速に移動しているので、端子16に出力されるビデオ信
号SMSは、正方向あるいは逆方向の高速再生の信号とな
る。
【0022】参考文献:特開平1−265792号公報
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクV
DがCAVフォーマットの場合には、ディスクVD上の
フレーム同期信号の記録されている角位置は、どのトラ
ックでも同じとなり、同一半径上に並ぶので、高速再生
モード時、トラックジャンプを行っても、トラックジャ
ンプ前とトラックジャンプ後とで、再生されたビデオ信
号SMSのフレーム位相がずれることはない。
【0024】ところが、ディスクVDがCLVディスク
の場合、ディスクVD上のフレーム同期信号の記録され
ている角位置は、1トラックごとに少しずつずれ、同一
半径上には並んでいない。このため、高速再生モード
時、トラックジャンプを行うと、トラックジャンプ前と
トラックジャンプ後とで、再生されたビデオ信号SMSの
フレーム位相がずれてしまう。
【0025】そして、このように再生されたビデオ信号
SMSのフレーム位相が変化しても、TBC13がフレー
ムメモリの機能を有し、その補正範囲(補正レンジ)が
1フレーム期間以上あれば、TBC13において、その
フレーム位相を、以前のフレーム位相に補正することが
でき、MUSEデコーダ99には、常に一定のフレーム
位相のビデオ信号SMSを供給することができる。
【0026】しかし、実際には、コストなどの都合によ
り、TBC13の補正範囲は、例えば1フレーム期間の
10%程度(100水平期間程度)と小さいので、再生され
たビデオ信号SMSのフレーム位相の変化が大きいと、T
BC13において、そのフレーム位相の変化を完全に補
正することはできない。そして、MUSE方式のビデオ
信号SMSは、上述のようにデータ圧縮されているので、
MUSEデコーダ99は、これに供給されるビデオ信号
SMSのフレーム位相がずれると、そのフレーム位相のず
れた時点から少しの期間、もとのハイビジョン方式のビ
デオ信号をデコードできなくなる。
【0027】したがって、MUSEデコーダ99に供給
されるビデオ信号SMSのフレーム位相の変化は、その許
容値内に収めておく必要があり、このため、TBC13
に供給されるビデオ信号SMSのフレーム位相の変化は、
TBC13の補正範囲に対応して1フレーム期間の10%
以内に抑えておく必要がある。
【0028】つまり、ディスクVDがCLVフォーマッ
トであっても高速再生を可能にするためには、TBC1
3の補正範囲を広げる必要があるが、コストなどの点か
らはTBS13の補正範囲を広げることはできない。
【0029】この発明は、このような問題点を解決し、
TBC13の補正範囲が小さくても、CLVフォーマッ
トのディスクVDの高速再生ができるようにしようとす
るものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】このため、この発明にお
いては、各部の参照符号を後述の実施例に対応させる
と、ビデオディスクVDから、ビデオ信号SMSを再生す
るビデオディスクプレーヤにおいて、基準となるフレー
ム同期信号REFFRを用意し、高速再生モード時、多数の
トラックのトラックジャンプを行ってビデオ信号SMSを
間欠的に再生するとともに、この間欠的に再生されるビ
デオ信号SMSと、フレーム同期信号PBFRにフレーム同期
したダミーのビデオ信号SGRとを、交互に出力し、多数
のトラックのトラックジャンプ後、1トラックのトラッ
クジャンプを行ってトラックジャンプの1トラックあた
りの、再生されるビデオ信号SMSのフレーム位相の変化
量Δθを求め、この求めた結果から、所定のトラック数
のトラックジャンプを行って再生されるビデオ信号SMS
のフレーム位相をTBC13の補正範囲内に追い込むよ
うにしたものである。
【0031】
【作用】高速再生のために多数のトラックのトラックジ
ャンプが実行されたのち、位相補正用のトラックジャン
プが実行され、再生されるビデオ信号SMSのフレーム位
相が、TBC13の補正範囲内に追い込まれる。
【0032】
【実施例】以下の説明及び図1の例において、TBC1
3により時間軸補正されていないビデオ信号SMSに含ま
れるフレーム同期信号を再生フレーム同期信号PBFRと
し、TBC13により時間軸補正されたビデオ信号SMS
に含まれるフレーム同期信号を補正フレーム同期信号PB
FR2とする。
【0033】また、TBC13は、可変遅延回路により
構成され、1フレーム期間の10%の補正範囲を有し、し
たがって、再生フレーム同期信号PBFR(及びそのビデオ
信号SMS)が、基準となるフレーム同期信号REFFRに対
して、0〜10%の進み位相範囲内であれば、補正フレー
ム同期信号PBFR2(及びそのビデオ信号SMS)を、基準
フレーム同期信号REFFRに一致させることができるもの
とする。
【0034】そして、図1において、マスタ形成回路3
1から、基準となるフレーム同期信号REFFR、水平同期
信号REFFH及び各種のタイミング信号が取り出され、こ
れらの信号がダミー信号形成回路15に供給されるとと
もに、TBC13からのビデオ信号SMSがAPL(平均
輝度レベル)を示す信号として形成回路15に供給され
てダミーのMUSE方式のビデオ信号SGRが形成され、
この信号SGRがスイッチ回路14に供給される。また、
マイコン34からスイッチ回路14に所定の制御信号GM
UTEが供給される。
【0035】この場合、ダミーのビデオ信号SGRは、こ
れをMUSEデコーダ99において、ハイビジョン方式
のビデオ信号にデコードしたとき、再生中のビデオ信号
SMSからデコードしたハイビジョン方式のビデオ信号の
APLに等しい灰色レベルのハイビジョン方式のビデオ
信号にデコードされる信号である。
【0036】さらに、形成回路31からの基準フレーム
同期信号REFFRが検出回路33に供給されるとともに、
復調回路12からのビデオ信号SMSが同期分離回路32
に供給されてフレーム同期信号PBFRが取り出され、この
再生フレーム同期信号PBFRが時間差検出回路33に供給
される。こうして、検出回路33において、再生された
ビデオ信号SMSのフレーム位相、すなわち、基準フレー
ム同期信号REFFRに対する再生フレーム同期信号PBFRの
位相差(時間差)θが検出され、その位相差θを示す検
出信号S33がマイコン34に供給される。
【0037】そして、CLVフォーマットのディスクV
Dが標準再生モードで再生されている場合には、図4の
時点t1以前に示すように、すべての信号が“0”であ
る。また、再生フレーム同期信号PBFR(及びそのビデオ
信号SMS)の位相は、基準フレーム同期信号REFFRに対
してTBC13の補正範囲内(=0〜10%)にあり、補
正後のフレーム同期信号PBFR2(及びそのビデオ信号SM
S)は基準フレーム同期信号REFFRに一致して得られてい
る。さらに、制御信号GMUTEによりスイッチ回路14は
図1の状態に接続されて再生ビデオ信号SMSが端子16
に出力されている。
【0038】そして、このような標準再生モードにある
とき、高速再生キーを押すと、マイコン34により例え
ば図2及び図3に示すルーチン100が実行され、高速
再生が実現されるとともに、その再生されたビデオ信号
SMSのフレーム位相が、基準フレーム同期信号REFFRに
同期させられる。
【0039】すなわち、任意の時点に順方向あるいは逆
方向の高速再生キーを押すと、マイコン34の処理がル
ーチン100のステップ101からスタートし、次のス
テップ102において、基準フレーム同期信号REFFRの
信号待ちとされる。そして、高速再生キーが押されてか
ら最初の基準フレーム同期信号REFFRの時点t1になる
と、処理はステップ103に進み、このステップ103
において、サーボ回路35が制御されて高速再生を示す
信号CLVSCANが“0”から“1”とされるとともに、こ
の信号CLVSCANがヘッド送り機構23に供給される。こ
の結果、ヘッド11は標準再生時の例えば40倍の速度
で、ディスクVDの外周方向あるいは内周方向に高速移
動を開始する。
【0040】続いて、ステップ111において、制御信
号GMUTEが“0”から“1”とされてスイッチ回路14
は図1とは逆の状態に接続され、形成回路15からのダ
ミーのビデオ信号SGRが端子16に出力される。次に、
ステップ112において、サーボ回路35が制御されて
トラックジャンプ信号TJが形成され、この信号TJがヘッ
ド11のトラッキングコイルに供給され、ヘッド11は
多数のトラック、例えば200トラックのトラックジャン
プMTJを行う。
【0041】また、このトラックジャンプMTJが行わ
れ、そのトラックジャンプ後のヘッド11のトラッキン
グが安定するまでの期間、信号HOLDが“1”となってサ
ーボ回路26のサーボ動作は休止状態とされる。さら
に、信号HOLDが“0”に復帰するごとに、カウンタ25
がリセットされ、このリセットによりカウンタ25から
サーボ回路26に供給される分周信号S25の位相が変更
される。したがって、トラックジャンプMTJを行って
も、分周信号S25は基準信号REF/2FHに同期するので、
再生されたビデオ信号SMSの水平同期信号が不連続にな
ることがなく、サーボ回路26のスピンドルサーボが大
きく乱れることもない。
【0042】そして、処理はステップ112に続いてス
テップ113に進み、このステップ113において、検
出信号S33により、基準フレーム同期信号REFFRに対す
る再生フレーム同期信号PBFRの位相差θMTJが検出さ
れ、次にステップ114において、ステップ113で検
出した位相差θMTJが、TBC13の補正範囲内である
かどうか(0≦θMTJ≦10%であるかどうか)がチェッ
クされ、補正範囲内のときには、処理はステップ114
からステップ123に進む。
【0043】しかし、位相差θMTJが補正範囲外のとき
には、処理はステップ114からステップ115に進
み、このステップ115において、次の再生フレーム同
期信号PBFRの時点t2に、トラックジャンプ信号TJがヘ
ッド11のトラッキングコイルに供給されて1トラック
のトラックジャンプ1TJが実行され、次にステップ11
6において、基準フレーム同期信号REFFRに対する再生
フレーム同期信号PBFRの位相差θ1TJが検出され、続い
てステップ117において、ステップ116で検出した
位相差θ1TJが、TBC13の補正範囲内であるかどう
かがチェックされ、補正範囲内のときには、処理はステ
ップ117からステップ123に進む。
【0044】しかし、補正範囲外のときには、処理はス
テップ117からステップ118に進み、このステップ
118において、さらに次に行うべきトラックジャンプ
のトラック数が算出される。
【0045】すなわち、上記のように、 位相差θ1TJ:時点t2のトラックジャンプ1TJ後の位相
差 位相差θMTJ:時点t1のトラックジャンプMTJ後の位相
差 であるから、時点t2に行われた1トラックのトラック
ジャンプ1TJにより、再生フレーム同期信号PBFRに生じ
た位相の変化量Δθは、 Δθ=θ1TJ−θMTJ ‥‥‥ θ1TJ≧θMTJの
とき あるいは Δθ=θ1TJ−θMTJ+100% ‥‥‥ θ1TJ<θMTJの
とき である。
【0046】したがって、次に再び1トラックのトラッ
クジャンプを行えば、そのトラックジャンプ後の、基準
フレーム同期信号REFFRに対する再生フレーム同期信号P
BFRの位相差θ1は、 θ1=θ1TJ+Δθ あるいは θ1=θ1TJ+Δθ−100% となり、さらに、その後、1トラックのトラックジャン
プを行えば、そのトラックジャンプ後の、基準フレーム
同期信号REFFRに対する再生フレーム同期信号PBFRの位
相差θ2は、 θ2=θ1+Δθ あるいは θ2=θ1+Δθ−100% となる。
【0047】このように、1トラックのトラックジャン
プを繰り返すと、基準フレーム同期信号REFFRに対する
再生フレーム同期信号PBFRの位相差θは、値Δθずつ変
化するのであるから、その1トラックのトラックジャン
プ後の、基準フレーム同期信号REFFRに対する再生フレ
ーム同期信号PBFRの位相差θn(n=1、2、3、………)
を順次計算し、 90%≦θn≦100% となる値nを求めれば、1トラックのトラックジャンプ
を(n−3)回行ったとき、再生フレーム同期信号PBFR
の位相は、TBC13の補正範囲内に入ることになる。
あるいは、(n−3)トラックのトラックジャンプを1
回行えば、再生フレーム同期信号PBFRの位相は、TBC
13の補正範囲内に入ることになる。
【0048】そこで、ステップ118において、上述に
したがって値nが算出され、次にステップ121におい
て、n<23であるかどうかがチェックされる。すなわ
ち、1トラックジャンプ1TJから求めた位相差θの変化
量Δθは、ディスクVDのトラック位置によって異な
り、値nが大きくなると、ステップ118の計算により
求めた位相差θnの誤差が大きくなり、(n−3)トラ
ックのトラックジャンプが意味を持たなくなる。また、
ディスクVDのトラック位置によっては、どのようにト
ラックジャンプをしても、再生フレーム同期信号PBFRの
位相を目的とする位相(基準フレーム同期信号REFFRの
位相)に合わせることのできないデッドゾーンがある。
これらの理由により、ステップ121において、値nが
チェックされる。
【0049】そして、ステップ121において、n<23
であれば、再生フレーム同期信号PBFRの位相を、TBC
13の補正範囲内に追い込むことが可能なので、処理は
ステップ121からステップ122に進み、このステッ
プ122において、次の再生フレーム同期信号PBFRの時
点t3になったとき、1トラックジャンプnTJが例えば0.
8m秒の間隔で(n−3)回行われ、その後、処理はス
テップ123に進む。
【0050】したがって、ステップ122のトラックジ
ャンプnTJが終了した時点から再生ビデオ信号SMSのフ
レーム位相は、基準フレーム同期信号REFFRに同期した
ことになる。
【0051】そして、ステップ123において、次の再
生フレーム同期信号PBFRが同期している基準フレーム同
期信号REFFRの時点t4になると、GMUTE=“0”とな
り、時点t4から再生ビデオ信号SMSが端子16に出力
される。なお、ステップ123がステップ114の次に
実行されたときには、期間t2〜t4の処理がなくなり、
時点t4は時点t2の位置にくる。また、ステップ123
がステップ117の次に実行されたときには、期間t3
〜t4の処理がなくなり、時点t4は時点t3の位置にく
る。
【0052】続いて、ステップ124において、高速再
生キーがまだ押されているかどうかがチェックされ、押
されているときには、処理はステップ124からステッ
プ125に進み、このステップ125において、Nフレ
ーム期間、例えば5フレーム期間にわたって時間待ちが
行われ、時点t4から5フレーム期間後の時点t5になる
と、処理はステップ111に戻り、時点t5から時点t1
以降と同様の動作が繰り返される。
【0053】したがって、高速再生キーが押されている
間は、期間t1〜t5の処理が繰り返されるので、端子1
6には、期間t1〜t4におけるダミーのビデオ信号SGR
と、期間t4〜t5における再生ビデオ信号SMSとが、交
互に端子16に出力され、すなわち、高速再生のビデオ
信号が出力される。
【0054】なお、ステップ121において、n≧23の
ときには、処理はステップ121からステップ112に
戻る。
【0055】また、ステップ124において、高速再生
キーが押されていないときには、処理はステップ124
からステップ131に進み、このステップ131におい
て、CLVSCAN信号が“0”とされて送り機構23による
ヘッド11の高速送りが中止され、その後、ステップ1
32によりこのルーチン100を終了し、したがって、
もとの再生モードに戻る。
【0056】以上のようにして、高速再生が実現される
が、その場合、基準フレーム同期信号REFFRにフレーム
同期している再生ビデオ信号SMSと、基準フレーム同期
信号REFFRにフレーム同期したダミーのビデオ信号SGR
とを交互に端子16に出力して高速再生モードを実現し
ているので、MUSEデコーダ99に供給されるビデオ
信号は、どのようなときでもフレーム位相が乱れること
がなく、したがって、MUSEデコーダ99は常に正常
に動作する。
【0057】また、高速再生のために200トラックのト
ラックジャンプMTJを行ったとき、ステップ113以降
の処理を実行しているので、TBC13に供給されるビ
デオ信号SMSのフレーム位相は、TBC13の補正範囲
内に追い込まれ、したがって、TBC13の補正範囲
は、1フレーム期間の例えば10%程度と小さくすること
ができ、TBC13のコストを下げることができる。す
なわち、TBC13にフレームメモリの機能を与えて補
正範囲を1フレーム期間以上とするときには、TBC1
3に9Mビット程度のメモリが必要となるのに対し、こ
の発明によれば、TBC13の補正範囲は1フレーム期
間の10%程度でよいので、TBC13に必要とされるメ
モリを1/10程度に削減することができ、あるいはさら
に、1/30程度まで削減することができる。
【0058】なお、上述においては、期間t4〜t5のフ
レーム数が5フレームで一定であるが、期間t1〜t5の
フレーム数が一定となるように、期間t4〜t5のフレー
ム数を変更することもできる。また、上述においては、
ディスクVDに、MUSE方式のビデオ信号SMSが記録
されている場合であるが、他の方式のビデオ信号の記録
されているビデオディスクであっても、この発明を適用
できる。
【0059】
【発明の効果】この発明によれば、基準フレーム同期信
号REFFRにフレーム同期している再生ビデオ信号SMS
と、基準フレーム同期信号REFFRにフレーム同期したダ
ミーのビデオ信号SGRとを交互に端子16に出力して高
速再生モードを実現しているので、MUSEデコーダ9
9に供給されるビデオ信号は、どのようなときでもフレ
ーム位相が乱れることがなく、したがって、MUSEデ
コーダ99は常に正常に動作する。
【0060】また、高速再生のために200トラックのト
ラックジャンプMTJを行ったとき、ステップ113以降
の処理を実行しているので、TBC13に供給されるビ
デオ信号SMSのフレーム位相は、TBC13の補正範囲
内に追い込まれ、したがって、TBC13の補正範囲
は、1フレーム期間の例えば10%程度と小さくすること
ができ、TBC13のコストを下げることができる。
【0061】さらに、トラックジャンプ後、信号HOLDが
“0”に復帰するごとに、カウンタ25をリセットして
サーボ回路26に供給される分周信号S25の位相を変更
しているので、分周信号S25は基準信号REF/2FHに同期
することになり、再生されたビデオ信号SMSの水平同期
信号が不連続になることがなく、サーボ回路26のスピ
ンドルサーボが大きく乱れることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一例を示す系統図である。
【図2】この発明の一例の一部を示すフローチャートで
ある。
【図3】図2の続き一例を示すフローチャートである。
【図4】この発明を説明するための波形図である。
【符号の説明】
11 光学ヘッド 12 復調回路 13 TBC 16 出力端子 21 スピンドルモータ 22 周波数発電機 23 ヘッド送り機構 26 スピンドルサーボ回路 31 マスタ形成回路 32 同期分離回路 33 時間差検出回路 34 マイクロコンピュータ 35 サーボ回路 99 MUSEデコーダ VD ビデオディスク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオ信号の記録されているビデオディ
    スクから、上記ビデオ信号を再生するビデオディスクプ
    レーヤにおいて、 基準となるフレーム同期信号を用意し、 高速再生モード時、多数のトラックのトラックジャンプ
    を行って上記ビデオ信号を間欠的に再生するとともに、 この間欠的に再生されるビデオ信号と、上記フレーム同
    期信号にフレーム同期したダミーのビデオ信号とを、交
    互に出力し、 上記多数のトラックのトラックジャンプ後、1トラック
    のトラックジャンプを行ってトラックジャンプの1トラ
    ックあたりの、上記再生されるビデオ信号のフレーム位
    相の変化量を求め、 この求めた結果から、所定のトラック数のトラックジャ
    ンプを行って上記再生されるビデオ信号のフレーム位相
    をTBCの補正範囲内に追い込むようにしたビデオディ
    スクプレーヤ。
  2. 【請求項2】 ビデオ信号に、一定周波数のパイロット
    信号が周波数多重化されて記録されているビデオディス
    クから、上記ビデオ信号を再生するビデオディスクプレ
    ーヤにおいて、 上記ビデオディスクから上記ビデオ信号及び上記パイロ
    ット信号を再生するヘッドと、 再生されたビデオ信号に対して1フレーム期間よりも小
    さい範囲で時間軸補正をするTBCと、 上記再生されたビデオ信号からフレーム同期信号を取り
    出す同期分離回路と、 上記フレーム同期信号と、フレーム周期の基準信号との
    位相差を検出する検出回路とを有し、 高速再生モード時、上記ヘッドを、上記ビデオディスク
    の半径方向に標準の再生時よりも高速に移動させ、 上記基準信号にフレーム同期したダミーのビデオ信号を
    出力し、 上記ヘッドに多数のトラックのトラックジャンプを実行
    し、 この多数のトラックのトラックジャンプ後、上記フレー
    ム同期信号と、上記基準信号との位相差を検出して第1
    の検出結果を得、 この検出後、上記ヘッドに1トラックのトラックジャン
    プを実行し、 この1トラックのトラックジャンプ後、上記フレーム同
    期信号と、上記基準信号との位相差を検出して第2の検
    出結果を得、 この第2の検出結果が、上記フレーム同期信号の位相が
    上記TBCの補正範囲内であることを示しているときに
    は、上記ダミーのビデオ信号に代えて上記再生されたビ
    デオ信号を出力し、 上記第2の検出結果が、上記フレーム同期信号の位相が
    上記TBCの補正範囲外であることを示しているときに
    は、上記第1の検出結果と上記第2の検出結果とから次
    に行うトラックジャンプのトラック数を求め、 この求めたトラック数のトラックジャンプを上記ヘッド
    に実行し、 このトラックジャンプの実行後、上記ダミーのビデオ信
    号に代えて上記再生されたビデオ信号を出力し、 上記再生されたビデオ信号を所定のフレーム期間出力し
    たときには、上記ダミーのビデオ信号を出力する状態に
    戻るという動作を繰り返すようにしたビデオディスクプ
    レーヤ。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のビデオディスクプレー
    ヤにおいて、 上記第1の検出結果が、上記基準信号と上記フレーム同
    期信号との位相差が上記TBCの補正範囲内であること
    を示しているときには、上記ダミーのビデオ信号に代え
    て上記再生されたビデオ信号を出力し、 上記第1の検出結果が、上記基準信号と上記フレーム同
    期信号との位相差が上記TBCの補正範囲外であること
    を示しているときには、上記1トラックのトラックジャ
    ンプ以降の処理を行うようにしたビデオディスクプレー
    ヤ。
  4. 【請求項4】 請求項2あるいは請求項3に記載のビデ
    オディスクプレーヤにおいて、 再生されたパイロット信号を分周する分周回路を有し、 この分周信号と基準の周波数の信号とを位相比較し、 この比較出力により上記ビデオディスクの回転をサーボ
    制御するとともに、 上記トラックジャンプごとに、上記分周回路をリセット
    するようにしたビデオディスクプレーヤ。
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