JPH06274527A - ベクトル処理装置 - Google Patents
ベクトル処理装置Info
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- JPH06274527A JPH06274527A JP5082532A JP8253293A JPH06274527A JP H06274527 A JPH06274527 A JP H06274527A JP 5082532 A JP5082532 A JP 5082532A JP 8253293 A JP8253293 A JP 8253293A JP H06274527 A JPH06274527 A JP H06274527A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 不必要なバッファ記憶無効化処理を省くこと
が可能なベクトル処理装置を提供することにある。 【構成】 スカラ処理ユニット(SPU)1に、ベクトル
処理ユニット(VPU)2に送出されるバッファ記憶(B
S)30から読出されたデータと主記憶装置(MS)4から
読出されたデータの内のいずれか一方をVPU2に送出
すべく選択するセレクタを設け、バッファ記憶制御装置
20は、MS4内のデータをBS30に格納することなくV
PU2にセットアップする命令の実行時に、MS4内の
データがBS30内に格納されていない場合には、セレク
タによりMS4内のデータを選択してVPU2に送出
し、格納されている場合には、セレクタによりBS30内
のデータを選択してVPU2に送出する。そして、バッ
ファ記憶制御装置20は、BS30内のデータを選択してV
PU2に送出したとき、該BS30内のデータを削除す
る。
が可能なベクトル処理装置を提供することにある。 【構成】 スカラ処理ユニット(SPU)1に、ベクトル
処理ユニット(VPU)2に送出されるバッファ記憶(B
S)30から読出されたデータと主記憶装置(MS)4から
読出されたデータの内のいずれか一方をVPU2に送出
すべく選択するセレクタを設け、バッファ記憶制御装置
20は、MS4内のデータをBS30に格納することなくV
PU2にセットアップする命令の実行時に、MS4内の
データがBS30内に格納されていない場合には、セレク
タによりMS4内のデータを選択してVPU2に送出
し、格納されている場合には、セレクタによりBS30内
のデータを選択してVPU2に送出する。そして、バッ
ファ記憶制御装置20は、BS30内のデータを選択してV
PU2に送出したとき、該BS30内のデータを削除す
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スカラ命令を処理する
スカラ処理ユニットと、ベクトル命令を処理するベクト
ル処理ユニットとから構成されるベクトル処理装置に関
する。
スカラ処理ユニットと、ベクトル命令を処理するベクト
ル処理ユニットとから構成されるベクトル処理装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、ベクトル型スーパーコンピュータ
においては、スカラ処理ユニット(以下、SPUと略
す)内にバッファ記憶(以下、BSと略す)を設けてい
る。BSはSPUの取り扱うスカラデータを、数ワード
から十数ワードのブロック単位で主記憶装置と授受を行
う。BSの使用により、スカラデータの局所性を活かす
ことで、SPUの高速化がなされる。一方、ベクトル命
令処理ユニット(以下、VPUと略す)は多量のデータ
を処理する性質上、BSによる高速化が期待できないの
で通常BSを持たず、直接に主記憶装置とデータの授受
を行う。SPUとVPUは、互いに独立に主記憶装置と
データの授受を行う。通常、SPUは、VPUの動作を
助けるためにVPUのスカラレジスタや、アドレスデー
タのセットアップのを行う機能を有する。このようなV
PUのセットアップ命令を有する例として、日立製作所
のS−820がある。S−820のセットアップ命令に
関する内容は次の文献に記されている。 「S−820処理装置(6020−2−001)」 p
p3−7、pp43−68 SPUによるVPUのセットアップ命令は、主記憶装置
から読み出したセットアップデータを、BSに格納する
動作を伴う。これは他のSPUの命令と同様である。
においては、スカラ処理ユニット(以下、SPUと略
す)内にバッファ記憶(以下、BSと略す)を設けてい
る。BSはSPUの取り扱うスカラデータを、数ワード
から十数ワードのブロック単位で主記憶装置と授受を行
う。BSの使用により、スカラデータの局所性を活かす
ことで、SPUの高速化がなされる。一方、ベクトル命
令処理ユニット(以下、VPUと略す)は多量のデータ
を処理する性質上、BSによる高速化が期待できないの
で通常BSを持たず、直接に主記憶装置とデータの授受
を行う。SPUとVPUは、互いに独立に主記憶装置と
データの授受を行う。通常、SPUは、VPUの動作を
助けるためにVPUのスカラレジスタや、アドレスデー
タのセットアップのを行う機能を有する。このようなV
PUのセットアップ命令を有する例として、日立製作所
のS−820がある。S−820のセットアップ命令に
関する内容は次の文献に記されている。 「S−820処理装置(6020−2−001)」 p
p3−7、pp43−68 SPUによるVPUのセットアップ命令は、主記憶装置
から読み出したセットアップデータを、BSに格納する
動作を伴う。これは他のSPUの命令と同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】SPUとVPUが主記
憶装置を共用するために、VPUが主記憶装置にベクト
ルデータを格納する場合、BS無効化等の主記憶内容と
BSの一致保証処理が必要となる。該一致保証処理を行
う期間には、SPUは処理を中断しなければならないた
め、システムの性能低下の原因となる。この一致保証処
理は、VPUのセットアップデータに関連して必要とな
る場合が多い。具体的な例を図5のFORTRANプロ
グラムで説明する。図5中のDOループ、DO 90内
でA(I,J)と表記される配列要素の集合A(K+
1,J)〜A(N,J)は、ベクトルデータとしてVP
U内のベクトルレジスタに格納される。一方、配列要素
A(K,J)は、セットアップデータとしてSPU内の
BS経由でVPUのスカラレジスタに格納される。DO
90の演算処理はVPUによって処理され、VPUは
実行結果であるA(K+1,J)〜A(N,J)を主記
憶に格納する。さて、SPU内のBSはA(K,J)を
保持しているため、アドレスの連続するベクトルデータ
A(K+1,J)〜A(N,J)の一部が、A(K,
J)と同じブロックに保持されている可能性が高い。し
たがって、DO 90が実行された直後に、BS内のA
(K,J)を保持しているブロックに関し、BSと主記
憶との間で内容の不一致が生じる可能性が高い。不一致
が存在する場合、該ブロックに関し、DO 90実行後
にBS無効化等の処理が必要となる。VPUのセットア
ップデータはSPUでは再利用されない場合が多い。つ
まり、VPUのセットアップデータはBSに格納する必
要のない場合が多い。このような場合には、BSに格納
する必要のないセットアップデータのために、不必要な
BS無効化が発生していることになる。本発明の目的
は、主記憶装置内のデータをベクトル処理ユニットにセ
ットアップするとき、上記データがスカラ処理ユニット
のバッファ記憶に格納されていない場合は該データを直
接ベクトル処理ユニットに送出し、バッファ記憶に格納
されている場合はバッファ記憶内のデータをベクトル処
理ユニットに送出するベクトル処理装置を提供すること
にある。また、不必要なバッファ記憶無効化処理を省く
ことが可能なベクトル処理装置を提供することにある。
憶装置を共用するために、VPUが主記憶装置にベクト
ルデータを格納する場合、BS無効化等の主記憶内容と
BSの一致保証処理が必要となる。該一致保証処理を行
う期間には、SPUは処理を中断しなければならないた
め、システムの性能低下の原因となる。この一致保証処
理は、VPUのセットアップデータに関連して必要とな
る場合が多い。具体的な例を図5のFORTRANプロ
グラムで説明する。図5中のDOループ、DO 90内
でA(I,J)と表記される配列要素の集合A(K+
1,J)〜A(N,J)は、ベクトルデータとしてVP
U内のベクトルレジスタに格納される。一方、配列要素
A(K,J)は、セットアップデータとしてSPU内の
BS経由でVPUのスカラレジスタに格納される。DO
90の演算処理はVPUによって処理され、VPUは
実行結果であるA(K+1,J)〜A(N,J)を主記
憶に格納する。さて、SPU内のBSはA(K,J)を
保持しているため、アドレスの連続するベクトルデータ
A(K+1,J)〜A(N,J)の一部が、A(K,
J)と同じブロックに保持されている可能性が高い。し
たがって、DO 90が実行された直後に、BS内のA
(K,J)を保持しているブロックに関し、BSと主記
憶との間で内容の不一致が生じる可能性が高い。不一致
が存在する場合、該ブロックに関し、DO 90実行後
にBS無効化等の処理が必要となる。VPUのセットア
ップデータはSPUでは再利用されない場合が多い。つ
まり、VPUのセットアップデータはBSに格納する必
要のない場合が多い。このような場合には、BSに格納
する必要のないセットアップデータのために、不必要な
BS無効化が発生していることになる。本発明の目的
は、主記憶装置内のデータをベクトル処理ユニットにセ
ットアップするとき、上記データがスカラ処理ユニット
のバッファ記憶に格納されていない場合は該データを直
接ベクトル処理ユニットに送出し、バッファ記憶に格納
されている場合はバッファ記憶内のデータをベクトル処
理ユニットに送出するベクトル処理装置を提供すること
にある。また、不必要なバッファ記憶無効化処理を省く
ことが可能なベクトル処理装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】バッファ記憶装置とバッ
ファ記憶制御装置を備えるスカラ処理ユニット、ベクト
ル処理ユニットと、主記憶装置を備えるベクトル処理装
置において、スカラ処理ユニットにベクトル処理ユニッ
トに送出されるバッファ記憶装置から読み出されたデー
タと主記憶装置から読み出されたデータのうちのいずれ
か一方をベクトル処理ユニットに送出すべく選択するセ
レクタを設け、バッファ記憶制御装置は、主記憶装置内
のデータをバッファ記憶装置に格納することなくベクト
ル処理ユニットにセットアップする命令の実行時に、主
記憶装置内のデータがバッファ記憶装置内に格納されて
いない場合には、セレクタにより主記憶装置内のデータ
を選択してベクトル処理ユニットに送出し、主記憶装置
内のデータがバッファ記憶装置内に格納されている場合
には、セレクタによりバッファ記憶装置内のデータを選
択してベクトル処理ユニットに送出するようにしてい
る。また、バッファ記憶制御装置は、セレクタによりバ
ッファ記憶装置内のデータを選択してベクトル処理ユニ
ットに送出したとき、該バッファ記憶装置内のデータを
削除するようにしている。
ファ記憶制御装置を備えるスカラ処理ユニット、ベクト
ル処理ユニットと、主記憶装置を備えるベクトル処理装
置において、スカラ処理ユニットにベクトル処理ユニッ
トに送出されるバッファ記憶装置から読み出されたデー
タと主記憶装置から読み出されたデータのうちのいずれ
か一方をベクトル処理ユニットに送出すべく選択するセ
レクタを設け、バッファ記憶制御装置は、主記憶装置内
のデータをバッファ記憶装置に格納することなくベクト
ル処理ユニットにセットアップする命令の実行時に、主
記憶装置内のデータがバッファ記憶装置内に格納されて
いない場合には、セレクタにより主記憶装置内のデータ
を選択してベクトル処理ユニットに送出し、主記憶装置
内のデータがバッファ記憶装置内に格納されている場合
には、セレクタによりバッファ記憶装置内のデータを選
択してベクトル処理ユニットに送出するようにしてい
る。また、バッファ記憶制御装置は、セレクタによりバ
ッファ記憶装置内のデータを選択してベクトル処理ユニ
ットに送出したとき、該バッファ記憶装置内のデータを
削除するようにしている。
【0005】
【作用】前記手段によれば、スカラデータをバッファ記
憶に格納することなくベクトル処理ユニットへのセット
アップが可能となる。また、該セットアップ命令のオペ
ランドである該スカラデータがバッファ記憶に保持され
ていた場合には、該バッファ記憶に保持されていたスカ
ラデータがベクトル処理ユニットへセットアップされ
る。そして、該スカラデータは該バッファ記憶より排除
される。したがって、該スカラデータに関しては、VP
Uのベクトルデータを主記憶に格納する際のBS無効化
の処理が不用となる。
憶に格納することなくベクトル処理ユニットへのセット
アップが可能となる。また、該セットアップ命令のオペ
ランドである該スカラデータがバッファ記憶に保持され
ていた場合には、該バッファ記憶に保持されていたスカ
ラデータがベクトル処理ユニットへセットアップされ
る。そして、該スカラデータは該バッファ記憶より排除
される。したがって、該スカラデータに関しては、VP
Uのベクトルデータを主記憶に格納する際のBS無効化
の処理が不用となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を詳細に説明する。図
1は、本発明の一実施例であるベクトル型スーパーコン
ピュータのシステム構成図である。図1において、1は
スカラ命令を実行するスカラ処理ユニット(SPU)、
2はベクトル命令を実行するベクトル処理ユニット(V
PU)、3は記憶制御装置(SC)、4はスカラ処理ユ
ニット1(SPU)、ベクトル処理ユニット2(VP
U)が共有して使用する主記憶装置(MS)である。ス
カラ処理ユニット1(SPU)には、命令レジスタ1
1、汎用レジスタ群12(GR群)、命令のデコード部
13、アドレス計算部14、バッファ記憶制御装置2
0、バッファ記憶30(BS)、セレクタ31などが設
けられている。また、ベクトル処理ユニット2(VP
U)には、ベクトル演算器群40、スカラレジスタ群4
1(SR群)、ベクトルレジスタ群42(VR群)、ベ
クトルアドレスレジスタ群43(VAR群)などが設け
られている。記憶制御装置3(SC)には、バッファ記
憶30(BS)の内容と主記憶装置4(MS)内容との
一致保証処理を高速化するための、バッファ記憶管理の
ための第2の管理テーブル50(FAA)が設けられて
いる。
1は、本発明の一実施例であるベクトル型スーパーコン
ピュータのシステム構成図である。図1において、1は
スカラ命令を実行するスカラ処理ユニット(SPU)、
2はベクトル命令を実行するベクトル処理ユニット(V
PU)、3は記憶制御装置(SC)、4はスカラ処理ユ
ニット1(SPU)、ベクトル処理ユニット2(VP
U)が共有して使用する主記憶装置(MS)である。ス
カラ処理ユニット1(SPU)には、命令レジスタ1
1、汎用レジスタ群12(GR群)、命令のデコード部
13、アドレス計算部14、バッファ記憶制御装置2
0、バッファ記憶30(BS)、セレクタ31などが設
けられている。また、ベクトル処理ユニット2(VP
U)には、ベクトル演算器群40、スカラレジスタ群4
1(SR群)、ベクトルレジスタ群42(VR群)、ベ
クトルアドレスレジスタ群43(VAR群)などが設け
られている。記憶制御装置3(SC)には、バッファ記
憶30(BS)の内容と主記憶装置4(MS)内容との
一致保証処理を高速化するための、バッファ記憶管理の
ための第2の管理テーブル50(FAA)が設けられて
いる。
【0007】図2は、スカラ処理ユニット1(SPU)
にて実行される、セットアップ命令の命令フォーマット
の一例を示す図である。該命令フォーマットは、B2で
示される汎用レジスタの内容と、D2の内容とを加算し
て得られるアドレスを求め、該アドレスから開始される
主記憶領域に格納されているデータを、R1で指定され
るスカラレジスタから、R3で指定されるスカラレジス
タまでに格納する命令フォーマットである。該セットア
ップ命令が、オペランドデータをバッファ記憶30(B
S)に格納するかしないかは、命令コードを示すOPc
odeの部分で指定する。
にて実行される、セットアップ命令の命令フォーマット
の一例を示す図である。該命令フォーマットは、B2で
示される汎用レジスタの内容と、D2の内容とを加算し
て得られるアドレスを求め、該アドレスから開始される
主記憶領域に格納されているデータを、R1で指定され
るスカラレジスタから、R3で指定されるスカラレジス
タまでに格納する命令フォーマットである。該セットア
ップ命令が、オペランドデータをバッファ記憶30(B
S)に格納するかしないかは、命令コードを示すOPc
odeの部分で指定する。
【0008】図3は、バッファ記憶制御装置20の内部
構成図である。図3において、102はバッファ記憶管
理のための第1の管理テーブル(BAA)、101は命
令のオペランドのアドレスと、第1の管理テーブル10
2(BAA)の内容の一致検出部、103は第1の管理
テーブル102(BAA)の内容の更新を行う登録削除
部、104は一致検出部101の司令によってバッファ
記憶30(BS)を制御するバッファ制御部である。
構成図である。図3において、102はバッファ記憶管
理のための第1の管理テーブル(BAA)、101は命
令のオペランドのアドレスと、第1の管理テーブル10
2(BAA)の内容の一致検出部、103は第1の管理
テーブル102(BAA)の内容の更新を行う登録削除
部、104は一致検出部101の司令によってバッファ
記憶30(BS)を制御するバッファ制御部である。
【0009】図6は、バッファ制御部104の内部構成
図である。図6において、301はバッファ記憶30
(BS)へデータの読み出し、書き込み、削除の指示を
行なうバッファデータ格納制御部、302は読み出した
データの伝送経路の制御を行なうデータ経路制御部であ
る。
図である。図6において、301はバッファ記憶30
(BS)へデータの読み出し、書き込み、削除の指示を
行なうバッファデータ格納制御部、302は読み出した
データの伝送経路の制御を行なうデータ経路制御部であ
る。
【0010】次に、スカラデータをバッファ記憶30
(BS)に格納しないセットアップ命令による、ベクト
ル処理ユニット2(VPU)のセットアップ処理の概略
を、図1、図4を参照しながら説明する。図4は、該セ
ットアップ命令の制御の流れ図である。図中、201乃
至209は処理を表す。上記セットアップ命令は、命令
レジスタ11に取り込まれ、デコード部13で解読さ
れ、デコード部13は信号線21を介してバッファ記憶
制御装置20に処理要求を発行する。データアドレス
は、命令レジスタ11に取り込まれた命令と汎用レジス
タ群12とで示される内容から、アドレス計算部14に
おいて計算され、信号線22を介してバッファ記憶制御
装置20に伝えられる。そして処理201により、該デ
ータがバッファ記憶30(BS)に存在するか否かを調
べる。該データがバッファ記憶30(BS)に存在しな
い場合には、処理202に進む、存在する場合には処理
205に進む。
(BS)に格納しないセットアップ命令による、ベクト
ル処理ユニット2(VPU)のセットアップ処理の概略
を、図1、図4を参照しながら説明する。図4は、該セ
ットアップ命令の制御の流れ図である。図中、201乃
至209は処理を表す。上記セットアップ命令は、命令
レジスタ11に取り込まれ、デコード部13で解読さ
れ、デコード部13は信号線21を介してバッファ記憶
制御装置20に処理要求を発行する。データアドレス
は、命令レジスタ11に取り込まれた命令と汎用レジス
タ群12とで示される内容から、アドレス計算部14に
おいて計算され、信号線22を介してバッファ記憶制御
装置20に伝えられる。そして処理201により、該デ
ータがバッファ記憶30(BS)に存在するか否かを調
べる。該データがバッファ記憶30(BS)に存在しな
い場合には、処理202に進む、存在する場合には処理
205に進む。
【0011】処理202では、バッファ記憶制御装置2
0が主記憶装置4(MS)に対してデータの読み出しを
行うことを、信号線25を介して指示する。そして処理
203、処理204へと進み、主記憶装置4(MS)か
ら読み出したデータを、スカラレジスタ群41(SR
群)へ格納する。この際、通常の主記憶アクセスとは異
なり、読み出したデータをバッファ記憶30(BS)に
格納しない。主記憶装置4(MS)から読み出されたデ
ータは、スカラレジスタ群41(SR群)に格納され
る。一方、処理205では、バッファ記憶制御装置20
がバッファ記憶30(BS)に対してデータの読み出し
を行なうことを信号線24を介して指示する。そして処
理206、処理207へと進み、バッファ記憶30(B
S)から読み出したデータを、スカラレジスタ群41
(SR群)へ格納する。次いで、処理208でバッファ
記憶30(BS)内のデータを排除し、処理209で第
2の管理テーブル50(FAA)内容を更新する。
0が主記憶装置4(MS)に対してデータの読み出しを
行うことを、信号線25を介して指示する。そして処理
203、処理204へと進み、主記憶装置4(MS)か
ら読み出したデータを、スカラレジスタ群41(SR
群)へ格納する。この際、通常の主記憶アクセスとは異
なり、読み出したデータをバッファ記憶30(BS)に
格納しない。主記憶装置4(MS)から読み出されたデ
ータは、スカラレジスタ群41(SR群)に格納され
る。一方、処理205では、バッファ記憶制御装置20
がバッファ記憶30(BS)に対してデータの読み出し
を行なうことを信号線24を介して指示する。そして処
理206、処理207へと進み、バッファ記憶30(B
S)から読み出したデータを、スカラレジスタ群41
(SR群)へ格納する。次いで、処理208でバッファ
記憶30(BS)内のデータを排除し、処理209で第
2の管理テーブル50(FAA)内容を更新する。
【0012】次に、上記した処理を図1、図3、図4お
よび図6により詳細に説明する。処理201では、図3
に示すバッファ記憶制御装置20において、一致検出部
101が、第1の管理テーブル102(BAA)に格納
されているアドレスと、アドレス計算部14から信号線
22を介して伝えられる命令のオペランドアドレスとを
比較することで行われる。データがバッファ記憶30
(BS)に存在しない場合には、処理202に進み、存
在する場合には処理205に進む。
よび図6により詳細に説明する。処理201では、図3
に示すバッファ記憶制御装置20において、一致検出部
101が、第1の管理テーブル102(BAA)に格納
されているアドレスと、アドレス計算部14から信号線
22を介して伝えられる命令のオペランドアドレスとを
比較することで行われる。データがバッファ記憶30
(BS)に存在しない場合には、処理202に進み、存
在する場合には処理205に進む。
【0013】処理202では、バッファ記憶制御装置2
0の一致検出部101が信号線25を介して主記憶装置
4にスカラデータの読み出しを指示すると共に信号線1
06を介してバッファ記憶30(BS)にスカラデータ
の読み出しをしない旨の指示を行なう。処理203で
は、バッファ制御部104が信号線106によりスカラ
データの読み出しをしない旨の指示を受け、バッファ制
御部104内のバッファデータ格納制御部301は信号
線24によりバッファ記憶30(BS)に対してデータ
の読み出しおよび格納を行なわないよう指示し、データ
経路制御部302は上記信号線106による指示に応じ
て信号線24によりセレクタ31を制御して主記憶装置
4からのデータを転送する信号線32からスカラレジス
タ群41(SR群)への信号線34への経路を確立す
る。処理204では、主記憶装置4からスカラデータを
読み出し、信号線32、セレクタ31、信号線34を経
由して、スカラレジスタ群41(SR群)に格納する。
0の一致検出部101が信号線25を介して主記憶装置
4にスカラデータの読み出しを指示すると共に信号線1
06を介してバッファ記憶30(BS)にスカラデータ
の読み出しをしない旨の指示を行なう。処理203で
は、バッファ制御部104が信号線106によりスカラ
データの読み出しをしない旨の指示を受け、バッファ制
御部104内のバッファデータ格納制御部301は信号
線24によりバッファ記憶30(BS)に対してデータ
の読み出しおよび格納を行なわないよう指示し、データ
経路制御部302は上記信号線106による指示に応じ
て信号線24によりセレクタ31を制御して主記憶装置
4からのデータを転送する信号線32からスカラレジス
タ群41(SR群)への信号線34への経路を確立す
る。処理204では、主記憶装置4からスカラデータを
読み出し、信号線32、セレクタ31、信号線34を経
由して、スカラレジスタ群41(SR群)に格納する。
【0014】一方、処理205では、バッファ記憶制御
装置20の一致検出部101が、信号線106を介し、
バッファ制御部104内のバッファデータ格納制御部3
01に対して、バッファ記憶30(BS)に格納されて
いるスカラデータを読み出させるよう指示を行う。この
とき、信号線25には主記憶装置4への読み出し指示は
出さない。処理206では、データ経路制御部302は
上記信号線106による指示に応じて信号線24により
セレクタ31を制御してバッファ記憶30(BS)から
のデータを転送する信号線33からスカラレジスタ群4
1(SR群)への信号線34への経路を確立する。処理
207では、バッファ記憶30(BS)から読み出され
たデータが、信号線33、セレクタ31、信号線34を
経由して、スカラレジスタ群41(SR群)に格納され
る。処理208では、一致検出部101が信号線105
を介し、登録削除部103に対し、該スカラデータを第
1の管理テーブル102(BAA)から削除するよう指
示する。さらに、処理209では、一致検出部101が
信号線26を介し、記憶制御装置3(SC)内にある、
バッファ記憶管理のための第2の管理テーブル50(F
AA)に、該スカラデータの削除の指示を行う。
装置20の一致検出部101が、信号線106を介し、
バッファ制御部104内のバッファデータ格納制御部3
01に対して、バッファ記憶30(BS)に格納されて
いるスカラデータを読み出させるよう指示を行う。この
とき、信号線25には主記憶装置4への読み出し指示は
出さない。処理206では、データ経路制御部302は
上記信号線106による指示に応じて信号線24により
セレクタ31を制御してバッファ記憶30(BS)から
のデータを転送する信号線33からスカラレジスタ群4
1(SR群)への信号線34への経路を確立する。処理
207では、バッファ記憶30(BS)から読み出され
たデータが、信号線33、セレクタ31、信号線34を
経由して、スカラレジスタ群41(SR群)に格納され
る。処理208では、一致検出部101が信号線105
を介し、登録削除部103に対し、該スカラデータを第
1の管理テーブル102(BAA)から削除するよう指
示する。さらに、処理209では、一致検出部101が
信号線26を介し、記憶制御装置3(SC)内にある、
バッファ記憶管理のための第2の管理テーブル50(F
AA)に、該スカラデータの削除の指示を行う。
【0015】以上、スカラデータをバッファ記憶30
(BS)に格納しないセットアップ命令を使用したベク
トル処理ユニット2(VPU)のセットアップについて
説明した。該セットアップ命令を使用するかぎり、セッ
トアップデータが該命令実行以前に該バッファ記憶30
(BS)に格納されていた場合も、格納されていなかっ
た場合も、該命令実行後には、該セットアップデータ
は、第1の管理テーブル102(BAA)、第2の管理
テーブル50(FAA)に存在しない。したがって、ベ
クトル処理ユニット2(VPU)がベクトルレジスタ群
42中のベクトルデータを主記憶装置4に格納する際の
BS無効化処理は、該セットアップデータに関しては、
ベクトルアドレスレジスタ群43の内容と、第2の管理
テーブル50(FAA)の比較を行うだけでよい。これ
により、ベクトルデータを主記憶装置4に格納する際の
BS無効化処理の時間を短縮することが可能となる。
(BS)に格納しないセットアップ命令を使用したベク
トル処理ユニット2(VPU)のセットアップについて
説明した。該セットアップ命令を使用するかぎり、セッ
トアップデータが該命令実行以前に該バッファ記憶30
(BS)に格納されていた場合も、格納されていなかっ
た場合も、該命令実行後には、該セットアップデータ
は、第1の管理テーブル102(BAA)、第2の管理
テーブル50(FAA)に存在しない。したがって、ベ
クトル処理ユニット2(VPU)がベクトルレジスタ群
42中のベクトルデータを主記憶装置4に格納する際の
BS無効化処理は、該セットアップデータに関しては、
ベクトルアドレスレジスタ群43の内容と、第2の管理
テーブル50(FAA)の比較を行うだけでよい。これ
により、ベクトルデータを主記憶装置4に格納する際の
BS無効化処理の時間を短縮することが可能となる。
【0016】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スカラ処理ユニットによるベクトル処理ユニットのセッ
トアップの際に、セットアップデータをバッファ記憶に
格納することなく行うことができ、そして、該セットア
ップデータに起因するバッファ記憶無効化処理によるオ
ーバーヘッドを削減することができる。
スカラ処理ユニットによるベクトル処理ユニットのセッ
トアップの際に、セットアップデータをバッファ記憶に
格納することなく行うことができ、そして、該セットア
ップデータに起因するバッファ記憶無効化処理によるオ
ーバーヘッドを削減することができる。
【図1】本発明の一実施例のベクトル処理装置の全体構
成を示すブロック図である。
成を示すブロック図である。
【図2】図1の装置に用いられるセットアップ命令の命
令フォーマットの一例を示す図である。
令フォーマットの一例を示す図である。
【図3】本発明の一実施例のベクトル処理装置の構成要
素の一つであるバッファ記憶制御装置の構成を示す図で
ある。
素の一つであるバッファ記憶制御装置の構成を示す図で
ある。
【図4】本発明の一実施例の処理を説明するための流れ
図である。
図である。
【図5】従来技術の処理の説明のために用いるFORT
RANプログラムの一例を示す図である。
RANプログラムの一例を示す図である。
【図6】図3に示すバッファ記憶制御装置の構成要素で
あるバッファ制御部の構成を示す図である。
あるバッファ制御部の構成を示す図である。
1 スカラ処理ユニット 2 ベクトル処理ユニット 3 記憶制御装置 4 主記憶装置 11 命令レジスタ 12 汎用レジスタ群 13 デコード部 14 アドレス計算部 20 バッファ記憶制御装置 30 バッファ記憶 31 セレクタ 40 ベクトル演算器群 41 スカラレジスタ群 42 ベクトルレジスタ群 43 ベクトルアドレスレジスタ群 50 第2の管理テーブル 101 一致検出部 102 第1の管理テーブル 103 登録削除部 104 バッファ制御部 301 バッファデータ格納制御部 302 データ経路制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 榊原 忠幸 東京都国分寺市東恋ケ窪1丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】 バッファ記憶装置とバッファ記憶制御装
置を備えるスカラ処理ユニット、ベクトル処理ユニット
と、主記憶装置を備えるベクトル処理装置において、 前記スカラ処理ユニットは前記ベクトル処理ユニットに
送出される前記バッファ記憶装置から読み出されたデー
タと前記主記憶装置から読み出されたデータのうちのい
ずれか一方を前記ベクトル処理ユニットに送出すべく選
択するセレクタを備え、 前記バッファ記憶制御装置は、前記主記憶装置内のデー
タを前記バッファ記憶装置に格納することなく前記ベク
トル処理ユニットにセットアップする命令の実行時に、
前記主記憶装置内のデータが前記バッファ記憶装置内に
格納されていない場合には、前記セレクタにより前記主
記憶装置内のデータを選択して前記ベクトル処理ユニッ
トに送出し、前記主記憶装置内のデータが前記バッファ
記憶装置内に格納されている場合には、前記セレクタに
より前記バッファ記憶装置内のデータを選択して前記ベ
クトル処理ユニットに送出することを特徴とするベクト
ル処理装置。 - 【請求項2】 請求項1記載のベクトル処理装置におい
て、前記バッファ記憶制御装置は、前記セレクタにより
前記バッファ記憶装置内のデータを選択して前記ベクト
ル処理ユニットに送出したとき、該バッファ記憶装置内
のデータを削除することを特徴とするベクトル処理装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5082532A JPH06274527A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | ベクトル処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5082532A JPH06274527A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | ベクトル処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06274527A true JPH06274527A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=13777122
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5082532A Pending JPH06274527A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | ベクトル処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06274527A (ja) |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5082532A patent/JPH06274527A/ja active Pending
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