JPH06273540A - レーダ雨量測定装置 - Google Patents

レーダ雨量測定装置

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JPH06273540A
JPH06273540A JP5726693A JP5726693A JPH06273540A JP H06273540 A JPH06273540 A JP H06273540A JP 5726693 A JP5726693 A JP 5726693A JP 5726693 A JP5726693 A JP 5726693A JP H06273540 A JPH06273540 A JP H06273540A
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JP
Japan
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rainfall
radome
attenuation
antenna
radar
Prior art date
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Pending
Application number
JP5726693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohiro Mizuno
智洋 水野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 レーダサイト近辺における降雨量を高精度に
測定できるレーダ雨量測定装置を提供することを目的と
する。 【構成】 本発明はレドーム10により保護されたアン
テナ20を具備したレーダ雨量測定装置であり、受信電
力値を雨量情報に変換する際、測定された受信電力値
を、電波がレドームを透過する際に発生する電波減衰分
に相当する電力値で補正する減衰補正部53を具備した
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レーダによって降雨量
を測定するレーダ雨量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照して従来のレーダ雨量
測定装置について説明する。図5は、従来より周知のレ
ーダ雨量測定装置の概略構成図であり、大別して、レド
ーム10,アンテナ20,アンテナ制御装置30,送受
信装置40,信号処理装置50,指示装置60からな
る。
【0003】アンテナ20はその高度角が固定され、ア
ンテナ制御装置30によって全方位が走査可能である。
また、アンテナ10は、暴風雨などの特に過酷な気象条
件で安定した動作が望まれることから通常レドーム10
で保護されている。
【0004】図5に示す装置で雨量を測定するには、は
じめに送受信装置40より繰り返し周波数ごとに一定の
パルス幅の高周波電力が発振され、回転するアンテナ2
0より放射される。
【0005】放射された電波は雨滴にあたってはねかえ
り、アンテナで受信され受信装置40で増幅・検波され
て映像信号として指示装置60に供給されたり、信号処
理装置50に供給される。
【0006】信号処理装置50では受信装置40から供
給される受信信号のアナログ信号をデジタル信号に変換
し、グランドクラッタが除去され、所定のレーダ方程式
で受信電力が雨量情報に換算される。
【0007】ところで、以前より、レーダサイト近辺に
降雨が存在すると、レドーム表面上に水膜が生じ、その
ためレドームを透過する電波が減衰を起こすということ
が知られていた。特に、送信周波数が高くなると電波減
衰は顕著となるので、その対策が要望視されていたが、
効果的な対策は講じられていなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
のレーダ雨量測定装置にあっては、レーダサイト近辺に
降雨が存在したときのレドーム表面上の水膜による電波
減衰に対しては効果的な対策が講じられておらず、精度
の良い雨量測定ができないという問題点があった。 本
発明は上記欠点を解除すべくなされたもので、レーダサ
イト近辺における降雨量を高精度に測定できるレーダ雨
量測定装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するたた
めに本発明は、レドームに覆われ、全方位の走査が可能
なアンテナと、繰り返し周波数ごとに高周波電力が発振
され、前記アンテナへ送信信号を供給する送信手段と、
前記アンテナで受信した受信電波を増幅検波する受信手
段と、この受信手段から送られるアナログ受信電力値を
デジタル値に変換するアナログ/デジタル変換手段と、
前記アンテナが走査する各方位における距離レンジごと
の受信電力値の平均値を算出するメッシュ算出手段と、
この手段で算出された受信電力値を電波が前記レドーム
を透過する際に発生する電波減衰分に相当する電力値で
補正する減衰補正手段と、この手段で補正された受信電
力値を所定のレーダ方程式で雨量情報に換算する雨量強
度算出手段によって構成される。
【0010】
【作用】上記構成にあっては、レドームにかかる雨によ
る減衰に対して受信電力をこの雨の強さに応じた減衰分
の電力値で補正しているので、正確な雨量測定が可能と
なる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例を説明
する。図1は本発明のレーダ雨量測定装置の概略構成図
であり、図5と同一部分には同一符号を付して詳しい説
明は省略し、本発明の特徴である信号処理の部分につい
て詳細に説明する。なお、以下はレーダサイト近辺に降
雨が存在している場合について述べる。
【0012】図1において、アンテナ20で受信され、
受信装置40で増幅検波されたアナログ受信信号は、信
号処理装置50のA/D変換部51に入力され、デジタ
ル信号に変換される。
【0013】図2はこのアナログ/デジタル変換を説明
する図である。現在、レーダサイト近辺に降雨が存在し
ている。したがって図2の(a)に示すように、受信電
力を示す波形は、グラフの横軸である「反射波が到着す
るまでの時間」(換言すればアンテナからの距離)が非
常に短い位置に描かれる。図2の(b)は、(a)で示
すアナログ信号をデジタル値に変換したときのグラフで
ある。図2に示すように、A/D変換部51では各方位
毎の各距離レンジにおけるアナログ受信データをデジタ
ル受信電力データに変換するデジタル値に変換された受
信電力データは、次にメッシュ平均化部52へ送られ
る。
【0014】受信電力データは、図3に示すような極座
標系で表現される場合が多い。この極座標は、その中心
がレーダサイトの中心で、方位方向は例えばデジタル処
理のしやすさから例えば360°の2の累乗分の1の値
として、 (360°/28=1.4°)が採用され
る。すなわち、方位方向は、(360°/1.4°=2
55個)のセクタに分割される。また、距離方向(円の
半径方向)も複数レンジに分割され、各セクタは距離レ
ンジごとに分割され、網状のメッシュを形成している。
前記メッシュ平均化部52では、このメッシュ毎に受信
電力の平均化が行われる。
【0015】メッシュ平均化部52でメッシュ毎に平均
化された受信電力データは減衰補正部52へ送られる。
減衰補正部52に供給される受信電力データは、従来の
技術の欄で述べたようにレドーム表面の水膜によって減
衰した値である。そこで、この減衰分を補正するため
に、減衰補正部52では、次の(1)式に示す演算を行
う。
【0016】
【数1】
【0017】上式(1)において、Pr1 は図3に示す
極座標の中心から最も近い第1のレンジにおける受信電
力で、Pr2 は、Pr1 と隣接する第2のレンジ受信電
力である。(このPr1 、Pr2 は図1及び図2に示す
Pr1 、Pr2 に対応する)また、(Pr1k は、k
セクタ目の第1のレンジにおける受信電力を示す。従っ
て、例えば(Pr25 は、5セクタの第2のレンジに
おける受信電力を意味する。
【0018】(1)式に示す演算によって算出される値
Aは、あるk番目のセクタ分のデータをそれぞれ方位方
向に前後3セクタ分(合計7セクタ)平均化した値を示
している。電波減衰量は水膜の厚さによって変化する。
水膜の厚さは降雨強度によって変わり、降雨強度が強け
れば水膜が厚くなるので電波減衰量は大きくなる。そこ
で、本実施例では、レドームの水膜による電波減衰量を
推定するために(1)式に示すように、レーダサイトに
一番近い雨量値すなわち第1のレンジPr1 と第2のレ
ンジPr2 のデータを全方位方向で平均し、この値を減
衰補正の基準値としている。図4に基準値と補正値の例
を示す。
【0019】減衰補正部53では、各セクタ毎に(1)
式に示す演算を行い、得られた値を補正値に換算する。
この補正値を基に、平均化された各メッシュ毎の受信電
力値に加算することにより、電力値が補正され、適正な
受信電力値が得られる。
【0020】補正された受信電力データは、グランドク
ラッタ除去部54へ送られ、山などの固定目標に反射さ
れることによって生じる標るグランドクラッタが除去さ
れる。 クラッタの除去された受信電力データは、雨量
強度算出部55へ送られ、所定のレーダ方程式によって
雨量情報に換算され、指示装置へ送られる。
【0021】このように、本実施例によれば、レドーム
表面上に生じる水膜に帰因する電波減衰による受信電力
の減衰は適正に補正されるので、レーダサイト近辺にお
ける高精度の雨量測定が可能となる。
【0022】本発明の実施例は、上記実施例に検定され
るものではない。例えば、補正値の算出は上述した
(1)式に限るものではない。レドームの形状や使用す
る送信周波数によって、変更することができる。また、
信号処理の順序も上述した例に限ることはなく、種々の
変形が可能である。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、レ
ーダサイト近辺に降雨が存在したときでも、高精度にそ
の降雨量を測定することできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレーダ雨量測定装置の一実施例を示す
ブロック図。
【図2】本発明の一実施例におけるアナログ/デジタル
変換処理を説明するための図。
【図3】各距離方向及び方位方向における受信電力デー
タを示す極座標。
【図4】受信電力の補正値を示す表。
【図5】従来のレーダ雨量測定装置の概略構成図。
【符号の説明】
10…レドーム、20…アンテナ、30…アンテナ制御
装置 40…送受信装置、50…信号処理装置、51…A/D
変換部 52…メッシュ平均化部、53…減衰補正部、54…グ
ランドクラッタ除去部 55…雨量強度算出部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】レドームに覆われ、全方位の走査が可能な
    アンテナと、繰り返し周波数ごとに高周波電力が発振さ
    れ、前記アンテナへ送信信号を供給する送信手段と、前
    記アンテナで受信した受信電波を増幅検波する受信手段
    と、この受信手段から送られるアナログ受信電力値をデ
    ジタル値に変換するアナログ/デジタル変換手段と、前
    記アンテナが走査する各方位における距離レンジごとの
    受信電力値の平均値を算出するメッシュ算出手段と、こ
    の手段で算出された受信電力値を電波が前記レドームを
    透過する際に発生する電波減衰分に相当する電力値で補
    正する減衰補正手段と、この手段で補正された受信電力
    値を所定のレーダ方程式で雨量情報に換算する雨量強度
    算出手段を具備したことを特徴とするレーダ雨量測定装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09257928A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Mitsubishi Electric Corp 気象レーダ装置
CN111090133A (zh) * 2019-12-29 2020-05-01 亿水泰科(北京)信息技术有限公司 一种雨量雷达数据质量控制方法

Cited By (3)

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JPH09257928A (ja) * 1996-03-18 1997-10-03 Mitsubishi Electric Corp 気象レーダ装置
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