JPH06273507A - ロラン航行送信と組み合わせられたロラン通信信号を介した可動端末からの上位通信及びベース端末からの下位通信のための流星散乱信号を用いた固定ベース端末と可動端末との間の双方向無線通信方法及びその装置 - Google Patents
ロラン航行送信と組み合わせられたロラン通信信号を介した可動端末からの上位通信及びベース端末からの下位通信のための流星散乱信号を用いた固定ベース端末と可動端末との間の双方向無線通信方法及びその装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ベース端末から可動ユーザへの流星散乱を用
いた下位通信における従来の制約を解消し、効果的な乗
り物位置自動発見装置を実現すること 【構成】 送受信器を備えた可動端末と固定された流星
散乱ベース端末との間における双方向無線流星散乱通信
のための方法及びその装置である。この方法及び装置
は、無線流星散乱により、可動端末からベース端末への
上位情報、及びベース端末から特定の可動端末への下位
情報の大容量二地点間通信を行い、またロラン無線位置
及び航行送信時に変調された補足的な短いロラン通信メ
ッセージにより、ベース端末から多数の可動端末への下
位情報の放送を行うものである。
いた下位通信における従来の制約を解消し、効果的な乗
り物位置自動発見装置を実現すること 【構成】 送受信器を備えた可動端末と固定された流星
散乱ベース端末との間における双方向無線流星散乱通信
のための方法及びその装置である。この方法及び装置
は、無線流星散乱により、可動端末からベース端末への
上位情報、及びベース端末から特定の可動端末への下位
情報の大容量二地点間通信を行い、またロラン無線位置
及び航行送信時に変調された補足的な短いロラン通信メ
ッセージにより、ベース端末から多数の可動端末への下
位情報の放送を行うものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、流星散乱を用いた、ベ
ース端末・可動端末間双方向無線通信方法及びその装置
に関し、特に、ロラン放送航行信号中に付加通信データ
を相乗的に使用して、流星散乱を用いたベース端末から
可動ユーザへの情報の下位伝送を行い、これにより、ベ
ース端末から可動ユーザへの流星散乱を用いた下位通信
における従来の制約を解消し、効果的な乗り物位置自動
発見装置を実現させることに関する。
ース端末・可動端末間双方向無線通信方法及びその装置
に関し、特に、ロラン放送航行信号中に付加通信データ
を相乗的に使用して、流星散乱を用いたベース端末から
可動ユーザへの情報の下位伝送を行い、これにより、ベ
ース端末から可動ユーザへの流星散乱を用いた下位通信
における従来の制約を解消し、効果的な乗り物位置自動
発見装置を実現させることに関する。
【0002】
【従来の技術】流星散乱を用いた通信システムでは、双
方向通信を用いて、可動端末からの流星散乱メッセージ
がベース端末で受信された際にその応答を行い、及びネ
ットワーク内での通信を制御することが好適である。上
述のように、本発明は、ロラン放送及び流星散乱通信の
相乗的使用に基づく可動双方向通信システムを包含する
ものであり、この場合、ロラン航行信号の伝送には、一
度に少量の情報を伝送するための通信能力が補足されて
おり、その通信能力は、多数のユーザに対する放送に使
用することが可能であり、一般には、従来の流星散乱を
用いたシステムとは異なり、特定の伝搬条件を待つこと
なく利用可能なものである。また、流星散乱通信による
遠隔地からの返送信号が利用できるので、中央位置
(「ベース」または「ベース局」)は、遠隔地から位置
データを受信して、如何なる位置修正が必要であるかを
判定し、その乗り物の位置をモニタ及び表示することが
可能となる。
方向通信を用いて、可動端末からの流星散乱メッセージ
がベース端末で受信された際にその応答を行い、及びネ
ットワーク内での通信を制御することが好適である。上
述のように、本発明は、ロラン放送及び流星散乱通信の
相乗的使用に基づく可動双方向通信システムを包含する
ものであり、この場合、ロラン航行信号の伝送には、一
度に少量の情報を伝送するための通信能力が補足されて
おり、その通信能力は、多数のユーザに対する放送に使
用することが可能であり、一般には、従来の流星散乱を
用いたシステムとは異なり、特定の伝搬条件を待つこと
なく利用可能なものである。また、流星散乱通信による
遠隔地からの返送信号が利用できるので、中央位置
(「ベース」または「ベース局」)は、遠隔地から位置
データを受信して、如何なる位置修正が必要であるかを
判定し、その乗り物の位置をモニタ及び表示することが
可能となる。
【0003】公知であるように、同期がとられたロラン
ベース局のグループからの下位へのロラン放送を用いる
ことにより、そのロラン信号を受信する可動局、即ち、
より一般的にいうと、所定領域にわたって分布する遠隔
局が、固定ベースのロラン位置に関する知識から、及び
ロラン信号の到着する時間差から、その遠隔局自体の位
置を決定することが可能となる。これに適したロランC
放送用の送信器は、例えば、本出願人の米国特許第3,71
1,725号、同第3,889,263号、同第4,001,598号、同第4,1
51,528号、同第4,423,419号に開示されており、また、
可動ユーザ(船舶、航空機、地上の乗り物等)に適した
典型的な受信器は、米国特許第3,736,590号、同第3,77
4,210号、同第3,921,076号、同第4,392,138号、同第4,4
82,896号に開示されている。
ベース局のグループからの下位へのロラン放送を用いる
ことにより、そのロラン信号を受信する可動局、即ち、
より一般的にいうと、所定領域にわたって分布する遠隔
局が、固定ベースのロラン位置に関する知識から、及び
ロラン信号の到着する時間差から、その遠隔局自体の位
置を決定することが可能となる。これに適したロランC
放送用の送信器は、例えば、本出願人の米国特許第3,71
1,725号、同第3,889,263号、同第4,001,598号、同第4,1
51,528号、同第4,423,419号に開示されており、また、
可動ユーザ(船舶、航空機、地上の乗り物等)に適した
典型的な受信器は、米国特許第3,736,590号、同第3,77
4,210号、同第3,921,076号、同第4,392,138号、同第4,4
82,896号に開示されている。
【0004】あまり知られていないものの既に証明され
ている事実として、ロラン航行信号の放送は、そのロラ
ン航行信号に適当な補足的変調を施すことにより、その
ロラン信号の基本的な航行機能に影響を与えることな
く、20〜100bit/secまでの通信データを1000kmの範囲
内で送るように、可動ユーザへの下位のデータ通信を同
時に行うように修正することができる、という事実があ
る。このような技術は、本出願人の米国特許第4,800,39
1号、及び、同第4,821,038号に開示されている。
ている事実として、ロラン航行信号の放送は、そのロラ
ン航行信号に適当な補足的変調を施すことにより、その
ロラン信号の基本的な航行機能に影響を与えることな
く、20〜100bit/secまでの通信データを1000kmの範囲
内で送るように、可動ユーザへの下位のデータ通信を同
時に行うように修正することができる、という事実があ
る。このような技術は、本出願人の米国特許第4,800,39
1号、及び、同第4,821,038号に開示されている。
【0005】ロラン放送を用いた通信が制限を有するも
のであるのに対し、上記の技術は、例えば、流星散乱リ
ンク(link)が設けられることになる特定の端末ネットワ
ークにおける特定の可動端末に助言を行い、また、その
メッセージの受信に成功したことを流星散乱を介してベ
ースへ応答するのに極めて適したものである。この新規
の能力により、ベース局が可動局に対して個別にまたは
グループ単位でアクセスすることが可能となり、またネ
ットワーク中の可動ターミナルとベースとの間の流星散
乱通信の制御に関する従来の問題が解決される。このよ
うな下位への通信が存在しなかった場合には、複数の可
動端末が同時に報告を行って互いを妨害することになる
のを回避するために、可動端末は「誰がいつ報告を行う
か」という極めて厳密なプロトコルに従わなければなら
ない。
のであるのに対し、上記の技術は、例えば、流星散乱リ
ンク(link)が設けられることになる特定の端末ネットワ
ークにおける特定の可動端末に助言を行い、また、その
メッセージの受信に成功したことを流星散乱を介してベ
ースへ応答するのに極めて適したものである。この新規
の能力により、ベース局が可動局に対して個別にまたは
グループ単位でアクセスすることが可能となり、またネ
ットワーク中の可動ターミナルとベースとの間の流星散
乱通信の制御に関する従来の問題が解決される。このよ
うな下位への通信が存在しなかった場合には、複数の可
動端末が同時に報告を行って互いを妨害することになる
のを回避するために、可動端末は「誰がいつ報告を行う
か」という極めて厳密なプロトコルに従わなければなら
ない。
【0006】一方、可動端末からの流星散乱通信を用い
て、固定ロラン位置に対する上位へのリンクを提供する
ことができる。但し、一方向(下位)のロラン通信のみ
の場合には提供できない。従って、本発明によれば、可
動端末は、その位置及び状態を流星散乱を用いたベース
局に容易に報告することが可能であり、このため、ベー
ス局は、報告を行っている可動端末を追跡することがで
きる。本発明の場合、ロランによる応答を利用すること
ができるので、特に、ベースが、上位へのメッセージを
受信したことを応答するために下位に対して同一の流星
飛跡を用いることが出来ない場合があるので、上位への
リンクが一層効果的になる。更に、流星散乱通信は、現
在では、ベースを介し、同一のネットワーク中で、或る
ユーザから下位の他の可動ユーザへと短いメッセージを
特に効率的に送信するためにも用いられている。
て、固定ロラン位置に対する上位へのリンクを提供する
ことができる。但し、一方向(下位)のロラン通信のみ
の場合には提供できない。従って、本発明によれば、可
動端末は、その位置及び状態を流星散乱を用いたベース
局に容易に報告することが可能であり、このため、ベー
ス局は、報告を行っている可動端末を追跡することがで
きる。本発明の場合、ロランによる応答を利用すること
ができるので、特に、ベースが、上位へのメッセージを
受信したことを応答するために下位に対して同一の流星
飛跡を用いることが出来ない場合があるので、上位への
リンクが一層効果的になる。更に、流星散乱通信は、現
在では、ベースを介し、同一のネットワーク中で、或る
ユーザから下位の他の可動ユーザへと短いメッセージを
特に効率的に送信するためにも用いられている。
【0007】従来の船舶または乗り物位置自動発見システム 広範な種類の可動通信に関連し、またそれに適用可能で
あるが、その技術の最も重要な用途の1つに、船舶及び
乗り物位置自動発見(AVL)システムがある。従来の
AVLシステムは、トラック、列車、バス等を含む地上
の乗り物、及び船舶の位置を判定し、それらの可動ユー
ザとの間でメッセージの送受信を行う。特に、可動ユー
ザは、位置報告をその乗り物から中央指令/監視センタ
ーに返信する。
あるが、その技術の最も重要な用途の1つに、船舶及び
乗り物位置自動発見(AVL)システムがある。従来の
AVLシステムは、トラック、列車、バス等を含む地上
の乗り物、及び船舶の位置を判定し、それらの可動ユー
ザとの間でメッセージの送受信を行う。特に、可動ユー
ザは、位置報告をその乗り物から中央指令/監視センタ
ーに返信する。
【0008】AVLシステムは、アメリカ合衆国では7
0万台のトラック、またヨーロッパでは60万台のトラ
ックに対する指令及び位置を監視する潜在能力を有して
いる。更に、このAVLシステムを用いて海上交通を監
視して、最近のプリンス・ウィリアムス湾でのExxon Va
ldezの座礁等の大惨事の発生を防止することが可能であ
る。実際に、米国沿岸警備隊は、アラスカのプリンス・
ウィリアム湾に対するAVLシステムの実施を現在計画
中であり、また、海上AVLシステムの必要性を全国的
に調査している。この調査は、最終的には全世界的なも
のになると思われる。
0万台のトラック、またヨーロッパでは60万台のトラ
ックに対する指令及び位置を監視する潜在能力を有して
いる。更に、このAVLシステムを用いて海上交通を監
視して、最近のプリンス・ウィリアムス湾でのExxon Va
ldezの座礁等の大惨事の発生を防止することが可能であ
る。実際に、米国沿岸警備隊は、アラスカのプリンス・
ウィリアム湾に対するAVLシステムの実施を現在計画
中であり、また、海上AVLシステムの必要性を全国的
に調査している。この調査は、最終的には全世界的なも
のになると思われる。
【0009】一般に、AVLシステムは、多数の可動端
末の位置を発見し、それら可動端末との間でメッセージ
の送信を行う手段を必要とする。今日まで、以下に示す
AVL技術が用いられ、またそれを使用することが提案
されてきた。
末の位置を発見し、それら可動端末との間でメッセージ
の送信を行う手段を必要とする。今日まで、以下に示す
AVL技術が用いられ、またそれを使用することが提案
されてきた。
【0010】静止衛星 Qualcom, Communication Satellite Consortium ("Coms
at") 及び American Mobile Satellite Consortium ("A
MSC") は、衛星リンクを用いて可動ユーザとの間で通信
を行うAVLシステムを販売し、または販売することを
意図してきた企業である。初期のシステム概念は、位置
発見システムとしてロランCを用いた Qualcom 及び Ge
ostar により唱えられたが、Qualcom は、位置決定に衛
星信号を用いる Quaspr と呼ばれるシステムの試験も行
った。Geostar は、衛星のみに基づくシステムをリリー
スする計画を発表した。Comsat 及びAMSC により提案さ
れたシステムは、ロランCと、位置発見システムとして
の Global Positioning System (Navstar/GPS) または
Glonass(GPSと等価な旧ソ連のシステム)等の衛星シ
ステムとのいずれをも利用可能なものである。
at") 及び American Mobile Satellite Consortium ("A
MSC") は、衛星リンクを用いて可動ユーザとの間で通信
を行うAVLシステムを販売し、または販売することを
意図してきた企業である。初期のシステム概念は、位置
発見システムとしてロランCを用いた Qualcom 及び Ge
ostar により唱えられたが、Qualcom は、位置決定に衛
星信号を用いる Quaspr と呼ばれるシステムの試験も行
った。Geostar は、衛星のみに基づくシステムをリリー
スする計画を発表した。Comsat 及びAMSC により提案さ
れたシステムは、ロランCと、位置発見システムとして
の Global Positioning System (Navstar/GPS) または
Glonass(GPSと等価な旧ソ連のシステム)等の衛星シ
ステムとのいずれをも利用可能なものである。
【0011】低地球周回軌道衛星 Motorola, Orbcomm, Starsys, Leosat は、低地球周回
軌道(LEO)上の一連の衛星に基づく移動衛星システ
ムを提案してきた組織である。これらのシステムは、可
動ユーザの無線装置の価格を抑えると共にその装置の小
型化を実現するものである。これは、LEO衛星が地球
に一層近いため、高周回軌道上の衛星に到達するのに必
要とされる無線出力より小さな無線出力で可動ユーザの
無線装置が適切に機能することができるからである。し
かし、低地球周回軌道上の衛星は静止していないので、
そのようなシステムは、電波の完全な到達範囲を確保す
るために多数の衛星が必要となる。例えば、Motorola
が提案した、1997年に稼働するよう配置すべき全世界衛
星システムは、77の衛星を備えるものである。
軌道(LEO)上の一連の衛星に基づく移動衛星システ
ムを提案してきた組織である。これらのシステムは、可
動ユーザの無線装置の価格を抑えると共にその装置の小
型化を実現するものである。これは、LEO衛星が地球
に一層近いため、高周回軌道上の衛星に到達するのに必
要とされる無線出力より小さな無線出力で可動ユーザの
無線装置が適切に機能することができるからである。し
かし、低地球周回軌道上の衛星は静止していないので、
そのようなシステムは、電波の完全な到達範囲を確保す
るために多数の衛星が必要となる。例えば、Motorola
が提案した、1997年に稼働するよう配置すべき全世界衛
星システムは、77の衛星を備えるものである。
【0012】照準線(line of sight)無線 照準線(LOS)無線システムは、二地点間可動通信に
広範に利用されている。可動性の乗り物で用いる場合、
LOSシステムは、Specialized Mobile RadioSystems
(専用可動無線システム:SMRS)及びセル型電話ネ
ットワークを備えている。このシステムは、明らかに、
可動ユーザとの間でのデータ伝送及び音声通信に使用す
ることが可能なものである。しかしながら、このシステ
ムには制限があり、即ち、この装置は一般に、その送信
器の照準線内でしか可動ユーザに到達することが出来な
い。このため、そのようなシステムの電波到達範囲を確
保するためには、広範な送信器ネットワークが必要とな
る。現時点では、そのような可動ユーザ用ネットワーク
は、米国のほんの僅かな部分しかカバーすることが出来
ず、更に、経済的理由により、一般にその到達範囲は市
街地区のみに限られている。
広範に利用されている。可動性の乗り物で用いる場合、
LOSシステムは、Specialized Mobile RadioSystems
(専用可動無線システム:SMRS)及びセル型電話ネ
ットワークを備えている。このシステムは、明らかに、
可動ユーザとの間でのデータ伝送及び音声通信に使用す
ることが可能なものである。しかしながら、このシステ
ムには制限があり、即ち、この装置は一般に、その送信
器の照準線内でしか可動ユーザに到達することが出来な
い。このため、そのようなシステムの電波到達範囲を確
保するためには、広範な送信器ネットワークが必要とな
る。現時点では、そのような可動ユーザ用ネットワーク
は、米国のほんの僅かな部分しかカバーすることが出来
ず、更に、経済的理由により、一般にその到達範囲は市
街地区のみに限られている。
【0013】流星散乱 Transtrack, Pegasus 及び Meteor Communication Corp
oration (MCC)は、位置発見システムとしてロラン
(即ち最終的にはGPS)を用い、及び、可動ユーザと
ベース局との間をリンクするものとして双方向の流星散
乱通信を用いた、AVLシステムを様々な形態で提案し
てきた企業である。この技術は、本発明の概念に最も関
係するものであるので、その技術的背景を以下で説明す
ることとする。
oration (MCC)は、位置発見システムとしてロラン
(即ち最終的にはGPS)を用い、及び、可動ユーザと
ベース局との間をリンクするものとして双方向の流星散
乱通信を用いた、AVLシステムを様々な形態で提案し
てきた企業である。この技術は、本発明の概念に最も関
係するものであるので、その技術的背景を以下で説明す
ることとする。
【0014】流星散乱通信 流星散乱通信(MSC)に関する最初の実験は、地球の
大気中に毎日侵入してくる膨大な数の小さな流星により
残されるイオン化された飛跡(以下、イオン化流星飛跡
と称す)を利用して1950年代に行われた。流星の運動エ
ネルギーは、電離層のE層における最長約19km(12マイ
ル)の一列の空気をイオン化させるのに充分なものであ
る。そのような飛跡が、適切に方向付けられている場合
には、事実上、その飛跡は、「自然の衛星」として働
き、地球上のある位置からの無線信号を他の位置へと反
射することができる。従って、800〜2080km(500〜1300
マイル)の距離を隔てた2人のユーザは、そのような飛
跡に信号を反射させることにより互いに通信を行うこと
ができる。イオン化流星飛跡は、その発生後に短時間で
消滅するので、二地点間の経路の利用可能性は全て突然
に発生し、また、二地点間の通信可能性も突発的にしか
得ることが出来ない。近距離にいるユーザもまた互いに
通信可能であるが、信号は、ユーザ間ではなく、そのユ
ーザの前方または後方に位置する飛跡に反射させなけれ
ばならない場合がある。
大気中に毎日侵入してくる膨大な数の小さな流星により
残されるイオン化された飛跡(以下、イオン化流星飛跡
と称す)を利用して1950年代に行われた。流星の運動エ
ネルギーは、電離層のE層における最長約19km(12マイ
ル)の一列の空気をイオン化させるのに充分なものであ
る。そのような飛跡が、適切に方向付けられている場合
には、事実上、その飛跡は、「自然の衛星」として働
き、地球上のある位置からの無線信号を他の位置へと反
射することができる。従って、800〜2080km(500〜1300
マイル)の距離を隔てた2人のユーザは、そのような飛
跡に信号を反射させることにより互いに通信を行うこと
ができる。イオン化流星飛跡は、その発生後に短時間で
消滅するので、二地点間の経路の利用可能性は全て突然
に発生し、また、二地点間の通信可能性も突発的にしか
得ることが出来ない。近距離にいるユーザもまた互いに
通信可能であるが、信号は、ユーザ間ではなく、そのユ
ーザの前方または後方に位置する飛跡に反射させなけれ
ばならない場合がある。
【0015】上記のものより更に発展した従来のシステ
ムでは、2つの端末が流星接続を成立させる。これは、
その一方の端末が、強い「プローブ」信号を所定周波数
で送出することにより達成される。そのプローブ信号
は、連続音または断続音とすることができる。このプロ
ーブ信号は、市街地のノイズ中であっても即検出される
ように充分な出力を有していなければならない。プロー
ブ信号が弱かった場合には、その信号を可動ユーザにお
いて検出するまでに極めて多くの時間を浪費することに
なる。この信号は、送出されるものの、その送信に適し
た配向を有する飛跡が発生するまで、もう一方の側では
検出されないことになる。そのプローブ信号の検出後、
受信側の端末は、飛跡が消滅するまでの短時間が提供さ
れて、その時間中に、リンクが成立したことを応答する
ことができ、次いで、ベースからのメッセージを待つ
か、またはベースへメッセージを送信する。一般に、そ
のメッセージは、プローブ周波数に近い異なる周波数で
送信されるか、または、プローブ信号がオフになってい
る間に送信される。メッセージが短くて、飛跡が長期間
に渡る場合、メッセージは一方向に送信可能であり、返
信メッセージもまた前記と逆の方向に送信可能である。
そのやりとりは、飛跡の継続期間中に限って継けること
が可能であり、その飛跡の継続期間は、数秒間から長く
ても約1分間続くものである。短いパルスを用いて高速
データ伝送速度を得ることができる。しかし、イオン化
流星飛跡は、一般に、短いパルスをサポートするため
に、ひいては恐らく100msecの間に限り高速データ伝送
をサポートするために充分な密度でイオン化され、次い
で徐々に消滅する。或る一方向における交換が完了し、
成功した場合、もう一方の方向に応答を送ることが有用
である。この応答を行わなかった場合には、ユーザは、
別の適切な飛跡が発生するのを待ってその通信を完了さ
せなければならない。好適なことに、流星飛跡は頻繁に
発生する。30〜100MHzの範囲内の無線信号が流星飛跡に
より最も良好に反射される。効率的な反射器としての飛
跡の密度は、低無線周波数より高無線周波数において、
その持続時間が短くなる。従って、流星散乱通信に最適
な無線周波数は、40〜50MHzの周辺、即ち、超短波(V
HF)帯域の低い部分である(「The ARRL Handbook fo
r the Radio Amateur」(published by American Radio
Relay League, Newington, CT, 1990, pp.22-14 to 22-
15)を参照のこと)。25〜50MHzの帯域は、可動通信用に
一般に利用可能である。高周波数では、信号の反射に、
高イオン化密度が必要とされ、更に、高周波数での送信
に利用可能な時間は短いので、そのような高周波数で同
一の飛跡を用いてメッセージ受信の応答を行うことは実
践的でないことになる。しかしながら、高周波数システ
ムは、可動ユーザにとって都合の良い小さなアンテナで
機能することができる。
ムでは、2つの端末が流星接続を成立させる。これは、
その一方の端末が、強い「プローブ」信号を所定周波数
で送出することにより達成される。そのプローブ信号
は、連続音または断続音とすることができる。このプロ
ーブ信号は、市街地のノイズ中であっても即検出される
ように充分な出力を有していなければならない。プロー
ブ信号が弱かった場合には、その信号を可動ユーザにお
いて検出するまでに極めて多くの時間を浪費することに
なる。この信号は、送出されるものの、その送信に適し
た配向を有する飛跡が発生するまで、もう一方の側では
検出されないことになる。そのプローブ信号の検出後、
受信側の端末は、飛跡が消滅するまでの短時間が提供さ
れて、その時間中に、リンクが成立したことを応答する
ことができ、次いで、ベースからのメッセージを待つ
か、またはベースへメッセージを送信する。一般に、そ
のメッセージは、プローブ周波数に近い異なる周波数で
送信されるか、または、プローブ信号がオフになってい
る間に送信される。メッセージが短くて、飛跡が長期間
に渡る場合、メッセージは一方向に送信可能であり、返
信メッセージもまた前記と逆の方向に送信可能である。
そのやりとりは、飛跡の継続期間中に限って継けること
が可能であり、その飛跡の継続期間は、数秒間から長く
ても約1分間続くものである。短いパルスを用いて高速
データ伝送速度を得ることができる。しかし、イオン化
流星飛跡は、一般に、短いパルスをサポートするため
に、ひいては恐らく100msecの間に限り高速データ伝送
をサポートするために充分な密度でイオン化され、次い
で徐々に消滅する。或る一方向における交換が完了し、
成功した場合、もう一方の方向に応答を送ることが有用
である。この応答を行わなかった場合には、ユーザは、
別の適切な飛跡が発生するのを待ってその通信を完了さ
せなければならない。好適なことに、流星飛跡は頻繁に
発生する。30〜100MHzの範囲内の無線信号が流星飛跡に
より最も良好に反射される。効率的な反射器としての飛
跡の密度は、低無線周波数より高無線周波数において、
その持続時間が短くなる。従って、流星散乱通信に最適
な無線周波数は、40〜50MHzの周辺、即ち、超短波(V
HF)帯域の低い部分である(「The ARRL Handbook fo
r the Radio Amateur」(published by American Radio
Relay League, Newington, CT, 1990, pp.22-14 to 22-
15)を参照のこと)。25〜50MHzの帯域は、可動通信用に
一般に利用可能である。高周波数では、信号の反射に、
高イオン化密度が必要とされ、更に、高周波数での送信
に利用可能な時間は短いので、そのような高周波数で同
一の飛跡を用いてメッセージ受信の応答を行うことは実
践的でないことになる。しかしながら、高周波数システ
ムは、可動ユーザにとって都合の良い小さなアンテナで
機能することができる。
【0016】AVLシステムの場合、800〜1600km(500
〜1000マイル)の範囲を有する複数の流星散乱ベース局
は、国をまたいで配置することができるものである。こ
れらは、一般に、1kWの送信器及び大きなアンテナを使
用することになり、これにより、可動ユーザの受信器に
充分な出力を放射して、可動ユーザの受信器を小さくす
ることを可能にする。ベースからのプローブ送信は、可
動ユニットが、その送信に対する接触を確認したことを
応答するまで、続けられる。可動ユニットは、小さな
(一般には1mまたは2mの)ホイップアンテナまたはルー
プアンテナと、受信器と、比較的小さな(200W)送信器
とを備えている。この可動ユニットは、それに対して接
近してくるベース局からのプローブに聞き入る。可動ユ
ニットは、プローブを受信した際には、リンクが成立し
たことを応答することができ、また、その可動ユニット
自体の位置、状態その他の情報を報告するメッセージを
送ることができる。
〜1000マイル)の範囲を有する複数の流星散乱ベース局
は、国をまたいで配置することができるものである。こ
れらは、一般に、1kWの送信器及び大きなアンテナを使
用することになり、これにより、可動ユーザの受信器に
充分な出力を放射して、可動ユーザの受信器を小さくす
ることを可能にする。ベースからのプローブ送信は、可
動ユニットが、その送信に対する接触を確認したことを
応答するまで、続けられる。可動ユニットは、小さな
(一般には1mまたは2mの)ホイップアンテナまたはルー
プアンテナと、受信器と、比較的小さな(200W)送信器
とを備えている。この可動ユニットは、それに対して接
近してくるベース局からのプローブに聞き入る。可動ユ
ニットは、プローブを受信した際には、リンクが成立し
たことを応答することができ、また、その可動ユニット
自体の位置、状態その他の情報を報告するメッセージを
送ることができる。
【0017】流星散乱通信に基づくAVLシステムは、
数多くの重要な利点を備えたものである。可動ユニット
は、小型化が可能で、その動作範囲は、1600km(1000マ
イル)に達することができ、そのユーザは、重荷になる
衛星時間リース(または使用)料金を支払う必要がな
い。しかしながら、このシステムは、他方では、以下に
示す問題を抱えるものである。
数多くの重要な利点を備えたものである。可動ユニット
は、小型化が可能で、その動作範囲は、1600km(1000マ
イル)に達することができ、そのユーザは、重荷になる
衛星時間リース(または使用)料金を支払う必要がな
い。しかしながら、このシステムは、他方では、以下に
示す問題を抱えるものである。
【0018】(1)信頼性/容量のトレードオフ 全ての通信システムの場合と同様に、流星散乱リンクの
信頼性は、順方向エラー訂正等の特殊な信号処理技術に
より改善することができる。そのような技術は、チャネ
ル容量を消費し、メッセージの完成に遅延を生じさせる
ものではあるが、それ故、ベース局が、到来してくるメ
ッセージを流星飛跡が消滅する前にデコードしたもの
の、メッセージを受信した際と同一の流星飛跡を用いて
そのメッセージの受信に成功したことを応答するための
時間が残っていないという事態が発生するのを防止する
ことができる。この場合、ベース局は、新しい流星飛跡
を待って、その最後のメッセージの受信に成功したこと
を応答するメッセージ、またはその最後のメッセージの
再送信を要求するメッセージを、可動ユニットに送信す
る。その結果として、リンクの信頼性のために導入され
る遅延により、そのリンクの容量が大幅に減少する可能
性がある。
信頼性は、順方向エラー訂正等の特殊な信号処理技術に
より改善することができる。そのような技術は、チャネ
ル容量を消費し、メッセージの完成に遅延を生じさせる
ものではあるが、それ故、ベース局が、到来してくるメ
ッセージを流星飛跡が消滅する前にデコードしたもの
の、メッセージを受信した際と同一の流星飛跡を用いて
そのメッセージの受信に成功したことを応答するための
時間が残っていないという事態が発生するのを防止する
ことができる。この場合、ベース局は、新しい流星飛跡
を待って、その最後のメッセージの受信に成功したこと
を応答するメッセージ、またはその最後のメッセージの
再送信を要求するメッセージを、可動ユニットに送信す
る。その結果として、リンクの信頼性のために導入され
る遅延により、そのリンクの容量が大幅に減少する可能
性がある。
【0019】(2)スポラディックE状態における干渉 ときどき、電離層中の「E層」は、80〜96km(50〜60マ
イル)の間の高度において、無線信号の強反射体とな
る。この効果は、5〜7月に最も多く発生するが、12
月や1月にも発生する可能性があり、即ち、実際には何
時でも発生し得るものである。このいわゆる「スポラデ
ィックE」状態では、遠方にあるベース局からの(通常
は充分に強いものではない)流星散乱プローブ信号が、
意図するものと異なる可動ユニット位置において受信さ
れるようになる。このため、意図する宛先に対する流星
散乱リンクが存在しないにも関わらず、可動ユニット
が、所望のリンクが存在して応答を行っているという誤
った認識をもつ、という事態が発生する。また、他の位
置を宛先とする(E層により反射された)流星散乱メッ
セージ信号が、意図していない受信器に充分強い状態で
到達し、これにより、相互干渉が生じたり、また、その
近くのベース局からの意図された信号であって通常は所
定の可動ユニットと適正に通信を行う信号との干渉が生
じたりする可能性がある。E層の発生により生じるこれ
らの問題のいくつかを克服するため、可動ユニットは、
一度に一回だけ送信を行うことにより、恐らくは高信頼
性をもって応答を行うことができる。しかし、干渉は、
依然として、ベース局から可動ユニットへの下位メッセ
ージをゆがめ得るものである。
イル)の間の高度において、無線信号の強反射体とな
る。この効果は、5〜7月に最も多く発生するが、12
月や1月にも発生する可能性があり、即ち、実際には何
時でも発生し得るものである。このいわゆる「スポラデ
ィックE」状態では、遠方にあるベース局からの(通常
は充分に強いものではない)流星散乱プローブ信号が、
意図するものと異なる可動ユニット位置において受信さ
れるようになる。このため、意図する宛先に対する流星
散乱リンクが存在しないにも関わらず、可動ユニット
が、所望のリンクが存在して応答を行っているという誤
った認識をもつ、という事態が発生する。また、他の位
置を宛先とする(E層により反射された)流星散乱メッ
セージ信号が、意図していない受信器に充分強い状態で
到達し、これにより、相互干渉が生じたり、また、その
近くのベース局からの意図された信号であって通常は所
定の可動ユニットと適正に通信を行う信号との干渉が生
じたりする可能性がある。E層の発生により生じるこれ
らの問題のいくつかを克服するため、可動ユニットは、
一度に一回だけ送信を行うことにより、恐らくは高信頼
性をもって応答を行うことができる。しかし、干渉は、
依然として、ベース局から可動ユニットへの下位メッセ
ージをゆがめ得るものである。
【0020】(3)高い市街地ノイズ 人為的ノイズは、流星散乱通信により使用される周波数
帯に広く分布するものである。このノイズは、可動ユニ
ットが大市街地に位置する場合に流星散乱通信に最も問
題を生じさせるものである。固定ベース局は、慎重に低
ノイズ環境中に配置することができるが、可動ユニット
は、市街地内及びその周辺に自由に移動することができ
なければならないので、前記問題は極めて深刻なものと
なる。
帯に広く分布するものである。このノイズは、可動ユニ
ットが大市街地に位置する場合に流星散乱通信に最も問
題を生じさせるものである。固定ベース局は、慎重に低
ノイズ環境中に配置することができるが、可動ユニット
は、市街地内及びその周辺に自由に移動することができ
なければならないので、前記問題は極めて深刻なものと
なる。
【0021】(4)多数の可動ユーザに対する放送 何時でも、流星散乱ベース局は、適切な配向の飛跡が存
在する可動ユーザに対して通信を行うことができる。両
方向の「プローブ」信号は、そのような接続飛跡が存在
してそれによる暫定的なリンクが利用可能であるか否か
を決定するために必要となる。このプローブ信号によ
り、所望の各接続が、可動ユニットの同一性を搬送する
適切な「応答」信号により有効化または閉鎖されること
が可能となる。この応答は、可動ユニットからのもの
(即ち可動ユニットの所在地)、またはベースからのも
のである。一般的な流星散乱ベース局は、多数の可動ユ
ーザに対してすぐに及び同時にデータを放送することは
できない。更に、流星散乱リンクの利用可能性が予測不
能ですぐに消滅するという性質を有するものであるた
め、通常は、より大きなネット内で、厳密な所定の時間
スケジュール及び周波数に従い、また精確な動作標準に
従って、流星散乱リンクを動作させる必要がある。
在する可動ユーザに対して通信を行うことができる。両
方向の「プローブ」信号は、そのような接続飛跡が存在
してそれによる暫定的なリンクが利用可能であるか否か
を決定するために必要となる。このプローブ信号によ
り、所望の各接続が、可動ユニットの同一性を搬送する
適切な「応答」信号により有効化または閉鎖されること
が可能となる。この応答は、可動ユニットからのもの
(即ち可動ユニットの所在地)、またはベースからのも
のである。一般的な流星散乱ベース局は、多数の可動ユ
ーザに対してすぐに及び同時にデータを放送することは
できない。更に、流星散乱リンクの利用可能性が予測不
能ですぐに消滅するという性質を有するものであるた
め、通常は、より大きなネット内で、厳密な所定の時間
スケジュール及び周波数に従い、また精確な動作標準に
従って、流星散乱リンクを動作させる必要がある。
【0022】本発明により、上述の問題を全て解決する
ことが可能となり、またはその大部分を克服することが
できる。本発明は、利用可能であるがあまり知られてい
ない上述のロランC信号の通信能力を利用したものであ
り、また流星散乱技術との相乗的な新規の組み合わせを
実施したものである。このため、従来のロランC技術及
びその利用に関して簡単な解説を以下で行うこととす
る。
ことが可能となり、またはその大部分を克服することが
できる。本発明は、利用可能であるがあまり知られてい
ない上述のロランC信号の通信能力を利用したものであ
り、また流星散乱技術との相乗的な新規の組み合わせを
実施したものである。このため、従来のロランC技術及
びその利用に関して簡単な解説を以下で行うこととす
る。
【0023】従来のロランC通信 1940年代の初期に、可動ユーザに位置情報を提供するた
めに、Long Range Navigation System(ロランC)が、
米国及び旧ソ連(Chaykaと呼ばれる)によって開発され
た。現在のところ、ロランCは、北半球の大部分にわた
り、海上、空中、地上におけるほぼ百万に達するユーザ
に対してサービスを提供している。
めに、Long Range Navigation System(ロランC)が、
米国及び旧ソ連(Chaykaと呼ばれる)によって開発され
た。現在のところ、ロランCは、北半球の大部分にわた
り、海上、空中、地上におけるほぼ百万に達するユーザ
に対してサービスを提供している。
【0024】上記引用の最初の特許で説明したように、
各ロラン送信器(ロラン局またはLorstaとして公知のも
の)は、8パルスからなる1グループを周期的に発す
る。その各パルスは、約200μsecの時間間隔と100KHzの
搬送周波数とを有している。ロラン送信器は、チェーン
へとグループ化され、所与のチェーンにおけるあらゆる
送信器は、そのパルスグループを全てのグループ反復間
隔(GRI)毎に送出する。そのGRIは、50〜100mse
cで変化する。各チェーンには、1つの主局と2〜5つ
の二次局とが含まれ、二次局による送信は、主局による
送信と同期がとられる。
各ロラン送信器(ロラン局またはLorstaとして公知のも
の)は、8パルスからなる1グループを周期的に発す
る。その各パルスは、約200μsecの時間間隔と100KHzの
搬送周波数とを有している。ロラン送信器は、チェーン
へとグループ化され、所与のチェーンにおけるあらゆる
送信器は、そのパルスグループを全てのグループ反復間
隔(GRI)毎に送出する。そのGRIは、50〜100mse
cで変化する。各チェーンには、1つの主局と2〜5つ
の二次局とが含まれ、二次局による送信は、主局による
送信と同期がとられる。
【0025】上記引用の受信器に関する特許において説
明した類のロランCユーザ受信器は、主局及び二次局か
ら送信されたパルスグループの到着時間の時間差(T
D)を測定する。送信器の位置及び公称放出遅延は公知
であり、ロランパルスの伝搬速度は正確に推定すること
ができる。従って、測定された各々の時間差により、ユ
ーザに関する位置の双曲線(LOP)が規定される。そ
のような2本のLOPの交差により、ユーザ位置が規定
される。
明した類のロランCユーザ受信器は、主局及び二次局か
ら送信されたパルスグループの到着時間の時間差(T
D)を測定する。送信器の位置及び公称放出遅延は公知
であり、ロランパルスの伝搬速度は正確に推定すること
ができる。従って、測定された各々の時間差により、ユ
ーザに関する位置の双曲線(LOP)が規定される。そ
のような2本のLOPの交差により、ユーザ位置が規定
される。
【0026】送信されたロランC信号は、地球の表面に
沿って進む地上波成分と、電離層により反射される上空
波とを有する。地上波は安定していて予測可能である。
ロランパルスの設計により、受信器は、上記引用の特許
にも開示されているように、地上波と上空波とを分ける
ことが可能となる。地上波は、限られた地上の伝導性が
故に、地球上を伝搬する際に減衰する。この減衰によ
り、各チェーンの範囲は、地上では主局から約500海里
に、また海上では800海里に制限される。
沿って進む地上波成分と、電離層により反射される上空
波とを有する。地上波は安定していて予測可能である。
ロランパルスの設計により、受信器は、上記引用の特許
にも開示されているように、地上波と上空波とを分ける
ことが可能となる。地上波は、限られた地上の伝導性が
故に、地球上を伝搬する際に減衰する。この減衰によ
り、各チェーンの範囲は、地上では主局から約500海里
に、また海上では800海里に制限される。
【0027】上述のように、余り知られてはいないが既
に確立されていることは、ロランC信号を利用して、送
信器毎に20〜100bit/secのデータ伝送速度で可動ユーザ
に対して同時に通信を行うこともできる、ということで
ある。従来のロランシステムは、一般に個々のパルスの
位置(即ち位相と等価なもの)を変調してデータを送る
ための機器を備えたものである。例えば、「1」の送信
は一般に、まずパルスを1.0〜1.25μsecだけ遅延させ、
次いで同時間だけ1パルスを送出することにより行われ
る。また、「0」の送信は、まず1パルスを送出し、次
いでパルスを遅延させることにより行われる。ロラン信
号の標準航行機能に対する許容範囲外の干渉を回避する
ために、信号変調量は明らかに制限されたものとなる。
通常は、その変調が1.0〜1.25μsecに制限されれば、ロ
ラン信号の航行機能が劣化するということはない。更
に、その変調は、好適には「平衡した」一対のシフトか
らなり、そのパルス位置変調が位置の推定値に偏りを生
じさせることがないようになっている。
に確立されていることは、ロランC信号を利用して、送
信器毎に20〜100bit/secのデータ伝送速度で可動ユーザ
に対して同時に通信を行うこともできる、ということで
ある。従来のロランシステムは、一般に個々のパルスの
位置(即ち位相と等価なもの)を変調してデータを送る
ための機器を備えたものである。例えば、「1」の送信
は一般に、まずパルスを1.0〜1.25μsecだけ遅延させ、
次いで同時間だけ1パルスを送出することにより行われ
る。また、「0」の送信は、まず1パルスを送出し、次
いでパルスを遅延させることにより行われる。ロラン信
号の標準航行機能に対する許容範囲外の干渉を回避する
ために、信号変調量は明らかに制限されたものとなる。
通常は、その変調が1.0〜1.25μsecに制限されれば、ロ
ラン信号の航行機能が劣化するということはない。更
に、その変調は、好適には「平衡した」一対のシフトか
らなり、そのパルス位置変調が位置の推定値に偏りを生
じさせることがないようになっている。
【0028】現在まで良好に使用されてきた通信能力を
備えた従来のロランシステムとして、Clarinet Pilgrim
System 及び USCG Communication System がある。Cla
rinet Pilgrim System は、太平洋北西部においてロラ
ンCチェーンで使用され、また米国海軍の艦隊通信にお
いて冗長リンクとして使用された。USCG Communication
System は、USCG局相互通信において冗長リンクとして
現在も使用されている。このように、ロランシステム
は、チェーンの制御や、ロランCの動作データ及び管理
データの操作を行うものである。
備えた従来のロランシステムとして、Clarinet Pilgrim
System 及び USCG Communication System がある。Cla
rinet Pilgrim System は、太平洋北西部においてロラ
ンCチェーンで使用され、また米国海軍の艦隊通信にお
いて冗長リンクとして使用された。USCG Communication
System は、USCG局相互通信において冗長リンクとして
現在も使用されている。このように、ロランシステム
は、チェーンの制御や、ロランCの動作データ及び管理
データの操作を行うものである。
【0029】上記引用の米国特許第4,800,391号及び同
第4,821,038号は、これらの従来のシステムや、航行及
び上空波航行位置誤差を減少させる同時航行・通信伝送
に関する改善された技術について一層詳細に記述したも
のである。これによって、Clarinet Pilgrim 及び USCG
Communication System に比較して、ロラン信号の航行
機能に対する干渉が大幅に減少され、また、別の専用の
通信パルスの送信をも可能となる。実際に、8つの航行
パルスからなる1グループ中の標準パルスの位置(即ち
位相)を変調することにより、20bit/secという最小デ
ータ伝送速度が得られる。8つのパルスからなる標準グ
ループの最後に別の専用の通信パルスを付加することに
より、一層高いデータ伝送速度を達成することができ
る。一般に、数百海里までの距離にわたって高信頼性を
もって通信を行うために、そのようなロラン通信システ
ムが期待されている。
第4,821,038号は、これらの従来のシステムや、航行及
び上空波航行位置誤差を減少させる同時航行・通信伝送
に関する改善された技術について一層詳細に記述したも
のである。これによって、Clarinet Pilgrim 及び USCG
Communication System に比較して、ロラン信号の航行
機能に対する干渉が大幅に減少され、また、別の専用の
通信パルスの送信をも可能となる。実際に、8つの航行
パルスからなる1グループ中の標準パルスの位置(即ち
位相)を変調することにより、20bit/secという最小デ
ータ伝送速度が得られる。8つのパルスからなる標準グ
ループの最後に別の専用の通信パルスを付加することに
より、一層高いデータ伝送速度を達成することができ
る。一般に、数百海里までの距離にわたって高信頼性を
もって通信を行うために、そのようなロラン通信システ
ムが期待されている。
【0030】本発明は、そのようなロランC航行通信技
術と、修正された流星散乱通信技術との新規の組み合わ
せを達成して、上述の厳密な報告プロトコルや、可動タ
ーミナルの報告の妨害や、応答の固有の遅延及び信頼性
を含む、後者の制限を見事に緩和するためのものであ
る。
術と、修正された流星散乱通信技術との新規の組み合わ
せを達成して、上述の厳密な報告プロトコルや、可動タ
ーミナルの報告の妨害や、応答の固有の遅延及び信頼性
を含む、後者の制限を見事に緩和するためのものであ
る。
【0031】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の主な
目的は、固定ベースから下位へのロラン組み合わせ航行
・通信データ信号と、可動ユーザからまたは可動ユーザ
間での通信を向上させるための流星散乱とを用いた、固
定ベースと可動ユーザとの間で双方向通信を行うための
新規で改善された方法及びその装置を提供し、これによ
り、上述その他の欠点、及び、従来の流星散乱通信シス
テムにおける制限をなくすことにある。本発明は、乗り
物及び船舶の自動位置発見(AVL)システムに特に適
するものである。
目的は、固定ベースから下位へのロラン組み合わせ航行
・通信データ信号と、可動ユーザからまたは可動ユーザ
間での通信を向上させるための流星散乱とを用いた、固
定ベースと可動ユーザとの間で双方向通信を行うための
新規で改善された方法及びその装置を提供し、これによ
り、上述その他の欠点、及び、従来の流星散乱通信シス
テムにおける制限をなくすことにある。本発明は、乗り
物及び船舶の自動位置発見(AVL)システムに特に適
するものである。
【0032】その他の目的については以下で説明し、ま
た特許請求の範囲において一層特定して記述することと
する。
た特許請求の範囲において一層特定して記述することと
する。
【0033】
【課題を解決するための手段】本発明の広範な側面のう
ちの1つに基づいて要約すると、本発明は、送受信器を
備えた可動端末と固定された流星散乱ベース端末との間
の双方向無線流星散乱通信を包含するものであり、その
通信は、ロラン無線位置及び航行送信時に変調された補
足的なロラン通信メッセージにより、ベース端末から多
数の可動端末へ下位情報の通信を行うことで、前記可動
端末から前記ベース端末への上位情報の通信と、前記ベ
ース端末から前記可動端末への下位情報の通信とを行う
ことからなるものである。
ちの1つに基づいて要約すると、本発明は、送受信器を
備えた可動端末と固定された流星散乱ベース端末との間
の双方向無線流星散乱通信を包含するものであり、その
通信は、ロラン無線位置及び航行送信時に変調された補
足的なロラン通信メッセージにより、ベース端末から多
数の可動端末へ下位情報の通信を行うことで、前記可動
端末から前記ベース端末への上位情報の通信と、前記ベ
ース端末から前記可動端末への下位情報の通信とを行う
ことからなるものである。
【0034】本発明の双方向可動通信システムは、ロラ
ン航行信号及び同時通信信号の放送と流星散乱無線通信
との、固定ベースから可動ユーザへの下位データ通信に
用いられているロラン放送との相乗的な使用に基づくも
のである。その通信は、ロラン航行信号を変調して送信
することにより達成され、例えば、ロラン信号の航行機
能を妨げることなく、20〜100bit/secのデータ伝送速度
で1000kmまでの範囲に対して通信を行うことができる。
可動ユーザから固定ベース位置への上位リンクを提供す
るために、流星散乱無線通信が使用される。そのリンク
は、ロラン通信では提供することができないものであ
る。また流星散乱は、下位の各可動ユーザ間で長いメッ
セージを伝送するためにも使用可能である。下位へのロ
ラン放送の使用により、可動ユーザに対する及び可動ユ
ーザ間での流星散乱通信に関する従来の問題が解消され
る。
ン航行信号及び同時通信信号の放送と流星散乱無線通信
との、固定ベースから可動ユーザへの下位データ通信に
用いられているロラン放送との相乗的な使用に基づくも
のである。その通信は、ロラン航行信号を変調して送信
することにより達成され、例えば、ロラン信号の航行機
能を妨げることなく、20〜100bit/secのデータ伝送速度
で1000kmまでの範囲に対して通信を行うことができる。
可動ユーザから固定ベース位置への上位リンクを提供す
るために、流星散乱無線通信が使用される。そのリンク
は、ロラン通信では提供することができないものであ
る。また流星散乱は、下位の各可動ユーザ間で長いメッ
セージを伝送するためにも使用可能である。下位へのロ
ラン放送の使用により、可動ユーザに対する及び可動ユ
ーザ間での流星散乱通信に関する従来の問題が解消され
る。
【0035】好適で最良状態の実施例及び設計を以下に
記述し、また図面を参照して本発明の説明を行うことと
する。
記述し、また図面を参照して本発明の説明を行うことと
する。
【0036】
【実施例】図1は、本発明に従って構成された複合流星
散乱/ロランシステムネットワークを示すシステムレベ
ルのブロック図である。このシステムは、ロラン通信の
効果的で新規な使用を提供して、流星散乱を用いた可動
通信に関する上述のような従来の主な問題を解消するも
のである。
散乱/ロランシステムネットワークを示すシステムレベ
ルのブロック図である。このシステムは、ロラン通信の
効果的で新規な使用を提供して、流星散乱を用いた可動
通信に関する上述のような従来の主な問題を解消するも
のである。
【0037】本システムには、図示のように、3つのロ
ランベース位置1,2,3と、4つの流星散乱ベース位置端
末4,5,6,7とが含まれる。固定されたロランベース位置1
は、乗り物位置自動発見(AVL)センター8にすぐ隣
接して配置され、電話線や光ファイバケーブルまたは同
軸ケーブル1'等のローカルリンクによって前記AVLセ
ンター8に接続されている。固定ロランベース位置1は、
上記で引用の特許で記述されている類のロラン送信器 T
x-N & C を備えている。このロラン送信器 Tx-N & C
は、航行信号送信Nに加えて、ロランC通信技術を用い
て短いメッセージCを送信するように調整可能なもので
ある。なお、前記ロランC通信技術は、上記で既に説明
済のものであり、前記米国特許第4,800,391号及び同第
4,821,038号で詳細に教示されている。ベース位置2,3も
またロラン送信器を備えているが、それらは、ロラン通
信可能なものである必要はなく、航行位置信号送信器 T
x-N としてのみ機能するものである。更に、同図には、
5つの可動端末(即ち乗り物)9,10,11,12,13が示され
ており、例示のため、可動端末9,10,12を自動車とし、
可動端末11,13を船としている。各可動端末は、上記引
用の受信器に関する特許に記述されている類のロラン受
信器 LR を備えている。この受信器は、通信信号を受信
するように一部修正したものであり、流星散乱信号、及
びロラン航行・通信信号を受信するために、公知のタイ
プの流星散乱送信器及び受信器 M-Tx-Rx が設けられて
いる。また、AVLセンター8には、流星散乱送信器及
び受信器(トランシーバ)M-Tx-Rx に加えて、可動端末
の位置を監視するためのシステムが設けられており、こ
れを符号MONで示す。AVLセンター8は、陸上のライン
(図示せず)によって他の固定位置、即ち固定ベース位
置2,3にも接続されている。なお、無線を介してその接
続を行うことも可能である。各送信器及び受信機は、公
知のように、その周波数に適した適当なアンテナを備え
ており、これを各可動端末における符号Aで示す。
ランベース位置1,2,3と、4つの流星散乱ベース位置端
末4,5,6,7とが含まれる。固定されたロランベース位置1
は、乗り物位置自動発見(AVL)センター8にすぐ隣
接して配置され、電話線や光ファイバケーブルまたは同
軸ケーブル1'等のローカルリンクによって前記AVLセ
ンター8に接続されている。固定ロランベース位置1は、
上記で引用の特許で記述されている類のロラン送信器 T
x-N & C を備えている。このロラン送信器 Tx-N & C
は、航行信号送信Nに加えて、ロランC通信技術を用い
て短いメッセージCを送信するように調整可能なもので
ある。なお、前記ロランC通信技術は、上記で既に説明
済のものであり、前記米国特許第4,800,391号及び同第
4,821,038号で詳細に教示されている。ベース位置2,3も
またロラン送信器を備えているが、それらは、ロラン通
信可能なものである必要はなく、航行位置信号送信器 T
x-N としてのみ機能するものである。更に、同図には、
5つの可動端末(即ち乗り物)9,10,11,12,13が示され
ており、例示のため、可動端末9,10,12を自動車とし、
可動端末11,13を船としている。各可動端末は、上記引
用の受信器に関する特許に記述されている類のロラン受
信器 LR を備えている。この受信器は、通信信号を受信
するように一部修正したものであり、流星散乱信号、及
びロラン航行・通信信号を受信するために、公知のタイ
プの流星散乱送信器及び受信器 M-Tx-Rx が設けられて
いる。また、AVLセンター8には、流星散乱送信器及
び受信器(トランシーバ)M-Tx-Rx に加えて、可動端末
の位置を監視するためのシステムが設けられており、こ
れを符号MONで示す。AVLセンター8は、陸上のライン
(図示せず)によって他の固定位置、即ち固定ベース位
置2,3にも接続されている。なお、無線を介してその接
続を行うことも可能である。各送信器及び受信機は、公
知のように、その周波数に適した適当なアンテナを備え
ており、これを各可動端末における符号Aで示す。
【0038】AVLセンター8は、各リンク4'〜7'によ
り流星散乱ベース固定位置4〜7にも接続されている。前
記リンク4'〜7'は、乗り物位置情報の要求を一方向に、
またに可動端末の位置及び/又は他の発送データに関す
るAVLセンターからの情報を他方向に運ぶものであ
る。AVLセンター8と、流星散乱ベース位置端末4,5,
6,7と、それらと通信を行う可動端末9,10,11,12,13とか
ら、AVLネットワークが構成されている。
り流星散乱ベース固定位置4〜7にも接続されている。前
記リンク4'〜7'は、乗り物位置情報の要求を一方向に、
またに可動端末の位置及び/又は他の発送データに関す
るAVLセンターからの情報を他方向に運ぶものであ
る。AVLセンター8と、流星散乱ベース位置端末4,5,
6,7と、それらと通信を行う可動端末9,10,11,12,13とか
ら、AVLネットワークが構成されている。
【0039】一般に、AVLセンター8は、所定の流星
散乱プロトコルに依存し、即ち、位置1におけるロラン
送信器にその通信機構Cを用いて適切なメッセージを放
送させることにより、AVLネットワーク中の1つ以上
の可動端末の位置及び/又は状態に関する調査を特定の
時期に開始させる。その結果として呼びかけられ問いか
けられたものの1つが自動車10であると仮定する。自動
車10は、流星散乱ベースからのプローブ信号が検出され
るのを待ち、それによりリンクの存在を確認し、次い
で、その流星散乱送信器 M-Tx を使用して、適切なシー
ケンスで、AVLセンター8に応答を行う。その際に用
いられる応答周波数は、一般に、予め割り当てられた周
波数である。自動車10からの位置報告は、位置1,2,3か
らのロラン航行信号から受信されて処理されたロランデ
ータに基づくもの、または、既知の地上位置や、GPS
(Global Positioning System)等の衛星位置発見システ
ムから導出された位置データや、それらを組み合わせた
もの等の、他のデータに基づくものである。自動車10
は、それが送信を開始した際に、静止していることも、
移動していることも有り得る。AVLセンター8に接続
された流星散乱受信機 M-Rxを介して自動車10から受信
したメッセージを利用して、例えば、自動車10の状態ま
たは位置を更新し、また、他の任意のメッセージを送信
することができる。
散乱プロトコルに依存し、即ち、位置1におけるロラン
送信器にその通信機構Cを用いて適切なメッセージを放
送させることにより、AVLネットワーク中の1つ以上
の可動端末の位置及び/又は状態に関する調査を特定の
時期に開始させる。その結果として呼びかけられ問いか
けられたものの1つが自動車10であると仮定する。自動
車10は、流星散乱ベースからのプローブ信号が検出され
るのを待ち、それによりリンクの存在を確認し、次い
で、その流星散乱送信器 M-Tx を使用して、適切なシー
ケンスで、AVLセンター8に応答を行う。その際に用
いられる応答周波数は、一般に、予め割り当てられた周
波数である。自動車10からの位置報告は、位置1,2,3か
らのロラン航行信号から受信されて処理されたロランデ
ータに基づくもの、または、既知の地上位置や、GPS
(Global Positioning System)等の衛星位置発見システ
ムから導出された位置データや、それらを組み合わせた
もの等の、他のデータに基づくものである。自動車10
は、それが送信を開始した際に、静止していることも、
移動していることも有り得る。AVLセンター8に接続
された流星散乱受信機 M-Rxを介して自動車10から受信
したメッセージを利用して、例えば、自動車10の状態ま
たは位置を更新し、また、他の任意のメッセージを送信
することができる。
【0040】加えて、自動車10がプローブ信号を検知
し、それに続いて流星散乱無線送信器M-Tx を使用した
際に、流星散乱パスがまだ存在する場合には、位置4
は、流星散乱を用いて自動車10に応答を返すことが可能
である。飛跡が弱くなりすぎている際には、流星散乱に
頼らなくとも、その代替策として、メッセージを全て受
信したことの応答またはメッセージの再送信要求を、位
置1からロラン変調を介して返信することが可能であ
る。
し、それに続いて流星散乱無線送信器M-Tx を使用した
際に、流星散乱パスがまだ存在する場合には、位置4
は、流星散乱を用いて自動車10に応答を返すことが可能
である。飛跡が弱くなりすぎている際には、流星散乱に
頼らなくとも、その代替策として、メッセージを全て受
信したことの応答またはメッセージの再送信要求を、位
置1からロラン変調を介して返信することが可能であ
る。
【0041】ロラン局1,2及び/又は3は、1' 及び 1''
等の電話回線を介して、またはそれらの固定位置用の適
当な通信手段を介して、流星散乱ベース4,5,6に接続す
ることができる。実際に、ロラン局の数は、4つ以上と
することが可能であり、また流星散乱ベース局及び可動
ユニットの数は、図示のものと異ならせることが可能で
ある。更に、上述のネットワーク構成は、単に例示を目
的とするものであり、本発明の適用性及び汎用性は、そ
れら特定数の位置またはその特定の構成に限定されるも
のではない。
等の電話回線を介して、またはそれらの固定位置用の適
当な通信手段を介して、流星散乱ベース4,5,6に接続す
ることができる。実際に、ロラン局の数は、4つ以上と
することが可能であり、また流星散乱ベース局及び可動
ユニットの数は、図示のものと異ならせることが可能で
ある。更に、上述のネットワーク構成は、単に例示を目
的とするものであり、本発明の適用性及び汎用性は、そ
れら特定数の位置またはその特定の構成に限定されるも
のではない。
【0042】このネットワークでは、ロラン通信は、全
ての可動ユーザにとって重要な情報を放送するためにも
用いることができる。流星散乱通信は、プローブを送出
する流星散乱ベースにデータを返信することを、可動ユ
ーザが必要とし、また可動ユーザが要求された場合に使
用される。流星散乱通信は、ベースから個々の可動端末
へ長いメッセージを送る必要がある場合にも使用可能で
ある。このようなネットワークでは、その流星散乱によ
り、極めて有意義な可動端末から上位への通信能力が提
供される。これは、ロラン通信では提供できないもので
ある。流星散乱はまた、あらゆるベースから個々のユー
ザへの大きなデータ容量を提供する。これもロラン通信
では効率的に提供できないものである。更に、ロラン通
信が利用可能であることより、現在流星散乱を用いた可
動通信を遅らせる問題が排除される。ロラン通信の利用
可能性はまた、後で一層完全に説明するような付加的な
位置発見修正能力をも提供する。従って、本発明の主た
る利点は、以下に示すとおりである。
ての可動ユーザにとって重要な情報を放送するためにも
用いることができる。流星散乱通信は、プローブを送出
する流星散乱ベースにデータを返信することを、可動ユ
ーザが必要とし、また可動ユーザが要求された場合に使
用される。流星散乱通信は、ベースから個々の可動端末
へ長いメッセージを送る必要がある場合にも使用可能で
ある。このようなネットワークでは、その流星散乱によ
り、極めて有意義な可動端末から上位への通信能力が提
供される。これは、ロラン通信では提供できないもので
ある。流星散乱はまた、あらゆるベースから個々のユー
ザへの大きなデータ容量を提供する。これもロラン通信
では効率的に提供できないものである。更に、ロラン通
信が利用可能であることより、現在流星散乱を用いた可
動通信を遅らせる問題が排除される。ロラン通信の利用
可能性はまた、後で一層完全に説明するような付加的な
位置発見修正能力をも提供する。従って、本発明の主た
る利点は、以下に示すとおりである。
【0043】ネットワーク制御 二地点間通信には流星散乱が最も効果的であり、この場
合には、遠隔地にある端末9,10,11,12,13とあらゆるベ
ース局4,5,6,7との間の双方向通信が必要とされる。従
って、両方向に対して流星散乱通信のみを用いて操作可
能なネットワークの大きさには限界がある。ベースから
遠隔地へ(例えば位置1から下位方向へ)のロランC放
送通信が利用可能であることより、大きいネットワーク
であってもその制御が容易となる。これは、遠隔端末か
らの(即ち上位方向への)流星散乱通信の管理を固定ベ
ースからのロラン通信により支援することができるから
である。可能となるネットワーク管理機能には、個々の
端末に対する呼びかけと送信時間の割り当てと送信周波
数の割り当てとが可能となること、及び、それらの端末
のメッセージに対する応答と、それらの端末に対するメ
ッセージの繰り返し要求とが可能になることが含まれ
る。
合には、遠隔地にある端末9,10,11,12,13とあらゆるベ
ース局4,5,6,7との間の双方向通信が必要とされる。従
って、両方向に対して流星散乱通信のみを用いて操作可
能なネットワークの大きさには限界がある。ベースから
遠隔地へ(例えば位置1から下位方向へ)のロランC放
送通信が利用可能であることより、大きいネットワーク
であってもその制御が容易となる。これは、遠隔端末か
らの(即ち上位方向への)流星散乱通信の管理を固定ベ
ースからのロラン通信により支援することができるから
である。可能となるネットワーク管理機能には、個々の
端末に対する呼びかけと送信時間の割り当てと送信周波
数の割り当てとが可能となること、及び、それらの端末
のメッセージに対する応答と、それらの端末に対するメ
ッセージの繰り返し要求とが可能になることが含まれ
る。
【0044】信頼性/容量トレードオフ 前述のように、流星散乱の性能は、特殊な信号処理及び
データエンコード技術を包含させることにより、大幅に
改善される。しかし、これらの技術は、リンクのデータ
容量を減少させるものである。メッセージを伝送するた
めにとられる突発的に生じる利用可能なより多くの時間
を用いて、ベース局は、次の飛跡を用いてメッセージの
受信応答を行わなければならない場合がある。しかし、
本発明による新規の複合システムでは、ロラン通信を用
いて応答メッセージを送ることが可能であり、それは、
一般に非常に短いものである。受信の成功を応答するた
め、または送信の繰り返しを要求するために、別の通信
リンクを利用することができるので、流星散乱リンクの
利用可能な全時間を位置方向に用いることが可能とな
り、容量の減少または遅延の影響を大して受けることな
く、エンコードまたは対話メッセージの反復が利用可能
となる。
データエンコード技術を包含させることにより、大幅に
改善される。しかし、これらの技術は、リンクのデータ
容量を減少させるものである。メッセージを伝送するた
めにとられる突発的に生じる利用可能なより多くの時間
を用いて、ベース局は、次の飛跡を用いてメッセージの
受信応答を行わなければならない場合がある。しかし、
本発明による新規の複合システムでは、ロラン通信を用
いて応答メッセージを送ることが可能であり、それは、
一般に非常に短いものである。受信の成功を応答するた
め、または送信の繰り返しを要求するために、別の通信
リンクを利用することができるので、流星散乱リンクの
利用可能な全時間を位置方向に用いることが可能とな
り、容量の減少または遅延の影響を大して受けることな
く、エンコードまたは対話メッセージの反復が利用可能
となる。
【0045】高い市街地ノイズ 前述のように、可動ユニット9〜13は、市街地では、そ
の人為的ノイズにより、プローブの受信または流星散乱
通信に問題が生じる場合がある。本発明によれば、ロラ
ン通信を使用することにより、そのような高ノイズ領域
内の可動ユニットに何らかの重要なメッセージを送るこ
とが可能となる。可動ユニットは、流星散乱を用いて応
答を行うことになる。これは、その受信を行う固定ベー
ス局が、一般に低ノイズ環境に配置されているからであ
る。
の人為的ノイズにより、プローブの受信または流星散乱
通信に問題が生じる場合がある。本発明によれば、ロラ
ン通信を使用することにより、そのような高ノイズ領域
内の可動ユニットに何らかの重要なメッセージを送るこ
とが可能となる。可動ユニットは、流星散乱を用いて応
答を行うことになる。これは、その受信を行う固定ベー
ス局が、一般に低ノイズ環境に配置されているからであ
る。
【0046】多数の可動ユーザへの放送 前述のように、流星散乱ベース局は、適切に配向された
飛跡が存在する可動ユーザに対してのみ通信可能であ
る。従って、流星散乱は、単一メッセージを多数の可動
ユーザに到達させる効率的な手段を提供することはでき
ない。本発明によれば、ロランCを利用して、送信対象
となるメッセージをベース局から多数グループの可動ユ
ーザへ放送することが可能となる。
飛跡が存在する可動ユーザに対してのみ通信可能であ
る。従って、流星散乱は、単一メッセージを多数の可動
ユーザに到達させる効率的な手段を提供することはでき
ない。本発明によれば、ロランCを利用して、送信対象
となるメッセージをベース局から多数グループの可動ユ
ーザへ放送することが可能となる。
【0047】別の例では、ロラン通信を利用して、特
に、気象勧告及び安全情報を放送することができる。
に、気象勧告及び安全情報を放送することができる。
【0048】位置発見修正 可動ユニットがその近くのベース局から伝搬またはタイ
ミング誤差修正信号を受信することができる場合には、
その修正用データを可動ユーザで使用してその位置発見
精度を大幅に改善することが可能である、ということは
既知である。本発明は、そのような差分修正信号を可動
ユーザに送信するためにも利用可能であり、これによ
り、ロラン、GPS、Glonass 等の放送システムから導
出される通常の一方向位置発見の精度を向上させること
ができる。特に、遠隔地の可動ユニット自体で正確な位
置発見が必要とされる用途においては、近くのベース位
置で利用可能な伝搬遅延データを用いて修正を実施する
ことができる。これについては、例えば、R. Goddard
による「Real Time Loran-C Enhancement Using Differ
ential Correction」(XVth Pacific Science Congress,
Dunedin, New Zealand, Feb. 1983) に記載されてお
り、この技術は、可動ユーザの初期位置決定の精度を改
善するために可動ユーザにより利用されるものである。
近くのベース位置からの流星散乱送信またはロラン通信
は、修正用信号を下位へ送るために利用可能なものであ
る。
ミング誤差修正信号を受信することができる場合には、
その修正用データを可動ユーザで使用してその位置発見
精度を大幅に改善することが可能である、ということは
既知である。本発明は、そのような差分修正信号を可動
ユーザに送信するためにも利用可能であり、これによ
り、ロラン、GPS、Glonass 等の放送システムから導
出される通常の一方向位置発見の精度を向上させること
ができる。特に、遠隔地の可動ユニット自体で正確な位
置発見が必要とされる用途においては、近くのベース位
置で利用可能な伝搬遅延データを用いて修正を実施する
ことができる。これについては、例えば、R. Goddard
による「Real Time Loran-C Enhancement Using Differ
ential Correction」(XVth Pacific Science Congress,
Dunedin, New Zealand, Feb. 1983) に記載されてお
り、この技術は、可動ユーザの初期位置決定の精度を改
善するために可動ユーザにより利用されるものである。
近くのベース位置からの流星散乱送信またはロラン通信
は、修正用信号を下位へ送るために利用可能なものであ
る。
【0049】当業者であれば、特許請求の範囲に規定の
本発明の思想及び範囲から逸脱することなく更なる修正
が可能であることに留意されたい。
本発明の思想及び範囲から逸脱することなく更なる修正
が可能であることに留意されたい。
【0050】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、ロ
ラン放送航行信号中に付加通信データを相乗的に使用し
て、流星散乱を用いたベース端末から可動ユーザへの情
報の下位伝送を行うことができ、これにより、ベース端
末から可動ユーザへの流星散乱を用いた下位通信におけ
る従来の制約を解消し、効果的な乗り物位置自動発見装
置を実現することが可能となる。
ラン放送航行信号中に付加通信データを相乗的に使用し
て、流星散乱を用いたベース端末から可動ユーザへの情
報の下位伝送を行うことができ、これにより、ベース端
末から可動ユーザへの流星散乱を用いた下位通信におけ
る従来の制約を解消し、効果的な乗り物位置自動発見装
置を実現することが可能となる。
【図1】本発明を好適態様で示す複合流星散乱/ロラン
Cシステムネットワークの動作ブロック図である。
Cシステムネットワークの動作ブロック図である。
1,2,3 ロランベース位置 4,5,6,7 流星散乱ベース位置端末 8 乗り物位置自動発見(AVL)センタ
ー 9,10,11,12,13 可動端末 LR ロラン受信器 M-Tx-Rx 流星散乱送信器及び受信器 MON 可動端末位置監視システム Tx-N & C ロラン送信器 Tx-N 航行位置信号送信器
ー 9,10,11,12,13 可動端末 LR ロラン受信器 M-Tx-Rx 流星散乱送信器及び受信器 MON 可動端末位置監視システム Tx-N & C ロラン送信器 Tx-N 航行位置信号送信器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (54)【発明の名称】 ロラン航行送信と組み合わせられたロラン通信信号を介した可動端末からの上位通信及びベース 端末からの下位通信のための流星散乱信号を用いた固定ベース端末と可動端末との間の双方向無 線通信方法及びその装置
Claims (18)
- 【請求項1】送受信器を備えた可動端末と固定された流
星散乱ベース端末との間における双方向無線流星散乱通
信のための方法であって、この方法が、 流星散乱通信により可動端末からベース端末へ上位情報
の通信を行い、 流星散乱通信と、ロラン無線位置及び航行送信時に変調
された補足的なロラン通信メッセージとにより、ベース
端末から全ての可動端末へ下位情報の通信を行う、とい
うステップより成ることを特徴とする、双方向無線通信
方法。 - 【請求項2】流星散乱ベース端末をロラン送信位置とリ
ンクさせることにより、前記ロラン通信メッセージのた
めの情報が流星散乱ベース端末から提供されることを特
徴とする、請求項1記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項3】可動端末からベース端末へと通信が行われ
た上位情報が、可動端末で受信されたロラン位置及び航
行送信から生成された可動端末状態メッセージ及び位置
データの一方または両方を包含することを特徴とする、
請求項2記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項4】流星散乱通信を用いてベース端末から個々
の可動端末へ多量のトラフィックを送ることを特徴とす
る、請求項1記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項5】ロラン通信メッセージを送信する局が、電
話回線により流星散乱ベース端末にリンクされて、その
流星散乱ベース端末からのコマンドを受信することを特
徴とする、請求項2記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項6】乗り物または船舶位置自動発見装置が、流
星散乱ベース端末及びロラン局にリンクされ、可動端末
から通信された上位データが、ロランC位置及び航行送
信とその通信中の可動端末の同一性とに基づく位置推定
値を含むことを特徴とする、請求項3記載の双方向無線
通信方法。 - 【請求項7】ロラン通信メッセージが可動端末に伝搬及
びタイミング修正情報を提供して、少なくとも1つのロ
ラン送信衛星その他の航行無線送信から導出される可動
端末位置決定及び航行データの精度を改善することを特
徴とする、請求項6記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項8】ベース端末が、可動端末から受信された位
置推定値に対して差分ロラン修正を加え、ロラン通信メ
ッセージによりその下位への通信を行うことを特徴とす
る、請求項6記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項9】ロラン通信メッセージが、重要なメッセー
ジの中継及び/又はネットワーク中の可動端末の制御を
意図した報告、命令、調査のうちの少なくとも1つ、及
び、流星散乱通信のスケジュール、周波数、及び/又は
フォーマットの送信を行って、可動端末からベース端末
への流星散乱通信及び可動端末間での流星散乱通信の容
量を増大させると共にその効率を改善することを特徴と
する、請求項4記載の双方向無線通信方法。 - 【請求項10】ロラン通信メッセージが、ベース端末が
可動端末からの流星散乱上位信号を受信したことの応答
を包含することを特徴とする、請求項4記載の双方向無
線通信方法。 - 【請求項11】送受信器を備えた可動端末と固定された
流星散乱ベース端末との間における双方向無線流星散乱
通信のための装置であって、この装置が、 可動端末とベース端末との間に無線流星散乱による情報
の送信リンクを有する装置と組み合わせて、ベース端末
により提供された情報を含むと共に位置及び航行送信を
用いて可動端末に同時に下位送信されるロラン通信メッ
セージの生成手段を有するロラン無線位置及び航行送信
装置からなる補足手段を備えていることを特徴とする、
双方向無線通信装置。 - 【請求項12】各可動端末で受信されたロラン位置及び
航行送信から生成された位置データの流星散乱ベース局
への上位通信を行う手段を備えていることを特徴とす
る、請求項11記載の双方向無線通信装置。 - 【請求項13】ロラン通信メッセージが、ベース端末が
可動端末からの流星散乱上位信号を受信したことの応答
を包含することを特徴とする、請求項12記載の双方向
無線通信装置。 - 【請求項14】ロラン通信メッセージが、位置発見修正
データを包含することを特徴とする、請求項12記載の
双方向無線通信装置。 - 【請求項15】ロラン通信メッセージを送信する局に流
星散乱ベース端末が電話でリンクされていることを特徴
とする、請求項11記載の双方向無線通信装置。 - 【請求項16】可動端末からの位置その他のデータの監
視及び追跡を行う乗り物自動位置発見装置に、ベース端
末及びロラン通信メッセージの送信局がリンクされ、ロ
ラン通信メッセージにより可動端末との下位通信が可能
となることを特徴とする、請求項12記載の双方向無線
通信装置。 - 【請求項17】ロラン通信メッセージが可動端末用の伝
搬及びタイミング修正情報を包含することを可能にし
て、ロラン位置及び航行送信や衛星位置送信その他の航
行無線送信のうちの少なくとも1つから導出される可動
端末の位置決定の精度を改善する手段を備えていること
を特徴とする、請求項16記載の双方向無線通信装置。 - 【請求項18】ベース端末及び乗り物位置自動発見装置
の一方または両方から受信されたコマンドに応じた変調
によってロラン通信メッセージを制御する手段を備えて
いることを特徴とする、請求項16記載の双方向無線通
信装置。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US07/877,829 US5278568A (en) | 1992-05-01 | 1992-05-01 | Method of and apparatus for two-way radio communication amongst fixed base and mobile terminal users employing meteor scatter signals for communications inbound from the mobile terminals and outbound from the base terminals via Loran communication signals |
US877829 | 1992-05-01 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06273507A true JPH06273507A (ja) | 1994-09-30 |
Family
ID=25370814
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5105282A Pending JPH06273507A (ja) | 1992-05-01 | 1993-05-06 | ロラン航行送信と組み合わせられたロラン通信信号を介した可動端末からの上位通信及びベース端末からの下位通信のための流星散乱信号を用いた固定ベース端末と可動端末との間の双方向無線通信方法及びその装置 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5278568A (ja) |
EP (1) | EP0568393A2 (ja) |
JP (1) | JPH06273507A (ja) |
CN (1) | CN1083288A (ja) |
BR (1) | BR9301727A (ja) |
CA (1) | CA2095284A1 (ja) |
Families Citing this family (30)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8352400B2 (en) | 1991-12-23 | 2013-01-08 | Hoffberg Steven M | Adaptive pattern recognition based controller apparatus and method and human-factored interface therefore |
US10361802B1 (en) | 1999-02-01 | 2019-07-23 | Blanding Hovenweep, Llc | Adaptive pattern recognition based control system and method |
US7064749B1 (en) * | 1992-11-09 | 2006-06-20 | Adc Technology Inc. | Portable communicator |
US5469169A (en) * | 1993-11-30 | 1995-11-21 | University Corporation For Atmospheric Research | Receiver for bistatic doppler radar network |
US5422816A (en) * | 1994-02-22 | 1995-06-06 | Trimble Navigation Limited | Portable personal navigation tracking system |
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