JPH06273166A - 光学式距離測定装置の補正値獲得装置及び補正装置 - Google Patents

光学式距離測定装置の補正値獲得装置及び補正装置

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JPH06273166A
JPH06273166A JP5983893A JP5983893A JPH06273166A JP H06273166 A JPH06273166 A JP H06273166A JP 5983893 A JP5983893 A JP 5983893A JP 5983893 A JP5983893 A JP 5983893A JP H06273166 A JPH06273166 A JP H06273166A
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Tomohiko Katayama
智彦 片山
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Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少ない補正データで精度良く測定信号を補正
できるようにする。 【構成】 変位センサは、測定対象に光を照射するLD
と、測定対象からの光を受光して測定対象からの距離に
応じた測定信号を出力するPSDと、測定信号を補正し
て出力信号を出力する計測出力部とを備えている。この
変位センサは、RS232Cインターフェイスを介して
測定信号を補正せずにパーソナルコンピュータに出力す
る。また、測定信号と距離との関係をn次の近似関数で
補正するための係数データをパーソナルコンピュータか
ら受けてEEPROMに記憶する。そして、EEPRO
Mに記憶された係数データを含む3次の近似関数を用
い、測定信号を補正して出力信号を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、補正値獲得装置及び補
正装置、特に、測定対象に光を照射してその反射光によ
り測定対象までの距離を測定する光学式距離測定装置の
補正値獲得装置及び獲得した補正値により測定値を補正
する補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、三角測量の原理を用いた光学
式距離測定装置には、測定対象にパルス変調されたレー
ザ光を照射するLD(半導体レーザ)と、測定対象から
の反射光を受光して測定対象からの距離に応じた測定信
号を出力するPSD(位置検出素子)と、測定信号を補
正して出力信号を出力する制御部とが設けられている。
【0003】この従来装置では、LDから測定対象に光
が照射されると、測定対象からの反射光がPSDで受光
され、測定対象までの距離に応じた2種のアナログ信号
が出力される。この2種のアナログ信号のレベル比が、
測定対象までの距離に応じて変化する。この変化はS字
状の非直線性を有するので、制御部では、測定信号を直
線化するための補正を行う。
【0004】この非直線性を補正するための従来技術と
して、多数のダイオードを並列接続した折れ線近似回路
を用いる構成、ROMにルックアップテーブルを設ける
構成、及びマイクロコンピュータを用いたディジタルの
折れ線近似方式がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】折れ線近似回路を用い
る構成の場合には、正確な補正を行うためには多数のダ
イオード及び抵抗素子を用いた複雑な回路が必要とな
る。また温度特性が悪い。テーブルルックアップを用い
る構成では、メモリ使用量が大きくなる。たとえば12
ビットの分解能を得ようとすると、16Mビット相当の
ROMテーブルが必要になり、実現が容易でない。
【0006】マイクロコンピュータによる多点の折れ線
近似の場合には、直線性の精度を上げようとすると、多
数の直線による近似が必要になる。このため、その関数
を多数記憶しておくための大容量のメモリが必要にな
る。たとえば16ビットで64点による折れ線近似を行
うと、3kビット程度のメモリが必要になる。このよう
に大きな容量のROMは、ワンチップマイクロコンピュ
ータに搭載することが困難であり、ワンチップマイクロ
コンピュータの他に別にメモリが必要になる。
【0007】本発明の目的は、簡素な構成で精度良く測
定信号を補正できるようにすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る補正値獲得
装置は、測定対象に光を照射する照射手段と、測定対象
からの光を受光して測定対象からの距離に応じた測定信
号を出力する受光手段と、測定信号を補正して出力信号
を出力する出力手段とを備えた光学式距離測定装置に用
いられる装置である。この装置は、非補正信号出力手段
と補正値記憶手段とを備えている。
【0009】非補正信号出力手段は、測定信号を補正せ
ずに外部演算装置に出力するものである。補正値記憶手
段は、測定信号と距離との関係をn(nは3以上)次の
近似関数で補正するための係数を外部演算装置から受け
て記憶するためのものである。本発明に係る補正装置
は、測定対象に光を照射する照射手段と、測定対象から
の光を受光して測定対象からの距離に応じた測定信号を
出力する受光手段と、測定信号を補正して出力信号を外
部機器に出力する出力手段とを備えた光学式距離測定装
置に用いられる装置である。この装置は、記憶手段と演
算手段とを備えている。
【0010】記憶手段は、測定信号と距離との関係をn
(nは3以上)次の近似関数で補正するための係数が記
憶されたものである。演算手段は、記憶手段に記憶され
た係数を含む近似関数を用い、測定信号を補正して出力
信号を得るものである。
【0011】
【作用】本発明に係る補正値獲得装置では、非補正信号
出力手段が、測定信号を補正せずに外部演算装置に出力
する。外部演算装置は、たとえば得られた測定信号によ
り、測定信号と距離との関係をn次の近似関数で近似す
るための係数を算出し、補正値記憶手段が外部演算装置
からこの係数を受けて記憶する。ここでは、補正値記憶
手段が近似関数の係数を記憶するだけで良いので、補正
値記憶手段の必要容量が小さい。
【0012】本発明に係る補正装置では、n次の近似関
数の係数が記憶手段に記憶されており、係数を用いて、
演算手段が測定信号を近似関数で補正する。ここでは、
記憶手段が近似関数の係数を記憶するだけで良いので、
簡素な構成で測定信号を高精度に補正できる。
【0013】
【実施例】
〔変位センサの構成〕図1において、本発明の一実施例
を採用した変位センサDS(光学式距離測定装置)は、
箱状の本体ケース1を有している。本体ケース1の前面
には、上下に投光窓2及び受光窓3が配置されている。
投光窓2には、図2に示すように、投光レンズ4を介し
て半導体レーザ(LD)5が面している。また受光窓3
には受光レンズ6を介してPSD7が面している。LD
5から照射されたレーザ光は、測定対象15で反射して
PSD7により受光される。
【0014】本体ケース1の側面上部には、4桁の7セ
グメントLEDからなる表示部8が配置されている。表
示部8の下方にはキーパネル9が配置されている。キー
パネル9は、メニューキー10、アップダウンキー1
1,12、リターンキー13、オートゼロキー14及び
他のキー(図示せず)を有している。この変位センサD
Sは、図2に示すような制御部20を有している。制御
部20は主にワンチップマイクロコンピュータからな
り、制御部20には、EEPROM21、LEDドライ
バー22、キーパネル9及び計測出力部27が接続され
ている。また制御部20には、LDドライバー23、受
信回路24、タイミング入力部25、RS232Cイン
ターフェイス26も接続されている。
【0015】EEPROM21には、後述する設定モー
ドで設定された各種の設定値や距離測定時における近似
式の係数(補正データ)等が記憶される。LEDドライ
バー22には表示部8が接続されている。LEDドライ
バー22は表示部8の各セグメントのLEDを駆動する
ための信号を出力する。計測出力部27は、計測結果の
信号を外部機器に出力するためのものである。
【0016】LDドライバー23にはLD5が接続され
ている。LDドライバー23は、所定周波数で変調した
パルス状のレーザ光をLD5から出射させるためのもの
である。受信回路24にはPSD7が接続されている。
PSD7では、測定対象15がたとえば二点鎖線で示す
ように移動すると受光位置が移動するので、受光位置に
より測定対象15までの距離が測定可能である。PSD
7は受光位置を示す2種の信号を受信回路24に出力す
る。受信回路24は、後述するように電流電圧変換器、
サンプルホールド回路、マルチプレクサ、A/D変換器
等を含み、PSD7からの2種の信号を信号処理し、デ
ィジタルの距離データを制御部20に与える。
【0017】タイミング入力部25には、外部機器から
のタイミング信号が入力される。RS232Cインター
フェイス26には、例えばパーソナルコンピュータ28
が接続される。この場合には、後述する校正モード時
に、校正前の距離データが制御部20からパーソナルコ
ンピュータ28に出力され、その演算結果の係数データ
がパーソナルコンピュータ28から制御部20に入力さ
れる。
【0018】受信回路24は、図3に示すように、PS
D7から出力された遠方側(以下、FAR側と記す)及
び近方側(以下、NEAR側と記す)の2種の電流信号
FAR,NEARを電流/電圧変換する電流電圧変換器
30F ,30N を有している。電流電圧変換器30F
30N には、電圧変換された検出信号VF ,VN をそれ
ぞれサンプルホールドする積分型のサンプルホールド回
路31F,31N が接続されている。サンプルホールド回
路31F ,31N には、サンプルホールドされた出力V
F1,VN1を時分割的に選択するマルチプレクサ32が接
続されている。
【0019】マルチプレクサ32には、プログラマブル
ゲインアンプ33が接続されている。プログラマブルゲ
インアンプ33は、マルチプレクサ32で選択された検
出信号VINを、周期的にゲインを変化させて増幅する。
プログラマブルゲインアンプ33にはA/D変換器34
が接続されている。A/D変換器34は、増幅信号を例
えば12ビットのディジタル値に変換して制御部20に
出力する。
【0020】制御部20は、サンプルホールド回路31
F ,31N にサンプルホールドクロックS/HCL及び
ゼロクランプクロックZ/CCLを与え、マルチプレク
サ32に選択信号MPX(F),MPX(N)を与え
る。さらに、プログラマブルゲインアンプ33にゲイン
PGDを与え、A/D変換器34にA/D変換クロック
A/DCLを与える。
【0021】サンプルホールド回路31F ,31N は、
図4に示すように、2つのオペアンプA1,A2を有し
ている。オペアンプA1の非反転入力端子には、アナロ
グスイッチAS1及び抵抗R1 を介して検出信号V
F (VN )が与えられる。アナログスイッチAS1の入
力側とオペアンプA1の出力端子との間には帰還抵抗R
2が配置されている。またオペアンプA1の出力端子と
非反転入力端子との間にはサンプリング用の容量CS
配置されている。
【0022】オペアンプA1の出力端子は、マルチプレ
クサ32(図3)に接続されるとともに、ゼロクランプ
用のアナログスイッチAS2を介してオペアンプA2の
非反転入力端子にも接続されている。オペアンプA2の
出力端子は、オペアンプA1の反転入力端子に接続され
ている。またオペアンプA2の非反転入力端子と出力端
子との間には、ゼロクランプ用の容量CZ が配置されて
いる。オペアンプA2の反転入力端子は接地されてい
る。 〔変位センサ調整用システム〕変位センサDSでは、P
SD7の検出出力の非直線性を3次関数で補正するよう
になっている。この3次関数の係数は、図5に示すシス
テムを用いて得られる。
【0023】図5において、電動ステージ41は架台4
2を有しており、その一端に変位センサDSが図右側に
向くように配置されている。架台42上には、2本のガ
イド軸43,44が平行に延びている。ガイド軸43,
44の間には、ねじ軸45が平行に配置されている。ガ
イド軸43,44は、架台42の両端に配置されたブラ
ケット48,49に固定され、ねじ軸45は、ブラケッ
ト48,49に回転自在に支持されている。ガイド軸4
3,44には可動台46が移動自在に支持されており、
可動台46の変位センサDSに対向する面には、標準検
出体47が配置されている。可動台46には、ねじ軸4
5に螺合するナット(図示せず)が固定されている。ね
じ軸45の図右端にはモータ50が連結されている。
【0024】変位センサDSは、RS232Cコード5
1を介してパーソナルコンピュータ28に接続されてい
る。パーソナルコンピュータ28は、コンピュータ本体
52とディスプレイ53とキーボード54とを有してい
る。コンピュータ本体52は、ステージコントローラ5
5を介してモータ50に接続されており、モータ50の
回転量を制御し得る。また、変位センサDSには電源5
6が接続されている。 〔変位センサの動作〕図6〜図9に示すフローチャート
に従って、上述の実施例の動作を説明する。 全体 図6のステップS1では、初期設定が行われる。ここで
は、EEPROM21に上下限設定値の初期値を格納す
る等の処理を行う。ステップS2では、タイミング入力
部25を介してタイミング入力がなされたか否かを判断
する。ステップS3ではメニューキー10の操作により
設定モードが選択されたか否かを判断する。ステップS
4では校正モードが選択されたか否かを判断する。ステ
ップS4での判断がNOの場合にはステップS5に移行
する。ステップS5ではその他の一般的な処理を行い、
その処理が終了するとステップS2に戻る。
【0025】タイミング入力があるとステップS2から
ステップS6に移行し、図7に示す測定処理ルーチンを
実行する。設定モードが選択されると、ステップS3か
らステップS7に移行し、計測された距離の上下限値の
設定や、表示モードの設定等を行う。校正モードが選択
されると、ステップS4からステップS8に移行し、図
8に示す校正処理ルーチンを実行する。なお、この校正
処理は、図5に示すシステム構成を用いて、変位センサ
DSの工場出荷時に行われる。測定処理 測定処理ルーチンでは、図7のステップS10で、平均
回数を示す変数iを「1」にセットし、平均化のための
累積変数sを「0」にセットする。ステップS11で
は、後述する校正モードを使用して得られた4つの係数
データをEEPROM21から読み出す。ステップS1
2では、プログラマブルコントローラ33のゲインPG
Dをデフォルト値に設定する。ステップS13では、設
定されたゲインPGDをプログラマブルコントローラ3
3にセットする。
【0026】ステップS14では、FAR側の3つのデ
ィジタルデータDF1〜DF3及びNEAR側の3つのディ
ジタルデータDN1〜DN3をA/D変換器34から取得す
る。この取得動作は次のように行われる。まず、制御部
20からLDドライバー23に駆動信号が与えられ、L
D5が所定周波数でオンオフし、パルス状のレーザ光を
測定対象15に照射する。そして測定対象15で反射し
た光がPSD7にて受光される。PSD7は、反射光を
受光すると2種の電流信号FAR,NEARを受信回路
24に出力する。
【0027】受信回路24の電流電圧変換器30F ,3
N は、電流信号FAR,NEARを電圧値に変換し、
図10に示す検出信号VF ,VN を得る。この検出信号
F,VN は、サンプルホールド回路31F ,31N
与えられる。このサンプルホールド回路31F ,31N
には、一方で、制御部20からゼロクランプクロックZ
/CCL及びサンプルホールドクロックS/HCLが与
えられる。ここで、サンプルホールドクロックS/HC
Lは、検出信号VF ,VN が信号レベルの時と、それを
挟んだ等間隔の非信号レベルの時とに与えられる。ま
た、ゼロクランプクロックZ/CCLは、前側のサンプ
ルクロックS/HCLよりわずかに遅れて与えられる。
【0028】サンプルホールドクロックS/HCLが非
信号レベルの時に与えられると、アナログスイッチAS
1(図4)が閉じ、非信号レベルの電荷がサンプルホー
ルド用の容量CS に蓄えられる。このとき蓄えられた電
荷には、アナログスイッチAS1でのホールドステップ
電圧とオペアンプA1のオフセット電圧とが誤差として
重畳されている。
【0029】続いて、ゼロクランプクロックZ/CCL
がアナログスイッチAS2に与えられると、アナログス
イッチAS2が閉じ、サンプルホールドされている非信
号レベルの電荷が容量CZ に与えられる。このとき蓄え
られた電荷には、アナログスイッチAS2におけるホー
ルドステップ電圧とオペアンプA2のオフセット電圧と
が重畳される。この結果、容量CZ に蓄えられた電荷に
は、オペアンプA1,A2のオフセット電圧とアナログ
スイッチAS1,AS2のホールドステップ電圧とが重
畳されていることになる。
【0030】そして、この電圧値をアナログスイッチA
S1からの非信号レベルの電圧値から減算した結果が、
非信号レベルのサンプルホールド信号としてオペアンプ
A1からマルチプレクサ32に出力される。ここでは、
オペアンプA1のオフセット電圧及びアナログスイッチ
AS1のホールドステップ電圧が相殺され、出力信号の
誤差が減少する。すなわち、ここでの出力信号の誤差と
しては、オペアンプA2のオフセット電圧及びアナログ
スイッチAS2のホールドステップ電圧のみが残されて
いることになる。
【0031】続いて、検出信号VF (VN )が信号レベ
ルのときにサンプルホールドクロックS/HCLが入力
されると、再度アナログスイッチAS1が閉じ、検出信
号V F (VN )の電圧値がオペアンプA1に供給され
る。そして、検出信号VF (V N )の電圧値と容量CZ
に蓄えられた電圧値との差がマルチプレクサ32に出力
される。ここでも、オペアンプA1のオフセット電圧及
びアナログスイッチAS1のホールドステップ電圧が相
殺され、出力信号の誤差が減少する。すなわち、ここで
の出力信号の誤差としては、オペアンプA2のオフセッ
ト電圧及びアナログスイッチAS2のホールドステップ
電圧のみが残されていることになる。
【0032】さらに、続いて次のサンプルホールドクロ
ックS/HCLが、非信号レベルのときにアナログスイ
ッチAS1に与えられると、その電圧が同様にオペアン
プA1に与えられる。そしてその電圧値と容量CZ の電
荷との差が非信号レベルのサンプルホールド信号として
マルチプレクサ32に出力される。なお、外乱光等によ
り非信号レベルの電位が変動した場合には、ここでの出
力信号は、最初のサンプルホールドクロックでサンプル
ホールドされた信号と異なるレベルの信号になり得る。
【0033】マルチプレクサ32に2種のサンプルホー
ルド信号VF1,VN1が与えられ、制御部20から選択信
号MPX(F),MPX(N)が与えられると、選択信
号MPX(F),MPX(N)が「H」レベルのとき
に、サンプルホールドされていた信号VF1,VN1が、そ
れぞれ選択されてプログラマブルゲインアンプ33に出
力される。なお、これらの選択信号MPX(F),MP
X(N)は制御部20から排他的に出力される。
【0034】マルチプレクサ32から出力された信号V
INは、信号レベルのときのパルス信号とそれを挟んだ前
後の非信号レベルのときのパルス信号とが順に配置され
た形状となる。この信号がプログラマブルゲインアンプ
33に与えられると、プログラマブルゲインアンプ33
は、制御部20により設定されたゲインPGDに応じて
信号を増幅し、A/D変換器34に与える。A/D変換
器34では、増幅された信号を12ビットのディジタル
データに変換する。そして、FAR側の非信号レベルの
データDF1、NEAR側の非信号レベルのデータDN1
FAR側の信号レベルのデータDF2、NEAR側の信号
レベルのデータDN2、FAR側の非信号レベルのデータ
F3、NEAR側の非信号レベルのデータDN3がこの順
に制御部20に与えられる。
【0035】ステップS14での処理が終われば、ステ
ップS15に移行する。ステップS15では、ディジタ
ルデータDF2とディジタルデータDN2との信号レベルを
比較する。ここで信号レベルの比較を行うのは、常に信
号レベルが大きい方のデータにおいてゲインを最適に設
定し、データが飽和しないようにするためである。FA
R側のディジタルデータDF2が大きい場合にはステップ
S16に移行する。ステップS16では、FAR側のデ
ィジタルデータDF2を、ゲインを定めるための基準とな
るディジタルデータDM にセットする。また逆にディジ
タルデータDF2が小さい場合にはステップS17に移行
する。ステップS17では、NEAR側のディジタルデ
ータDN2を基準ディジタルデータDM にセットする。
【0036】ステップS18では、基準ディジタルデー
タDM に基づいて係数kを定める。この係数kは、次の
データ測定時のゲインを定めるための定数であり、基準
ディジタルデータDM と係数kとの関係は例えば図11
のように定められている。図11では、ディジタルデー
タの値が大きい場合には係数kを小さく、それから順に
係数kの値が大きくなっている。
【0037】ステップS19では、算出された係数kと
1つ前のゲインPGDとを乗算し、その整数値に「1」
を加算した値により、次のゲインPGDを求める。ここ
で整数値に「1」を加算するのは、次の測定時のゲイン
を前のゲインと異ならせるためである。たとえば、信号
INが15Vで一定とし、ゲインPGDのデフォルト値
が「100」とすると、ステップS19の処理を繰り返
せば、図12に示すようにゲインPGDが変化する。こ
こでは、ゲインPGDが大小変動するため、信号VIN
一定であっても、増幅された信号のレベルが常に変動す
る。
【0038】ステップS20では、信号レベルのディジ
タルデータDF2(DN2)から、非信号レベルの2つのデ
ィジタルデータDF1,DF3(DN1,DN3)の平均値を減
算し、FAR側のデータFとNEAR側のデータNとを
それぞれ求める。これにより、オペアンプA2のオフセ
ット電圧及びアナログスイッチAS2のホールドステッ
プ電圧が共に相殺されるとともに、外乱光の変化等の瞬
間的な変化要因による誤差が低減する。
【0039】ステップS21では、FAR側のデータF
をNEAR側のデータNで除算し、補正前の距離データ
xを算出する。ステップS22では、算出された距離デ
ータxを累積する。ステップS23では、変数iをイン
クリメントする。ステップS24では、変数iが所定値
I(例えば100)を超えたか否かを判断する。この判
断がNOの間はステップS13に戻り、ステップS19
で算出された新たなゲインPGDを用いてステップS1
4以降の動作を繰り返す。
【0040】ステップS24で変数iが所定値Iを超え
たと判断した場合(つまり100回の計測を終了したと
判断した場合)にはステップS25に移行する。ステッ
プS25では累積値sを計測回数で除算し平均の距離デ
ータxM を求める。ここでは、ゲインを変化させると、
A/D変換器34の微分非直線性による誤差をランダム
に発生させることができるので、異なるゲインで得られ
た距離データxの平均値を演算することで、微分非直線
性による誤差を軽減できる。
【0041】ステップS26では、後述する校正モード
で得られた3次の近似関数の4つの係数データ(A,
B,C,D)を用いて3次関数(DX3 +CX2 +BX
+A)により補正距離データDISTを求める。ステッ
プS27では得られた補正距離データDISTが上限値
Uより大きいか否かを判断する。上限値より大きいと判
断した場合にはステップS28に移行する。ステップS
28では、距離が上限を超えていることを示すために、
計測出力部27を介してFAR信号を外部機器に出力す
る。補正距離データDISTが上限を超えていない場合
は、ステップS29で、補正距離データDISTが下限
値Lより小さいか否かを判断する。補正距離データDI
STが下限値Lより小さいと判断した場合にはステップ
S30に移行する。ステップS30では、測定された距
離が下限値より小さいことを示すために、計測出力部2
7を介してNEAR信号を外部機器に出力する。補正距
離データDISTが設定範囲内の場合は、ステップS3
1で、補正距離データDISTが設定値範囲内であるこ
とを示すGO信号を計測出力部27を介して外部機器に
出力する。ステップS32では、補正距離データDIS
Tを表示部8に表示する。これらの処理を終了するとメ
インルーチンに戻る。校正処理 校正モード時には、予め図5に示すシステムに変位セン
サDSをセットしておく。そして、校正モードを選択す
ることで図8の校正処理ルーチンを実行する。
【0042】図8のステップS41では、パーソナルコ
ンピュータ28からのスタート信号を受信したか否かを
判断する。また、ステップS42では、パーソナルコン
ピュータ28から係数データを受信したか否かを判断す
る。そして、ステップS43では、パーソナルコンピュ
ータ28からの終了信号を受信したか否かを判断する。
終了信号を受信するまでは、ステップS43からステッ
プS41に戻る。また終了信号を受信した場合にはメイ
ンルーチンに戻る。
【0043】スタート信号を受信すると、ステップS4
1からステップS44に移行し、図7のステップS10
及びステップS12からステップS25までと同一の処
理を行う。ステップS44で補正前の距離データxM
得られると、ステップS45に移行する。ステップS4
5では、得られた距離データxM をパーソナルコンピュ
ータ28に送信する。
【0044】また、パーソナルコンピュータ28から係
数データを受信するとステップS42からステップS4
6に移行する。ステップS46では、得られた3次の近
似関数(後述)の4つの係数A,B,C,DをEEPR
OM21に書き込む。一方パーソナルコンピュータ28
は、図9に示すフローチャートに従って動作し、校正モ
ードにある変位センサDSと次のように交信する。
【0045】図9のステップP1では、操作者がスター
ト指令を入力したか否かを判断する。また、ステップP
2では、操作者が終了指令を入力したか否かを判断す
る。スタート指令がなされるとステップP1からステッ
プP3に移行する。ステップP3では、変数jを「1」
にセットする。この変数jは、距離データxM を取得す
る回数をセットするための変数であり、具体的には3次
の近似関数の係数データを算出するためのデータ収集回
数である。
【0046】ステップP4では、予め設定された基準回
数Jを変数jが超えたか否かを判断する。この基準回数
Jは4回以上であればよく、この回数が多いほど近似関
数の精度は向上する。変数jが基準回数J以下の間はス
テップP5に移行する。ステップP5では、図5の可動
台46を所定位置Yj へ移動させる。この位置Yj はデ
ータ収集回数に応じて定められる。ステップP6では、
スタート信号を変位センサDSに送信する。ステップP
7では、変位センサDSからの距離データxM の受信を
待つ。変位センサDSから距離データxM を受信すると
ステップP8に移行する。ステップP8では、受信した
距離データxM をj回目の測定データxj として記憶す
る。ステップP9では変数jをインクリメントし、ステ
ップP4に戻る。
【0047】J回の測定データを収集するとステップP
10に移行する。ステップP10では、得られたJ回の
測定データxj により、3次の近似関数f(x)を求め
る。関数f(x)の4つの係数A,B,C,Dは、位置
j における変位センサDSと標準検出体47との距離
j と測定データxj とのn組のデータを用い、
【0048】
【数1】
【0049】の正規方程式を掃き出し法で解くことで決
定される。なおこれらの係数A,B,C,Dを決定する
際には、チェビシェフ展開やテーラー展開を用いてもよ
い。ステップP10で算出された係数A,B,C,D
は、ステップP11で変位センサDSに送信される。変
位センサDSでは、係数A,B,C,DをEEPROM
21に書き込む(ステップS46)。
【0050】一方、ステップP2で終了指令が与えられ
たと判断するとステップP12に移行する。ステップP
12では変位センサDSに終了信号を送信し、一連の処
理を終了する。 〔他の実施例〕 (a) 補正用に用いる近似関数は3次関数に限定され
るものではなく、3次関数以上の高次の関数であれば足
りる。 (b) 補正値記憶手段はEEPROMに限定されるも
のではなく、ROMやRAM等の他のメモリ素子でもよ
い。
【0051】
【発明の効果】本発明に係る補正値獲得装置では、外部
演算装置に測定信号を補正せずに出力し、外部記憶装置
から係数を受けて記憶するので、補正処理に必要なデー
タ量が少なく、必要な補正値記憶手段の容量が小さい。
本発明に係る補正装置では、記憶手段に記憶された係数
を含む近似関数を用いて測定信号を補正するので、簡素
な構成で測定信号を精度良く補正できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を採用した変位センサの斜視
図。
【図2】その構成ブロック図。
【図3】受信回路の構成ブロック図。
【図4】サンプルホールド回路の回路図。
【図5】校正モード時に用いられるシステムを示す模式
図。
【図6】メインルーチンを示す制御フローチャート。
【図7】測定処理ルーチンを示す制御フローチャート。
【図8】校正処理ルーチンを示す制御フローチャート。
【図9】パーソナルコンピュータの制御フローチャー
ト。
【図10】各信号のタイミングチャート。
【図11】ゲインを定める係数の算出テーブルの一例を
示す図。
【図12】ゲインの変化の一例を示す図。
【符号の説明】
5 LD 7 PSD 20 制御部 21 EEPROM 27 計測出力部 28 パーソナルコンピュータ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】測定対象に光を照射する照射手段と、前記
    測定対象からの光を受光して前記測定対象からの距離に
    応じた測定信号を出力する受光手段と、前記測定信号を
    補正して出力信号を出力する出力手段とを備えた光学式
    距離測定装置の補正値獲得装置であって、 前記測定信号を補正せずに外部演算装置に出力する非補
    正信号出力手段と、 前記測定信号と距離との関係をn(nは3以上)次の近
    似関数で補正するための係数を前記外部演算装置から受
    けて記憶するための補正値記憶手段と、を備えた光学式
    距離測定装置の補正値獲得装置。
  2. 【請求項2】測定対象に光を照射する照射手段と、前記
    測定対象からの光を受光して前記測定対象からの距離に
    応じた測定信号を出力する受光手段と、前記測定信号を
    補正して出力信号を出力する出力手段とを備えた光学式
    距離測定装置の補正装置であって、 前記測定信号と距離との関係をn(nは3以上)次の近
    似関数で補正するための係数が記憶された記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された係数を含む前記近似関数を用
    い、前記測定信号を補正して出力信号を得る演算手段
    と、を備えた光学式距離測定装置の補正装置。
JP5983893A 1993-03-19 1993-03-19 光学式距離測定装置の補正値獲得装置及び補正装置 Pending JPH06273166A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008191078A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Hitachi High-Technologies Corp Psd素子の検出値の補正方法およびこれを用いるレール変位量測定装置
JP2008304215A (ja) * 2007-06-05 2008-12-18 Anritsu Corp センサヘッド及び変位測定器
JP2015537206A (ja) * 2012-11-05 2015-12-24 オドス イメージング リミテッドodos imaging Ltd. 距離値および距離イメージを測定するための装置および方法
JP2019060700A (ja) * 2017-09-26 2019-04-18 オムロン株式会社 変位計測装置、計測システム、および変位計測方法

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