JPH06273113A - 干渉計 - Google Patents

干渉計

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JPH06273113A
JPH06273113A JP8813393A JP8813393A JPH06273113A JP H06273113 A JPH06273113 A JP H06273113A JP 8813393 A JP8813393 A JP 8813393A JP 8813393 A JP8813393 A JP 8813393A JP H06273113 A JPH06273113 A JP H06273113A
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optical
light
interferometer
optical path
reference light
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JP8813393A
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Yusaku Fujii
雄作 藤井
Osamu Kamatani
修 鎌谷
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 測定範囲および分解能を改善することが可
能な干渉計を提供することを目的とする。 【構成】 光源にスペクトル線幅の広いインコヒーレ
ント光源を用い、参照光を複数の異なる光路長を有する
光から構成する手段、および、参照光および/または信
号光の光路長を変化させる手段とを有することを特徴と
する干渉計において、参照光を複数の異なる光路長を有
する光から構成する手段として、1周あたりの光路長が
互いに異なる複数の光遅延ループを用いることにより、
信号光の光路長が大きな場合でも、参照光と干渉させる
ことが可能な干渉計を提供することが可能となる。この
干渉計を用い、参照光路の可動鏡を掃引することで、長
距離に渡る反射光分布の高分解能な測定を行うことが可
能な射光分布計測手法を提供することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、反射光分布計測手法に
関し、特に、測定可能距離と空間分解能を飛躍的に向上
させるのに好適な、反射光分布計測手法に関する。
【0002】
【従来の技術】
【発明が解決しようとする課題】従来、反射光分布計測
手法としては、光パルスを用いて反射光パルスの時間遅
れが反射位置に対応することを用いた、時間領域反射光
分布計測手法が知られている。しかしながら、光パルス
を用いた手法においては、空間分解能が光パルス幅に依
存するため、高分解能化が困難であり、数km程度の距
離を数mの分解能で測定する、長距離低分解能型が一般
的である。一方、スペクトル線幅の広いインコヒーレン
ト光源の、可干渉距離が数10μmであることを利用し
た、干渉光計測による反射光分布計測手法が知られてい
る。しかしながら、この手法では反射位置に対応して可
動鏡を移動させるために、測定範囲は数10cm程度に
制限され、短距離高分解能型となっている。このよう
に、従来技術においては、長距離を高い分解能で測定す
る、適切な手法が存在しなかった。
【0003】上記の点に鑑み、発明者らは、特に、測定
距離と分解能を飛躍的に向上させるのに好適な、反射光
分布計測等の目的で用いられる干渉計を、特願平5-4868
7において開示した。しかしながら、測定範囲が数km以
上となると、可動鏡の移動量、光遅延ループ周回数等の
制約から、高いダイナミックレンジを維持することに困
難が生じた。本発明の目的は、この干渉計に若干の改良
を加えることにより、小さな可動鏡移動量で長距離に渡
る測定範囲を、高感度で計測可能とすることである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は以下の事項を特
徴とする反射光分布計測等の目的で用いられる干渉計で
ある。参照光を複数の異なる光路長を有する光から構成
する手段、および、参照光および/または信号光の光路
長を変化させる手段とを有することを特徴とする干渉計
において、参照光を複数の異なる光路長を有する光から
構成する手段として、1周あたりの光路長が互いに異な
る複数の光遅延ループを用いることを特徴とする干渉計
である。前記干渉計の光路長を変化させる手段の一例と
して、参照光および/または信号光の光路上に可動鏡、
または、光集積回路からなる光路長制御手段を挿入する
ことなどがある。
【0005】また、前記干渉計において、参照光を複数
の異なる光路長を有する光から構成する手段の一例とし
て、参照光路に複数の光路長の互いに異なる光遅延ルー
プを用いる方法がある。この光遅延ループの例として、
光ファイバと光結合器からなる光遅延ループ、または、
複数の反射鏡からなる光遅延ループ等がある。特に、光
の周回数を記録する目的で、光遅延ループ内に光周波数
シフタを挿入することを特徴とする前記の反射光分布計
測手法がある。また、光遅延ループ内に、光周波数シフ
タ等の損失を補償する、光増幅器を挿入した光遅延ルー
プがある。
【0006】また、前記干渉計において、参照光を複数
の異なる光路長を有する光から構成する手段の例とし
て、参照光路に対向する複数の反射鏡を挿入する方法が
ある。この干渉計を用いて、反射光分布計測を行うこと
ができる。上記の干渉計を用いた反射光分布計測を行う
装置例として、距離計、あるいは、光ファイバー欠陥位
置計測装置等がある。
【0007】さて、図1に、本発明の基本構成を説明す
るための図を示す。インコヒーレント光源100から出
射した光は、ハーフミラー101−1によって信号光と
参照光とに2分される。信号光は、被測定体104へ導
かれ、被測定体の表面および/または内部で生じた反射
光がハーフミラー101−2によって光検出器105へ
到達する。
【0008】まず、参照光は、第1の光遅延手段103
−1へ導かれる。光遅延手段103−1内部において、
入射した参照光が、入射した光の一部を適当な結合比に
おいて結合する光結合器106−1により、光ファイバ
ーループ107−1へ導かれる。光ファイバーループに
導かれた光は、第1の光周波数シフタ110−1及び第
1の光増幅器120−1を通過し、1周するごとにその
一部分が光結合器106−1によりループ107−1の
外に取り出される。こうして、参照光は、光ファイバー
ループ長Lf1づつ異なる複数の光路長を有する光から構
成される。
【0009】次に、参照光は、第2の光遅延手段103
−2へ導かれる。光遅延手段103−2内部において、
入射した参照光が、入射した光の一部を適当な結合比に
おいて結合する光結合器106−2により、光ファイバ
ーループ107−2へ導かれる。光ファイバーループに
導かれた光は、第2の光周波数シフタ110−2及び第
2の光増幅器120−2を通過し、1周するごとにその
一部分が光結合器106−2によりループ107−2の
外に取り出される。こうして、参照光は、光ファイバー
ループ長Lf2づつ異なる複数の光路長を有する光から構
成される。
【0010】参照光は、次に、ハーフミラー101−3
によって、光路長を十分に大きな範囲に渡り、分解能程
度の小さなピッチで変化させる可動ミラー102へ導か
れる。可動ミラー102によって反射した光は、ハーフ
ミラー101−4によって光検出器105へ到達する。
ここで、光遅延ループ内の第1及び第2の光周波数シフ
タは、干渉成分のヘテロダイン検出のためであり、参照
光を位相変調する等、種々の従来技術を用いることが可
能である。また、光遅延ループ内の光増幅器は、光周波
数シフタ等の損失を補償するためのものである。この光
増幅器としては、エルビウムドープ光ファイバ増幅器、
半導体光増幅器等、種々の従来技術を用いることが可能
である。また、光遅延ループは光ファイバ、空間伝搬、
光導波路等、種々の手法で達成可能であり、光ファイバ
の場合、偏波維持ファイバ等を用いて構成してもよい。
また、光遅延ループ内及びあるいは参照光路上に光フィ
ルタ、ポラライザ等を挿入してもよい。
【0011】本発明では、光源に、スペクトル線幅の広
いインコヒーレント光源あるいは、パルス光源等を用
い、干渉計を構成する。前記干渉計において、参照光を
複数の異なった光路差を有する光から構成させて、参照
光路の可動鏡を掃引することで反射光分布の高分解能な
精密測定を行う。従って、従来の反射光分布計測手法に
比べて、短距離から長距離に渡る種々の測定対象に対し
て高分解能測定できるような、反射光分布計測手法を提
供することが可能となる。
【0012】なお、興味ある信号光のおおよその光路長
が既知である場合には、光結合器の結合比を所望の周回
数における参照光の光量が最大となるように調節しても
よい。また、光結合器を反射鏡によって構成してもよ
く、反射鏡の反射率を、参照光の光路長が信号光の光路
長とほぼ等しくなる周回数における参照光の光量が最大
となるように調節してもよい。また、光結合器を光ファ
イバーループ107上の2箇所に分けて設置し、それぞ
れを参照光のファイバーループ内への入射あるいは出射
専用とし、それぞれの結合比を最適化してもよい。
【0013】また、信号光および/または参照光の出力
光強度を増加させるために、適当な位置に光増幅器を挿
入してもよい。
【0014】
【作用】図1に基づいて、本発明による干渉計の作用を
説明する。図1において、信号光の光路長をLs、参照
光の光路長をLrとし、第1の光ファイバーループ10
7−1の1周当たりの光路長をLf1、第2の光ファイバ
ーループ107−2の1周当りの光路長をLf2、可動ミ
ラーによる光路長の変化量をLm、参照光の光路長Lr
において光ファイバーループと可動ミラーの部分以外の
光路長の合計をLcとする。ここで、参照光の光路長
は、第1の光ファイバーループを周回数n1、第2の光
ファイバループを周回数n2だけ、それぞれ周回した成
分が合成されたものとなっている。したがって、Lr
は、 Lr=n1・Lf1+n2・Lf2+Lm+Lc によって表される。ここで、周回数n1及びn2は整数で
あり、n1=0,1,2,3,・・・ n1max、n2=
0,1,2,3,・・・ n2max、によってそれぞれ表
される。ここで、n1max及びn2maxは、有効周回数であ
り、所望のダイナミックレンジあるいは最低検出反射率
を達成するために必要とされる、参照光強度を与える、
最大周回数である。つまり、周回数を重ねることによっ
て、光遅延ループを構成する光結合器あるいは反射鏡の
結合比あるいは反射率に応じて、参照光強度が低下する
が、所望のダイナミックレンジを達成するために必要
な、最低参照光強度が存在する。
【0015】光結合器を用いた光遅延ループの場合、光
結合器の結合係数によって、周回数に応じた、参照光強
度の低下量が算出される。図1の第1の光遅延ループに
おいて、光結合器の結合比をαとすると、周回数n後の
参照光強度は、α2(1−α)n-1倍低下する。このと
き、有効周回数を10回とすると、前式を周回数10で
最大値をとるようにすると、α=0.18、最大値5.
4×10-3となる。
【0016】インコヒーレント光源を用いた、干渉光計
測による反射光分布計測法における、ダイナミックレン
ジ、つまり、最低検出可能反射率に関する報告が、W.V.
Sorin,D.M.Baneyらの、"A Simple Intensity Noise Red
uction Technique for Optical Low-Coherence Reflect
ometry", IEEE Photonics technology letters, vol.4,
no.12, Dec., 1992、に示されている。その結果によれ
ば、参照光強度が0.1マイクロワット(μW)程度に
おいて、ダイナミックレンジとして121dB/Hzが
達成可能であると報告されている。従って、図1の光遅
延ループにおいて、インコヒーレント光源の出力が2ミ
リワット(mW)である場合、第1及び第2の光遅延ル
ープを通過した後の参照光強度は、2.5×10-2μW
となる。従って、この場合のダイナミックレンジは、約
70〜100dBが達成可能である。
【0017】一般に、測定範囲を拡大するために、光遅
延ループ内の周回数を増加させると、光周波数シフタ、
光結合器等での損失が問題となる。また、可動鏡等の光
路長変化手段の変化量が制限される場合、長距離測定の
ためには、光遅延ループ内の周回数が増加する。例え
ば、可動鏡の光路長変化距離が50cmに制限される場
合、光遅延ループに必要な光路長は1mとなり、測定範
囲を1kmとするには、周回数として1000回が必要
とされる。本発明においては、例えば、光遅延ループと
して、光路長がそれぞれ、1m、10m、100mのよ
うな複数の光遅延ループを参照光側に設置することによ
り、各光遅延ループの有効周回数を、10回程度に設定
することが可能となる。
【0018】図1の光遅延ループにおいて、第1及び第
2の光遅延ループの光路長の設定は、可動鏡等の光路長
変化手段の最大変化量に応じて、有効周回数内で、各周
回成分から構成された参照光が、測定範囲を掃引可能な
ように設定すればよい。例えば、可動鏡の最大移動量が
50cmの場合、第1の光遅延ループの光路長を10
m、第2の光遅延ループの光路長を1mとすれば、有効
周回数を10回とすると、測定可能距離は110mとな
る。
【0019】図1の光遅延ループにおいて、第1及び第
2の光遅延ループ内の光周波数シフタの光周波数シフト
量の設定は、各周回成分が、干渉成分のヘテロダイン検
出後の電気周波数軸上で分離可能なように設定すればよ
い。例えば、第1の光周波数シフタのシフト量を40.
1MHz、第2の光周波数シフタのシフト量を40.2
MHzとすれば、干渉成分のヘテロダイン周波数成分に
よって、各光遅延ループの周回数がそれぞれ一意的に決
定される。例えば、干渉成分の電気周波数成分が44
1.4MHzとして得られた場合、第1の光遅延ループ
の周回数が8回、第2の光遅延ループの周回数が3回と
決定され、他の周回数の組合せは存在しない。その結
果、参照光の光路長が決定され、所望の反射光分布計測
が達成される。
【0020】また、図2に示すように、第1、第2、及
び第3の光結合器、206−1、206−2、206−
3を用いた、第1、第2、及び第3の光遅延ループ、2
03−1、203−2、203−3を用いて構成しても
よい。第1、第2及び第3の光遅延ループ内の光周波数
シフタ、210−1、210−2、210−3の光周波
数シフト量の設定は、各周回成分が、干渉成分のヘテロ
ダイン検出後の電気周波数軸上で分離可能なように設定
すればよい。例えば、第1の光周波数シフタのシフト量
を40.01MHz、第2の光周波数シフタのシフト量
を40.02MHz、第3の光周波数シフタのシフト量
を41.00MHzとすれば、干渉成分のヘテロダイン
周波数成分によって、各光遅延ループの周回数がそれぞ
れ一意的に決定される。例えば、干渉成分の電気周波数
成分が522.14MHzとして得られた場合、第1の
光遅延ループの周回数が8回、第2の光遅延ループの周
回数が3回、第3の光遅延ループの周回数が2回と決定
され、他の周回数の組合せは存在しない。その結果、参
照光の光路長が決定され、所望の反射光分布計測が達成
される。
【0021】この方法は、任意の光路長を有する信号光
の強度等の計測が可能となり、通信用光ファイバーの欠
陥位置測定装置等への適用も有効である。本発明では、
光源に、スペクトル線幅の広いインコヒーレント光源を
用い、干渉計を構成する。参照光を複数の異なった光路
差を有する光から構成させて、参照光路の可動鏡を掃引
することで反射光分布の高分解能な精密測定を行う。
【0022】従って、従来の反射光分布計測手法に比べ
て、短距離から長距離に渡る種々の測定対象に対して、
インコヒーレント光源の可干渉距離程度の精度、つまり
数10ミクロンの空間分解能で測定できる干渉計を提供
することが可能となる。従来技術として知られるよう
に、インコヒーレント光源としてスーパールミネッセン
トダイオード(SLD)等を用いれば、可干渉距離は数
10ミクロン程度となる。インコヒーレント光源として
は、SLDの他にも、光ファイバ増幅器の自然放出光を
増幅する等、種々の従来技術が適用可能である。また、
本手法はヘテロダイン検出方式を用いているため、被測
定体内部の偏波状態変動に対応するために、偏波ダイバ
ーシティ等、種々の従来技術を用いることが可能であ
る。
【0023】
【実施例】前記干渉計において、光遅延手段は、参照光
を複数の異なった光路差を有する光から構成させる目的
のものである。光遅延手段は光遅延ループ等から構成さ
れる遅延手段であり、一般に第nの光遅延ループでは、
入射光に対して周回数毎に光路差Lfnに相当する遅延を
与える。従って、光遅延手段からの出射光には、光遅延
ループの周回数をnとして、Lfn、2Lfn、・・・、n
Lfn、・・・の光路差を有する成分が含まれる。この光
遅延ループは、複数直列及びあるいは並列接続して、前
記干渉系における設計状の自由度を向上させることが可
能となる。
【0023】図3に、光遅延手段の実施例を示す。参照
光は、第1の光遅延手段303−1へ導かれる。光遅延
手段303−1内部において、入射した参照光が、入射
した光の一部を適当な結合比において結合する光結合器
306−1により、光ファイバーループへ導かれる。光
ファイバーループに導かれた光は、第1の光位相変調器
310−1及び第1の光増幅器320−1を通過し、1
周するごとにその一部分が光結合器306−1によりル
ープの外に取り出される。光位相変調器は従来技術であ
るセロダイン変調法により、所望の光周波数シフトを与
えるものである。こうして、参照光は、光ファイバール
ープ長Lf1づつ異なる複数の光路長を有する光から構成
される。参照光は順次、光遅延手段303−2、303
−3を通過する。例として、第1、第2、第3の光ファ
イバーループ長をそれぞれ、Lf1=100m、Lf2=1
0m、Lf3=1mとし、各光周波数シフト量を、1MH
z、100kHz、10kHzと設定する。この場合測
定範囲は1110mとなり、得られたヘテロダイン周波
数成分から上述のように所望の反射光分布が測定され
る。
【0024】図4に、光遅延手段の実施例を示す。図示
されるように、参照光は、第1の光遅延手段403−1
へ導かれる。光遅延手段403−1内部において、入射
した参照光が、入射した光の一部を適当な結合比におい
て結合する光結合器406−1により、光ファイバール
ープへ導かれる。光ファイバーループに導かれた光は、
1周するごとにその一部分が光結合器406−1により
ループの外に取り出される。次に第2の光遅延手段に導
かれ同様に、遅延量が与えられる。例として、第1、第
2の光遅延ループの光路長を、10m、1mとすると、
あらかじめ粗計測により反射点がある範囲に特定される
場合には、この光遅延手段により、測定範囲101mを
測定可能である。
【0025】図5に、本発明を距離計に応用した場合の
光遅延手段の他の実施例を示す。図示されるように、対
向する反射鏡によって光遅延手段が形成されている。上
記手段において、ループ内に光周波数シフタ510−1
及び510−2が挿入され、光周波数シフタの損失を補
償し、出力光強度を増加させるために、ループ内に光増
幅器520−1及び520−2が挿入される。信号光
は、被測定体504へ導かれ、被測定体で生じた反射光
が、適当なレンズ系によって集光され、ハーフミラー5
01−2によって光検出器505へ到達する。もう一方
の光は、第1及び第2の、反射鏡及び光周波数シフタに
よって構成された、光遅延手段を通過した後、ハーフミ
ラー501−3によって可動ミラー502へ導かれる。
可動ミラーによって反射した光は、ハーフミラー501
−4によって光検出器505へ到達する。光周波数シフ
タ510は、干渉成分のヘテロダイン検出のためであ
り、参照光を位相変調する等、種々の従来技術を用いる
ことが可能である。
【0026】図6に、本発明を光ファイバセンサに応用
した場合の光遅延手段の他の実施例を示す。図示される
ように、参照光は、測定範囲のオフセット調節用光ファ
イバループ650を通過した後、2つの光ファイバルー
プ607−1及び607−2によって光遅延手段が形成
されている。光路長の制御は、光集積回路660によっ
て達成されている。センシング光ファイバには、所望の
間隔で反射体が形成されており、被測定量の変化が、各
反射体の間隔によって、高精度に検出可能である。
【0027】図7に、本発明を光ファイバセンサに応用
した場合の光遅延手段の他の実施例を示す。図示される
ように、参照光は、第1の光遅延手段703−1へ導か
れる。光遅延手段703−1内部において、入射した参
照光が、入射した光の一部を適当な結合比において結合
する光結合器706−1により、光ファイバーループへ
導かれる。光ファイバーループに導かれた光は、第1の
光周波数シフタ710−1及び第1の光増幅器720−
1を通過し、1周するごとにその一部分が光結合器70
6−1によりループの外に取り出される。次に第2の光
遅延手段に導かれ同様に、遅延量が与えられる。例とし
て、第1、第2の光遅延ループの光路長は、上述のよう
に種々の設定が可能である。センシング光ファイバに
は、所望の間隔で配置された、光ファイバループを有す
る反射体によって形成されており、被測定量の変化が、
各反射体の間隔によって、高精度に検出可能である。
【0028】前述のように、本発明による反射光分布計
測手法を用いることによって、被測定光ファイバ内の破
断点等で生じる反射光地点を特定することで、所望の欠
陥位置計測装置が実現される。本装置は、被測定光ファ
イバ内で生じる反射光分布を測定することによって、欠
陥位置の特定のみならず、損失特性等、光ファイバ通信
線路の特性評価に用いることも可能である。
【0029】上記の実施例は本発明を明確に説明するた
めのものであって、本発明の主旨を逸脱することなく、
種々の変形例が実施可能である。
【発明の効果】以上に述べたように、本発明では、光源
にスペクトル線幅の広いインコヒーレント光源を用い、
参照光を複数の異なる光路長を有する光から構成する手
段、および、参照光および/または信号光の光路長を変
化させる手段とを有することを特徴とする干渉計におい
て、参照光を複数の異なる光路長を有する光から構成す
る手段として、1周あたりの光路長が互いに異なる複数
の光遅延ループを用いることにより、信号光の光路長が
大きな場合でも、参照光と干渉させることが可能な干渉
計を提供することが可能となる。この干渉計を用い、参
照光路の可動鏡を掃引することで、長距離に渡る反射光
分布の高分解能な測定を行うことが可能な射光分布計測
手法を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による、干渉計の基本構成を説明するた
めの図。
【図2】本発明による、光遅延手段の実施例を説明する
ための図。
【図3】本発明による、光遅延手段の他の実施例を説明
するための図。
【図4】本発明による、光遅延手段の他の実施例を説明
するための図。
【図5】本発明による、干渉計を距離計に適用した実施
例を説明するための図。
【図6】本発明による、干渉計を光ファイバセンサに適
用した実施例を説明するための図。
【図7】本発明による、干渉計を光ファイバセンサに適
用した他の実施例を説明するための図。
【符号の説明】
100 インコヒーレント光源 101 ハーフミラー 102 可動ミラー 103 光遅延手段 104 被測定体 105 光検出器 106 光結合器 110 光周波数シフタ 120 光増幅器 203 光遅延手段 210 光周波数シフタ 206 光結合器 303 光遅延手段 306 光結合器 310 光位相変調器 320 光増幅器 330 光増幅器 403 光遅延手段 406 光結合器 500 インコヒーレント光源 501 ハーフミラー 502 可動ミラー 503 光遅延手段 504 被測定体 505 光検出器 506 ミラー 510 光周波数シフタ 520 光増幅器 600 インコヒーレント光源 601 ハーフミラー 607 光遅延手段 650 オフセット光ファイバループ 660 光路長制御用光集積回路 670 センシング光ファイバ 700 インコヒーレント光源 701 ハーフミラー 702 可動ミラー 703 光遅延手段 704 被測定体 705 光検出器 707 光遅延手段 710 光周波数シフタ 720 光増幅器 770 センシング光ファイバ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 参照光を複数の異なる光路長を有する光
    から構成する手段、および、参照光および/または信号
    光の光路長を変化させる手段とを有することを特徴とす
    る干渉計において、参照光を複数の異なる光路長を有す
    る光から構成する手段として、1周あたりの光路長が互
    いに異なる複数の光遅延ループを用いることを特徴とす
    る、干渉計
  2. 【請求項2】 前記干渉計の光路長を変化させる手段
    が、参照光および/または信号光の光路上に可動鏡を挿
    入することにより構成されることを特徴とする、請求項
    1に記載の干渉計。
  3. 【請求項3】 前記干渉計の光路長を変化させる手段
    が、参照光および/または信号光の光路上に光集積回路
    からなる光路長制御手段を挿入することにより構成され
    ることを特徴とする、請求項1に記載の干渉計。
  4. 【請求項4】 前記干渉計において、参照光を複数の異
    なる光路長を有する光から構成する手段が、参照光路に
    光遅延ループを用いて構成されることを特徴とする、請
    求項1または請求項2または請求項3に記載の干渉計。
  5. 【請求項5】 前記干渉計の光遅延ループが、光ファイ
    バと光結合器からなる光遅延ループを用いて構成される
    ことを特徴とする、請求項4に記載の干渉計。
  6. 【請求項6】 前記干渉計の光遅延ループが、複数の反
    射鏡からなる光遅延ループにより構成されるを特徴とす
    る、請求項4に記載の干渉計。
  7. 【請求項7】 前記干渉計において、光遅延ループ内に
    光周波数シフタを挿入することを特徴とする、請求項4
    または請求項5または請求項6に記載の干渉計。
  8. 【請求項8】 前記干渉計において、光遅延ループ内に
    光増幅器を挿入することを特徴とする、請求項4〜7に
    記載の干渉計。
  9. 【請求項9】 前記干渉計において、参照光を複数の異
    なる光路長を有する光から構成する手段が、参照光路
    に、対向する複数の反射鏡を挿入することによって構成
    されることを特徴とする、請求項1または請求項2また
    は請求項3に記載の干渉計。
  10. 【請求項10】 参照光を複数の異なる光路長を有する
    光から構成する手段、および、参照光および/または信
    号光の光路長を変化させる手段とを有することを特徴と
    する、請求項1〜9に記載の干渉計を用いた反射光分布
    計測手法。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の反射光分布計測手法
    を用いた距離計。
  12. 【請求項12】請求項10に記載の反射光分布計測手法
    を用いた光ファイバー欠陥位置計測装置。
  13. 【請求項13】請求項10に記載の反射光分布計測手法
    を用いた、光ファイバーセンサー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009222665A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Toyota Central R&D Labs Inc 距離測定装置および距離測定方法
JP2010528314A (ja) * 2007-05-29 2010-08-19 インテクプラス カンパニー、リミテッド 立体形状測定装置
CN102980599A (zh) * 2012-11-15 2013-03-20 浙江大学 一种光纤干涉光路中两臂精确配长方法
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