JPH06273024A - 冷却用媒体器、これを用いた流体の冷却方法及び冷蔵室並びに冷蔵方法 - Google Patents

冷却用媒体器、これを用いた流体の冷却方法及び冷蔵室並びに冷蔵方法

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JPH06273024A
JPH06273024A JP8126993A JP8126993A JPH06273024A JP H06273024 A JPH06273024 A JP H06273024A JP 8126993 A JP8126993 A JP 8126993A JP 8126993 A JP8126993 A JP 8126993A JP H06273024 A JPH06273024 A JP H06273024A
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JP
Japan
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cooling medium
fluid
cooling
refrigerating
air
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JP8126993A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Maeyama
光男 前山
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MAEYAMA KK
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MAEYAMA KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】液体窒素等の液化ガスの消費がなく、簡便に冷
却効果を維持でき、しかも単体で冷却装置あるいは冷蔵
室を製作でき経済コスト低減をはかることができる。 【構成】冷却用媒体器1は、液体窒素、液体酸素、液体
アルゴン又は液体空気を内部に充填・密封してなり、か
つ熱伝導性がよくかつ低温脆性がない材質で形成され
る。また上記の冷却用媒体器1に空気又は水等の流体を
直接又は間接的に接触させて、該流体を冷却することに
よって冷却方法が実現でき、また上記の冷却用媒体器1
を内部に配設して冷蔵室が得られ、さらに上記の冷却用
媒体器1を冷蔵室に配設し、該冷蔵室内空気を冷却して
貯蔵品を低温下で保存すると共に、該冷蔵室内の低温空
気を該冷蔵室の設定温度に応じて該冷蔵室に送風して該
冷蔵室内空気を冷却して貯蔵品を低温下で保存すること
によって好ましい冷蔵方法が実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は冷却用媒体器、これを用
いた流体の冷却方法及び冷蔵室並びに冷蔵方法に関し、
詳しくは液体窒素等の液化ガスの消費がなく、簡便に冷
却効果を維持できる冷却用媒体器、これを用いた流体の
冷却方法及び冷蔵室並びに冷蔵方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−70959号公報に
は、低温液化ガス基地内の低温液化ガス配管に、熱交換
器等を直接設けて低温液化ガスの冷熱を回収する技術が
開示されている。また、特開平3−84377号公報に
は、液化ガスの輸送配管の冷熱を利用して低温室を作成
する技術が開示されている。更に、特開平3−1646
77号公報には、液化ガスの冷熱を利用した冷水供給装
置が開示されている。
【0003】一方、液化ガスを噴射させてガス化させ蒸
発潜熱を奪って冷却する方法も一般的に知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平3−7
0959号、特開平3−84377号、特開平3−16
4677号公報に記載の技術は、いずれも流動する低温
液化ガスの冷熱を回収する技術であるため、液化ガスの
輸送配管を必要とし、低温液化ガス基地或は供給設備と
連結していなければならない。このため装置が大がかり
となり、また液体ガスを結果として大量消費する問題が
ある。またこれらの技術では大量の冷熱を必要とせず簡
便に冷却したい場合に対応できず、しかも液化ガスの輸
送配管なしに冷却装置あるいは冷蔵室を単体として形成
することができないため経済コストが高くなる問題があ
る。
【0005】一方、液化ガスを噴射させてガス化させ蒸
発潜熱を奪って冷却する方法では、やはり液化ガスを結
果として大量消費する問題がある。
【0006】そこで、本発明の課題は液体窒素等の液化
ガスの消費がなく、簡便に冷却効果を維持でき、しかも
単体で冷却装置あるいは冷蔵室を製作でき経済コスト低
減をはかることができる冷却用媒体器、これを用いた流
体の冷却方法及び冷蔵室並びに冷蔵方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明に係る冷却用媒体器は、液体窒素、液体酸素、液体ア
ルゴン又は液体空気を内部に充填・密封してなり、かつ
熱伝導性がよくかつ低温脆性がない材質で形成されるこ
とを特徴とする。
【0008】また本発明に係る冷却用媒体器を用いた流
体の冷却方法は、上記の冷却用媒体器に空気又は水等の
流体を直接又は間接的に接触させて、該流体を冷却する
ことを特徴とする。
【0009】更に本発明に係る冷却用媒体器を用いた冷
蔵室は、上記の冷却用媒体器を内部に配設してなること
を特徴とする。
【0010】更に又本発明に係る冷却用媒体器を用いた
冷蔵方法は、上記の冷却用媒体器を冷蔵室Iに配設し、
該冷蔵室I内空気を冷却して貯蔵品Iを低温下で保存す
ると共に、該冷蔵室I内の低温空気を該冷蔵室IIの設定
温度に応じて該冷蔵室IIに送風して該冷蔵室II内空気を
冷却して貯蔵品IIを低温下で保存することを特徴とす
る。
【0011】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の好ましい実施例
を説明する。
【0012】図1は本発明に係る冷却用媒体器の使用例
を示す断面図である。図1において、1は冷却用媒体器
である。該冷却用媒体器1は熱伝導性がよくかつ低温脆
性がない材質で形成され、また耐圧性、靭性に優れ、溶
接性、加工性のよいことが好ましい。
【0013】冷却用媒体器1内部に充填密封される液化
ガスの温度物性は、液体窒素約−196℃、液体酸素約
−183℃、液体アルゴン約−186℃、液体空気約−
140℃である。
【0014】本発明に用いられる熱伝導性がよくかつ低
温脆性がない材質としては、低温構造材料、例えばオー
ステナイト系ステンレス綱(SUS304)、アルミ合
金、銅又銅合金、チタン合金、FRP等が好ましく、特
に銅又銅合金、アルミ合金が好ましい。
【0015】本実施例では、冷却用媒体器1は蛇管に形
成されており、蛇管の巻数、管径は充填密封される液化
ガスの充填量を考慮して決定される。
【0016】2は冷却用媒体器1の密封栓であり、図に
は蛇管の両端に設けられているが一端に有すればよい。
なお冷却用媒体器1に液化ガスを充填する方法は格別限
定されない。
【0017】図1のように、例えば空気ダクト3に冷却
用媒体器1を配設することにより、該ダクト3の入口よ
り流入した空気は冷却用媒体器1と接触し冷却され、出
口より放出される。
【0018】例えば約−196℃の液体窒素を冷却用媒
体器1に充填した場合、外部空気を冷却し、液体窒素自
体は温度上昇して沸点以上となるので、少しガス化する
と共に容器内の圧力が上昇する。従って冷却用媒体器1
自体は耐圧容器であることが好ましい。
【0019】4は蛇管状の冷却用媒体器1を固定する際
の容易性あるいはダクト内空気の混合撹拌を可能にする
邪魔板である。該邪魔板4の形状は半円状が好ましい。
邪魔板4の数は図示に限定されない。
【0020】次に、図2に示すように本発明に係る冷却
用媒体器を水の冷却に用いることができる。図2におい
て、5は水槽本体、6は蓋、7は水入口、8は水出口で
ある。該水槽本体5内に蛇管状の冷却用媒体器1を浸漬
して、冷却用媒体器1に接触する水を冷却できる。
【0021】冷却用媒体器1の形状は図1の蛇管状に限
定されず、図3のように形成することができる。即ち、
円筒状であってよく、また複数の組み合わせであってよ
い。更に同図に示すようにフィン10を複数枚取り付け
ることもできる。このような構成によって空気や水等の
流体を直接冷却できるのみならず間接的にも冷却でき
る。
【0022】また図4に示すように管11内を流れる流
体のある特定箇所のみ冷却したい場合には、その冷却し
たい該管11の外周に2重環状に冷却用媒体器1を設け
ることもできる。
【0023】上記のような構成を有する冷却用媒体器を
用いて流体を冷却する際に、空気又は水等の流体の流量
(接触量)を変化させることにより、温度コントロール
ができる。また冷却させたい対象により液化ガスの充填
密封量を調整して温度をコントロールできる。
【0024】次に、本発明に係る冷蔵室は、冷却用媒体
器を内部に配設することによって形成できる。これによ
って冷蔵室内空気を冷却して貯蔵品を低温下で保存する
ことができる。
【0025】本発明に係る冷却用媒体器を用いた冷蔵方
法の好ましい態様としては、図5に示す例が挙げられ
る。
【0026】図5において、冷却用媒体器1は冷蔵室I
内に取り付けられた架台上に配設される。Bは冷蔵室I
内に設けられる送風機、TIは温度センサーである。
【0027】12は冷蔵室IとIIの仕切板、13は該仕
切板に形成される透孔である。
【0028】以上の構成を有する冷蔵室を用いて冷蔵す
るには、冷却用媒体器1により冷蔵室I内空気を冷却し
て貯蔵品Iを低温下で保存する。また冷蔵室I内の低温
空気を冷蔵室IIの設定温度に応じて冷蔵室IIに送風機B
を用いて送風する。そして冷蔵室II内空気を冷却して貯
蔵品IIを低温下で保存する。冷蔵室II内の空気は透孔1
3を介して冷蔵室I内へ送られる。
【0029】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明に係る冷却用媒体器は、上記以外にも冷却を
必要とするすべての流体あるいは部屋に適用できる。
【0030】また冷蔵方法についても、二以上の多分割
冷蔵室の各々を低温、中温、高温というように冷却温度
を変化させることも好ましい態様である。
【0031】さらに図5に示す冷蔵方法において、冷却
用媒体器を架台上に設置する以外に一又は二以上の壁面
に沿って設けてもよい。この場合、管状の媒体器であれ
ば壁面に少ない面積で設けることができる効果がある。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、冷却用媒体器内に充填
密封した液体窒素等の液化ガス自体を消費することなく
冷却できるので、経済的に冷却効果を維持できる。また
は冷却用媒体器を設置するだけで冷却できるので、従来
のように液化ガスを導入する配管等が不要となり簡便に
冷却できる。しかも冷却装置あるいは冷蔵室に用いる際
にも簡単に据え付けるだけでよいので経済コストの低減
をはかることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る冷却用媒体器の使用例を示す断面
【図2】本発明に係る冷却用媒体器の他の使用例を示す
断面図
【図3】本発明に係る冷却用媒体器の他の実施例を示す
斜視図
【図4】本発明に係る冷却用媒体器の他の使用例を示す
断面図
【図5】本発明に係る冷却用媒体器を用いた冷蔵方法の
好ましい態様を示す説明図
【符合の説明】
1:冷却用媒体器 2:密封栓 3:空気ダクト 4:邪魔板 5:水槽本体 6:蓋 7:水入口 8:水出口 10:フィン 11:管 12:冷蔵室IとIIの仕切板 13:透孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液体窒素、液体酸素、液体アルゴン又は液
    体空気を内部に充填・密封してなり、かつ熱伝導性がよ
    くかつ低温脆性がない材質で形成されることを特徴とす
    る冷却用媒体器。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の冷却用媒体器に空気又は
    水等の流体を直接又は間接的に接触させて、該流体を冷
    却することを特徴とする冷却用媒体器を用いた流体の冷
    却方法。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の冷却用媒体器を内部に配
    設してなることを特徴とする冷却用媒体器を用いた冷蔵
    室。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の冷却用媒体器を冷蔵室I
    に配設し、該冷蔵室I内空気を冷却して貯蔵品Iを低温
    下で保存すると共に、該冷蔵室I内の低温空気を該冷蔵
    室IIの設定温度に応じて該冷蔵室IIに送風して該冷蔵室
    II内空気を冷却して貯蔵品IIを低温下で保存することを
    特徴とする冷却用媒体器を用いた冷蔵方法。
JP8126993A 1993-03-16 1993-03-16 冷却用媒体器、これを用いた流体の冷却方法及び冷蔵室並びに冷蔵方法 Pending JPH06273024A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109959196A (zh) * 2019-03-07 2019-07-02 西安航天动力研究所 一种用于甲烷深冷处理的宽范围温度调节换热装置
JP2020153653A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 宏祐 名倉 液体窒素、液体酸素、液体ヘリウム等の低温物質を使用した冷却温調装置

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