JPH0627271B2 - 磁性塗料 - Google Patents

磁性塗料

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JPH0627271B2
JPH0627271B2 JP58046370A JP4637083A JPH0627271B2 JP H0627271 B2 JPH0627271 B2 JP H0627271B2 JP 58046370 A JP58046370 A JP 58046370A JP 4637083 A JP4637083 A JP 4637083A JP H0627271 B2 JPH0627271 B2 JP H0627271B2
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magnetic powder
magnetic
powder
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cyclohexanone
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JP58046370A
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善春 勝田
敏郎 日高
一司 宮田
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Maxell Holdings Ltd
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Hitachi Maxell Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は磁気テープその他の磁気記録媒体を製造する
ために用いる磁性塗料に関する。
この種の磁性塗料は、磁性粉とバインダとを適宜の有機
溶剤中に混合してなるものであり、上記有機溶剤として
はバインダの溶解性などの観点からシクロヘキサノンや
その他メチルエチルケトンの如きケトン系溶剤が多用さ
れ、またこれら溶剤と共にトルエンその他の安価な溶剤
が混合使用されている。
しかるに、この種の磁性塗料にあつては、上記ケトン系
溶剤特にシクロヘキサノンが貯蔵中に二量化しやすいと
いう問題があり、かかる塗料をベース上に塗着して磁性
層を形成したときには塗膜強度の低下やブリードアウト
を引きおこす結果となり、好ましいものとはいえなかつ
た。
この発明者らは、上記原因につき検討したところ、シク
ロヘキサノンの二量化は用いる磁性粉の表面活性によつ
てこれが触媒として作用するために生じるものであるこ
とを究明し、この知見に基づきさらに検討した結果、用
いる磁性粉を予め特定の化合物で表面処理して粒子表面
に上記化合物の被膜を形成したときには、シクロヘキサ
ノンの二量化を効果的に抑制できるものであることを知
り、この発明をなすに至つた。
すなわち、この発明は、粒子表面にコバルトを被着させ
たコバルト含有酸化鉄磁性粉の粒子表面にアルカリ土類
金属化合物、無機シラン化合物および有機シラン化合物
の中から選ばれた少なくとも1種の化合物を付着させて
なる磁性粉とバインダとを、シクロヘキサノンを含む有
機溶剤中に混合してなる磁性塗料に係るものである。
上記化合物はいずれもシクロヘキサノンに対して不活性
であり、また磁性粉表面に適宜の手段で被膜化できるも
のとして選ばれたものである。そして、かかる化合物を
磁性粉の粒子表面に磁性粉との合計量中に占める割合が
0.01重量%以上、好適には0.5重量%以下の割合となる
ように付着させたときに、磁気特性に悪影響をおよぼす
ことなくシクロヘキサノンの二量化現象を著しく抑制す
ることができる。
アルカリ土類金属化合物としてはCa,Mg,Baなど
の酸性塩が、また無機シラン化合物としてはオルトけい
酸ナトリウム、メタけい酸ナトリウム、メタけい酸カル
シウム、種々の組成の水ガラスの如き水溶性けい酸塩が
用いられる。さらに有機シラン化合物としては通常シラ
ンカツプリング剤として用いられるオルガノフアンクシ
ヨナルシランが挙げられる。この具体例としては、〔X
(CH2)lmSi(OR)n(RはMe、Et、Prまたはi-Pr、Xは
H、NH2、NHCH2CH2NH2またはSHなど、lは1〜3の整数、mは1または2、
nは2または3)で表わされるアルコキシシランやCH
2=CHSi(OOCCH3)3、(CH3)3SiNHSi(CH3)3などの活性水素
を有するシランなどが用いられる。
磁性粉をこれら化合物で表面処理するには各化合物の種
類に応じた手段が適宜採用される。まず、アルカリ土類
金属化合物では、その塩酸塩や硫酸塩などの酸性水溶液
中に磁性粉を投入して分散混合しながら苛性アルカリな
どのアルカリを加えて中和したのち取り出して加熱乾燥
する方法が有効である。また、無機シラン化合物では、
そのアルカリ性水溶液中に磁性粉を投入して分散混合し
ながら炭酸ガスなどの酸を加えて中和したのち取り出し
て加熱乾燥する方法が有効である。さらに、有機シラン
化合物では、その有機溶剤溶液中に磁性粉を投入して分
散混合したのち取り出して乾燥する方法が有効である。
磁性粉としては、粒子表面にコバルトを被着させたコバ
ルト含有酸化鉄磁性粉が好ましく用いられる。この磁性
粉を用いると、この発明の効果がより顕著となる。
上記磁性粉と共に用いるバインダとしては、従来用いら
れているものを広範囲に使用でき、たとえばポリエステ
ル樹脂、ポリウレタン樹脂、繊維素系樹脂、ポリビニル
ブチラール樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合樹
脂、塩化ビニリデン系樹脂などの各種樹脂あるいはこれ
らと低分子量イソシアネート化合物を架橋剤として併用
したものなどが挙げられる。
また、上記磁性粉およびバインダを混合する溶剤として
は、シクロヘキサノンが用いられるが、溶剤コストの低
下などの目的でシクロヘキサノン以外のケトン系溶剤や
トルエンその他の他種の溶剤を併用してもよい。シクロ
ヘキサノンの使用量は一般に30重量%以上である。
以上のように、この発明の磁性塗料は、粒子表面に前記
特定の化合物を付着させた磁性粉、バインダおよびシク
ロヘキサノンを必須成分として含むものであるが、この
塗料には従来公知の各種の添加剤を必要に応じて配合で
きることはいうまでもない。
以下に、この発明の実施例につき説明する。以下におい
て部とあるは重量部を意味するものとする。
実施例1 1規定の水酸化ナトリウム水溶液10にCo被着γ−
Fe2O3粉1000gを懸濁させたのち、10重量%のオルト
けい酸ナトリウム水溶液10m(磁性粉に対し0.1重
量%)を加えて充分に攪拌した。ついで、この懸濁液に
炭酸ガスを吹き込み、pHが約8となるまで中和した。し
かるのち、この懸濁液から磁性粉を取り出して水で洗浄
して遊離のイオンを除去し、150℃で乾燥して粒子表
面に酸化けい素被膜を有する磁性粉を得た。
この磁性粉を用いて以下の配合組成によりこの発明の磁
性塗料を調製した。
表面処理磁性粉 100部 硝化綿 15部 ポリウレタン樹脂 15部 三官能性低分子量イソシアネ-ト化合物 5部 シクロヘキサノン 100部 トルエン 100部 ステアリン酸 0.5部 実施例2〜4 オルトけい酸ナトリウム水溶液の量を20m(磁性粉
に対し0.2重量%;実施例2)、50m(磁性粉に対
し0.5重量%;実施例3)および100m(磁性粉に
対し1.0重量%;実施例4)とした以外は、実施例1と
同様にして表面処理磁性粉を得、これより実施例1と同
様にして3種の磁性塗料を調製した。
実施例5 有機シラン化合物としてトリメトキシメチルシラン(東
レシリコーン社製のSZ−6070)を用い、これを有
機溶剤としてのエタノールに溶解希釈してなる溶液中に
Co含有のγ−Fe2O3粉(実施例1のものと同じ)を投
入してよく攪拌混合した。混合後上記磁性粉を取り出し
て乾燥することにより、粒子表面に上記有機シラン化合
物を有するCo含有のγ−Fe2O3粉を得た。この磁性粉
の上記シラン化合物の付着量は0.05重量%であつた。
この表面処理磁性粉を用いて、以下実施例1と同様にし
て磁性塗料を調製した。
実施例6 アルカリ土類金属化合物として塩化カルシウムを用いこ
れを酸性水溶液に溶解させてなるpH6.5の溶液をつく
り、この溶液中にCo含有のγ−Fe2O3粉(実施例1の
ものと同じ)を投入してよく攪拌混合した。攪拌混合を
続けながら苛性ソーダ水溶液を滴加して液のpHを9.0と
した。その後上記磁性粉を取り出して加熱乾燥すること
により、粒子表面に上記アルカリ土類金属の酸化物被膜
を有するCo含有のγ−Fe2O3粉が得られた。この磁性
粉の上記被膜付着量は、0.05重量%であつた。
この表面処理磁性粉を用いて以下実施例1と同様にして
磁性塗料を調製した。
比較例1 Co被着γ−Fe2O3粉に代えて、Co固溶γ−Fe2O3粉を
用いた以外は、実施例1と同様にして表面処理磁性粉を
得、この処理磁性粉を用いて、以下実施例1と同様にし
て磁性塗料を調製した。
上記の実施例1〜6および比較例1の磁性塗料における
シクロヘキサノンの二量化体の発生量を調べた結果は、
下記のとおりであつた。なお、測定方法は、各磁性塗料
を調製したのち30℃に5日間かくはんしたのちの二量
化体の発生量を高速液体クロマトグラフにより測定し、
未処理磁性粉(実施例1で用いたものと同じ)の上記発
生量を100としてその相対値(%)で表わした。
二量体発生量(%) 実施例1 20 実施例2 17 実施例3 16 実施例4 15 実施例5 18 実施例6 19 比較例1 75 上記の結果から明らかなように、この発明の磁性塗料は
シクロヘキサノンの二量化現象が抑制された安定性良好
な塗料であることが判る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮田 一司 大阪府茨木市丑寅一丁目1番88号 日立マ クセル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−19733(JP,A) 特開 昭57−186302(JP,A) 特開 昭51−134899(JP,A) 特開 昭49−59608(JP,A)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粒子表面にコバルトを被着させたコバルト
    含有酸化鉄磁性粉の粒子表面にアルカリ土類金属化合
    物、無機シラン化合物および有機シラン化合物の中から
    選ばれた少なくとも1種の化合物を付着させてなる磁性
    粉とバインダとを、シクロヘキサノンを含む有機溶剤中
    に混合してなる磁性塗料。
JP58046370A 1983-03-20 1983-03-20 磁性塗料 Expired - Lifetime JPH0627271B2 (ja)

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JPS59172562A JPS59172562A (ja) 1984-09-29
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