JPH06272003A - 連続焼鈍方法 - Google Patents
連続焼鈍方法Info
- Publication number
- JPH06272003A JPH06272003A JP5692793A JP5692793A JPH06272003A JP H06272003 A JPH06272003 A JP H06272003A JP 5692793 A JP5692793 A JP 5692793A JP 5692793 A JP5692793 A JP 5692793A JP H06272003 A JPH06272003 A JP H06272003A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- chamber
- heating chamber
- roll
- cooling chamber
- cooling
- Prior art date
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- Pending
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- Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 エネルギー効率がよく消費電力と設備スペー
スが小さくて済む連続焼鈍方法を提供すること 【構成】 長尺の銅や銅合金等の金属薄板３を加熱室１
と冷却室２を順次移動させて該薄板を焼鈍する方法に於
いて、該加熱室と冷却室の少なくとも一方又は両方に温
度制御されたロール６、７を設け、これに該金属薄板を
接触走行させることにより該薄板を焼鈍する 【効果】 熱効率が向上し、消費電力が少なくなり、設
備スペースも小さくなるので経済的である
スが小さくて済む連続焼鈍方法を提供すること 【構成】 長尺の銅や銅合金等の金属薄板３を加熱室１
と冷却室２を順次移動させて該薄板を焼鈍する方法に於
いて、該加熱室と冷却室の少なくとも一方又は両方に温
度制御されたロール６、７を設け、これに該金属薄板を
接触走行させることにより該薄板を焼鈍する 【効果】 熱効率が向上し、消費電力が少なくなり、設
備スペースも小さくなるので経済的である
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、長尺の銅や銅合金等の
金属薄板を連続して焼鈍する方法に関する。
金属薄板を連続して焼鈍する方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、例えば銅合金を金型圧延法により
肉厚部と肉薄部を有する異形の断面であって薄肉部が
０．３ｍｍ程度の薄板を製造し、この薄板を加熱雰囲気
の加熱室と冷気雰囲気の冷却室とを連続的に走行させ、
該薄板を焼鈍することが行なわれている。
肉厚部と肉薄部を有する異形の断面であって薄肉部が
０．３ｍｍ程度の薄板を製造し、この薄板を加熱雰囲気
の加熱室と冷気雰囲気の冷却室とを連続的に走行させ、
該薄板を焼鈍することが行なわれている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の焼鈍方法は金属
薄板が走行する加熱室及び冷却室で放射熱対流により加
熱・冷却するので、エネルギー効率が悪く、とりわけ昇
温に時間が掛り、各室内の温度制御が難しい等の欠点が
あった。昇温・冷却に時間が掛かるために、加熱室・冷
却室の長さが長くなって設備スペースを取り、消費電力
も多くなる不都合を生じている。
薄板が走行する加熱室及び冷却室で放射熱対流により加
熱・冷却するので、エネルギー効率が悪く、とりわけ昇
温に時間が掛り、各室内の温度制御が難しい等の欠点が
あった。昇温・冷却に時間が掛かるために、加熱室・冷
却室の長さが長くなって設備スペースを取り、消費電力
も多くなる不都合を生じている。
【０００４】本発明は、こうした欠点を解決し、エネル
ギー効率がよく消費電力と設備スペースが小さくて済む
連続焼鈍方法を提供することを目的とするものである。
ギー効率がよく消費電力と設備スペースが小さくて済む
連続焼鈍方法を提供することを目的とするものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明では、長尺の銅や
銅合金等の金属薄板を加熱室と冷却室を順次移動させて
該薄板を焼鈍する方法に於いて、該加熱室と冷却室の少
なくとも一方又は両方に温度制御されたロールを設け、
これに該金属薄板を接触走行させることにより該薄板を
焼鈍して、上記目的を達成するようにした。該加熱室と
冷却室を外気から遮断された通路を介して接続し、更に
該加熱室に設けたロールに電気ヒーターを内蔵させ、該
冷却室に設けたロールには冷却水の循環流路を内蔵させ
ることが好ましい。
銅合金等の金属薄板を加熱室と冷却室を順次移動させて
該薄板を焼鈍する方法に於いて、該加熱室と冷却室の少
なくとも一方又は両方に温度制御されたロールを設け、
これに該金属薄板を接触走行させることにより該薄板を
焼鈍して、上記目的を達成するようにした。該加熱室と
冷却室を外気から遮断された通路を介して接続し、更に
該加熱室に設けたロールに電気ヒーターを内蔵させ、該
冷却室に設けたロールには冷却水の循環流路を内蔵させ
ることが好ましい。
【０００６】
【作用】製造された銅等の金属薄板は加熱室を介して冷
却室から取り出され、この間に６００℃程度の加熱と常
温への冷却とが行なわれるが、該加熱室及び冷却室では
該金属薄板は６００℃に例えば電気ヒーターにより加熱
されたロール及び冷却水が循環したロールに接触して走
行するので、効率良く金属薄板の加熱・冷却が行なわ
れ、雰囲気中で非接触式に加熱・冷却する場合よりも大
幅に焼鈍時間を短縮できると共に消費電力が少なくな
り、金属薄板の走行距離が短くなるので設備スペースが
狭くなる。
却室から取り出され、この間に６００℃程度の加熱と常
温への冷却とが行なわれるが、該加熱室及び冷却室では
該金属薄板は６００℃に例えば電気ヒーターにより加熱
されたロール及び冷却水が循環したロールに接触して走
行するので、効率良く金属薄板の加熱・冷却が行なわ
れ、雰囲気中で非接触式に加熱・冷却する場合よりも大
幅に焼鈍時間を短縮できると共に消費電力が少なくな
り、金属薄板の走行距離が短くなるので設備スペースが
狭くなる。
【０００７】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づき説明すると、
図１に於いて符号１は加熱室、２は冷却室で、これらの
室１、２はＮ2雰囲気に保たれる。該加熱室１及び冷却
室２には、金属薄板３を導出入するためのスリット状の
導口４が夫々２箇所ずつ設けられ、該加熱室１の一方の
導口４と冷却室２の一方の導口４は、外気を遮断した通
路５により接続される。該金属薄板３は銅や銅合金、ス
テンレス鋼などを例えば金型圧延した長尺のもので、均
一な厚さ或いは異形断面の薄板、例えば肉厚部が１．５
ｍｍ、肉薄部が０．５ｍｍ、幅が８０ｍｍの異形断面の
薄板であり、これに焼鈍処理を施す場合、矢印で示すよ
うに、加熱室１の導口４から導入され、通路５を介して
冷却室２に導き、その導口４から取り出される。
図１に於いて符号１は加熱室、２は冷却室で、これらの
室１、２はＮ2雰囲気に保たれる。該加熱室１及び冷却
室２には、金属薄板３を導出入するためのスリット状の
導口４が夫々２箇所ずつ設けられ、該加熱室１の一方の
導口４と冷却室２の一方の導口４は、外気を遮断した通
路５により接続される。該金属薄板３は銅や銅合金、ス
テンレス鋼などを例えば金型圧延した長尺のもので、均
一な厚さ或いは異形断面の薄板、例えば肉厚部が１．５
ｍｍ、肉薄部が０．５ｍｍ、幅が８０ｍｍの異形断面の
薄板であり、これに焼鈍処理を施す場合、矢印で示すよ
うに、加熱室１の導口４から導入され、通路５を介して
冷却室２に導き、その導口４から取り出される。
【０００８】該加熱室１及び冷却室２には温度制御した
ロール６、７が設けられ、加熱室１内に設けた５本のロ
ール６は、図２に示すように、給電ブラシ８による給電
により加熱する電気ヒーター９を夫々内蔵し、冷却室２
に設けた３本のロールを、図３に示すように、冷却水の
循環流路１０を内蔵する構成とした。
ロール６、７が設けられ、加熱室１内に設けた５本のロ
ール６は、図２に示すように、給電ブラシ８による給電
により加熱する電気ヒーター９を夫々内蔵し、冷却室２
に設けた３本のロールを、図３に示すように、冷却水の
循環流路１０を内蔵する構成とした。
【０００９】該金属薄板３を焼鈍する場合、該薄板３は
加熱室１内に千鳥状に配置したロール６を循環したのち
冷却室２に千鳥状に配置したロール７を循環するが、該
金属薄板３は加熱されたロール６に接触して走行するの
で、昇温も迅速で熱効率も加熱雰囲気中で放射熱対流に
より加熱するよりも良く、冷却もロール７との接触で行
なうので効率が良い。これに伴って昇温・冷却時間が短
縮でき、該薄板３の走行距離を短くできるので、設備ス
ペースが狭くて済む。また、該薄板３はロールに接触す
るので温度制御も正確に行なえる。尚、加熱室又は冷却
室のいずれか一方に上記温度制御したロールを設けて
も、同様の作用が得られる。
加熱室１内に千鳥状に配置したロール６を循環したのち
冷却室２に千鳥状に配置したロール７を循環するが、該
金属薄板３は加熱されたロール６に接触して走行するの
で、昇温も迅速で熱効率も加熱雰囲気中で放射熱対流に
より加熱するよりも良く、冷却もロール７との接触で行
なうので効率が良い。これに伴って昇温・冷却時間が短
縮でき、該薄板３の走行距離を短くできるので、設備ス
ペースが狭くて済む。また、該薄板３はロールに接触す
るので温度制御も正確に行なえる。尚、加熱室又は冷却
室のいずれか一方に上記温度制御したロールを設けて
も、同様の作用が得られる。
【００１０】本発明の方法で、幅１００ｍｍ、厚さ１ｍ
ｍの銅合金製の長尺薄板３を焼鈍する場合、図２の加熱
室１のロール６を６００℃に制御し、冷却室２のロール
７を２５℃に制御した。該薄板３を３ｍ／ｍｉｎで走行
させると、所定の硬度に焼鈍を行なえた。該加熱室１と
冷却室２の合計の長さは５ｍで、ロール６の消費電力は
２３ｋｗであった。これと同様の焼鈍を従来の非接触式
の装置で行なう場合、加熱室１と冷却室２の合計長さは
２０ｍ必要で、加熱のための消費電力は５０ｋｗであっ
たので、本発明の方法では設備スペースが約１／４、消
費電力は１／２以下になる。
ｍの銅合金製の長尺薄板３を焼鈍する場合、図２の加熱
室１のロール６を６００℃に制御し、冷却室２のロール
７を２５℃に制御した。該薄板３を３ｍ／ｍｉｎで走行
させると、所定の硬度に焼鈍を行なえた。該加熱室１と
冷却室２の合計の長さは５ｍで、ロール６の消費電力は
２３ｋｗであった。これと同様の焼鈍を従来の非接触式
の装置で行なう場合、加熱室１と冷却室２の合計長さは
２０ｍ必要で、加熱のための消費電力は５０ｋｗであっ
たので、本発明の方法では設備スペースが約１／４、消
費電力は１／２以下になる。
【００１１】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、長尺の金
属薄板を順次移動させて焼鈍する方法に於いて、加熱室
と冷却室の少なくとも一方又は両方に温度制御されたロ
ールを設け、これに該金属薄板を接触走行させて該薄板
を焼鈍するので、熱効率が向上し、消費電力が少なくな
り、設備スペースも小さくなるので経済的である等の効
果がある。
属薄板を順次移動させて焼鈍する方法に於いて、加熱室
と冷却室の少なくとも一方又は両方に温度制御されたロ
ールを設け、これに該金属薄板を接触走行させて該薄板
を焼鈍するので、熱効率が向上し、消費電力が少なくな
り、設備スペースも小さくなるので経済的である等の効
果がある。
【図１】 本発明の実施例の截断側面図
【図２】 加熱用ロールの断面図
【図３】 冷却用ロールの断面図
１ 加熱室 ２ 冷却室 ３ 金属薄板
６、７ ロール
６、７ ロール
Claims (3)
- 【請求項１】 長尺の銅や銅合金等の金属薄板を加熱室
と冷却室を順次移動させて該薄板を焼鈍する方法に於い
て、該加熱室と冷却室の少なくとも一方又は両方に温度
制御されたロールを設け、これに該金属薄板を接触走行
させることにより該薄板を焼鈍することを特徴とする連
続焼鈍方法。 - 【請求項２】 上記加熱室と冷却室を外気から遮断され
た通路を介して接続したことを特徴とする請求項１に記
載の連続焼鈍方法。 - 【請求項３】 上記加熱室に設けたロールは電気ヒータ
ーを内蔵し、上記冷却室に設けたロールは冷却水の循環
流路を内蔵したことを特徴とする請求項１に記載の連続
焼鈍方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5692793A JPH06272003A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 連続焼鈍方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5692793A JPH06272003A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 連続焼鈍方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06272003A true JPH06272003A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13041142
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5692793A Pending JPH06272003A (ja) | 1993-03-17 | 1993-03-17 | 連続焼鈍方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06272003A (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008029855A1 (en) * | 2006-09-05 | 2008-03-13 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Method for manufacturing wire rod, apparatus for manufacturing wire rod, and copper alloy wire |
| EP2314722A1 (en) | 2009-10-22 | 2011-04-27 | NGK Insulators, Ltd. | Production equipment and production method for precipitation hardened alloy strip |
| WO2012060330A1 (ja) | 2010-11-01 | 2012-05-10 | 日本碍子株式会社 | 熱処理方法及び熱処理装置 |
-
1993
- 1993-03-17 JP JP5692793A patent/JPH06272003A/ja active Pending
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2008029855A1 (en) * | 2006-09-05 | 2008-03-13 | The Furukawa Electric Co., Ltd. | Method for manufacturing wire rod, apparatus for manufacturing wire rod, and copper alloy wire |
| US8815028B2 (en) | 2006-09-05 | 2014-08-26 | The Furukawa Electric Co., Ltd | Method for manufacturing wire, apparatus for manufacturing wire, and copper alloy wire |
| EP2314722A1 (en) | 2009-10-22 | 2011-04-27 | NGK Insulators, Ltd. | Production equipment and production method for precipitation hardened alloy strip |
| KR20110044156A (ko) | 2009-10-22 | 2011-04-28 | 엔지케이 인슐레이터 엘티디 | 석출 경화형 합금 박대의 제조 장치, 냉각 롤 및 석출 경화형 합금 박대의 제조 방법 |
| US8636858B2 (en) | 2009-10-22 | 2014-01-28 | Ngk Insulators, Ltd. | Production equipment and production method for precipitation hardened alloy strip |
| WO2012060330A1 (ja) | 2010-11-01 | 2012-05-10 | 日本碍子株式会社 | 熱処理方法及び熱処理装置 |
| CN102822377A (zh) * | 2010-11-01 | 2012-12-12 | 日本碍子株式会社 | 热处理方法和热处理装置 |
| JPWO2012060330A1 (ja) * | 2010-11-01 | 2014-05-12 | 日本碍子株式会社 | 熱処理方法及び熱処理装置 |
| CN102822377B (zh) * | 2010-11-01 | 2015-10-14 | 日本碍子株式会社 | 热处理方法和热处理装置 |
| JP2016040414A (ja) * | 2010-11-01 | 2016-03-24 | 日本碍子株式会社 | 熱処理方法及び熱処理装置 |
| US9435015B2 (en) | 2010-11-01 | 2016-09-06 | Ngk Insulators, Ltd. | Heat treatment method and heat treatment apparatus |
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