JPH06271709A - 屋外用絶縁高分子材料組成物 - Google Patents

屋外用絶縁高分子材料組成物

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JPH06271709A
JPH06271709A JP5875193A JP5875193A JPH06271709A JP H06271709 A JPH06271709 A JP H06271709A JP 5875193 A JP5875193 A JP 5875193A JP 5875193 A JP5875193 A JP 5875193A JP H06271709 A JPH06271709 A JP H06271709A
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JP
Japan
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phr
carbon black
added
epdm rubber
polymer material
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JP5875193A
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English (en)
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Yasuyuki Kurata
保幸 蔵田
Katsushi Takano
克史 高野
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 樹脂材料を用いた高分子絶縁材の耐候性及び
耐トラッキング性を高めた軽量な絶縁高分子材料組成物
を得ることを目的とする。 【構成】 高分子材料としてEPDMゴムを選択すると
ともに、該EPDMゴムに充填材としての水酸化アルミ
ニウムとカーボンブラックを添加し、上記3成分系の混
練物を射出成形手段によって成形した屋外用絶縁高分子
材料組成物の構成にしてある。カーボンブラックとして
は、表面積/粒子径が5.7,揮発分が3.5%のも
の、比表面積/粒子径が6.1,揮発分が1.5%のも
の、比表面積/粒子径が3.6,揮発分が2.0%のも
の及び比表面積/粒子径が3.7,揮発分が1.5%の
ファーネス方式による良流動性カーボンブラックを採用
する。具体的には、上記EPDMゴム100重量部に対
して水酸化アルミニウムを80〜240重量部、カーボ
ンブラックを0.5〜10重量部添加する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高電圧機器で屋外に直接
暴露される絶縁高分子材料を用いた成形品、例えば碍
子,碍管,スペーサ,ブッシング等の組成物に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】高電圧機器で屋外に直接暴露される成形
品、例えば碍子,碍管,スペーサ,ブッシング等を構成
する絶縁材組成物として、下記の技術文献に記載された
例が知られている。
【0003】(1)電気・電子先端技術展と技術セミナ
ー:「屋外用高分子碍子の現状」 電力中央研究所 横須賀研究所 新素材研究室 渡辺、
高橋他 (2)EIM−90−3「屋外碍子用ポリマーの長期特
性について」 日本ガイシ 国枝、篠窪、中井 (3)ゴム技術シンポジウム:ゴム練り〜理論と実学
1,2,3(日本ゴム協会技術部会) 上記の技術文献に記載されているように、高電圧機器で
屋外に直接暴露される絶縁材料及び構造材料は、従来か
ら電気,機械的に劣化しない磁器製品が使用されてい
る。
【0004】しかしながらこのような従来の絶縁材料及
び構造材料、例えば碍子に代表されるように、磁器は比
重が大きいことから製品自体が重くなって鉄塔の強度に
制限が生じる上、コンパクト化及び美化を妨げていると
いう難点がある。又、磁器自体が硬く且つ脆い性質を有
しているため、碍子外側での気中閃絡時の電気エネルギ
ーによる衝撃で碍子の笠が割れてしまい、鉄塔から部品
が落下したり、ソレスター素子を内在する碍管では過大
な雷サージを吸収する場合に生じる素子の貫通または素
子外側の閃絡によるエネルギーで素子と碍管との隙間に
ある空気が膨張,爆発して碍管が飛散することがあると
いう問題点がある。
【0005】上記に鑑みて、磁器と比べて相対的に耐衝
撃性が高く、且つ軽量である高分子材料による磁器製品
との置き換えが以前から検討されている。そして初期段
階では、高分子材料としてエポキシ樹脂が選択されてい
る。このエポキシ樹脂には低粘度の液体のものから固体
のものまであり、硬化剤又は触媒の存在で室温或は加熱
下で容易に硬化する。そして硬化時の収縮が少なく、水
とかガスを発生しないという特徴があり、且つ反応性に
富んだ硬化物を与えることで知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の高
分子材料、特に初期に検討されたエポキシ樹脂は、耐屋
外性,耐トラッキング性等が不十分であり、又、フラッ
シュオーバー時に笠割れが生じるという問題点がある。
【0007】上記の問題点に対処するため、例えば高分
子材料として採用したエポキシ樹脂にシリコーン樹脂等
の表面コーティングを行う方法が考慮されるが、この方
法は時間と手間が多くかかる工程を採らざるを得ず、ま
た本質的にエポキシ樹脂の改良も求められている現状に
ある。しかしエポキシ樹脂として耐候性の高いグレード
のものを選択しても所詮エポキシ樹脂の中の相対順位の
問題であり、抜本的な問題解決とはなっていない。
【0008】そこで本発明はこのような従来の絶縁材料
及び構造材料が有している課題を解消して、耐候性及び
耐トラッキング性に優れ、耐湿性及び絶縁抵抗特性が改
良される上、揆水性を有する軽量な絶縁高分子材料組成
物を得ることを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、先ず請求項1により、高分子材料として
EPDMゴムを選択するとともに、該EPDMゴムに充
填材としての水酸化アルミニウムと、表面積/粒子径が
5.7,揮発分が3.5%のファーネス方式による良流
動性カーボンブラックとを添加し、上記3成分系の混練
物を射出成形手段によって成形した屋外用絶縁高分子材
料組成物の構成にしてある。
【0010】請求項2により、カーボンブラックとして
比表面積/粒子径が6.1,揮発分が1.5%のものを
採用しており、請求項3により、カーボンブラックとし
て比表面積/粒子径が3.6,揮発分が2.0%のもの
を採用している。更に請求項4により、カーボンブラッ
クとして比表面積/粒子径が3.7,揮発分が1.5%
のファーネス方式による良流動性カーボンブラックを採
用した例を提供している。
【0011】実施に際しては、EPDMゴム100重量
部に対して水酸化アルミニウムを80〜240重量部、
カーボンブラックを0.5〜10重量部添加する。
【0012】
【作用】かかる高分子材料組成物によれば、EPDMゴ
ムに充填材として水酸化アルミニウムと前記各種カーボ
ンブラックとを添加することにより、これらカーボンブ
ラックの持つ耐候性改質剤としての作用が有効に生かさ
れて、得られた組成物の耐候性及び耐トラッキング性を
高め、耐屋外絶縁性が良好となる。得られた組成物の比
重は磁器の比重の半分以下であり、製品化した場合の重
量が大幅に軽減される。
【0013】
【実施例】以下、本発明にかかる屋外用絶縁高分子材料
組成物の具体的な実施例を説明する。本実施例における
上記組成物は、高電圧機器で屋外に直接暴露される成形
品、例えば碍子,碍管,スペーサ,ブッシング等に採用
される材料及び材料組成を提供するものである。
【0014】通常屋外用絶縁高分子材料として求められ
る要件は、太陽光,特に紫外線の照射と、温度変化及び
風雨等の自然環境の元で電圧が常時かかっている状態、
所謂屋外暴露課電状態で材料の変質がなく、且つ壊れた
りしないという本質的な要求の外に、材料自体が難燃性
を有し、且つ軽量化されていることが大きな要件となっ
ている。
【0015】本実施例では上記の要件を満足するため、
高分子材料としてエチレンプロピレンジエンモノマーラ
バー(Ethylen Propylene Diene Monomer Rubber,以下
EPDMゴムと略称する)を選択し、充填材として耐屋
外絶縁性に優れ、難燃性を合わせ持つ水酸化アルミニウ
ムを用いた。上記の2成分が耐候性と耐トラッキング性
を高めるための特性中心となるものであるが、本実施例
では更に耐候性を向上させるためカーボンブラックを添
加して、このカーボンブラックの添加効果を得られた組
成物の耐候性試験におけるクラック発生の点から確認し
た。
【0016】更に本実施例では、成形時の離型性を高め
るために適量のステアリン酸を加え、強度向上のために
亜鉛華を加えるとともに、これらのコンパウンドを加硫
させるための加硫剤と加硫促進剤とを加えた。
【0017】実施に際し、EPDMゴムとして住友化学
製エスプレン670Fを使用し、水酸化アルミニウムと
して昭和電工製ハイジライトシリーズであるH−43M
を使用した。
【0018】カーボンブラックとして三菱化成のMA7
を採用した。このMA7は、比表面積/粒子径が5.
7,揮発分が3.5%のファーネス方式による良流動性
カラーブラックの一つである。一般には高級オフセット
印刷機用のインキとして用いられ、漆黒感光沢と分散性
を持つカーボンブラックである。本実施例ではこのカー
ボンブラックの持つ改質剤としての性能を積極的に利用
することが主眼点となっている。
【0019】EPDMゴムとは共役二重結合が二つある
化合物の総称であり、一般にエチレンとプロピレンのゴ
ム状共重合体をEPMといい、この重合体と側鎖に不飽
和基を持たせたものが前記EPDMゴムである。尚、こ
れらを総称してEPR(エチレンプロピレンラバー)と
いうこともある。
【0020】又、上記ハイジライトシリーズはバイヤー
法で製造される代表的な水酸化アルミニウムであり、中
でも本実施例で採用したH−43Mは微粒ハイジライト
に属している。このH−43Mは200〜350℃で大
きな吸熱反応を伴って激しく脱水分解し、ゴムに添加す
ることによって加熱時の温度上昇が抑えられるとともに
自己消火性を促して発煙が抑制され、有害ガスが発生し
ない上、耐アーク,耐トラッキング性が向上するという
特長を有している。
【0021】以下に本発明の具体的な実施例を説明す
る。即ち、上記のエスプレン670FとH−43M及び
MA7を適量のステアリン酸,亜鉛華,加硫剤及び加硫
促進剤とともに半減期10時間程度の温度下ニーダー
(混練機)で十分に混練し、射出成形手段によって試料
を作成した。この射出成形手段とは周知のように成形材
料を射出シリンダの中で加熱溶融し、流動化した成形材
料を射出プランジャ又はスクリューによって固く閉じた
金型の中に圧入して成形する方法である。成形後、半減
期1分程度の温度で5分間加硫を行った。加硫剤として
は有機過酸化物を用いた。
【0022】上記のように加硫処理した平板状の試料に
キセノンアークを照射し、目視観察におけるクラック発
生までの時間を測定して、この時間が長いものほど耐候
性が良いものと判断した。
【0023】実施に先立って、3種の比較例となる試料
を作成して、上記クラック発生時間(h)を測定した結
果を表1に示す。
【0024】
【表1】
【0025】表1における比較例1,2,3は、EPD
Mゴムに水酸化アルミニウム(ATH)をそれぞれ80
phr,160phr,240phr添加して、カーボ
ンブラックは添加していない試料のクラック発生時間
(h)を測定した結果を示している。比較例1,2,3
のクラック発生時間はそれぞれ200h,280h,3
50hであった。
【0026】次に本実施例を適用した試料を作成して、
上記クラック発生時間を測定した結果を表2〜表6に示
す。
【0027】
【表2】
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】
【0031】
【表6】
【0032】表2に示す実施例1,2,3,4によれ
ば、エスプレン670Fに充填材として水酸化アルミニ
ウム(ATH)H−43Mを80phr(per hundred
resin)添加し、カーボンブラックMA7をそれぞれ
0.5phr,3phr,7phr,10phr添加し
て、前記した成形手段により成形した各試料についてク
ラック発生時間(h)を測定した結果であり、クラック
発生時間は、それぞれ310h,750h,900h,
1210hであった。
【0033】表3に示す実施例5.6.7,8の場合
は、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を120p
hrとし、カーボンブラックMA7を前記例と同様にそ
れぞれ0.5phr,3phr,7phr,10phr
添加した各試料のクラック発生時間は、380h,85
0h,1340h,1400hであった。
【0034】表4に示す実施例9,10,11,12の
場合、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を160
phrとし、カーボンブラックMA7をそれぞれ0.5
phr,3phr,7phr,10phr添加した各試
料のクラック発生時間は、600h,980h,148
0h,1550hであった。
【0035】表5に示す実施例13,14,15,16
の場合、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を20
0phrとし、カーボンブラックMA7をそれぞれ0.
5phr,3phr,7phr,10phr添加した各
試料のクラック発生時間は、700h,1010h,1
630h,1650hであった。
【0036】更に表6に示す実施例17,18,19,
20の場合、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を
240phrとし、カーボンブラックMA7をそれぞれ
0.5phr,3phr,7phr,10phr添加し
た各試料のクラック発生時間は、780h,1200
h,1590h,1680hであった。
【0037】尚、上記80phrとは、エスプレン67
0F100重量部に対してH−43Mが80重量部の添
加割合であることを表している。
【0038】表2〜表6によれば、H−43Mを80p
hr〜240phr、カーボンブラックを0.5phr
〜10phr添加した各試料のクラック発生時間は、比
較例1,2,3と較べて充分に長くなっており、特にカ
ーボンブラックMA7の添加量は1phr〜10phr
の範囲にあることが好ましいことが確認された。
【0039】次に上記実施例におけるカーボンブラック
MA7に代えて、他のカーボンブラックMA100を用
いた場合の各試料のクラック発生時間を測定したとこ
ろ、前記表2〜表6に示した測定値と基本的には同様な
測定結果が得られた。
【0040】このMA100は、比表面積/粒子径が
6.1,揮発分が1.5%のファーネス方式による良流
動性カラーブラックの一つである。
【0041】次にカーボンブラックMA7に代えて、M
A8を用いた場合の各試料のクラック発生時間を測定し
たところ、この場合も前記表2〜表6に示した測定値と
基本的には同様な測定結果が得られた。
【0042】このMA8は、MA7と同様に比表面積/
粒子径が5.7,揮発分が3.5%のファーネス方式に
よる良流動性カラーブラックの一つである。MA7との
相違点は、このカーボンブラックをインキとして使用し
た場合の着色力(%)と吸油量(DPB-ml/100g)であ
る。
【0043】次にカーボンブラックとしてMA11を用
いた場合の各試料のクラック発生時間を測定したとこ
ろ、この場合も前記表2〜表6に示した測定値と基本的
には同様な測定結果が得られた。
【0044】このMA11は、比表面積/粒子径が3.
6,揮発分が2.0%のファーネス方式による良流動性
カラーブラックの一つである。
【0045】次にカーボンブラックとして#50を用い
た場合の各試料のクラック発生時間を測定した結果を表
7〜表11に示す。この#50は、比表面積/粒子径が
3.7,揮発分が1.5%のファーネス方式による良流
動性カラーブラックの一つである。
【0046】
【表7】
【0047】
【表8】
【0048】
【表9】
【0049】
【表10】
【0050】
【表11】
【0051】表7に示す実施例21,22,23,24
によれば、エスプレン670Fに充填材として水酸化ア
ルミニウム(ATH)H−43Mを80phr(per hu
ndred resin)添加し、カーボンブラック#50をそれ
ぞれ0.5phr,3phr,7phr,10phr添
加して、前記した成形手段により成形した各試料につい
てクラック発生時間(h)を測定した結果であり、クラ
ック発生時間は、それぞれ250h,600h,800
h,950hであった。
【0052】表8に示す実施例25.26.27,28
の場合は、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を1
20phrとし、カーボンブラック#50を前記例と同
様にそれぞれ0.5phr,3phr,7phr,10
phr添加した各試料のクラック発生時間は、300
h,770h,1030h,1100hであった。
【0053】表9に示す実施例29,30,31,32
の場合、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を16
0phrとし、カーボンブラック#50をそれぞれ0.
5phr,3phr,7phr,10phr添加した各
試料のクラック発生時間は、330h,810h,11
20h,1300hであった。
【0054】表10に示す実施例33,34,35,3
6の場合、水酸化アルミニウムH−43Mの添加量を2
00phrとし、カーボンブラック#50をそれぞれ
0.5phr,3phr,7phr,10phr添加し
た各試料のクラック発生時間は、420h,950h,
1210h,1350hであった。
【0055】更に表11に示す実施例37,38,3
9,40の場合、水酸化アルミニウムH−43Mの添加
量を240phrとし、カーボンブラック#50をそれ
ぞれ0.5phr,3phr,7phr,10phr添
加した各試料のクラック発生時間は、500h,102
0h,1360h,1380hであった。
【0056】表7〜表11によれば、H−43Mを80
phr〜240phr、カーボンブラック#50を0.
5phr〜10phr添加した各試料のクラック発生時
間は、比較例1,2,3と較べて充分に長くなってお
り、特にカーボンブラック#50の添加量は1phr〜
10phrの範囲にあることが好ましいことが確認され
た。 又、従来用いられている磁器の比重が2.7であ
るのに対して、本実施例によって得られた試料の比重は
1.0〜1.3であって磁器の比重の半分以下であり、
製品化した場合の重量を大幅に軽減することが可能とな
る。
【0057】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる屋外用絶縁高分子材料組成物によれば、EPDMゴ
ムに充填材として水酸化アルミニウムと、耐候性改質剤
としてのカーボンブラックを添加することにより、耐候
性,耐トラッキング性に優れ、且つ耐屋外絶縁性が良好
で実用性が高い絶縁高分子材料組成物を得ることが出来
る。そして製作時に多くの時間と手間がかからず、得ら
れた組成物の比重は磁器の比重の半分以下であり、製品
化した場合の重量が大幅に軽減されるという効果が得ら
れる。
【0058】特にEPDMゴムに添加する充填材として
微粒体で成る水酸化アルミニウムを用いることにより、
加熱時の温度上昇が抑えられるとともに耐湿性及び絶縁
抵抗特性が改良される上、自己消火性が促進された絶縁
性組成物を得ることができる。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高分子材料としてEPDMゴムを選択す
    るとともに、該EPDMゴムに充填材としての水酸化ア
    ルミニウムと、表面積/粒子径が5.7,揮発分が3.
    5%のファーネス方式による良流動性カーボンブラック
    とを添加し、上記3成分系の混練物を射出成形手段によ
    って成形したことを特徴とする屋外用絶縁高分子材料組
    成物。
  2. 【請求項2】 高分子材料としてEPDMゴムを選択す
    るとともに、該EPDMゴムに充填材としての水酸化ア
    ルミニウムと、比表面積/粒子径が6.1,揮発分が
    1.5%のファーネス方式による良流動性カーボンブラ
    ックとを添加し、上記3成分系の混練物を射出成形手段
    によって成形したことを特徴とする屋外用絶縁高分子材
    料組成物。
  3. 【請求項3】 高分子材料としてEPDMゴムを選択す
    るとともに、該EPDMゴムに充填材としての水酸化ア
    ルミニウムと、比表面積/粒子径が3.6,揮発分が
    2.0%のファーネス方式による良流動性カーボンブラ
    ックとを添加し、上記3成分系の混練物を射出成形手段
    によって成形したことを特徴とする屋外用絶縁高分子材
    料組成物。
  4. 【請求項4】 高分子材料としてEPDMゴムを選択す
    るとともに、該EPDMゴムに充填材としての水酸化ア
    ルミニウムと、比表面積/粒子径が3.7,揮発分が
    1.5%のファーネス方式による良流動性カーボンブラ
    ックとを添加し、上記3成分系の混練物を射出成形手段
    によって成形したことを特徴とする屋外用絶縁高分子材
    料組成物。
  5. 【請求項5】 EPDMゴム100重量部に対して水酸
    化アルミニウムを80〜240重量部、カーボンブラッ
    クを0.5〜10重量部添加して成る請求項1,2,
    3,4記載の屋外用絶縁高分子材料組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103665600A (zh) * 2013-12-30 2014-03-26 南京金三力橡塑有限公司 一种特高压输电线路用阻尼间隔棒橡胶件的材料及其制备方法

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