JPH06271521A - ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法 - Google Patents
ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06271521A JPH06271521A JP8007693A JP8007693A JPH06271521A JP H06271521 A JPH06271521 A JP H06271521A JP 8007693 A JP8007693 A JP 8007693A JP 8007693 A JP8007693 A JP 8007693A JP H06271521 A JPH06271521 A JP H06271521A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bicyclo
- ene
- carboxylic acid
- hept
- aminocarbonyl
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トロンボキサンA2受容体拮抗薬であるS−
1452の中間体である(1R,2S,3S,4S)3
−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]
ヘプタン−2−カルボン酸を製造するための原料を提供
する。 【構成】 ラセミ体の(エンド、エンド)3−アミノカ
ルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−
2−カルボン酸またはその塩に光学活性なエチルベンジ
ルアミンを作用させることにより得られる(1S,2
R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3
−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸及びその塩を中間体の原料と
して使用する。
1452の中間体である(1R,2S,3S,4S)3
−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]
ヘプタン−2−カルボン酸を製造するための原料を提供
する。 【構成】 ラセミ体の(エンド、エンド)3−アミノカ
ルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−
2−カルボン酸またはその塩に光学活性なエチルベンジ
ルアミンを作用させることにより得られる(1S,2
R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3
−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸及びその塩を中間体の原料と
して使用する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トロンボキサンA2受
容体拮抗作用を持つ医薬品の中間体として有用な(1
S,2R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4
S)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸及びその塩、ならびに
それらの製造方法に関する。
容体拮抗作用を持つ医薬品の中間体として有用な(1
S,2R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4
S)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸及びその塩、ならびに
それらの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明により製造される(1S,2R,
3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3−ア
ミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸及びその塩は新規な化合物であ
る。
3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3−ア
ミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸及びその塩は新規な化合物であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明により製造され
る(1S,2R,3S,4R)3−アミノカルボニル−
ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸及びその塩は、トロンボキサンA2受容体拮抗薬で
あるS−1452の中間体である(1R,2S,3S,
4S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタン−2−カルボン酸を製造するための原
料として有用な新規化合物である。
る(1S,2R,3S,4R)3−アミノカルボニル−
ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボ
ン酸及びその塩は、トロンボキサンA2受容体拮抗薬で
あるS−1452の中間体である(1R,2S,3S,
4S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタン−2−カルボン酸を製造するための原
料として有用な新規化合物である。
【0004】従来知られている(1R,2S,3S,4
S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタン−2−カルボン酸の製造方法として
は、ノルボルネンジカルボン酸無水物を、(R)マンデ
ル酸ベンジルのリチウムアルコラートを用いて不斉エス
テル化を行った後、水素化、異性化、アミド化、加水分
解、ホフマン分解した後、フェニルスルホニルクロライ
ドによりスルホンアミド化する下記の方法が知られてい
る。
S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプタン−2−カルボン酸の製造方法として
は、ノルボルネンジカルボン酸無水物を、(R)マンデ
ル酸ベンジルのリチウムアルコラートを用いて不斉エス
テル化を行った後、水素化、異性化、アミド化、加水分
解、ホフマン分解した後、フェニルスルホニルクロライ
ドによりスルホンアミド化する下記の方法が知られてい
る。
【0005】(J.Org.Chem.56,212
2,1991 )
2,1991 )
【0006】
【化1】 しかし、この方法は、高価な(R)マンデル酸ベンジル
のリチウムアルコラートを最初の工程で使用するため、
その原単位が大きくなるという問題がある。
のリチウムアルコラートを最初の工程で使用するため、
その原単位が大きくなるという問題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題を解決すべく研究を重ねた結果、(1R,2S,3
S,4S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン−2−カルボン酸の製造中間体
となり得る(1S,2R,3S,4R)3−アミノカル
ボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸が、対応するラセミ体を(−)エチルベン
ジルアミンを分割剤として光学分割することにより得ら
れることを見出だした。
題を解決すべく研究を重ねた結果、(1R,2S,3
S,4S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン−2−カルボン酸の製造中間体
となり得る(1S,2R,3S,4R)3−アミノカル
ボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸が、対応するラセミ体を(−)エチルベン
ジルアミンを分割剤として光学分割することにより得ら
れることを見出だした。
【0008】本発明により製造される(1S,2R,3
S,4R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸は例えば下記に
示すようにホフマン分解、フェニルスルホニル化、エス
テル化、異性化、水素化した後、エステル加水分解を行
うことにより高収率で、(1R,2S,3S,4S)3
−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]
ヘプタン−2−カルボン酸に導くことができる。
S,4R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸は例えば下記に
示すようにホフマン分解、フェニルスルホニル化、エス
テル化、異性化、水素化した後、エステル加水分解を行
うことにより高収率で、(1R,2S,3S,4S)3
−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]
ヘプタン−2−カルボン酸に導くことができる。
【0009】
【化2】 次に本発明の実施態様について詳しく説明する。
【0010】本発明の化合物である(1S,2R,3
S,4R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸及びその塩は対
応するラセミ体の(エンド、エンド)3−アミノカルボ
ニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸またはその塩に光学活性なエチルベンジルア
ミンを作用させ、光学分割することにより製造すること
ができる。ラセミ体の(エンド、エンド)3−アミノカ
ルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−
2−カルボン酸またはその塩は既知物質であるノルボル
ネンジカルボン酸無水物をアンモニア水と反応させ、所
望により酸性にするか、または所望によりアルカリ金属
水酸化物により塩基性にすることにより製造することが
できる。
S,4R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸及びその塩は対
応するラセミ体の(エンド、エンド)3−アミノカルボ
ニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸またはその塩に光学活性なエチルベンジルア
ミンを作用させ、光学分割することにより製造すること
ができる。ラセミ体の(エンド、エンド)3−アミノカ
ルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−
2−カルボン酸またはその塩は既知物質であるノルボル
ネンジカルボン酸無水物をアンモニア水と反応させ、所
望により酸性にするか、または所望によりアルカリ金属
水酸化物により塩基性にすることにより製造することが
できる。
【0011】光学分割剤であるエチルベンジルアミンは
(−)体を用いた場合には、3−アミノカルボニル−ビ
シクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン
酸の(1S,2R,3S,4R)体が得られ、(+)体
を用いた場合には、(1R,2S,3R,4S)体が得
られる。
(−)体を用いた場合には、3−アミノカルボニル−ビ
シクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン
酸の(1S,2R,3S,4R)体が得られ、(+)体
を用いた場合には、(1R,2S,3R,4S)体が得
られる。
【0012】エチルベンジルアミンと(エンド、エン
ド)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸またはその塩のモル比
は特に限定されないが、0.4〜1当量使用するのが、
効率良くかつ高純度で分割するために好ましい。
ド)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸またはその塩のモル比
は特に限定されないが、0.4〜1当量使用するのが、
効率良くかつ高純度で分割するために好ましい。
【0013】本発明の目的のために使用する溶媒として
は、メタノール、エタノールなどの低級アルコール、ア
セトン、メチルエチルケトンなどの低級ケトン類、およ
び水などを例示することができるが、特に好ましい溶媒
は水である。用いる溶媒の量は、溶媒の種類、溶解温
度、晶析温度によってそれぞれ異なり、一義的に規定す
ることはできないが、通常、用いるエチルベンジルアミ
ン1モルに対して、300〜3000mlの範囲で用いられる。
晶析温度も用いる溶媒の種類、溶媒の量、溶解温度によ
って異なるが、経済的な見地から、通常−20〜50℃
の範囲から選ばれる。
は、メタノール、エタノールなどの低級アルコール、ア
セトン、メチルエチルケトンなどの低級ケトン類、およ
び水などを例示することができるが、特に好ましい溶媒
は水である。用いる溶媒の量は、溶媒の種類、溶解温
度、晶析温度によってそれぞれ異なり、一義的に規定す
ることはできないが、通常、用いるエチルベンジルアミ
ン1モルに対して、300〜3000mlの範囲で用いられる。
晶析温度も用いる溶媒の種類、溶媒の量、溶解温度によ
って異なるが、経済的な見地から、通常−20〜50℃
の範囲から選ばれる。
【0014】本発明は例えば次のような方法で実施す
る。
る。
【0015】原料として、ラセミ体の(エンド、エン
ド)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸のアンモニウム塩を使
用する場合は、これを水に溶解させ、0.4〜1当量の
エチルベンジルアミン及び、それと当量の鉱酸を加え
る。(あらかじめ、エチルベンジルアミンの鉱酸塩を調
整して使用しても良い。)適当な温度まで昇温して全量
を溶解させた後、冷却して過飽和となし、好ましくは種
結晶を少量接種して目的とする(1S,2R,3S,4
R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸の(−)エチルベンジ
ルアミン塩、または(1R,2S,3R,4S)3−ア
ミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸の(+)エチルベンジルアミン塩
を析出させ、これを分離する。得られたエチルベンジル
アミン塩を塩酸、硫酸などを用いて酸性にすることによ
り、対応するカルボン酸が得られる。また、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどを用いて塩基性にすること
により、対応するカルボン酸のアルカリ金属塩が得られ
る。
ド)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸のアンモニウム塩を使
用する場合は、これを水に溶解させ、0.4〜1当量の
エチルベンジルアミン及び、それと当量の鉱酸を加え
る。(あらかじめ、エチルベンジルアミンの鉱酸塩を調
整して使用しても良い。)適当な温度まで昇温して全量
を溶解させた後、冷却して過飽和となし、好ましくは種
結晶を少量接種して目的とする(1S,2R,3S,4
R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘ
プト−5−エン−2−カルボン酸の(−)エチルベンジ
ルアミン塩、または(1R,2S,3R,4S)3−ア
ミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸の(+)エチルベンジルアミン塩
を析出させ、これを分離する。得られたエチルベンジル
アミン塩を塩酸、硫酸などを用いて酸性にすることによ
り、対応するカルボン酸が得られる。また、水酸化ナト
リウム、水酸化カリウムなどを用いて塩基性にすること
により、対応するカルボン酸のアルカリ金属塩が得られ
る。
【0016】
【実施例】以下に本発明の実施例をあげて具体的に説明
する。 実施例1 (エンド、エンド)3−アミノカルボニル−ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸アン
モニウム7.92g (40mmol)を水に溶解させ全量が 100mlに
なるように希釈した。
する。 実施例1 (エンド、エンド)3−アミノカルボニル−ビシクロ
[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸アン
モニウム7.92g (40mmol)を水に溶解させ全量が 100mlに
なるように希釈した。
【0017】これを45℃に加熱し、これに2M塩酸20ml
と(−)エチルベンジルアミン5.40g (40mmol)を混合
し、塩としたものを加えた。これを25℃まで冷却し、濾
過により(1S,2R,3S,4R)3−アミノカルボ
ニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸の(−)エチルベンジルアミン塩の白色結晶
4.46gを得た。
と(−)エチルベンジルアミン5.40g (40mmol)を混合
し、塩としたものを加えた。これを25℃まで冷却し、濾
過により(1S,2R,3S,4R)3−アミノカルボ
ニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸の(−)エチルベンジルアミン塩の白色結晶
4.46gを得た。
【0018】[α]D =−9.3゜、[α]435 =−2
1.6゜(c 0.5, メタノール) IRスペクトル:3422cm-1、1654cm-1、153
4cm-1、702cm-1 この塩 3.36g (10.6mmol) に1M水酸化ナトリウム32ml
を加え、攪拌溶解した。遊離した(−)エチルベンジル
アミンをエーテルを用いて抽出除去し、(1S,2R,
3S,4R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸ナトリウム
の水溶液を得た。 参考例 実施例1で得られた(1S,2R,3S,4R)3−ア
ミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸ナトリウムの水溶液を0℃まで冷
却し、1。5M次亜塩素酸ナトリウム 7.5mlを加え、0
℃で8分攪拌し、後に80〜85℃に加熱し8分間攪拌し
た。
1.6゜(c 0.5, メタノール) IRスペクトル:3422cm-1、1654cm-1、153
4cm-1、702cm-1 この塩 3.36g (10.6mmol) に1M水酸化ナトリウム32ml
を加え、攪拌溶解した。遊離した(−)エチルベンジル
アミンをエーテルを用いて抽出除去し、(1S,2R,
3S,4R)3−アミノカルボニル−ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸ナトリウム
の水溶液を得た。 参考例 実施例1で得られた(1S,2R,3S,4R)3−ア
ミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−
エン−2−カルボン酸ナトリウムの水溶液を0℃まで冷
却し、1。5M次亜塩素酸ナトリウム 7.5mlを加え、0
℃で8分攪拌し、後に80〜85℃に加熱し8分間攪拌し
た。
【0019】次にこの溶液を0℃まで冷却し、塩化ベン
ゼンスルホニル 1.87g(10.6mmol)とジオキサン 1.3mlを
加え、2時間攪拌した。反応終了後、濃塩酸により溶液
をコンゴーレッド酸性にし、ジクロルメタンで抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することによ
り(1S,2R,3S,4R)3−フェニルスルホニル
アミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸 2.25g(8.7mmol) を得た。
ゼンスルホニル 1.87g(10.6mmol)とジオキサン 1.3mlを
加え、2時間攪拌した。反応終了後、濃塩酸により溶液
をコンゴーレッド酸性にし、ジクロルメタンで抽出し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することによ
り(1S,2R,3S,4R)3−フェニルスルホニル
アミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2
−カルボン酸 2.25g(8.7mmol) を得た。
【0020】[α]D =+9.2゜(c 0.5, メタノー
ル) 得られた(1S,2R,3S,4S)3−フェニルスル
ホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸 2.19g(7.5mmol)に乾燥メタノール
15mlとオキシ塩化リン 0.38gを加え、3時間加熱還流し
た。
ル) 得られた(1S,2R,3S,4S)3−フェニルスル
ホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸 2.19g(7.5mmol)に乾燥メタノール
15mlとオキシ塩化リン 0.38gを加え、3時間加熱還流し
た。
【0021】反応終了後、メタノールを減圧留去した後
水15mlを加え、濾過により、(1S,2R,3S,4
R)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸メチル 2.0
8g(6.8mmol)を得た。
水15mlを加え、濾過により、(1S,2R,3S,4
R)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,
2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸メチル 2.0
8g(6.8mmol)を得た。
【0022】[α]D =−18.3゜(c 0.5, メタノ
ール)、e.e.88%(HPLC)融点112〜11
6℃ これをメタノール 11ml で再結晶し光学的にほぼ純粋な
(1S,2R,3S,4R)3−フェニルスルホニルア
ミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸メチル 1.36g(4.4mmol) を得た。
ール)、e.e.88%(HPLC)融点112〜11
6℃ これをメタノール 11ml で再結晶し光学的にほぼ純粋な
(1S,2R,3S,4R)3−フェニルスルホニルア
ミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−
カルボン酸メチル 1.36g(4.4mmol) を得た。
【0023】[α]D =−20.5゜(c 0.5, メタノ
ール)、e.e.>99%(HPLC)融点121〜1
22℃ 得られた(1S,2R,3S,4R)3−フェニルスル
ホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸メチル 614mgを乾燥メタノール100m
l と金属ナトリウム460mg から調整したナトリウムメチ
ラート溶液に加え、室温で24時間攪拌した。
ール)、e.e.>99%(HPLC)融点121〜1
22℃ 得られた(1S,2R,3S,4R)3−フェニルスル
ホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸メチル 614mgを乾燥メタノール100m
l と金属ナトリウム460mg から調整したナトリウムメチ
ラート溶液に加え、室温で24時間攪拌した。
【0024】メタノールを減圧留去後、3M塩酸でコン
ゴーレッド酸性にし、ジクロルメタンで抽出し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することにより(1
S,2S,3S,4R)3−フェニルスルホニルアミノ
−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸メチル 580mg(1.9mmol) を得た。
ゴーレッド酸性にし、ジクロルメタンで抽出し、無水硫
酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去することにより(1
S,2S,3S,4R)3−フェニルスルホニルアミノ
−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カル
ボン酸メチル 580mg(1.9mmol) を得た。
【0025】HPLC分析による2S/2R比は90/10
であった。
であった。
【0026】次いでこれをメタノール 6mlに溶解し、Pd
/C 50mgを加えて、室温、常圧にて水素還元した。反
応終了後濾過し、母液からメタノールを留去した後、2
−プロパノールを用いて再結晶し、(1R,2S,3
S,4S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン−2−カルボン酸メチルを得
た。
/C 50mgを加えて、室温、常圧にて水素還元した。反
応終了後濾過し、母液からメタノールを留去した後、2
−プロパノールを用いて再結晶し、(1R,2S,3
S,4S)3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ
[2,2,1]ヘプタン−2−カルボン酸メチルを得
た。
【0027】[α]D =+16.4゜、[α]435 =+
27.1゜(c 0.5, メタノール) 2S/2R= 100/0 、e.e.100% 得られた(1R,2S,3S,4S)3−フェニルスル
ホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−
カルボン酸メチルを水酸化ナトリウム水溶液により加水
分解し、文献公知(J.Org.Chem.56,21
22,1991)の(1R,2S,3S,4S)3−フ
ェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タン−2−カルボン酸を得た。
27.1゜(c 0.5, メタノール) 2S/2R= 100/0 、e.e.100% 得られた(1R,2S,3S,4S)3−フェニルスル
ホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−
カルボン酸メチルを水酸化ナトリウム水溶液により加水
分解し、文献公知(J.Org.Chem.56,21
22,1991)の(1R,2S,3S,4S)3−フ
ェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプ
タン−2−カルボン酸を得た。
【0028】 [α]D =+7.7゜(c 0.2, メタノール)
【0029】
【発明の効果】この発明は、トロンボキサンA2受容体
拮抗作用を持つ医薬品の中間体として有用な(1S,2
R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3
−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸及びその塩、ならびにそれら
の製造方法を提供する。
拮抗作用を持つ医薬品の中間体として有用な(1S,2
R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3
−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸及びその塩、ならびにそれら
の製造方法を提供する。
Claims (2)
- 【請求項1】 (1S,2R,3S,4R)または(1
R,2S,3R,4S)3−アミノカルボニル−ビシク
ロ[2,2,1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸及
びその塩。 - 【請求項2】 ラセミ体の(エンド、エンド)3−アミ
ノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−5−エ
ン−2−カルボン酸またはその塩に光学活性なエチルベ
ンジルアミンを作用させることを特徴とする(1S,2
R,3S,4R)または(1R,2S,3R,4S)3
−アミノカルボニル−ビシクロ[2,2,1]ヘプト−
5−エン−2−カルボン酸またはその塩の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08007693A JP3426640B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08007693A JP3426640B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06271521A true JPH06271521A (ja) | 1994-09-27 |
JP3426640B2 JP3426640B2 (ja) | 2003-07-14 |
Family
ID=13708127
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08007693A Expired - Fee Related JP3426640B2 (ja) | 1993-03-15 | 1993-03-15 | ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3426640B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002069074A (ja) * | 2000-08-25 | 2002-03-08 | Kuraray Co Ltd | 光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の製造方法 |
-
1993
- 1993-03-15 JP JP08007693A patent/JP3426640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002069074A (ja) * | 2000-08-25 | 2002-03-08 | Kuraray Co Ltd | 光学活性endo−7−オキサビシクロ[2.2.1]ヘプト−5−エン−2−カルボン酸の製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3426640B2 (ja) | 2003-07-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100755170B1 (ko) | 시클로프로필 카르복실산 에스테르 및 그의 유도체의 제조방법 | |
TW200808770A (en) | Novel processes for the preparation of DPP IV inhibitors | |
KR20150006076A (ko) | 광학 활성 사이클로프로필아민의 제조 방법 | |
JP2008526936A (ja) | 置換インドールの新規製造方法 | |
EA016937B1 (ru) | Соли карбоновой и серной кислот сложных эфиров 3-(2,2,2-триметилгидразиниум) пропионата и их использование для синтеза дигидрата 3-(2,2,2-триметилгидразиниум) пропионата | |
JP3426640B2 (ja) | ビシクロヘプタン誘導体及びその製造方法 | |
KR20020060988A (ko) | 시클릭 아미노산의 입체선택적 합성 방법 | |
JPS62161740A (ja) | フエニルプロピオン酸誘導体の製法 | |
WO2012165607A1 (ja) | プロリン化合物の製造方法 | |
JP4029992B2 (ja) | タートラニル酸の製造法 | |
US6359146B1 (en) | Process for the production of R-(+)-6-carboxamido-3-N-methylamino-1,2,3,4-tetrahydrocarbazole | |
JPS6322058A (ja) | 置換シクロプロパンカルボン酸の鏡像体のメンチルエステルの製法 | |
JP3909094B2 (ja) | 1−アミノシクロプロパンカルボン酸塩酸塩を製造する方法 | |
JP3221636B2 (ja) | 3−フェニルスルホニルアミノ−ビシクロ[2,2,1]ヘプタン−2−カルボン酸アルキルエステルの製造方法 | |
JPH08311025A (ja) | 4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製法 | |
JPH06340622A (ja) | ベンジルコハク酸誘導体の製造方法およびその製造中間体 | |
JP2003137835A (ja) | (r)−3−ヒドロキシ−3−(2−フェニルエチル)ヘキサン酸の製造方法 | |
JPH06293700A (ja) | 6−クロロサリチル酸の製造法 | |
JPH06340623A (ja) | ベンジルコハク酸誘導体の製造方法およびその製造中間体 | |
JP2716243B2 (ja) | N―ベンジル―3―ヒドロキシスクシンアミド酸およびその製造法 | |
JP2007131597A (ja) | ベンジルオキシピロリジン誘導体の製造方法 | |
JPH05221947A (ja) | シクロプロパン誘導体の製法 | |
ZA200209069B (en) | Process for the preparation of cyclopropyl carboxylic acid esters and derivatives. | |
KR100372759B1 (ko) | 키랄리간드 및 이를 이용한(2r,3r)-2,3-디알킬타르타르산의 제조방법 | |
SU707157A1 (ru) | 1,4,4-Триметил(5,1,0,0 @ , @ )трициклооктанкарбонова -8-кислота в качестве промежуточного продукта дл получени вещества,про вл ющего инсектицидную активность |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |