JPH0627101Y2 - 水槽内面の曇り除去装置 - Google Patents

水槽内面の曇り除去装置

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JPH0627101Y2
JPH0627101Y2 JP1989140497U JP14049789U JPH0627101Y2 JP H0627101 Y2 JPH0627101 Y2 JP H0627101Y2 JP 1989140497 U JP1989140497 U JP 1989140497U JP 14049789 U JP14049789 U JP 14049789U JP H0627101 Y2 JPH0627101 Y2 JP H0627101Y2
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JP
Japan
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air
water
water tank
tank
nozzle
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Application number
JP1989140497U
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JPH0379653U (ja
Inventor
三雄 安井
Original Assignee
株式会社海中居住研究所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は魚を飼育する水槽装置に係り、特に水蒸気付着
による水槽内面の曇りを除去する装置に関する。
〔従来の技術〕
家庭や店舗等に於ける小型の水槽或いは水族館に於ける
大型の水槽では、四方のあらゆる箇所からの鑑賞が可能
なようにガラスや透明プラスチックで周囲を覆った気密
構造のものが従来より使用されている。又、これらの水
槽では水中に空気泡を吹き出して水の循環と溶存酸素量
との確保を行うようになっている。かかる空気泡の吹出
手段としては空気吹出管を水槽底部に設けてポンプ駆動
により空気供給を行うもの、或いは酸素含有錠剤を水中
に投入して錠剤から空気泡を発生させるもの、更には水
槽内の空気を吸引して自然発生的に空気泡を生成するも
の、又、これらを組み合わせて使用するもの等種々の態
様が採用されている。
ところが、密閉構造の水槽では、空気が溜まっている上
部内面に水蒸気が露結して水蒸気膜を作り易く、この水
蒸気膜によって水槽上部に曇りを生じている。この曇り
は水槽内の鑑賞が妨げられて好ましくないため、これを
除去する必要があり、従来では水槽を開放してその内面
を拭き取ったり、内面に水を塗布する作業を行ってい
た。
〔考案が解決しようとする課題〕
従って、従来の水槽では曇り除去のための作業が別途必
要となっており、そのための労力を多大に費やしてい
る。特に、曇りが頻繁に発生した場合、その都度、水槽
の開放、拭き取り、再組み立ての一連の作業を要するた
め、煩雑となっている。かかる作業をなくして曇りを自
動的に除去するため、水槽内にホースを配設してこのホ
ースから水槽内面に定期的に水を吹き付けることも行わ
れている。ところが、この場合には水噴射のためのポン
プを別途必要とすると共に、定期的な水の噴射のために
ポンプを間欠駆動させるタイマー回路も必要となり、構
造が複雑となると共に、高価となるため、実用的でない
問題がある。又、ポンプ駆動のための電力も必要となっ
ている。
本考案は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、そ
の目的とするところは、水の噴射によって水槽の曇りを
自動的に除去することが出来ると共に、ポンプを別途必
要とすることなく水を噴射することが可能な水槽内面の
曇り除去装置を提供しようとするものである。
〔課題を解決するための手段〕
前記目的を達成するため、本考案は気密に形成され水が
貯溜される透明な水槽であって、水槽の一部に真空ポン
プに連結された吸引管を接続し、ポンプ駆動により水槽
内の空気を吸引することにより又は/及び水槽底部に空
気吹出管を接続し、ポンプ駆動により水槽内の水に空気
を供給することにより、水槽内に空気泡を発生させるよ
うにした水槽において、下部が開放された状態で前記水
槽内の水に浸漬され前記空気泡が下部から入り込んで内
部に空気溜りが形成される空気タンクと、上端部が前記
水槽の上面に臨みかつ下端部が前記空気タンクの空気溜
り部分に挿入されたノズルとを備え、当該ノズルの下端
部分の水が前記空気タンクに貯溜された空気の圧力によ
りノズル内を上昇して水槽上面に対し噴射することを特
徴とする。
〔作用〕
上記構成では、水槽内の空気泡が徐々に入り込んで空気
タンクの空気溜りが時間の経過と共に増大する。この空
気溜りの圧力によりノズルには下端部から水が流入する
と共に、流入した水は上端部から水槽の上面に向かって
噴射する。このため、水の噴射が間欠的に行われ、水槽
内面の曇りの除去が自動的に行われる。
〔実施例〕
以下、本考案を添付図面により、具体的に説明する。
第1図は本考案の一実施例の全体構成を示し、水槽1内
には水Wが貯溜されて魚の飼育が行われている。水槽1
は適用施設に応じて適宜の大きさに成形されており、例
えば店舗用は小型に、又水族館用は大型に成形される。
この水槽1はガラス、透明プラスチック等の透明部材に
より成形されて魚の鑑賞が可能となっている。図示例に
於いて、水槽1の上部は半円弧状に隆起したドーム部1
aとなって意匠性がもたらされているが、外形はこれに
限らず、単純な矩形形状であっても良い。又、水槽1の
側壁部1bの一部が開口されており、この開口部分には
上面が開放された附属水槽2が一体的に形成されてい
る。この附属水槽2は水槽1よりも低くなるように形成
されている。更に、前記ドーム部1aの一部分には吸引
管3が接続され、この吸引管3を介して真空ポンプ4が
接続されている。このような構造の水槽では、真空ポン
プ4が駆動すると、水槽1内部の空気が吸引されて減圧
状態となるため、附属水槽2に作用する大気圧の作用に
より、水槽1内の水位が上昇する。このため、水槽1内
が気密状態に保持されると共に、附属水槽2から水が溢
出することがなく、この附属水槽2から採餌を行った
り、ダイバーが水槽1内に侵入することが出来る。又、
附属水槽2から外部の空気が導入されるため、水槽1内
に空気泡が自然発生する。更に、水槽1底部には、多数
の小孔が形成された空気吹出管5が設けられており、こ
の空気吹出管5に空気を圧送することにより、水槽1内
で空気泡が強制的に吹き出されるようになっている。こ
のような自然発生的及び強制的な空気泡により、水槽1
内には水の循環流が生じると共に、溶存酸素量の確保が
なされるため、魚飼育に好適な環境が作り出されてい
る。
以上のような構成に加えて、水槽1内には空気タンク6
が設けられると共に、この空気タンク6にはノズル7が
取り付けられている。空気タンク6は水槽1内に発生し
ている空気泡を捕獲して空気溜りを形成するものであ
る。又、空気タンク6は空気溜りの空気圧によってノズ
ル7内の水を押し出すようにも作用するものである。こ
のため、空気タンク6は下端が開放されたドーム形状に
成形されており、又、水槽1の水中に没するように所定
の深さとなるように設けられている。尚、空気タンク6
の形状及び取り付け構造は適宜、変更可能であることは
いうまでもない。
前記ノズル7は下部が空気タンク6を貫通して上方に延
びており、その上端部7aが水槽1の空気タンク部1a
の略中央部分に臨んでいる。このノズル7はドーム部1
aに対してその上端部7aから水を噴射するものであ
り、噴射圧力の増大のため、上端部7aは尖鋭形状とな
っている。又、下端部7bは空気タンク6内に位置して
おり、この下端部7bに大径の導水口8が一体成形され
ている。この導水口8は空気タンク6に捕獲されて空気
溜りとなった空気タンク6内の空気の圧力及び水の表面
張力により、水Wをノズル7内に導入するものである。
そして、ノズル7内に導入された水Wは空気タンク6内
の空気圧力によってノズル7内を押し上げられ、上端部
7aから噴射される。
次ぎに、本実施例の作用を第2図を参照して説明する。
既述のように、真空ポンプ4による吸引及び空気吹出管
5への空気供給によって水槽1内には空気泡が発生して
いる。空気タンク6は水Wに浸漬されており、内部には
水Wが充満しているが、空気泡が入り込むと、その上部
に空気溜り9が形成され(第2図(a))、この空気溜り
9は時間の経過と共に、次第に大きくなる。この空気溜
り9の増大につれて空気タンク6内の水位が下がり、そ
の水Wが導水口8部分に達すると、空気タンク6内の空
気圧と減圧状態の水槽1内の空気圧の差に応じて導水口
8内に水Wが導入された状態となる(同図(b))。そし
て、空気タンク6内の水位が導水口8下端よりも下がっ
た状態では、空気タンク6内の空気溜り9の圧力によっ
て導水口8下方の水Wがくびれた状態となり(同図
(c))、空気タンク6内の水位の下降増加により導水口
8内の水Wと空気タンク6内の水Wとが切り離される。
この状態に於いて、導水口8内の水Wはその表面張力
と、空気タンク6内の空気溜り9の空気圧とによって、
導水口8内に保持される(同図(d))。そして、この導
水口8内の水Wは空気タンク6内の空気溜り9の圧力に
よりノズル7内を上方に押し上げられて、その上端部7
aから噴射する(同図(e))。このノズル7上端部7a
には水槽1のドーム部1aが臨んでおり、噴射した水は
ドーム部1a内面に吹き付けられるため、ドーム部1a
に水蒸気が付着していても、これを除去することが出来
る。従って、曇りの自動的な除去が行われる。ノズル7
の上端部7aから全ての水が噴射されるた後は、ノズル
7を介して水槽1上部と空気タンク6内とが連通して空
気タンク6内の水Wがノズル7から排出されるため(同
図(f))、水Wが空気タンク6内に充満する。そして、
上述した作動が繰り返されて水槽1上面には水Wが間欠
的に噴き出されるため、水槽1内面に曇りが生じても、
その自動的な除去が行われる。又、噴き出された水Wが
水槽1内面に付着しており、この付着によって曇りの発
生を未然に防止することも出来る。
従って、このような構成では、水の噴射によって水槽1
内の曇りの除去を自動的に行うことが可能となるため、
労力を軽減することが出来るばかりでなく、その噴射も
水槽1内の空気タンク内に形成される空気溜りの圧力を
利用して行うため、ポンプ等が不要となり、構成が簡単
で、然も電力消費量を削減することが出来る。
尚、上記実施例では、水槽1内の空気泡の発生を吸引に
よる自然発生と、空気圧送による強制発生とにより行っ
ているが、本考案では、これらの内の一方であっても良
い。
〔考案の効果〕
本考案は前記のように構成されるため、外部の駆動力を
何ら用いることなく、簡単な構成で水蒸気による水槽の
曇りを防止することが出来る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の全体構成を示す断面図、第
2図(a)〜(f)はその作動を示す断面図である。 1……水槽、6……空気タンク、7……ノズル、7a…
…上端部、7b……下端部、8……導水口、9……空気
溜り。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】気密に形成され水が貯溜される透明な水槽
    であって、水槽の一部に真空ポンプに連結された吸引管
    を接続し、ポンプ駆動により水槽内の空気を吸引するこ
    とにより又は/及び水槽底部に空気吹出管を接続し、ポ
    ンプ駆動により水槽内の水に空気を供給することによ
    り、水槽内に空気泡を発生させるようにした水槽におい
    て、下部が開放された状態で前記水槽内の水に浸漬され
    前記空気泡が下部から入り込んで内部に空気溜りが形成
    される空気タンクと、上端部が前記水槽の上面に臨みか
    つ下端部が前記空気タンクの空気溜り部分に挿入された
    ノズルとを備え、当該ノズルの下端部分の水が前記空気
    タンクに貯溜された空気の圧力によりノズル内を上昇し
    て水槽上面に対し噴射することを特徴とする水槽内面の
    曇り除去装置。
JP1989140497U 1989-12-04 1989-12-04 水槽内面の曇り除去装置 Expired - Lifetime JPH0627101Y2 (ja)

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JPH0379653U JPH0379653U (ja) 1991-08-14
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