JPH06270712A - 脇見運転警報装置 - Google Patents

脇見運転警報装置

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JPH06270712A
JPH06270712A JP5056152A JP5615293A JPH06270712A JP H06270712 A JPH06270712 A JP H06270712A JP 5056152 A JP5056152 A JP 5056152A JP 5615293 A JP5615293 A JP 5615293A JP H06270712 A JPH06270712 A JP H06270712A
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JP
Japan
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interest
point
points
vehicle
driver
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Application number
JP5056152A
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English (en)
Inventor
Katsuo Suzuki
木 勝 雄 鈴
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Priority to JP5056152A priority Critical patent/JPH06270712A/ja
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  • Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
  • Eye Examination Apparatus (AREA)
  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Emergency Alarm Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 車両運転者の脇見を自動検出する。脇見検出
精度を向上する。 【構成】 車両上ドライバを撮影する2次元撮像手段
(3);該2次元撮像手段(3)が撮影した画像上の、顔像の
所定部位を検出する像検出手段(6,8);該所定部位の、
明るさの水平方向の傾きを算出する勾配検出手段(6,
8);前記車両の進行方向を検出する方向検出手段(21,2
0);前記明るさの傾きと前記車両進行方向に基づいてド
ライバの顔の向きと車両進行方向の一致/不一致を検出
する脇見判定手段(6,8);警報手段(19,5);および、前
記脇見判定手段(6,8)の不一致の検出に従って前記警報
手段(19,5)を付勢する警報制御手段(6,8);を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両上の運転警報装置
に関し、特に、ドライバの顔をビデオカメラで撮影し画
像処理により画像上の顔の特定部位を検出し特定部位の
運動を時系列で監視して、車両走行の安全性が損なわれ
るようなドライバの行状に対して自動的に警報を発っす
る警報装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、特公平3−14656号公報に
は、ドライバ(運転者)の居眠り運転防止のために、ド
ライバの目に赤外線を照射しその反射光を検出し、反射
光検出値に基づいてまばたきを判定し、まばたき頻度に
基づいてドライバの居眠りを検知する技術が提示されて
いる。居眠り検知装置は、めがねに装備されている。ま
た、特公平4−284号公報には、車両上ドライバ(運
転者)の顔をカメラで撮影し、撮影画像上において目お
よび口を認識する技術が開示されている。これは、ドラ
イバに特別なものを付ける必要はなく、ドライバの顔を
ビデオカメラで撮影し、撮影画像上で目を検出および追
跡して、目の開度(開,閉)を算出し、開度に基づいて
目を閉じているか否かを判定する。ドライバの顔部を照
明する照明灯の明るさは、画像デ−タに基づいて目およ
び口を認識するのに最適に調整される。画像データはフ
レームメモリに格納されると共に、2値化される。2値
データに基づいてドライバの目および口が検出される。
目の閉じ時間が長いと、ドライバが居眠りをしていると
見なして警報が発っせられる。実開平3−24429号
公報には、ドライバのめがねに赤外線発器器を装備し、
ドライバの前方の赤外線リニアイメ−ジセンサでドライ
バの顔の動きを監視するモニタ装置が提示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両運転では、ドライ
バの居眠りのみならず脇見が車両走行の安全性を損なう
ことがあり、脇見を自動検知し警報を発っする装置があ
れば、車両運転の安全性がより向上すると期待される。
実開平3−24429号公報のモニタ装置は、赤外線発
光源をドライバが頭部に装備しなければならずこれがド
ライバにわずらわしいものとばかりでなく、装着のしか
たによって顔の向きと赤外線放射方向がばらつき、検出
誤差のばらつきが大きいと推察する。
【0004】本発明は、車両運転者が格別な物を装着す
る必要のない、車両運転者の脇見に対して自動的に警報
を発っする脇見運転警報装置を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の脇見運転警報装
置は、車両上ドライバを撮影する2次元撮像手段(3);
該2次元撮像手段(3)が撮影した画像上の、顔像の所定
部位を検出する像検出手段(6,8);該所定部位の、明る
さの水平方向の傾きを算出する勾配検出手段(6,8);前
記車両の進行方向を検出する方向検出手段(21,20);前
記明るさの傾きと前記車両進行方向に基づいてドライバ
の顔の向きと車両進行方向の一致/不一致を検出する脇
見判定手段(6,8);警報手段(19,5);および、前記脇見
判定手段(6,8)の不一致の検出に従って前記警報手段(1
9,5)を付勢する警報制御手段(6,8);を備える。なお、
カッコ内の記号は、図面に示し後述する実施例の対応要
素又は対応事項に付したものである。
【0006】
【作用】車両上ドライバの脇見の場合、ドライバの顔の
向きが車両前方から右又は左にずれ、2次元撮像手段
(3)でドライバを撮影していると、顔の各部位の明るさ
が変化し、画像上で水平方向の明るさ分布が変わる。例
えば右を向いたときには、顔の左半分は大略で明るくな
り右半分は大略で暗くなる。勾配検出手段(6,8)が、像
検出手段(6,8)が検出した所定部位の明るさの水平方向
の傾きを算出する。ところで、車両がタ−ンしていると
きには、車両の前後方向長手軸(車軸)と車両の進行方
向とは異なり、ドライバはタ−ン方向を見るので、撮影
画像上で顔の向きはタ−ン方向(右又は左)に向いたも
のとなる。すなわち、道路のカ−ブでは、直進走行の場
合の脇見の場合と同様な、眼像の位置変化を生ずる。本
発明の脇見運転警報装置では、方向検出手段(21,20)が
車両の進行方向を検出し、脇見判定手段(6,8)が、明る
さの水平方向の傾きより顔像の向きを判定して顔の向き
と車両進行方向の一致/不一致を検出する。一致の場合
は例え顔が車軸に対して右又は左を向いていても、それ
はカ−ブ走行によるものである。しかして警報制御手段
(6,8)が、不一致の検出に従って警報手段(19,5)を付勢
するので、ドライバの顔の向きが車両進行方向と異なる
ときに、警報が自動的に発っせられる。
【0007】ところで、ドライバがル−ムミラ−(車内
のバックミラ−)又はサイドミラ−(車外のドアミラ−
又はボンネットミラ−)を見るときには、ドライバの顔
の向きが車両進行方向から外れる。この後方確認又は側
方確認は短時間である。そこで本発明の好ましい実施例
では、警報制御手段(6,8)は、不一致の検出に応答して
計時を開始し不一致の検出が継続すると設定時間(1秒)
後に警報手段(19,5)を付勢するものとする。これによれ
ば、短時間(1秒未満)の脇見や短時間(1秒未満)の後方確
認又は側方確認の場合には警報は発っせられない。後方
確認又は側方確認でもそれが設定時間(1秒)以上になる
と警報が発っせられる。
【0008】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0009】
【実施例】図1に、一実施例の構成を示す。この実施例
は車両上ドライバの顔を撮影して撮像画像中の目を検出
し、時系列で目を追跡して、目の開,閉を認識し、所定
時間以上継続して目が閉じられている(居眠り)とブザー
5を付勢するものである。CCDカメラ3およびドライ
バの少なくとも顔部を照明する照明灯4は、図2に示す
ように、一体に構成されてインスツルメントパネル2
に、上下および左右に指向方向を調整自在に固着されて
いる。CCDカメラ3の側面には警報を発生するブザー
5およびブザー5の警報を止めるストップスイッチSS
Wが設けられている。照明灯4は、発光ダイオードから
構成される赤外線照明であり、CCDカメラ3は赤外線
領域における感度を有している。赤外線照明は、普通光
による照明と異なりドライバにまぶしさを与えることが
ないのでドライバの前方視認をむつかしくすることがな
い。したがって照明灯4は常時点灯してもよい。図2に
おいて、符号1は車両の走行方向制御のためドライバが
操作するステアリングホイールである。
【0010】再度図1を参照する。ブザー5はブザーコ
ントローラ19によりオン/オフ付勢される。このブザ
ー5は後述するように、ドライバが目を閉じた状態が所
定時間以上継続すると(居眠りと見なして)付勢され
る。また照明灯4は赤外線ランプコントローラ18によ
り点灯付勢される。ブザーコントローラ19,赤外線ラ
ンプコントローラ18,その他出力(ラジオ,エアコ
ン,ワイパ,ヘッドライト等を制御するコントローラ)
には、マイクロプロセッサ6が、インターフェイス13
を介してオン/オフ指示信号等を与える。
【0011】車両上には角速度検出器21が搭載されて
おり、この検出器21は角速度検出回路20により励振
付勢され、車両の右方向タ−ンのときには正極性の、左
方向タ−ンのときには負極性の回転角速度信号を発生
し、検出回路20がこの角速度信号を校正処理(波形整
形および増幅)して、パラレルインタ−フェイス13に
与える。インタ−フェイス13は、回転角速度信号の極
性を判別し極性を表わす信号をマイクロプロセッサ6に
与える。
【0012】CCDカメラ3は、2次元CCDを備える
ものであり、このCCDカメラ3に、インターフェイス
16を介して、マイクロプロセッサ6が、オン/オフ信
号を与える。CCDカメラ3は、撮影した映像信号(ビ
デオ信号:アナログ)を繰り返してA/Dコンバータ1
7に出力すると共に、画素同期パルスをA/Dコンバー
タ17にA/D変換同期パルスとして与えると共に、フ
レーム同期パルス,ライン同期パルスおよび画素同期パ
ルスをインターフェイス16を介してマイクロプロセッ
サ6に与える。
【0013】マイクロプロセッサ6は、画像データの1
フレーム分を読込むときには、フレーム同期パルスに同
期してフレームメモリ(RAM)12に書込みを指示
し、ライン同期パルスおよび画素同期パルスに同期して
フレームメモリ12の書込アドレスを進める。フレーム
メモリ12には、この例ではCCDカメラ3が1画面を
横512画素,縦485画素分割で撮影するので、51
2×485画素分の256階調の画像デ−タを記憶しう
る画像メモリを使用する。
【0014】A/Dコンバータ17は、ビデオ信号を8
ビット(256階調)のデジタルデータに変換する。す
なわち、フレームメモリ12に書込まれる画像データ
は、一画素(以下ドット)当り8ビット(256階調)
の、明るさを示すデ−タである。したがってマイクロプ
ロセッサ6はフレームメモリ12の値を読み出すこと
で、画面上の任意の位置の明るさを知ることができる。
【0015】マイクロプロセッサ6には、各種画像処理
および判定用の演算を行うためにもう1つのマイクロプ
ロセッサ8が接続されており、また通常のコンピュータ
システム制御用のROM9およびRAM10,バスコン
トローラ15および前述のフレームメモリ12が接続さ
れている。
【0016】図3に、マイクロプロセッサ6および8の
動作の概要(メインルーチン)を示し、動作の詳細(サ
ブルーチン)を図4〜図15に示す。以下これらの図面
を参照して、設定されたプログラムに基づいたマイクロ
プロセッサ6および8の制御動作を説明する。
【0017】まず動作の概要を図3を参照して説明す
る。電源が投入されるとマイクロプロセッサ6は、初期
化を行う(ステップ1:以下カッコ内ではステップとい
う語を省略する)。これにおいては、入出力ポートを初
期化して、内部レジスタ,フラグ等をクリアし、CCD
カメラ3および赤外線ランプコントローラ18にオンを
示す付勢信号を与え、ブザーコントローラ19にオフを
示す信号を与える。またマイクロプロセッサ6は、図1
6に示すように、フレームメモリ12に書込む画像デ−
タの一画面分布に対して、画面の中央付近に横25個,
縦17個,の総計425個の注目点(カーソル)を縦,
横15ドット間隔で配置する。この間隔は、画面上で人
の目の大きさがどの程度になるかによって変わるが、図
17に示すように、CCDカメラ3の撮影画面上で1つ
の目の縦方向の最大幅は30ドット,横方向は40〜5
0ドットであるため、1つの目の領域に少くとも1個の
注目点が存在するように、本実施例では15ドット間隔
としている。図16のように、フレームメモリ12に書
込まれる画像の横方向をx軸,縦方向をy軸とした場合
(画像の左上端座標(0,0),右下端座標(511,
484))、425個の注目点の左上端座標を(68,
200),右下端座標を(428,440)となるよう
注目点を配置し、その座標データ(Xm,Yn)を、図1
8に示すような、RAM(メモリ)10(図1)のメモリ
テーブルのアドレスAnmに書込む。
【0018】 ただし、Xm=68+15(m−1);1≦m≦25, Yn=200+15(n−1);1≦n≦17,であ
る。
【0019】そして初期化から所定時間(照明ランプ4
の明るさが安定し、ドライバの顔が運転時の位置に静止
するのを待っ時間)の後、CCDカメラ3からのフレー
ム同期パルスに同期して、1フレーム分の画像データ
の、フレームメモリ12への書込みを開始し、1フレー
ム分の画像データ(1ドット当り8ビットの多階調デー
タ)をメモリ12に書込む(2)。
【0020】次にマイクロプロセッサ6は、各々の注目
点を中心とした小領域を設定し、該領域内で最も暗い点
に注目点の座標を更新する(3)。この操作を425個
の注目点のすべてについて行う。この内容は、図4を参
照して後述する。
【0021】次にマイクロプロセッサ6は、座標更新後
の注目点について、周辺に他の注目点が存在しない孤立
点を消去したり、ある注目点の近傍の他の注目点を1つ
にまとめる処理等を行い、最終的に注目点の数Nが人の
目の数,すなわち注目点が2個であるか否かの判定を行
う(4)。この内容は、図5〜12を参照して後述す
る。最終的に注目点の数Nが2でない場合には、ステッ
プ2に戻る。
【0022】注目点が2個であれば、注目点の座標は人
の両目の位置を示すものとみなして、毎フレームをメモ
リ12に書込むごとに該注目点を追跡して、時系列的に
両目の開閉状態を検知してドライバが居眠り,あるいは
脇見をしているか否かの判断を行う(5)。この内容は
図13および図14を参照して後述する。追跡処理中
に、追跡不能となるとステップ1の初期化に戻る。
【0023】図4を参照して、「小領域での暗点検出」
(3)の内容を説明する。これは、注目点を中心に縦横
方向に±10ドット範囲の小領域を設定し、小領域内で
一番暗い点を示す座標に注目点の座標を更新する処理で
ある。
【0024】まず、マイクロプロセッサ6はレジスタ
m,nに1をセットし(31)、図18に示すメモリの
アドレスAnmの座標データXm,Ynを読み出す(3
2)。最初はアドレスA11の座標データX1,Y1が読み
出される。次にレジスタx1にXm−10をy1にYn−1
0をセットして小領域の左上端の座標を設定し(3
3)、レジスタx2にXm+10をy2にYn+10をセッ
トして小領域の右下端の座標を設定する(34)。そし
て、領域,x1≦x≦x2&y1≦y≦y2内においてフレ
ームメモリ12のデータを読み出して明るさ値の最も暗
い点を検出し、その座標をメモリのアドレスAnmに更新
メモリする(35)。次に、レジスタmを1インクレメ
ント(36)し、ステップ37でmの値が25より大き
くなるまではステップ32〜36の処理を繰り返す。す
なわち、これにより25個の注目点の座標(X1
1),(X2,Y1),・・,(X25,Y1)が更新され
る。レジスタmが25より大きくなると(37)、mの
値を1にセットしレジスタnを1インクレメントし(3
8)、ステップ39でnの値が17より大きくなるまで
はステップ32〜38の処理を繰り返す。これにより注
目点の座標(X1,Y2),(X2,Y2),・・,
(X25,Y2),(X1,Y3),(X2,Y3),・・,
(X25,Y3),・・・が更新され、総計425個の注
目点の座標が更新されると(ステップ39でYES)リ
ターンする。これにより、初期化で等間隔で配置された
注目点は人の目,眉や髪の毛等、暗い部分に移動する。
【0025】図5を参照して、「判定」(4)の制御動
作を説明する。判定では、黒目には複数の注目点が集ま
っているので孤立点を削除する、「孤立点の削除」(4
1),注目点の周辺に複数の注目点がある場合に一つの
注目点に統合する、「注目点近傍の他注目点の削除」
(42),注目点を中心とする縦方向と横方向の平均階
調を比較して縦階調の方が暗い注目点を削除する、「十
字階調差による削除」(43),予め検出した目のテン
プレート画像との比較を行って比較誤差の大きい注目点
を削除する、「テンプレートマッチングによる削除」
(44),注目点を中心とする右上斜め方向と左上斜め
方向の平均階調を比較して比較誤差の大きい注目点を削
除する、「斜め方向階調差による削除」(45),残存
する注目点をステップ3と同様の処理により小領域内で
最暗点に移動させる、「小領域での暗点検出」(4
6),互いに位置の近い注目点を統合する、「近傍注目
点の統合」(47),の処理を行い、最終的に残存する
注目点の数Nが両目に対応して2であるか否かを判定す
る、「注目点数の判定」(48)を実行する。
【0026】図6を参照して、「孤立点の削除」(4
1)の制御動作を更に詳細に説明する。まず、マイクロ
プロセッサ6はレジスタm1,n1に1をセットし(410
1)、レジスタm1,n1の値をレジスタm,nにセットし
て(4102)、メモリのアドレスAnmの座標データXm,Yn
を読み出す(4103)。m1,n1は注目点を示すレジスタで
ある。最初はアドレスA11の座標データX1,Y1が読み
出される。次にレジスタx1にXm−10をy1にYn−1
0をセットして他の注目点の存在の有無を検出する領域
の左上端の座標を設定し(4104)、レジスタx2にXm
10をy2にYn+10をセットして検出領域の右下端の
座標を設定する(4105)。
【0027】次に、レジスタm2,n2に1をセットする
(4106)。レジスタm2,n2はm1,n1で示す注目点に対
する他の注目点を示すレジスタである。次にm1=m2
1=n2であるか、すなわち注目点と他の注目点とが同
一のものであるか否かをチェックする(4107)。同一の
ものであれば、孤立点の削除の必要はないため後述する
ステップ4112に進むが、同一でなければレジスタm,n
にm2,n2をセットし(4108)、メモリのアドレスAnm
データが存在するか否かをチェックし(4109)、データが
なければステップ4112に進むが、データが有ればその座
標データXm,Ynを読み出す(4110)。最初は、レジスタ
1,n1およびm2,n2には1がセットされるためステ
ップ4112に進みm2が1インクレメントされ、ステップ4
107に戻るので、注目点としてアドレスA11の座標デー
タX1,Y1と、他の注目点としてアドレスA21の座標デ
ータX2,Y1が読み出される。
【0028】次に、他の注目点の座標データXm,Yn
注目点の検出領域内に存在するか否かをチェックし(411
1)、存在すれば注目点は孤立点ではないのでそのまま残
置するが、検出領域内に存在しなければ、他の全ての注
目点についても検出領域内に在存するか否かを一つ存在
することが検知されるまで行う。すなわち、m2が25よ
り大きくなるまでm2を1インクレメントし(4112,411
3)、25より大きくなるとm2を1にセットしn2を1インク
レメントし(4114)、n2が17より大きくなるまでステッ
プ4107〜4111の処理を繰り返す(4115)。そして、注目点
を中心とする検出領域にその他の注目点が全く存在しな
い場合に(ステップ4115でYES)、レジスタm,nにm1
1をセットして(4116)、メモリのアドレスAnmの座標
データを消去する(4117)。
【0029】座標データの消去あるいは検出領域に一つ
他の注目点が存在すると、注目点を示すレジスタm1を1
インクレメントし(4118)、ステップ4102に戻り上述の処
理を残置する(ステップ4109でYES)全ての注目点に関し
て繰り返す(4118〜4121〜4102〜4118・・・)。そして全注
目点について孤立点か否かの判定を終了すると(4121でY
ES)、リターンする。すなわち注目点を中心とする±10
ドット領域内に他の注目点があるか否か判定し、他の注
目点が全く存在しないと、基準となる注目点はメモリ10
から消去される。これにより、人の目,眉や髪の毛等、
暗い部分に移動した注目点は残置されるが、それ以外の
注目点はメモリテーブルから消去される。図7を参照し
て、「注目点近傍の他注目点の削除」(42)の制御動
作を更に詳細に説明する。まず、マイクロプロセッサ6
はレジスタm1,n1に1をセットし(4201)、レジスタm
1,n1の値をレジスタm,nにセットして(4202)、メモ
リのアドレスAnmにデータが存在するか否かをチェック
する(4203)。これは「孤立点の削除」(41)処理によってデ
ータがメモリ10から消去されている場合があるからであ
る。なおm1,n1は基準となる注目点を示すレジスタで
ある。データがなければステップ4217に進むが、データ
が有ればその座標データXm,Ynを読み出す(4204)。次
に、レジスタx1にXm−5をy1にYn−5をセットして
他の注目点の存在の有無を検出する領域の左上端の座標
を設定し(4205)、レジスタx2にXm+5をy2にYn
5をセットして検出領域の右下端の座標を設定する(42
06)。
【0030】次に、レジスタm2にm1+1を,n2にn1
セットする(4207)。「孤立点の削除」(41)と同様にm2,n
2に1をセットしないのは、メモリのアドレスAnmに残置
しているデータは、それ以前の注目点に対して検出領域
外のものであり、重複して検出する必要がないからであ
る。よって、基準となる注目点を示すレジスタm1,n1
に対し、検出領域に存在するか否かの対象となる他の注
目点のレジスタm2,n2はm1,n1より大きいものをチ
ェックすればよい。
【0031】次に、レジスタm,nにm2,n2をセット
し(4208)、メモリのアドレスAnmにデータが存在するか
否かをチェックし(4209)、データがなければステップ42
12に進むが、データが有ればその座標データXm,Yn
読み出す(4210)。
【0032】次に、他の注目点の座標データXm,Yn
注目点の検出領域内に存在するか否かをチェックし(421
1)、存在すればその点は注目点の近傍であるためメモリ
のアドレスAnmの座標データを消去する(4216)。一方、
検出領域外であればその点は残置する。これら処理を
「孤立点の削除」(41)と同様に全ての残存している注目点
について行う(4212〜4215〜4217〜4220〜4202〜4212,・・
・)。そして全注目点について孤立点か否かの判定を終了
すると(4220でYES)、リターンする。すなわち、注目点
を中心として±5ドット領域内の他の注目点はメモリ10
から消去し、領域内には注目点を一とする。これによ
り、人の目,眉や髪の毛等、暗い部分に移動した注目点
のうち近傍の注目点は一とされ、注目点の残存数は減少
する。
【0033】図8を参照して、「十字階調差による削
除」(43)の制御動作を更に詳細に説明する。まず、
マイクロプロセッサ6はレジスタm,nに1をセットし
(4301)、メモリのアドレスAnmにデータが存在するか否
かをチェックする(4302)。データがなければステップ43
10に進むが、データが有ればその座標データXm,Yn
読み出し(4303)、レジスタx1にXm−20をy1にYn
20をセットし(4304)、レジスタx2にXm+20をy
2にYn+20をセットする(4305)。
【0034】次に、領域,y=Yn&x1≦x≦x2、す
なわち注目点を中心に横方向±20ドットにおける各点
の明るさ値を検出し、その総和をレジスタTHにセット
し(4306)、領域,x=Xm&y1≦y≦y2、すなわち注
目点を中心に縦方向±20ドットにおける各点の明るさ
値を検出し、その総和をレジスタTVにセットする(430
7)。そして、THとTVを比較し(4308)、縦階調THの方
が横階調TVより大きい場合のみ注目点をメモリのアド
レスAnmから消去する(4309)。
【0035】この処理を「注目点近傍の他注目点の削除」
(42)の終了時に残存する全注目点に関して行う(4310〜4
313〜4302〜4310,・・・)。すなわち、図17で示すよう
に、人の目の大きさは縦方向より横方向が長く、横階調
の方が縦階調より暗いので、注目点のうち縦階調の方が
暗いものは人の目の位置にあるものでないとしてメモリ
10から消去する。これにより、人の目や眉以外の特に髪
の毛等の暗い部分に移動した注目点の残存数は減少す
る。
【0036】図9を参照して、「テンプレートマッチン
グによる削除」(44)の制御動作を更に詳細に説明す
る。まず、マイクロプロセッサ6はレジスタm,nに1
をセットし(4401)、メモリのアドレスAnmにデータが存
在するか否かをチェックする(4402)。データがなければ
ステップ4408に進むが、データが有ればその座標データ
m,Ynを読み出し(4403)、レジスタx1にXm−30を
1にYn−20をセットし(4404)、レジスタx2にXm
+30をy2にYn+20をセットする(4405)。 次
に、領域,x1≦x≦x2&y1≦y≦y2、内の各点の明
るさ値と、各点の位置に対応するテンプレートの領域,
0−30≦x≦x0+30&y0−20≦y≦y0+2
0、内の各点の明るさ値の差の絶対値の総和を検出し、
レジスタTnmにセットする(4406)。すなわち、注目点
を中心に縦方向±20ドット,横方向±30ドット範囲にお
ける各点(2400=60×40個)の階調度と、予め読み込んで
おいた人の目の中心(x0,y0)に同じく縦方向±20ドッ
ト,横方向±30ドット範囲における各点(2400=60×40個)
の階調度を、対応する各点,(Xm−30,Yn−20)と
(x0−30,y0−20),(Xm−29,Yn−20)と(x0
−29,y0−20),(Xm−28,Yn−20)と(x0−2
8,y0−20),・・・,(Xm,Yn)と(x0,y0),・
・・,(Xm+30,Yn+20)と(x0+30,y0+2
0),につきそれぞれ比較する。そして、セットしたT
nmをアドレスAnm対応でセーブする(4407)。
【0037】この処理を「十字階調差による削除」(43)の
終了時に残存する全注目点に関して行う(4408〜4411〜4
402〜4408,・・・)。次に、総和グループ中の最大値と最小
値を検出し、それらの中間値T0を算出し(4412)、総和
が中間値T0より大きいアドレスの座標データをメモリ
から消去する(4413)。これにより、人の目以外の眉や髪
の毛等の暗い部分に移動した注目点の残存数は減少す
る。
【0038】図10を参照して、「斜め方向階調差によ
る削除」(45)の制御動作を更に詳細に説明する。こ
れは前述の「十字階調差による削除」(43)の注目点
を中心とする縦横方向の十字を45度回転した位置にお
ける階調差による削除を行う処理である。まず、マイク
ロプロセッサ6はレジスタm,nに1をセットし(450
1)、メモリのアドレスAnmにデータが存在するか否かを
チェックする(4502)。データがなければステップ4512に
進むが、データが有ればその座標データXm,Ynを読み
出し(4503)、レジスタx1にXm−20をy1にYn−20
をセットし(4504)、レジスタx2にXm+20をy2
n+20をセットする(4505)。
【0039】次に、(x1,y1)と(x2,y2)を結ぶ
直線上,すなわち注目点の中心を通る左斜め上〜右斜め
下方向における各点の明るさ値を検出し、その総和をレ
ジスタTRDにセットし(4506)、(x1,y2)と(x2
1)を結ぶ直線上,すなわち注目点の中心を通る右斜
め上〜左斜め下方向における各点の明るさ値を検出し、
その総和をレジスタTRUにセットする(4507)。そし
て、TRDとTRUを比較し(4508)、両者の差がいずれか小
さい方の階調和の+20%の範囲にあるか否かをチェック
し(4509,4510)、範囲外の場合の注目点をメモリのアド
レスAnmから消去する(4511)。
【0040】この処理を「テンプレートマッチングによ
る削除」(44)の終了時に残存する全注目点に関して行う
(4512〜4515〜4502〜4512,・・・)。すなわち、人の黒目の
中心に位置する注目点は、TRDとTRUの差はほとんどな
いので、差の大きい注目点をメモリ10から消去する。こ
れにより、人の目の縁や眉の縁に移動した注目点の残存
数は減少する。
【0041】その後、残存する注目点をステップ46
(図5)で、小領域,注目点を中心として縦横方向±2
0ドットの範囲内で注目点を最暗点に移動させる、「小
領域での暗点検出」(46)を実行する。この処理(図
示しない)はステップ3(図4)と同様であるが、領域
範囲が±20ドット(図4では±10ドット)である
点,および図4のステップ31とステップ32の間に
「メモリのアドレスAnmにデータ有?」の判定処理を設
け、存在すればステップ32に進むが存在しなければス
テップ36に進むようにする点において異なる。
【0042】図11を参照して、「近傍注目点の統合」
(47)の制御動作を更に詳細に説明する。「注目点近
傍の他注目点の削除」(42)では、注目点を中心とす
る縦横方向±5ドット範囲内の他の注目点を削除した
が、「近傍注目点の統合」(47)では、縦横方向±2
0ドット範囲内に他の注目点が存在する場合には、両点
の中間位置に注目点を移動させて他の注目点を削除す
る。また、「注目点近傍の他注目点の削除」(42)で
は基準となる注目点を示すレジスタm1,n1に対し、検
出領域に存在するか否かの対象となる他の注目点のレジ
スタm2,n2はm1,n1より大きいものをチェックすれ
ばよかったが、「近傍注目点の統合」(47)では基準
となる注目点は移動するため、基準となる注目点に対し
残っている全ての注目点についてチェックする。
【0043】まず、マイクロプロセッサ6はレジスタm
1,n1に1をセットし(4701)、レジスタm1,n1の値を
レジスタm,nにセットして(4702)、メモリのアドレス
nmにデータが存在するか否かをチェックし(4703)、デ
ータがなければステップ4722に進むが、データが有れば
メモリのアドレスAnmの座標データXm1,Yn1を読み出
す(4704)。m1,n1は基準となる注目点を示すレジスタ
である。次にレジスタx1にXm1−20をy1にYn1−2
0をセットして他の注目点の存在の有無を検出する領域
の左上端の座標を設定し(4705)、レジスタx2にXm1
+20をy2にYn1+20をセットして検出領域の右下
端の座標を設定する(4706)。
【0044】次に、レジスタm2,n2に1をセットする
(4707)。レジスタm2,n2はm1,n1で示す注目点に対
する他の注目点を示すレジスタである。次にm1=m2
1=n2であるか、すなわち注目点と他の注目点とが同
一のものであるか否かをチェックする(4708)。同一の
ものであれば、統合する必要はないため後述するステッ
プ4718に進むが、同一でなければレジスタm,nに
2,n2をセットし(4709)、メモリのアドレスAnmにデ
ータが存在するか否かをチェックし(4710)、データがな
ければステップ4718に進むが、データが有ればその座標
データXm2,Yn2を読み出す(4711)。
【0045】次に、他の注目点の座標データXm2,Yn2
が注目点の検出領域内に存在するか否かをチェックし(4
712)、存在しなければ統合する必要はないのそのまま残
置するが、検出領域内に存在すれば、両注目点を統合す
る。すなわち、基準となる注目点と対象となる注目点の
中間位置(Xi,Yi)を計算し(Xi=(Xm1+Xm2)/2,
i=(Ym1+Ym2)/2)、中間位置(Xi,Yi)に注目
点を移動してメモリのアドレスAnmの座標データを更新
メモリし(4713〜4715)、対象となる注目点の座標データ
をメモリのアドレスAnmから消去する(4716,4717)。
【0046】この処理を残存する全注目点について行う
(4718〜4725〜4702〜4718,・・・)。これにより、注目点は
人の黒目の中心部を示す位置に近づく。
【0047】図12を参照して、「注目点数の判定」
(48)の制御動作を更に詳細に説明する。まず、マイ
クロプロセッサ6はレジスタm,nに1,およびNに0
をそれぞれをセットし(4801)、メモリのアドレスAnm
データが存在するか否かをチェックする(4802)。データ
がなければステップ4805に進むが、データが有ればレジ
スタNを1インクレメントし(4803)、Nが2以下である
か否かをチェックする(4804)。Nが2以下であるとメ
モリの全領域についてデータが存在するか否かをチェッ
クする(4805〜4809〜4802〜4805,・・・)。すなわち、メモ
リ10に存在するデータの数,すなわち注目点の数は人の
目の数(=2)であるか否かをチェックする。このチェック
の途中にNが2より大きくなると(ステップ4804NO),
あるいは全領域についてチェック終了時にNが2でない
と(ステップ4810NO;N=0又は1のとき)両目の位置を注目
点によって特定することができなかったとして、図3の
ステップ2に戻り1フレーム画像の入力し、Nが2とな
るまで上述の「小領域での暗点検出」(3)および「判
定」(4)を繰り返す。
【0048】これにより、Nが2であれば両目の位置は
注目点によって特定されるので、メモリにある座標デー
タ(m1,n1)および(m2,n2)をセーブする(4811)。図
19に、最終的に残った2個の注目点が人の両目の位置
を特定する状態を示す。
【0049】図13および図14に、図3に示す「追
跡」(5)の内容を示す。これにおいてマイクロプロセ
ッサ6はまず、1フレーム画像データをフレームメモリ
12に書込む(501)。そしてレジスタm,nにm1,n1
をセットする。すなわち人の両目のうち、いずれか一方
の目の位置を示す注目点のアドレスを示す値をセットす
る(502)。そして、メモリのアドレスからその目の位置
を示す座標データXm,Ynを読み出す(503)。次に、「小
領域での暗点検出」(3)と同様に小領域(この場合は注目
点を中心として縦横方向±20ドットの範囲)を設定、す
なわちレジスタx1にXm−20をy1にYn−20をセッ
トして小領域の左上端の座標を設定し(504)、レジスタ
2にXm+20をy2にYn+20をセットして検出領域
の右下端の座標を設定する(505)。そして、領域,x1
≦x≦x2&y1≦y≦y2内においてフレームメモリ1
2のデータを読み出して明るさ値の最も暗い点を検出
し、その座標をメモリのアドレスAnmに更新メモリする
(506)。これにより一方の目の時系列的に変化する位
置が検出される。次に、目の開閉状態をチェックする。
すなわち、最暗点に移動した後の注目点を中心とする縦
方向±20ドット範囲における明るさ値の最大値T(max)
と最小値T(min)を検出し、その平均値を算出し、レジ
スタTAVにセットする(507)。そしてTAV以下の明る
さ値を示す縦(y)方向の幅W1を検出する(508)。図
13に示す模式図において縦方向の幅は、W1=|y′
−y″|となる。
【0050】同様の処理を他方の目についても行い縦
(y)方向の幅W2を検出する(509〜515)。これにより
時系列的に変化する両目の開閉度が検出される。
【0051】図14を参照する。次に、両目の幅W1
よびW2が所定値W0以下であるか否かをチェックし(51
6)、いずれかの目が所定値W0より大きいとドライバは
正常(居眠り状態ではない)と判定し、「脇見判定」52
5を実行しそしてステップ501に戻り上述の処理(501〜5
16〜501,・・・)を続行する。「脇見判定」525の内容は
図15を参照して後述する。両目の幅W1およびW2が所
定値W0以下になると、タイマの作動の有無を示すフラ
グFが0(作動していない)であるかチェックし(517)、
フラグFが0であればマイクロプロセッサ6は内部タイ
マをオンし(518)、フラグFに1をセットしタイマ作動
中を示す(519)。そして、タイマがオーバしたかをチェ
ックし(520)、タイマがオーバしていないとステップ501
に戻り処理を繰り返すが、タイマがオーバしているとド
ライバは居眠り状態であると判定しブザーコントローラ
19を介して、ドライバからのストップ指示(ストップス
イッチSSWをドライバがオン)があるまで警報を発し
続ける(521〜522)。なお、一旦タイマがオンされてタイ
マがオーバしていない間に、ドライバのいずれかの目の
幅が所定値W0より大きくなると(516)フラグは0にセッ
トされるため(524)、例えばドライバの自然のまだたき
等、一時的に目を閉じる状態(タイマのセット時間未満)
では警報は発せられない。警報オンの状態で、ドライバ
からのストップ指示があるとステップ1の初期化に戻る
(図3)。
【0052】次に、図15を参照して「脇見判定」52
5の内容を説明する。ここではまず、図13のステップ
513でメモリのアドレスAn2m2に書込んだ位置デ−タ
(左黒目の中心位置座標Xm,Yn)の上領域〔図17
に示す(Xm−20,Yn−20)〜(Xm+20,Yn
−20)〕の左点(Xm+20,Yn−20)の階調デ
−タから右点(Xm−20,Yn−20)の階調デ−タ
の差ICU(=左点の明るさ−右点の明るさ;顔が左向
のとき正値で右向のときは負値)を算出する(525
1)。次に、アドレスAn2m2の位置デ−タ(Xm,Y
n)の下領域〔図17に示す(Xm−20,Yn+2
0)〜(Xm+20,Yn+20)〕の左点(Xm+2
0,Yn+20)の階調デ−タから右点(Xm−20,
Yn+20)の階調デ−タの差ICL(=左点の明るさ
−右点の明るさ;顔が左向のとき正値で右向のときは負
値)を算出する(5252)。そして、それらの和SP
(=ICU+ICL;顔が左を向いているとき正値で右
向きのときは負値)を算出する(5253)。
【0053】次に、角速度検出器21が検出している角
速度信号Wjの正(右タ−ン),負(左タ−ン)を判定
し(5254)、この判定結果とSP≧50かSP≦−
50かの判定に基づいて、Xdif≧50(顔が車両前方
より左向き)かつWj≧0(車両は直進又は右タ−ン)
であると左脇見と判定し、Xdif≦−50(顔が車両前
方より右向)かつWj≦0(車両は直進又は左タ−ン)
であると右脇見と判定する(5255,5256)。い
ずれでもないと脇見でないと判定する。右脇見又は左脇
見と判定すると、レジスタFsaのデ−タをチェックし
て、それが0(この直前は脇見と判定していない)であ
ると、ドライバが脇見を始めたので、これを表わすため
にレジスタFsaに1を書込んで(5261,526
2)、1秒タイマをスタ−トする(5263)。脇見と
判定しレジスタFsaのデ−タをチェックしたときにそ
れが1(すでに脇見と判定し1秒タイマをスタ−トして
いる)であると、1秒タイマがタイムオ−バしているか
をチェックし、タイムオ−バしているとブザ−5を鳴ら
す(5264,5265)。なお、その後脇見でなくな
ると、ステップ5257でレジスタFsaがクリアされ
ブザ−の鳴動が止められる(5258)。1秒タイマが
タイムオ−バする前(ブザ−はオフ)に脇見でなくなる
と、ステップ5257でレジスタFsaがクリアされ、
ブザ−の鳴動は生じない。これは、サイドミラ−(ドア
ミラ−)や室内ミラ−(バックミラ−)を一瞬視認する
目の動きに対してブザ−を鳴らさないようにするためで
ある。なお、サイドミラ−(ドアミラ−)又は室内ミラ
−(バックミラ−)を連続して1秒以上見ているとブザ
−が鳴る。
【0054】なお、「追跡」中に目の検出に失敗するこ
とがあるが、そのときには上述の「居眠り状態」との判
定結果となり、ブザ−5が付勢される。したがってブザ
−5は、「追跡」中に目の検出に失敗したとき、ならび
に、監視対象のドライバが「居眠り状態あるいは脇見運
転中」のときに鳴動する。
【0055】上述の実施例では、角速度検出器21によ
り車両進行方向を検出するが、角速度検出器21に代え
てあるいはそれに加えて、ステアリングホイ−ルの操舵
角センサを用いて、それが検出する操舵角より車両進向
方向を検出してもよい。
【0056】また、上述の実施例では、人の目の検出の
ため小領域内で最暗点を検出し、注目点を最暗点に移動
させたが、最も明るい点,あるいは所定の明るさの値に
設定してもよく、所望の画像のテンプレートマッチン
グ,階調差による削除処理等を実行すれば、撮影対象は
人の目に限らず、他の物体あるいはその一部等、撮影画
像上で特徴ある暗パタ−ン又は明パタ−ンをもたらすも
のであってもよい。
【0057】また上記実施例では、メモリテ−ブルに予
め所定ピッチで分散させた注目点の座標を書込むが、こ
の書込みは省略し、代りに、例えば第1注目点(68,
200)を指定してその座標デ−タを座標レジスタに書
込み、その周縁の最暗部を検出してその座標をメモリテ
−ブルに書込み、次に座標レジスタのx座標デ−タを1
5ドット分インクリメントして第2注目点座標とする具
合に、座標デ−タを順次インクリメントして順次に注目
点を指定してもよい。また、上記実施例ではメモリテ−
ブルに注目点の座標デ−タを保持するが、RAM10又
は別途のメモリに1フレ−ム2値デ−タテ−ブルを割り
当てて、そのアドレスを多階調デ−タを書込むフレ−ム
メモリ12のアドレスと一対一に対応付けて、注目点の
座標に対応する2値デ−タテ−ブルアドレスに、「注目
点」を示す「1」を書込むことにより注目点位置情報を
2値デ−タテ−ブルに保持し、注目点を確認(サ−チ又
は読出し)するときには、アドレスを順次に更新して2
値デ−タテ−ブルのデ−タを順次に読出し、読出しデ−
タが「1」(注目点)のときの読出しアドレスをセ−ブ
(注目点のアドレスとして摘出)すればよい。
【0058】
【発明の効果】以上の通り本発明では、車両上ドライバ
を撮影した画像上の顔像の所定部位の左右方向の明るさ
の傾きを検出してドライバの脇見を自動検出する。車両
タ−ンにより、車両の前後方向長手軸に対してドライバ
の視線がタ−ン方向にずれる場合にこれを脇見と誤警報
することがない。ドライバの視線が車両進行方向と異な
るときに、警報が自動的に発っせられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 図1に示すCCDカメラ3,照明ランプ4お
よびブザー5の配置外観を示す斜視図である。
【図3】 図1に示すマイクロプロセッサ6の制御動作
の概要を示すフローチャートである。
【図4】 図3に示す「小領域での暗点検出」(3)の
制御動作を示すフローチャートである。
【図5】 図3に示す「判定」(4)の制御動作を示す
フローチャートである。
【図6】 図5に示す「孤立点の削除」(41)の制御
動作を示すフローチャートである。
【図7】 図5に示す「注目点近傍の他注目点の削除」
(42)の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】 図5に示す「十字階調差による削除」(4
3)の制御動作を示すフローチャートである。
【図9】 図5に示す「テンプレートマッチングによる
削除」(44)の制御動作を示すフローチャートであ
る。
【図10】 図5に示す「斜め方向階調差による削除」
(45)の制御動作を示すフローチャートである。
【図11】 図5に示す「近傍注目点の統合」(47)
の制御動作を示すフローチャートである。
【図12】 図5に示す「注目点数の判定」(48)の
制御動作を示すフローチャートである。
【図13】 図3に示す「追跡」(5)の制御動作を示
すフローチャートである。
【図14】 図3に示す「追跡」(5)の制御動作を示
すフローチャートである。
【図15】 図14に示す「脇見判定」(525)の内
容を示すフロ−チャ−トである。
【図16】 フレームメモリ12に書込む画像データの
一画面分布に425個の注目点を配置した様子を示す状
態図である。
【図17】 人の目の縦方向と横方向の大きさを示すブ
ロック図である。
【図18】 図1に示すRAM10のメモリテーブルの
内容を示すブロック図である。
【図19】 2個の注目点が人の両目の位置を特定する
様子を示す状態図である。
【符号の説明】
3:CCDカメラ 4:照明ランプ 5:ブザー 6,8:マイク
ロプロセッサ 7:アドレスバス&コントロールバス 9:ROM 10:RAM 12:フレーム
メモリ 17:A/Dコンバータ 18:赤外線ラ
ンプコントローラ 19:ブザーコントローラ SSW:ストッ
プスイッチ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両上ドライバを撮影する2次元撮像手
    段;該2次元撮像手段が撮影した画像上の、顔像の所定
    部位を検出する像検出手段; 該所定部位の、明るさの
    水平方向の傾きを算出する勾配検出手段;前記車両の進
    行方向を検出する方向検出手段;前記明るさの傾きと前
    記車両進行方向に基づいてドライバの顔の向きと車両進
    行方向の一致/不一致を検出する脇見判定手段;警報手
    段;および、 前記脇見判定手段の不一致の検出に従って前記警報手段
    を付勢する警報制御手段;を備える脇見運転警報装置。
  2. 【請求項2】警報制御手段は、前記脇見判定手段の不一
    致の検出に応答して計時を開始し不一致の検出が継続す
    ると設定時間後に警報手段を付勢する、請求項1記載の
    脇見運転警報装置。
JP5056152A 1993-03-16 1993-03-16 脇見運転警報装置 Pending JPH06270712A (ja)

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