JPH06348980A - 車両上ドライバの眼を監視する装置 - Google Patents

車両上ドライバの眼を監視する装置

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JPH06348980A
JPH06348980A JP14215193A JP14215193A JPH06348980A JP H06348980 A JPH06348980 A JP H06348980A JP 14215193 A JP14215193 A JP 14215193A JP 14215193 A JP14215193 A JP 14215193A JP H06348980 A JPH06348980 A JP H06348980A
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eye
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image
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JP14215193A
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English (en)
Inventor
Katsuo Suzuki
木 勝 雄 鈴
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼検出のための画像デ−タ処理時間を低減す
る。 【構成】 車両上ドライバの少くとも眼を含む部位を撮
影するための2次元撮像手段(3);車両上ドライバの少
くとも眼を含む部位の温度を検出するための放射温度計
(23);放射温度計(23)をアジマス方向(Az)およびエレベ
−ション方向(EL)に走査駆動する走査手段(22,24,28);
放射温度計(23)の検出温度(Mt(i,j))を前記走査方向の
それぞれで所定ピッチで読込み、読込んだ検出温度(Mt
(i,j))が設定値(Ts)以上の領域(ΣMr(i,j))を検出する
高温域検出手段(6);および、2次元撮像手段(3)が撮影
した画面の、前記高温域検出手段(6)が検出した領域内
の画像を、前記ドライバの眼位置の検出のために処理す
る画像情報処理手段(6,8);を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両上ドライバ(運転
者)を2次元撮像装置で撮影し、撮影画面の画像処理に
より眼位置を検出する監視装置に関し、特に、これに限
定する意図ではないが、車両上ドライバの居眠り検出装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】特公平4−284号公報には、車両上ド
ライバ(運転者)の顔をカメラで撮影し、撮影画像上に
おいて目および口を認識し追跡して、目の開度(開,
閉)を算出し、開度に基づいて目を閉じているか否かを
判定する。ドライバの顔部を照明する照明灯の明るさ
は、画像デ−タに基づいて目および口を認識するのに最
適に調整される。画像データはフレームメモリに格納さ
れると共に、2値化される。2値データに基づいてドラ
イバの目および口が検出される。目の閉じ時間が長い
と、ドライバが居眠りをしていると見なして警報が発っ
せられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】画像上眼像を抽出すな
わち検出する信頼度は、ドライバの顔の照明具合,画像
処理モ−ドおよび画像認識ロジックに左右される。ま
た、ドライバの顔の造作によっても左右される場合もあ
る。例えば、前記特公平4−284号公報に開示の眼検
出では、2値デ−タが照明の明るさに影響され易いので
これを回避するために照明灯の明るさを調整するが、昼
/夜,晴/曇り/雨/雪,等の自然環境、ならびに、ト
ンネル内走行,対向車のヘッドライト光照射,道沿いの
建物の反射光等、走行環境によりドライバの顔の明るさ
は大きく変化する。これら外部光の明るさの変化に対し
て顔の明るさの変化は、車内のドライバ照明光を強くす
ることにより抑制できるが、抑制効果は比較的に小さ
い。その結果、所要の画像認識が出来なくなる場合があ
る。そこで発明者は、画面上の画像濃度勾配に沿って自
動的に最暗点を探索するデ−タ処理を用いる、画面上の
眼の認識方法を開発した(特願平4−324130
号)。これにおいては、2次元撮像手段で得る画像信号
(アナログ)を多階調画像デ−タに変換してメモリに読
込み、メモリ上で所定ピッチで又はランダムに注目点を
指定して各注目点をそれを中心とする所定範囲内の最も
暗い(黒い)位置に移し、孤立した注目点は消去し互に
近い注目点は間引き、残った注目点の集合と注目点近傍
の多階調画像デ−タに、眼像の特徴に従って予め定めた
判別ロジックで眼像(眼位置)を抽出(検出)する。
【0004】多階調画像デ−タは中間濃度をも表現する
ので、照明の明るさが変化するとそれが表わす画像上
で、黒で表われる眼(瞳+上瞼の影)の濃度は変化する
が、眼と認識される形状の変化は小さい。上記の、注目
点の位置の変更により、所定ピッチ又はランダムに指定
した注目点(サンプリング点)が、その周縁の最も暗い
(又は明るい)位置にシフトする。すなわち、適当にば
らまいた、眼があると仮定(調査)する位置(サンプリ
ング点)が、自動的に暗い位置にシフトする。画像上の
眼は特定形状であってある黒面積を有するので、このシ
フトにより、注目点が、頭髪,眉毛,鼻穴,口等の暗い
部位に収束シフトすると共に眼にも同様に収束シフトす
る。これにより、全注目点の内の数個の注目点が、眼の
特徴の1つである「暗い」に向けて自動的に移されたこ
とになり、全注目点の内の数個の注目点が眼の位置にあ
る確率が高くなる。少くとも1個の注目点を確実に眼に
収束させるためには、最初に所定ピッチ又はランダムに
指定する注目点(サンプリング点)の数は多い程良い。
【0005】この、画面上の画像濃度勾配に沿って自動
的に最暗点を探索するデ−タ処理や、その他の画像処理
を用いる場合、処理対象点(例えば上述の注目点)を高
密度に設定し、精細な処理ロジックを用いることによ
り、眼検出の信頼度が向上しドライバの顔の照明具合の
変動による誤検出を大きく低減することができる。
【0006】ところが、処理対象点数を増やせば増やす
ほど、また処理ロジックを精細にするほど、画像デ−タ
処理時間が長くなり、特に多値画像デ−タを処理する場
合これが顕著になる。
【0007】本発明は、眼検出のための画像デ−タ処理
時間を低減することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の、車両上ドライ
バの眼を監視する装置は、車両上ドライバの少くとも眼
を含む部位を撮影するための2次元撮像手段(3);車両
上ドライバの少くとも眼を含む部位の温度を検出するた
めの放射温度計(23);放射温度計(23)をアジマス方向(A
z)およびエレベ−ション方向(EL)に走査駆動する走査手
段(22,24,28);放射温度計(23)の検出温度(Mt(i,j))を
前記走査方向のそれぞれで所定ピッチで読込み、読込ん
だ検出温度(Mt(i,j))が設定値(Ts)以上の領域(ΣMr(i,
j))を検出する高温域検出手段(6);および、2次元撮像
手段(3)が撮影した画面の、前記高温域検出手段(6)が検
出した領域内の画像を、前記ドライバの眼位置の検出の
ために処理する画像情報処理手段(6,8);を備える。な
お、カッコ内の記号等は、図面に示し後述する実施例の
対応要素もしくは対応事項を示す。
【0009】
【作用】2次元撮像手段(3)が車両上ドライバを撮影
し、放射温度計(23)が車両上ドライバの温度を検出す
る。走査手段(22,24,28)が放射温度計(23)をアジマス方
向(Az)およびエレベ−ション方向(EL)に走査駆動し、高
温域検出手段(6)が、放射温度計(23)の検出温度を前記
走査方向(Az,EL)のそれぞれで所定ピッチで読込み、読
込んだ検出温度(Mt(i,j))が設定値(Ts)以上の領域(ΣMr
(i,j))を検出する。そして画像情報処理手段(6,8)が、
2次元撮像手段(3)が撮影した画面の、前記高温域検出
手段(6)が検出した領域内の画像を処理し、眼像(瞳像)
を検出する。
【0010】設定値(Ts)を人の顔の温度よりわずかに低
い値としておくことにより、高温域検出手段(6)が検出
した領域(ΣMr(i,j))は実質上ドライバの顔像域とな
り、したがって画像情報処理手段(6,8)が眼検出のため
に処理する画像デ−タは実質上顔像域内のものとなり、
処理対象デ−タ数(ピクセル数)が大幅に低減し、その
分眼検出のためのデ−タ処理時間が低減する。
【0011】本発明の他の目的および特徴は、図面を参
照した以下の実施例の説明より明らかになろう。
【0012】
【実施例】図1に、一実施例の構成を示す。この実施例
は車両上ドライバの顔を撮影して撮像画像中の眼を検出
し、時系列で眼を追跡して、目の開,閉を認識し、所定
時間以上継続して目が閉じられている(居眠り)とブザー
5を付勢するものである。CCDカメラ3およびドライ
バの少なくとも顔部を照明する照明灯4は、図2の
(a)に示すように、一体に構成されてインスツルメン
トパネル2に、上下および左右に指向方向を調整自在に
固着されている。CCDカメラ3の左側面には警報を発
生するブザー5およびブザー5の警報を止めるストップ
スイッチSSWが設けられている。照明灯4は、発光ダ
イオードから構成される赤外線照明であり、CCDカメ
ラ3は赤外線領域における感度を有している。赤外線照
明は、普通光による照明と異なりドライバにまぶしさを
与えることがないのでドライバの前方視認をむつかしく
することがない。したがって照明灯4は常時点灯しても
よい。CCDカメラ3の右側面には、温度測定装置TM
Dがカメラ3と一体に装備されている。図2の(a)に
おいて、符号1は車両の走行方向制御のためドライバが
操作するステアリングホイールである。温度測定装置T
MDの外ケ−ス内の要素外観を図2の(b)に示す。
【0013】再度図1を参照する。ブザー5はブザーコ
ントローラ19によりオン/オフ付勢される。このブザ
ー5は後述するように、ドライバが目を閉じた状態が所
定時間以上継続すると(居眠りと見なして)付勢され
る。また照明灯4は赤外線ランプコントローラ18によ
り点灯付勢される。ブザーコントローラ19,赤外線ラ
ンプコントローラ18,その他出力(ラジオ,エアコ
ン,ワイパ,ヘッドライト等を制御するコントローラ)
には、マイクロプロセッサ6が、インターフェイス13
を介してオン/オフ指示信号等を与える。
【0014】CCDカメラ3は、2次元CCDを備える
ものであり、このCCDカメラ3に、インターフェイス
16を介して、マイクロプロセッサ6が、オン/オフ信
号を与える。CCDカメラ3は、撮影した映像信号(ビ
デオ信号:アナログ)を繰り返してA/Dコンバータ1
7に出力すると共に、画素同期パルスをA/Dコンバー
タ17にA/D変換同期パルスとして与えると共に、フ
レーム同期パルス,ライン同期パルスおよび画素同期パ
ルスをインターフェイス16を介してマイクロプロセッ
サ6に与える。
【0015】温度測定装置TMDは、図2の(b)をも
参照すると、焦電型赤外線センサを内蔵する放射温度計
23を、ギア(タ−ンテ−ブル)21上でステッピング
モ−タ22で上向き方向(エレベ−ション)ELに走査
駆動し、ギア25を介してギア21をステッピングモ−
タ24で回転駆動して放射温度計23を左右方向(アジ
マス)Azに走査駆動するものである。EL走査および
Az走査の基点検出のためのリミットスイッチ26およ
び27が装備されている。
【0016】図1を参照すると、マイクロプロセッサ6
は、画像データの1フレーム分を読込むときには、フレ
ーム同期パルスに同期してフレームメモリ(RAM)1
2に書込みを指示し、ライン同期パルスおよび画素同期
パルスに同期してフレームメモリ12の書込アドレスを
進める。フレームメモリ12には、この例ではCCDカ
メラ3が1画面を横512画素,縦485画素分割で撮
影するので、512×485画素分の256階調の画像
デ−タを記憶しうる画像メモリを使用する。
【0017】A/Dコンバータ17は、ビデオ信号を8
ビット(256階調)のデジタルデータに変換する。す
なわち、フレームメモリ12に書込まれる画像データ
は、一画素(以下ドット)当り8ビット(256階調)
の、明るさを示す階調デ−タである。したがってマイク
ロプロセッサ6はフレームメモリ12の値を読み出すこ
とで、画面上の任意の位置の明るさを知ることができ
る。
【0018】マイクロプロセッサ6は、眼を検出するた
めに1フレ−ムの、上述の階調デ−タをフレ−ムメモリ
12に書込むと、走査コントロ−ラ28に測温を指示す
る。走査コントロ−ラ28はこれに応答してAzおよび
EL方向に放射温度計23を走査し、温度検出コントロ
−ラ29が焦電型赤外線センサ−の検出信号を温度デ−
タに変換して出力し、マイクロプロセッサ6が該温度デ
−タを読込む。1回の空間走査の間、マイクロプロセッ
サ6は42点の温度デ−タを読込み、各点の温度が設定
値Ts(=34°C)以上であるかをチェックして、Ts
以上の空間領域を画像処理対象域に設定する。
【0019】マイクロプロセッサ6には、各種画像処理
および判定用の演算を行うためにもう1つのマイクロプ
ロセッサ8が接続されており、また通常のコンピュータ
システムのROM9,RAM10およびバスコントロー
ラ15に加えて、前述のフレームメモリ12が接続され
ている。
【0020】図3に、マイクロプロセッサ6および8の
動作の概要(メインルーチン)を示し、動作の詳細(サ
ブルーチン)を図4〜図15に示す。以下これらの図面
を参照して、設定されたプログラムに基づいたマイクロ
プロセッサ6および8の制御動作を説明する。
【0021】まず動作の概要を図3を参照して説明す
る。電源が投入されるとマイクロプロセッサ6は、初期
化を行う(ステップ1:以下カッコ内ではステップとい
う語を省略する)。これにおいては、入出力ポートを初
期化して、内部レジスタ,フラグ等をクリアし、CCD
カメラ3および赤外線ランプコントローラ18にオンを
示す付勢信号を与え、ブザーコントローラ19にオフを
示す信号を与える。またマイクロプロセッサ6は、図1
6に示すように、フレームメモリ12に書込む画像デ−
タの一画面分布に対して、画面の中央付近に横25個,
縦17個,の総計425個の注目点(カーソル)を縦,
横15ドット間隔で配置する。この間隔は、画面上で人
の眼の大きさがどの程度になるかによって変わるが、図
17に示すように、CCDカメラ3の撮影画面上で1つ
の目の縦方向の最大幅は30ドット,横方向は40〜5
0ドットであるため、1つの目の領域に少くとも1個の
注目点が存在するように、本実施例では15ドット間隔
としている。図16のように、フレームメモリ12に書
込まれる画像の横方向をx軸,縦方向をy軸とした場合
(画像の左上端座標(0,0),右下端座標(511,
484))、425個の注目点の左上端のものの座標を
(68,200),右下端のものの座標を(428,4
40)として、これらの座標(68,200)および
(428,440)を対角コ−ナとする矩形領域(以下
では初期カ−ソル分散領域という)に注目点を分散さ
せ、各注目点の座標データ(Xm,Yn)を、図18に示
すような、RAM(メモリ)10(図1)のメモリテーブ
ルのアドレスAnmに書込む。
【0022】ただし、Xm=68+15(m−1);1
≦m≦25,Yn=200+15(n−1);1≦n≦
17,である。
【0023】そして初期化から所定時間(照明ランプ4
の明るさが安定し、ドライバの顔が運転時の位置に静止
するのを待っ時間)の後、CCDカメラ3からのフレー
ム同期パルスに同期して、1フレーム分の画像データ
の、フレームメモリ12への書込みを開始し、1フレー
ム分の画像データ(1ドット当り8ビットの多階調デー
タ)をメモリ12に書込む(2)。
【0024】次にマイクロプロセッサ6は、走査コント
ロ−ラ28に測温(1回の空間走査)を指示する。本実
施例では、測温領域を図20に示す、点(61,19
3)と(481,463)を対角コ−ナとする矩形領域
に定め、この矩形領域を仮想上、横x方向(Azが対
応)を7分割、縦y方向(ELが対応)を6分割して、
7×6個の小領域Mr(1,1)〜Mr(7,6)とし、小領域Mr
(1,1)〜Mr(7,6)それぞれの中心位置Mc(1,1)〜Mc(7,
6)の、合計42点で温度を測定する。すなわち、放射温
度計23の視野中心線上に各中心位置Mc(1,1)〜Mc(7,
6)があるときの温度測定デ−タを読込む。図20に示す
初期カ−ソル分散領域は、図16に示すものと同一であ
り、小領域Mr(1,1)〜Mr(7,6)のそれぞれは、x方向で
は4個、y方向では3個の注目点(図16および図20
に丸印で示す)が分布した矩形領域であり、各点Mc(1,
1)〜Mc(7,6)の温度測定デ−タは各小領域Mr(1,1)〜M
r(7,6)の平均温度を表わすと見なす。本実施例で用いて
いる放射温度計23は、その測定原理上その視野角内に
ある領域の平均温度を表わす温度信号を発生し、放射温
度計23の視野中心線を空間上のある点から他の点に移
したとき、該他の点の温度(上記平均温度)に温度信号が
変化し安定するまでの時間は100msec以下である。
【0025】図1および図2に示すスイッチ26および
27が共に、EL基点およびAz基点を検出(スイッチ
閉)しているとき、放射温度計23の視野(中心線)が
第1測温点Mc(1,1)を指向している(待機状態)。走査
コントロ−ラ28は、マイクロコンピュ−タ6から測温
指示を受けると、そこで100msecタイマをスタ−トして
そのタイムオ−バを待ち、タイムオ−バすると出力同期
パルスを発生してそれを温度コントロ−ラ29とマイク
ロコンピュ−タ6に与える。温度コントロ−ラ29はこ
の出力同期パルスに応答して温度検出信号をデジタル変
換してマイクロコンピュ−タ6に温度デ−タMt(i,j),
i=1,j=1を出力しコンピュ−タ6がそれを読込
む。走査コントロ−ラ28は出力同期パルスを出力する
とAz方向に1ステップ分放射温度計23を走査駆動す
る(これにより温度測定点がMc(2,1)となる)。そして1
00msecタイマをスタ−トしてそのタイムオ−バを待ち、
タイムオ−バすると出力同期パルスを発生する。これに
応答して、温度コントロ−ラ29が温度検出信号をデジ
タル変換し、温度デ−タMt(i,j),i=2,j=1をマ
イクロコンピュ−タ6が読込む。以下同様にAz方向の
ステップ走査と温度デ−タの読込みを、第1ライン第7
測温点Mc(7,1)まで行なう。この点Mc(7,1)で100msec
を経過し出力同期パルスを発生すると走査コントロ−ラ
28はAz方向に7ステップ分(スイッチ27が閉とな
るまで)放射温度計23を戻し駆動し、かつ、1ステッ
プ分EL方向に走査駆動する(これにより温度測定点が
Mc(1,2)となる)。そして100msecタイマをスタ−トして
そのタイムオ−バを待ち、タイムオ−バすると出力同期
パルスを発生する。以下同様に、Az方向のステップ走
査,Az方向の戻し駆動とEL方向のステップ走査を行
なって、最後の点Mc(7,6)まで温度デ−タの読込みを行
なう。最後の点Mc(7,6)で100msecを経過し出力同期パ
ルスを発生すると走査コントロ−ラ28は開始点(待機
位置)Mc(1,1)に放射温度計23の姿勢を戻す。すなわ
ち、Az,EL方向にスイッチ27,26が閉になるま
で戻し駆動する。そしてまたマイクロコンピュ−タ6か
ら測温指示が到来するのを待つ。マイクロプロセッサ6
および走査コントロ−ラ28は以上の制御動作を、図3
の測温デ−タ読込みTMSにおいて実行する。
【0026】測温デ−タ読込みTMSにおいて42点M
c(1,1)〜Mc(7,6)の測温デ−タMt(i,j),i=1〜7,
j=1〜6を読込むとマイクロコンピュ−タ6は、各温
度デ−タMt(i,j)が設定値Ts(この実施例ではTs=3
4°C)であるかをチェックし、Ts以上であった測温
デ−タMt(i,j)を得た領域Mr(i,j)を規定するデ−タ
(該領域の対角コ−ナの座標デ−タ)を、メモリ上に割
り当てた探索テ−ブル(メモリ領域)に書込む。これが
図3に示す探索領域の設定RDSの内容である。なおこ
の処理RDSに進入したときには、マイクロプロセッサ
6は、まず探索テ−ブルをクリアする(以前のデ−タを
消去する)。この処理RDSにより、Ts以上の温度領
域を示す情報が探索テ−ブル上に設定されたことにな
る。
【0027】次にマイクロプロセッサ6は、探索テ−ブ
ルにある領域内の各々の注目点を中心とした小領域を設
定し、該領域内で最も暗い点に注目点の座標を更新する
(3)。この操作を425個の注目点のすべてについて
行う。この内容は、図4を参照して後述する。
【0028】次にマイクロプロセッサ6は、座標更新後
の注目点について、周辺に他の注目点が存在しない孤立
点を消去したり、ある注目点の近傍の他の注目点を1つ
にまとめる処理等を行い、最終的に注目点の数Nが人の
目の数,すなわち注目点が2個であるか否かの判定を行
い、かつ2個であるとそれらが所定の領域ECRにある
かの判定等を行なう(4)。この内容は、図5〜図13
を参照して後述する。最終的に注目点の数Nが2でない
場合には、ステップ2に戻る。
【0029】注目点が2個でしかも所定領域ECR内に
あれば、注目点の座標は人の両目の位置を示すものとみ
なして、毎フレームをメモリ12に書込むごとに該注目
点を追跡して、時系列的に両目の開閉状態を検知してド
ライバが居眠り,あるいは脇見をしているか否かの判断
を行う(5)。この内容は図14および図15を参照し
て後述する。追跡処理中に、追跡不能となるとステップ
1の初期化に戻る。
【0030】図4を参照して、「小領域での暗点検出」
(3)の内容を説明する。これは、注目点を中心に縦横
方向に±10ドット範囲の小領域を設定し、小領域内で
一番暗い点を示す座標に注目点の座標を更新する処理で
ある。
【0031】まず、マイクロプロセッサ6はレジスタ
m,nに1をセットし(31)、図18に示すメモリの
アドレスAnmの座標データXm,Ynを読み出す(3
2)。最初はアドレスA11の座標データX1,Y1が読み
出される。次にこの座標デ−タXm,Ynが、探索テ−ブ
ルにある領域(図20Mr(1,1)〜Mr(7,6)の内、温度測
定デ−タがTs以上であった領域)の上にあるかをチェッ
クする(RCH)。該領域上にないと、メモリのアドレ
スAnmの座標デ−タXm,Ynを消去する(アドレスAnm
のデ−タをクリア)。この消去により、座標デ−タ
m,Ynで指定される位置(図面上のピクセル)に関す
る、注目点のシフト処理(図4の33〜35)ならびに
シフト処理以降の処理は省略(スキップ)される。
【0032】座標データXm,Ynが探索テ−ブル上の領
域に属するものであったときには、レジスタx1にXm
10をy1にYn−10をセットして小領域の左上端の座
標を設定し(33)、レジスタx2にXm+10をy2
n+10をセットして小領域の右下端の座標を設定す
る(34)。そして、領域,x1≦x≦x2&y1≦y≦
2内においてフレームメモリ12のデータを読み出し
て明るさ値の最も暗い点を検出し、その座標をメモリの
アドレスAnmに更新メモリする(35)。次に、レジス
タmを1インクレメント(36)し、ステップ37でm
の値が25より大きくなるまではステップ32〜36の
処理を繰り返す。すなわち、これにより25個の注目点
の座標(X1,Y1),(X2,Y1),・・,(X25,Y
1)のうち、Ts未満の温度域にある注目点の座標は消去
され、Ts以上の温度域にある注目点の座標は更新され
る。レジスタmが25より大きくなると(37)、mの
値を1にセットしレジスタnを1インクレメントし(3
8)、ステップ39でnの値が17より大きくなるまで
はステップ32〜38の処理を繰り返す。これにより注
目点の座標(X1,Y2),(X2,Y2),・・,
(X25,Y2),(X1,Y3),(X2,Y3),・・,
(X25,Y3),・・・が消去又は更新され、総計42
5個の注目点のうち、Ts未満の温度域にある注目点は
削除されTs以上の温度域にある注目点の座標が更新さ
れる。これにより、初期化で等間隔で配置された注目点
(図16および図20の丸印)のうちの、Ts以上の温度
域にある、少数の注目点が、人の目,眉や髪の毛等、暗
い部分に移動する。以下においては、このように残存し
かつ暗い部分に移動した注目点を対象にして処理が行な
われる。
【0033】図5を参照して、「判定」(4)の処理内
容を説明する。判定では、黒目には複数の注目点が集ま
っているので孤立点を削除する、「孤立点の削除」(4
1),注目点の周辺に複数の注目点がある場合に一つの
注目点に統合する、「注目点近傍の他注目点の削除」
(42),注目点を中心とする縦方向と横方向の平均階
調を比較して縦階調の方が暗い注目点を削除する、「十
字階調差による削除」(43),予め検出した目のテン
プレート画像との比較を行って比較誤差の大きい注目点
を削除する、「テンプレートマッチングによる削除」
(44),注目点を中心とする右上斜め方向と左上斜め
方向の平均階調を比較して比較誤差の大きい注目点を削
除する、「斜め方向階調差による削除」(45),残存
する注目点をステップ3と同様の処理により小領域内で
最暗点に移動させる、「小領域での暗点検出」(4
6),互いに位置の近い注目点を統合する、「近傍注目
点の統合」(47),最終的に残存する注目点の数Nが
両目に対応して2であるか否かを判定する、「注目点数
の判定」(48)、および、眼と判定した2つの像が共
に所定領域ECRにありかつ相互に人の眼対応の位置関
係にあるかをチェックする「注目点検証」(49)、を
実行する。
【0034】図6を参照して、「孤立点の削除」(4
1)の処理内容を更に詳細に説明する。まず、マイクロ
プロセッサ6はレジスタm1,n1に1をセットし(410
1)、レジスタm1,n1の値をレジスタm,nにセットし
て(4102)、メモリのアドレスAnmの座標データXm,Yn
を読み出す(4103)。m1,n1は注目点を示すレジスタで
ある。最初はアドレスA11の座標データX1,Y1が読み
出される。なお、座標デ−タが無い場合にはアドレスを
進める。以下同様である。
【0035】次にレジスタx1にXm−10をy1にYn
10をセットして他の注目点の存在の有無を検出する領
域の左上端の座標を設定し(4104)、レジスタx2にXm
+10をy2にYn+10をセットして検出領域の右下端
の座標を設定する(4105)。次に、レジスタm2,n2
1をセットする(4106)。レジスタm2,n2はm1,n1
示す注目点に対する他の注目点を示すレジスタである。
次にm1=m2&n1=n2であるか、すなわち注目点と他
の注目点とが同一のものであるか否かをチェックする
(4107)。同一のものであれば、孤立点の削除の必要は
ないため後述するステップ4112に進むが、同一でなけれ
ばレジスタm,nにm2,n2をセットし(4108)、メモリ
のアドレスAnmにデータが存在するか否かをチェックし
(4109)、データがなければステップ4112に進むが、デー
タが有ればその座標データXm,Ynを読み出す(4110)。
最初は、レジスタm1,n1およびm2,n2には1がセッ
トされるためステップ4112に進みm2が1インクレメン
トされ、ステップ4107に戻るので、注目点としてアドレ
スA11の座標データX1,Y1と、他の注目点としてアド
レスA21の座標データX2,Y1が読み出される。
【0036】次に、他の注目点の座標データXm,Yn
注目点の検出領域内に存在するか否かをチェックし(411
1)、存在すれば注目点は孤立点ではないのでそのまま残
置するが、検出領域内に存在しなければ、他の全ての注
目点についても検出領域内に在存するか否かを一つ存在
することが検知されるまで行う。すなわち、m2が25よ
り大きくなるまでm2を1インクレメントし(4112,411
3)、25より大きくなるとm2を1にセットしn2を1インク
レメントし(4114)、n2が17より大きくなるまでステッ
プ4107〜4111の処理を繰り返す(4115)。そして、注目点
を中心とする検出領域にその他の注目点が全く存在しな
い場合に(ステップ4115でYES)、レジスタm,nにm1
1をセットして(4116)、メモリのアドレスAnmの座標
データを消去する(4117)。
【0037】座標データの消去あるいは検出領域に一つ
他の注目点が存在すると、注目点を示すレジスタm1を1
インクレメントし(4118)、ステップ4102に戻り上述の処
理を残置する(ステップ4109でYES)全ての注目点に関し
て繰り返す(4118〜4121〜4102〜4118・・・)。そして全注
目点について孤立点か否かの判定を終了すると(4121でY
ES)、リターンする。すなわち注目点を中心とする±10
ドット領域内に他の注目点があるか否か判定し、他の注
目点が全く存在しないと、基準となる注目点はメモリ10
から消去される。これにより、人の目,眉や髪の毛等、
暗い部分に移動した注目点は残置されるが、それ以外の
注目点はメモリテーブルから消去される。図7を参照し
て、「注目点近傍の他注目点の削除」(42)の処理内
容を更に詳細に説明する。まず、マイクロプロセッサ6
はレジスタm1,n1に1をセットし(4201)、レジスタm
1,n1の値をレジスタm,nにセットして(4202)、メモ
リのアドレスAnmにデータが存在するか否かをチェック
する(4203)。これは「孤立点の削除」(41)処理によってデ
ータがメモリ10から消去されている場合があるからであ
る。なおm1,n1は基準となる注目点を示すレジスタで
ある。データがなければステップ4217に進むが、データ
が有ればその座標データXm,Ynを読み出す(4204)。次
に、レジスタx1にXm−5をy1にYn−5をセットして
他の注目点の存在の有無を検出する領域の左上端の座標
を設定し(4205)、レジスタx2にXm+5をy2にYn
5をセットして検出領域の右下端の座標を設定する(42
06)。
【0038】次に、レジスタm2にm1+1を,n2にn1
セットする(4207)。「孤立点の削除」(41)と同様にm2,n
2に1をセットしないのは、メモリのアドレスAnmに残置
しているデータは、それ以前の注目点に対して検出領域
外のものであり、重複して検出する必要がないからであ
る。よって、基準となる注目点を示すレジスタm1,n1
に対し、検出領域に存在するか否かの対象となる他の注
目点のレジスタm2,n2はm1,n1より大きいものをチ
ェックすればよい。
【0039】次に、レジスタm,nにm2,n2をセット
し(4208)、メモリのアドレスAnmにデータが存在するか
否かをチェックし(4209)、データがなければステップ42
12に進むが、データが有ればその座標データXm,Yn
読み出す(4210)。
【0040】次に、他の注目点の座標データXm,Yn
注目点の検出領域内に存在するか否かをチェックし(421
1)、存在すればその点は注目点の近傍であるためメモリ
のアドレスAnmの座標データを消去する(4216)。一方、
検出領域外であればその点は残置する。これら処理を
「孤立点の削除」(41)と同様に全ての残存している注目点
について行う(4212〜4215〜4217〜4220〜4202〜4212,・・
・)。そして全注目点について孤立点か否かの判定を終了
すると(4220でYES)、リターンする。すなわち、注目点
を中心として±5ドット領域内の他の注目点はメモリ10
から消去し、領域内には注目点を一とする。これによ
り、人の目,眉や髪の毛等、暗い部分に移動した注目点
のうち近傍の注目点は一とされ、注目点の残存数は減少
する。
【0041】図8を参照して、「十字階調差による削
除」(43)の処理内容を更に詳細に説明する。まず、
マイクロプロセッサ6はレジスタm,nに1をセットし
(4301)、メモリのアドレスAnmにデータが存在するか否
かをチェックする(4302)。データがなければステップ43
10に進むが、データが有ればその座標データXm,Yn
読み出し(4303)、レジスタx1にXm−20をy1にYn
20をセットし(4304)、レジスタx2にXm+20をy
2にYn+20をセットする(4305)。
【0042】次に、領域,y=Yn&x1≦x≦x2、す
なわち注目点を中心に横方向±20ドットにおける各点
の明るさ値を検出し、その総和をレジスタTHにセット
し(4306)、領域,x=Xm&y1≦y≦y2、すなわち注
目点を中心に縦方向±20ドットにおける各点の明るさ
値を検出し、その総和をレジスタTVにセットする(430
7)。そして、THとTVを比較し(4308)、縦階調THの方
が横階調TVより大きい場合のみ注目点をメモリのアド
レスAnmから消去する(4309)。
【0043】この処理を「注目点近傍の他注目点の削除」
(42)の終了時に残存する全注目点に関して行う(4310〜4
313〜4302〜4310,・・・)。すなわち、図17に示すよう
に、人の目の大きさは縦方向より横方向が長く、横階調
の方が縦階調より暗いので、注目点のうち縦階調の方が
暗いものは人の目の位置にあるものでないとしてメモリ
10から消去する。これにより、人の目や眉以外の特に髪
の毛等の暗い部分に移動した注目点の残存数は減少す
る。
【0044】図9を参照して、「テンプレートマッチン
グによる削除」(44)の処理内容を更に詳細に説明す
る。まず、マイクロプロセッサ6はレジスタm,nに1
をセットし(4401)、メモリのアドレスAnmにデータが存
在するか否かをチェックする(4402)。データがなければ
ステップ4408に進むが、データが有ればその座標データ
m,Ynを読み出し(4403)、レジスタx1にXm−30を
1にYn−20をセットし(4404)、レジスタx2にXm
+30をy2にYn+20をセットする(4405)。 次
に、領域,x1≦x≦x2&y1≦y≦y2、内の各点の明
るさ値と、各点の位置に対応するテンプレートの領域,
0−30≦x≦x0+30&y0−20≦y≦y0+2
0、内の各点の明るさ値の差の絶対値の総和を検出し、
レジスタTnmにセットする(4406)。すなわち、注目点
を中心に縦方向±20ドット,横方向±30ドット範囲にお
ける各点(2400=60×40個)の階調度と、予め読み込んで
おいた人の眼の中心(x0,y0)に同じく縦方向±20ドッ
ト,横方向±30ドット範囲における各点(2400=60×40個)
の階調度を、対応する各点,(Xm−30,Yn−20)と
(x0−30,y0−20),(Xm−29,Yn−20)と(x0
−29,y0−20),(Xm−28,Yn−20)と(x0−2
8,y0−20),・・・,(Xm,Yn)と(x0,y0),・
・・,(Xm+30,Yn+20)と(x0+30,y0+2
0),につきそれぞれ比較する。そして、セットしたT
nmをアドレスAnm対応でセーブする(4407)。
【0045】この処理を「十字階調差による削除」(43)の
終了時に残存する全注目点に関して行う(4408〜4411〜4
402〜4408,・・・)。次に、総和グループ中の最大値と最小
値を検出し、それらの中間値T0を算出し(4412)、総和
が中間値T0より大きいアドレスの座標データをメモリ
から消去する(4413)。これにより、人の眼以外の眉や髪
の毛等の暗い部分に移動した注目点の残存数は減少す
る。
【0046】図10を参照して、「斜め方向階調差によ
る削除」(45)の処理内容を更に詳細に説明する。こ
れは前述の「十字階調差による削除」(43)の注目点
を中心とする縦横方向の十字を45度回転した位置にお
ける階調差による削除を行う処理である。まず、マイク
ロプロセッサ6はレジスタm,nに1をセットし(450
1)、メモリのアドレスAnmにデータが存在するか否かを
チェックする(4502)。データがなければステップ4512に
進むが、データが有ればその座標データXm,Ynを読み
出し(4503)、レジスタx1にXm−20をy1にYn−20
をセットし(4504)、レジスタx2にXm+20をy2
n+20をセットする(4505)。
【0047】次に、(x1,y1)と(x2,y2)を結ぶ
直線上,すなわち注目点の中心を通る左斜め上〜右斜め
下方向における各点の明るさ値を検出し、その総和をレ
ジスタTRDにセットし(4506)、(x1,y2)と(x2
1)を結ぶ直線上,すなわち注目点の中心を通る右斜
め上〜左斜め下方向における各点の明るさ値を検出し、
その総和をレジスタTRUにセットする(4507)。そし
て、TRDとTRUを比較し(4508)、両者の差がいずれか小
さい方の階調和の+20%の範囲にあるか否かをチェック
し(4509,4510)、範囲外の場合の注目点をメモリのアド
レスAnmから消去する(4511)。
【0048】この処理を「テンプレートマッチングによ
る削除」(44)の終了時に残存する全注目点に関して行う
(4512〜4515〜4502〜4512,・・・)。すなわち、人の瞳の中
心に位置する注目点は、TRDとTRUの差はほとんどない
ので、差の大きい注目点をメモリ10から消去する。これ
により、人の眼の縁や眉の縁に移動した注目点の残存数
は減少する。
【0049】その後、残存する注目点をステップ46
(図5)で、小領域、注目点を中心として縦横方向±2
0ドット、の範囲内で注目点を最暗点に移動させる、
「小領域での暗点検出」(46)を実行する。この処理
(図示しない)はステップ3(図4)と同様であるが、
領域範囲が±20ドット(図4では±10ドット)であ
る点,および図4のステップ31とステップ32の間に
「メモリのアドレスAnmにデータ有?」の判定処理を設
け、存在すればステップ32に進むが存在しなければス
テップ36に進むようにする点において異なる。
【0050】図11を参照して、「近傍注目点の統合」
(47)の処理内容を更に詳細に説明する。「注目点近
傍の他注目点の削除」(42)では、注目点を中心とす
る縦横方向±5ドット範囲内の他の注目点を削除した
が、「近傍注目点の統合」(47)では、縦横方向±2
0ドット範囲内に他の注目点が存在する場合には、両点
の中間位置に注目点を移動させて他の注目点を削除す
る。また、「注目点近傍の他注目点の削除」(42)で
は基準となる注目点を示すレジスタm1,n1に対し、検
出領域に存在するか否かの対象となる他の注目点のレジ
スタm2,n2はm1,n1より大きいものをチェックすれ
ばよかったが、「近傍注目点の統合」(47)では基準
となる注目点は移動するため、基準となる注目点に対し
残っている全ての注目点についてチェックする。
【0051】まず、マイクロプロセッサ6はレジスタm
1,n1に1をセットし(4701)、レジスタm1,n1の値を
レジスタm,nにセットして(4702)、メモリのアドレス
nmにデータが存在するか否かをチェックし(4703)、デ
ータがなければステップ4722に進むが、データが有れば
メモリのアドレスAnmの座標データXm1,Yn1を読み出
す(4704)。m1,n1は基準となる注目点を示すレジスタ
である。次にレジスタx1にXm1−20をy1にYn1−2
0をセットして他の注目点の存在の有無を検出する領域
の左上端の座標を設定し(4705)、レジスタx2にXm1
+20をy2にYn1+20をセットして検出領域の右下
端の座標を設定する(4706)。
【0052】次に、レジスタm2,n2に1をセットする
(4707)。レジスタm2,n2はm1,n1で示す注目点に対
する他の注目点を示すレジスタである。次にm1=m2
1=n2であるか、すなわち注目点と他の注目点とが同
一のものであるか否かをチェックする(4708)。同一の
ものであれば、統合する必要はないため後述するステッ
プ4718に進むが、同一でなければレジスタm,nに
2,n2をセットし(4709)、メモリのアドレスAnmにデ
ータが存在するか否かをチェックし(4710)、データがな
ければステップ4718に進むが、データが有ればその座標
データXm2,Yn2を読み出す(4711)。
【0053】次に、他の注目点の座標データXm2,Yn2
が注目点の検出領域内に存在するか否かをチェックし(4
712)、存在しなければ統合する必要はないのでそのまま
残置するが、検出領域内に存在すれば、両注目点を統合
する。すなわち、基準となる注目点と対象となる注目点
の中間位置(Xi,Yi)を計算し(Xi=(Xm1+Xm2)/
2,Yi=(Ym1+Ym2)/2)、中間位置(Xi,Yi)に
注目点を移動してメモリのアドレスAnmの座標データを
更新メモリし(4713〜4715)、対象となる注目点の座標デ
ータをメモリのアドレスAnmから消去する(4716,471
7)。
【0054】この処理を残存する全注目点について行う
(4718〜4725〜4702〜4718,・・・)。これにより、注目点は
人の瞳の中心部に対応する画像上位置に近づく。
【0055】図12を参照して、「注目点数の判定」
(48)の処理内容を更に詳細に説明する。まず、マイ
クロプロセッサ6はレジスタm,nに1,およびNに0
をそれぞれをセットし(4801)、メモリのアドレスAnm
データが存在するか否かをチェックする(4802)。データ
がなければステップ4805に進むが、データが有ればレジ
スタNを1インクレメントし(4803)、Nが2以下である
か否かをチェックする(4804)。Nが2以下であるとメ
モリの全領域についてデータが存在するか否かをチェッ
クする(4805〜4809〜4802〜4805,・・・)。すなわち、メモ
リ10に存在するデータの数,すなわち注目点の数は人の
眼の数(=2)であるか否かをチェックする。このチェック
の途中にNが2より大きくなると(ステップ4804 NO),
あるいは全領域についてチェック終了時にNが2でない
と(ステップ4810 NO;N=0又は1のとき)両眼の位置を注
目点によって特定することができなかったとして、図3
のステップ2に戻り1フレーム画像の入力し、Nが2と
なるまで上述の「小領域での暗点検出」(3)および
「判定」(4)を繰り返す。
【0056】これにより、Nが2であれば両眼の位置は
注目点によって特定されるので、メモリにある座標デー
タ(m1,n1)および(m2,n2)をセーブする(4811)。図
18に、最終的に残った2個の注目点が人の両眼の位置
を特定する状態を示す。
【0057】図13を参照して「注目点の検証」(4
9)の処理内容を更に詳細に説明する。まず、マイクロ
プロセッサ6は、上述の「注目点数の判定」(48)で
眼と検出した像の中心位置座標(m1,n1)および
(m2,n2)が、はっきりと前方を視認した定常運転
姿勢で彼の眼が位置する画面上の領域に余裕代を加えて
予め(処理プログラム上)設定した、図19に示す定常
眼領域ECR内にあるか否かをチェックし(4901)、該
領域内のときには更に、中心位置座標のx(横方向)座
標値の差(m2−m1)が、両眼の瞳の標準間隔(6c
m対応の画素数)±許容値(1cm対応の画素数)の範
囲内であるかをチェックし(4902)、該範囲内のと
きには更に、両眼の瞳のy方向(上下方向)の位置差
(│n2−n1│)が、運転中のドライバの顔の一時的
な左,右への傾きや少々の定常的傾斜により生ずる上下
ずれよりも少々大きい値(1cm対応の画素数)以下で
あるかをチェックする(4903)。いずれのチェックでも領
域内又は範囲内との結果となると、上述の「注目点数の
判定」(48)で眼と検出した像の中心位置座標(m
1,n1)が正しくその通りのものであると見なして、
フラグレジスタFをクリア(「0」の書込みと同義)す
る(4904)。このレジスタFの内容「0」は、正常に眼を
検出していることを意味する。そしてブザ−5の付勢を
停止し(4905)、「判定」4から「追跡」5に進む。な
お、ブザ−5の付勢停止(4905)は、今回の「判定」4の
前の「判定」又は「追跡」で検出エラ−又は追跡エラ−
を生じていた場合に、今回の「判定」4では検出に成功
したのでブザ−5の鳴動を停止する意味がある。今回の
「判定」4に進んだときにブザ−5を付勢していない場
合、付勢していないブザ−の停止制御をすることになる
が、ブザ−制御上問題は生じない。ところで、上述の
「注目点数の判定」(48)で眼と検出した像の中心位
置座標(m1,n1)および(m2,n2)が、領域E
CRを外れているか、x座標値の差(m2−m1)が、
両眼の瞳の標準間隔±許容値の範囲を外れているか、又
は、y方向(上下方向)の位置差(│n2−n1│)
が、上述の許容値を越える場合には、ブザ−5を付勢し
(4906)、ブザ−5が付勢か非付勢かを示すフラグFが0
(作動していない)であるかチェックし(4907)、フラグF
が0であればマイクロプロセッサ6は内部タイマをオン
し(4908)、フラグFに1をセットし(4909)ブザ−付勢中
を示す(4909)。そして、タイマがオーバしたかをチェッ
クし(4910)、タイマがオーバしていないと画像読込み
(図3の2)に戻り、そして「小領域の暗点検出」3を経て
「判定」4を再度実行する。この判定の「注目点の検
証」49で、再度「眼」と判定した画像の中心座標が、
図13のチェック4901〜4903のすべてでYES
の結果となると、フラグレジスタFがクリアされて(49
04)、ブザ−5の付勢が停止される(4905)。しかし、再
度,再々度以下の「注目点の検証」49でも眼検出がエ
ラ−であるとの結果となり、タイマ−がタイムオ−バす
ると、マイクロプロセッサ6は、「注目点の検証」49
(の最後のステップ4910)から図15のステップ521
に進み、そしてストップ指示の入力(SSWオン)を待
つ。ブザ−5の鳴動を止めようとドライバがスイッチS
SWを押下するとすなわちストップ指示入力があると、
マイクロプロセッサ6は、ブザ−5を停止し、ステップ
1の初期化(図3)に戻る。
【0058】図14および図15に、図3に示す「追
跡」(5)の処理内容を更に詳細に説明する。なお、
「判定」4で眼を正確に検出した(注目点の検証49で
眼との検証結果を得た)場合にこの「追跡」5に進むこ
とに注意されたい。まず、マイクロプロセッサ6は、1
フレーム画像データをフレームメモリ12に書込む(50
1)。そしてレジスタm,nにm1,n1をセットする。す
なわち人の両眼のうち、いずれか一方の眼の位置を示す
注目点のアドレスを示す値をセットする(502)。そし
て、メモリのアドレスからその眼の位置を示す座標デー
タXm,Ynを読み出す(503)。次に、「小領域での暗点検
出」(3)と同様に小領域(この場合は注目点を中心として
縦横方向±20ドットの範囲)を設定、すなわちレジスタ
1にXm−20をy1にYn−20をセットして小領域の
左上端の座標を設定し(504)、レジスタx2にXm+20
をy2にYn+20をセットして検出領域の右下端の座標
を設定する(505)。そして、領域,x1≦x≦x2&y1
≦y≦y2内においてフレームメモリ12のデータを読
み出して明るさ値の最も暗い点を検出し、その座標をメ
モリのアドレスAnmに更新メモリする(506)。これに
より一方の眼の時系列的に変化する位置が検出される。
次に、眼の開閉状態をチェックする。すなわち、最暗点
に移動した後の注目点を中心とする縦方向±20ドット範
囲における明るさ値の最大値T(max)と最小値T(min)
検出し、その平均値を算出し、レジスタTAVにセットす
る(507)。そしてTAV以下の明るさ値を示す縦(y)
方向の幅W1を検出する(508)。図14に示す模式図に
おいて縦方向の幅は、W1=|y′−y″|となる。
【0059】同様の処理を他方の眼についても行い縦
(y)方向の幅W2を検出する(509〜515)。これにより
時系列的に変化する両眼の開閉度が検出される。
【0060】ここまでの処理により、前回の1フレ−ム
画像デ−タに基づいて検出した眼位置に基づいて、今回
読込んだ(図14の501)1フレ−ム画像上の眼位置
が追跡され、今回読込んだ1フレ−ム画像上の眼位置デ
−タが、図14のステップ502〜506の処理により
アドレスAn1m1に、また図14のステップ509〜
513の処理によりアドレスAn2m2に格納されてい
る。
【0061】上述のように眼幅W1およびW2を算出す
るとマイクロプロセッサ6は、図15の「注目点の検
証」ECS2を実行する。この内容は、図13に示す
「注目点の検証」49の内容と同様である。ただし、こ
こでは、「注目点の検証」49のチェックブロック49
01の座標デ−タ(m1,n1)はアドレスAn1m1
のデ−タ、座標デ−タ(m2,n2)はアドレスAn2
m2のデ−タとなる。「注目点の検証」ECS2を実行
することにより、今回読込んだ(図14の501)1フ
レ−ム画像上で検出(追跡)した「眼」が、正しく眼で
あるかの検証が行なわれる。
【0062】図15を参照する。「注目点の検証」EC
S2で正しく眼であると判定すると、マイクロプロセッ
サ6は、次に、両眼の幅W1およびW2が所定値W0以下
であるか否かをチェックし(516)、いずれかの眼が所定
値W0より大きいとドライバは正常(居眠り状態あるいは
脇見運転ではない)と判定し、ステップ501に戻り上述の
処理(501〜516〜501,・・・)を続行するが、この途中に両
眼の幅W1およびW2が所定値W0以下であると、タイマ
の作動の有無を示すフラグFが0(作動していない)であ
るかチェックし(517)、フラグFが0であればマイクロ
プロセッサ6は内部タイマをオンし(518)、フラグFに
1をセットしタイマ作動中を示す(519)。そして、タイ
マがオーバしたかをチェックし(520)、タイマがオーバ
していないとステップ501に戻り処理を繰り返すが、タ
イマがオーバしているとドライバは居眠り状態あるいは
脇見運転中であると判定しブザーコントローラ19を介し
て、ドライバからのストップ指示(ストップスイッチS
SWをドライバがオン)があるまで警報を発し続ける(52
1〜522)。なお、一旦タイマがオンされてタイマがオー
バしていない間に、ドライバのいずれかの眼の幅が所定
値W0より大きくなると(516)フラグは0にセットされる
ため(524)、例えばドライバの自然のまばたき等、一時
的に眼を閉じる状態(タイマのセット時間未満)では警報
は発せられない。警報オンの状態で、ドライバからのス
トップ指示があるとステップ1の初期化(図3)に戻
る。
【0063】なお、「追跡」中に眼の検出に失敗するこ
とがあるが、そのときには上述の「注目点の検証」EC
S2で眼検出エラ−との判定結果となるか、あるいは、
上述の「居眠り状態あるいは脇見運転中」との判定結果
となり、ブザ−5が付勢される。したがってブザ−5
は、「追跡」中に眼の検出に失敗したとき、ならびに、
監視対象のドライバが「居眠り状態あるいは脇見運転
中」のときに鳴動する。
【0064】上述の実施例は、人の両眼の開閉に応答し
て、ドライバの居眠り等を検知し所定時間閉じた状態で
あれば警報を発するようにしたが、これに限らず、例え
ば右眼か左眼かの判定を行い(「追跡」(5)において
レジスタm1の値とm2の値を比較)、右眼だけが所定時
間閉じられた状態(意図的なまばたき)であればエアコ
ン制御を行うなど、特公平4−284号公報に示した電
気装置の付勢制御を実施しうる。また、人の眼の検出の
ため小領域内で最暗点を検出し、注目点を最暗点に移動
させたが、最も明るい点,あるいは所定の明るさの値に
設定してもよく、所望の画像のテンプレートマッチン
グ,階調差による削除処理等を実行すれば、撮影対象は
人の眼に限らず、他の物体あるいはその一部等、撮影画
像上で特徴ある暗パタ−ン又は明パタ−ンをもたらすも
のであってもよい。
【0065】なお上記実施例では、メモリテ−ブルに予
め所定ピッチで分散させた注目点の座標を書込むが、こ
の書込みは省略し、代りに、例えば第1注目点(68,
200)を指定してその座標デ−タが探索テ−ブルの領
域情報で表わされる領域内にあるかをチェックして領域
内にあるとその座標デ−タを座標レジスタに書込み、そ
の周縁の最暗部を検出してその座標をメモリテ−ブルに
書込み、次に座標レジスタのx座標デ−タを15ドット
分インクリメントして第2注目点座標とする具合に、座
標デ−タを順次インクリメントして順次に注目点を指定
してもよい。また、上記実施例ではメモリテ−ブルに注
目点の座標デ−タを保持するが、RAM10又は別途の
メモリに1フレ−ム2値デ−タテ−ブルを割り当てて、
そのアドレスを多階調デ−タを書込むフレ−ムメモリ1
2のアドレスと一対一に対応付けて、注目点の座標に対
応する2値デ−タテ−ブルアドレスに、「注目点」を示
す「1」を書込むことにより注目点位置情報を2値デ−
タテ−ブルに保持し、注目点を確認(サ−チ又は読出
し)するときには、アドレスを順次に更新して2値デ−
タテ−ブルのデ−タを順次に読出し、読出しデ−タが
「1」(注目点)のときの読出しアドレスをセ−ブ(注
目点のアドレスとして摘出)すればよい。
【0066】
【発明の効果】2次元撮像手段(3)が車両上ドライバを
撮影し、放射温度計(23)車両上ドライバの温度を検出す
る。走査手段(22,24,28)が放射温度計(23)をアジマス方
向(Az)およびエレベ−ション方向(EL)に走査駆動し、高
温域検出手段(6)が、放射温度計(23)の検出温度を前記
走査方向(Az,EL)のそれぞれで所定ピッチで読込み、読
込んだ検出温度(Mt(i,j))が設定値(Ts)以上の領域(ΣMr
(i,j))を検出する。そして画像情報処理手段(6,8)が、
2次元撮像手段(3)が撮影した画面の、前記高温域検出
手段(6)が検出した領域内の画像を処理し、眼像(瞳像)
を検出する。
【0067】設定値(Ts)を人の顔の温度よりわずかに低
い値としておくことにより、高温域検出手段(6)が検出
した領域(ΣMr(i,j))は実質上ドライバの顔像域とな
り、したがって画像情報処理手段(6,8)が眼検出のため
に処理する画像デ−タは実質上顔像域内のものとなり、
処理対象デ−タ数(ピクセル数)が大幅に低減し、その
分眼検出のためのデ−タ処理時間が低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の構成を示すブロック図で
ある。
【図2】 (a)は図1に示すCCDカメラ3,照明ラ
ンプ4およびブザー5の配置外観を示す斜視図、(b)
は(a)に示す温度測定装置TMDの外ケ−スの内部の
要素を示す拡大斜視図である。
【図3】 図1に示すマイクロプロセッサ6の処理内容
の概要を示すフローチャートである。
【図4】 図3に示す「小領域での暗点検出」(3)の
処理内容を示すフローチャートである。
【図5】 図3に示す「判定」(4)の処理内容を示す
フローチャートである。
【図6】 図5に示す「孤立点の削除」(41)の処理
内容を示すフローチャートである。
【図7】 図5に示す「注目点近傍の他注目点の削除」
(42)の処理内容を示すフローチャートである。
【図8】 図5に示す「十字階調差による削除」(4
3)の処理内容を示すフローチャートである。
【図9】 図5に示す「テンプレートマッチングによる
削除」(44)の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図10】 図5に示す「斜め方向階調差による削除」
(45)の処理内容を示すフローチャートである。
【図11】 図5に示す「近傍注目点の統合」(47)
の処理内容を示すフローチャートである。
【図12】 図5に示す「注目点数の判定」(48)の
処理内容を示すフローチャートである。
【図13】 図5に示す「注目点の検証」(49)の処
理内容を示すフローチャートである。
【図14】 図3に示す「追跡」(5)の処理内容を示
すフローチャートである。
【図15】 図3に示す「追跡」(5)の処理内容を示
すフローチャートである。
【図16】 CCDカメラ3の撮影画面の大きさを示す
平面図であり、CCDカメラ3の撮影画面上に予定され
た425個の注目点の位置を示す。
【図17】 人の眼の縦方向と横方向の大きさを示すブ
ロック図である。
【図18】 図1に示すRAM10のメモリテーブルの
内容を示すブロック図である。
【図19】 2個の注目点が人の両眼の位置を特定する
様子を示す平面図である。
【図20】 CCDカメラ3の撮影画面の大きさを示す
平面図であり、CCDカメラ3の撮影画面上に予定され
た注目点と、放射温度計23の温度測定点の分布を示
す。
【符号の説明】
3:CCDカメラ 4:照明ランプ 5:ブザー 6,8:マイクロ
プロセッサ 7:アドレスバス&コントロールバス 9:ROM 10:RAM 12:フレームメモリ 17:A/Dコン
バータ 18:赤外線ランプコントローラ 19:ブザーコン
トローラ SSW:ストップスイッチ TMD:温度測定
装置 21:ギア 22:ステッピン
グモ−タ 23:放射温度計 24:ステッピン
グモ−タ 25:ギア 26:スイッチ 27:スイッチ 28:走査コント
ロ−ラ 29:温度検出コントロ−ラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両上ドライバの少くとも眼を含む部位を
    撮影するための2次元撮像手段;車両上ドライバの少く
    とも眼を含む部位の温度を検出するための放射温度計;
    放射温度計をアジマス方向およびエレベ−ション方向に
    走査駆動する走査手段; 放射温度計の検出温度を前記
    走査方向のそれぞれで所定ピッチで読込み、読込んだ検
    出温度が設定値以上の領域を検出する高温域検出手段;
    および、 2次元撮像手段が撮影した画面の、前記高温域検出手段
    が検出した領域内の画像を、前記ドライバの眼位置の検
    出のために処理する画像情報処理手段;を備える、車両
    上ドライバの眼を監視する装置。
  2. 【請求項2】前記画像情報処理手段が検出した画面上の
    眼位置に従って前記2次元撮像手段が繰返し撮影する画
    面上における眼位置を追跡する追跡手段;を更に備える
    請求項1記載の、車両上ドライバの眼を監視する装置。
  3. 【請求項3】追跡手段が追跡した眼位置の眼像が眼開と
    眼閉のいずれかを検出し、眼閉と検出したときには警報
    手段を付勢する居眠り検出手段;を更に備える請求項1
    又は請求項2記載の、車両上ドライバの眼を監視する装
    置。
  4. 【請求項4】画像情報処理手段は、2次元撮像手段で得
    る画像信号を多階調を表わすための画像デ−タに変換し
    て記憶手段に記憶し、所定ピッチ又はランダムに注目点
    を指定して各注目点につき、それを基準にした所定小領
    域内の前記画像デ−タの最大又は最小位置を検出して、
    検出した最大又は最小位置に注目点の位置を変更し、孤
    立注目点を消去し互に近接する注目点は間引き、そし
    て、残った注目点を基準にした所定小領域内の前記画像
    デ−タ、ならびに、眼像の撮影画面上に現われる特徴に
    従って予め定められた判別論理、に従って該所定小領域
    内に眼があるか否かを検出する、請求項1,請求項2又
    は請求項3記載の、車両上ドライバの眼を監視する装
    置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10272961A (ja) * 1997-03-31 1998-10-13 Nissan Diesel Motor Co Ltd 居眠り警報装置
US6718050B1 (en) 1999-05-24 2004-04-06 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Face-image processing apparatus
US7821409B2 (en) 2007-03-26 2010-10-26 Denso Corporation Drowsiness alarm apparatus and program
ES2436699R1 (es) * 2012-06-29 2014-02-10 Nil BARNOSELL MORERA Sistema de detección de somnolencia o distracción del conductor de un vehículo automóvil

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