JPH0627063U - ショットピーニング装置 - Google Patents

ショットピーニング装置

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JPH0627063U
JPH0627063U JP6406792U JP6406792U JPH0627063U JP H0627063 U JPH0627063 U JP H0627063U JP 6406792 U JP6406792 U JP 6406792U JP 6406792 U JP6406792 U JP 6406792U JP H0627063 U JPH0627063 U JP H0627063U
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shot
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bellows
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JP6406792U
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元太 高野
博正 亀井
善久 西川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧力容器の溶接部の残留応力を除去するため
自動化が可能なショットピーニング装置を提供する。 【構成】 溶接された配管02をガイドとして回転軸0
4を回転可能かつ軸方向移動可能に備え、この回転軸0
4に備えた倣いローラ16を配管02部分の傾斜に応じ
た傾斜に設定されたテンプレート10に倣わせ、この回
転軸04と一体に動くショット粒20吹出用ノズルを有
し、配管02及び回転軸04上部を覆いショット粒20
の飛散を防ぐシール材19、ジャバラ18、受け皿17
を備えたものである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、原子炉容器等の圧力容器を構成する半球状又は半楕円球状の鏡板に 貫通して取付けられた配管の溶接部の溶接ビードに対するショットピーニング装 置に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】
例えば、原子炉容器などの圧力容器にあっては、図4に示す如き構造を有し、 製造に当っては、半球状の鏡板01に配管02を貫通させ、この配管02の鏡板 01の内面側に溶接を行なっている。 溶接によって鏡板01と配管02とには、溶接ビード24が形成されるが、圧 力容器に使用される関係上溶接ビード24の堅牢さや耐久の信頼性が必要不可欠 となる。 溶接部分の品質については、溶接条件の制御等によって品質の大幅な向上が図 れるが、他方溶接による残留応力に起因する応力腐食割れの防止対策も一層の品 質補償の点から望まれる。
【0003】 残留応力を除去する方法としては、従来よりショットピーニング法が有効であ るが、図4に示す構造の圧力容器等にあっては、作業がやりにくくショットピー ニングが実施しにくいという問題がある。 つまり、配管02が鏡板01の軸心より離れて貫通され溶接された場合、配管 02のまわりの鏡板01は配管02に対して傾斜し、配管02を中心として鏡板 01の中心側が幅広ビードとなり反対側は狭いビードとなる。 また、ピーニングを施工する場合、配管02が障害物となるため、ショット粒 吹付ノズルは配管02の周囲を回りながらしかもノズルの高さや角度を変化させ ながら行なう必要がある。 更に、ショット粒の飛散防止や回収も考える必要がある。
【0004】 本考案は、上述の問題に鑑みショットピーニングが有効に施工でき作業性もよ いショットピーニング装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成する本考案は、 (1)半球状あるいは半楕円球状の鏡板とこの鏡板の中心軸と平行方向に貫通 された配管との溶接ビードの表面をショットピーニングする装置において、 上記配管をガイドとしてこの配管と同一軸にてかつ軸方向移動可能に回転する 回転軸にこれと一体回転するノズルを備え、 上記回転軸を回転可能に支持するハウンジングに上記鏡板と上記配管との取付 角度に相応する傾斜角に調整可能なテンプレートを備え、 このテンプレートの傾斜に沿って動く倣いローラを上記回転軸にこれと一体回 転するよう取付けた ことを特徴とし、 (2)回転軸を回転可能に支持するハウジングには、回収受け皿、この回収受 け皿にショット粒を導くジャバラ、このジャバラと鏡板との間にあって上記ショ ット粒の飛散を防ぐシール材を有し、上記ジャバラ上のシール材を上記鏡板に押 付ける押付棒を上記ハウジングにて支持したことを特徴とする。
【0006】
【作用】
半球状鏡板に貫通配管を溶接した場合、この配管を中心として鏡板内面の傾斜 に沿ってノズルを動かすことができて、溶接ビードの形状に応じてショット粒を 吹出すことができる。 また、吹出したショット粒の飛散防止や回収も受け皿、ジャバラ、シール材の 構造により達成できる。
【0007】
【実施例】
ここで、図1〜図3を参照して本考案の実施例を説明する。図1において、0 1は鏡板、02はこの鏡板01を貫通する配管を示す。 この配管02にはガイドピン03を介して回転軸04が同一軸となるように備 えられ、この回転軸04を回転自在かつ軸方向移動可能に支えるハウジング09 とこのハウジング09と一体に形成された受け皿17とが支持具22にて支持さ れている。
【0008】 配管02に挿入されるガイドピン03は、ガイドピン03のフランジが配管0 2の端面に当るようにして配管02に嵌合され、下端には回転軸04の先端が挿 入される。ガイドピン03のフランジと回転軸04の先端との間には、圧縮バネ 05が介在され回転軸04との軸方向移動があっても、ガイドピン03を配管0 2内に常に押し込むようにしている。また、圧縮バネ05のまわりには、シール 材06が存在しショット粒20がガイドピン03と回転軸04の摺動部に入るの を防いでいる。
【0009】 先端にガイドピン03が摺動可能に挿入されている回転軸04は、中空であり 、内部にショット粒20供給用のホース08が通っており、このホース08は回 転軸04の先端部にて穴から外部に導出される。そして、ホース08の先端には ショット粒20吹出しが広がるような形状のノズル07が連通されている。 また、回転軸04には、モータ15から回転を伝達される歯車13が固定され 、また圧縮バネ12にてテンプレート10に押付けられる倣いローラ16が固定 される。
【0010】 回転軸04を支えるハウジング09には、中空円板状のテンプレート10がピ ンにより傾斜可能に取付けられ、このテンプレート10はハウジング09に接す ることなくハウジング09の外部にてその傾きが自由に変えられる。 テンプレート10は、支持具22に連結された傾斜角調整具11にて固定され る。この傾斜角調整具11はボルト,ナットの組合せとか小形の電動スライドで あり、この傾斜角調整具11の長さ調整にてテンプレート10の傾斜が調整され 、位置固定によりテンプレート10の傾斜が固定される。 このテンプレート10には、圧縮バネ12による押圧力によって倣いローラ1 6が接触されるので、倣いローラ16に固定された回転軸04はその回転と共に テンプレート10の傾斜に沿って軸方向に動くことになる。
【0011】 支持具22にて支えられるハウジング09には回転軸04とハウジング09と の摺動部にショット粒20が入らないようにカバー25が備えられると共にその 外周には、ショット粒20の受け皿17が備えられ、この受け皿17の一部には 回収ホース21を取付ける穴が加工されている。 受け皿17には回転軸04の一部及び配管02を覆うようにしなっている皮や ゴム材でできた伸縮性のあるジャバラ18の下端が取付けられている。 ジャバラ18の上端には、鋼板をリング状に加工した円板26が固定されてい る。 更に、この円板26上には、ゴム材あるいはスポンジ材にて弾力性あるリング 状に加工されたシール材19が備えられている。そして、このシール材19は鏡 板01の内表面に接するように形成される。 ジャバラ18、円板26、シール材19の支えは、受け皿17の外周に調整可 能に備えられた押付棒23により行なわれ、シール材19を鏡板01内表面に押 付けるものである。この場合、押付棒23の先端は円板26に固定されている。 なお、押付棒23はエアシリンダに置きかえてもよい。
【0012】 支持具22は、受け皿17、ハウジング09、ひいては回転軸04やノズル0 7を支持するものであるが、更に前述した倣いローラ16をテンプレート10に 押すための圧縮バネ12、傾斜角調整具11をそれぞれ支持し、また、回転軸0 4に取付けた歯車13とかみ合う歯車14を回転させるモータ15を支持するも のである。なお、歯車13と歯車14とのかみ合いは、回転軸04の軸方向移動 によっても外れないように歯車13を長く作ってある。
【0013】 上述の構成において、ショットピーニングを行なうに当っては、支持具22を 配管02近くに置き、配管02内にガイドピン03を挿入すると共に圧縮バネ0 5やシール材06を配置して回転軸04をガイドピン03に差し込むと共に、配 管02のまわりに位置するシール材19を押付棒23にて鏡板01内面に押付け る。この結果、溶接ビード24を含む配管02がシール材19、ジャバラ18、 受け皿17にて覆われる。 他方、鏡板01の傾斜θに対してθ/2の傾斜となるようにテンプレート10 を傾け、傾斜角調整具11にて固定する。
【0014】 このような準備の後、モータ5を駆動させて回転軸04を回転させると共にエ ア圧をホース08に供給してショット粒20を溶接ビード24にめがけて衝突さ せショットピーニングを行なう。 このとき、ノズル07は溶接ビード24に向けて回転軸04に固定される。 また、倣いローラとノズル07の取付位置が同一方位に向いているので、倣い ローラ16の動きと同じくノズル07が回転しかつテンプレート1の傾斜に沿っ て軸方向に動くことになる。 こうして、ノズル07はショット粒20を吹出しながら傾斜した溶接ビード2 4をなぞる動きをする。 ここで、回転速度及びショット粒20を送給させるエア圧を円周まわりにて4 分割〜8分割に設定しておくと、ほぼ全てのビード形状変化にて均一な応力除去 が行なえる。
【0015】 図2と図3とは、鏡板01の同一溶接部を軸心からの位置を遠い方(急傾斜) (図2)と近い方(図3)との双方からショットピーニングを施した場合を比較 したものである。 図2のショットピーニングの状態は、溶接ビード幅が狭く、ノズル07から出 たショット粒20はビード幅を十分にカバーするよう溶接ビード24に衝突する 。 図3は180度ノズル07が回転したとき、倣いローラ16によって回転軸0 4が上方へ移動しノズル07が図2の状態より上昇した場合を示している。この ため、鏡板01とノズル07とは相対的に位置の変化もさほどなくなる。 ショット粒20はシール材19やジャバラ18によってショット粒20を飛散 させることなく回収することができる。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案によれば、ショットピーニングの自動化が図れ、工 数低減や作業性の良くなり、原子力容器の品質向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例装置の全体構成図。
【図2】ある加工状態の説明図。
【図3】他の加工状態の説明図。
【図4】被加工物の一例の構成図。
【符号の説明】 01 鏡板 02 配管 03 ガイドピン 04 回転軸 05 圧縮バネ 06 シール材 07 ノズル 08 ホース 09 ハウジング 10 テンプレート 11 傾斜角調整具 12 圧縮バネ 13 歯車 14 歯車 15 モータ 16 倣いローラ 17 受け皿 18 ジャバラ 19 シール材 20 ショット粒 21 回収ホース 22 支持具 23 押付棒 24 溶接ビード 25 カバー 26 円板

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半球状あるいは半楕円球状の鏡板とこの
    鏡板の中心軸と平行方向に貫通された配管との溶接ビー
    ドの表面をショットピーニングする装置において、 上記配管をガイドとしてこの配管と同一軸にてかつ軸方
    向移動可能に回転する回転軸にこれと一体回転するノズ
    ルを備え、 上記回転軸を回転可能に支持するハウンジングに上記鏡
    板と上記配管との取付角度に相応する傾斜角に調整可能
    なテンプレートを備え、 このテンプレートの傾斜に沿って動く倣いローラを上記
    回転軸にこれと一体回転するよう取付けたことを特徴と
    するショットピーニング装置。
  2. 【請求項2】 回転軸を回転可能に支持するハウジング
    には、回収受け皿、この回収受け皿にショット粒を導く
    ジャバラ、このジャバラと鏡板との間にあって上記ショ
    ット粒の飛散を防ぐシール材を有し、上記ジャバラ上の
    シール材を上記鏡板に押付ける押付棒を上記ハウジング
    にて支持したことを特徴とする請求項1のショットピー
    ニング装置。
JP6406792U 1992-09-14 1992-09-14 ショットピーニング装置 Expired - Lifetime JP2531517Y2 (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011074340A1 (ja) * 2009-12-18 2011-06-23 三菱重工業株式会社 ショットピーニング装置
JP4720972B2 (ja) * 2004-11-05 2011-07-13 株式会社日立プラントテクノロジー 管部材のブラスト工法及び管部材を覆う袋体

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JP4720972B2 (ja) * 2004-11-05 2011-07-13 株式会社日立プラントテクノロジー 管部材のブラスト工法及び管部材を覆う袋体
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JP2531517Y2 (ja) 1997-04-02

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