JPH06270431A - 消色機能を持った画像形成装置 - Google Patents

消色機能を持った画像形成装置

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Publication number
JPH06270431A
JPH06270431A JP5058526A JP5852693A JPH06270431A JP H06270431 A JPH06270431 A JP H06270431A JP 5058526 A JP5058526 A JP 5058526A JP 5852693 A JP5852693 A JP 5852693A JP H06270431 A JPH06270431 A JP H06270431A
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JP
Japan
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image forming
image
erasing
mode
thermal head
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Pending
Application number
JP5058526A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Taguchi
泰彦 田口
Kimiyasu Ishii
君育 石井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】トナー画像の形成されている部位のみを選択的
に加熱して定着を行うことができ、尚且つ消色トナー画
像の消色をも行うことができる新規な画像形成装置を実
現する。 【構成】トナー画像ITを耐熱性のベルト43を介して
サーマルヘッド41により位置選択的に加熱し、転写シ
ートS上に定着する定着手段と、定着手段による位置選
択的な加熱と協同して消色トナー画像の消色を行う消色
ランプ42とを有し、画像形成モードと消色モードを選
択可能な画像形成装置であって、画像形成モードと消色
モードとで上記サーマルヘッド41を駆動する信号処理
を異ならせることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は消色機能を持った画像
形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】複写機や光プリンターで転写紙上に形成
される画像は通常「永久画像」であり、これを消去して
転写紙を再使用できる状態に戻すことはできない。近
来、省資源の観点から複写紙等の再使用が要請され、こ
のような要請に応えるべく「消色トナー」の実用化が意
図されている。
【0003】「消色トナー」は、光により消色反応を生
じる色素を着色剤として用いたトナーであり、赤外線等
の特殊な波長領域の光を照射することにより透明化する
ことができる。消色トナーとしては従来、例えば図6に
示す如き構造式の機能性赤外吸収色素:IR820Bと
テトラブチルアンモニウムブチルトリフェニルボレート
等の「有機ホウ素のアンモニウム塩」を透明樹脂中に共
存的に分散させたものが提案されている(機能性色素部
会資料No.17;近畿化学協会機能性色素部会、平成
3年5月29日頒布)。
【0004】上記光消色性の消色トナーは消色される以
前は青色を呈しているが、波長:825nmに吸収極大
を持ち、この波長近傍の波長領域の近赤外光あるいは、
このような赤外光成分を含む光(例えば、ハロゲンラン
プの光)を照射することにより透明化する。
【0005】消色トナーを消色する際、消色トナーを加
熱すると消色のための光反応が助長されて効率良く消色
を行うことができる。このような消色トナーに対立する
ものとして、従来の複写装置等で用いられている通常の
トナーをこの明細書中においては「非消色トナー」と称
する。消色トナーで形成された消色トナー画像の消色に
は、専用の消色装置を用いることが意図されている。
【0006】消色トナー・非消色トナーを問わず、トナ
ー画像の転写紙上への定着は通常、加熱によりトナーを
転写紙上に溶融固着することにより行われる。従来、ト
ナー画像の定着はトナー画像の形成された転写紙全面を
加熱する「均一加熱方式」が一般的であるが、近来、定
着エネルギーを省エネルギー化するため、サーマルヘッ
ドを用いて「トナー画像の形成されている部位のみを選
択的に加熱」して定着を行うことが意図されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
トナー画像の形成されている部位のみを選択的に加熱し
て定着を行うことができ、尚且つ消色トナー画像の消色
をも行うことができる新規な画像形成装置の提供を目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の画像形成装置
は、消色トナー画像の消色機能を持った画像形成装置で
あって、画像形成手段と、定着手段と、消色ランプとを
有し、画像形成モードと消色モードを選択可能である。
「画像形成手段」は、転写紙上にトナー画像を形成する
手段である。画像形成手段としては「静電潜像担持体上
に静電潜像を形成し、この静電潜像を粉体のトナーによ
り現像し、得られる可視像を転写紙上に転写する」工程
を実行できるものであれば公知のものを適宜利用するこ
とができる。静電潜像の形成も、光導電性の感光体に均
一帯電と「画像露光もしくは光書込み」を行うものや、
あるいは誘電性の潜像担持体を「形成すべき画像に応じ
て位置選択的に帯電」する方式のもの等、公知の静電潜
像形成プロセスを適宜利用できる。画像形成手段による
上記画像形成は「画像形成モード」において行われる。
【0009】「定着手段」は、画像形成手段により形成
されたトナー画像を、耐熱性のベルトを介してサーマル
ヘッドにより位置選択的に加熱し、転写紙上に定着する
手段である。「消色ランプ」は、定着手段による位置選
択的な加熱と協同して消色トナー画像の消色を行う。こ
の消色プロセスは「消色モード」において行われる。画
像形成モードと消色モードとは選択的に行われるから、
一方のモードが実行されるときは他方のモードは実行さ
れない。モードの切り換えは画像形成装置を制御する制
御手段により行われる。
【0010】なお、定着や消色の際、サーマルヘッドは
トナー画像の形成されている領域のみを選択的に加熱す
るのであるから「サーマルヘッドによる加熱領域を指定
する手段」は勿論必要である。
【0011】請求項1記載の画像形成装置は「画像形成
モードと消色モードとで、サーマルヘッドを駆動する信
号処理を異ならせる」ことを特徴とする。
【0012】請求項2記載の画像信号装置は「画像形成
モードと消色モードとで、サーマルヘッドの通電デュー
ティを異ならせ、位置選択的加熱の熱量を異ならせる」
ことを特徴とする。
【0013】上記請求項1,2記載の各特徴は互いに組
み合わせることができる。即ち「画像形成モードと消色
モードとで、サーマルヘッドを駆動する信号処理を異な
らせるとともに、サーマルヘッドの通電デューティを異
ならせ、位置選択的加熱の熱量を異ならせる」ことがで
きる(請求項3)。
【0014】画像形成手段により転写紙上に形成される
のは非消色トナーによるトナー画像でも良いが、画像形
成手段により「消色トナー画像」を形成してもよく(請
求項4)、あるいは画像形成手段により「非消色トナー
画像と消色トナー画像とを選択的に」形成してもよい
(請求項5)。非消色トナー画像と消色トナー画像とを
選択的に形成するには、画像形成装置内に非消色トナー
を用いる現像装置と消色トナーを用いる現像装置とを配
備して、現像装置の選択により選択されたトナーにより
画像形成が行われるようにすれば良い。
【0015】
【作用】上記のように、この発明の画像形成装置では同
一の装置において「トナーによる画像形成」と「消色ト
ナー画像の消色」とを行うことができる。画像形成モー
ドでは転写紙上に形成されたトナー画像の画像部が選択
的に加熱されてトナー画像の定着が行われるが、この場
合、サーマルヘッドによる加熱領域を正確にトナー画像
と合致させることは極めて困難であるから、サーマルヘ
ッドによる加熱領域は、機械誤差等による「加熱領域と
トナー画像のずれ」を吸収できるように、サーマルヘッ
ドによる加熱領域をトナー画像よりも若干大きく設定す
る。
【0016】一方、消色トナー画像を消色する場合、消
色トナー画像全部を消色する場合は問題無いが、消色ト
ナー画像の消色領域が「消色トナー画像の一部」のみで
ある場合がしばしばある。このような場合に、画像形成
モードと同様の信号処理でサーマルヘッドを駆動する
と、実際に消色したい部分よりも広い部分が消色され、
消色の精度が悪くなる虞れがある。
【0017】そこで、請求項1,3記載の発明では「画
像形成モードと消色モードとで、サーマルヘッドを駆動
する信号処理を異ならせ」ることにより、消色モードに
おける消色を精度良く行うのである。
【0018】また、「画像形成モード」においてトナー
画像を定着するときは、トナー画像を転写紙に融着する
ため、トナー画像を構成するトナーが溶融状態になるま
で加熱しなければならないが、「消色モード」において
消色トナー画像を加熱するのは、光による消色反応を促
進するためであるから、必ずしも定着時と同じように消
色トナー画像の加熱を行う必要はない。
【0019】そこで、請求項2,3の発明では「画像形
成モードと消色モードとで、サーマルヘッドの通電デュ
ーティを異ならせ、位置選択的加熱の熱量を異ならせ
る」のである。
【0020】
【実施例】以下、具体的な実施例に即して説明する。図
2は、請求項3,4記載の発明を実施した画像形成装置
の1例を要部のみ略示している。この画像形成装置は、
画像形成モードでは、以下の各画像形成プロセスを実行
できる。
【0021】即ち第1に、原稿画像を読取り、この原稿
画像上の画像をトナー画像として転写紙上に形成するこ
と(複写モード)、第2に、フロッピーディスクに記録
された画像情報(文字情報・イメージ情報を総称する)
あるいはホストコンピューターもしくはコンピュータ−
ネットワークの他のコンピュータ−から入力されてくる
画像情報をトナー画像として転写紙上に形成すること
(プリントモード)である。
【0022】図2において、符号10で示す部分は「読
取部」であって、図示のように装置下部に対して開閉で
きるようになっている。読取部10は、複写モードにお
いて「複写すべき原稿の画像を読取る」ため、および、
消色モードにおいて転写紙上に定着されている「消色ト
ナー画像」を読取るために用いられる。原稿0は読取部
10の上に平面的に定置されて、公知のスキャナーと撮
像素子を用いる読取系により読取られ、画素ごとの画像
情報に変換される。転写紙上の消色すべき消色トナー画
像を読取るときも同様である。
【0023】また複写モードにおいて、読取った画像の
内の複写すべき部分即ち「画像記録領域」や、消色トナ
ー画像の消色すべき「消色領域」の指定は、図示されな
い操作パネル上の操作により「座標入力」やデジタイ
ザ、タブレット等を利用して行われる。各モードの選択
も操作パネル上の操作で行う。
【0024】最初に、複写モードを例に取って画像形成
モードを説明すると、原稿0上の画像が読取られ、複写
領域が指定されると複写領域の情報に基づき静電潜像形
成が行われる。潜像担持体はドラム状に形成された感光
体12であり、矢印方向へ回転しつつ、先ずその周面を
クリーニング装置14によりクリーニングされ、除電器
16により除電される。
【0025】続いて、感光体12の周面はチャージャー
18により均一に帯電され、光走査装置20により上記
複写領域の原稿画像の情報が書き込まれ、原稿画像に対
応した静電潜像が形成される。静電潜像は現像装置22
により粉体の消色トナーTにより可視化される。勿論、
現像装置22において非消色トナーを用いて現像を行う
こともできる。
【0026】感光体12上に形成された消色トナー画像
を転写されるべき転写紙Sはカセット24内に積層さ
れ、配紙ローラー26により最上位の1枚が配紙され
る。配紙された転写紙Sは鎖線で示す「搬送路」に沿っ
てレジストローラー28まで搬送される。レジストロー
ラー28は転写紙Sの先端部を挾持し、感光体12の回
転に伴う消色トナー画像の移動に同期を取って転写紙S
を転写部へ送り込む。
【0027】転写部へ送り込まれた転写紙Sには背面側
から転写分離チャージャー30による転写コロナが施さ
れ、その電界により消色トナー画像は転写紙S上に転写
される。続いて転写紙Sは転写分離チャージャー30の
分離コロナにより感光体周面から分離し、定着・消色部
40において消色トナー画像を定着され、排出ローラー
50によりトレイ52上に排出される。かくして原稿0
の複写領域として指定された領域の画像の複写が得られ
る。
【0028】図1(a)は定着・消色部40の構成を略
示している。符号41はサーマルヘッド、符号43は耐
熱性のベルト、符号45A,45Bはローラー、符号4
7は加圧ローラーをそれぞれ示し、符号49A,49B
はガイドを示す。これらは定着手段を構成する。また符
号42は消色ランプを示す。
【0029】サーマルヘッド41は「微小な発熱体」を
図面に直交する方向へ密接して配列したものであり、各
発熱体はオンデマンドに通電され発熱する。サーマルヘ
ッド41は発熱体列を形成された部分を耐熱性のベルト
43の内周面に接触させ、ベルト43はその外周面を加
圧ローラー47に当接させている。
【0030】耐熱性のベルト43は耐熱性が高く離型性
に優れた透明テフロン等の樹脂材料を用いて形成され、
ローラー45A,45Bに巻き掛けられ、ローラー45
Aにより駆動されて時計回りに回転する。加圧ローラー
47はベルト43の回転に従動して反時計回りに回転す
る。
【0031】定着されるべき消色トナー画像ITを有す
る転写紙Sはガイド49Aに沿って加圧ローラー47と
ベルト43との「接触部」へ送り込まれ、同接触部を通
過する間に消色トナー画像ITを熱定着される。上記
「接触部」における加圧ローラー47の接平面とベルト
43の進行方向のなす角:θは、ベルト43と転写紙S
との離型性が最も良くなる角度に設定される。消色トナ
ー画像ITを定着された転写紙Sは、ガイド49Bに沿
って排出ローラー50側へ搬送される。定着動作が行わ
れるとき消色ランプ42は点灯されない。
【0032】図1(b)はサーマルヘッド42による
(ベルト43を介しての)消色トナー画像の加熱状態を
示している。図に示すように、消色トナー画像ITに応
じ、この画像に対応する部分の発熱体(符号42a,4
2bで示す)のみが発熱し、ベルト43(図示されず)
を介してトナー像加熱を行う。
【0033】消色モードでは、消色トナー画像を有する
転写紙が上記定着部に通紙され、定着時に置けると同様
にして消色領域内の消色トナー画像が選択的に加熱され
る。加熱された消色トナー画像は、その後消色ランプ4
2により消色反応用の光を均一に照射される。この光は
転写紙S上に形成された消色トナー画像の全体に作用す
るが、先にサーマルヘッドにより選択的に加熱された部
分では特に消色反応が促進されるので消色ランプによる
消色反応に差が生じる。この消色反応の差を利用して、
指定された消色領域内の消色トナー画像のみを消色する
のである。
【0034】図5は、サーマルヘッドの個々の発熱体を
発熱させるためのパルス信号の様子を示している。図5
(a)は画像形成モードの定着時のパルス信号、(b)
は消色モードにおけるパルス信号を示している。両パル
ス信号は周期が等しいが、発熱体を「オン」にする時間
即ちデューティ比に差異がある。即ち、定着時には発熱
体をオンにする時間が長く、発熱体は例えば180度以
上の高温に発熱しトナーを転写紙に融着する。消色時に
は発熱体をオンにする時間が短く、消色トナーは光消色
反応を促進するに十分な程度、例えば120度程度に加
熱される。
【0035】図3は、図1,2に即して説明した画像形
成装置における画像情報の書込みや定着・消色の制御を
行う制御系統を示すブロック図である。符号100を持
って示す上位システムは、画像形成モードや消色モード
において、画像形成の対象となる画像情報の信号処理
や、消色処理される画像の信号処理を行う。従って上位
システム100にはホストコンピューター1000やネ
ットワークシステム2000の他のコンピューターから
形成画像の画像情報が入力され、この画像情報を信号処
理することもあれば、スキャナー500を通じて読取っ
た画像情報をデジタイザ3000や走査パネル4000
による指示に基づき信号処理することもある。
【0036】シークェンス制御部120は上位システム
100によりコマンド制御され、画像形成装置の各部を
所定のシークェンスに従って動作させる。
【0037】先ず、上位システム100に格納された画
像情報に従って画像形成を行う場合を説明すると、図3
に示されていないが、シークェンス制御部の制御に応じ
て感光体12のクリーニング・除電・帯電が行われ、続
いて静電潜像形成が行われる。上位システム100から
の信号が書込み制御部105、スイッチ回路106(走
査パネル4000で画像形成モードが選択されると、オ
ンになる)を介してLDドライバー107を動作させ、
LDドライバー107は半導体レーザー(LD)201
を発光させる。
【0038】半導体レーザー201からのレーザービー
ムは光偏向器203により周期的に偏向し、結像レンズ
205により感光体12上に光スポットとして集光しつ
つ感光体12を光走査する。光偏向器203による偏向
ビームは感光体12の光走査に先立ってフォトセンサー
207により検出される。フォトセンサー207の出力
は同期信号発生部103へ送られる。
【0039】同期信号発生部103にはクロック発生部
101で発生したクロックパルスが入力する。同期信号
発生部103はフォトセンサー207からの検出信号に
上記クロックパルスを位相同期させて画素ごとのクロッ
ク(画素クロック)を発生させ、その他、光走査1ライ
ンごとの開始時期を与える走査開始信号、1ラインの有
効領域を定めるラインゲート信号、1頁の有効領域を定
める頁ゲート信号を発生する。
【0040】これら信号は書込み制御部105へ入力さ
れる。書込み制御部105は上位システム100から入
力してくる画像信号を、上記各信号による制御を受け
て、1画素分ずつ上記画素クロックに同期してスイッチ
回路106を介してLDドライバー107に送り出す。
LDドライバー107は画像信号に応じて半導体レーザ
ー201の発光強度を変調する。かくして感光体12は
光走査により画像情報を書き込まれ、画像情報に対応す
る静電潜像が形成される。
【0041】なお、上記書込み制御部105では光走査
系の特性に合わせたγ変換や、解像力向上のための画像
処理を行うことも可能であり、このような処理の結果は
送り出される画像信号に反映される。
【0042】上記のように形成された静電潜像は、前述
のように消色トナーにより可視化され、転写紙上に転写
される。
【0043】書込み制御部105は、上記画像信号およ
び画素クロック、走査開始信号、ラインゲート信号、頁
ゲート信号をサーマルヘッド制御部110へも印加す
る。サーマルヘッド制御部110は画像形成モードおよ
び消色モードにおいて、転写・消色部におけるサーマル
ヘッド41を制御する制御部であって、信号処理部11
1とサーマルヘッドドライバー113とバッファメモリ
115とを有する。
【0044】信号処理部111は、書込み制御部105
から与えられる画像情報もしくは消色情報に応じてサー
マルヘッド駆動用信号を発生させる。バッファメモリ1
15は、書込み制御部105から与えられる画像情報お
よび消色情報を1時的に格納する。また信号処理のワー
ク領域としても使用される。
【0045】さて画像形成モードにおける光書込みに際
しては、形成される画像の解像度を十分なものにするた
め、記録密度として高い密度が要請される。サーマルヘ
ッド41における発熱体の配列密度は原理的には光書込
み系における画素密度と同じで良いが、このような高密
度のサーマルヘッドは高価であるし、サーマルヘッド4
1により画像の記録を行う訳ではないので、サーマルヘ
ッドの発熱体配列密度は光書込みの画素密度より低いも
のを用いるのが得策である。
【0046】この実施例では、光書込み系に置ける画素
密度は400dpi、サーマルヘッドにおける発熱体配
列密度は200doiに設定されている。このように光
書込み系における画素密度とサーマルヘッド41におけ
る発熱体配列密度が異なるため、画像情報(400dp
i)に応じて、200dpiのサーマルヘッド駆動用信
号を発生させる必要がある。このサーマルヘッド駆動用
信号の発生はサーマルヘッド制御部110の信号処理部
111で行われる。
【0047】前述の如く、書込み制御部105から画像
情報(400dpi)がサーマルヘッド制御部110へ
入力すると、この情報は400dpiのままバッファメ
モリ115に格納される。
【0048】静電潜像の書込みが開始されてから所定の
時間(書込み開始から、転写紙Sの先端部が定着・消色
部40のサーマルヘッド41と加圧ローラー47との接
触部へ到達するまでの時間。画像形成装置におけるプロ
セスに応じて設計定数として定まる)が経過すると、シ
ークェンス制御部120からサーマルヘッド制御部11
0へサーマルヘッド駆動開始の信号が送られる。
【0049】この信号を受けると信号処理部111はバ
ッファメモリ115の記憶内容を画像情報2ライン分ず
つ読み出し、2画素・2ラインずつORゲートで処理す
る。即ち、画像情報における画素の配列をi,ラインの
配列をjとすると、情報:G(i,j)をiに就いて2
n,2n−1(n=1,2,...)の組に就いてOR
処理し、jに就いて2m,2m−1(m=1,
2,..)の組に就いてOR処理する。この処理により
400dpiの画像情報に対応した200dpiの信号
が得られる。
【0050】図4の(a)は400dpiの画像情報の
一部を示している。升目の個々が1画素の情報であり、
升目の中に円が書いてある部分が書き込まれるべき画素
である。図4(b)は図4(a)に示す画像情報を上述
のごとくOR処理した結果の200dpiの情報を示し
ている。
【0051】図4(b)の情報を用いてサーマルヘッド
41を駆動すれば、転写紙S上の消色トナー画像部分の
みを加熱して定着を行うことができるが、前述したよう
に、サーマルヘッド41により加熱される領域と消色ト
ナーの形成されている領域とが機械誤差等により「ずれ
る」と定着不全が発生するので、定着を確実に行うた
め、図4(b)に示す200dpiの信号の円の描かれ
た升の外側に、この升を中心として8升を取り、この部
分により囲まれる領域を定着領域とする。この処理も信
号処理部111が行う。
【0052】図4(c)は上記の如くして得られる定着
領域(ハッチを施された領域の内側領域)を示してい
る。かく形成された定着領域の信号は1ライン分ずつサ
ーマルヘッドドライバー113に印加され、サーマルヘ
ッドドライバー113はそれに応じてサーマルヘッド4
1を駆動する。これにより転写紙Sは消色トナー画像を
形成された領域より若干広い領域を定着領域として加熱
され、消色トナー画像を定着される。
【0053】以上が画像形成モードの複写モードの説明
である。画像形成モードのプリントモードの場合も、画
像情報がホストコンピューター等から与えられるもので
あることを除けば上記複写モードと同様であり、光書込
み系の制御やサーマルヘッドの制御は上記複写モードと
変わりがない。
【0054】以下、消色モードを説明する。消色モード
を実施する際には、先ず操作パネル4000上において
「消色モード」を選択する。この選択に伴い、図3にお
けるスイッチ回路106がオフになる。
【0055】次いで、消色処理すべき消色トナー画像を
有する転写紙(何枚でも良い)を順次、図2の読取部1
0の上に載置して消色トナー画像の読取と消色領域の指
定とを行う。このプロセスは、複写モードにおける原稿
画像の読取りおよび画像記録領域の指定と全く同様であ
る。
【0056】かくして消色情報が400dpiの画像情
報として上位システム100(図3)に準備される。準
備された消色情報は図3に示すように書込み制御部10
5を介してサーマルヘッド制御部110へ送られ、バッ
ファメモリ115に格納される。前述のように、このと
きスイッチ回路106はオフになっているので、消色情
報が画像情報として光書込み系へ送られることはない。
消色モードが選択されたことに伴い、画像形成を行う各
部(感光体12,現像装置22、転写分離チャージャー
30等)は作動停止状態に置かれる。
【0057】消色トナー画像を読み取られ、消色領域を
指定された転写紙は、図2のカセット24中に「消色を
行う順」に積載する。このとき勿論、消色画像が形成さ
れている面が下向きになるようにする。この状態で消色
の準備が完了する。
【0058】操作パネル上の操作で消色工程を開始させ
ると、先ず転写紙Sが最上位のものから順次、配紙ロー
ラーにより配紙され、画像形成モードと同じ「搬送路」
を通って定着・消色部40へ搬送される。
【0059】シークェンス制御部120(図3)には、
予めカセット24から配紙された転写紙の先端部が、サ
ーマルヘッドと加圧ローラーの接触部へ到達するのに要
する時間が設定されており、その時間が経過するとシー
クェンス制御部120は信号を発してサーマルヘッド制
御部110を駆動する。同時に、シークェンス制御部1
20は信号を発してランプ制御部121を作動させ、消
色ランプ42を点灯させる。
【0060】サーマルヘッド制御部110は上記信号を
受けるとバッファメモリ115から400dpiの消色
情報を2ライン分ずつ読み出し、先に図4に即して説明
したのと全く同じ手順で、図4(b)に示すような20
0dpiの消色情報信号を形成する。先に説明した画像
形成モードでは図4(b)の信号から更に信号処理を行
って図4(c)に示すような定着領域用の信号を得るの
であるが、図4(c)のような定着領域用の信号で消色
を行うと指定した消色領域外の画像をも消色する可能性
があり消色の精細度が低下する。
【0061】そこで消色モードにおいては、消色情報を
2画素・2ラインずつOR処理して得られた200dp
iの信号(図4(b))に6よりサーマルヘッド41を
駆動して消色用の加熱工程を実行する。このとき、サー
マルヘッド41における発熱体に印加されるパルスは、
図5(b)に示すように画像形成モードにおけるパルス
信号よりもデューティ比を下げられており、従って消色
トナー画像を構成するトナーは溶融状態にまでは加熱さ
れない。
【0062】サーマルヘッド41で加熱処理された消色
トナー画像は、続いて消色ランプによる光照射を受け、
消色領域の画像を消色され、排出ローラー50によりト
レイ52上に排出される。
【0063】上記実施例では、プロセス時間によりサー
マルヘッド駆動開始をシークェンス制御したが、転写・
消色部の入り口部にセンサーを設けて転写紙先端部を検
知し、検知結果に基づいてサーマルヘッドの駆動をスタ
ートさせればより精度のよい定着・消色が可能である。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば新規な
画像形成装置を提供できる。この発明の画像形成装置は
上記の如く構成されているから、通常の画像形成モード
に加えて消色トナー画像を消色する消色モードを実行す
ることができる。
【0065】請求項1記載の画像形成装置では「画像形
成モードと消色モードとでサーマルヘッドを駆動する信
号処理を異ならせる」ので、画像形成モードではトナー
画像を確実に定着することができ、消色モードでは精細
な消色を行うことができる。請求項2記載の画像形成装
置では「画像形成モードと消色モードとでサーマルヘッ
ドの通電デューティを異ならせ、位置選択的加熱の熱量
を異ならせる」ので、モードに応じた適切な加熱を行う
ことにより加熱に要するエネルギーの消費を最小にする
ことができる。更に請求項3記載の画像形成装置では
「画像形成モードと消色モードとでサーマルヘッドを駆
動する信号処理を異ならせ、且つ、サーマルヘッドの通
電デューティを異ならせ、位置選択的加熱の熱量を異な
らせる」ので、画像形成モードではトナー画像を確実に
定着することができ、消色モードでは詳細な消色を行う
ことができるとともに、加熱に要するエネルギーの消費
を最小にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の画像形成装置の1実施例における定
着・消色部の構造と、サーマルヘッドによる位置選択的
な加熱を説明するための図である。
【図2】上記実施例の画像形成装置の要部を略示する図
である。
【図3】上記実施例の画像形成装置における制御系統を
説明するための図である。
【図4】請求項1記載の発明の特徴部分を説明するため
の図である。
【図5】請求項2記載の発明の特徴部分を説明するため
の図である。
【図6】消色トナーに用いられる色素の構造式の1例を
示す図である。
【符号の説明】
40 定着・消色部 41 サーマルヘッド 42 消色ランプ 43 耐熱性のベルト 47 加圧ローラー S 転写紙 IT トナー画像
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/20 101 15/22 103 Z 6830−2H 21/00 G03G 9/08 391

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】転写紙上にトナー画像を形成する画像形成
    手段と、 画像形成手段により形成されたトナー画像を耐熱性のベ
    ルトを介してサーマルヘッドにより位置選択的に加熱
    し、上記転写紙上に定着する定着手段と、 定着手段による位置選択的な加熱と協同して消色トナー
    画像の消色を行う消色ランプとを有し、 画像形成モードと消色モードを選択可能な画像形成装置
    であって、 画像形成モードと消色モードとで上記サーマルヘッドを
    駆動する信号処理を異ならせることを特徴とする消色機
    能を持った画像形成装置。
  2. 【請求項2】転写紙上にトナー画像を形成する画像形成
    手段と、 画像形成手段により形成されたトナー画像を耐熱性のベ
    ルトを介してサーマルヘッドにより位置選択的に加熱
    し、上記転写紙上に定着する定着手段と、 定着手段による位置選択的な加熱と協同して消色トナー
    画像の消色を行う消色ランプとを有し、 画像形成モードと消色モードとを選択可能な画像形成装
    置であって、 画像形成モードと消色モードとで上記サーマルヘッドの
    通電デューティを異ならせ、位置選択的加熱の熱量を異
    ならせることを特徴とする消色機能を持った画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の画像形成装置において、 画像形成モードと消色モードとで上記サーマルヘッドの
    通電デューティを異ならせ、位置選択的加熱の熱量を異
    ならせることを特徴とする消色機能を持った画像形成装
    置。
  4. 【請求項4】請求項1または2または3記載の画像形成
    装置において、 画像形成手段が消色トナー画像を形成する手段であるこ
    とを特徴とする消色機能を持った画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2または3記載の画像形成
    装置において、 画像形成手段が、非消色トナー画像と消色トナー画像と
    を選択的に形成する手段であることを特徴とする消色機
    能を持った画像形成装置。
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