JPH06270410A - インク残量検出装置 - Google Patents

インク残量検出装置

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JPH06270410A
JPH06270410A JP6012393A JP6012393A JPH06270410A JP H06270410 A JPH06270410 A JP H06270410A JP 6012393 A JP6012393 A JP 6012393A JP 6012393 A JP6012393 A JP 6012393A JP H06270410 A JPH06270410 A JP H06270410A
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ink
resistance
voltage
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JP6012393A
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Inventor
Takakazu Fukano
孝和 深野
Seiji Mochizuki
聖二 望月
Shigeki Kanai
茂樹 金井
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 環境温度ごとの正確なインク抵抗値を記憶装
置に記憶させておくことと、インクかける検出電圧を電
気分解電圧以下に設定することにより、正確なインク残
量検出を実現する。 【構成】 環境温度やインク温度を温度検出装置23で
電圧値として検出し、アナログ・デジタル変換器29に
よりCPU30を通してメモリ31に記憶する。基準抵
抗2とインク抵抗1により、インク抵抗1にかかる分圧
をインク1の電気分解電圧以下になるように基準抵抗2
の抵抗値を設定する。インク抵抗1を任意の検出パルス
38により、任意のタイミングでアナログ・デジタル変
換器28によりCPU30を通して検出する。検出値は
メモリ31に記憶された環境温度毎のインク抵抗とイン
ク残量のデータと比較され、正確なインク残量を検出す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、記録装置に適用される
インクジェットプリンタのインク残量検出に関し、より
詳しくは、インクタンク内のインクの減少に伴って生じ
る抵抗変化をもとにしてインクの残量を検出する装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】微小インク滴の付着により印写媒体表面
に任意の画像を印写するインクジェットプリンタにおい
ては、インクタンク内のインクが消費され尽くすと、記
録書き込みが不能になるばかりでなく、ノズルに至る管
路内に空気が入り込んでしまって新たにインクを補給し
ても記録書き込みが出来るようになるまでに多大の時間
を要するといった不具合が生じる。
【0003】このような問題に対処するために、インク
タンク内にインクレベルを検出する検出器を設ける方式
が、実開昭59−164735号公報、特開平4−18
2141号公報に開示されている。しかし、これらの方
式は、インクタンクの構造や、インクの取り出し方法に
ついて述べられているだけであり、特開平4−1821
41号公報については、インクタンク内に多孔質材を収
容しているため、インクタンクのインク終了直前の状態
を正確に検出できないという別の問題を有していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】また、多孔質材にイン
クを充填したインクタンクの残量検出方法として特開平
2−187365公報号に開示されるものがあるが、イ
ンク抵抗検出に直流電圧をするため、インクが電気分解
することが考えられる。さらにその対策として短い期間
のパルス通電することや、電流を流す方向を測定毎に反
転させることが、述べられているが、長期間の検出や検
出回数が多くなると、インクは電気分解し、結局、イン
クの組成が変化し、初期のインク抵抗と長期経過後のイ
ンク抵抗との間に抵抗差が生じ、正確な残量検出が出来
なくなる。
【0005】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
もので、その目的とするところは、インクタンク内に多
孔資材を実装していないインクタンクの残量検出はもち
ろん、多孔質材中のインクの枯渇直前の状態を極めて正
確に検出することの出来る新たなインク残量検出装置を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のインク残量検出
装置は、水溶性インクを収容したインクタンクに2個の
電極を設け、少なくとも1個は前記インクタンク底部に
設けることおよび、該インクタンク内のインク量を2個
の電極間の抵抗値により検出することを第1の特徴と
し、前記抵抗値の検出手段には、別の基準抵抗を直列に
接続し、インク抵抗検出のために非連続的な電圧を印加
し、2個の電極間に出現する電圧値を検出することを第
2特徴とする。また、前記基準抵抗の抵抗値は、前記2
個の電極間に出現する電圧値が電気分解電圧以下になる
ように設定することを第3の特徴とする。さらに前記2
個の電極間に出現する電圧値をアナログデジタル変換器
を経て、デジタル値に変換することを第4特徴とする。
【0007】上記目的をさらに精度よく達成させるため
に、本発明のインク残量検出装置は、環境温度を検出す
る温度検出手段とインク抵抗を検出する手段から成り、
環境温度により、検出されたインク抵抗値からのインク
タンク内のインク量を検知することを第5の特徴とし、
前記温度検出手段には、別の基準抵抗を直列に接続し、
温度検出手段に出現する電圧値を検出することを第6の
特徴とする。最後に前記温度検出手段に出現する電圧値
をアナログデジタル変換器を経て、デジタル値に変換す
ることを第7の特徴とする。
【0008】
【作用】本発明は前述のごとく、印字によりインクが徐
々に減少すると2個の電極間抵抗値が徐々に大きくな
り、その抵抗値によりインク残量を知ることが出来る。
また、インク抵抗はインク温度に応じて変化するため、
温度検出装置で温度を検出し、インク温度に応じたイン
ク抵抗から正確にインク残量を知ることが出来る。
【0009】
【実施例】以下、図面を用いながら本発明の実施例につ
き詳細に説明する。
【0010】図6は本発明のインクタンクの斜視図であ
り、インクタンク自身はポリサルフォンなどのプラスチ
ック材で作られ、インクの取り出し口はインクタンク底
面にある。また、抵抗検出のための電極ピン3は底部に
設置されている。インクタンク内部底面からある高さに
仕切り壁7が設けられている。これは、インクが印字に
より徐々に消費され、インク取り出し口から、ヘッドに
対して気泡が混入する前に2個の電極ピン3、4間の抵
抗を充分大きくするために設けられている。さらにイン
クタンク5内にはインク1が充填されている。図7は本
発明の三角図である。この図により仕切り壁7と電極ピ
ン3、4の関係がよく分かる。
【0011】図8、9は別の本発明のインクタンクの斜
視図で図6、7との違いは、インクタンク5内にインク
1のほかにポリウレタンフォームのような多孔質材8が
設けられていることである。
【0012】図10はインクタンク内のインク抵抗を検
出する場合のモデルで、図10(a)は、基準抵抗2の
一方の端子と電極ピン4を直列に接続し、電極ピン3を
接地し、基準抵抗2の他方の端子から、検出電圧を印加
し、電極ピン間の出力電圧にてインク抵抗を検出する方
法である。図10(b)は、基準抵抗2の一方の端子と
電極ピン3を直列に接続し、基準抵抗の他方の端子を接
地し、電極ピン4から、検出電圧を印加し、電極ピン間
の出力電圧にてインク抵抗を検出する方法である。前述
のモデルを回路図に置き換えたものが、それぞれ図11
(a)、(b)に示される。
【0013】次に図12によってインクの枯渇前後の状
態とインク抵抗の変化について説明すると、仕切り壁7
で形成されたインク溜め内の電極ピン3とその外側の電
極ピン4でインク抵抗を測定する。このとき、インクは
インクタンク内に充分満たされているため、電極ピン
3、4間に検出電圧をかけると電子は図12(a)の矢
印のように色々な経路で流れる。その結果、インク抵抗
は、充分低い状態になっている。また、インクが印字に
より消費され、インクタンク内のインク量が減少する
と、電極ピン3、4間のインク抵抗は徐々に大きくなる
(図13のAに示す範囲)。さらにインクが消費され図
12(b)のように仕切り壁7ぎりぎりまでインク量が
減少すると、インクタンクはインクエンド状態に近づき
(ニアエンド)、電子の流れも図中矢印のように少なく
なり、急激にインク抵抗は大きくなる(図13のBの範
囲)。そしてさらにインクが消費され図12(c)のよ
うに仕切り壁7よりインク量が減少すると、インクタン
クはインクエンドで、もはや、仕切り壁7の内壁と外壁
の濡れた部分だけでつながった状態になり、電子の流れ
は、ほとんど無くなる。その結果、インク抵抗はニアエ
ンド状態より、さらに大きくなる(図13のCの範
囲)。この抵抗変化量を検出することによってインクエ
ンドを事前に察知することが出来る。
【0014】また、インクタンク内に多孔質材を実装し
た場合のインク抵抗の変化について説明すると、図14
で仕切り壁7で形成されたインク溜めの上部がポリウレ
タンフォームのような多孔質材8により覆われているよ
うな場合には、多孔質材8中に含まれたインク1が、消
費された量に相当する分離次毛細血管作用により仕切り
壁7に供給されて内部を満たす(図14(a))。その
ため、電極ピン3、4間に検出電圧をかけると電子は図
14(a)矢印のように色々な経路で流れる。その結
果、インク抵抗は、充分低い状態になっている。また、
インクが印字により消費され、インクタンク内の多孔質
材8中のインクが徐々に減少し、これに伴って、インク
1と置き換わって多孔質材8中に浸入してきた気体によ
り、多孔質材8の上部のインクの間が電気的に徐々に途
切れて、電極ピン3、4間のインク抵抗は徐々に大きく
なる(図15のAの範囲)。さらに多孔質材8中のイン
クが消費され図12(b)のように仕切り壁7ぎりぎり
までインク量が減少すると、インクタンクはインクエン
ド状態に近づき(ニアエンド)、電子の流れも図中矢印
のように少なくなり、急激にインク抵抗は大きくなる
(図15のBの範囲)。そして、さらに多孔質材8中の
インク1の枯渇が進むと、つながり部分の面積はさらに
減少し、最後に仕切り壁7中のインク1と分断して電極
3、4の間の抵抗は最大となり(図15のCの範囲)、
この抵抗変化量を検出することによってインクエンドを
事前に察知することが出来る。
【0015】以上図12、図14の構成のインクタンク
5で各々図13、図15のインク抵抗(電圧)を検出す
ることが出来る。ユーザーはこの抵抗値を利用して、イ
ンクタンク内のインク残量を知ることが出来る。
【0016】ここで本発明の検出電圧について説明す
る。水溶性インクの抵抗値は導電率計を使用して簡単に
知ることができる。しかし、実験によるとインクタンク
内に電極ピンを取り付けたものの導電率(特に多孔質材
を実装したもの)がインク単体で測定したものとあまり
合致しないことが判っている。そのため、当方はインク
タンクの容量、多孔資材の体積、材質、インクの容量に
合わせて、インク抵抗をLCRメーターにより測定し、
決定している。そしてインクに水溶性インクを使用して
いるため、電極3、4間の検出電圧が高いとインクタン
ク内にあるインクが電気分解をする可能性がある。これ
を回避するため、インクタンクの容量およそ40ml、電
極3、4間の間隔10mmで当方の水溶性インクを図16
の実験回路で、インクの電気分解電圧について実験した
ところ、図17のような結果を得た。一般的に電解質溶
液を電気分解するとき、溶液中を流れる電流は、最初電
極間の電圧(検出電圧)が小さい間、ほとんど流れず、
検出電圧がある値に達してはじめて連続的に電気分解が
起こるようになる。前述の原理を利用して本実施例では
電極間3、4にかかる検出電圧を電気分解電圧以下に抑
えてインク残量を検出する。図17のグラフで検出電圧
を徐々に大きくしていくと傾きが急になり始める。検出
電圧の高いところ(傾きの急なところ)から、補助線を
出して検出電圧軸と交わる電圧値が、電気分解電圧にな
る。今回の実験においては、1.7Vが分解電圧にな
り、検出電圧を1.7V以上かけなければインクは電気
分解起さない。今回のインクでは、前述の検出電圧とな
ったが、インクタンクの容量、電極間距離、電極長さ、
仕切り壁の容量、仕切り壁の高さ、インクの組成の違い
によってこの分解電圧は、違うが、図16の実験を行う
ことにより、適正の検出電圧を設定することが出来る。
今回の実験では、電気分解電圧が1.7Vになったが、
このシステムをインクジェットプリンタとして使用する
場合は、電圧のマージンをみて、検出電圧を1.5Vに
設定することにした。
【0017】水溶性インクは、水などの溶媒に(黒の)
染料を溶かして(黒)インクとしている。インク温度に
より、染料のイオン化の度合が変わる。一般的には温度
が上がるとイオン化の数も上がる。そのため、インク温
度が上がるとインク抵抗は下がる特性を持っている。つ
まり、インク抵抗は環境温度に影響されることが判って
いる。正確にインク残量を知るためには、インク温度を
正確に検出する必要が有る。温度特性によりインク抵抗
が変わることは、前述のインク消費量のグラフ図13、
図15により、分かる。
【0018】図1は上述したインクの残量検出原理をも
とに具体的に構成したインクジェット記録装置の一実施
例を示したものである。プラテン13に沿って往復する
キャリッジ10には、プラテン13に近接して印字ヘッ
ド9が一体的に設けられ、またこの後方には、内部にイ
ンク1の入ったインクタンク5、あるいは内部に発泡ポ
リウレタン樹脂などの多孔質材8を充填したインクタン
ク5が設けられている。印字ヘッド9を左右方向に動作
させるため、CRモータ11がタイミングベルト14に
より、キャリッジ10と結合されている。また、印字紙
15を上下に動作させるため、PFモータ12がギヤ1
6によりプラテン13と結合されている。ヘッドキャッ
プ17の近傍に図示されていないキャリッジ10の初期
位置を検出するホームポジションセンサ19が設置され
ている。また、印字紙15の有り無しを検出するために
プラテン13の下方に図示されていないPEセンサ18
が設置されている。
【0019】図1のインクジェットプリンタを動作させ
るために図2に示された回路基板が図1の図示されてい
ないところに設置されている。印字ヘッド9はヘッド駆
動回路34により制御され、CRモータ12は、CRモ
ータ駆動回路35、PFモータはPFモータ駆動回路3
6により制御される。また、ホームポジションセンサ1
9、PEセンサ18はセンサ判断回路37にて状態を読
み込まれる。これらの動作を全て制御しているのがCP
U30である。動作パターンを記憶しているのが、メモ
リ31である。
【0020】ここで本発明のインク残量検出方法を図2
を用いて説明する。入出力装置32の検出信号38を通
常はHレベル(この場合、残量検出にVCC=5Vを使用
するため、+5V)にしておくと、バッファ22の出力
がLレベル(接地レベル)になる。このとき、インク1
にかかる電圧(検出電圧)は0Vになり、電気分解は起
こらない。インク残量を検出する場合は入出力装置32
の検出信号38をLレベルにしてバッファ22の出力を
ハイインピーダンスにする。この状態でインク1には基
準抵抗2を通って+5Vの電圧が基準抵抗2との分圧で
印加される(この分圧が、検出電圧になる)。ここでイ
ンク1にかかる分圧が図18で実験した電気分解電圧以
下になるように式1で基準抵抗2の値を決めておく必要
がある。
【0021】
【数1】
【0022】注)V1:電気分解電圧、VCC:電源電圧
(5V)、R1:基準抵抗2、RiMAX:使用する全ての
環境下で最大のインク抵抗。
【0023】当方の実験によるとV1:1.5V、VC
C:5V、RiMAX:8kΩでR1:18.7kΩ以上の基
準抵抗2にすればよいことが判った。
【0024】ここに出現するインク電圧をノイズフィル
タの抵抗25、コンデンサ26を通してアナログ・デジ
タル変換器28で読み込む。CPU30はデータバス3
3を通してインク電圧を読み込み、あらかじめメモリ3
1に記憶されているデータと比較して現在のインク残量
を知ることが出来る。読み込み時間経過後、入出力装置
32の検出信号38をHレベルにする。あらかじめメモ
リ31に記憶されているデータは表1〜表3のように環
境温度によって変化するインク抵抗を各温度(本実施例
では1℃毎)毎にテーブルをもち、インクタンク内のイ
ンクレベルのインク抵抗を記憶しておく。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】環境温度の検出には図1上図示されていな
い温度検出器23をインクタンク5の近傍に配設し、ア
ナログ・デジタル変換器29で読み込む。CPU30は
データバス33を通して温度検出器電圧を読み込み、あ
らかじめメモリ31に表4のように記憶されているデー
タと比較して環境温度を知ることが出来る。
【0029】
【表4】
【0030】さらにインク残量の精度を上げるために検
出を複数回行い、インク残量値の平均をとったり、頻度
の高いものをインク残量とすることが出来る。一方イン
ク残量がインクエンド状態になった場合、CPU30は
入出力装置32を通して、発光ダイオード20を点灯
し、インクエンドをユーザーに警告することが出来る。
また、インク残量をLED、LCDなどの表示装置21
を使って表示することも出来る。
【0031】最後に図3、4のフロー図を使って本発明
のインク残量検出の動作を説明すると、インク残量検出
は図1のキャリッジ非動作時に行う。動作中に行うとイ
ンクの液面が振動しているため、正確な検出が出来ない
ためである。図3のフロー図により、印字終了(図1の
システムでは1行印字終了)を待ち、検出パルス38を
Lレベルにする(図5のタイミング参照)。それと同時
に図2のアナログ・デジタル変換器28を通して、CP
U30により、インク電圧を読み込む。読み込みが終了
したら、検出パルス38をHレベルにする。この読み込
みデータはメモリ31に1回目のデータとして記憶して
おく。一定時間休止後、読み込みは3回繰り返され、メ
モリ31には3個のインク電圧が記憶される。この3個
のデータを各々比較して余りにも他と差のあるデータは
削除する(システムを設計したときに、3回のデータに
ほとんど差が発生しない場合は、1回の読み込みでよ
い。また、3回ともデータが違う場合は、検出回数を増
やせばよい)。そして、環境温度に合致したインク抵抗
の検出電圧と比較して、インクエンド状態かどうかチェ
ックする。インクエンドであった場合、図2の発光ダイ
オード20を点灯させ、表示装置21に”インク無し”
の表示を行う。また、プリンタシステムとしては、印字
ヘッド9をキャップ17位置に移動させ、インク交換な
どのインクエンド復帰処理を行うのを待つ。一方、イン
クエンドでない場合は、前述と同じく、ニアエンド状態
かチェックし、ニアエンドであった場合、表示装置21
に”インク残量少ない”の表示を行い、元に戻る。ま
た、ニアエンドでない場合は、同じく表示装置にインク
の残量例えば、”20ml”と表示し、元に戻る。
【0032】図4は温度検出についてのフロー図で温度
検出を新たな紙を挿入されたときに行うようにしたもの
である。1枚の紙の印字が終わり、次の紙が設定された
ときに環境温度を検出し、前回と温度が変化した場合に
インク抵抗を比較するメモリ31のテーブルを変更する
(連続紙の場合は、ミシン目スキップ時や、60行など
のある行数毎に検出するのがよい)。
【0033】また、前述の図2の回路で、アナログ・デ
ジタル変換器28、29、メモリ31、CPU30、I
/O32が統一されたワンチップマイコン27構成にな
った素子を使用することも容易に考えられる。さらにこ
こでは表示装置21にインク残量を表示させる方式を述
べたが、インク残量を精密に検出する必要の無い装置に
は別の発光ダイオードを設け、ニアエンドだけ表示する
ことも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上述べたように本発明のインク残量検
出装置によれば、インクタンク内に設けた2個の電極間
のインク抵抗を測定できるようになったので正確なイン
ク残量を知ることが出来るようになった。その結果、印
字開始時に連続して印字できる枚数が分かり、印字途中
のインク切れなどの問題を未然に防げるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインク残量検出装置を備えたインクジ
ェットプリンタの図。
【図2】本発明のインク残量検出装置を備えたインクジ
ェットプリンタの回路図。
【図3】本発明のインク残量検出装置の動作を説明する
ためのフロー図。
【図4】本発明の環境温度検出の動作を説明するための
フロー図。
【図5】本発明のインク残量検出装置の検出信号図。
【図6】本発明の一実施例の検出装置を示す斜視図。
【図7】本発明の一実施例の検出装置を示す三角図。
【図8】本発明の別の実施例の検出装置を示す斜視図。
【図9】本発明の別の実施例の検出装置を示す三角図。
【図10】本発明の検出部分を示すモデル図。
【図11】本発明のインク残量検出装置の回路図。
【図12】本発明の一実施例の説明図。
【図13】本発明の一実施例のインク抵抗とインク残量
を示した説明図。
【図14】本発明の別の実施例の説明図。
【図15】本発明の別の実施例のインク抵抗とインク残
量を示した説明図。
【図16】本発明の電気分解電圧を調査するための実験
回路図。
【図17】本発明のインク電流と検出電圧の関係を示し
た説明図。
【符号の説明】
1 インク 2 基準抵抗 3、4 電極ピン 5 インクタンク 6 インク取り出し口 7 仕切り壁 8 多孔質材 20 発光ダイオード 21 表示装置 22 バッファ 23 温度検出装置 28、29 アナログ・デジタル変換器

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水溶性インクを収容したインクタンクに
    2個の電極を設け、少なくとも1個は前記インクタンク
    底部に設けることおよび、該インクタンク内のインク量
    を2個の電極間の抵抗値により検出することを特徴とす
    るインク残量検出装置。
  2. 【請求項2】 前記抵抗値の検出手段には、別の基準抵
    抗を直列に接続し、インク抵抗検出のために非連続的な
    電圧を印加し、2個の電極間に出現する電圧値を検出す
    ることを特徴とする請求項1記載のインク残量検出装
    置。
  3. 【請求項3】 前記基準抵抗の抵抗値は、前記2個の電
    極間に出現する電圧値が電気分解電圧以下になるように
    設定することを特徴とする請求項1または2記載のイン
    ク残量検出装置。
  4. 【請求項4】 前記2個の電極間に出現する電圧値をア
    ナログデジタル変換器を経て、デジタル値に変換するこ
    とを特徴とする請求項1および2記載のインク残量検出
    装置。
  5. 【請求項5】 環境温度を検出する温度検出手段とイン
    ク抵抗を検出する手段から成り、環境温度により、検出
    されたインク抵抗値からのインクタンク内のインク量を
    検出することを特徴とするインク残量検出装置。
  6. 【請求項6】 前記温度検出手段には、別の基準抵抗を
    直列に接続し、温度検出手段に出現する電圧値を検出す
    ることを特徴とする請求項5記載のインク残量検出装
    置。
  7. 【請求項7】 前記温度検出手段に出現する電圧値をア
    ナログデジタル変換器を経て、デジタル値に変換するこ
    とを特徴とする請求項5および6記載のインク残量検出
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6663205B2 (en) 2001-02-09 2003-12-16 Canon Kabushiki Kaisha Ink jet printing apparatus, ink information detecting device, and ink information detecting method
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