JPH06270349A - 布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム - Google Patents

布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム

Info

Publication number
JPH06270349A
JPH06270349A JP6452293A JP6452293A JPH06270349A JP H06270349 A JPH06270349 A JP H06270349A JP 6452293 A JP6452293 A JP 6452293A JP 6452293 A JP6452293 A JP 6452293A JP H06270349 A JPH06270349 A JP H06270349A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
layer
polyurethane resin
cloth
resin layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6452293A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuhiko Saito
光彦 斎藤
Toshiharu Murakami
敏治 村上
Masafumi Shirai
雅文 白井
Yuji Hirata
祐司 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okura Industrial Co Ltd
Original Assignee
Okura Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okura Industrial Co Ltd filed Critical Okura Industrial Co Ltd
Priority to JP6452293A priority Critical patent/JPH06270349A/ja
Publication of JPH06270349A publication Critical patent/JPH06270349A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着色布地に貼り付けられた布地被覆フィル
ム、及び、それを用いたエンブレムの印刷柄の色彩が、
日時が経過しても変化して見えないようにする。 【構成】 少なくとも1層のポリウレタン樹脂層と、少
なくとも1層のエチレン−ビニルアルコール共重合体層
からなり、少なくとも片方の表層がポリウレタン樹脂層
で、しかも、ポリウレタン樹脂層が両表層のうち片方の
表層にのみ存在する場合には該表層の外面以外に施され
た少なくとも一面の印刷面を有する、又、ポリウレタン
樹脂層が両方の表層に存在する場合にはどちらか片方の
表層の外面以外に施された少なくとも一面の印刷面を有
する。又、この布地被覆フィルムを用いたエンブレム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、着色布地に貼り付けら
れる印刷加工の施された布地被覆フィルムに関するもの
である。又、この布地被覆フィルムからなるスポーツウ
エアーや子供服等の衣類に貼り付けるエンブレムに関す
るものである。
【0002】
【従来技術】布地に防水性や空気遮断性、或は、絵柄等
を付与させるために、プラスチックフィルムや印刷加工
の施されたプラスチックフィルムが被覆されている。特
に、ポリウレタン樹脂フィルムは、耐摩耗性、柔軟性等
に優れており、しかも、布地に被覆した場合にも良好な
風合いを生じさせることから表層に好んで用いられてい
る。
【0003】又、これらの布地被覆フィルムからなる色
彩の鮮やかな絵柄の施されたエンブレム等が、スポーツ
ウエアーや子供服等の衣類に貼り付けられていた。
【0004】しかし、被覆する布地が着色している場
合、日時が経過すると該布地に含まれた染料が表面層の
ポリウレタン樹脂層まで移行して該層を着色させるた
め、該層を透して印刷面を見ると、印刷柄等の色彩が変
化して見苦しくなっていた。特に、加熱されるとその傾
向は顕著であった。例えば、エンブレムの貼り付けられ
たスポーツウエアーや子供服等を洗濯した後に熱風乾燥
機等により乾燥させると、染料の移行がより促進され、
エンブレムの絵柄の色彩が変化して見苦しくなってい
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、着色布地に
貼り付ける印刷柄の施された布地被覆フィルムが、布地
に貼り付けられた後に日時が経過した際、特に、加熱が
施された際、布地に含まれた染料の移行により表面層の
ポリウレタン樹脂が着色して印刷柄の色彩が変化して見
えないように、該ポリウレタン樹脂層が着色しない布地
被覆フィルムを提供しようとするものである。又、日時
の経過や加熱により印刷柄の色彩が変化して見えないよ
うなスポーツウエアーや子供服等の衣類に貼り付けるエ
ンブレムを提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため次のような手段を講じた。
【0007】即ち、布地被覆フィルムが、少なくとも1
層のポリウレタン樹脂層と、少なくとも1層のエチレン
−ビニルアルコール共重合体層からなる積層フィルムで
あって、該積層フィルムの少なくとも片方の表層がポリ
ウレタン樹脂層で、しかも、ポリウレタン樹脂層が前記
積層フィルムの両表層のうち片方の表層にのみ存在する
場合には該表層の外面以外に施された少なくとも一面の
印刷面を有する、又、ポリウレタン樹脂層が前記積層フ
ィルムの両方の表層に存在する場合にはどちらか片方の
表層の外面以外に施された少なくとも一面の印刷面を有
する。
【0008】又、衣類に貼り付けるエンブレムがこの布
地被覆フィルムからできている。
【0009】本発明に用いられるエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体としては特に限定されるものではない
が、エチレン含有量が47モル%以下のものが、表層の
ポリウレタン樹脂層の着色を防止させる面から適してい
る。
【0010】しかし、エチレン含有量が余り少なくなり
すぎると、柔軟性が劣り、布地の風合いが低下するの
で、エチレン含有量は25モル%以上が好ましい。
【0011】又、該エチレン−ビニルアルコ−ル共重合
体層の厚みとしては、特に限定されるものではないが、
2〜20μmの範囲内が好ましい。エチレン含有率の高
いエチレン−ビニルアルコール共重合体を用いる時に
は、該層の厚みを厚めにすることが好ましく、エチレン
−含有率の低いエチレン−ビニルアルコール共重合体を
用いる時には、該厚みを薄めにすることが好ましい。し
かし、エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体層の合計厚
みが30μmを越えると柔軟性が劣り、布地の風合いが
低下するので好ましくない。
【0012】尚、エチレン−ビニルアルコール共重合体
層は表層には位置せず、エチレン−ビニルアルコール共
重合体層以外の樹脂によって両面が覆われていることが
好ましい。
【0013】本発明における印刷としては、従来一般に
プラスチックフィルムに施される印刷は勿論、アルミ等
の蒸着も含まれる。そして、印刷とアルミ蒸着とは同一
面に施されていても、それぞれ異なる面に施されていて
もよい。
【0014】本発明に用いられるポリウレタン樹脂とし
ては、特に限定されるものではなく、フィルム状に製膜
可能なものを全て挙げることができる。好ましくは、エ
チレン−ビニルアルコ−ル共重合体等と共押出し製膜が
可能なものがよい。
【0015】ポリウレタン樹脂層の厚み合計としては、
特に限定されるものではないが、20〜400μmの範
囲のものが好ましく、又、上記表層に用いられるポリウ
レタン樹脂層の厚みについても、特に限定されるもので
はなく、10〜200μmの範囲のものが、柔軟性や布
地の風合い等の面から好ましい。
【0016】尚、ポリウレタン樹脂層は着色されていて
もかまわないが、前記表層のポリウレタン樹脂層につい
ては、着色されていても、透明性を有している事が必要
である。
【0017】次に、本発明の布地被覆フィルムは、布地
の風合いや耐摩耗性等を附与させるために、布地に接す
る側と反対の表面にポリウレタン樹脂層を位置するよう
にする必要がある。そのため、少なくとも片方の表層が
ポリウレタン樹脂層であることが必要である。しかも、
該表層のポリウレタン樹脂層の着色を防止させ、該層を
透して見る印刷柄の色彩の変化を生じさせないようにす
るために、該表層のポリウレタン樹脂層と布地に接する
側の面との間に少なくとも1層のエチレン−ビニルアル
コ−ル共重合体層を位置させることが必要である。尚、
該エチレン−ビニルアルコ−ル共重合体層は布地に接す
る表層に位置していてもよい。
【0018】又、本発明が上記表層のポリウレタン樹脂
層の着色により印刷柄の色彩が変化して見えるのを防止
させるものであるから、印刷面は少なくとも該表層のポ
リウレタン樹脂層の外面以外に施されていることが必要
である。勿論、それ以外に該ポリウレタン樹脂層の外面
にも印刷が施されていてもかまわない。
【0019】上記条件を有する本発明のフィルム構成と
しては、エチレン−ビニルアルコール共重合体をEVO
H、ポリウレタン樹脂をTPUと略記し、布地に接する
側の表面から記載すると、次のようなフィルム構成を例
記することができる。即ち、EVOH/印刷/TPU,
EVOH/TPU/印刷/TPU,TPU/EVOH/
印刷/TPU,TPU/EVOH/TPU/印刷/TP
U,TPU/EVOH/印刷/TPU/印刷,等のフィ
ルム構成を挙げることができる。又、これらフィルム構
成に、さらに、適宜他の樹脂層を積層させることもでき
る。
【0020】本発明の布地被覆フィルムの製造方法とし
ては、特に限定されるものではないが、製膜されたフィ
ルムに印刷加工を施した後に、押出ラミネート法やドラ
イラミネート法等によって、該印刷面の上にさらに別の
層を積層させることによって得ることができる。尚、ド
ライラミネート法による場合には、印刷されたフィルム
をさらに積層させ外面にも印刷面を位置させることもで
きる。
【0021】又、最近では、高周波シール方式により部
分的に融着させて積層させることもできる。
【0022】本発明の布地被覆フィルムを布地に貼り付
ける方法としては、特に限定されるものではなく、従来
一般的なラミネート方法、即ち、熱圧による貼り付け方
法や、接着剤による貼り付ける方法等がある。
【0023】尚、布地に貼り付ける面としては、前記し
た所定の面を貼り付け面とする。
【0024】本発明の布地被覆フィルムは、布地に貼り
付けてレインコートやウインドブレーカー、或は、手袋
や水を取り扱う作業服等に好適に用いられる。又、最近
スポーツウエアーや子供服等に色彩の鮮やかな絵柄の施
されたエンブレムが貼り付けられるようになってきた。
本発明のエンブレムはこのようなスポーツウエアーや子
供服等の衣類に直接貼り付けるエンブレムとして有用な
ものである。
【0025】
【作用】着色布地に貼り付けられた布地被覆フィルムの
印刷柄の色彩が変化して見えないように、該布地被覆フ
ィルムの表層ポリウレタン樹脂層が日時が経過したり加
熱されたりしても着色しないのは明らかではないが、次
のようなことが考えられる。
【0026】即ち、エチレン−ビニルアルコール共重合
体層が貼り付けられた布地に含まれている染料の移行を
阻止するために、布地に貼り付けた表層のポリウレタン
樹脂層には布地の染料が移行してこないので、該層が着
色しないものと思われる。その結果、該表層を透して印
刷柄を見ても、該印刷柄の色彩が変化して見えないもの
と思われる。
【0027】尚、ポリウレタン樹脂は、染料等によって
着色し易い樹脂であることが、一般に良く知られてい
る。
【0028】
【実施例】以下、実施例及び比較例を示し、本発明の内
容をより具体的に説明する。尚、本発明は、実施例に記
載された事項によってのみ限定されるものでないことは
当然である。
【0029】尚、印刷柄の色彩の変化は次のような方法
によって調べた。即ち、印刷柄を有する布地被服フィル
ムを着色布地に貼り付け、面圧5Kg/cm2 、温度1
20℃、時間12hrの条件で加熱プレスを施し、着色
布地に含まれた染料のフィルムへの移行を促進させた
後、目視により布地被服フィルムの印刷柄の色彩の変化
を調べた。
【0030】(実施例1)2台の押出機と2種3層のサ
ーキュラーダイにより、両外層がポリウレタン樹脂(ア
ジペートエステル系ポリウレタン)、芯層がエチレン−
ビニルアルコール共重合体(エチレン含有率32モル
%)の積層フィルムをインフレ−ション共押出法により
製膜した。又、同じポリウレタン樹脂を用いて単層フィ
ルムをインフレーション法により製膜し、一方の面にア
ルミ蒸着を、もう一方の面に絵柄の印刷加工を施した。
そして、上記積層フィルムにドライラミネート法により
上記単層フィルムの蒸着面を接合面として貼り合わせて
布地被服フィルムを得た。尚、各層の厚みは、該積層フ
ィルムの両ポリウレタン樹脂層が共に75μm、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体が10μmで、ポリウレ
タン樹脂の単層フィルムが75μmであった。
【0031】ポリエステル繊維を黒色に染色した布地
に、得られた布地被覆用フィルムを貼り付けた。尚、布
地に貼り付ける布地被服用フィルムの面は印刷加工の施
されていない面とし、貼り付ける方法としてはウレタン
系接着剤を用いた。
【0032】そして、布地に貼り付けられた布地被覆フ
ィルムの印刷柄の色彩が変化て見えるかどうか前記熱圧
法によって調べた。その結果、印刷柄の色彩は何等変化
して見えず良好であった。
【0033】(比較例1)実施例1と同じポリウレタン
樹脂を用い、実施例1と同じ同じ方法により、厚さ15
0μmの単層フィルムを得た。そして、該フィルムに実
施例1で用いたアルミ蒸着や印刷加工の施された単層の
ポリウレタン樹脂フィルムを実施例1と同じ方法により
貼り合わせて布地被服フィルムを得た。
【0034】得られた布地被覆フィルムを、実施例1で
用いたと同じ布地に、実施例1と同じ方法によって貼り
付けた。
【0035】そして、布地に貼り付けられた布地被覆フ
ィルムの印刷柄の色彩が変化して見えるかどうか前記熱
圧法によって調べた。その結果、布地の染料が外表面の
ポリウレタン樹脂層まで移行して該層を多少黒色に着色
させており、印刷柄の色彩が黒ずんで見えた。
【0036】
【効果】本発明の布地被覆フィルムを貼り付けた布地
は、長期の日時が経過した後や、洗濯後の熱風乾燥機等
によって加熱された後でも印刷柄の色彩が変化して見え
ないので、いつまでも色鮮やかな絵柄を維持させること
ができる。又、スポーツウェアーや子供服等の衣類に直
接貼り付けられた本発明のエンブレムも、洗濯後の燥機
による加熱によって印刷柄の色彩が変化せず、いつまで
も絵柄が鮮明である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層のポリウレタン樹脂層
    と、少なくとも1層のエチレン−ビニルアルコール共重
    合体層からなる積層フィルムであって、該積層フィルム
    の少なくとも片方の表層がポリウレタン樹脂層で、しか
    も、ポリウレタン樹脂層が前記積層フィルムの両表層の
    うち片方の表層にのみ存在する場合には該表層の外面以
    外に施された少なくとも一面の印刷面を有する、又、該
    ポリウレタン樹脂層が前記積層フィルムの両方の表層に
    存在する場合にはどちらか片方の表層の外面以外に施さ
    れた少なくとも一面の印刷面を有することを特徴とする
    布地被覆フィルム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の布地被覆フィルムからな
    ることを特徴とするエンブレム。
JP6452293A 1993-03-24 1993-03-24 布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム Pending JPH06270349A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6452293A JPH06270349A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6452293A JPH06270349A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06270349A true JPH06270349A (ja) 1994-09-27

Family

ID=13260638

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6452293A Pending JPH06270349A (ja) 1993-03-24 1993-03-24 布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06270349A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100400906B1 (ko) 역반사트랜스퍼시이트및아플리케
US6544369B1 (en) Process for producing thin film-like material having decorative surface
JP3066979B2 (ja) 高度に耐久性がある印画、とくに特殊な光反射性および着色領域の組み合わせを含む印画で表面を装飾する転写体、およびその製造方法
US5000810A (en) Decorative or printed laminates and methods for making same
EP1468619B1 (en) Method for producing printed retroreflective high visibility products
CN107150479A (zh) 一种彩色全反光面料的制作方法
CA1140442A (en) Heat reflecting wall-cover
KR100572094B1 (ko) 착색필름
KR101395815B1 (ko) 물리적 응력에 의한 변색성 라미네이트 제품 및 이의 제조방법
WO1996024490A1 (en) Decorative system for apparel and method of making same
JPH08103982A (ja) 光輝性化粧シート
JPH06270349A (ja) 布地被覆フィルム、及び、それを用いたエンブレム
WO2015030770A1 (en) Colorized retroreflective material and method of formation
JPH0934342A (ja) ホログラム布帛又は合成皮革及びその製造方法
JPH06270348A (ja) 布地被覆用フィルム、及び、それを用いたエンブレム
GB2053089A (en) Coated wallpaper
JPH10131063A (ja) 審美性のある光沢布帛およびその製造方法
KR100740011B1 (ko) 열전사 접합 무늬칼라 유리판제 및 이것의 제조방법
JP3500235B2 (ja) アクリルインサートフィルムとアクリルインサート成形品の製造方法
JPH0545478Y2 (ja)
JP3500236B2 (ja) アクリルインサートフィルムとアクリルインサート成形品の製造方法
JPH04140136A (ja) 意匠性にすぐれた金属薄膜積層ポリ塩化ビニル樹脂成形品、およびその製造方法
JP2908517B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸
JP2883412B2 (ja) 虹彩色積層体および金銀糸
JPH064912B2 (ja) 虹彩模様を呈する積層体