JPH06270156A - 成型金型のクリーニング方法 - Google Patents

成型金型のクリーニング方法

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Publication number
JPH06270156A
JPH06270156A JP5082715A JP8271593A JPH06270156A JP H06270156 A JPH06270156 A JP H06270156A JP 5082715 A JP5082715 A JP 5082715A JP 8271593 A JP8271593 A JP 8271593A JP H06270156 A JPH06270156 A JP H06270156A
Authority
JP
Japan
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cleaning
gas
mold
molding die
cavity
Prior art date
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Pending
Application number
JP5082715A
Other languages
English (en)
Inventor
Setsuo Akiyama
節夫 秋山
Masahito Yoshikawa
雅人 吉川
Toshio Naito
壽夫 内藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06270156A publication Critical patent/JPH06270156A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 ClF3ガス又はClF3ガスに更に不活性ガ
スを混合した混合ガスを用いて成型金型のキャビティ面
を洗浄することを特徴とする成型金型のクリーニング方
法である。 【効果】 本発明によれば、成型金型のキャビティ面を
傷付けることなく、安全かつ容易に成型金型のキャビテ
ィ面の汚れを除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ゴム等のエラストマー
やプラスチックの成型金型のキャビティ面をクリーニン
グする方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ゴムを含む各種エラストマーやプラスチック類の成型品
は、成型金型のキャビティに原料を充填し、成型するこ
とによって製造されるものであり、ゴム製品はゴム組成
物を成型金型に充填した状態で高温加熱してゴム組成物
を加硫することによって製造される。また、プラスチッ
ク製品は高温に保持した成型金型内において、プラスチ
ック組成物を射出成型やブロー成型などの方法で成型す
ることによって製造され、上記射出成型やブロー成型に
おける成型工程は可能な限り速いサイクルで繰り返され
る。
【0003】この場合、上記成型金型としては主として
鉄やアルミニウム製のものが使用されているが、成型金
型を繰り返し使用するうちに、ゴム組成物やプラスチッ
ク組成物などの原料に含まれる有機物質や充填剤などが
金型のキャビティ表面に付着していき、金型のキャビテ
ィ表面が汚染される。この汚染は最終製品の仕上りに直
接影響を及ぼし、製品の汚れは商品価値を大きく左右す
る要因であるため、金型のキャビティ面の管理は非常に
重要である。このため、工業的な成型工程における金型
キャビティのクリーニングには非常に多くの労力と時間
が費やされている。
【0004】従来、成型金型のキャビティ面をクリーニ
ングする方法としては、ショットブラスト法、酸、アル
カリを用いた液体クリーニング法、プラズマエッチング
法などが採用されている。
【0005】しかしながら、上記ショットブラスト法又
は液体クリーニング法で成型金型のキャビティ面のクリ
ーニングを行った場合、機械的又は化学的にキャビティ
面を傷付けたり、クリーニング剤の排水処理に伴う問題
などが発生する。
【0006】また、プラズマエッチング法で金型のキャ
ビティ面をクリーニングした場合、洗浄効果は認められ
るが、プラズマ発生装置は真空排気系、電源などを伴う
のでクリーニング装置が大型になってしまい、このため
クリーニングに莫大な費用を要し、工業化が困難となる
場合がある。更に、プラズマ発生の際の高周波電場によ
って金型の温度が上るため、成型金型が熱歪を受けて変
形するという問題もある。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたもので、
成型金型のキャビティ面を傷付けることなく、安全かつ
容易に成型金型のキャビティ面の汚れを除去することが
できる成型金型のクリーニング方法を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明者は上記
目的を達成するため鋭意検討を行った結果、ClF3
ス又はClF3ガスに更に不活性ガスを混合した混合ガ
スを用いてゴム組成物加硫用成型金型やプラスチック組
成物用成型金型のキヤビティ面のクリーニングを行った
場合、機械的な研磨を行うことなしに金型のキャビティ
面を使用開始時の光沢に回復し得、このため最終製品の
仕上りも優れたものとなることを見い出した。
【0009】即ち、ClF3は室温で安定で自己分解性
もないので、F2ガスなどの他のハロゲンガスよりも取
り扱いが容易であり、また、フッ素化剤として作用し、
特に有機物質などを効率よくフッ素化して有機物質の主
鎖切断を引き起こすため、上記有機物質は最終的には揮
発性のガスとなって揮発し、このため有機物質、即ちゴ
ム組成物やプラスチック組成物によって成型金型のキャ
ビティ内面に付着した汚れを容易に取り除くことができ
る。また、ClF3は上記のような特性を有することか
ら、これを金型キャビティ用の洗浄剤として用いた場
合、大気圧付近でかつ低温でクリーニングを行うことが
でき、このため成型金型に熱歪が発生することもないの
で成型金型が変形することもなく、また、ガスを用いた
乾式処理なので廃液処理に伴う問題が発生することもな
い。更に、排ガス処理はCaOによる化学吸着や活性炭
による物理吸着によって安全かつ簡単に行うことがで
き、このためクリーニング処理コストを低減することが
でき、上記方法が工業化に適した成型金型のクリーニン
グ方法であることを知見し、本発明をなすに至った。
【0010】従って、本発明は、ClF3ガス又はCl
3ガスに更に不活性ガスを混合した混合ガスを用いて
成型金型のキャビティ内面を洗浄することを特徴とする
成型金型のクリーニング方法を提供する。
【0011】以下、本発明を更に詳しく説明すると、本
発明の成型金型のクリーニング法はClF3ガス又はC
lF3ガスに更に不活性ガスを混合した混合ガスを洗浄
剤として用いるものである。
【0012】ここで、ClF3は沸点が11.75℃、
臨界温度が174℃であるので、室温から100℃程度
の温度において安定したガス状態で使用できるものであ
る。本発明においてはClF3ガスは単独で用いてもよ
く、N2等の不活性ガスと混合して用いることもでき
る。この場合、ClF3と不活性ガスとの混合比率は任
意とすることができるが、ClF3ガスの量を不活性ガ
スの量よりも多くすることが好ましい。
【0013】上記ガスで成型金型のキャビティ面をクリ
ーニングする場合、金型を収納した容器内に上記ガスを
導入するだけで金型のキャビティ面をクリーニングする
ことができる。なお、このとき容器内の圧力は1Tor
rから大気圧までの任意の圧力とすることができ、ま
た、容器内の温度は室温から約100℃までの任意の温
度とすることができる。
【0014】本発明のクリーニング方法は、特にゴム加
硫用の成型金型やプラスチック成型用の成型金型のキャ
ビティ面をクリーニングする方法として好適であり、こ
の場合、いかなるゴム組成物及びプラスチック組成物に
よる金型キャビティ表面の汚れに対しても優れたクリー
ニング効果を発揮するものである。
【0015】
【実施例】以下、実施例と比較例を示し、本発明を具体
的に説明するが、本発明は下記の実施例に制限されるも
のではない。
【0016】[実施例1〜3、比較例1]図1に示すク
リーニング装置を用いて、鉄製のタイヤモールドのクリ
ーニングを行った。まず、クリーニング槽1中に上記タ
イヤモールドを置き、ClF3ガスボンベ2からClF3
を、N2ガスボンベ3からN2をそれぞれマスフローコン
トローラー4、5に導入し、マスフローコントローラー
4、5で上記ガスそれぞれの流量を調節し、表1に示す
流量比で混合したガスをクリーニング槽1に導入し、圧
力1気圧、温度70℃の条件でタイヤモールドのクリー
ニングを行った。なお、排気ガスは排気ガス処理装置6
により化学吸着の方法で処理した。クリーニング前の金
型キャビティ面の外観色とクリーニング後の金型キャビ
ティ面の外観色を表1に併記する。
【0017】
【表1】
【0018】[実施例4]ポリアミド樹脂の成型に用い
た、キャビティ表面がクロムめっきされた鉄製の射出成
型金型をClF3ガスのみを用いて実施例1と同様の装
置及び条件でクリーニングを行った。その結果、クリー
ニング前は黒ずんでいた成型金型のキャビティ面が使用
開始時の光沢に回復したことが認められた。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、成型金型のキャビティ
面を傷付けることなく、安全かつ容易に成型金型のキャ
ビティ面の汚れを除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例及び比較例で用いた成型金型の
クリーニング装置の概略図である。
【符号の説明】
1 クリーニング槽 2 ClF3ガスボンベ 3 N2ガスボンベ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ClF3ガスを用いて成型金型のキャビ
    ティ面を洗浄することを特徴とする成型金型のクリーニ
    ング方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、上記Cl
    3ガスに不活性ガスを混合することを特徴とする成型
    金型のクリーニング方法。
  3. 【請求項3】 上記成型金型がゴム加硫用の成型金型で
    ある請求項1又は2記載のクリーニング方法。
  4. 【請求項4】 上記成型金型がプラスチック成型用の成
    型金型である請求項1又は2記載のクリーニング方法。
JP5082715A 1993-03-17 1993-03-17 成型金型のクリーニング方法 Pending JPH06270156A (ja)

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JPH06270156A true JPH06270156A (ja) 1994-09-27

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6417857A (en) * 1987-07-13 1989-01-20 Central Glass Co Ltd Cleaning gas containing chlorine fluoride
JPH04298308A (ja) * 1991-03-27 1992-10-22 Toowa Kk 樹脂成形用金型の保管方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6417857A (en) * 1987-07-13 1989-01-20 Central Glass Co Ltd Cleaning gas containing chlorine fluoride
JPH04298308A (ja) * 1991-03-27 1992-10-22 Toowa Kk 樹脂成形用金型の保管方法

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