JPH06269866A - プレス成形装置 - Google Patents
プレス成形装置Info
- Publication number
- JPH06269866A JPH06269866A JP5065125A JP6512593A JPH06269866A JP H06269866 A JPH06269866 A JP H06269866A JP 5065125 A JP5065125 A JP 5065125A JP 6512593 A JP6512593 A JP 6512593A JP H06269866 A JPH06269866 A JP H06269866A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- work
- blank holder
- die
- dead center
- bottom dead
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】ブランクホルダに改良を加え、下型からのワー
ク離型時の負圧状態を小さくして、異物巻き込みによる
次のワークの圧痕を効果的に防止する。 【構成】上型2 の下死点への下降により下型3 との間で
ワークW をプレス成形するプレス成形装置1 において、
上記下型3 の外方に、ワークW を下型3 から離型させる
ようにワークW の外縁部を持ち上げるブランクホルダ4
を昇降自在に設けると共に、上型2 の下死点からの上昇
時、ブランクホルダ4 を上昇途中位置で一時停止させる
一時停止手段5 を設け、さらに、清浄空気を上昇途中の
ワークW の下面に圧送する第２貫通孔を下型3 に設け
る。また、上記一時停止手段5 を、ブランクホルダ4 を
上昇可能に上方へ付勢するクッションピン11と、該クッ
ションピン11を上型2 の下死点でロックするロック手段
と、上記ブランクホルダ4 を上昇途中位置まで上昇させ
る弾性部材12とで構成する。
ク離型時の負圧状態を小さくして、異物巻き込みによる
次のワークの圧痕を効果的に防止する。 【構成】上型2 の下死点への下降により下型3 との間で
ワークW をプレス成形するプレス成形装置1 において、
上記下型3 の外方に、ワークW を下型3 から離型させる
ようにワークW の外縁部を持ち上げるブランクホルダ4
を昇降自在に設けると共に、上型2 の下死点からの上昇
時、ブランクホルダ4 を上昇途中位置で一時停止させる
一時停止手段5 を設け、さらに、清浄空気を上昇途中の
ワークW の下面に圧送する第２貫通孔を下型3 に設け
る。また、上記一時停止手段5 を、ブランクホルダ4 を
上昇可能に上方へ付勢するクッションピン11と、該クッ
ションピン11を上型2 の下死点でロックするロック手段
と、上記ブランクホルダ4 を上昇途中位置まで上昇させ
る弾性部材12とで構成する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、プレス成形装置に関
し、詳しくは、下型に対するワーク離型時の異物巻込み
防止対策に関する。
し、詳しくは、下型に対するワーク離型時の異物巻込み
防止対策に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、プレス成形装置は、上下方向へ
移動する上型と、固定された下型とを備え、上型の下死
点への下降により上型と下型との間に挟んだワークをプ
レス成形するようにしている。そして、上記下型の外方
には、上型を下死点から上昇させた時にワークの外縁部
を持ち上げるブランクホルダが昇降自在に設けられ、こ
のブランクホルダの上昇により、ワークを下型から離型
させるようにしている。
移動する上型と、固定された下型とを備え、上型の下死
点への下降により上型と下型との間に挟んだワークをプ
レス成形するようにしている。そして、上記下型の外方
には、上型を下死点から上昇させた時にワークの外縁部
を持ち上げるブランクホルダが昇降自在に設けられ、こ
のブランクホルダの上昇により、ワークを下型から離型
させるようにしている。
【０００３】また、上型の下死点からの上昇時に上型と
ワーク上面との間が瞬間的に真空状態となることを考慮
して、上型にフィルタを介してワークの上面側に開口す
る貫通孔を形成し、上型の下死点からの上昇時に上記フ
ィルタにより異物が除去されたクリーンエアを貫通孔を
介して上型とワークとの間に供給し、上型とワークとの
間に付近の細かい異物が浸入しないようにしたものもあ
る（実開平３−７０８２３号公報参照）。
ワーク上面との間が瞬間的に真空状態となることを考慮
して、上型にフィルタを介してワークの上面側に開口す
る貫通孔を形成し、上型の下死点からの上昇時に上記フ
ィルタにより異物が除去されたクリーンエアを貫通孔を
介して上型とワークとの間に供給し、上型とワークとの
間に付近の細かい異物が浸入しないようにしたものもあ
る（実開平３−７０８２３号公報参照）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークを下
型から離型させる場合においても、ワークと下型との間
が真空状態（負圧状態）となるため、ブランクホルダの
上昇によりワークを下型から一気に離型させると、付近
の細かい異物がワークと下型との間にかなり吸い込まれ
て下型に付着することになり、次のワークのプレス成形
時に圧痕を残す恐れがある。
型から離型させる場合においても、ワークと下型との間
が真空状態（負圧状態）となるため、ブランクホルダの
上昇によりワークを下型から一気に離型させると、付近
の細かい異物がワークと下型との間にかなり吸い込まれ
て下型に付着することになり、次のワークのプレス成形
時に圧痕を残す恐れがある。
【０００５】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、ブランクホルダに改良を
加え、下型からのワーク離型時の負圧状態が小さくなる
ようにして、異物巻き込みによる次のワークのプレス成
形時における圧痕を効果的に防止することにある。
で、その目的とするところは、ブランクホルダに改良を
加え、下型からのワーク離型時の負圧状態が小さくなる
ようにして、異物巻き込みによる次のワークのプレス成
形時における圧痕を効果的に防止することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項１記載の発明が講じた解決手段は、上下方向
へ移動する上型と、該上型の下方に固定された下型とを
備え、上型の下死点への下降により下型との間に挟んだ
ワークをプレス成形するようにしたプレス成形装置を前
提とする。そして、上記下型の外方に、上記ワークを下
型から離型させるようにワークの外縁部を持ち上げるブ
ランクホルダを昇降自在に設けると共に、上記上型の下
死点からの上昇時に上記ブランクホルダを上昇途中で一
時停止させる一時停止手段を設ける構成としたものであ
る。
め、請求項１記載の発明が講じた解決手段は、上下方向
へ移動する上型と、該上型の下方に固定された下型とを
備え、上型の下死点への下降により下型との間に挟んだ
ワークをプレス成形するようにしたプレス成形装置を前
提とする。そして、上記下型の外方に、上記ワークを下
型から離型させるようにワークの外縁部を持ち上げるブ
ランクホルダを昇降自在に設けると共に、上記上型の下
死点からの上昇時に上記ブランクホルダを上昇途中で一
時停止させる一時停止手段を設ける構成としたものであ
る。
【０００７】また、請求項２記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項１記載の発明の下型を特定し、上型の
下死点からの上昇時、清浄空気を上昇途中のワークの下
面に圧送する通路を設ける構成としている。
段は、上記請求項１記載の発明の下型を特定し、上型の
下死点からの上昇時、清浄空気を上昇途中のワークの下
面に圧送する通路を設ける構成としている。
【０００８】また、請求項３記載の発明が講じた解決手
段は、上記請求項１又は２記載の発明の一時停止手段を
特定し、ブランクホルダを上昇可能に上方へ付勢するク
ッションピンと、該クッションピンを上型の下死点にお
けるブランクホルダの下降位置でロックするロック手段
と、上記ブランクホルダをワークの上昇途中位置まで上
昇させる弾性部材とを備える構成としている。
段は、上記請求項１又は２記載の発明の一時停止手段を
特定し、ブランクホルダを上昇可能に上方へ付勢するク
ッションピンと、該クッションピンを上型の下死点にお
けるブランクホルダの下降位置でロックするロック手段
と、上記ブランクホルダをワークの上昇途中位置まで上
昇させる弾性部材とを備える構成としている。
【０００９】さらに、請求項４記載の発明が講じた解決
手段は、上記請求項３記載の発明の弾性部材を特定し、
ラバー材又はガススプリングよりなるもので構成してい
る。
手段は、上記請求項３記載の発明の弾性部材を特定し、
ラバー材又はガススプリングよりなるもので構成してい
る。
【００１０】
【作用】上記の構成により、請求項１記載の発明では、
一時停止手段により、上型の下死点からの上昇時にブラ
ンクホルダが上昇途中で一時停止するので、ワークは下
型に対して若干浮いた状態で一時停止して、下型から離
型させた際のワークと下型との隙間が非常に小さなもの
となり、そのワークと下型との間の負圧状態が可及的に
抑制されて、ワークと下型との間に吸い込まれる付近の
細かい異物の量が大幅に減少し、下型への異物の付着が
効果的に防止される。
一時停止手段により、上型の下死点からの上昇時にブラ
ンクホルダが上昇途中で一時停止するので、ワークは下
型に対して若干浮いた状態で一時停止して、下型から離
型させた際のワークと下型との隙間が非常に小さなもの
となり、そのワークと下型との間の負圧状態が可及的に
抑制されて、ワークと下型との間に吸い込まれる付近の
細かい異物の量が大幅に減少し、下型への異物の付着が
効果的に防止される。
【００１１】また、請求項２記載の発明では、下型に設
けた通路により、上型の下死点からの上昇時に上昇途中
のワークの下面に清浄空気が圧送されるので、負圧状態
が可及的に抑制されているワークと下型との間には清浄
空気が積極的に吸い込まれて、ワークと下型との間には
付近の細かい異物を含む空気がほとんど吸い込まれず、
下型への異物の付着がより効果的に防止される。
けた通路により、上型の下死点からの上昇時に上昇途中
のワークの下面に清浄空気が圧送されるので、負圧状態
が可及的に抑制されているワークと下型との間には清浄
空気が積極的に吸い込まれて、ワークと下型との間には
付近の細かい異物を含む空気がほとんど吸い込まれず、
下型への異物の付着がより効果的に防止される。
【００１２】また、請求項３記載の発明では、クッショ
ンピンをロック手段でロック状態に保持し、ブランクホ
ルダを弾性部材で上昇途中位置まで上昇させる一時停止
手段により、弾性部材のみによる弾性力を利用してブラ
ンクホルダが容易に一時停止することになる。
ンピンをロック手段でロック状態に保持し、ブランクホ
ルダを弾性部材で上昇途中位置まで上昇させる一時停止
手段により、弾性部材のみによる弾性力を利用してブラ
ンクホルダが容易に一時停止することになる。
【００１３】さらに、請求項４記載の発明では、弾性部
材がラバー材又はガススプリングにより構成されるの
で、弾性部材は非常に簡単でかつ信頼性の高いものとな
る。
材がラバー材又はガススプリングにより構成されるの
で、弾性部材は非常に簡単でかつ信頼性の高いものとな
る。
【００１４】
【発明の効果】以上の如く、請求項１記載の発明におけ
るプレス成形装置によれば、上型の下死点からの上昇時
にブランクホルダを下型に対して若干浮かせた上昇途中
で一時停止させて、離型時のワークと下型との隙間を非
常に小さくして負圧状態を可及的に抑制するので、ワー
クと下型との間への付近の細かい異物の吸込量を大幅に
減少させて下型への付着を効果的に防止し、異物巻き込
みによる次のワークのプレス成形時における圧痕を防止
できる。
るプレス成形装置によれば、上型の下死点からの上昇時
にブランクホルダを下型に対して若干浮かせた上昇途中
で一時停止させて、離型時のワークと下型との隙間を非
常に小さくして負圧状態を可及的に抑制するので、ワー
クと下型との間への付近の細かい異物の吸込量を大幅に
減少させて下型への付着を効果的に防止し、異物巻き込
みによる次のワークのプレス成形時における圧痕を防止
できる。
【００１５】また、請求項２記載の発明におけるプレス
成形装置によれば、上型の下死点からの上昇時、負圧状
態を可及的に抑制した上昇途中のワークの下面に清浄空
気を積極的に圧送させることにより、ワークと下型との
間への細かい異物を含む空気の吸い込みをなくして下型
への付着をさらに防止し、異物巻き込みによる次のワー
クのプレス成形時における圧痕を確実に防止できる。
成形装置によれば、上型の下死点からの上昇時、負圧状
態を可及的に抑制した上昇途中のワークの下面に清浄空
気を積極的に圧送させることにより、ワークと下型との
間への細かい異物を含む空気の吸い込みをなくして下型
への付着をさらに防止し、異物巻き込みによる次のワー
クのプレス成形時における圧痕を確実に防止できる。
【００１６】また、請求項３記載の発明におけるプレス
成形装置によれば、ブランクホルダを弾性部材のみで上
昇途中位置まで上昇させたので、弾性部材のみによる弾
性力を利用してブランクホルダを容易に一時停止させる
ことができる。
成形装置によれば、ブランクホルダを弾性部材のみで上
昇途中位置まで上昇させたので、弾性部材のみによる弾
性力を利用してブランクホルダを容易に一時停止させる
ことができる。
【００１７】さらに、請求項４記載の発明では、ラバー
材又はガススプリングにより、非常に簡単でかつ信頼性
の高い弾性部材を構成することができる。
材又はガススプリングにより、非常に簡単でかつ信頼性
の高い弾性部材を構成することができる。
【００１８】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
する。
【００１９】図１および図３は本発明の一実施例に係る
プレス成形装置を示し、このプレス成形装置１は、上下
方向へ移動する上型２と、該上型２の下方に設けられた
基台６上に固定された下型３とを備え、下型３に対して
ワークを介して嵌合する上型２の下死点への下降によ
り、下型３との間に挟んだ平板状のワークをプレス成形
して自動車のルーフパネルを成形するようにしている
（以下、プレス成形後のワークについてのみ符号Ｗを付
す）。
プレス成形装置を示し、このプレス成形装置１は、上下
方向へ移動する上型２と、該上型２の下方に設けられた
基台６上に固定された下型３とを備え、下型３に対して
ワークを介して嵌合する上型２の下死点への下降によ
り、下型３との間に挟んだ平板状のワークをプレス成形
して自動車のルーフパネルを成形するようにしている
（以下、プレス成形後のワークについてのみ符号Ｗを付
す）。
【００２０】また、上記上型２の外周縁部下方に位置す
る下型３の外方つまり基台の外周縁部上には、ブランク
ホルダ４が上下方向へ昇降自在に設けられており、この
ブランクホルダ４によって、プレス成形後のワークＷを
下型３から離型させるようにワークＷの外縁部を上方へ
持ち上げるようにしている。そして、上記ブランクホル
ダ４には、上記上型２の下死点からの上昇時、上記ワー
クＷを下型３に対して若干浮かせるようにブランクホル
ダ４を上昇途中で一時停止させる一時停止手段５を備え
ている。
る下型３の外方つまり基台の外周縁部上には、ブランク
ホルダ４が上下方向へ昇降自在に設けられており、この
ブランクホルダ４によって、プレス成形後のワークＷを
下型３から離型させるようにワークＷの外縁部を上方へ
持ち上げるようにしている。そして、上記ブランクホル
ダ４には、上記上型２の下死点からの上昇時、上記ワー
クＷを下型３に対して若干浮かせるようにブランクホル
ダ４を上昇途中で一時停止させる一時停止手段５を備え
ている。
【００２１】該一時停止手段５は、ブランクホルダ４を
上昇させるように付勢するクッションピン１１と、該ク
ッションピン１１内に設けられ、上型２の下死点におい
てブランクホルダ４を上方へ付勢する付勢力をキャンセ
ルするようにクッションピン１１をロックするロック手
段（図示せず）と、上記基台１６の外周縁部上面とブラ
ンクホルダ４の下面との間に設けられ、ブランクホルダ
４を上昇途中位置まで上昇させる弾性部材１２とを備え
てなる。上記クッションピン１１は、シリンダチューブ
１１ａと、該シリンダチューブ１１ａに対して上方へ伸
長方向へ付勢されたシリンダロッド１１ｂとからなり、
上型２の下降時にその外周縁部下面との当接により上型
２と共に下降するブランクホルダ４によりシリンダロッ
ド１１ｂを上方への付勢力に抗して縮短させるようにな
っていて、上型２の下死点においてシリンダロッド１１
ｂが縮短状態でロック手段によりロックされる。また、
上記弾性部材１２は、ゴム製のラバー材よりなり、この
ラバー材がクッションピン１１によるブランクホルダ４
の昇降移動距離の略四分の一の高さに形成されているこ
とにより、ブランクホルダ４を上昇途中位置までラバー
材の弾性復元力でもって上昇させるようにしている。
上昇させるように付勢するクッションピン１１と、該ク
ッションピン１１内に設けられ、上型２の下死点におい
てブランクホルダ４を上方へ付勢する付勢力をキャンセ
ルするようにクッションピン１１をロックするロック手
段（図示せず）と、上記基台１６の外周縁部上面とブラ
ンクホルダ４の下面との間に設けられ、ブランクホルダ
４を上昇途中位置まで上昇させる弾性部材１２とを備え
てなる。上記クッションピン１１は、シリンダチューブ
１１ａと、該シリンダチューブ１１ａに対して上方へ伸
長方向へ付勢されたシリンダロッド１１ｂとからなり、
上型２の下降時にその外周縁部下面との当接により上型
２と共に下降するブランクホルダ４によりシリンダロッ
ド１１ｂを上方への付勢力に抗して縮短させるようにな
っていて、上型２の下死点においてシリンダロッド１１
ｂが縮短状態でロック手段によりロックされる。また、
上記弾性部材１２は、ゴム製のラバー材よりなり、この
ラバー材がクッションピン１１によるブランクホルダ４
の昇降移動距離の略四分の一の高さに形成されているこ
とにより、ブランクホルダ４を上昇途中位置までラバー
材の弾性復元力でもって上昇させるようにしている。
【００２２】そして、図２にも示すように、上記下型３
には、ワークＷの下面外周縁部側に上端が開口するよう
上下方向に貫通する複数の第１貫通孔２１，２１（図で
は２箇所のみ示す）と、該各第１貫通孔２１よりも内方
側におけるワークＷの下面側全域に亘って上端が開口す
るよう上下方向に貫通する複数の第２貫通孔２２（通
路）とがそれぞれ形成されている。上記下型３の下部に
は、エアフィルタ２３を介した清浄空気を圧縮状態で貯
留するエア圧縮タンク２４が設けられている。そして、
上記各第２貫通孔２２の下端開口には、基端が上記圧縮
タンク２４の吐出口２４ａ，…に連通接続された圧縮エ
ア供給管２５，…の先端が連通接続されている。また、
上記各圧縮エア供給管２５の途中には、該各圧縮エア供
給管２５を介した圧縮エアの供給または遮断を同時に切
換える切換バルブ２６，…が設けられている。この場
合、各切換バルブ２６は、上型２の下死点からの上昇
時、つまり弾性部材１２によるブランクホルダ４の上昇
途中位置での一時停止時に供給側に切換えられ、圧縮空
気（清浄空気）を各エア供給管２５を介して上昇途中の
ワークＷの下面側に圧送するようにしている。
には、ワークＷの下面外周縁部側に上端が開口するよう
上下方向に貫通する複数の第１貫通孔２１，２１（図で
は２箇所のみ示す）と、該各第１貫通孔２１よりも内方
側におけるワークＷの下面側全域に亘って上端が開口す
るよう上下方向に貫通する複数の第２貫通孔２２（通
路）とがそれぞれ形成されている。上記下型３の下部に
は、エアフィルタ２３を介した清浄空気を圧縮状態で貯
留するエア圧縮タンク２４が設けられている。そして、
上記各第２貫通孔２２の下端開口には、基端が上記圧縮
タンク２４の吐出口２４ａ，…に連通接続された圧縮エ
ア供給管２５，…の先端が連通接続されている。また、
上記各圧縮エア供給管２５の途中には、該各圧縮エア供
給管２５を介した圧縮エアの供給または遮断を同時に切
換える切換バルブ２６，…が設けられている。この場
合、各切換バルブ２６は、上型２の下死点からの上昇
時、つまり弾性部材１２によるブランクホルダ４の上昇
途中位置での一時停止時に供給側に切換えられ、圧縮空
気（清浄空気）を各エア供給管２５を介して上昇途中の
ワークＷの下面側に圧送するようにしている。
【００２３】したがって、上記実施例では、ブランクホ
ルダ４は、上型２の下死点からの上昇時、一時停止手段
５の弾性部材１２により上昇途中位置で一時停止するの
で、ワークＷは下型３に対して若干浮いた状態で一時停
止して、下型３から離型させた際のワークＷと下型３と
の隙間が非常に小さなものとなる。しかも、ブランクホ
ルダ４の上昇途中位置での一時停止時に、各圧縮エア供
給管２５の切換バルブ２６が供給側に切換えられてエア
圧縮タンク２４内の清浄な圧縮空気が各エア供給管２５
を介して若干浮いた状態のワークＷの下面側に圧送され
る。
ルダ４は、上型２の下死点からの上昇時、一時停止手段
５の弾性部材１２により上昇途中位置で一時停止するの
で、ワークＷは下型３に対して若干浮いた状態で一時停
止して、下型３から離型させた際のワークＷと下型３と
の隙間が非常に小さなものとなる。しかも、ブランクホ
ルダ４の上昇途中位置での一時停止時に、各圧縮エア供
給管２５の切換バルブ２６が供給側に切換えられてエア
圧縮タンク２４内の清浄な圧縮空気が各エア供給管２５
を介して若干浮いた状態のワークＷの下面側に圧送され
る。
【００２４】これにより、ワークＷと下型３との間の負
圧状態が可及的に抑制される上、この負圧作用による空
気の吸込は、積極的に供給される各圧縮エア供給管２５
からの圧縮空気がその大半を占め、各第１貫通孔２１な
どからワークＷと下型３との間に吸い込まれる付近の細
かい異物の量が大幅に減少し、下型３への異物の付着が
効果的に防止される。その結果、異物の巻き込みによる
次のワークのプレス成形時における圧痕を確実に防止で
きる。
圧状態が可及的に抑制される上、この負圧作用による空
気の吸込は、積極的に供給される各圧縮エア供給管２５
からの圧縮空気がその大半を占め、各第１貫通孔２１な
どからワークＷと下型３との間に吸い込まれる付近の細
かい異物の量が大幅に減少し、下型３への異物の付着が
効果的に防止される。その結果、異物の巻き込みによる
次のワークのプレス成形時における圧痕を確実に防止で
きる。
【００２５】また、クッションピン１１をロック手段で
ロック状態に保持し、ブランクホルダ４を弾性部材１２
でワークＷの上昇途中位置まで上昇させる一時停止手段
５により、弾性部材１２のみによる弾性力を利用してブ
ランクホルダ４を容易に一時停止させることができる。
しかも、弾性部材１２がゴム製のラバー材により構成さ
れているので、弾性部材１２を非常に簡単でかつ信頼性
の高いものにすることができる。
ロック状態に保持し、ブランクホルダ４を弾性部材１２
でワークＷの上昇途中位置まで上昇させる一時停止手段
５により、弾性部材１２のみによる弾性力を利用してブ
ランクホルダ４を容易に一時停止させることができる。
しかも、弾性部材１２がゴム製のラバー材により構成さ
れているので、弾性部材１２を非常に簡単でかつ信頼性
の高いものにすることができる。
【００２６】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、弾性部材１２をラバー材によ
り構成したが、ガススプリングにより弾性部材が構成さ
れるようにしても良い。
ではなく、その他種々の変形例を包含するものである。
例えば、上記実施例では、弾性部材１２をラバー材によ
り構成したが、ガススプリングにより弾性部材が構成さ
れるようにしても良い。
【００２７】また、上記実施例では、ブランクホルダ４
を１箇所の上昇途中位置でのみ一時停止させたが、ブラ
ンクホルダが上昇途中の複数位置で段階的に一時停止す
るようにしても良い。
を１箇所の上昇途中位置でのみ一時停止させたが、ブラ
ンクホルダが上昇途中の複数位置で段階的に一時停止す
るようにしても良い。
【図１】プレス成形装置の縦断正面図である。
【図２】プレス成形装置の縦断側面図である。
【図３】図１の要部拡大断面図である。
１ プレス成形装置 ２ 上型 ３ 下型 ４ ブランクホルダ ５ 一時停止手段 １１ クッションピン １２ 弾性部材 ２２ 第２貫通孔（通路） Ｗ ワーク
Claims (4)
- 【請求項１】 上下方向へ移動する上型と、該上型の下
方に固定された下型とを備え、上型の下死点への下降に
より下型との間に挟んだワークをプレス成形するように
したプレス成形装置において、上記下型の外方には、上
記ワークを下型から離型させるようにワークの外縁部を
持ち上げるブランクホルダが昇降自在に設けられている
と共に、上記上型の下死点からの上昇時に上記ブランク
ホルダを上昇途中で一時停止させる一時停止手段が設け
られていることを特徴とするプレス成形装置。 - 【請求項２】 下型は、上型の下死点からの上昇時、清
浄空気を上昇途中のワークの下面に圧送する通路を有し
ていることを特徴とする請求項１記載のプレス成形装
置。 - 【請求項３】 一時停止手段は、ブランクホルダを上昇
可能に上方へ付勢するクッションピンと、該クッション
ピンを上型の下死点におけるブランクホルダの下降位置
でロックするロック手段と、上記ブランクホルダをワー
クの上昇途中位置まで上昇させる弾性部材とを備えてな
ることを特徴とする請求項１又は請求項２記載のプレス
成形装置。 - 【請求項４】 弾性部材は、ラバー材又はガススプリン
グよりなるものであることを特徴とする請求項３記載の
プレス成形装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5065125A JPH06269866A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | プレス成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5065125A JPH06269866A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | プレス成形装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06269866A true JPH06269866A (ja) | 1994-09-27 |
Family
ID=13277847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5065125A Withdrawn JPH06269866A (ja) | 1993-03-24 | 1993-03-24 | プレス成形装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06269866A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4829640A (en) * | 1986-08-13 | 1989-05-16 | Barmag Ag | Yarn texturing nozzle |
| JP2006281287A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Toyota Motor Corp | プレス成形型およびプレス成形方法 |
| WO2012101830A1 (ja) | 2011-01-28 | 2012-08-02 | トヨタ自動車株式会社 | プレス成形用金型 |
| CN102844129A (zh) * | 2010-12-22 | 2012-12-26 | 丰田自动车株式会社 | 机械冲压用模具 |
| CN106140960A (zh) * | 2016-07-26 | 2016-11-23 | 滁州达世汽车配件有限公司 | 带压料芯的汽车修边冲孔模具 |
| CN113732152A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-12-03 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种用于开口拉延的单动多行程模具及操作方法 |
-
1993
- 1993-03-24 JP JP5065125A patent/JPH06269866A/ja not_active Withdrawn
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US4829640A (en) * | 1986-08-13 | 1989-05-16 | Barmag Ag | Yarn texturing nozzle |
| JP2006281287A (ja) * | 2005-04-01 | 2006-10-19 | Toyota Motor Corp | プレス成形型およびプレス成形方法 |
| CN102844129A (zh) * | 2010-12-22 | 2012-12-26 | 丰田自动车株式会社 | 机械冲压用模具 |
| WO2012101830A1 (ja) | 2011-01-28 | 2012-08-02 | トヨタ自動車株式会社 | プレス成形用金型 |
| US9126253B2 (en) | 2011-01-28 | 2015-09-08 | Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha | Mold for press forming |
| CN106140960A (zh) * | 2016-07-26 | 2016-11-23 | 滁州达世汽车配件有限公司 | 带压料芯的汽车修边冲孔模具 |
| CN113732152A (zh) * | 2021-08-02 | 2021-12-03 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种用于开口拉延的单动多行程模具及操作方法 |
| CN113732152B (zh) * | 2021-08-02 | 2023-11-07 | 岚图汽车科技有限公司 | 一种用于开口拉延的单动多行程模具及操作方法 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| JPH06269866A (ja) | プレス成形装置 | |
| US3704038A (en) | Negative pressure lift device | |
| CN208527854U (zh) | 一种汽车尾门内板拉延模具 | |
| JPH0890093A (ja) | 複合プレス成形方法及びその装置 | |
| CN217528930U (zh) | 一种使用寿命长的自动冲压模具 | |
| KR100435653B1 (ko) | 더블액션 프레스 장치 | |
| JP2005329474A (ja) | 吸着装置 | |
| KR20020053912A (ko) | 펀치 프레스 장치 | |
| CN214616181U (zh) | 一种生物安全实验室通风柜提拉窗 | |
| CN212684774U (zh) | 一种口罩耳带粘合力检测装置 | |
| CN209818769U (zh) | 一种高负压全密闭阀门 | |
| CN214872728U (zh) | 一种3d打印机喷头底面真空清洁机构 | |
| CN220278117U (zh) | 一种汽车模具压边结构 | |
| JPH10305326A (ja) | 打抜き加工用上金型 | |
| CN210943921U (zh) | 一种用于堆叠对齐的夹持组件和堆叠对齐设备 | |
| CN214391813U (zh) | 一种车门外板左右件对接区域夹料翻边托件器 | |
| DE4104605C2 (ja) | ||
| CN211052350U (zh) | 一种板料冲压的自动化冲压装备 | |
| JPH0621759Y2 (ja) | 吸引保持装置 | |
| DE1850562U (de) | Hebezeug mit zum erfassen bestimmtem sauger. | |
| JPH07215654A (ja) | 真空吊上げ板 | |
| JPH0225539Y2 (ja) | ||
| JPH0343032B2 (ja) | ||
| KR20230085088A (ko) | 건축용 비정형 곡면패널 성형방법 | |
| JP4382915B2 (ja) | タレットパンチプレスの油圧式ダイ上下機構 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000530 |