JPH06269268A - 食品材料の成形切断装置 - Google Patents

食品材料の成形切断装置

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JPH06269268A
JPH06269268A JP5061785A JP6178593A JPH06269268A JP H06269268 A JPH06269268 A JP H06269268A JP 5061785 A JP5061785 A JP 5061785A JP 6178593 A JP6178593 A JP 6178593A JP H06269268 A JPH06269268 A JP H06269268A
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JP
Japan
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piece
food material
guide
case
diaphragm
Prior art date
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JP5061785A
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English (en)
Inventor
Tokuji Kajiwara
徳二 梶原
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Kajiwara Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Kajiwara Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 内材24aの外周を外材24bで包囲した棒
状の食品材料24を、成形切断後に切断部の外材24b
が弾性によって開かず、内材24bを確実に包み込むこ
とが、絞り片11のスムーズな開閉によってできる、成
形切断装置を提供する。 【構成】 ケース2をこれに通した食品材料24と共に
下降させつつ、ケース2内に嵌めた絞り片ガイド3を絞
り片11および前記ガイド3に中間部を枢着した揺動ア
ーム16を一体に回転させ、前記アーム16の外端部に
設けたカムフォロア18をケース2に設けたカム溝19
に係合させ、アーム16の内端部に設けた係合長孔16
aを絞り片11に設けた係合部材20に係合させ、前記
ガイド3の回転によってアーム16を介し絞り片11を
ガイド3の開口3aの各辺に沿ってスムーズに移動さ
せ、絞り片11を開から閉にして食品材料24を成形切
断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば餡の外周をパ
ン生地で包囲した食品材料などの棒状の食品材料を球状
などに成形して切断する食品材料の成形切断装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実公平4−18388号公
報に示すように、電動機で昇降用カムを回転させてガイ
ド枠を昇降させると共に、開閉用カムを回転させて操作
杆を往復移動させ、前記ガイド枠内に設けた絞り片を開
閉させることで、餡などの内材をパン生地などの外材で
包囲した棒状の食品材料を一定速度で下降させながら成
形切断する食品材料の成形切断装置があった。
【0003】また、前記成形切断装置のガイド枠は正六
角形の開口を有し、この開口内に隣り合う2つの面を摺
動面とする6個の絞り片を設け、これらの絞り片を前記
操作杆によって前記開口の一辺に沿い一絞り片を直線往
復動させ、他の絞り片を連動させることで、これらの内
側に設けた中央開口部を開閉させ、閉動作で棒状の食品
材料を成形切断している。
【0004】しかし、前述した従来の食品材料の成形切
断装置では、ガイド枠に設けた開口の一辺に沿い絞り片
の刃先が直線移動するのみであるため、例えばパン生地
などの強粘弾性の外材では、これを丸く引張りながら成
形切断し、餡などの内材を確実に包み込むことができ
ず、また成形切断後に外材が開いて形状が崩れる。
【0005】そこで、この発明の出願人は、特願平5−
36743号(平成5年2月25日出願)によって、内
材の外周を外材で包囲した棒状の食品材料と等速に下降
し急速に上昇復帰するケースに、内周面に正多角形の開
口を形成した絞り片ガイドを縦軸回りに回転可能に嵌合
支持させ、この絞り片ガイドにこのガイドを回転させる
回転機構を連結し、隣り合う2つの辺を摺動面として前
記開口の各辺に沿う移動可能に開口の角数と同個数の絞
り片を前記絞り片ガイドに嵌め、これらの絞り片の内側
に開閉可能な中央開口部を形成し、前記ケースに無端状
のカム溝を形成し、このカム溝にカム溝長手方向に移動
可能に係合して前記中央開口部を開閉するカムフォロア
を一部の絞り片に設けた食品材料の成形切断装置を、先
に提案している。
【0006】この成形切断装置は、昇降するケース内に
絞り片ガイドを嵌合支持させ、このガイドを回転機構に
よって絞り片ガイドをこれの開口内に設けた絞り片と一
体的に縦軸回りに回転させると共に、前記ケースの上面
などに設けたカム板のカム溝に絞り片の一部に設けたカ
ムフォロアを係合させ、絞り片ガイドの回転を利用し、
回転方向またはこれと反対の方向に絞り片を絞り片ガイ
ドの開口の各辺に沿って移動させることで、絞り片の移
動による中央開口部を閉じる距離を大きくし、中央開口
部が閉じる時間を長くして、切断部の外材が開くなど成
形切断品の形状が崩れるのを防止している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この発明の出
願人が先に提案した食品材料の成形切断装置は、縦軸回
りに回転する絞り片ガイドの内周面に沿って絞り片を直
線移動させる機構が絞り片ガイドに設けたカム溝に、絞
り片に設けたカムフォロアを直接係合させたものであ
り、回転を直線移動に変換するのに、理論値以上に摩擦
抵抗が大きくなり、絞り片をスムーズに開閉できないと
いう問題点があった。
【0008】この発明は、出願人が先に提案したものの
利点を失うことなく、絞り片をスムーズに開閉でき、強
粘弾性の外材を有する棒状食品でも、内材を外材で包み
込んで成形切断した後に、外材が開くなど成形切断品の
形状が崩れるのを確実に防止できる、食品材料の成形切
断装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による食
品材料の成形切断装置は、内材の外周を外材で包囲した
棒状の食品材料と等速に下降し急速に上昇復帰するケー
スに、内周面に正多角形の開口を形成した絞り片ガイド
を縦軸回りに回転可能に嵌合支持させ、この絞り片ガイ
ドにこのガイドを回転させる回転機構を連結し、隣り合
う2つの辺を摺動面として前記開口の各辺に沿う移動可
能に開口の角数と同個数の絞り片を前記絞り片ガイドに
嵌め、これらの絞り片の内側に開閉可能な中央開口部を
形成すると共に、前記ケースに絞り片ガイド外周側に位
置するカム溝を無端状に形成し、絞り片ガイドに中間部
を枢着した揺動アームの外端部に前記カム溝に係合する
カムフォロアを設け、前記揺動アームの内端部に係動機
構を介し所定の絞り片を係合させて、前記カムフォロア
のカム溝長手方向に沿う移動を絞り片の直線移動に変換
する中央開口部開閉機構を構成したものである。請求項
2の発明は、請求項1の発明による食品材料の成形切断
装置において、食品材料の下端部を受け止めて絞り片に
よる前記食品材料の成形切断中にケースと共に下降し、
成形切断品の重量を支持して絞り込み切断時における絞
り片の回転による共回りを防ぐ切断品受取装置を、前記
ケースの下方に設けたものである。
【0010】
【作用】請求項1の発明による食品材料の成形切断装置
は、ケースを棒状の食品材料と等速で下降させつつ、回
転機構によって前記ケース内に嵌めた絞り片ガイドを縦
軸回りに絞り片および揺動アームと一体的に回転させ、
揺動アームが中間部を前記絞り片ガイドに枢着し、外端
部に設けたカムフォロアを前記ケースに設けた無端状の
カム溝に係合させ、内端部には、この内端部に設けた係
合長孔を一部の絞り片に設けた係合部材に係合させるな
どの係動機構を介して絞り片を係合させてあることで、
絞り片ガイドの回転を利用し、前記揺動アームを介して
絞り片ガイドの開口の各辺に沿って移動させ、開いてい
る絞り片の内側の中央開口部を閉じ、この中央開口部に
通されている前記食品材料を成形切断するものである。
そして、絞り片ガイドの縦軸回りにこれと一体的に絞り
片が回転することで、前記中央開口部に通された食品材
料を捻じりつつ、カム溝によってカムフォロアを案内
し、揺動アームを介して絞り片の移動距離を大きくする
ことで、中央開口部が閉じる時間を長くすることができ
る。
【0011】したがって、食品材料の外材がパン生地な
どの粘弾性が大きいもので、外材を餡などの内材に対
し、充分に抑え込むことができ、球状などに成形切断し
た後に、成形切断品の外材が開いて形状が崩れることが
なく、外材が内材を確実に包み込んでいる成形切断品を
得ることができ、包餡機の食品材料の成形切断に好適す
る。
【0012】また、請求項1の発明による食品材料の成
形切断装置は、絞り片を直線往復動させるためのカム溝
を、ケースの絞り片ガイド外周側に設け、前記構成の揺
動アームを介し、揺動を直線往復動に変換し、これらを
揺動軸を境界として分離したので、絞り片をむりなくス
ムーズに直線往復動させることができ、絞り片の安定し
た開閉動作ができる。
【0013】請求項2の発明による食品材料の成形切断
装置は、切断品受取装置によって食品材料の下端部を受
け止め、前記受取装置が食品材料と共に下降しながら、
絞り片ガイドの縦軸回りにこれと一体的に絞り片が回転
しつつスムーズにまた確実に閉じることで、絞り片がこ
れらの内側の中央開口部に通された食品材料を捻りなが
ら閉じ、かつ閉じたまま回転する時間を長くもつことが
できる。このため、前記受取装置は成形切断される食品
材料の重量を支持すると共に、絞り片の回転に抗して、
これらの下方の食品材料の共回りを防ぎ、この食品材料
を有効に捻り切断できる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例につき図を参照して
説明する。この発明の一実施例に係る食品の成形切断装
置は、図1ないし図3の各図に示すように、装置枠1の
正面から手前側に突出するケース2が配置され、ケース
2は図示省略した昇降機構の電動機の駆動による昇降用
カムの回転によって下降時には低速に、上昇時には高速
に所定ストロークで昇降するようにされている。なお、
昇降機構は装置枠1に内蔵されている。
【0015】ケース2内には縦軸回りに回転自在に絞り
片ガイド3が嵌合されている。すなわち、ケース2は筒
状体4の下端にリング状の裏蓋4aが一体に設けられ、
筒状体4の上面に上蓋を兼ねたリング状のカム板6が手
回しボルト5によって締付け固定され、筒状体4、裏蓋
4aおよびカム板6で囲まれた内部に絞り片ガイド3が
収容され、このガイド3は上下方向移動が抑えカバー7
によって拘束されている。この抑えカバー7は、切離し
部を有する環状に形成され、周方向の複数箇所で止めピ
ン8によって絞り片ガイド3に係止され、これとカム板
6の内周部とによって着脱可能に挾着されている。
【0016】前記筒状体4の一側には、図示省略した電
動機によって駆動される駆動ギヤ9が配設され、筒状体
4の下部に設けた孔4bに駆動ギヤ9の外周部の一部が
遊挿され、駆動ギヤ9が絞り片ガイド3の外周面に固定
されたリング状の従動ギヤ10に噛合され、これらによ
って回転機構12が構成されている。
【0017】絞り片ガイド3には、正六角形の開口3a
が形成され、開口3a内に等脚台形の6個の絞り片11
が収容され、これらの絞り片11が絞り片ガイド3の下
部フランジ3b上に摺動可能に支持されている。また、
各絞り片11は、プラスチックの成形品からなり、一方
の斜辺が開口3aの各辺に摺動可能に支持されていると
共に、他方の斜辺および長辺が隣り合う絞り片11の長
辺および斜辺にそれぞれの摺動可能に支持されている。
6個の絞り片11は、図2に示す全開時には絞り片ガイ
ド3の開口3aと相似の中央開口部11aが形成され、
全閉時には絞り片ガイド3の開口3aの中心0から他方
の斜辺と長辺とがその各角に向かって放射状に延び刃先
部には上,下面に中心0に向かって厚さを薄くする切欠
11b,11cが形成されている。
【0018】絞り片ガイド3には縦軸の揺動軸14が固
定され、揺動軸14の絞り片ガイド3上に突出した上端
部にはカラー15を介して揺動アーム16の屈曲角部で
ある中間部が回動自在に枢着されている。揺動アーム1
6は、90°より幾分大きな角度で屈曲した平面ほぼL
字状に形成され、外端部に固定された縦軸のピン17に
カムフォロア18が回動自在に嵌合されている。
【0019】前記カム板6の下面には絞り片ガイド3の
外周側に配置したカム溝19が無端状に形成され、カム
溝19にはこれの長手方向に移動自在にカムフォロア1
8が係合されている。揺動アーム16の他端部には揺動
軸14側に延びる係動機構20の係合長孔16aが形成
され、所定の絞り片11に設けた係動機構20の回動リ
ング21が係合長孔16aに摺動自在に係合されてい
る。前記係動機構20は絞り片11に固定された係動ピ
ン22の絞り片11上に突出した上端部に係合長孔16
aに係合された回動リング21が回動自在に嵌合された
ものである。
【0020】前記揺動軸14、揺動アーム16、カムフ
ォロア18、カム溝19および係動機構20を主要部と
して、中央開口部開閉機構23が構成されている。この
開閉機構23は、絞り片ガイド3の回転によって、これ
と一体的に揺動軸14が移動し、カムフォロア18がカ
ム溝19を移動し、揺動軸14を中心として揺動アーム
16が回動することで、回動リング21および係動ピン
22を介し、これらを有する絞り片11が絞り片ガイド
3の開口3aの辺を摺動し、他の絞り片11も連動する
ことにより、絞り片ガイド3の1回転で、全部の絞り片
11が全開から全閉して全開に戻る1サイクルを行うよ
うにされている。この際、回動リング21および係動ピ
ン22は揺動アーム16の係合長孔16a長手方向に移
動する。なお、前記開閉機構23は、カム板6と絞り片
ガイド3および絞り片11との間に設けた抑えカバー7
の切離し部を含む空間部7aに収容されている。
【0021】また、図1,図3において、24は送出装
置25から下方に向かって一定速度で押出される棒状の
食品材料であり、棒状の食品材料24は餡などの内材2
4aの外周を同心状にパン生地などの外材24bで包囲
したものである。また、図1において、26はケース2
の下方にこれと所定間隔を設けて配置した切断品受取装
置であり、この装置26はケース2と一体的に昇降する
枠体27に、前記ケース2の下方から側方に成形切断品
24cを搬出する間欠駆動のコンベヤ28を昇降可能に
係合させ、枠体27に枢着し上下方向に回動すると共に
戻しばね29で支えられた揺動杆30にコンベヤ28を
支持させ、ケース2の下降途中で揺動杆30を回動させ
てコンベヤ28を下降させる下部ストッパ31を装置枠
1に設けた、出願人が実願平4−24358号(平成4
年4月16日出願)として先に提案したものと同様に構
成してある。
【0022】前述のように構成した実施例の成形切断装
置による食品材料の成形切断は、絞り片11の全開状態
で、送出装置25から所定速度で下方に送り出される棒
状の食品材料24の下端部を、ケース2、絞り片ガイド
11と共に上昇限に位置している絞り片11の中央開口
部11aを上下方向に貫通し、食品材料24の下端部を
上昇限に位置した切断品受取装置26のコンベヤ28の
受け部材であるベルト28a上に受け止めている。
【0023】前記受け部材は、成形切断される食品材料
24cの重さを受けとめると共に、絞り片11の回転に
抗して食品材料24cの共回りを防ぎ、有効な捻り切断
をより確実なものとしている。
【0024】この状態で、棒状の食品材料24の送出速
度と等速に、図示しない昇降機構によってケース2と受
取装置26との下降を開始させ、これと同期させて回転
用の電動機(図示省略)を駆動させ、駆動ギヤ9および
従動ギヤ10を介してケース2に支持されてこれと共に
下降する絞り片ガイド3を図4の矢印Aに示す時計方向
に回転させる。
【0025】この回転によって、係動機構20を設けた
絞り片11は絞り片ガイド3と一体的に矢印A方向に回
転しつつ、矢印Aと同方向に矢印Bに示すように絞り片
ガイド3の開口3aの辺に沿って摺動し、この摺動によ
って他の絞り片11も同方向に移動し、中央開口部11
aを前記開口3aと相似形を保って小さくする。
【0026】すなわち、絞り片ガイド3の回転によって
これと一体的に前記開閉機構23の揺動軸14および揺
動アーム16の中間部が移動すると共に、揺動アーム1
6の外端部に装着したカムフォロア18がカム板6に設
けたカム溝19に案内され、揺動アーム16が揺動軸1
4の軸回りに回動することで、揺動アーム16に設けた
係合長孔16aの長手方向に、絞り片11に設けた回動
ピン22の軸回りに回動リング21が回動しつつ移動し
て、所定の絞り片11が絞り片ガイド3の開口3aの辺
に沿って移動する。
【0027】そして図5(a)に示す0°の閉スタート
位置から全部の絞り片11が閉方向に移動を開始し、絞
り片ガイド3が図5(b),(c)の位置を経て図5
(d)に示すように175°回転して全閉するまで、閉
方向に移動を続け、絞り片11がこれらの刃先11dか
ら食品材料24に喰い込んでこれを捻りながら成形し、
絞り片11が図5(d)に達して全閉になると、絞り片
11の下方に延びてコンベヤ28に支持された棒状の食
品材料24の下端部を切断して成形切断品24cを得
る。
【0028】なお、絞り片ガイド3が175°回転し、
絞り片11が全閉してもケース2および受取装置26は
下降を続け、絞り片ガイド3も回転を続け、絞り片11
は絞り片ガイド3の回転が175°から185°の開ス
タート位置に達するまでは図5(e)に示すように全閉
状態を保持する。
【0029】絞り片ガイド3の回転が175°の開スタ
ート位置を越えると、絞り片11は絞り片ガイド3の開
口3aの辺を矢印Bと逆方向に反転して開方向への移動
を開始し、図5(f)を経て、絞り片ガイド3が220
°回転すると、図5(g)に示す全開となり、図5
(h)を経て360°回転し、図5(a)に示す閉スタ
ート位置に戻るまで全開状態を保持し、この閉スタート
位置を越えると図5(b)〜(f)に示す前述した動作
を繰り返す。そして、ケース2および受取装置28は絞
り片ガイド3の回転が220°を越えると急速に上昇を
開始し、この上昇を絞り片ガイド3が360°回転する
まで続け、これを越えると再び下降を開始し、前述した
動作を繰り返す。
【0030】前述した絞り片ガイド3および絞り片11
の回転とケース2の昇降とのタイミングは、図6に示す
通りである。また、絞り片ガイド3の回転と絞り片11
のカムフォロア18との位置関係は図4に示す通りであ
り、図4において、Cはカムフォロア18を設けた絞り
片11の刃先11dがケース2の回転によって移動する
軌跡、すなわち刃先移動曲線であり、この曲線Cに設け
た各点は、図5(a)〜(h)における絞り片11の刃
先11d位置を示し、従来のようにケースが回転するこ
となく絞り片が直線移動して中央開口部を閉じるものと
異なり、刃先11dの移動距離が大きいことで、充分に
長い時間をかけて絞り片11が閉じ、これらが短い時間
で開くことがわかる。
【0031】そして、前記刃先移動曲線Cになるように
絞り片11を移動させるために、カム溝15の平面形状
を、絞り片11全開では中央開口部11aの中心から最
も遠く、絞り片11全閉では中央開口部の中心から最も
近くなる非円形に形成してある。
【0032】前述したように、棒状の食品材料24の下
端部をコンベヤ28のベルト28aに支持した状態で、
ケース2と切断品受取装置26の枠体27とは下降を続
け、食品材料24の成形切断後に、成形切断品24cを
コンベヤ28が支持した状態で、枠体27に枢着した揺
動杆30が下部ストッパ31に当接して回動し、枠体2
7に対しコンベヤ28が下降する。この状態では、成形
切断品24cとケース2、絞り片ガイド3、絞り片11
などとの間に隙間ができ、コンベヤ28を駆動すること
で、成形切断品24cをケース2などに干渉させずに側
方に搬出できる。
【0033】そして、食品材料24が成形の開始から切
断までの間、絞り片11によって捻られ、食品材料24
の下端部がコンベヤ28のベルト28aに受け止められ
て、その重量が支持されていることで、食品材料24の
絞り片11と前記ベルト28aとの間の部分が絞り片1
1の全閉前に切断しないようにすると共に、前記部分が
絞り片ガイド3、絞り片11によって回転しないように
することで、絞り片11の個数に応じた稜線模様(筋
目)が成形切断品24cの上端部にできるのを防止でき
る。
【0034】成形切断品24cの搬出後、ケース2が枠
体27と共に上昇し、揺動杆30が下部ストッパ31の
上方に離れるので、戻しばね29によってコンベヤ28
が上昇復帰し、絞り片11はケース2の上昇開始前に急
速に開き始め、ケース2が上昇限に達する前に全開し、
中央開口部11a内に棒状の食品材料24を通し、続い
て絞り片ガイド3が360°回転し、ケース2と枠体2
7とが上昇限に達し、次の成形切断動作を行う。
【0035】この実施例では、前述した構成の中央開口
部開閉機構23を有し、ケース2に設けたカム溝19に
よって揺動アーム16を介し絞り片11を直線往復動さ
せて中央開口部11aを開閉させる際に、揺動軸14を
境界として揺動と直線往復動とを分離して、絞り片11
をスムーズに直線往復動させることができ、これらの安
定した開閉動作ができる。
【0036】前記実施例において、抑えカバー7は、ピ
ン8に代え、皿ビスによって絞り片ガイド3に着脱可能
に固定してもよい。
【0037】この発明において、カム溝19の平面形状
および全開している絞り片11の閉スタート位置を変更
することで、揺動アーム16に係合した絞り片11を絞
り片ガイド3の移動方向と反対方向に移動させて中央開
口部を閉じるようにしたり、また絞り片ガイド3の1回
転で絞り片11が全開して全閉に戻る動作を2回行う、
1回転2サイクル式にしたりすることが、出願人が先に
提案した特願平5−36743号のものと同様にでき
る。
【0038】この発明において、揺動アームのリンク比
を変え、その枢着軸より外端側を長くすることで、ケー
スの寸法が多少大きくなるだけで、駆動系の動力つまり
回転機の電動機の出力を小さくしたり、揺動アームの屈
曲角度を変えたりすることができる。また、絞り片ガイ
ドの回転用電動機、すなわち回転機構の電動機は、装置
枠に設けたケース昇降用の電動機と同じものでも、別個
に装置枠に固定したものでもよい。さらに係動機構は、
揺動アームの内端部に係合長孔に代えて内端が開口した
りU字状の係合溝を設けるなど、前記内端部の円弧運動
を絞り片の直線往復動にスムーズに変換できるものであ
れば、必ずしも前記実施例の構成に限られるものではな
く、適宜変更できる。
【0039】この発明において、棒状の食品材料の内材
と外材とは必ずしも餡とパン生地とに限られるものでは
なく、種々変更できる。また、この発明において、縦軸
回りに間欠回転するターンテーブルを切断品受取装置の
受け部材とし、この受け部材を絞り片の下方に食品材料
の中心と偏心させて設け、食品材料の下端部を受け部材
の外周部に支持するものなど、切断品受取装置は、前記
実施例のものに限られることなく、適宜変更できる。
【0040】さらに、この発明において、絞り片ガイド
の開口を正八角形とし、前記開口に8個の絞り片を開閉
可能に嵌めるものなど、前述した実施例に限られること
なく、正多角形の開口にこれの角数と同個数の絞り片を
嵌めてもよく、絞り片の先端部に形成する切欠部の形状
も種々変更できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1の発明に
よる食品材料の成形切断装置は、ケースを棒状の食品材
料と等速で下降させつつ、回転機構によって前記ケース
内に嵌めた絞り片ガイドを縦軸回りに絞り片および揺動
アームと一体的に回転させ、揺動アームが中間部を前記
絞り片ガイドに枢着し、外端部に設けたカムフォロアを
前記ケースに設けた無端状のカム溝に係合させ、内端部
には、この内端部に設けた係合長孔を一部の絞り片に設
けた係合部材に係合させるなどの係動機構を介して絞り
片を係合させてあることで、絞り片ガイドの回転を利用
し、前記揺動アームを介して絞り片ガイドの開口の各辺
に沿って移動させ、開いている絞り片の内側の中央開口
部を閉じ、この中央開口部に通されている前記食品材料
を成形切断するものである。
【0042】そして、絞り片ガイドの縦軸回りにこれと
一体的に絞り片が回転することで、前記中央開口部に通
された食品材料を捻じりつつ、カム溝によってカムフォ
ロアを案内し、揺動アームを介して絞り片の移動距離を
大きくすることで、中央開口部が閉じる時間を長くする
ことができる。
【0043】したがって、食品材料の外材がパン生地な
どの粘弾性が大きいものでも、外材を餡などの内材に対
し、充分に抑え込むことができ、球状などに成形切断し
た後に、成形切断品の外材が開いて形状が崩れることが
なく、外材が内材を確実に包み込んでいる成形切断品を
得ることができ、包餡機の食品材料の成形切断に好適す
る。
【0044】また、請求項1の発明による食品材料の成
形切断装置は、絞り片を直線往復動させるためのカム溝
を、ケースの絞り片ガイド外周側に設け、前記構成の揺
動アームを介し、揺動を直線往復動に変換し、これらを
揺動軸を境界として分離したので、絞り片をむりなくス
ムーズに直線往復動させることができ、絞り片の安定し
た開閉動作ができるという効果がある。
【0045】さらに、請求項2の発明による食品材料の
成形切断装置は、切断品受取装置によって食品材料の下
端部を受け止め、前記受取装置が食品材料と共に下降し
ながら、絞り片ガイドの縦軸回りにこれと一体的に絞り
片が回転しつつスムーズにまた確実に閉じることで、絞
り片がこれらの内側の中央開口部に通された食品材料を
捻りながら閉じ、かつ閉じたまま回転する時間を長くも
つことができる。このため、前記受取装置は成形切断さ
れる食品材料の重量を支持すると共に、絞り片の回転に
抗して、これらの下方の食品材料の共回りを防ぎ、この
食品材料を有効に捻り切断でき、外材が内材をより確実
に包み込んでいると共に、外形が整っている成形切断を
得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る食品材料の成形切断
装置を示した概略側面図
【図2】図1の成形切断装置の要部を示した平面図
【図3】図1の成形切断装置の要部を示した垂直断面説
明図
【図4】図1の成形切断装置の動作説明図
【図5】図1の成形切断装置による絞り片ガイドと絞り
片との動作説明図
【図6】図1の成形切断装置による絞り片ガイド、絞り
片およびケースの動作のタイミングを示した図
【符号の説明】
1 装置枠 2 ケース 3 絞り片ガイド 6 カム板 7 絞り片抑えカバー 9 駆動ギヤ 10 従動ギヤ 11 絞り片 11a 中央開口部 12 回転機構 14 揺動軸 15 カラー 16 揺動アーム 16a 係合長孔 17 ピン 18 カムフォロア 19 カム溝 20 係動機構 21 回動リング 22 係動ピン 23 中央開口開閉機構 24 棒状の食品材料 24a 内材 24b 外材 24c 成形切断品 26 切断品受取装置 27 枠体 28 コンベヤ 28a ベルト 29 戻しばね 30 揺動杆 31 下部ストッパ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内材の外周を外材で包囲した棒状の食品
    材料と等速に下降し急速に上昇復帰するケースに、内周
    面に正多角形の開口を形成した絞り片ガイドを縦軸回り
    に回転可能に嵌合支持させ、この絞り片ガイドにこのガ
    イドを回転させる回転機構を連結し、隣り合う2つの辺
    を摺動面として前記開口の各辺に沿う移動可能に開口の
    角数と同個数の絞り片を前記絞り片ガイドに嵌め、これ
    らの絞り片の内側に開閉可能な中央開口部を形成すると
    共に、前記ケースに絞り片ガイド外周側に位置するカム
    溝を無端状に形成し、絞り片ガイドに中間部を枢着した
    揺動アームの外端部に前記カム溝に係合するカムフォロ
    アを設け、前記揺動アームの内端部に係動機構を介し所
    定の絞り片を係合させて、前記カムフォロアのカム溝長
    手方向に沿う移動を絞り片の直線移動に変換する中央開
    口部開閉機構を構成したことを特徴とする食品材料の成
    形切断装置。
  2. 【請求項2】 食品材料の下端部を受け止めて絞り片に
    よる前記食品材料の成形切断中にケースと共に下降し、
    成形切断品の重量を支持して絞り込み切断時における絞
    り片の回転による共回りを防ぐ切断品受取装置を、前記
    ケースの下方に設けたことを特徴とする請求項1に記載
    の食品材料の成形切断装置。
JP5061785A 1993-03-22 1993-03-22 食品材料の成形切断装置 Pending JPH06269268A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2389067A (en) * 2002-05-28 2003-12-03 Robert Ou-Young Moulding device and cutter for food products

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2389067A (en) * 2002-05-28 2003-12-03 Robert Ou-Young Moulding device and cutter for food products

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