JPH0626909A - 圧力容器における接触界面位置調節方法および装置 - Google Patents

圧力容器における接触界面位置調節方法および装置

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JPH0626909A
JPH0626909A JP18406292A JP18406292A JPH0626909A JP H0626909 A JPH0626909 A JP H0626909A JP 18406292 A JP18406292 A JP 18406292A JP 18406292 A JP18406292 A JP 18406292A JP H0626909 A JPH0626909 A JP H0626909A
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JP
Japan
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fluid
pressure vessel
laser light
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supercritical fluid
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Application number
JP18406292A
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English (en)
Inventor
Yoshito Shibuya
義人 澁谷
Yoshio Yonei
祥男 米井
Hajime Ohinata
肇 大日向
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Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】圧力容器の内部での被処理流体と超臨界流体と
の接触界面の高さを一定に維持できる圧力容器における
接触界面位置調節方法及び装置を提供する。 【構成】鉛直方向に対して幅Xのレーザー光を被処理流
体27及び超臨界流体28に入射させて被処理流体27, 超臨
界流体28を透過したレーザー光の減衰率A及びBを夫々
測定する。次に任意の位置に被処理流体27又は超臨界流
体28にレーザー光を入射させた際のレーザー光の減衰率
1 を測定する。接触界面が任意の位置におけるレーザ
ー光の上端部から鉛直方向に距離Yを隔てた基準位置に
存在すると仮定した場合における減衰率C1 の基準値C
2 を式(1) に従って算出する。減衰率C1 が基準値C2
より小さい場合に被処理流体の供給量を過剰にし、基準
値C2 より大きい場合に排出量を過剰にして接触界面を
基準位置に維持する。 基準値C2 =A(1−Y/X)+B(Y/X)・・・
(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、超臨界二酸化
炭素を用いた抽出装置に用いられる圧力容器における接
触界面位置調節方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、超臨界二酸化炭素を用い
た抽出装置においては、抽出器として圧力容器が使用さ
れている。すなわち、圧力容器の下端部から上端部に向
かって超臨界二酸化炭素を流通させると同時に、圧力容
器の上端部から液体原料を供給する。そして、圧力容器
の内部で超臨界二酸化炭素と液体原料(以下、単に流体
ともいう)とを互いに接触させて、超臨界二酸化炭素中
に原料流体中の目的成分を抽出させる。この後、目的成
分を含有する超臨界二酸化炭素は、圧力容器の上端部か
ら後段に設けられた分離器へ導入される。一方、抽出処
理された液体原料の残渣は、圧力容器の下端部から排出
される。このような抽出方法は、一般に向流接触抽出と
呼ばれている。このような向流接触抽出において、圧力
容器の内部での液体原料と超臨界二酸化炭素との接触界
面の高さを一定にすることが、液体原料の抽出条件を一
定にして抽出を安定的且つ効率良く行うために重要であ
る。この接触界面の高さを一定にするためには、接触界
面の高さを検出し、それに応じて液体原料の供給量また
は残渣の排出量またはその両方を調節する必要がある。
【0003】従来、液体と液体または気体と液体との接
触界面の高さを一定に維持する手段としては、容器の最
上端部と最下端部の圧力差を測定したり、複数本の電気
プローブを容器の内部に設置して、例えば電気容量や電
導度の違いを測定したりすることにより接触界面の高さ
を検出し、検出信号に応じて容器への液体または気体の
供給量を調節して、接触界面の高さを一定に維持する方
法が用いられている。また、互いに対向する複数対の透
過窓を、容器の側面部に所定の間隔をおいて順次形成
し、一方の透過窓からレーザー光を入射し他方の透過窓
に配置した受光素子で透過光を受光し、この際に接触界
面を形成する気体および液体または液体および液体の間
でレーザー光の透過光量に違いがあることから、隣り合
う受光素子の間で透過光量に違いがある箇所を接触界面
の高さとして検出する方法も行われている。また、電磁
波を用いて接触界面の高さを検出する方法も知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
向流接触抽出方法において、圧力容器中の液体原料と超
臨界二酸化炭素の接触界面の高さを検出するために、上
記説明した従来の接触液面の高さを検出する方法を適用
した場合、次のような問題がある。まず、容器の最上端
部と最下端部の圧力差を測定する方法は、液体原料と超
臨界二酸化炭素との間の密度差を利用して接触界面の高
さを検出するが、高圧条件下では両者間の密度差がほと
んどないか、あるいは、その密度差が容器内部の全圧に
比べて非常に小さいために検出が困難であり適用できな
い。また、電気プローブを使用する方法では、通常の電
気プローブは耐圧性が低く、圧力容器の内部に配置する
のが困難であり、設置するためにはかなりの費用を必要
とする。
【0005】一方、上述のレーザー光を使用する方法で
は、液体原料および超臨界二酸化炭素に対するレーザー
光の反射性または透過性が予めわかっており、かつ、常
に一定でなければならない。しかし、超臨界二酸化炭素
を使用した抽出では、抽出過程で各流体中に含まれる各
種成分の濃度が絶えず変化しているため、これに伴って
各流体のレーザー光の反射性および透過性が変化してい
る。このため、上述のようにレーザー光の透過光量の違
いに基づいて接触界面の高さを正確に検出することは不
可能である。この結果、従来の超臨界二酸化炭素を用い
た抽出では接触界面を正確に一定の高さに維持し、抽出
を効率良く行うことが困難である。
【0006】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、例えば、超臨界流体を用いた抽出において使用
される圧力容器の内部での被処理流体と超臨界流体との
接触界面の高さを一定に維持することができる圧力容器
における接触界面位置調節方法および装置を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、被処理流体を
圧力容器の内部に一時的に貯溜させながら連続的に流通
させる工程と、超臨界流体を前記被処理流体と接触させ
ながら前記圧力容器内を流通させる工程と、鉛直方向に
対して幅Xを有するレーザー光を前記被処理流体および
前記超臨界流体に入射させて前記被処理流体および前記
超臨界流体を透過した前記レーザー光の減衰率Aおよび
Bを夫々測定する工程と、鉛直方向に対して幅Xを有す
るレーザー光を前記圧力容器の任意の位置で前記被処理
流体または前記超臨界流体に入射させた際の前記レーザ
ー光の減衰率C1を測定する工程と、前記被処理流体お
よび前記超臨界流体の接触界面が前記任意の位置におけ
る前記レーザー光の上端部から鉛直方向に距離Yを隔て
た基準位置に存在すると仮定した場合における減衰率C
1 の基準値C2 を式(1)に従って算出する工程と、 基準値C2 =A(1−Y/X)+B(Y/X) ・・・ (1) 前記減衰率C1 が前記基準値C2 よりも小さい場合には
前記被処理流体の供給量を過剰にし、前記減衰率C1
前記基準値C2 よりも大きい場合には前記被処理流体の
排出量を過剰にして前記接触界面を前記基準位置に維持
する工程、を具備することを特徴とする圧力容器におけ
る接触界面位置調節方法を提供する。
【0008】また、本発明は、圧力容器の下端部に接続
された超臨界流体を前記圧力容器に供給する超臨界流体
供給管と、前記圧力容器の上端部に接続された前記超臨
界流体を排出させる超臨界流体排出管と、前記上端部に
接続された被処理流体を連続的に供給する被処理流体供
給源と、前記下端部に接続された前記被処理流体を連続
的に排出する被処理体排出部と、前記圧力容器の側面部
であって前記上端部側に設けられた互いに対向する一対
の第一透過窓と、前記圧力容器の側面部であって前記下
端部側に設けられた互いに対向する一対の第二透過窓
と、前記圧力容器の側面部であって前記第一透過窓およ
び前記第二透過窓の間の任意の位置に設けられた互いに
対向する一対の第三透過窓と、前記第一透過窓、前記第
二透過窓および前記第三透過窓の一方に夫々設けられ
た、前記各透過窓から前記圧力容器の内部に鉛直方向に
対して幅Xを有するレーザー光を入射させるレーザー光
発生部と、前記第一透過窓、前記第二透過窓および前記
第三透過窓の他方に夫々設けられた、前記各透過窓を介
して前記圧力容器の内部に存在する前記超臨界流体また
は前記被処理流体を透過した前記レーザー光を受光する
レーザー光受光部と、前記レーザー光受光部からの出力
信号に基づいて、前記第一透過窓、前記第二透過窓およ
び前記第三透過窓における前記被処理流体または前記超
臨界流体を透過した前記レーザー光の減衰率A,B,C
1 を夫々算出すると共に、前記被処理流体および前記超
臨界流体の接触界面が前記第三透過窓における前記レー
ザー光の上端部から鉛直方向に距離Yを隔てた基準位置
に存在すると仮定した場合における減衰率C1 の基準値
2 を上記式(1)に従って算出する演算部と、前記減
衰率C1 が前記基準値C2 よりも小さい場合には前記被
処理流体の供給量が過剰になり、前記減衰率C1 が前記
基準値C2 よりも大きい場合には前記被処理流体の排出
量が過剰になるように前記被処理流体供給源および前記
被処理流体排出部を制御する制御部とを具備することを
特徴とする圧力容器における接触界面位置制御装置を提
供する。
【0009】
【作用】本発明の圧力容器における接触界面位置制御方
法および装置によれば、レ−ザー光が被処理流体および
超臨界流体を透過した際の減衰率A,Bに基づいて、接
触界面が基準位置にあると仮定した場合におけるレーザ
ー光の減衰率を基準値C2 を求め、実際に測定した減衰
率C1 と比較して、減衰率C1 が基準値C2 よりも小さ
い場合、すなわち、接触界面が基準位置よりも低く、レ
−ザー光の減衰率が小さい超臨界流体中を通過するレー
ザー光の割合が多いかまたは全てのレーザー光が超臨界
流体中を通過する場合には、被処理流体の供給量を過剰
にする。一方、減衰率C1 が基準値C2 よりも大きい場
合、すなわち、接触界面が基準位置よりも高く、レーザ
ー光の減衰率が大きい被処理流体中を通過するレーザー
光の割合が多いかまたは全てのレーザー光が被処理流体
中を通過している場合には、被処理流体の排出量を過剰
にする。これにより、接触界面の位置を基準位置に正確
に維持することができる。
【0010】また、圧力容器内部に存在する超臨界流体
および被処理流体を透過したレーザー光の減衰率A,B
を基準として接触界面の位置を制御しているので、抽出
過程において流体の圧力および温度や各流体中に含まれ
る各種成分の濃度の変化に伴って、各流体のレーザー光
の反射性および透過性が変化した場合であっても影響を
受け難い。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
して詳細に説明する。
【0012】本実施例では、超臨界抽出で抽出器として
使用する圧力容器において被処理流体および超臨界二酸
化炭素の接触界面位置を制御する場合について説明す
る。
【0013】図1は、本発明の圧力容器における接触界
面位置制御装置の一例を示す説明図である。
【0014】図中11は、例えば、内径25mm、高さ5
00mmの円筒形の圧力容器である。圧力容器11は、例
えば、0〜300 kg/cm2 の内部圧力条件で使用される
ものである。
【0015】圧力容器11の下端部には、超臨界流体と
して超臨界二酸化炭素を圧力容器11に供給する超臨界
流体供給管12が接続されている。超臨界流体供給管1
2の他端部は、超臨界流体供給源(図示せず)が接続さ
れている。また、圧力容器11の上端部には、超臨界二
酸化炭素を排出させる超臨界流体排出管13が接続され
ている。超臨界流体排出管13の他端部は、超臨界流体
中の抽出成分を分離する分離器(図示せず)に接続され
ている。
【0016】一方、圧力容器11の上端部には、被処理
流体供給管14を介して被処理流体供給源15が接続さ
れている。被処理流体供給管14には、第一流量調節弁
16が設けられている。また、圧力容器11の下端部に
は、被処理流体排出管17が接続されている。被処理流
体排出管17の他端部には、被処理流体回収部18が設
けられている。被処理流体排出管17には、第二流量調
節弁19が設けられている。
【0017】圧力容器11の側面部であって上端部側に
は、互いに対向する一対の第一透過窓20a,20bが
設けられている。また、圧力容器11の側面部であって
下端部側には、互いに対向する一対の第二透過窓21
a,21bが設けられている。さらに、圧力容器11の
側面部であって第一透過窓20a,20bおよび第二透
過窓21a,21bの間の任意の位置には、互いに対向
する一対の第三透過窓22a,22bが設けられてい
る。第三透過窓22a、22bの高さは、超臨界流体お
よび被処理流体の接触界面を調節しようとする高さhの
位置が、第三透過窓22a、22bの開口部に含まれる
ように設定する。
【0018】これらの透過窓20〜22は、例えば、圧
力容器11の内部圧力が150kg/cm2 を越える場
合にはサファイヤ窓が好ましく、内部圧力が150kg
/cm2 以下の場合には、ガラス窓も使用することがで
きる。透過窓20〜22の大きさは、例えば、10mmで
ある。
【0019】一方の第一透過窓20a,第二透過窓21
aおよび第三透過窓22aには、各透過窓から圧力容器
11の内部に幅Xを有するレーザー光を入射させるレー
ザー光発生部23,24,25が夫々設けられている。
各レ−ザー光発生部23,24,25には、夫々、電源
部26が接続されている。レーザー光発生部23,2
4,25は、例えば、幅1cmの波長780mm、最大3
mWのレーザー光を発生する半導体レーザー投光器であ
る。
【0020】他方の第一透過窓20b,第二透過窓21
b,第三透過窓22bには、各透過窓を介して圧力容器
11の内部に存在する超臨界流体27または被処理流体
28を透過したレーザー光を受光するレーザー光受光部
29,30、31が夫々設けられている。レーザー光受
光部29,30、31は、例えば、受光素子を有する受
光器である。
【0021】レーザー光受光部29〜31は、出力信号
を伝達し得るように、計測制御装置32の演算部33に
電気的に接続されている。演算部33には、演算結果を
伝達し得るように制御部34が電気的に接続されてい
る。さらに、制御部34は、第一および第二流量調節弁
16,19に、制御信号を伝達し得るように電気的に接
続されている。第一および第二流量調節弁16,19は
制御信号に応じて開閉し、流量を調節し得る。
【0022】上述のような構成からなる圧力容器におけ
る接触界面位置調節装置10により、次のようにして、
圧力容器11中の超臨界流体27および被処理流体28
の接触界面35の位置を制御する。
【0023】まず、超臨界流体27を、超臨界流体供給
源から超臨界流体供給管12を介して圧力容器11に供
給し、超臨界流体排出管13から排出させることによ
り、超臨界流体27を、所定の流量(例えば、5〜10
ml/min )で圧力容器11の内部を流通させる。
【0024】一方、被処理流体を、被処理流体供給源1
5から、被処理流体供給管14を介して、圧力容器11
の内部に供給すると共に、被処理流体排出管17を通じ
て被処理流体回収部18に排出させる。この際、制御部
34は、第一および第二流量調節弁16,19に制御信
号を出力して、圧力容器11の内部に所定量の被処理流
体28が、おおよそ、接触界面35が第三透過窓22
a,22bが設けられた高さに一時的に貯溜されるよう
に制御する。
【0025】このように、超臨界流体27および被処理
流体28の向流接触抽出が行われている圧力容器11に
対して、レーザー光発生部23〜25から、鉛直方向に
対して幅Xを有するレーザー光を、第一透過窓20a、
第二透過窓21aおよび第三透過窓21を介して入射さ
せる。入射された各レーザー光は、第一透過窓20aで
は、超臨界流体27のみを透過し、第二透過窓21aで
は被処理流体28のみを透過して、対応する第一透過窓
20b,第二透過窓21bを経て、レーザー光受光部2
9,30で受光される。これに対して、第三透過窓22
aに入射されたレーザー光は、接触界面35の高さに応
じて、超臨界流体27および/または被処理流体28を
透過して、第三透過窓22bを経て、レーザー光受光部
31で受光される。各レーザー光発生部23〜25から
入射されるレーザー光は、すべて同じ強度であり、その
値は、演算部33に予め入力されている。
【0026】各レーザー光受光部29,30,31で夫
々受光されたレーザー光の強度は、各受光部29〜31
からの出力信号として、演算部33に伝達される。演算
部33では、入射前のレーザー光の強度および受光され
たレーザー光の強度に基づいて、超臨界流体27または
被処理流体28を透過したレーザー光の減衰率を夫々算
出する。すなわち、第一透過窓20a,20bでのレー
ザー光の減衰率A,第二透過窓21a,21bでのレー
ザー光の減衰率B,第三透過窓22a,22bでのレー
ザー光の減衰率C1 を夫々算出する。
【0027】一方、演算部33は、図2に示す如く、接
触界面35が第三透過窓22a,22bにおけるレーザ
ー光40の上端部から鉛直方向に距離Yを隔てた基準位
置Sに存在すると仮定した場合における減衰率C1 の基
準値C2 を式(1)に従って算出する。基準位置Sは、
接触界面35の位置を調節しようとする高さhに対応す
る位置である。
【0028】 基準値C2 =A(1−Y/X)+B(Y/X) ・・・ (1) この仮定では、鉛直方向に対して幅Xを有するレーザー
光40が、所定の割合で超臨界流体27および被処理流
体28の両方を透過する。このため、幅Xのうち幅Yの
レーザー光40は、超臨界流体27中を透過し、残りの
レーザー光40は、被処理流体28中を透過する。従っ
て、第三透過窓22a、22bにおけるレーザー光40
の減衰率C1 は、超臨界流体27中を透過する第一透過
窓20a,20bにおけるレーザー光40の減衰率A
と、超臨界流体28中を透過する第二透過窓21a,2
1bにおけるレーザー光40の減衰率Bを、透過するレ
ーザー光40の幅の割合(Y/Xまたは1−(Y/
X))をかけたものの合計である。
【0029】このようにして求められた減衰率A,B,
1 ,C2 は、制御部34に伝達される。次いで、制御
部34では、算出された減衰率C1 およびC2 を比較
し、次のようにして、被処理流体28の供給・排出量を
制御する。
【0030】(1)C1 <C2 接触界面35の位置が基準位置Sよりも低く、減衰率C
1 が小さい超臨界流体27中を透過するレーザー光40
の割合が多くなっているか、減衰率C1 が減衰率Aと等
しく、全て超臨界流体27中を透過している。この場
合、制御部34は、被処理流体28の供給量が過剰にな
るように、第一流量調節弁16を開放し、一方で第二流
量調節弁19を閉じさせる。
【0031】(2)C1 >C2 接触界面35の位置が基準位置Sよりも高く、減衰率C
1 が大きい被処理流体28中を透過するレーザー光の割
合が多くなっているか、減衰率C1 が減衰率Bと等し
く、全て被処理流体28中を透過している。この場合、
制御部34は、被処理流体28の排出量が過剰になるよ
うに、第一流量調節弁16を開放し、一方で第二流量調
節弁19を閉じるような制御信号を出力する。
【0032】(3)C1 =C2 接触界面35の位置が基準位置Sと一致している。この
場合、制御部34は、被処理流体28の供給・排出量を
現状で維持させる。
【0033】以上のような操作を繰り返すことにより、
接触界面35の位置を微調整し、基準位置S、すなわ
ち、所望の高さhに正確に維持することができる。
【0034】また、圧力容器11の内部に存在する超臨
界流体27および被処理流体28を透過したレーザー光
の減衰率A,Bを基準として、接触界面35の位置を制
御している。このため、抽出過程において、超臨界流体
27および被処理流体28の圧力および温度や、各流体
中に含まれる各種成分の濃度の変化に伴って、超臨界流
体27および被処理流体28のレーザー光の反射性およ
び透過性が変化した場合であっても、同様な状態下にあ
る超臨界流体27および被処理流体28におけるレーザ
ー光の減衰率A,Bも同様に変化しているので、制御に
対する影響を著しく低減することができる。この結果、
接触界面35の位置を正確かつ一定に維持することが可
能である。
【0035】
【発明の効果】以上説明した如くに、本発明の圧力容器
における接触界面位置調節方法および装置によれば、超
臨界流体および被処理流体に含まれる各種成分の濃度変
化や圧力容器内部の圧力状態の変化の影響を受けるのを
防止して、圧力容器の内部での被処理流体および超臨界
流体との接触界面の高さを一定に維持することができ
る。この結果、例えば、超臨界流体を用いた向流接触抽
出を極めて効率良く行うことができる等顕著な効果を有
するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の圧力容器における接触界面位置調節装
置の一例を示す説明図。
【図2】同実施例の圧力容器における接触界面位置調節
装置の要部を示す断面図。
【符号の説明】
10…接触界面位置調節装置、11…圧力容器、12…
超臨界流体供給管、13…超臨界流体供給管、14…被
処理流体供給管、15…被処理流体供給部、16…第一
流量調節弁、17…被処理流体排出管、18…被処理流
体回収部、19…第二流量調節弁、20a,20b…第
一透過窓、21a,21b…第二透過窓、22a,22
b…第三透過窓、23,24,25…レーザー光発生
部、27…超臨界流体、28…被処理流体、29,3
0,31…レーザー光受光部、32…測定・制御装置、
33…演算部、34…制御部、35…接触界面。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理流体を圧力容器の内部に一時的に
    貯溜させながら連続的に流通させる工程と、 超臨界流体を前記被処理流体と接触させながら前記圧力
    容器内を流通させる工程と、 鉛直方向に対して幅Xを有するレーザー光を前記被処理
    流体および前記超臨界流体に入射させて前記被処理流体
    および前記超臨界流体を透過した前記レーザー光の減衰
    率AおよびBを夫々測定する工程と、 鉛直方向に対して幅Xを有するレーザー光を前記圧力容
    器の任意の位置で前記被処理流体または前記超臨界流体
    に入射させた際の前記レーザー光の減衰率C1を測定す
    る工程と、 前記被処理流体および前記超臨界流体の接触界面が前記
    任意の位置における前記レーザー光の上端部から鉛直方
    向に距離Yを隔てた基準位置に存在すると仮定した場合
    における減衰率C1 の基準値C2 を式(1)に従って算
    出する工程と、 基準値C2 =A(1−Y/X)+B(Y/X) ・・・ (1) 前記減衰率C1 が前記基準値C2 よりも小さい場合には
    前記被処理流体の供給量を過剰にし、前記減衰率C1
    前記基準値C2 よりも大きい場合には前記被処理流体の
    排出量を過剰にして前記接触界面を前記基準位置に維持
    する工程、 を具備することを特徴とする圧力容器における接触界面
    位置調節方法。
  2. 【請求項2】 圧力容器の下端部に接続された超臨界流
    体を前記圧力容器に供給する超臨界流体供給管と、 前記圧力容器の上端部に接続された前記超臨界流体を排
    出させる超臨界流体排出管と、 前記上端部に接続された被処理流体を連続的に供給する
    被処理流体供給源と、 前記下端部に接続された前記被処理流体を連続的に排出
    する被処理体排出部と、 前記圧力容器の側面部であって前記上端部側に設けられ
    た互いに対向する一対の第一透過窓と、 前記圧力容器の側面部であって前記下端部側に設けられ
    た互いに対向する一対の第二透過窓と、 前記圧力容器の側面部であって前記第一透過窓および前
    記第二透過窓の間の任意の位置に設けられた互いに対向
    する一対の第三透過窓と、 前記第一透過窓、前記第二透過窓および前記第三透過窓
    の一方に夫々設けられた、前記各透過窓から前記圧力容
    器の内部に鉛直方向に対して幅Xを有するレーザー光を
    入射させるレーザー光発生部と、 前記第一透過窓、前記第二透過窓および前記第三透過窓
    の他方に夫々設けられた、前記各透過窓を介して前記圧
    力容器の内部に存在する前記超臨界流体または前記被処
    理流体を透過した前記レーザー光を受光するレーザー光
    受光部と、 前記レーザー光受光部からの出力信号に基づいて、前記
    第一透過窓、前記第二透過窓および前記第三透過窓にお
    ける前記被処理流体または前記超臨界流体を透過した前
    記レーザー光の減衰率A,B,C1 を夫々算出すると共
    に、前記被処理流体および前記超臨界流体の接触界面が
    前記第三透過窓における前記レーザー光の上端部から鉛
    直方向に距離Yを隔てた基準位置に存在すると仮定した
    場合における減衰率C1 の基準値C2 を式(1)に従っ
    て算出する演算部と、 基準値C2 =A(1−Y/X)+B(Y/X) ・・・ (1) 前記減衰率C1 が前記基準値C2 よりも小さい場合には
    前記被処理流体の供給量が過剰になり、前記減衰率C1
    が前記基準値C2 よりも大きい場合には前記被処理流体
    の排出量が過剰になるように前記被処理流体供給源およ
    び前記被処理流体排出部を制御する制御部とを具備する
    ことを特徴とする圧力容器における接触界面位置制御装
    置。
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