JPH06269098A - 音場制御システム - Google Patents

音場制御システム

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JPH06269098A
JPH06269098A JP5055571A JP5557193A JPH06269098A JP H06269098 A JPH06269098 A JP H06269098A JP 5055571 A JP5055571 A JP 5055571A JP 5557193 A JP5557193 A JP 5557193A JP H06269098 A JPH06269098 A JP H06269098A
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10H2210/265Acoustic effect simulation, i.e. volume, spatial, resonance or reverberation effects added to a musical sound, usually by appropriate filtering or delays
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 音場制御システムにおいて両耳間相関関数を
最適な値に設定して良好な拡がり感を得る。 【構成】 チャンネル毎に入力オーディオ信号を各々遅
延させて複数の異なる遅延時間の遅延オーディオ信号を
生成し、生成した遅延オーディオ信号のうちの予め定め
られた数だけの遅延オーディオ信号を導出して加算し、
その加算出力を残響生成手段の出力として相関関数制御
フィルタ手段に供給する。また、相関関数制御フィルタ
手段の出力信号による再生音として空間に拡散した拡散
音を拡散音検出手段により検出し、その拡散音検出手段
からの各信号に応じて相関関数又はその等価量を検出
し、検出した相関関数又はその等価量に応じて相関関数
制御フィルタ手段の特性を制御する。 【効果】 相関関数制御フィルタ手段のオールパスフィ
ルタの遅延時間及び乗算係数を適切に設定できる故、両
耳間相関関数を最適な値に設定して良好な拡がり感を得
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンサートホールのよ
うな良好な音場空間で再生音を聴取するようにオーディ
オ信号を補正する音場制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】音場制御システムはコンサートホールの
反射音環境を模した音場を家庭等のリスニングルームに
て得るものである。直接音に対して反射音が到達するま
での時間遅れの信号を原オーディオ信号に加えて4個又
はそれ以上のスピーカから再生していた。例えば、リス
ニングルームにおいて図1に示すように聴取者Aに対し
て直接音放射用の主スピーカa,b、反射音放射用スピ
ーカc〜fとすると、反射音の付加により聴取者Aがい
わゆる拡がり感を得る範囲はB,Cの部分である。とこ
ろが、現実の反射音がgの方向から到来するときにはc
とeの2つのスピーカに反射音に相当する時間遅れ信号
を加え、ベクトル合成の原理でgの方向に反射音が定位
するとみなしていた。
【0003】実際にはcとeとではgの方向から到来す
る音波の両耳間時間差が実現できず、それより小さい値
となってしまうので、c又はeの方向に定位してしま
い、gの方向には定位しない。このことは横方向の定位
感が不足し、ホールで反射音に包まれたような拡がり感
が得られない。ところで、好ましい音場の拡がり感は残
響音の両耳間相関係数で表わすことができる。この拡が
り感を与える相関係数は例えば、図2に示すような周波
数特性を有する。
【0004】ステレオ録音された残響音は無相関で、こ
の2つの残響音の相関係数を残響質のような拡散音場の
両耳の点の相関係数にすると、2つのスピーカで再生し
ても良好な拡がり感が得られることは既に公知である。
この原理により収録された残響音の相関係数を制御して
拡がり感を高めることは特開昭60−840号公報に示
されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実際の
ホールの相関係数(相関関数の極大値)は時間と共に残
響過程内でも複雑に変化しているので、従来の音場制御
システムにおいて、両耳間相関関数を最適な値に設定す
ることは難しいのであった。そこで、本発明の目的は、
両耳間相関関数を最適な値に設定して良好な拡がり感を
得ることができる音場制御システムを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本願第1発明の音場制御
システムは、少なくとも2チャンネルのオーディオ信号
が入力されその出力に所定の相関関数を有する複数の残
響信号を発生する残響生成手段と、残響信号が入力され
その各残響信号の相関関数を制御するオールパスフィル
タを含む相関関数制御フィルタ手段とを備えた音場制御
システムであって、残響生成手段が、チャンネル毎に設
けられ入力オーディオ信号を各々遅延させて複数の異な
る遅延時間の遅延オーディオ信号を生成する遅延手段
と、チャンネル毎に設けられ遅延手段各々から予め定め
られた数だけの遅延オーディオ信号を導出しこれを加算
してその加算出力を残響生成手段の出力とする加算手段
とを含むことを特徴としている。
【0007】本願第2発明の音場制御システムは、少な
くとも2チャンネルのオーディオ信号が入力されその出
力に所定の相関関数を有する複数の残響信号を発生する
残響生成手段と、残響信号が入力されその残響信号の相
関関数を制御する相関関数制御フィルタ手段とを備えた
音場制御システムであって、所定間隔で複数配置され前
記相関関数制御フィルタ手段の出力信号に応じた再生音
として空間に拡散された拡散音を検出する拡散音検出手
段と、その拡散音検出手段からの各信号を入力して相関
関数又はその等価量を検出する相関関数検出手段とを備
え、相関関数検出手段にて検出された相関関数又はその
等価量に応じて相関関数制御フィルタ手段の特性を制御
するようにしたことを特徴としている。
【0008】
【作用】本願第1の発明によれば、チャンネル毎に入力
オーディオ信号を各々遅延させて複数の異なる遅延時間
の遅延オーディオ信号が生成され、生成された遅延オー
ディオ信号のうちの予め定められた数だけの遅延オーデ
ィオ信号が導出されて加算され、その加算出力が残響生
成手段の出力として相関関数制御フィルタ手段に供給さ
れる。
【0009】本願第2の発明によれば、相関関数制御フ
ィルタ手段の出力信号による再生音として空間に拡散し
た拡散音が拡散音検出手段により検出され、その拡散音
検出手段からの各信号に応じて相関関数又はその等価量
が検出され、検出された相関関数又はその等価量に応じ
て相関関数制御フィルタ手段の特性が制御される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図3は本願第1の発明による音場制御シ
ステムを示している。このシステムにおいて、左右チャ
ンネルのオーディオ信号が残響生成回路1に供給され
る。残響生成回路1は複数の遅延時間を取り出せるよう
に複数の出力端子LO1〜LOn,RO1〜ROnを備えた
遅延素子11L,11Rを有する。遅延時間は入力端子
LchIN,RchINから離れた出力端子ほど長くなる。
【0011】遅延素子11Lの出力端子LO1,LO2
び遅延素子11Rの出力端子ROsには加算器13が接
続され、出力端子LO1,LO2,ROsから出力された
信号が加算されて第1左チャンネル残響信号となる。遅
延素子11Lの出力端子LO i,LOi+1及び遅延素子1
1Rの出力端子RO1,RO2には加算器15が接続さ
れ、各出力端子LOi,LOi+1,RO1,RO2から出力
された信号が加算されて第1右チャンネル残響信号とな
る。遅延素子11Lの出力端子LOk,LOk+1及び遅延
素子11Rの出力端子ROt,ROt+1には加算器17が
接続され、各出力端子LOk,LOk+1,ROt,ROt+1
から出力された信号が加算されて第2左チャンネル残響
信号となる。遅延素子11Lの出力端子LOj及び遅延
素子11Rの出力端子ROu,ROu+1には加算器19が
接続され、各出力端子LOj,ROu,ROu+1から出力
された信号が加算されて第2右チャンネル残響信号とな
る。なお、出力端子LOi,LOj,LOk,ROs,RO
t,ROuは相関関数が極大値となるように選択される。
また、1<i<j<k<n及び1<s<t<u<nなる
関係がある。
【0012】第1左右チャンネル残響出力には相関関数
制御フィルタ回路2が接続され、第2左右チャンネル残
響出力には相関関数制御フィルタ回路3が接続されてい
る。相関関数制御フィルタ回路2においては、図4に示
すように、左右チャンネルの入力端子にアッテネータ2
1,22が接続されている。アッテネータ21の出力信
号は2つの加算器23,24に供給される。アッテネー
タ22の出力信号は加算器23に反転器25を介してに
供給されると共に加算器24に直接供給される。加算器
23,24の出力にはオールパスフィルタ26,27が
接続されている。
【0013】オールパスフィルタ26においては、加算
器24からの信号が供給される加算器31が設けられ、
加算器31の出力には係数乗算器32及び遅延素子33
が接続されている。係数乗算器32及び遅延素子33の
各出力信号は加算器34によって加算される。また遅延
素子33の出力には係数乗算器35が接続され、係数乗
算器35の出力信号は加算器31に供給され、加算器2
4からの信号と加算される。加算器34の出力信号がオ
ールパスフィルタ26の出力信号であり、これが第1左
チャンネルの相関関数制御出力となっている。オールパ
スフィルタ27はオールパスフィルタ26と同様に構成
され、第1右チャンネルの相関関数制御出力を得る。な
お、遅延素子33の遅延時間及び2つの係数乗算器3
2,35の係数はオールパスフィルタ26,27で各互
いに異なる。
【0014】相関関数制御フィルタ回路3は上記した相
関関数制御フィルタ回路2と同様に構成され、第2左右
チャンネルの相関関数制御出力を得る。かかる構成にお
いて、左右チャンネルの入力オーディオ信号が入力端子
LchIN及びRchINから遅延素子11L,11Rに供
給されると、遅延素子11L,11Rの各出力端子LO
1〜LOn,RO1〜ROnからは各々定められた互いに異
なる遅延時間だけ遅延されたオーディオ信号が出力され
る。このうち遅延素子11Lの出力端子LO1,LO2
び遅延素子11Rの出力端子ROsから出力された遅延
オーディオ信号は加算器13において加算されて第1左
チャンネル残響信号となる。同様に、遅延素子11Lの
出力端子LOi,LOi+1及び遅延素子11Rの出力端子
RO1,RO2から出力された遅延オーディオ信号に対し
ては加算器15により第1右チャンネル残響信号が生じ
る。遅延素子11Lの出力端子LO k,LOk+1及び遅延
素子11Rの出力端子ROt,ROt+1から出力された遅
延オーディオ信号に対しては加算器17により第2左チ
ャンネル残響信号が生じる。遅延素子11Lの出力端子
LOj及び遅延素子11Rの出力端子ROu,ROu+1
ら出力された遅延オーディオ信号に対しては加算器19
により第2右チャンネル残響信号が生じる。
【0015】相関関数制御フィルタ回路2において、第
1左右チャンネル残響信号はアッテネータ21,22に
よりレベル減衰された信号と各々なる。右チャンネルで
レベル減衰された信号は反転器27で逆位相とされた
後、左チャンネルのレベル減衰された信号と加算器24
で加算される。また、左右チャンネルのレベル減衰され
た信号は加算器25でそのまま加算される。アッテネー
タ21,22の減衰レベルを変化させると、加算器2
4,25の出力比が変化し、残響音の相関関係を変える
ことができる。
【0016】加算器24,25の出力信号は更にオール
パスフィルタ26,27に供給される。オールパスフィ
ルタ26において、加算器24の出力信号が加算器3
1、係数乗算器32及び加算器34を介して出力され
る。また加算器31の出力信号が遅延素子33により遅
延されて加算器34に供給されると共に係数乗算器35
を介して加算器31に戻って加算器24の出力信号と加
算される。よって、残響音として反射音密度が高くな
り、フラッタエコー感が除去される。このオールパスフ
ィルタ26の動作はオールパスフィルタ27においても
同様であるが、上記のように遅延素子33の遅延時間及
び2つの係数乗算器32,35の係数はオールパスフィ
ルタ26,27で各互いに異なるので、相関関係を互い
に異ならせることができる。このようにして、相関関数
制御フィルタ回路2からは第1左右チャンネルの相関関
数制御された残響信号が出力端子1LOUT及び1ROUTか
ら各々出力される。
【0017】また、相関関数制御フィルタ回路3におい
て、第2左右チャンネル残響信号を入力として相関関数
制御フィルタ回路2と同様の動作により第2左右チャン
ネルの相関関数制御された残響信号が出力端子2LOUT
及び2ROUTから各々出力される。この残響信号各々は
アナログ信号の場合にはそのまま個別のアンプを介して
対応するスピーカに供給される。ディジタル信号の場合
には残響信号各々がアナログ信号に変換された後、アン
プを介してスピーカに供給される。
【0018】図5は本願第2の発明による音場制御シス
テムを示している。この音場制御システムにおいては、
残響生成回路41〜44が設けられている。残響生成回
路41〜44は上記した図1における残響生成回路1に
おける第1左右チャンネル残響出力及び第2チャンネル
残響出力の各部分を個別に得るように形成されたもので
ある。残響生成回路41,42の第1左右チャンネルの
残響出力には相関関数制御フィルタ回路45が接続さ
れ、残響生成回路43,44の第2左右チャンネルの残
響出力には相関関数制御フィルタ回路46が接続されて
いる。相関関数制御フィルタ回路45,46は上記した
図2の相関関数制御フィルタ回路2と同様に構成されて
いる。相関関数制御フィルタ回路45,46の各出力に
はアンプ47〜50を介してスピーカ51〜54が接続
される。スピーカ51〜54は聴取者が位置する地点を
中心にして前後左右に配置される。
【0019】かかる聴取者が位置する地点の左右の位置
にマイクロホン55,56が設置される。マイクロホン
55,56の出力には相関関数検出回路57が接続され
ている。相関関数検出回路57はマイクロホン55,5
6の出力信号から所定の演算式を用いて相関関数を算出
する。相関関数検出回路57の検出出力は残響生成回路
41〜44及び相関関数制御フィルタ回路45,46に
供給される。
【0020】かかる構成においては、第1及び第2左右
チャンネルの相関関数制御された残響信号が相関関数制
御フィルタ回路45,46から発生することは上記した
第1の発明の実施例と同様である。これら残響信号はア
ンプ47〜50を介してスピーカ51〜54から再生音
として各々拡散される。拡散された再生音はマイクロホ
ン55,56にて集音され、マイクロホン55,56の
各出力信号は相関関数検出回路57に供給される。相関
関数検出回路57においては、マイクロホン55,56
の各出力信号から相関関数又は等価的物理量を相関値Φ
として算出する。相関関数としての相関値Φは例えば、
次式から算出される。
【0021】
【数1】
【0022】ここで、M1(t)はマイクロホン55の
出力信号レベル、M2(t)はマイクロホン56の出力
信号レベルであり、τは時間差である。実際にはディジ
タル信号処理を行なうので、離散的信号であるから、相
関値Φは、
【0023】
【数2】
【0024】の如く算出される。ここで、lは時間差で
ある。相関関数は例えば、サンプリングされたx1(i),
2(i)データを図6に示すような期間で取り出し、DS
Pなどで図7に示すように第1メモリ及び第2メモリに
取り込んだサンプル値の積の累積加算演算を行なう。
【0025】具体的には、 x1(0)・x2(L)+x1(0)・x2(L+1)+…+x1(K)・x2(K+L) として、Φ(−L)を得る。次に、 x1(1)・x2(L)+x1(2)・x2(L+1)+…+x1(K+1)・x2(K+L) として、Φ(−L+1)を得る。以下、同様にして、 x1(L)・x2(L)+x1(L+1)・x2(L+1)+…+x1(K+L)・x2(K+L) によりΦ(0)を得る。次は、 x1(L)・x2(L-1)+x1(L+1)・x2(L)+…+x1(K+L)・x2(K+L-1) として、Φ(+1)を求める。同様にして、 x1(L)・x2(0)+x1(L+1)・x2(1)+…+x1(K+L)・x2(K) によりΦ(L)まで求める。
【0026】なお、上記の式(2)であるが、ランダム
ノイズ信号を使用すれば、エルゴード性(ある期間の平
均と複数の期間でとった平均とが同じになる)により有
限な和、すなわち
【0027】
【数3】
【0028】として、これを何回か行ない、その平均
(集合平均)を求めれば良い。このように算出された相
関値Φに応じて残響生成回路41〜44の遅延素子の乗
算器に接続される出力端子を切換える。又は相関関数制
御フィルタ回路45,46のオールパスフィルタ内の遅
延素子の遅延時間及び係数乗算器の係数を設定する。例
えば、予め設定された相関値の初期値と測定値とを比較
し、その差がゼロとなるように、上記の残響生成回路4
1〜44内の遅延素子の出力端子の切換え、又はオール
パスフィルタ内の遅延素子の遅延時間及び係数乗算器の
係数を設定することが行なわれる。
【0029】なお、上記した本願第1及び第2の発明の
実施例における構成はアナログ回路及びディジタル回路
のいずれでも実現することもでき、更にDSP(ディジ
タル信号プロセッサ)を用いたディジタル処理によって
実現することもできる。
【0030】
【発明の効果】以上の如く、本願第1の発明によれば、
チャンネル毎に入力オーディオ信号を各々遅延させて複
数の異なる遅延時間の遅延オーディオ信号が生成され、
生成された遅延オーディオ信号のうちの予め定められた
数だけの遅延オーディオ信号が導出されて加算され、そ
の加算出力が残響生成手段の出力として相関関数制御フ
ィルタ手段に供給される。よって、導出する遅延オーデ
ィオ信号の遅延時間を相関関数が極大値となるように選
択することにより、また相関関数制御フィルタ手段のオ
ールパスフィルタの遅延時間及び乗算係数を適切に設定
することにより両耳間相関関数を最適な値に設定して良
好な拡がり感を得ることができる。
【0031】また、本願第2の発明によれば、相関関数
制御フィルタ手段の出力信号による再生音として空間に
拡散した拡散音が拡散音検出手段により検出され、その
拡散音検出手段からの各信号に応じて相関関数又はその
等価量が検出され、検出された相関関数又はその等価量
に応じて相関関数制御フィルタ手段の特性が制御され
る。すなわち、拡散音から相関関数又はその等価量を検
出してそれが所望の値となるように相関関数制御フィル
タ手段のオールパスフィルタ等の特性を制御するによ
り、両耳間相関関数を最適な値に設定して良好な拡がり
感を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の音場制御システムの問題点を説明するた
めの図である。
【図2】両耳間相関係数の周波数特性を示す図である。
【図3】本願第1の発明の実施例を示すブロック図であ
る。
【図4】図3のシステム中の相関関数制御フィルタ回路
の構成を示すブロック図である。
【図5】本願第2の発明の実施例を示すブロック図であ
る。
【図6】相関関数を説明するための2つの信号変化を示
す図である。
【図7】第1メモリ及び第2メモリにおけるサンプル値
の記憶位置を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
1,41〜44 残響生成回路 2,3,45,46 相関関数制御フィルタ回路 11L,11R 遅延素子 26,27 オールパスフィルタ 55,56 マイクロホン
フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04S 1/00 D 8421−5H 9381−5H G10K 15/00 L

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2チャンネルのオーディオ信
    号が入力されその出力に所定の相関関数を有する複数の
    残響信号を発生する残響生成手段と、前記残響信号が入
    力されその各残響信号の相関関数を制御するオールパス
    フィルタを含む相関関数制御フィルタ手段とを備えた音
    場制御システムであって、前記残響生成手段は、チャン
    ネル毎に設けられ前記オーディオ信号を各々遅延させて
    複数の異なる遅延時間の遅延オーディオ信号を生成する
    遅延手段と、チャンネル毎に設けられ前記遅延手段各々
    から予め定められた数だけの遅延オーディオ信号を導出
    しこれを加算してその加算出力を前記残響生成手段の出
    力とする加算手段とを含むことを特徴とする音場制御シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 少なくとも2チャンネルのオーディオ信
    号が入力されその出力に所定の相関関数を有する複数の
    残響信号を生成する残響生成手段と、前記残響信号が入
    力されその残響信号の相関関数を制御する相関関数制御
    フィルタ手段とを備えた音場制御システムであって、所
    定間隔で複数配置され前記相関関数制御フィルタ手段の
    出力信号に応じた再生音として空間に拡散された拡散音
    を検出する拡散音検出手段と、前記拡散音検出手段から
    の各信号を入力して相関関数又はその等価量を検出する
    相関関数検出手段とを備え、前記相関関数検出手段にて
    検出された相関関数又はその等価量に応じて前記相関関
    数制御フィルタ手段の特性を制御するようにしたことを
    特徴とする音場制御システム。
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