JPH06268476A - 2段接続型多電極弾性表面波装置 - Google Patents

2段接続型多電極弾性表面波装置

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JPH06268476A
JPH06268476A JP5060793A JP5060793A JPH06268476A JP H06268476 A JPH06268476 A JP H06268476A JP 5060793 A JP5060793 A JP 5060793A JP 5060793 A JP5060793 A JP 5060793A JP H06268476 A JPH06268476 A JP H06268476A
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JP
Japan
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electrode
comb
idts
stage connection
connection type
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JP5060793A
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English (en)
Inventor
Koji Kawakatsu
孝治 川勝
Eiji Iegi
英治 家木
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Surface Acoustic Wave Elements And Circuit Networks Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ボンディングワイヤーの数を低減することが
でき、かつ挿入損失を効果的に低減し得る構造を備えた
2段接続型多電極弾性表面波装置を提供する。 【構成】 圧電基板上に互いに接続されてなる第1,第
2の多電極型弾性表面波フィルタA,Bが構成されてお
り、第1,第2の多電極SAWフィルタA,Bの互いに
接続される部分のIDTが、分割IDT84,86,9
1,93で構成されており、第1,第2の分割くし歯電
極84b,84c,86b,86c,91b,91c,
93b,93cがアース電位に接続される他方のくし歯
電極84a,86a,91a,93aに対して平衡とさ
れており、IDT83〜87間及びIDT90〜94間
の間隙が電極ランド98a〜98hで埋められている、
2段接続型多電極弾性表面波フィルタ81。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面波伝播方向に沿っ
て比較的多数のインターデジタルトランスデューサ(以
下、IDT)を並設した構造を有する多電極弾性表面波
フィルタを2段接続してなる、2段接続型多電極弾性表
面波装置に関し、特に、各IDT間の圧電基板上におけ
る電気的接続構造が改良された2段接続型多電極弾性表
面波装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、挿入損失を低減するために、表面
波伝播方向に比較的多数のIDTを並設し、その両側に
反射器を形成してなるSAWフィルタが公知であり、多
電極型SAWフィルタまたはIIDTと称されている。
【0003】また、通過帯域外減衰量を十分な大きさと
するために、多電極SAWフィルタを同一圧電基板上に
おいて2段接続した2段接続型の多電極SAWフィルタ
が提案されている。この従来の2段接続型多電極SAW
フィルタの一例を、図2に示す。
【0004】図2において、2段接続型多電極SAWフ
ィルタ1は、矩形の圧電基板2を有し、該圧電基板2上
において第1,第2の多電極型SAWフィルタA及びB
が構成されている。すなわち、第1の多電極型SAWフ
ィルタAでは、表面波伝播方向に沿って、複数のIDT
3〜7が所定の間隔を隔てて並設されており、その両側
に反射器8,9が配置されている。同様に、第2の多電
極型SAWフィルタBにおいても、複数のIDT10〜
14が表面波伝播方向に沿って併設されており、その両
側に反射器15,16が配置されている。
【0005】第1の多電極SAWフィルタAでは、ID
T3,5,7の一方のくし歯電極が圧電基板2上に形成
された配線パターンにより共通接続されており、入力端
として用いるために、ボンディングワイヤー17aが電
気的に接続される。他方、第2の多電極型SAWフィル
タBでは、IDT10,12,14が圧電基板2上に形
成された導電パターンにより共通に接続されており、か
つ出力端として用いるためにボンディングワイヤー17
bが電気的に接続される。
【0006】さらに、IDT3,5,7,10,12,
14の他方のくし歯電極がボンディングワイヤー17c
〜17hにより、それぞれ、アース電位に電気的に接続
される。
【0007】また、段間接続は、IDT4,6の一方の
くし歯電極と、IDT11,13の一方のくし歯電極と
を配線パターンにより電気的に接続することにより行わ
れており、IDT4,6,11,13の他方のくし歯電
極は、図示のように、それぞれ、ボンディングワイヤー
17i〜17lによりそれぞれアース電位に電気的に接
続される。
【0008】従って、図2に示した2段接続型多電極S
AWフィルタ1は、合計12本のボンディングワイヤー
を用いなければ使用することができず、ボンディングワ
イヤーの接続作業が非常に煩雑であった。
【0009】そこで、ボンディングワイヤーの接続数を
低減する構造として、図3に示す2段接続型多電極SA
Wフィルタ21が提案されている。ここでは、IDT2
3,25,27のコールド側のくし歯電極すなわちアー
ス電位に電気的に接続されるくし歯電極が、段間接続部
を構成するためのIDT24,26のコールド側くし歯
電極と、IDT間に形成された電極指よりも幅の広い電
極ランド28a〜28dにより圧電基板2上において電
気的に接続されている。
【0010】同様に、第2の多電極SAWフィルタBに
おいても、IDT30〜34のコールド側のくし歯電極
が、電極ランド28e〜28hにより共通接続されてい
る。さらに、段間接続部において、電極ランド28b,
28cが、電極ランド28f,28gと電気的に接続さ
れている。
【0011】従って、使用に際して接続する必要のある
ボンディングワイヤーは、入力端及び出力端と接続する
ためのボンディングワイヤー37a,37bと、アース
電位に接続すべきボンディングワイヤーすなわちIDT
23,25,27,30,32,34の一方のくし歯電
極に接続されるボンディングワイヤー38c〜38h並
びに段間接続部に接続されるボンディングワイヤー37
iの9本のボンディングワイヤーを接続するだけであ
る。
【0012】よって、図2に示した多電極SAWフィル
タ1に比べて、ボンディングワイヤーの数を低減し得る
ため、生産性及び信頼性を高め得る。また、上記電極ラ
ンド28a〜28hがIDT間を埋めるように配置され
ているため、挿入損失を低減することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した2段接続型多電極SAWフィルタでは、段間の接
続にあたり、IDT間の非常に狭い隙間で配線パターン
を形成しなければならない。すなわち、電極ランド28
b,28c,28f,28g間を接続するに際し、周囲
の逆の電位に接続されるくし歯電極等に接触しないよう
に、接続用配線パターンを非常に細くしなければならな
かった。そのため、配線抵抗が高くならざるを得ず、フ
ィルタの挿入損失が大きくなるという欠点があった。こ
の配線抵抗を低めるには、IDT間の間隔を広くすれば
よいが、その場合には、表面波の伝播距離が長くなり、
かえって挿入損失が増大することになる。
【0014】本発明の目的は、ボンディングワイヤーの
数を低減することができるだけでなく、挿入損失も効果
的に低減し得る2段接続型多電極SAW装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電基板上
に、第1,第2の多電極型SAWフィルタを構成し、第
1,第2の多電極型SAWフィルタ間を接続してなる2
段接続型SAW装置に関し、以下の構成を備えることを
特徴とする。
【0016】すなわち、本発明では、上記第1,第2の
多電極型SAWフィルタの互いに接続される部分のID
Tが、一方のくし歯電極を表面波伝播方向に沿って2分
割した第1,第2の分割くし歯電極を有する直列接続型
の分割IDTにより構成されている。また、上記第1,
第2の分割くし歯電極が、アース電位に接続される他方
のくし歯電極に対して平衡とされている。上記分割ID
Tの表面波伝播方向両端に位置する電極指は、段間の接
続部分に接続されない電極指とされている。
【0017】さらに、入出力用IDTの表面波伝播方向
両端の電極指がアース電位に接続される側とされてお
り、かつ該電極指は、入出力IDTと上記分割IDTと
の間をうずめるように形成されておりかつ電極指より相
対的に幅の広い電極ランドを介して、上記分割IDTの
アース電位に接続される側のくし歯電極と電気的に接続
されている。
【0018】
【作用】段間接続部分に用いられるIDTが、上記分割
IDTで構成されており、各分割IDTの第1,第2の
分割くし歯電極間が、それぞれ、他方側の多電極SAW
フィルタの分割IDTの対応の分割くし歯電極に配線パ
ターンにより電気的に接続される。よって、段間接続部
のホット側は、単純な配線パターンにより電気的に接続
され得る。
【0019】さらに、上記分割IDTの表面波伝播方向
両端に位置する電極指がコールド側とされており、電極
ランドを介して入出力用IDTの表面波伝播方向両端の
電極指と電気的に接続されているため、分割IDTの上
記アース電位に接続される他方のくし歯電極と、アース
電位との電気的接続を、入出力用IDTのアース電位に
接続されるくし歯電極をアース電位に接続することによ
り果たすことができるので、アース電位に接続すべきボ
ンディングワイヤーの数を低減することができると共
に、段間接続部のコールド側の接続構造を簡略化するこ
とができる。
【0020】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、本発明をなす契機
となった2段接続型多電極SAWフィルタ及び本発明の
一実施例にかかる2段接続型多電極弾性表面波フィルタ
を説明することにより、本発明を明らかにする。本願発
明者らは、2段接続型多電極SAWフィルタにおいて、
ボンディングワイヤーの数を低減すると共に圧電基板上
における配線パターンの抵抗を低めるものとして、図4
に示す2段接続型多電極SAWフィルタ41を開発し
た。
【0021】図4の2段接続型多電極SAWフィルタ4
1では、矩形の圧電基板2上において構成された第1,
第2の多電極型SAWフィルタA,Bの段間接続部分に
用いられるIDT44,46,51,53を、表面波伝
播方向に沿って一方のくし歯電極が分割された直列接続
型の分割IDTにより構成した。例えば、IDT44を
例にとると、分割IDT44は、くし歯電極44aと組
み合わされるくし歯電極が、第1,第2の分割くし歯電
極44b,44cとで構成されている。他の分割IDT
46,51,53も同様に構成されているため、くし歯
電極については、相当の参照番号を付することにする。
【0022】よって、IDT44,51間の接続は、第
1分割くし歯電極44bと、第1分割くし歯電極51b
とを配線パターンにより接続することにより、並びに第
2分割くし歯電極44c,51c同士を配線パターンに
より接続することにより行われている。さらに、IDT
46,53間の接続も同様に行われており、上記第2く
し歯電極44c,51cと、第1分割くし歯電極46
b,53bとが、配線パターンにより共通接続され、さ
らにボンディングワイヤー57iによりアース電位に電
気的に接続される。
【0023】その他の構成については、図2に示した従
来の2段接続型SAWフィルタと同様であるため、相当
の部分については相当の参照番号を付することとする。
2段接続型多電極SAWフィルタ41では、段間接続部
が、上記のように分割IDT44,46,51,53を
用いて構成されているため、ボンディングワイヤーの数
を、57a〜57iの9本にすることができるため、図
2に示した多電極SAWフィルタ1に比べてボンディン
グワイヤーの数を低減することができる。しかも、段間
接続部においては、図3に示した2段接続型多電極SA
Wフィルタ21では、IDT間の狭い領域において配線
パターンを形成しなければならなかったのに対し、2段
接続型多電極SAWフィルタ41では、そのような狭い
領域に配線パターンを形成する必要がないため、配線抵
抗の増大も防止し得る。
【0024】しかしながら、実際に2段接続型多電極S
AWフィルタ41を動作させたところ、挿入損失は十分
に低くはならなかった。これは、IDT間の領域が、電
極ランドで埋められていないためと考えられる。そこ
で、図4に示した2段接続型多電極SAWフィルタ41
を改良し、IDT間を電極ランドでうずめることによ
り、挿入損失の低減を図った。図5は、このような観点
から考案された2段接続型多電極SAWフィルタ61を
示す。
【0025】2段接続型多電極SAWフィルタ61で
は、電極ランド78a〜78hがIDT間に配置され、
それによって挿入損失の低減が図られる。その他の構成
については、図4に示した多電極SAWフィルタ41と
同様であるため、相当の部分については相当の参照番号
を付する。
【0026】しかしながら、2段接続型多電極SAWフ
ィルタ61では、上記電極ランド78a〜78hにより
挿入損失の低減を図ろうとしたものであるが、実際に
は、図5の矢印C〜Fで示すIDT間の領域では、両側
の電極指が異なる電位に接続されるものであるため、電
極ランド78a,78d,78e,78hの幅を十分に
広くすることができず、従ってIDT間の領域をうずめ
きれていない。その結果、IDT間の領域をうずめきれ
ない分だけ、挿入損失を低減する効果を十分に得ること
ができなかった。
【0027】本発明は、上述した図4及び図5に示した
2段接続型多電極弾性表面波フィルタ41,61をさら
に改良することにより成されたものである。すなわち、
図5に示した2段接続型多電極SAWフィルタ61の欠
点を解消し、IDT間の領域を電極ランドにより確実に
うずめ、それによって挿入損失を確実に低減し得ること
を可能としたものである。
【0028】図1は、本発明の一実施例にかかる2段接
続型多電極SAWフィルタを示す模式的平面図である。
2段接続型多電極SAWフィルタ81は、矩形の圧電基
板82上に、第1,第2の多電極型SAWフィルタA,
Bを構成し、両者を接続した構造を有する。
【0029】第1の多電極型SAWフィルタAでは、表
面波伝播方向に沿って複数のIDT83〜87が併設さ
れている。同様に、第2の多電極型SAWフィルタBに
おいても、複数のIDT90〜94が表面波伝播方向に
沿って並べられている。これらのIDT83,87の両
側及びIDT90〜94の両側には、それぞれ、反射器
88,89及び反射器95,96が配置されている。
【0030】IDT83,85,87は、一方のくし歯
電極の配線パターン101により共通接続されており、
入力端とボンディングワイヤー97aにより電気的に接
続される。他方、IDT83,85,87の他方のくし
歯電極は、それぞれ、ボンディングワイヤー97b〜9
7dによりアース電位に電気的に接続される。同様に、
第2の多電極型SAWフィルタBにおいても、IDT9
0,92,94の一方のくし歯電極が配線パターン10
2により共通接続され、出力端とボンディングワイヤー
97eにより出力端に電気的に接続される。さらに、I
DT90,92,94の他方のくし歯電極は、ボンディ
ングワイヤー97f〜97hによりアース電位に電気的
に接続される。
【0031】さらに、段間接続部を構成するためのID
T84,86,91,93は、図5に示した多電極SA
Wフィルタ61の場合と同様に分割IDTで構成されて
いる。すなわち、分割IDT84を例にとると、一方の
くし歯電極84aと組み合わされるくし歯電極が、表面
波伝播方向に2分割された第1,第2の分割くし歯電極
84b,84cを有するように構成されている。他の分
割IDT86,91,93についても、同様に構成され
ているため、各くし歯電極に相当の参照番号を付するこ
ととする。
【0032】段間接続部においては、IDT84の第
1,第2の分割くし歯電極84b,84cが、それぞ
れ、IDT91の第1,第2の分割くし歯電極91b,
91cと配線パターンにより電気的に接続されている。
同様に、IDT86とIDT93との接続部分において
も、第1,第2分割くし歯電極86b,86cが、第
1,第2分割くし歯電極93b,93cと、それぞれ、
配線パターンにより電気的に接続されている。他方、各
分割IDT84,86,91,93の分割型ではないく
し歯電極84a,86a,91a,93aは、それぞ
れ、表面波伝播方向両端に位置する電極指が、段間接続
部には接続されない電極指とされており、電極ランド9
8a,98b,98c,98d,98e,98f,98
g,98hを兼ねるように、相対的に幅が広くされてい
る。すわなち、くし歯電極80a,86a,91a,9
3aの表面波伝播方向両端の電極指は、他の電極指に比
べて幅が広くされて、上記電極ランド98a〜98hを
構成している。
【0033】さらに、上記電極ランド98a〜98hに
は、分割IDT84,86,91,93の両側のIDT
のくし歯電極の表面波伝播方向に沿って端部に位置する
電極指に連ねられている。例えば、電極ランド98aを
例にとると、IDT83のくし歯電極83bに電気的に
接続されている。言い換えれば、入出力用IDT83,
85,87,90,92,94の表面波伝播方向両端の
電極指がアース電位に接続される側とされており、かつ
上記電極ランド98a〜98hにより、分割IDT8
4,86,91,93のアース電位に接続される側のく
し歯電極84a,86a,91a,93aと電気的に接
続されている。
【0034】上記電極ランド98a〜98hの両側に位
置する電極指がいずれもアース電位に接続される側と電
極指とされているため、図示のように、電極ランド98
a〜98hは、両側のIDT間の隙間を完全に埋めきる
ように形成されている。よって、本実施例の2段接続型
多電極SAWフィルタでは、上記電極ランド98a〜9
8hが、両側のIDT間の間隙を埋めきるように形成さ
れているため、挿入損失が効果的に低減されている。
【0035】第1,第2の分割くし歯電極84b,84
cは、アース電位に対して平衡とされており、接続部に
接続されないくし歯電極84aの電極指がIDTの表面
波伝播方向両端に位置するようにされているため、くし
歯電極84aをアース電位に電気的に接続する側とする
ことが可能とされている。従って、IDT84のIDT
83,85との間の間隙を、上記電極ランド98a,9
8bで埋めきることが可能とされている。
【0036】なお、上記電極ランド98a〜98hは、
電流が流れる部分ではないため、配線抵抗については問
題とはならない。しかも、段間接続部においては、上述
した配線パターンにより分割IDTの第1,第2のくし
歯電極間を電気的に接続するだけであるため、段間接続
部における配線パターンの抵抗が増大することもない。
【0037】なお、コイルやコンデンサでインピーダン
ス整合を行う必要のない、例えば50Ω系で使用し得る
SAWフィルタでは、電極のインピーダンスは純抵抗で
ある50Ωに近い。このようなSAWフィルタにおい
て、IDTを上記のように分割直列接続型とした場合、
電極インピーダンスは50Ωからずれるが、インピーダ
ンスについては、純抵抗にに近く、上記のように2段接
続する妨げとはならない。
【0038】なお、上記実施例では、段間接続に用いる
IDTのみを直列接続型の分割IDTで構成したが、入
出力側IDTも分割IDTで構成してもよい。さらに、
各IDTについては、公知の重み付けを施してもよい。
さらに、上記反射器88,89,95,96は必ずしも
設けずともよく、さらに第1,第2の弾性表面波フィル
タにおけるIDTの数についても、3以上であれば任意
の数とすることができる。また、上記実施例は、2段接
続型多電極SAWフィルタについて示したが、遅延線型
のSAW発振子として使用することもできる。
【0039】
【発明の効果】本発明によれば、段間接続部のIDTが
分割IDTで構成されており、第1,第2の分割くし歯
電極が、アース電位に接続される他方のくし歯電極に対
して平衡とされており、前記分割IDTの表面波伝播方
向両端に位置する電極指が段間接続部分には接続され
ず、IDT間を埋めるように形成された電極ランドに電
気的に接続されており、かつ入出力用IDTの表面波伝
播方向の両端に位置する電極指も上記電極ランドに電気
的に接続されるように構成されている。従って、各ID
T間の領域を電極ランドに埋めきることができるため、
挿入損失が効果的に低減される。
【0040】しかも、段間接続部分については、第1,
第2の分割くし歯電極を相互に電気的に接続することに
より段間の接続が行われることになるため、段間接続部
に必要なボンディングワイヤーの数を効果的に低減する
ことができる。よって、使用に際してボンディングワイ
ヤーの接続作業を簡略化することができるため、弾性表
面波装置の信頼性及び生産性も高め得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の2段接続型多電極弾性表面波フィルタ
を模式的に示す平面図。
【図2】従来の2段接続型多電極弾性表面波フィルタの
一例を示す模式的平面図。
【図3】従来の2段接続型多電極弾性表面波フィルタの
他の例を示す模式的平面図。
【図4】本発明をなす契機となった2段接続型多電極弾
性表面波フィルタの一例を示す模式的平面図。
【図5】本発明をなす契機となった2段接続型多電極弾
性表面波フィルタの他の例を示す模式的平面図。
【符号の説明】
81…2段接続型多電極弾性表面波フィルタ 82…圧電基板 83,85,87,90,92,94…入出力用IDT 84,86,91,93…分割IDT 84a,86a,91a,93a…くし歯電極 84b,84c,86b,86c,91b,91c,9
3b,93c…第1,第2の分割くし歯電極 98a〜98h…電極ランド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電基板上に、第1,第2の多電極型弾
    性表面波フィルタを構成し、第1,第2の多電極型弾性
    表面波フィルタ間を接続してなる2段接続型多電極弾性
    表面波装置において、 前記第1,第2の多電極型弾性表面波フィルタの互いに
    接続される部分のインターデジタルトランスデューサ
    が、一方のくし歯電極を表面波伝播方向に2分割した第
    1,第2の分割くし歯電極とした構造を有する直列接続
    型の分割インターデジタルトランスデューサにより構成
    されており、 第1,第2の分割くし歯電極が、アース電位に接続され
    る他方のくし歯電極に対して平衡とされており、 前記分割インターデジタルトランスデューサの表面波伝
    播方向両端に位置する電極指が、段間の接続部分に接続
    されない電極指とされており、 入出力用インターデジタルトランスデューサの表面波伝
    播方向両端の電極指がアース電位に接続される側とされ
    ており、 入出力インターデジタルトランスデューサと前記分割イ
    ンターデジタルトランスデューサの間を埋めるように形
    成されており、かつ前記電極指より相対的に幅の広い電
    極ランドを介して、前記入出力用インターデジタルトラ
    ンスデューサの表面波伝播方向両端の電極指が、前記分
    割インターデジタルトランスデューサのアース電位に接
    続される側のくし歯電極に電気的に接続されていること
    を特徴とする、2段接続型多電極弾性表面波フィルタ。
JP5060793A 1993-03-11 1993-03-11 2段接続型多電極弾性表面波装置 Pending JPH06268476A (ja)

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