JPH0626803A - 架線引留用ヨークの傾斜測定装置 - Google Patents
架線引留用ヨークの傾斜測定装置Info
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- JPH0626803A JPH0626803A JP20454392A JP20454392A JPH0626803A JP H0626803 A JPH0626803 A JP H0626803A JP 20454392 A JP20454392 A JP 20454392A JP 20454392 A JP20454392 A JP 20454392A JP H0626803 A JPH0626803 A JP H0626803A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 引留用ヨークの付近において、架線の伸び或
いはその張力の測定をより正確に、かつ迅速に行うこと
ができる装置を提供する。 【構成】 同一のヨークを介して構築物に引留められる
上下の吊架線Ｍ、引留ワイヤＷ１等の架線におけるヨー
クの近傍に傾斜測定装置１を設置する。傾斜測定装置１
には、下方のワイヤＷ１に固定れされた目盛板２と、上
方の吊架線Ｍに固定された指針３とを具備させる。目盛
板２は、延長方向に目盛を刻まれ、ワイヤＷ１の延長方
向に延びるように固定される。指針３は、目盛板２に向
かってほぼ直角に延出するように固定され、先端が目盛
板２の目盛を指示するように配置さる。目盛板２は、両
端部においてクリップ金具４によって下方のワイヤＷ１
に固定され、指針３は、クリップ金具５によって上方の
吊架線Ｍに固定される。
いはその張力の測定をより正確に、かつ迅速に行うこと
ができる装置を提供する。 【構成】 同一のヨークを介して構築物に引留められる
上下の吊架線Ｍ、引留ワイヤＷ１等の架線におけるヨー
クの近傍に傾斜測定装置１を設置する。傾斜測定装置１
には、下方のワイヤＷ１に固定れされた目盛板２と、上
方の吊架線Ｍに固定された指針３とを具備させる。目盛
板２は、延長方向に目盛を刻まれ、ワイヤＷ１の延長方
向に延びるように固定される。指針３は、目盛板２に向
かってほぼ直角に延出するように固定され、先端が目盛
板２の目盛を指示するように配置さる。目盛板２は、両
端部においてクリップ金具４によって下方のワイヤＷ１
に固定され、指針３は、クリップ金具５によって上方の
吊架線Ｍに固定される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】吊架線、電車線等の上下２本の架
線の端部を構築物等に引留める際に用いられるヨークの
傾斜角度が許容範囲にあるか否かを測定するための装置
に関するものである。
線の端部を構築物等に引留める際に用いられるヨークの
傾斜角度が許容範囲にあるか否かを測定するための装置
に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】吊架線、電車線等の上下２本の架線の端
部を構築物等に引留める際には、これら２本の架線と引
留ワイヤとの間に、一般にほぼ三角形状のヨークが介設
される。ところで、架線には、テンションバランサ等に
よって常時所定の張力が付与され、その張力は、ターン
バックル等によって調整されている。ところが、何らか
の原因で、上下の架線に不均一な伸びや収縮が生じる
と、上下の架線間に延長方向の相対変位が生じる。そし
て、相対変位の量に応じてヨークが傾斜することにな
る。しかして、架線の張力が所定の範囲にあるか否かを
点検する際には、ヨークの傾斜を目視によって確認し、
その傾斜角度によって架線の張力を判定している。そし
て、この判定結果によって、ターンバックルの調整、架
線の切り詰め等の必要な措置を講じている。
部を構築物等に引留める際には、これら２本の架線と引
留ワイヤとの間に、一般にほぼ三角形状のヨークが介設
される。ところで、架線には、テンションバランサ等に
よって常時所定の張力が付与され、その張力は、ターン
バックル等によって調整されている。ところが、何らか
の原因で、上下の架線に不均一な伸びや収縮が生じる
と、上下の架線間に延長方向の相対変位が生じる。そし
て、相対変位の量に応じてヨークが傾斜することにな
る。しかして、架線の張力が所定の範囲にあるか否かを
点検する際には、ヨークの傾斜を目視によって確認し、
その傾斜角度によって架線の張力を判定している。そし
て、この判定結果によって、ターンバックルの調整、架
線の切り詰め等の必要な措置を講じている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の架線張力の
測定方法は、目視によるヨークの傾斜角度の判定に基づ
くものであって、測定値が極めてあいまいであり、信頼
性に欠けるものである。従って、本発明は、架線の伸び
或いはその張力の測定をより正確に、かつ迅速に行うこ
とができる装置を提供することを課題としている。
測定方法は、目視によるヨークの傾斜角度の判定に基づ
くものであって、測定値が極めてあいまいであり、信頼
性に欠けるものである。従って、本発明は、架線の伸び
或いはその張力の測定をより正確に、かつ迅速に行うこ
とができる装置を提供することを課題としている。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明においては、上記
課題を解決するため、上下に夫々吊架線Ｍ、補助吊架線
Ａ、電車線Ｔ等の架線の端部を係止し、中間部を引留ワ
イヤＷ１，Ｗ２を介して構築物に引留めるヨークＹ１，
Ｙ２の近傍に傾斜測定装置１，２１を設置するように
し、この傾斜測定装置１，２１には、上下何れか一方の
架線に、その延長方向に延びるように固定され、延長方
向に目盛を刻まれた目盛板２と、この目盛板２に向かっ
てほぼ直角に延出するように他方の架線上に固定され、
先端が目盛板２の目盛を指示するように配置された指針
３とを具備させた。そして、例えば、目盛板２を、両端
部においてクリップ金具４，４によって下方のワイヤＷ
１に固定し、指針３を、クリップ金具５によって上方の
吊架線Ｍに固定し、或いは逆に、目盛板２を、両端部に
おいてクリップ金具４によって上方の吊架線Ｍに固定
し、指針３を、クリップ金具５によって下方のワイヤＷ
１に固定する。また、下方の架線が電車線Ｔである場合
には、指針を、イヤーによって電車線に固定し、目盛板
を、クリップ金具によって上方の架線に固定する。
課題を解決するため、上下に夫々吊架線Ｍ、補助吊架線
Ａ、電車線Ｔ等の架線の端部を係止し、中間部を引留ワ
イヤＷ１，Ｗ２を介して構築物に引留めるヨークＹ１，
Ｙ２の近傍に傾斜測定装置１，２１を設置するように
し、この傾斜測定装置１，２１には、上下何れか一方の
架線に、その延長方向に延びるように固定され、延長方
向に目盛を刻まれた目盛板２と、この目盛板２に向かっ
てほぼ直角に延出するように他方の架線上に固定され、
先端が目盛板２の目盛を指示するように配置された指針
３とを具備させた。そして、例えば、目盛板２を、両端
部においてクリップ金具４，４によって下方のワイヤＷ
１に固定し、指針３を、クリップ金具５によって上方の
吊架線Ｍに固定し、或いは逆に、目盛板２を、両端部に
おいてクリップ金具４によって上方の吊架線Ｍに固定
し、指針３を、クリップ金具５によって下方のワイヤＷ
１に固定する。また、下方の架線が電車線Ｔである場合
には、指針を、イヤーによって電車線に固定し、目盛板
を、クリップ金具によって上方の架線に固定する。
【０００５】
【作用】本発明の傾斜測定装置１，２１においては、上
下の架線Ｍ，Ｗ１，Ａ，Ｔの伸縮の変化によるヨークＹ
１，Ｙ２の傾斜角度の変化に比例して、目盛板２と指針
３との間に相対変位が生じ、指針３が指示する目盛が変
化する。従って、指針３が指示する目盛によって、ヨー
クＹ１，Ｙ２の傾斜角度、換言すれば架線Ｍ，Ｗ１，
Ａ，Ｔの伸び或いはその張力を測定することができる。
例えば、目盛上に許容範囲内と許容範囲外とを色分け表
示２ｂ，２ｃをしておけば、架線Ｍ，Ｗ１，Ａ，Ｔの伸
びの異常を極めて容易に検知することができる。目盛板
２を、両端部においてクリップ金具４，４によって下方
または上方の架線に固定し、指針３を、クリップ金具５
によって上方または下方の架線に固定する場合には、装
着が容易である。下方の架線が電車線Ｔであるときに、
指針２３を、イヤー２５によって電車線Ｔに固定し、目
盛板２２を、クリップ金具２４，２４によって上方の補
助吊架線線Ａに固定する場合には、イヤー２５が電車線
Ｔの下に突出しないから、電車線Ｔの下を摺動する電車
のパンタグラフに対して何ら障害を与えることない。ま
た、装置を容易に装着することができる。
下の架線Ｍ，Ｗ１，Ａ，Ｔの伸縮の変化によるヨークＹ
１，Ｙ２の傾斜角度の変化に比例して、目盛板２と指針
３との間に相対変位が生じ、指針３が指示する目盛が変
化する。従って、指針３が指示する目盛によって、ヨー
クＹ１，Ｙ２の傾斜角度、換言すれば架線Ｍ，Ｗ１，
Ａ，Ｔの伸び或いはその張力を測定することができる。
例えば、目盛上に許容範囲内と許容範囲外とを色分け表
示２ｂ，２ｃをしておけば、架線Ｍ，Ｗ１，Ａ，Ｔの伸
びの異常を極めて容易に検知することができる。目盛板
２を、両端部においてクリップ金具４，４によって下方
または上方の架線に固定し、指針３を、クリップ金具５
によって上方または下方の架線に固定する場合には、装
着が容易である。下方の架線が電車線Ｔであるときに、
指針２３を、イヤー２５によって電車線Ｔに固定し、目
盛板２２を、クリップ金具２４，２４によって上方の補
助吊架線線Ａに固定する場合には、イヤー２５が電車線
Ｔの下に突出しないから、電車線Ｔの下を摺動する電車
のパンタグラフに対して何ら障害を与えることない。ま
た、装置を容易に装着することができる。
【０００６】
【実施例】図面を参照して本発明の一実施例を説明す
る。図１はヨークの傾斜測定装置の設置状態を示す概略
的正面図、図２はヨークの傾斜測定装置の設置状態の一
例を示す正面図、図３は同側面図、図４は指針の正面
図、図５は指針の側面図、図６はヨークの傾斜測定装置
の設置状態の他の例を示す正面図、図７は同側面図であ
る。
る。図１はヨークの傾斜測定装置の設置状態を示す概略
的正面図、図２はヨークの傾斜測定装置の設置状態の一
例を示す正面図、図３は同側面図、図４は指針の正面
図、図５は指針の側面図、図６はヨークの傾斜測定装置
の設置状態の他の例を示す正面図、図７は同側面図であ
る。
【０００７】図１において、４本の架線Ｍ，Ａ，Ｔ，Ｗ
１が２つのヨークＹ１，Ｙ２を介して構築物等に引き留
められている。Ｍは吊架線、Ａは補助吊架線、Ｔは電車
線，Ｗ１は副引き留めワイヤ、Ｗ２は引き留めワイヤ、
ＴＢはターンバックルである。 上下の架線である吊架
線Ｍと副引き留めワイヤＷ１との間に、傾斜測定装置１
が設置されている。また、同じく上下の架線である補助
吊架線Ａと電車線Ｔとの間に、傾斜測定装置２１が設置
されている。
１が２つのヨークＹ１，Ｙ２を介して構築物等に引き留
められている。Ｍは吊架線、Ａは補助吊架線、Ｔは電車
線，Ｗ１は副引き留めワイヤ、Ｗ２は引き留めワイヤ、
ＴＢはターンバックルである。 上下の架線である吊架
線Ｍと副引き留めワイヤＷ１との間に、傾斜測定装置１
が設置されている。また、同じく上下の架線である補助
吊架線Ａと電車線Ｔとの間に、傾斜測定装置２１が設置
されている。
【０００８】図２、図３に示すように、傾斜測定装置１
は、目盛板２と指針３とを具備している。目盛板２は、
両端部においてクリップ金具４，４によって、下方の副
引き留めワイヤＷ１に固定され、指針は、クリップ金具
５によって、上方の吊架線Ｍに固定されている。
は、目盛板２と指針３とを具備している。目盛板２は、
両端部においてクリップ金具４，４によって、下方の副
引き留めワイヤＷ１に固定され、指針は、クリップ金具
５によって、上方の吊架線Ｍに固定されている。
【０００９】クリップ金具４は、一端側が互いに蝶着さ
れた一対のクリップ片６，６と、これらクリップ片６，
６の他端側を貫通するボルト７及びこれに螺合されるナ
ット８とから構成される。クリップ片６，６は、夫々内
側に、ワイヤＷ１を挟持するための凹所６ａを有する。
そして、目盛板２は、ワイヤＷ１に平行に伸びるように
クリップ金具４で固定されている。即ち、目盛板２は、
クリップ片６，６の他端間に介設され、両端部の孔２ａ
をボルト７が貫通している。目盛板２には、延長方向に
目盛が刻まれると共に、許容範囲を示す色分け表示部２
ｂと、許容範囲外を示す色分け表示部２ｃとが設けられ
ている。
れた一対のクリップ片６，６と、これらクリップ片６，
６の他端側を貫通するボルト７及びこれに螺合されるナ
ット８とから構成される。クリップ片６，６は、夫々内
側に、ワイヤＷ１を挟持するための凹所６ａを有する。
そして、目盛板２は、ワイヤＷ１に平行に伸びるように
クリップ金具４で固定されている。即ち、目盛板２は、
クリップ片６，６の他端間に介設され、両端部の孔２ａ
をボルト７が貫通している。目盛板２には、延長方向に
目盛が刻まれると共に、許容範囲を示す色分け表示部２
ｂと、許容範囲外を示す色分け表示部２ｃとが設けられ
ている。
【００１０】クリップ金具５は、クリップ金具４と同様
の構成で、一端側が互いに蝶着された一対のクリップ片
９，９と、これらクリップ片９，９の他端側を貫通する
ボルト１０及びこれに螺合されるナット１１とから構成
される。クリップ片９，９は、夫々内側に、吊架線Ｍを
挟持するための凹所９ａを有する。そして、指針３は、
目盛板２に向かってほぼ直角に延出するように、クリッ
プ金具５を介して吊架線Ｔに固定されている。指針３の
先端は、目盛板２の目盛を指示するように配置されてい
る。即ち、指針３は、細長板状で、基端側がクリップ片
９，９の他端間に介在し、それの孔３ａをボルト１０が
貫通している。基端側の左右両側には、起立片３ｂが相
対向するように設けられ、これが一方のクリップ片９の
左右両側面に沿い、延出方向を規制するようになってい
る。
の構成で、一端側が互いに蝶着された一対のクリップ片
９，９と、これらクリップ片９，９の他端側を貫通する
ボルト１０及びこれに螺合されるナット１１とから構成
される。クリップ片９，９は、夫々内側に、吊架線Ｍを
挟持するための凹所９ａを有する。そして、指針３は、
目盛板２に向かってほぼ直角に延出するように、クリッ
プ金具５を介して吊架線Ｔに固定されている。指針３の
先端は、目盛板２の目盛を指示するように配置されてい
る。即ち、指針３は、細長板状で、基端側がクリップ片
９，９の他端間に介在し、それの孔３ａをボルト１０が
貫通している。基端側の左右両側には、起立片３ｂが相
対向するように設けられ、これが一方のクリップ片９の
左右両側面に沿い、延出方向を規制するようになってい
る。
【００１１】しかして、指針３は、適正な張力が吊架線
Ｍ、ワイヤＷ１に付与された初期状態において、目盛板
２の中間位置を指示するように配置される。吊架線Ｍま
たはワイヤＷ１が伸縮すると、指針３が指示する目盛板
２の目盛が変化する。この目盛により、吊架線Ｍまたは
ワイヤＷ１の伸縮状態、或いはそれらの張力を検知す
る。指針３が目盛板２の許容範囲を指示しているか、許
容範囲外を指示しているかは、色分け表示部２ｂ、２ｃ
により容易に見分けることができる。そして、指針３が
目盛板２の許容範囲外を指示している場合には、ターン
バックルＴＢの調整、吊架線ＭまたはワイヤＷ１の切り
詰め等の必要な措置を講じる。
Ｍ、ワイヤＷ１に付与された初期状態において、目盛板
２の中間位置を指示するように配置される。吊架線Ｍま
たはワイヤＷ１が伸縮すると、指針３が指示する目盛板
２の目盛が変化する。この目盛により、吊架線Ｍまたは
ワイヤＷ１の伸縮状態、或いはそれらの張力を検知す
る。指針３が目盛板２の許容範囲を指示しているか、許
容範囲外を指示しているかは、色分け表示部２ｂ、２ｃ
により容易に見分けることができる。そして、指針３が
目盛板２の許容範囲外を指示している場合には、ターン
バックルＴＢの調整、吊架線ＭまたはワイヤＷ１の切り
詰め等の必要な措置を講じる。
【００１２】なお、前記と同様の構成で、吊架線Ｍに目
盛板２を固定し、ワイヤＷ１に指針３を固定することが
でき、この場合にも前記同様の機能を果たすことができ
る。
盛板２を固定し、ワイヤＷ１に指針３を固定することが
でき、この場合にも前記同様の機能を果たすことができ
る。
【００１３】図６、図７に示すように、傾斜測定装置２
１は、目盛板２と指針２３とを具備している。目盛板２
は、両端部においてクリップ金具４，４によって、上方
の補助吊架線Ａに固定され、指針２３は、イヤー２５に
よって、下方の電車線Ｔに固定されている。なお、目盛
板２及びその固定構造は、先に説明した傾斜測定装置２
１におけるものと同等であるから、同一の符号を付して
説明を省略する。
１は、目盛板２と指針２３とを具備している。目盛板２
は、両端部においてクリップ金具４，４によって、上方
の補助吊架線Ａに固定され、指針２３は、イヤー２５に
よって、下方の電車線Ｔに固定されている。なお、目盛
板２及びその固定構造は、先に説明した傾斜測定装置２
１におけるものと同等であるから、同一の符号を付して
説明を省略する。
【００１４】指針２３は、絶縁合成樹脂製で、目盛板２
に向かってほぼ直角に延出するように、イヤー２５を介
して電車線Ｔに固定されている。そして、指針３の先端
は、目盛板２の目盛を指示するように配置されている。
に向かってほぼ直角に延出するように、イヤー２５を介
して電車線Ｔに固定されている。そして、指針３の先端
は、目盛板２の目盛を指示するように配置されている。
【００１５】イヤー２５は、対向一対のイヤー片２９，
２９と、これらイヤー片２９，２９の中間部を貫通する
ボルト３０及びこれに螺合されるナット３１とから構成
される。イヤー片２９，２９は、夫々下端に、電車線Ｔ
を挟持するための爪２９ａを有する。そして、一方のイ
ヤー片２９の上部に、棒状の指針２３の下端が固着され
ている。指針２３の下端を受け入れるソケット２９ｂ
は、一方のイヤー片２９の上部に突設されており、指針
２３の下端をピン２８にて固定している。
２９と、これらイヤー片２９，２９の中間部を貫通する
ボルト３０及びこれに螺合されるナット３１とから構成
される。イヤー片２９，２９は、夫々下端に、電車線Ｔ
を挟持するための爪２９ａを有する。そして、一方のイ
ヤー片２９の上部に、棒状の指針２３の下端が固着され
ている。指針２３の下端を受け入れるソケット２９ｂ
は、一方のイヤー片２９の上部に突設されており、指針
２３の下端をピン２８にて固定している。
【００１６】しかして、指針２３は、適正な張力が電車
線Ｔ、補助吊架線Ａに付与された初期状態において、目
盛板２の中間位置を指示するように配置される。電車線
Ｔまたは補助吊架線Ａが伸縮すると、指針２３が指示す
る目盛板２の目盛が変化する。この目盛により、電車線
Ｔまたは補助吊架線Ａの伸縮状態、或いはそれらの張力
を検知する。指針２３が目盛板２の許容範囲を指示して
いるか、許容範囲外を指示しているかは、色分け表示部
２ｂ、２ｃにより容易に見分けることができる。そし
て、指針２３が目盛板２の許容範囲外を指示している場
合には、ターンバックルＴＢの調整、電車線Ｔまたは補
助吊架線Ａの切り詰め等の必要な措置を講じる。電車の
パンタグラフは、電車線Ｔの下面を摺動するが、イヤー
２５は、電車線Ｔの下に突出していないので、パンタグ
ラフの摺動に対する障害になることはない。
線Ｔ、補助吊架線Ａに付与された初期状態において、目
盛板２の中間位置を指示するように配置される。電車線
Ｔまたは補助吊架線Ａが伸縮すると、指針２３が指示す
る目盛板２の目盛が変化する。この目盛により、電車線
Ｔまたは補助吊架線Ａの伸縮状態、或いはそれらの張力
を検知する。指針２３が目盛板２の許容範囲を指示して
いるか、許容範囲外を指示しているかは、色分け表示部
２ｂ、２ｃにより容易に見分けることができる。そし
て、指針２３が目盛板２の許容範囲外を指示している場
合には、ターンバックルＴＢの調整、電車線Ｔまたは補
助吊架線Ａの切り詰め等の必要な措置を講じる。電車の
パンタグラフは、電車線Ｔの下面を摺動するが、イヤー
２５は、電車線Ｔの下に突出していないので、パンタグ
ラフの摺動に対する障害になることはない。
【００１７】
【発明の効果】以上のように、本発明においては、上下
に夫々吊架線Ｍ、補助吊架線Ａ、電車線Ｔ等の架線の端
部を係止し、中間部を引留ワイヤＷ１，Ｗ２を介して構
築物に引留めるヨークＹ１，Ｙ２の近傍に傾斜測定装置
１，２１を設置するようにし、この傾斜測定装置１，２
１には、目盛板２と指針３，２３とを具備させ、目盛板
２は、上下何れか一方の架線に、その延長方向に延びる
ように固定し、延長方向に目盛を刻み、指針３，２３
は、目盛板２に向かってほぼ直角に延出するように他方
の架線上に固定し、先端が目盛板２の目盛を指示するよ
うに配置したため、目盛板２と指針３，２３とにより、
架線の伸び或いはその張力の測定をより正確に、かつ迅
速に行うことができる。そして、例えば、目盛板２を、
両端部においてクリップ金具４，４によって下方のワイ
ヤＷ１に固定し、指針３を、クリップ金具５によって上
方の吊架線Ｍに固定し、或いは逆に、目盛板２を、両端
部においてクリップ金具４によって上方の吊架線Ｍに固
定し、指針３を、クリップ金具５によって下方のワイヤ
Ｗ１に固定した場合には、目盛板２、指針３の装着が容
易である。また、下方の架線が電車線Ｔであるときに、
指針２３を、イヤー２５によって電車線Ｔに固定し、目
盛板２を、クリップ金具４によって上方の架線Ａに固定
した場合には、イヤー２５が電車線Ｔの下に突出しない
から、電車線Ｔの下を摺動する電車のパンタグラフに対
して何ら障害を与えることなく、また、装置を容易に装
着することができる等の効果を有する。
に夫々吊架線Ｍ、補助吊架線Ａ、電車線Ｔ等の架線の端
部を係止し、中間部を引留ワイヤＷ１，Ｗ２を介して構
築物に引留めるヨークＹ１，Ｙ２の近傍に傾斜測定装置
１，２１を設置するようにし、この傾斜測定装置１，２
１には、目盛板２と指針３，２３とを具備させ、目盛板
２は、上下何れか一方の架線に、その延長方向に延びる
ように固定し、延長方向に目盛を刻み、指針３，２３
は、目盛板２に向かってほぼ直角に延出するように他方
の架線上に固定し、先端が目盛板２の目盛を指示するよ
うに配置したため、目盛板２と指針３，２３とにより、
架線の伸び或いはその張力の測定をより正確に、かつ迅
速に行うことができる。そして、例えば、目盛板２を、
両端部においてクリップ金具４，４によって下方のワイ
ヤＷ１に固定し、指針３を、クリップ金具５によって上
方の吊架線Ｍに固定し、或いは逆に、目盛板２を、両端
部においてクリップ金具４によって上方の吊架線Ｍに固
定し、指針３を、クリップ金具５によって下方のワイヤ
Ｗ１に固定した場合には、目盛板２、指針３の装着が容
易である。また、下方の架線が電車線Ｔであるときに、
指針２３を、イヤー２５によって電車線Ｔに固定し、目
盛板２を、クリップ金具４によって上方の架線Ａに固定
した場合には、イヤー２５が電車線Ｔの下に突出しない
から、電車線Ｔの下を摺動する電車のパンタグラフに対
して何ら障害を与えることなく、また、装置を容易に装
着することができる等の効果を有する。
【図１】ヨークの傾斜測定装置の設置状態を示す概略的
正面図である。
正面図である。
【図２】ヨークの傾斜測定装置の設置状態の一例を示す
正面図である。
正面図である。
【図３】ヨークの傾斜測定装置の設置状態の一例を示す
側面図である。
側面図である。
【図４】指針の正面図である。
【図５】指針の側面図である。
【図６】ヨークの傾斜測定装置の設置状態の他の例を示
す正面図である。
す正面図である。
【図７】ヨークの傾斜測定装置の設置状態の他の例を示
す側面図である。
す側面図である。
１ 傾斜測定装置 ２ 目盛板 ３ 指針 ４ クリップ金具 ５ クリップ金具 ２１ 傾斜測定装置 ２３ 指針 ２５ イヤー Ｍ 吊架線 Ａ 補助吊架線 Ｔ 電車線 Ｗ１ 引留ワイヤ Ｗ２ 引留ワイヤ Ｙ１ ヨーク Ｙ２ ヨーク
フロントページの続き (72)発明者 袴田 佳人 名古屋市中村区名駅一丁目１番４号 東海 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 松井 敏光 名古屋市中村区名駅一丁目１番４号 東海 旅客鉄道株式会社内 (72)発明者 高木 次雄 東京都品川区南品川６丁目５番19号 三和 テッキ株式会社内 (72)発明者 引馬 光男 東京都品川区南品川６丁目５番19号 三和 テッキ株式会社内
Claims (4)
- 【請求項１】 上下に夫々吊架線、電車線等の架線の端
部を係止し、中間部を引留ワイヤを介して構築物に引留
めるヨークの近傍に設置されるヨークの傾斜測定装置で
あって、 上下何れか一方の架線に、その延長方向に延びるように
固定され、延長方向に目盛を刻まれた目盛板と、 前記目盛板に向かってほぼ直角に延出するように他方の
架線上に固定され、先端が目盛板の目盛を指示するよう
に配置された指針とを具備したことを特徴とする架線引
留用ヨークの傾斜測定装置。 - 【請求項２】 前記目盛板が、両端部においてクリップ
金具によって下方の架線に固定され、前記指針が、クリ
ップ金具によって上方の架線に固定されていることを特
徴とする請求項１に記載の架線引留用ヨークの傾斜測定
装置。 - 【請求項３】 前記目盛板が、両端部においてクリップ
金具によって上方の架線に固定され、前記指針が、クリ
ップ金具によって下方の架線に固定されていることを特
徴とする請求項１に記載の架線引留用ヨークの傾斜測定
装置。 - 【請求項４】 前記下方の架線が電車線であり、前記指
針が、イヤーによって前記電車線に固定され、前記目盛
板が、両端部においてクリップ金具によって上方の架線
に固定されていることを特徴とする請求項１に記載の架
線引留用ヨークの傾斜測定装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204543A JP3036979B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 架線引留用ヨークの傾斜測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4204543A JP3036979B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 架線引留用ヨークの傾斜測定装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0626803A true JPH0626803A (ja) | 1994-02-04 |
| JP3036979B2 JP3036979B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=16492262
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4204543A Expired - Lifetime JP3036979B2 (ja) | 1992-07-08 | 1992-07-08 | 架線引留用ヨークの傾斜測定装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3036979B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109855589A (zh) * | 2019-02-20 | 2019-06-07 | 华电电力科学研究院有限公司 | 利用弦长变化测量汽水管道支吊架吊杆竖直偏角的测量仪及测量方法 |
-
1992
- 1992-07-08 JP JP4204543A patent/JP3036979B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN109855589A (zh) * | 2019-02-20 | 2019-06-07 | 华电电力科学研究院有限公司 | 利用弦长变化测量汽水管道支吊架吊杆竖直偏角的测量仪及测量方法 |
| CN109855589B (zh) * | 2019-02-20 | 2023-09-19 | 华电电力科学研究院有限公司 | 利用弦长变化测量汽水管道支吊架吊杆竖直偏角的测量仪及测量方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3036979B2 (ja) | 2000-04-24 |
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