JPH0626745A

JPH0626745A - 冷蔵庫の製氷装置

Info

Publication number: JPH0626745A
Application number: JP18344292A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Murakami; 博村上; Tsuneji Nihei; 恒二仁平; Noriaki Seshimo; 紀明瀬下
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1992-07-10
Filing date: 1992-07-10
Publication date: 1994-02-04

Abstract

(57)【要約】【目的】冷蔵庫の製氷装置において、給水パイプ先端部
を手で触った時感電しないようにする為、今まではアー
スをとっていた。しかし、本構造は複雑であり高価にな
ってしまう問題がある為、本構造を廃止し、安価な構造
とする。【構成】製氷装置内給水パイプの絶縁構造において、金
属製給水パイプと凍結防止ヒーター間に絶縁材を介する
ことにより、従来の技術である給水パイプのアースを廃
止する事ができる。【効果】安価かつ安全な構造とする事ができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は冷蔵庫等に備えられた冷
蔵庫の製氷装置に関するもので、特に、給水ボトルの水
を冷凍室内等に設置された製氷装置の製氷皿部に送水す
る給水パイプに関わるものである。

【０００２】

【従来の技術】従来この種、給水パイプは、例えば冷蔵
室内に配された給水タンクより冷凍室に配された製氷装
置部に水を送水する為、ある程度の可撓性を有する樹脂
製パイプと金属製パイプから成っている。また、上記金
属製パイプは給水パイプ先端に取付けられる。これは、
給水パイプ先端には必ずと言って良いくらい最後に水玉
が残る。この残った水玉が成長し給水パイプを詰らせる
可能性がある。これを防止すべく従来は先にも記載した
如く先端を金属製パイプとし、そのパイプ表面にコード
ヒータを施し水玉が凍り、パイプ詰りとなるのを防止し
ている。この為金属製パイプ部にはアースが必要となっ
ていた。以下製氷装置の概略及び金属製給水パイプの絶
縁構造につき図３〜５を用いて説明する。冷蔵室に配さ
れた給水タンク４内の水は、水受皿５に流れ込み、製氷
皿７内で製氷された氷が離氷された時点で電動ポンプ６
が運転され、水は給水パイプ１を通して冷凍室に配され
た製氷皿７に給水される。給水パイプ１の先端は冷凍室
に配される為、給水された水が上記した理由により凍結
することが考えられる。その為、給水パイプ１は熱伝導
率の高い素材（アルミニウムなどの金属）製とし、凍結
防止ヒーター２と断熱材８を巻き付け、凍結を防止して
いる。ここで、給水パイプ１が金属製である為、凍結防
止ヒーター２の被覆が経時変化、若しくは障害により破
壊された時、給水パイプ１に漏電することが考えられ
る。その為、給水パイプ１にアース線９をアルミテープ
１０、バンド１１を用い、取付ける事によって、給水パ
イプ１のアースをとり、安全性の確保をしている。

【０００３】尚、この種従来例に実開平１−１３６８６
８があるが、このものは給水パイプの絶縁構造について
は何も記載されていない。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、給水
パイプのアースをとる構造となっている為、構造が複雑
であり、作業性が悪く、高価になってしまう問題があっ
た。

【０００５】本発明の目的は、給水パイプの絶縁構造を
従来より安価な構造に変えることにより、従来の絶縁構
造を廃止することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】給水パイプと凍結防止ヒ
ーターの間に凍結防止ヒーター自体の持つ絶縁材の外に
絶縁材を介することにより、二重の絶縁構造とし、アー
ス構造を取除き、課題で列記した効果を得るようにした
ものである。

【０００７】

【作用】製氷装置の給水パイプの先端に使われる金属製
パイプと凍結防止ヒーター間を二重絶縁構造とすべく、
給水パイプと凍結防止ヒーターの間に絶縁材を介し、ヒ
ーターの被覆が経時変化、若しくは障害等により破壊さ
れても新たに設けた絶縁材で絶縁される構造として安全
性を確保するようにしたものである。

【０００８】

【実施例】従来例で述べた様に給水パイプが金属製であ
る為、凍結防止ヒーターの被覆が経時変化、若しくは障
害により破壊された時、給水パイプに漏電する恐れがあ
る。これを防ぐ具体例として第一案に給水パイプを手で
触れる事が不可能な構造をとる事が考えられる。また、
第二案として給水パイプと凍結防止ヒーターの間に絶縁
材を介する構造をとる事が考えられる。しかし、製氷装
置は離氷する際に製氷皿をひねって離氷するので製氷皿
の可動する空間には隙間が空いてしまう。また、給水パ
イプの位置を製氷皿の上部より移動するのは困難であ
り、冷気の関係上周辺に遮蔽板などを設ける事も困難で
ある。以上の様な構造により、第一案は複雑で高価な構
造となってしまう。よって従来例よりも安価な構造であ
る第二案を実施することにした。

【０００９】以下本発明の一実施例の冷蔵庫の製氷装置
の概略及び給水パイプの絶縁構造につき、図１〜３を用
いて説明する。尚、従来と同一構成については同一符号
を付し、その詳細な説明を省略する。

【００１０】給水パイプ１の表面と給水パイプ１の表面
に取付けられる凍結防止ヒーター２自体の絶縁被覆の間
に０．４mm以上の絶縁材３が介してある。その為、凍結
防止ヒーター２の絶縁被覆が経時変化、若しくは障害に
より、破壊されても新たに設けた絶縁材３で絶縁される
構造として安全性を確保するようにしたものである。
尚、絶縁材３は、熱収縮チューブを使用すれば、あらか
じめ給水パイプに部組が可能となり、作業性も向上す
る。

【００１１】

【発明の効果】本発明によれば、アース線を除去するこ
とにより配線を行わなくてよいなど構造の簡略化の効果
がある。

【００１２】また、構造の簡略化に伴い作業性の改善及
び作業量の低減の効果もある。

【００１３】また、構造の簡略化、作業性の改善、作業
料の低減に伴い原価の低減の効果もある。

【００１４】また、本発明の目的を達成する案として本
発明の他に、図６に示す案も考えられる。以下簡略に説
明すると、給水パイプの先端に手を触れる事ができる時
というのは、必ず冷凍室扉を開けている時なので、冷凍
室扉スイッチを用いて、冷凍室扉が開いたら凍結防止ヒ
ーターの通電をやめ、安全性を確保するようにしたもの
である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の装置内給水パイプ部の縦断面図
である。

【図２】本発明実施例の製氷装置内給水パイプ部の横断
面図である。

【図３】一般的な冷蔵庫に配される製氷装置の縦断面図
である。

【図４】従来例の製氷装置内給水パイプ部の縦断面図で
ある。

【図５】従来例の製氷装置内給水パイプ部の横断面図で
ある。

【図６】本発明代案の回路図である。

【符号の説明】

１…給水パイプ、２…凍結防止ヒーター、３…絶縁材、
４…給水タンク、５…水受皿、６…電動ポンプ、７…製
氷皿、８…断熱材、９…アース線、１０…アルミテー
プ、１１…バンド。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】冷蔵室内に配する給水タンクの水を、冷凍
室側先端部を金属製パイプとした給水パイプを通して、
冷凍室に配した製氷皿に給水するようにした冷蔵庫の製
氷装置において、上記金属製パイプ表面部に取付けられ
る凍結防止ヒーターの被覆材の外に該金属製パイプ表面
に０．４mm以上の絶縁被覆を施したことを特徴とする冷
蔵庫の製氷装置。
【請求項２】金属製パイプ表面に施す絶縁用被覆材を熱
収縮チューブとしたことを特徴とする請求項１記載の冷
蔵庫の製氷装置。
【請求項３】凍結防止ヒーターが取付けられる金属製パ
イプの取付場所が、カバー等が工具無しで取外せる所、
或いは直接手で触れる所にあるようにしたことを特徴と
する請求項１記載の冷蔵庫の製氷装置。