JPH06267379A - パッファ形ガス遮断器とその製造方法 - Google Patents

パッファ形ガス遮断器とその製造方法

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JPH06267379A
JPH06267379A JP4845493A JP4845493A JPH06267379A JP H06267379 A JPH06267379 A JP H06267379A JP 4845493 A JP4845493 A JP 4845493A JP 4845493 A JP4845493 A JP 4845493A JP H06267379 A JPH06267379 A JP H06267379A
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JP
Japan
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insulating nozzle
puffer
arc
circuit breaker
inorganic filler
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Application number
JP4845493A
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English (en)
Inventor
Masayuki Ishikawa
石川  雅之
Katsumi Suzuki
克巳 鈴木
Toshiaki Inohara
俊明 猪原
Yoshihiko Hirano
嘉彦 平野
Hisatoshi Ikeda
久利 池田
Tetsuya Nakamoto
哲哉 中本
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01HELECTRIC SWITCHES; RELAYS; SELECTORS; EMERGENCY PROTECTIVE DEVICES
    • H01H33/00High-tension or heavy-current switches with arc-extinguishing or arc-preventing means
    • H01H33/70Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid
    • H01H33/7015Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid characterised by flow directing elements associated with contacts
    • H01H33/7076Switches with separate means for directing, obtaining, or increasing flow of arc-extinguishing fluid characterised by flow directing elements associated with contacts characterised by the use of special materials

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 十分な機械的強度を備えながら、しかも、ア
ークに晒された際の破損または消耗を防止して、その絶
縁性能および遮断性能の低下を最小限に抑制可能な絶縁
ノズルを備えたパッファ形ガス遮断器とその製造方法を
提供する。 【構成】 絶縁ノズル3を、無機充填剤22を含む四フ
ッ化エチレン樹脂21から構成する。絶縁ノズル3にお
ける無機充填剤22の局部的な密度を、絶縁ノズル3の
全ての部分において10重量%以下とする。そして、絶
縁ノズル3における無機充填剤22の局部的な密度を、
パッファシリンダ4に固着する部分の近傍において5重
量%以下とするか、あるいは、スロート24の内壁近傍
において5重量%以下とする。四フッ化エチレン樹脂粉
末および無機充填剤粉末を混合した粉末原料を容器内に
注入する際に、この2種類の粉末原料の混合比を漸次変
化させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パッファ形ガス遮断器
に係り、特に、そのノズルの耐アーク性を向上するため
に絶縁ノズルの構成を改良したパッファ形ガス遮断器に
関する。
【0002】
【従来の技術】短絡電流を遮断する場合などに使用され
るガス遮断器においては、電流を遮断する動作を行った
際に、その固定・可動接触子間にアークが発生する。こ
のアークを消弧するために、従来、可動接触子部にパッ
ファピストンとパッファシリンダとを設けてパッファ室
を構成し、このパッファ室内で圧縮したSF6 ガスなど
の消弧性ガスを、パッファシリンダと一体的に固着され
た絶縁ノズル内に導き、前記固定・可動接触子間に発生
したアークに吹き付けて消弧させる消弧室を有する、い
わゆるパッファ形ガス遮断器が使用されている。
【0003】このようなパッファ形ガス遮断器における
一般的な消弧室の構造の一例を図7および図8に示す。
まず、図7は、投入状態を示している。図中1,2は、
固定接触子および可動接触子であり、投入状態におい
て、これらの固定・可動接触子1,2は、接触状態にあ
り、電流はこれらの固定・可動接触子1,2を通じて流
れる。また、可動接触子2は、絶縁ノズル3、パッファ
シリンダ4とともに、操作ロッド5に一体的に固着され
ており、これらの可動部は、図中右側に配置された(図
示していない)操作機構部によって一体的に駆動される
ようになっている。さらに、パッファシリンダ4と図示
していない固定部に固定されたパッファピストン6とで
パッファ室7が構成されている。これらの消弧室部材
は、SF6 などの消弧性ガス8が充填された(図示して
いない)密閉容器内に収納されている。
【0004】このような消弧室に遮断指令が付与される
と、操作機構部が作動し、操作ロッド5を介して可動接
触子2を図中右側に駆動する。この結果、固定接触子1
と可動接触子2は開離する。図8は、このような遮断途
中状態を示している。両接触子1,2が開離した結果、
この接触子1,2間にはアーク9が発生している。一
方、操作ロッド5の動作に伴い、パッファシリンダ4も
図中右側に駆動され、それによってパッファ室7内の消
弧性ガス8が圧縮され、その圧力が上昇する。パッファ
室7内で圧縮された消弧性ガス8は、絶縁ノズル3を介
してアーク9に吹き付けられ、このアーク9を消弧して
電流遮断を達成する。
【0005】以上のような動作原理から明らかなよう
に、絶縁ノズル3は、アーク9に直接晒される。以上の
ようなパッファ形ガス遮断器によって遮断される短絡電
流は、現在の日本国内の送電系統では60kAを越す場
合もあり、このような大電流を遮断する際に発生するア
ークの温度は20000℃にも達する。したがって、絶
縁ノズル3の材料としては、電気絶縁性のみならず耐熱
性にも優れたフッ素樹脂が使用されている。これに対
し、電気絶縁性が要求されない他の部材、すなわち、接
触子2,3やパッファシリンダ4、操作ロッド5、パッ
ファピストン6などの部材は、金属製とされている。
【0006】また、前述の説明から明らかなように、絶
縁ノズル3は、パッファシリンダ4と一体的に固着され
なければならない。この場合、絶縁ノズル3はフッ素樹
脂製であり、パッファシリンダ4は金属製であるため、
金属部材同士を接続する場合とは異なり、両者を固着す
る方法はかなり限定されるが、一般的には、図9および
図10に示すような方法が用いられている。
【0007】すなわち、図9においては、パッファシリ
ンダ4の端部にボルト孔4aが設けられるとともに、絶
縁ノズル3に幅の広いフランジ部3aが設けられてお
り、さらに、フランジ部3aにおけるパッファシリンダ
4のボルト孔4aに対応する位置には貫通孔3bが設け
られている。そして、絶縁ノズル3の貫通孔3bを介し
てパッファシリンダ4のボルト孔4aにボルト11が挿
入されることにより、絶縁ノズル3がパッファシリンダ
4に締結されている。
【0008】一方、図10においては、パッファシリン
ダ4の端部にボルト孔4aが設けられ、絶縁ノズル3に
幅の狭いフランジ部3cが設けられるとともに、絶縁ノ
ズル3のフランジ部3cの外周部に押え金具12が設け
られており、さらに、この押え金具12におけるパッフ
ァシリンダ4のボルト孔4aに対応する位置にはボルト
孔12aが設けられている。そして、押え金具12によ
って絶縁ノズル3のフランジ部3cが押えられた状態
で、この押え金具12のボルト孔12aを介してパッフ
ァシリンダ4のボルト孔4aにボルト11が挿入される
ことにより、絶縁ノズル3がパッファシリンダ4に締結
されている。
【0009】ところで、以上のようなパッファ形ガス遮
断器において、フッ素樹脂からなる絶縁ノズルがアーク
に晒されると、アークから放射されたエネルギーがフッ
素樹脂の内部にまで浸透して吸収されるため、絶縁ノズ
ル内部にボイドあるいは炭化現象を引き起こす。その結
果、絶縁ノズルの絶縁性能を低下させるとともに、絶縁
ノズルを消耗させ、ガス流路断面積を増大させるため、
ガスの吹き付け効果が低下して遮断性能を低下させる可
能性がある。
【0010】従来、このようなアークエネルギーに基づ
く絶縁ノズル内部のボイドの発生あるいは炭化現象を防
止するために、各種の技術が提案されている。例えば、
特公平1−45690号公報の技術においては、絶縁ノ
ズル中の少なくともアークに晒される部分の表層部を、
高い熱伝導性を有する無機粉末および1μm以下の平均
粒径を有する顔料粒子とを含むフッ素樹脂により構成
し、顔料粒子により吸収されたアークエネルギーを無機
粉末により速やかに拡散するとともに、粒径の小さな顔
料粒子をフッ素樹脂および無機粉末粒子の間隙に充填す
ることにより、絶縁ノズルにおけるボイドの発生を防い
でいる。
【0011】また、特公平1−37822号公報の技術
においては、絶縁ノズル内部にボイドの発生あるいは炭
化現象を引き起こす原因、すなわち、アークエネルギー
が絶縁ノズル内部に侵入して吸収される点に着目し、絶
縁ノズルを、高い光反射性を有する窒化ホウ素粉末を含
むフッ素樹脂から構成して、絶縁ノズルの光反射率を6
0%以上とすることにより、アークエネルギーが絶縁ノ
ズルに吸収されることを防止している。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ような従来の材質の絶縁ノズル3を使用して、図9およ
び図10に示すようにしてパッファシリンダ4に固着す
る構成では、現在の使用においては問題ないものの、将
来的にパッファ形ガス遮断器が高電圧・大容量化した場
合には、絶縁ノズル3におけるフランジ部の機械的強度
が不十分となることが予想される。この点について以下
に説明する。
【0013】すなわち、パッファ形ガス遮断器において
は、60kAを越す大電流を交流電圧の数サイクル以内
に遮断する必要から、その可動部は極めて高速で駆動さ
れなければならない。この開極速度は、場合によっては
秒速数メートルあるいはそれ以上にも達することがある
ため、可動部には大きな加速度が加わることになる。こ
れに対して、絶縁ノズル3は、図9および図10に示す
ように、フランジ部3aあるいは3cによってパッファ
シリンダ4に固着されているため、可動部に加わる加速
度によって、フランジ部3a,3cに大きな衝撃力が加
わることになる。
【0014】この場合、前述した従来技術においては、
いずれも、絶縁ノズル3の材料として四フッ化エチレン
樹脂中に無機充填剤を混入しているため、四フッ化エチ
レン樹脂のみを使用した場合に比べて絶縁ノズルの機械
的強度が低くなっている。それは、無機充填剤と四フッ
化エチレン樹脂との間に接着性がほとんどないために、
無機充填剤が多いほど絶縁ノズル3の機械的強度が低下
するからである。一例として、四フッ化エチレン樹脂に
混入する無機充填剤の量を変化させた場合の引張り強度
を実測した結果を図11に示す。
【0015】そして、以上のような従来の材質の絶縁ノ
ズル3の機械的強度は、現在の使用においては十分の裕
度があるものの、将来的に計画されているより高電圧・
大容量のパッファ形ガス遮断器における、開極速度の一
層の高速化に伴う衝撃力の増大に対しては、十分の裕度
が得られないものと予想される。その場合には、現在よ
り格段に増大した加速度によって、絶縁ノズル3のフラ
ンジ部3a,3cに対して現在より格段に増大した衝撃
力が加わることにより、絶縁ノズル3の破損などを引き
起こし、その結果、絶縁ノズル3の絶縁性能または遮断
性能が低下する可能性がある。
【0016】一方、従来技術においては、前述したよう
に、いずれも、絶縁ノズル3の材料として四フッ化エチ
レン樹脂中に無機充填剤を混入しているが、この無機充
填剤は、高い光反射性を有する反面、高い熱伝導性を有
する。そのため、アーク9から放射される熱が無機充填
剤によって絶縁ノズル3内部に吸収され、その結果、絶
縁ノズル3の消耗量が増大し、ガス流路断面積を増大さ
せることにより、ガスの吹き付け効果が低下して遮断性
能を低下させる可能性がある。すなわち、無機充填剤を
混入することにより、絶縁ノズル3内部におけるボイド
あるいは炭化現象の発生を防止できるという効果が得ら
れる反面、絶縁ノズル3の消耗量が増大するという不都
合な効果をもまた生じている。従来は、絶縁ノズル3の
消耗量を抑制するために、この相反する効果の妥協点を
取ってこれに相当する量を充填することが提案されてい
る。このような技術については、例えば、1989年刊
行のIEEE(the Institute of E
lectrical and Electronics
Engineers)の論文誌「Transacti
ons on Power Delivery」、第4
巻、第3号、1738〜1744頁に記載の論文“Ke
y Technologies for develo
ping a 420kV 50kA GCB”に記載
されている。
【0017】しかしながら、以上のように、単順に妥協
点を取って無機充填剤を混入する方法においては、結
局、ボイドの発生あるいは炭化現象を防止する点につい
ても、絶縁ノズル3の消耗量を抑制する点についても、
最適条件とはほど遠い充填量となる。そのため、将来的
に計画されているより高電圧・大容量のパッファ形ガス
遮断器において、より大電流のアークエネルギーに晒さ
れた場合には、十分に対応できず、絶縁ノズル3に破損
または消耗を生じ、その結果、絶縁ノズル3の絶縁性能
または遮断性能が低下する可能性がある。
【0018】本発明は、上記のような従来技術の問題点
を解決するために提案されたものであり、その目的は、
十分な機械的強度を備えながら、しかも、アークに晒さ
れた際の破損または消耗を防止して、その絶縁性能およ
び遮断性能の低下を最小限に抑制可能な絶縁ノズルを備
えたパッファ形ガス遮断器とその製造方法を提供するこ
とである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によるパッファ形
ガス遮断器は、消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
な固定接触子および可動接触子を有し、可動接触子部に
設けられたパッファピストンとパッファシリンダとから
なるパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧
縮して前記パッファシリンダと一体的に固着された絶縁
ノズル部に導き、前記固定・可動接触子間に発生したア
ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
ガス遮断器において、次のような特徴を有するものであ
る。
【0020】すなわち、請求項1に記載のパッファ形ガ
ス遮断器は、前記絶縁ノズルが、無機充填剤を含む四フ
ッ化エチレン樹脂からなり、この絶縁ノズルにおける前
記無機充填剤の局部的な密度が、前記絶縁ノズルの全て
の部分において10重量%以下となり、かつ、前記絶縁
ノズルを前記パッファシリンダに固着する部分の近傍に
おいて5重量%以下となるように構成されたことを特徴
としている。また、請求項2に記載のパッファ形ガス遮
断器は、前記絶縁ノズルが、無機充填剤を含む四フッ化
エチレン樹脂からなり、この絶縁ノズルにおける前記無
機充填剤の局部的な密度が、前記絶縁ノズルの全ての部
分において10重量%以下となり、かつ、前記絶縁ノズ
ルのスロートの内壁近傍において5重量%以下となるよ
うに構成されたことを特徴としている。
【0021】一方、請求項3に記載のパッファ形ガス遮
断器の製造方法は、消弧性ガスを充填した容器内に、接
離可能な固定接触子および可動接触子と、可動接触子部
に設けられたパッファピストンとパッファシリンダとか
らなるパッファ室と、前記パッファシリンダと一体的に
固着された絶縁ノズルを備えた消弧室を有するパッファ
形ガス遮断器の製造方法において、次のような特徴を有
するものである。すなわち、前記絶縁ノズルの製造にあ
たって、四フッ化エチレン樹脂粉末および無機充填剤粉
末を混合した粉末原料を容器内に注入する注入ステップ
と、注入した粉末原料を加圧成型する加圧成型ステップ
と、加圧成型した原料の一部を切削して絶縁ノズルを形
成する切削ステップとを備え、かつ、前記注入ステップ
を、前記四フッ化エチレン樹脂粉末と前記無機充填剤粉
末との混合比を漸次変化させ、その結果、前記絶縁ノズ
ルにおける無機充填剤の局部的な密度分布が所定の密度
分布となるように行うことを特徴としている。
【0022】
【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項1および請求項2のパッ
ファ形ガス遮断器においては、絶縁ノズルの大部分にお
ける無機充填剤の密度を10重量%以下としているた
め、絶縁ノズルの機械的強度の低下を抑制することがで
きる。この場合、無機充填剤をほぼ10重量%近く充填
することにより、絶縁ノズル内部へのアークエネルギー
の侵入を防止できるため、絶縁ノズル内部におけるボイ
ドあるいは炭化現象の発生を防止することができる。
【0023】そして、請求項1のパッファ形ガス遮断器
においては、特に、絶縁ノズルのパッファシリンダとの
固着部分における無機充填剤の密度を5重量%以下とし
ているため、この固着部分の機械的強度の低下を最小限
に抑制することが可能となり、開極時の加速度によって
この固着部分に大きな衝撃力が加わった場合でも、絶縁
ノズルの破損を生じる恐れはない。また、請求項2のパ
ッファ形ガス遮断器においては、特に、高い熱伝導性を
有する無機充填剤の密度を、絶縁ノズルのスロートの内
壁近傍において局部的に5重量%以下としているため、
このスロートの内壁部分における熱伝導性を低くするこ
とが可能となり、この部分が大電流のアークエネルギー
に晒された場合でも、四フッ化エチレン樹脂の昇華によ
る絶縁ノズルの消耗を生じる恐れはない。
【0024】一方、請求項3のパッファ形ガス遮断器の
製造方法においては、粉末状の四フッ化エチレン樹脂粉
末および無機充填剤粉末を混合した粉末原料を容器内に
注入する際に、四フッ化エチレン樹脂粉末と無機充填剤
粉末との混合比を漸次変化させて、絶縁ノズルにおける
無機充填剤の局部的な密度分布が所定の密度分布となる
ようにすることにより、請求項1または請求項2に記載
の無機充填剤の密度分布を有する絶縁ノズルを容易に効
率よく製造することができる。
【0025】
【実施例】以下には、本発明によるパッファ形ガス遮断
器の実施例について図面を参照して具体的に説明する。
【0026】(1)第1実施例…図1、図2 図1は、請求項3に記載の製造方法によって、請求項1
に記載のパッファ形ガス遮断器を製造した一実施例(第
1実施例)を示す図であり、特に、その絶縁ノズル3の
組成を示す模式図である。なお、絶縁ノズル3以外の部
分の構成については、前記図7および図8に示した従来
のパッファ形ガス遮断器と同様の構成とされている。こ
の図1において、絶縁ノズル3は、主材料である四フッ
化エチレン樹脂21中に、無機充填剤として窒化ホウ素
22が充填されている。より詳細には、絶縁ノズル3の
フランジ部23には窒化ホウ素22が1重量%充填さ
れ、それ以外の部分には10重量%充填されている。
【0027】また、以上のような窒化ホウ素22の密度
分布を有する絶縁ノズル3は、図2に示すようにして製
造されている。すなわち、まず、容器30内に、四フッ
化エチレン樹脂粉末と窒化ホウ素粉末とを混合した粉末
原料を注入する。この場合、窒化ホウ素粉末を1重量%
含む粉末原料と、窒化ホウ素粉末を10重量%含む粉末
原料という混合比の異なる2種類の粉末原料を予め用意
しておき、注入初期には、窒化ホウ素粉末を1重量%含
む粉末原料を注入して、容器30の底部に、窒化ホウ素
粉末を1重量%含む第1の領域31を形成し、この上
に、窒化ホウ素粉末を10重量%含む粉末原料を注入し
て、領域31の上に、窒化ホウ素粉末を10重量%含む
第2の領域32を形成する。続いて、このように注入し
た粉末原料を容器30ごと加圧成型した後、図中33と
して示す外形に沿って切削し、図1に示すような絶縁ノ
ズル3を製造する。
【0028】以上の構成を有する本実施例の作用は次の
通りである。まず、絶縁ノズル3におけるフランジ部2
3以外の大部分については、窒化ホウ素の密度を10重
量%としているため、機械的強度の低下を抑制できると
ともに、アーク9から放射されるエネルギーの侵入を防
止でき、絶縁ノズル3内部におけるボイドあるいは炭化
現象の発生を防止できる。それに加えて、本実施例の絶
縁ノズル3は、固着部分であるフランジ部23の窒化ホ
ウ素の密度が1重量%と低いため、図9および図10に
示すように、この絶縁ノズル3をフランジ部23によっ
てパッファシリンダ4に固定した場合でも、フランジ部
23の機械的強度を十分に高く維持することができる。
したがって、将来的に計画されているより高電圧・大容
量のパッファ形ガス遮断器において、開極時の加速度に
より、このフランジ部23に大きな衝撃力が加わった場
合でも、絶縁ノズル3の破損などを生じる恐れはない。
【0029】このように、本実施例によれば、絶縁ノズ
ル3の大部分については十分に窒化ホウ素を充填し、か
つ、固着部分であるフランジ部23の窒化ホウ素の密度
を局部的に低くしたことにより、絶縁ノズルの機械的強
度を十分に維持できるとともに、アークに晒された際の
絶縁性能および遮断性能の低下を最小限に抑制できる。
また、混合比の異なる2種類の粉末原料を用意して、こ
れらの粉末原料の注入時にその注入量と順序を選択して
いるため、所定の密度分布を有する絶縁ノズルを容易に
効率よく製造することができるという効果も得られる。
【0030】なお、前記第1実施例においては、フラン
ジ部23における窒化ホウ素の充填量を1重量%とした
が、フランジ部23における窒化ホウ素の充填量を1重
量%未満とすることも可能である。例えば、フランジ部
23を四フッ化エチレン樹脂のみで100%構成するこ
とも可能であり、この場合には、フランジ部23の機械
的強度をさらに高くすることができる。また、逆に、フ
ランジ部23における窒化ホウ素の充填量を、1重量%
を越える充填量とすることも可能である。すなわち、図
11に示すように、固着部分であるフランジ部23にお
ける窒化ホウ素の充填量が5重量%を越えた場合には、
機械的強度がかなり低下してしまうが、5重量%以下で
あれば、機械的強度の低下を十分に抑制することができ
る。さらにまた、フランジ部23以外の部分における窒
化ホウ素の充填量についても、10重量%に限定される
ものではなく、10重量%以下の適当な値を選択するこ
とができる。
【0031】(2)第2実施例…図3〜図6 図3は、請求項3に記載の製造方法によって、請求項2
に記載のパッファ形ガス遮断器を製造した一実施例(第
2実施例)を示す図であり、特に、その絶縁ノズル3の
組成を示す模式図である。なお、絶縁ノズル3以外の部
分の構成については、前記図7および図8に示した従来
のパッファ形ガス遮断器と同様の構成とされている。こ
の図3において、絶縁ノズル3は、主材料である四フッ
化エチレン樹脂21中に、無機充填剤として窒化ホウ素
22が充填されている。より詳細には、絶縁ノズル3の
中央のスロート部24には窒化ホウ素22が1重量%充
填され、それ以外の上流部25および下流部26には1
0重量%充填されている。
【0032】また、以上のような窒化ホウ素22の密度
分布を有する絶縁ノズル3は、図4に示すようにして製
造されている。すなわち、まず、容器30内に、四フッ
化エチレン樹脂粉末と窒化ホウ素粉末とを混合した粉末
原料を注入する。この場合、窒化ホウ素粉末を1重量%
含む粉末原料と、窒化ホウ素粉末を10重量%含む粉末
原料という混合比の異なる2種類の粉末原料を予め用意
しておき、注入初期には、窒化ホウ素粉末を10重量%
含む粉末原料を注入して、容器30の底部に、窒化ホウ
素粉末を10重量%含む第1の領域41を形成し、この
上に、窒化ホウ素粉末を1重量%含む粉末原料を注入し
て、容器30の中央部に、窒化ホウ素粉末を1重量%含
む第2の領域42を形成し、さらにその上に、窒化ホウ
素粉末を10重量%含む粉末原料を注入して、容器30
の上部に、窒化ホウ素粉末を10重量%含む第3の領域
43を形成する。続いて、このように注入した粉末原料
を容器30ごと加圧成型した後、図中44として示す外
形に沿って切削し、図3に示すような絶縁ノズル3を製
造する。
【0033】以上の構成を有する絶縁ノズル3を備えた
本実施例のパッファ形ガス遮断器の作用を、図5および
図6を参照して説明する。まず、図5においては、投入
状態におけるパッファ形ガス遮断器の固定・可動接触子
1,2と絶縁ノズル3の状況を示している。この投入状
態においては、電流は接触状態にある固定・可動接触子
1,2を通して流れており、固定・可動接触子1,2間
にアークは存在しない。
【0034】そして、この状態でパッファ形ガス遮断器
に遮断指令が与えられ、図示していない操作機構部が作
動して遮断動作を行うと、図6に示すように、可動接触
子2と絶縁ノズル3が一体的に図中右側に駆動される。
この結果、固定接触子1と可動接触子2が開離し、量接
触子1,2間にアーク9が発生する。前述したように、
送電系統における短絡電流は、60kAを越す場合もあ
り、このような大電流を遮断する際に発生するアーク9
の温度は20000℃にも達する。このような高温のア
ーク9の周囲にある絶縁ノズル3は、アーク9から放射
されるエネルギー、すなわち、熱エネルギーに晒され
る。
【0035】一般に、熱の移動には、対流・放射・熱伝
導の三種類があることはよく知られている。このうち、
対流は、高温のガスの移動に伴う熱の移動であり、パッ
ファ形ガス遮断器においては、図6に図示していないパ
ッファシリンダ内のガスの圧縮に伴い、絶縁ノズル3
の上流部25から、絶縁ノズル3のスロート24と固定
接触子1との間隙部分を介して絶縁ノズル3の下流部2
6へ流れるガス流51と、絶縁ノズル3の上流部25
から、可動接触子2の中空部を通して、図中右側へ流れ
るガス流52という二つのガス流51,52に依存し、
絶縁ノズル3とアーク9の間の熱の授受には寄与しな
い。そして、放射および熱伝導が、絶縁ノズル3とアー
ク9の間の熱の授受に寄与する。
【0036】ここで、絶縁ノズル3内部の断面積とアー
ク径の関係を検討すると、図6に示すように、スロート
部24ではアーク9は絶縁ノズル3の内部空間を満た
し、アーク9の境界が絶縁ノズル3の内壁と接触してい
る。一方、絶縁ノズル3の上流部25および下流部26
では、アーク9の境界は、絶縁ノズル3の内壁から開離
しており、アーク9と絶縁ノズル3の内壁との間にはガ
ス層が介在している。
【0037】このような状態での熱伝導現象を考察す
る。まず、アーク9から発生した熱は周囲の物質を介し
て拡散していく。絶縁ノズル3の内部空間において、ア
ーク9から発生した熱は、アーク9の境界が内壁と接触
しているスロート部24においては、そのままスロート
部24に吸収されるが、他の部分25,26において
は、一旦周囲のガス層に吸収されるものの、絶縁ノズル
3に熱伝導されることはない。すなわち、パッファ形ガ
ス遮断器では、上流側のガス圧力が十分に高く、ガス流
は超音速乃至は音速に近い速度となっているため、この
ガス層の温度が上昇してさらにこれから絶縁ノズル3へ
と熱伝導が起こる前に、ガス流が絶縁ノズル3の外部へ
流出してしまうからである。したがって、ガスから絶縁
ノズル3への熱伝導は起こり得ないため、アーク9と絶
縁ノズル3との間に熱伝導による熱の授受が発生し得る
のは、スロート部24のみに限定されることがわかる。
そして、このような熱伝導により絶縁ノズル3の温度が
上昇して四フッ化エチレン樹脂の昇華温度に達すると、
四フッ化エチレン樹脂の昇華による絶縁ノズル3の消耗
が生じる。
【0038】一方、放射による熱放散は、アーク9全体
から光エネルギーとして行われ、その大部分は透明なガ
ス層を透過して絶縁ノズル3に到達する。この光エネル
ギーは、絶縁ノズル3内部に吸収されて、その主材料で
ある四フッ化エチレン樹脂のC−C結合鎖を断ち切り、
それによって低分子量の誘導体が生成される。これは、
光アブレーションと呼ばれる現象であり、これもまた、
絶縁ノズル3の消耗の大きな要因となる。
【0039】以上の考察により、絶縁ノズル消耗のメカ
ニズムとして、光エネルギーによる光アブレーションが
絶縁ノズル3の内壁全体で発生し、スロート部24で
は、これに加えて、熱伝導による温度上昇に基づく昇華
がスロート部で集中的に発生することが理解できる。
【0040】これに対して、本実施例においては、次の
ような作用が得られる。まず、絶縁ノズル3における上
流部25および下流部26については、高い光反射性を
有する窒化ホウ素の密度を10重量%としているため、
絶縁ノズル3の機械的強度の低下を抑制できるととも
に、アーク9から放射される光エネルギーの侵入を防止
でき、前述の光アブレーション現象を抑制できる。それ
に加えて、絶縁ノズル3のスロート部24については、
高い熱伝導性を有する窒化ホウ素の密度を1重量%と低
くしているため、スロート部24の内壁部分における熱
伝導性を低くすることができる。したがって、このスロ
ート部24が大電流のアークエネルギーに晒された場合
でも、四フッ化エチレン樹脂の昇華による絶縁ノズル3
の消耗を生じる恐れはない。
【0041】このように、本実施例によれば、絶縁ノズ
ル3の大部分については十分に窒化ホウ素を充填し、か
つ、アーク9と接触する部分であるスロート部24の窒
化ホウ素の密度を局部的に低くしたことにより、絶縁ノ
ズルの機械的強度を十分に維持できるとともに、アーク
に晒された際の絶縁性能および遮断性能の低下を最小限
に抑制できる。また、前記第1実施例と同様に、混合比
の異なる2種類の粉末原料を用意して、これらの粉末原
料の注入時にその注入量と順序を選択しているため、所
定の密度分布を有する絶縁ノズルを容易に効率よく製造
することができるという効果も得られる。
【0042】なお、前記第2実施例においては、スロー
ト部24における窒化ホウ素の充填量を1重量%とした
が、スロート部24における窒化ホウ素の充填量を1重
量%未満とすることも可能である。例えば、スロート部
24を四フッ化エチレン樹脂のみで100%構成するこ
とも可能であり、この場合には、スロート部24の熱伝
導性を極めて低くすることができ、アークエネルギーに
よるスロート部24の消耗を極力低減することができ
る。また、逆に、スロート部24における窒化ホウ素の
充填量を、1重量%を越える充填量とすることも可能で
ある。すなわち、アーク9に晒されるスロート部24に
おける窒化ホウ素の充填量が5重量%を越えた場合に
は、熱伝導性が高くなり過ぎて、スロート部24の消耗
量が大きくなってしまうが、5重量%以下であれば、熱
伝導性を十分に抑制することができ、スロート部24の
消耗量を抑制することができる。さらにまた、スロート
部23以外の部分における窒化ホウ素の充填量について
も、10重量%に限定されるものではなく、10重量%
以下の適当な値を選択することができる。
【0043】(3)その他の実施例 なお、本発明は、前記第1、第2実施例に限定されるも
のではなく、例えば、窒化ホウ素の密度を、3段階以上
に変化させることも可能である。この場合には、窒化ホ
ウ素の密度の種類に合わせた数の混合比の粉末原料を用
意して順次注入を行うことにより、容易に絶縁ノズルを
製造できる。また、絶縁ノズルのフランジ部とスロート
部の両方を、ともに5重量%以下とすることも可能であ
り、その場合には、前記第1、第2実施例の作用効果を
合わせた作用効果が得られる。さらに、本発明において
は、無機充填剤として窒化ホウ素以外の材料を使用する
ことも可能である。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、絶縁ノズルにおける無機充填剤の密度を局部的に変
えるという簡単な構成の改良により、十分な機械的強度
を備えながら、しかも、アークに晒された際の破損また
は消耗を防止して、その絶縁性能および遮断性能の低下
を最小限に抑制可能な絶縁ノズルを備えたパッファ形ガ
ス遮断器を提供することができる。また、粉末原料を容
器内に注入する際に、四フッ化エチレン樹脂粉末と無機
充填剤粉末との混合比を漸次変化させることにより、所
定の密度分布を有する絶縁ノズルを容易に効率よく製造
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項3に記載の製造方法によって、請求項1
に記載のパッファ形ガス遮断器を製造した一実施例(第
1実施例)を示す図であり、特に、その絶縁ノズルの組
成を示す模式図。
【図2】図1の絶縁ノズルの製造工程を示す図であり、
特に、粉末原料の注入工程を示す断面図。
【図3】請求項3に記載の製造方法によって、請求項2
に記載のパッファ形ガス遮断器を製造した一実施例(第
2実施例)を示す図であり、特に、その絶縁ノズルの組
成を示す模式図。
【図4】図3の絶縁ノズルの製造工程を示す図であり、
特に、粉末原料の注入工程を示す断面図。
【図5】図3の絶縁ノズルを使用したパッファ形ガス遮
断器の投入状態における固定・可動接触子と絶縁ノズル
の状況を示す断面図。
【図6】図5の固定・可動接触子と絶縁ノズルの遮断途
中状態における状況を示す断面図。
【図7】パッファ形ガス遮断器における一般的な消弧室
の構造の一例を示す図であり、特に、投入状態を示す断
面図。
【図8】図7の消弧室の遮断途中状態を示す断面図。
【図9】図7の消弧室における絶縁ノズルとパッファシ
リンダの一般的な固着方法の一例を示す断面図。
【図10】図7の消弧室における絶縁ノズルとパッファ
シリンダの一般的な固着方法の一例を示す断面図。
【図11】四フッ化エチレン樹脂に混入する無機充填剤
の量を変化させた場合の引張り強度を実測した結果を示
すグラフ。
【符号の説明】
1…固定接触子 2…可動接触子 3…絶縁ノズル 3a,3c…フランジ部 3b…貫通孔 4…パッファシリンダ 4a…ボルト孔 5…操作ロッド 6…パッファピストン 7…パッファ室 8…消弧性ガス 9…アーク 11…ボルト 12…押え金具 12a…ボルト孔 21…四フッ化エチレン樹脂 22…窒化ホウ素 23…フランジ部 24…スロート部 25…上流部 26…下流部 30…容器 31,32,41〜43…領域 33,44…外形 51,52…ガス流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 嘉彦 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 池田 久利 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 中本 哲哉 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
    な固定接触子および可動接触子を有し、可動接触子部に
    設けられたパッファピストンとパッファシリンダとから
    なるパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧
    縮して前記パッファシリンダと一体的に固着された絶縁
    ノズル部に導き、前記固定・可動接触子間に発生したア
    ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
    ガス遮断器において、 前記絶縁ノズルが、無機充填剤を含む四フッ化エチレン
    樹脂からなり、この絶縁ノズルにおける前記無機充填剤
    の局部的な密度が、前記絶縁ノズルの全ての部分におい
    て10重量%以下となり、かつ、前記絶縁ノズルを前記
    パッファシリンダに固着する部分の近傍において5重量
    %以下となるように構成されたことを特徴とするパッフ
    ァ形ガス遮断器。
  2. 【請求項2】 消弧性ガスを充填した容器内に接離可能
    な固定接触子および可動接触子を有し、可動接触子部に
    設けられたパッファピストンとパッファシリンダとから
    なるパッファ室を圧縮することによって消弧性ガスを圧
    縮して前記パッファシリンダと一体的に固着された絶縁
    ノズル内に導き、前記固定・可動接触子間に発生したア
    ークに吹き付けて消弧させる消弧室を有するパッファ形
    ガス遮断器において、 前記絶縁ノズルが、無機充填剤を含む四フッ化エチレン
    樹脂からなり、この絶縁ノズルにおける前記無機充填剤
    の局部的な密度が、前記絶縁ノズルの全ての部分におい
    て10重量%以下となり、かつ、前記絶縁ノズルのスロ
    ートの内壁近傍において5重量%以下となるように構成
    されたことを特徴とするパッファ形ガス遮断器。
  3. 【請求項3】 消弧性ガスを充填した容器内に、接離可
    能な固定接触子および可動接触子と、可動接触子部に設
    けられたパッファピストンとパッファシリンダとからな
    るパッファ室と、前記パッファシリンダと一体的に固着
    された絶縁ノズルを備えた消弧室を有するパッファ形ガ
    ス遮断器の製造方法において、 前記絶縁ノズルの製造にあたって、四フッ化エチレン樹
    脂粉末および無機充填剤粉末を混合した粉末原料を容器
    内に注入する注入ステップと、注入した粉末原料を加圧
    成型する加圧成型ステップと、加圧成型した原料の一部
    を切削して絶縁ノズルを形成する切削ステップとを備
    え、かつ、前記注入ステップを、前記四フッ化エチレン
    樹脂粉末と前記無機充填剤粉末との混合比を漸次変化さ
    せ、その結果、前記絶縁ノズルにおける無機充填剤の局
    部的な密度分布が所定の密度分布となるように行うこと
    を特徴とするパッファ形ガス遮断器の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006325314A (ja) * 2005-05-18 2006-11-30 Mitsubishi Electric Corp 電気機器
WO2020044552A1 (ja) * 2018-08-31 2020-03-05 株式会社東芝 耐アーク性絶縁成形体、ガス遮断器用のノズル及びガス遮断器

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JP4632858B2 (ja) * 2005-05-18 2011-02-16 三菱電機株式会社 電気機器
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