JPH06265805A - 偏向走査装置 - Google Patents

偏向走査装置

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JPH06265805A
JPH06265805A JP3237879A JP23787991A JPH06265805A JP H06265805 A JPH06265805 A JP H06265805A JP 3237879 A JP3237879 A JP 3237879A JP 23787991 A JP23787991 A JP 23787991A JP H06265805 A JPH06265805 A JP H06265805A
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JP
Japan
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polygon mirror
rotating
rotary polygon
parts
shape
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JP3237879A
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English (en)
Inventor
Yoshifumi Honma
芳文 本間
Isamu Terajima
勇 寺嶋
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、回転多面鏡の回転により発生
する乱気流と保護カバーの干渉及び質量アンバランスに
よる騒音,振動,回転むらを軽減することにある。 【構成】回転多面鏡23の反射平面部23bを円柱状の
中央部23aよりも薄肉にし、該反射平面部23に形成
する反射平面を面倒れ補正のために細長い断面形状に整
形されたレーザビームに添った細長い形状とすることに
より、乱気流の発生と質量のアンバランスを小さくし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はレーザビームプリンタ等
の露光用の光学系に用いる偏向走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2は、偏向走査装置を使用した従来の
レーザビームプリンタの概略構成を示している。レーザ
ダイオード1は、レーザ駆動回路2によってパルス変調
制御されたレーザビームを発出する。該レーザビームは
コリメーターレンズ3によって平行ビームに整形され、
回転多面鏡5で偏向され、Fθレンズ6によって絞られ
て光導電性感光ドラム7の表面に結像して微小なビーム
スポットを形成する。そして該ビームスポットは回転多
面鏡5の回転によって走査される。電子写真記録方式の
レーザビームプリンタにおいては、該感光ドラム7の周
囲に電子写真プロセスに必要な帯電器9,現像器10,
転写器11等が配置される。そして、図示せざる駆動源
によって矢印の方向に回転させられる該感光ドラム7の
表面は、帯電器9によって均一に帯電され、次に前記光
学系によってレーザビームで走査露光されて静電潜像が
形成される。現像器10は、磁性微粉トナーによる1成
分現像剤または磁性キャリアと微粉トナーを混合した2
成分現像剤を磁気ロールに吸着した磁気ブラシで前記感
光ドラム7の表面を摺擦して静電潜像を現像し、該感光
ドラム表面上にトナー像を形成する。一方、図示せざる
給紙機構によって搬送される記録紙12が感光ドラム7
に接触され、転写器11によって転写用の電荷が与えら
れて該感光ドラム表面上のトナー像が記録紙12に転写
される。
【0003】レーザビームプリンタは、このような電子
写真プロセスによって所定の情報を記録紙12に記録す
る。そしてこれらの機能実現のために、変調信号の同期
をとるための同期信号を得る反射鏡13,光検出器14
及び同期信号発生回路15,印字信号制御回路16,回
転多面鏡駆動モータの制御回路17が設けられる。
【0004】以上に述べたレーザビームプリンタの走査
露光用の光学系における前記回転多面鏡5について説明
する。
【0005】回転多面鏡5は定速回転して各反射平面で
レーザビームを偏向するが、その形状,寸法,回転速度
等は該光学系が要求される機能によって決定されるもの
であり、以下、図3(a),(b)を参照してその関係
を述べる。
【0006】図3(a),(b)は、図2に示したレー
ザビームプリンタの光学系を抽出して該図2で定義した
xyz座標軸に従ってxy平面およびyz平面で投影し
たものである。感光ドラム7の周速Vは、該プリンタの
印字速度,該感光ドラム7の光感度特性,レーザダイオ
ード1の出力によって決定される。すなわち、高速印字
を行うには感光ドラム周速Vを速くする必要があり、感
光ドラム7が高光感度である程、またレーザダイオード
1が高出力である程高速印字が可能となる。
【0007】一方、回転多面鏡5の反射面数は光学系の
走査幅WおよびFθレンズ6の焦点距離fθによって決
定される。すなわち、Fθレンズ6は、回転多面鏡5で
偏向されたレーザビームの偏向角度θmに対して感光ド
ラム7の表面上の走査位置xがfθ×θmとなるように
設計され、Wとfθが与えられると2θm=W/fθな
る関係式によって偏向角度が決定され、これによって回
転多面鏡5の反射面数NmはNm=2π/θmなる幾何
学関係式で決定づけられるものである。
【0008】回転多面鏡5の回転数Nは、副走査方向
(感光ドラム回転方向)の走査線密度と感光ドラム周速
Vおよび回転多面鏡5の反射面数Nmによって決定され
る。すなわち、走査線密度を上げて高解像印字を図ろう
とする程、回転多面鏡5の反射面数が少ない程該回転多
面鏡5は高速回転を要求される結果になる。近年のレー
ザビームプリンタは、高速印字,高解像度印字,装置の
小形化,低価格化の傾向にあるが、これらの要求は、上
述から明白なように、回転多面鏡5が少ない反射面数、
すなわち大きな偏向角度で、高速回転することを求める
結果になる。
【0009】また、高解像度の画像記録を実現するに
は、レーザビームを正確に偏向走査しなければならない
が、これに対して回転多面鏡5は各反射面の法線と回転
軸の角度が一定でない、いわゆる面倒れを有するもので
あり、これがあるとビームスポットの走査位置が感光ド
ラム7の回転方向にずれて走査線ピッチむらが生ずる。
図3(b)はこの関係を示すものであり、例えば回転多
面鏡5がφ/2の面倒れ角を有する場合、偏向された走
査ビームは光軸に対して角度φの倒れを生じ、結果的に
感光ドラム7の表面で該ドラムの回転方向に対してδの
走査線ピッチむらを生ずることになる。
【0010】この走査線ピッチむらを軽減するために
は、回転多面鏡5を高精度に製作して面倒れを極めて小
さくしなければならない。例えば、回転多面鏡5と感光
ドラム7の表面の間の距離が500(mm),表面上で許
容できる走査線ピッチむらを±0.01(mm),Fθレン
ズ6のパワーによる補正効果を無視した場合に、回転多
面鏡5の許容面倒れ角は ±(1/2×0.01/500)=±1×1/105(ラジ
アン)=±2(秒) となる。Fθレンズ6のパワーを考慮してもこの値は、
通常、±3秒程度のものであり、この許容角は回転多面
鏡5の加工精度の限界に近く、得られる回転多面鏡5は
極めて高価なものとなる。高解像度の偏向走査装置を実
現するためには、回転多面鏡5の面倒れを少なくする
か、あるいは光学系で補正する必要があり、従来から幾
多の提案がなされている。その一例として、特開昭52−
153456号公報では、面倒れ補正にシリンドリカルレンズ
を用いFθレンズ6に入射するレーザビームの断面形状
を、走査方向に細長い矩形状にすることを提案してい
る。
【0011】図4は、図2で示した従来の光学系に、特
開昭52−153456号公報で提案する面倒れ補正手段を適用
した例を示す斜視図である。
【0012】Fθレンズ6と感光ドラム7の表面の間に
シリンドリカルレンズ8を配し、コリメーターレンズ3
と回転多面鏡5の間に2個のプリズムによるビーム整形
器4を配した点で、図2の構成と異なっている。すなわ
ち、シリンドリカルレンズ8は回転多面鏡5の面倒れに
よるレーザビームの偏向走査位置ずれを光学的に補正す
るもので、その面倒れ補正作用を第5図を用いて説明す
る。
【0013】図5において回転多面鏡5の面倒れ角φ/
2に対応する偏向走査位置ずれ量は、シリンドリカルレ
ンズ8を用いない場合をδ,シリンドリカルレンズ8を
用いた場合をδcとすると大略 δc/δ=fΨy/(fθ・φy) 但し fθ:Fθレンズ6の焦点距離 f :シリンドリカルレンズ8の焦点距離 の関係になる。従って、Fθレンズ6の焦点距離に対し
てシリンドリカルレンズ8の焦点距離が充分に短けれ
ば、相当量の面倒れ補正をなし得るものである。
【0014】次に、図6(a)〜(c)によって上述の
面倒れ補正機能付光学系におけるビームスポットの形成
過程およびプリズムを用いたビーム整形器4の機能を説
明する。図6は、図4に示した光学系のレーザビーム光
路のyz面図(a),xz面図(b)およびxy断面図
(c)である。レーザダイオード1から出射するレーザ
ビームの放射角度は通常、x方向とy方向にそれぞれ異
なった値を示す。ここではx方向に広い放射角度をもつ
場合について説明する。この場合、コリメーターレンズ
3から出射されるレーザビームの断面寸法dx1,dy1
はdx1>dy1となる。そして感光ドラム7の表面にd
3,dy3のレーザビームスポットを形成する場合、x
y面においては dx2=(4・λ・fθ)/(π・dx3) 但し fθ:Fθレンズ6の焦点距離 λ :レーザビームの波長 となり、dx3=0.07(mm)の微小なレーザビームス
ポットとするためには、λ=0.78×1/103(m
m),fθ=250(mm)とすると、dx2=3.6(mm)と
なる。さらに、yz面においては、dy2 はFθレンズ
6を通過しても殆ど平行光束を維持できる程度の大きさ
にしておく。すなわち、Fθレンズ6の光集束性を回折
現象による光発散性とつり合う程度にしておく。このた
めには、 (dy22=(4・λ・fθ)/π を満足するようにdy2を選ぶ。λ=0.78×1/10
3(mm),fθ=250(mm)とすると、dy3=0.5
(mm)となる。dy3=0.07(mm)とするためには、
シリンドリカルレンズ8の焦点距離fは、 f=(dy3・π・dy2)/4λ となり、上記寸法の場合にはf=35.1(mm)となる。
このようにして感光ドラム7の表面には、dx3=dy3
=0.07(mm)の円形のレーザビームスポットが得られ
る。ビーム整形器4は、要求されるビーム径dy2 を得
るために用いるものであり、yz面内でのみ屈折力を持
つように2個のプリズムを組合せて構成される。ここ
で、以上に説明した面倒れ補正機能付の光学系における
特徴的な点として、回転多面鏡5に入射するレーザビー
ムが、走査方向に細長い(例えば0.5mm×3.6mm)断
面形状を有することを特筆しておく。
【0015】次に、このような光学系に用いる回転多面
鏡5を含む偏向走査装置に関し、従来技術を説明する。
図7(a),(b)は従来の一般的な偏向走査装置の構
成を示す図面である。該偏向走査装置は、回転多面鏡5
およびこれを駆動するスキャナーモータ18と保護カバ
ー19からなり、保護カバー19にはレーザビームの入
出射窓部20が形成される。先に述べたように、高解像
度且つ高速印字を実現するために回転多面鏡5は非常に
高速で回転する。保護カバー19には、該回転多面鏡5
が破損したときの破片の飛散防止や外部からの塵埃侵入
防止等の機能が要求されるが、図7の構成では、レーザ
ビームの入出射窓部20が開放されているため上述の機
能を満たすことができないばかりでなく、該回転多面鏡
5が高速回転するに伴って高周波の風切り音(騒音)を
発生すると共に該回転多面鏡5の振動を誘起し、前述し
た面倒れを増幅して走査精度を低下させる結果となる。
【0016】破片の飛散防止,防塵,防音のために、図
8の例は保護カバー19のレーザビーム入出射窓部20
にガラス板21,22を設けて窓部をふさぎ、図9の例
では出射窓側ガラス板22の代りにFθレンズ6を用い
ている。
【0017】しかしながらこれらの手段を用いても、該
回転多面鏡5は多角形状であるために高速回転による乱
気流の発生は避けられない。
【0018】以下、図10(a),(b)を用いてこの
乱気流の影響を説明する。図10は、回転多面鏡5の回
転に伴ってその周囲に発生する空気流を模式的に示して
いる。回転多面鏡5が図示の矢印方向に高速回転する場
合、周囲の空気流は図に示すように該回転多面鏡5の稜
線近傍で急激に変化する乱気流となり、該稜線の反回転
方向側が負圧になる傾向がある。これを実証するものと
して、回転多面鏡5の周囲に塵埃が浮遊している場合に
は該塵埃が図示するような分布で反射面に着する現象を
挙げることができる。当然のことながら、これらの乱気
流は回転多面鏡5の回転運動に影響を与え、騒音,振
動,回転むら,動的面倒れを増長させ走査精度を低下さ
せる要因となる。
【0019】また、回転多面鏡5の振動,回転むら,動
的面倒れは、上記した要因の他に質量配分のアンバラン
スも原因する。このアンバランスは、円盤状或は円柱状
の基本構成体の外周に反射平面を多角形に形成すること
により発生する。
【0020】しかも、近年のレーザビームプリンタは、
高速印字,高解像度,装置の小形,低価格化が要求さ
れ、偏向走査装置は反射面数の少ない回転多面鏡を小形
の保護カバー内で高速回転するようにしている。従っ
て、回転多面鏡と保護カバーの内壁の間には僅少空隙が
存在するのみであり、また該内壁にはレーザビーム入出
射窓を形成するために生ずる段差があり、これらが回転
多面鏡の回転に伴って発生する乱気流と干渉して、上述
の騒音発生や走査精度低下の要因を増大するものであ
り、仮に面倒れ補正光学系を用いたとしてもなおこれら
の問題点は克服すべき課題として残る。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】以上のようにレーザビ
ームプリンタ等における回転鏡を使用した偏向走査装置
は、高速回転が要求され、しかも静粛で走査誤差が少な
いことが要求されており、本発明の目的はこれらの要求
を満たすことにある。
【0022】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記回転基体
の外周部を前記光ビームの断面形状細長方向に合わせて
薄肉とした回転基体の外周部に複数の反射平面を設けた
回転鏡を回転させ、面倒れ補正光学系により細長い断面
形状に整形された光ビームを前記回転鏡で偏向する偏向
走査装置において、前記回転基体の外周部を前記光ビー
ムの断面形状細長方向に添って薄肉としたことを特徴と
する。
【0023】
【作用】周囲の空気流に乱れを与え且つ質量のアンバラ
ンスが生じる外周部分が薄くなるので、乱気流や質量の
アンバランスの発生が小さくなり、これらによる騒音,
振動,回転むら,動的面倒れが軽減する。しかも、薄肉
部に形成される反射平面は、光学系の面倒れ補正機能に
より整形された光ビームの細長い断面形状に添った細長
い形状になるので、該光ビームの偏向に支障を来すよう
なことがない。
【0024】
【実施例】図1(a),(b)は面倒れ補正機能付光学
系を採用した本発明になる偏向走査装置の一部横断平面
図及び一部側面図である。入出射開口部(窓)20が形
成された保護カバー19内に回転自在に設置される回転
多面鏡23は、大別して、円柱形状の外形をなす基本構
成体23aと、この外周に構成される薄い(回転方向に
細長い表面形状)反射平面部23b及びこの間をつなぐ
凹状に彎曲した円錐部23cからなる。すなわち、基本
構成体23a及び円錐部23cの基部は高速回転する該
回転多面鏡23に所定の回転慣性力を与えることによっ
て回転中の動的変動を抑えると共に該回転多面鏡23の
強度及び精度を維持する基本的機能を担うものである。
また、この部分が円柱形、つまり回転軸中心に対して回
転対称形状であることから回転中の空気抵抗,乱気流発
生要因および動的アンバランスが極めて少ないものであ
ることはいうまでもない。
【0025】一方、反射平面を有する反射平面部23b
は、基本構成体23aに対してその回転軸方向寸法が極
めて薄いので、回転中の空気抵抗や乱気流の発生が非常
に少なくなり、僅少間隙で対向する保護カバー19の入
出射開口部20の段差との干渉が軽減して騒音,振動,
回転むら等が減少する。また、反射平面部付近に必然的
に発生する質量のアンバランスも効果的に軽減し、動的
アンバランスを考慮する必要がなくなる程に該アンバラ
ンスによる振動が軽減する。
【0026】従来、アンバランス低減のためにアルミニ
ウム等の軽量部材を使用したり、機械的にバランス取り
加工作業を行なったりしていたが、回転多面鏡23を上
記のような形状とすることにより、これらの制約が緩和
されて材質選択自由度が拡大し、製造工程も複雑になら
ない。
【0027】そして面倒れ補正機能付光学系の場合、回
転多面鏡23に入射するレーザビームの断面形状は走査
方向(回転多面鏡の回転方向)に細長い矩形状であり、
図6によって説明した例ではその寸法が0.5mm×3.6
mmの矩形である。従って、反射平面部23bに形成する
反射平面の回転軸方向寸法ymは、1.5mm 程度でよ
い。これに対して面倒れ補正を行わない光学系の場合は
通常4〜6mmの円形か楕円形ビームであり、必要な寸法
ymは、6〜10mmとなる。仮に6mmとしても、面倒れ
補正付の光学系を採用すれば該回転多面鏡23は、反射
平面部23bの厚さを1/4の寸法まで薄くすることが
できる。
【0028】次に、高速回転における空気抵抗及び乱気
流の発生を一層軽減するように工夫した回転多面鏡の例
を、図11を参照して説明する。該回転多面鏡23は、
円柱形状の基本構成体23aと反射平面部23b及びこ
れらをつなぐ円錐部23cから構成すると共に、該反射
平面部23bの隣接する2つの反射平面間の稜線部23
dに面取り加工を施したものである。回転多面鏡23に
おいて隣接する反射平面間の稜線部23dは、図10を
参照して説明したように、形状の変化によって気流が急
激に変化する部分である。該実施例は、該変化を軽減す
るために該稜線部23dを外接円よりもやや小さい円弧
で面取り加工したものであり、この加工は回転多面鏡2
3の素材切削加工過程で旋盤等により行なえば、製造工
程の増加を軽減することができる。
【0029】このような回転多面鏡23は、空気抵抗,
乱気流発生と質量アンバランスのより一層の軽減を同時
に実現した小形の偏向走査装置とすることができる。
【0030】なお、この実施例では反射平面間の稜線部
23dの面取り加工を回転軸と同心の円弧で施したが、
加工の難易を問わなければ、それ以外の円弧あるいは直
線で行なうことも可能である。また、円柱形状の基本構
成体は反射平面部23bを中心に上下対称である必要性
はなく片方だけでも、あるいは上下が異なった形状であ
ってもよい。
【0031】更に、このような回転多面鏡23を応用す
る面倒れ補正機能付光学系は、回転多面鏡23に入射す
るレーザビームの断面形状を走査方向に細長い矩形状以
外のビーム形状、例えば、回転多面鏡23の前後に該回
転多面鏡23の反射平面を共焦点とするような集束光学
系にしたものでも同様な効果が得られる。
【0032】
【発明の効果】以上のように本発明は、回転基体の外周
部に複数の反射平面を設けた回転鏡を回転させ、面倒れ
補正光学系により細長い断面形状に整形された光ビーム
を前記回転鏡で偏向する偏向走査装置において、前記回
転基体の外周部を前記光ビームの断面形状細長方向に添
った薄肉としたことにより、周囲の空気流に乱れを与え
且つ質量のアンバランスが生じる外周部分が薄くなるの
で、乱気流や質量のアンバランスの発生が小さくなり、
これらによる騒音,振動,回転むら,動的面倒れが軽減
する。しかも、薄肉部に形成される反射平面は、光学系
の面倒れ補正機能により整形された光ビームの細長い断
面形状に添った細長い形状になるので、該光ビームの偏
向に支障を来すようなことがない。また、回転多面鏡の
製作の複雑化を防止し、材質選択の自由度拡大等の派生
的効果をも合わせて得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる偏向走査装置の一部横断平面図と
一部縦断側面図である。
【図2】従来のレーザビームプリンタの概略構成を示す
斜視図である。
【図3】図2に示したレーザビームプリンタにおける光
学系のxy,yz面投影図である。
【図4】面倒れ補正光学系を採用したレーザビームプリ
ンタの概略構成を示す斜視図である。
【図5】図4に示したレーザビームプリンタの光学系に
おける面倒れ補正作用を説明するためのyz面投影図で
ある。
【図6】図4に示したレーザビームプリンタの光学系に
おけるyz面,xz面,xy面展開図である。
【図7】従来の偏向走査装置の一部横断平面図及び一部
縦断側面図である。
【図8】改良された偏向走査装置の一部横断平面図であ
る。
【図9】改良された偏向走査装置の一部横断平面図であ
る。
【図10】従来の偏向走査装置における気流発生状況を
示す一部横断平面図と一部縦断側面図である。
【図11】本発明になる偏向走査装置における回転多面
鏡の変形例を示す平面図と側面図である。
【符号の説明】
4…ビーム整形器、8…シリンドリカルレンズ、23…
回転多面鏡、23a…基本構成体、23b…反射平面
部、23c…円錐部、23d…稜線部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転基体の外周部に複数の反射平面を設け
    た回転鏡を回転させ、面倒れ補正光学系により細長い断
    面形状に整形された光ビームを前記回転鏡で偏向する偏
    向走査装置において、前記回転基体の外周部を前記光ビ
    ームの断面形状細長方向に添った薄肉としたことを特徴
    とする偏向走査装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記回転鏡の隣接する
    前記反射平面間の稜線部に面取りを施したことを特徴と
    する偏向走査装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2において、前記回転基体
    の中央部と外周部を円錐部で結んだことを特徴とする偏
    向走査装置。
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