JPH06265643A - 埋設物体の検出方法 - Google Patents

埋設物体の検出方法

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JPH06265643A
JPH06265643A JP5256093A JP5256093A JPH06265643A JP H06265643 A JPH06265643 A JP H06265643A JP 5256093 A JP5256093 A JP 5256093A JP 5256093 A JP5256093 A JP 5256093A JP H06265643 A JPH06265643 A JP H06265643A
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JP
Japan
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coil
pipe
tube
signal
underground
Prior art date
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Pending
Application number
JP5256093A
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English (en)
Inventor
Harumichi Kurumaya
治通 車谷
Akira Kinoshita
明 木下
Naoki Taoka
直規 田岡
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Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 地中埋設管の防食上大きな問題となる低接地
箇所を、地上から非掘削で見つける。 【構成】 地中埋設管10に金属管13などの埋設物体
が接触し、低接地箇所14が生じているか否かを離隔渦
流探傷法を用いて検出する。この検出のために、地中埋
設管11内を送信コイル18および受信コイル19を一
体的に移動させる。送信コイル18から電磁波を発生さ
せ、受信コイル19で受信すると、低接地箇所14では
電磁波の伝播速度が遅くなるので、送信信号と受信信号
との位相差または受信信号の振幅の変化として検出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガス管などの地中埋設
管に接触して、ガス管などの防食効果を阻害する埋設物
体の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、ガスを輸送するために地中に
埋設される鋼管などでは、腐食してガスが漏洩するのを
防ぐため、陰極防食の原理に基づく電気的防食が行われ
ている。図9は、陰極防食を行う地中埋設管を示す。地
中埋設管1は、マグネシウム(Mg)などの流電陽極2
と電気的に接続され、電気的に防食電位に保たれる。流
電陽極2は、自らが陽極となって犠牲になりながら地中
埋設管1を防食する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】地中には、ガス管や上
下水道管など多数の埋設物が存在する。地中埋設管1
が、地中に埋設されている他の管や構造物などの埋設物
体に接触すると、地中埋設管1の防食効果が損なわれ
る。たとえば、図9に示すように、地中埋設管1に対し
て金属管3が低接地箇所4で近接して接触していると、
地中埋設管1が低接地状態となる。この状態となると地
中埋設管1と金属管3とが電気的短絡状態となりマグネ
シウムから発生する防食電流が金属管3にも流入するこ
とになる。このため、地中埋設管1に流入する防食電流
量が減少し防食不足となる。したがって、ガス管などの
防食効果を維持するためには、他の金属製地中埋設物体
と低接地を生じないことが重要である。しかしながら、
従来は地上から非掘削で低接地箇所を見つけることは困
難である。
【0004】本発明の目的は、非掘削で低接地箇所を容
易に見つけることができる埋設物体の検出方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、地中に埋設さ
れた強磁性の管内で、管の直径の2倍以上の間隔をあけ
て配置した送信コイルと受信コイルとを管軸方向に一体
的に移動させ、送信コイルへの交流励磁信号と受信交流
からの出力信号との位相差または受信コイルからの出力
信号強度の変化を検出して、管と強磁性の埋設物体との
接触を検出することを特徴とする埋設物体の検出方法で
ある。
【0006】
【作用】本発明に従えば、地中に埋設された強磁性の管
内で、送信コイルと受信コイルとを管軸方向に一体的に
移動させる。送信コイルと受信コイルとは、管の直径の
2倍以上の間隔をあけて配置されるので、送信コイルか
ら発生する電磁波のうちの直接波は、管内を進行する間
にほとんど減衰される。管外を伝播する間接波は、強磁
性体の内外を伝播する際に、伝播速度が変わる。この変
化は、送信コイルへの交流励磁信号と受信コイルからの
出力信号との位相差または受信コイルからの出力信号強
度の変化として検出される。このような検出方法は、離
隔渦流法と呼ばれ、地中埋設管の肉厚探傷などに用いら
れる。管と強磁性の埋設物体との接触箇所では、電磁波
が伝播しなければならない強磁性体の厚みが増大するこ
とになるので、位相差や出力信号強度の変化が大きくな
り、管と強磁性の埋設物体との接触を容易に検出するこ
とができる。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の概略的な構成を
示す。ガス管などの地中埋設管11は、マグネシウムな
どの流電陽極12に電気的に接続され、金属防食が施さ
れる。このような地中埋設管11に対して、他の金属管
13などの埋設物体が接触し、低接地箇所14が生じて
いるか否かが検出される。
【0008】低接地箇所14検出のために、送信コイル
18および受信コイル19が地中埋設管11の管内を管
軸方向に沿って移動する。送信コイル18および受信コ
イル19には、離隔渦流法探傷装置20が接続される。
離隔渦流法探傷装置20には、発振回路21、電力増幅
回路22、信号増幅回路23、位相比較回路24、フィ
ルタ回路25および演算回路26が含まれる。発振回路
21は、40〜100Hzの周波数帯の正弦波を発振
し、電力増幅回路22によって電力増幅して送信コイル
18から電磁波として送信する。受信コイル19は、受
信された電磁波の信号強度に対応する出力電圧を発生
し、信号増幅回路23に与える。信号増幅回路23から
の受信信号は、電力増幅回路22からの送信信号と、位
相比較回路24によって位相比較される。信号増幅回路
23からの受信信号は、フィルタ回路25にも与えられ
る。演算回路26は、位相比較回路24からの位相差を
表す出力とフィルタ回路25からの受信信号の強度を表
す出力とを切換えて、または加算や積算などの演算処理
を施して、その出力を記憶装置27に与える。
【0009】図2は離隔渦流探傷の原理を示し、図3は
その探傷結果を示す。地中埋設管11内で、送信コイル
18と受信コイル19との間隔を、地中埋設管11の直
径Dの2倍2D以上離すと、送信コイル18から発生す
る直接波28は急速に減衰する。このため、受信コイル
19から出力される受信信号は、送信コイル18から一
旦地中埋設管11の管壁を通過して地中埋設管11の外
側を伝播し、再び受信コイル19の近傍で管壁を通過す
る間接波29がほとんどとなる。このため、送信信号に
対して受信信号は、伝播時間の差に基づく位相差を生じ
る。地中埋設管11の管壁に損傷があれば、位相差も異
なるので損傷の存在を容易に検出することができる。
【0010】離隔渦流探傷法では、電磁波が管肉部を通
過するときの位相の遅れから管肉厚が減肉している箇所
を検知する。図1に示すような低接地箇所14が生じて
いるときには、低接地箇所14で管肉厚が増加するとき
と同様の位相の遅れを生じる。このような位相の遅れを
検出することによって、低接地箇所14を検知すること
ができる。
【0011】離隔渦流探傷法において検出される位相の
遅れは、管の材質、特に平均透磁率が異なると同一の肉
厚状態であっても位相の遅れ方が変化する。すなわち、
位相の遅れをΔθとすると、管肉厚d、励磁周波数f、
透磁率μ、導電率σを用いて次の第1式のように表され
る。
【0012】
【数1】
【0013】このように、位相差Δθは、透磁率μの平
方根に比例し、透磁率μが大きくなると位相の遅れΔθ
も大きくなる。一方、受信信号の強度に対応する振幅V
は、次の第2式に示すように、透磁率μが大きくなる
と、逆に小さくなる。
【0014】
【数2】
【0015】このように、透磁率μに関して位相差Δθ
は単調増加し、反対に振幅Vは単調減少する。したがっ
て、たとえば位相差信号をハイパスフィルタで炉波し、
振幅信号を適当な大きさに増幅してハイパスフィルタで
炉波し、2つの信号を重ねれば、透磁率μが異なっても
検出感度が平準化される。図4は、透磁率μの異なる管
についての実験結果を示す。透磁率μが小さいときには
位相差信号は小さく振幅信号が大きい。透磁率μが
大きいときには、位相差信号は大きいけれども振幅信
号は小さい。とを加算処理すると、透磁率μの値
によらずほぼ平準化される。管の減肉を検出するために
このような加算処理を行う技術は、たとえば本件出願人
の出願にかかわる特開平3−259741号公報に開示
されている。検出感度の平準化は、減肉部の検出ばかり
ではなく、金属接触箇所の検出にも有効に利用すること
ができる。
【0016】図5は、本発明の他の実施例のシステム構
成を示す。本実施例においては、地中埋設管11内に、
送信コイル18および受信コイル19を備えるセンサー
ピグ30を走行させる。センサーピグ30は、走行装置
31によって、一体的に地中埋設管11の管軸に沿って
走行される。走行装置31は、走行装置コントローラ3
2からの走行指令に基づいてセンサーピグ30を移動さ
せ、その移動距離に対応する距離パルスを走行装置コン
トローラ32に与える。走行装置コントローラ32で
は、距離パルスに基づいてセンサーピグ30の移動位置
を算出する。センサーピグ30はケーブル33を介して
4チャネル(略称「ch」)仕様の離隔渦流(以下「R
FEC」と略称するときもある)探傷器34に接続され
る。4ch仕様RFEC探傷器34は、4系統の信号処
理を同時に行うことができる。4ch仕様RFEC探傷
器34からの走行信号に基づいて、走行装置コントロー
ラ32は走行装置31に走行指令を与える。走行指令
は、PIOボード35から4ch仕様RFEC探傷器3
4に与えられる。4ch仕様RFEC探傷器34からの
探傷データ(DATA)および走行装置コントローラ3
2からの距離パルスは、アナログ/デジタル変換(「A
/D」と略称する)ボード36に与えられる。PIOボ
ード35およびA/Dボード36は、携帯用パーソナル
コンピュータ37の拡張スロットに内蔵される。携帯用
パーソナルコンピュータ37の液晶表示素子(以下「L
CD」と略称する)38には、検出結果が表示され、デ
ータがフロッピディスク装置39およびプリンタなどの
記録装置27に記録される。
【0017】図6は図5に示すセンサーピグ30の構成
を示す。センサーピグ30は、送信コイル18用のピグ
30aと受信コイル19用のピグ30bによって構成さ
れる。ピグ30a,30b間の距離Lは、地中埋設管の
直径の2倍以上とする。センサーピグ30は、地中埋設
管の管軸40に沿って間隔Lを一定に保ったまま走行す
る。送信コイル18は、管軸40と同軸に配置される。
受信コイル19は、地中埋設管の内周面に臨んで、4つ
のコイル19a,19b,19cおよび19dが等間隔
に配置される。これら4つの送信コイル19a〜19d
からの受信信号を図5に示す4ch仕様RFEC探傷器
34によって処理する。
【0018】図7および図8は、図5に示す実施例によ
って低接地ありのときに検出される位相差信号および振
幅信号をそれぞれ示す。CH1〜4は受信コイル19a
〜19dの受信信号と送信信号との位相差信号をそれぞ
れ示し、CH6〜9は受信コイル19a〜19dの出力
電圧の振幅信号をそれぞれ示す。図7および図8の測定
結果からは、受信コイル19bおよび19cの間で低接
地が生じていることが判る。
【0019】図6では、4つの受信コイル19a〜19
dを管軸40に平行に、管周に沿って等間隔で配置して
いるけれども、受信コイル19を管軸40に対して垂直
に配置したり、管周に沿って配置してもそれぞれ低接地
が生じている方向を検出することができる。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、離隔渦流
探傷法によって地中に埋設された強磁性の管と強磁性の
埋設物体との接触を容易に検出することができる。離隔
渦流探傷は、管内に送信コイルと受信コイルとを一体的
に移動させて行うので、地中に埋設された強磁性の管に
沿って掘削を行わないでも、地上から非掘削で、地中埋
設管と金属管との金属接触の有無を検出することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の概略的な電気的構成を示す
ブロック図である。
【図2】図1に示す実施例における離隔渦流探傷法の原
理を示す概略的な断面図である。
【図3】離隔渦流探傷法の測定結果を示すグラフであ
る。
【図4】図1に示す実施例における検出感度の平準化を
示すグラフである。
【図5】本発明の他の実施例の概略的な電気的構成を示
すブロック図である。
【図6】図5に示す実施例に用いるセンサーピグ30を
示す概略的な斜視図である。
【図7】図5に示す実施例の測定結果のグラフである。
【図8】図5に示す実施例の測定結果のグラフである。
【図9】地中埋設管に低接地箇所が生じている状態を示
す概略的な斜視図である。
【符号の説明】
11 地中埋設管 12 流電陽極 13 金属管 14 低接地箇所 18 送信コイル 19 受信コイル 20 離隔渦流法探傷装置 21 発信回路 22 電力増幅回路 23 信号増幅回路 24 位相差回路 25 フィルタ回路 26 演算回路 27 記録装置 30 センサーピグ 31 走行装置 34 4ch仕様RFEC探傷器 37 携帯型パーソナルコンピュータ 40 管軸

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 地中に埋設された強磁性の管内で、管の
    直径の2倍以上の間隔をあけて配置した送信コイルと受
    信コイルとを管軸方向に一体的に移動させ、 送信コイルへの交流励磁信号と受信コイルからの出力信
    号との位相差または受信コイルからの出力信号強度の変
    化を検出して、 管と強磁性の埋設物体との接触を検出することを特徴と
    する埋設物体の検出方法。
JP5256093A 1993-03-12 1993-03-12 埋設物体の検出方法 Pending JPH06265643A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536382A (ja) * 2012-10-11 2015-12-21 エコスペック グローバル テクノロジー ピーティーイー エルティーディー. 時間的に変化する電磁波を用いた、金属構造物の腐食予防をもたらすシステム及び方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015536382A (ja) * 2012-10-11 2015-12-21 エコスペック グローバル テクノロジー ピーティーイー エルティーディー. 時間的に変化する電磁波を用いた、金属構造物の腐食予防をもたらすシステム及び方法
EP2906735B1 (en) * 2012-10-11 2022-03-30 Sembcorp Marine Repairs & Upgrades Pte. Ltd. System and method for providing corrosion protection of metallic structure using time varying electromagnetic wave

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